• 検索結果がありません。

火力発電の大気環境総合評価技術の開発

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "火力発電の大気環境総合評価技術の開発"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)2 主要な研究成果 重点課題 - 設備運用・保全技術の高度化. 火力発電の大気環境総合評価技術の開発 背景・目的. 原 子 力 発 電 所 の 長 期 運 用 停 止に伴 い 、火 力 発 電 へ の 依 存や、再 生 可 能エネル ギーで 安定供給が可能な地熱発電への関心が増し ている。一 方 、火 力 発 電や地 熱 発 電 の 新・増 設やリプレース時の環境影響評価(アセスメ ント)では、一層の迅速・低コスト化が求めら れている。また、火力発電には、微小粒子状物 質PM 2.5や光化学オキシダントに代表される 二次大気汚染原因物質の発生源としての懸. 主な成果. 1. 響等を明らかにし、合理的な排出対策の策定 に寄与する。. きる。また、一般に公開されている環境濃度 データを自動的に取得し、周辺環境に及ぼす 排ガスの影響を容易に評価できる。さらに、 複 数 煙 源からの 排ガス拡 散 計 算や 、煙 源 情 報や地形データから高濃度をもたらす特殊 気象条件および地形影響の自動判定が可能 といった特徴を有する (図1)[V13020] 。. 地熱発電 の 大気環境アセスメント用拡散予測数値モデル の 開発*1. 地 熱 発 電に係る大 気 環 境アセスメントを 迅 速・低コスト化するため、拡 散 予 測で用 い られる風洞実験に代わる数値モデルの開発 に着 手した。比 較 的 単 純 な 地 形に適 用 可 能 な簡易型モデルを構築し迅速な数値解析へ. 3. を簡易、迅速、低廉化する手法やツール(ソフ トウェア)を開発するとともに、二次大気汚染 物質の評価手法の開発を通して発生源の影. 火 力 発 電 の 大気 環 境アセスメント支 援ツー ル の 開 発. 火 力 発 電 の 新・増設やリプレース時に、大 気 環 境アセスメントの 事 前 検 討から環 境 影 響評価書の作成まで幅広く活用可能な支援 ツールを開発した。本ツールはパソコンによ る操 作 が 可 能であり、煙 源 条 件( 位 置 、煙 突 高さ、排ガス諸元)などを入力することで、大 気 中 の 排ガス拡 散 計 算 を 実 行し、拡 散した 排ガスの 濃 度 分 布を地 図 上に描くことがで. 2. 念があり、今後、それらに対して科学的な対 応を求められる可能性がある。 本課題では、大気環境に係るアセスメント. の対応に向けたプロトタイプ版を作成した。 さらに、複雑な地形と建屋の影響を扱える詳 細型モデルではベースとなる乱流モデルの 精度を明確にするため風洞実験の結果と比 較し、モデルの課題を抽出した(図2)。. 二 次 大 気 汚 染に対する発 生 源 影 響 度 の 評 価 手 法 の 開 発. オゾンは、窒素酸化物と有機化合物の共存 下で生成される二次大気汚染物質であると ともに、PM 2.5 の生成にも深く関与している。 そこで、オゾンに対する発生源影響度*2 の評. ことがわかった。また、オゾンの消滅過程の扱 いを考慮した概念(ポテンシャル・オゾン*5) を 導入し同様の解析を実施したところ、両手法. 適用性を比較した。その結果、後者は前者よ. の結果はほぼ一致した。このことから、タグ付 きトレーサ法がオゾンの発生源影響度評価手 法として有効なことが示された (図3)。本成果 は、二次大気汚染に対する火力発電の影響評. り発 生 源 の 近 傍で影 響 度を大きく見 積もる. 価等に活用する。. *3. 価手法として、高精度の高次感度解析法 と 計算コストに優れるタグ付きトレーサ法*4 の. *1(独) 新エネルギー・産業技術総合開発機構との共同研究として実施した。 *2 評価対象地点で観測された大気中オゾン濃度に対して、周辺の各地域 (各国) の発生源がどの様な割合で影響を及ぼしているかを示す   指標。効率的な発生源対策を講じる上で有用な情報となる。 *3 原因物質排出量に対する大気中濃度の応答 (感度) から影響度を求める方法。 *4 排出された原因物質に印 (タグ) を付けて追跡し、影響度を求める方法。 *5 オゾンは一酸化窒素との化学反応により消滅し、二酸化窒素が生成する。このオゾン消滅過程において、ポテンシャル・オゾン (=オ   ゾン+二酸化窒素)の濃度は保存される。  44. 研究年報_P34-P53-課題02.indd 44. 2014/05/28 11:12.

(2) ᆀ୕䝿୕ᒒ䛴ንᥦ. 図1 大気環境アセスメント支援ツールの結果表示画面 計算期間と煙源条件を入力して拡散計算を行った結果が、地図上に示される。カラーコンターは年平均濃度分布 を示し、最大着地濃度地点には三角印が描かれている。また、煙源周辺の大気環境濃度測定局とデータを国立環 境研究所の公開データベースより自動的に抽出し、現況の環境濃度として表を作成する。. 㧗ᗘ [m]. ᩘ್䝰䝕䝹 㢼Ὕᐇ㦂. 150 100 50 0. ྛ㢼ୗ㊥㞳࡟࠾ࡅࡿ୺ὶ᪉ྥ㢼㏿. 5m/s. 図2 風洞実験結果(上)と地熱発電 の 大気拡散 数値モデル(詳細型)の比較(下) 詳細型モデルは、複雑な気流を再現するための乱 流モデルをベースとして開発を進めている。風洞 実 験による単 純な地 形で結 果を比 較したところ、 一 般 的な乱 流モデ ルでは地 形 背 後 の 主 流 方 向 風 速をやや過小評価する傾向があった。. 図3 高 次 感 度 解 析 法とタグ 付 きトレー サ 法 に よる国 内 発 生 源 の 影 響 度 大 気 環 境 基 準 値を超 過した春 季 の 高 濃 度 事 例に 対して影 響 度 の 評 価を行った。タグ 付きトレー サ 法によるオゾンの発生源影響度(右上)は、発生源 付 近 で 高 次 感 度 解 析 法( 左 上 )より大 きくなる傾 向にあった。ポテンシャル・オゾンではこの過大傾 向は大幅に抑制され、両手法の整合性が高まった ( 下 )。国 内 発 生 源 は 発 電 所 や 自 動 車 などの す べ ての人為起源発生源を対象としている。. 45. 研究年報_P34-P53-課題02.indd 45. 14/05/23 16:01. 設 - 備運用 保 ・ 全技術の高度化. 設 - 備運用 保 ・ 全技術の高度化. ୺ὶ᪉ྥ㢼㏿ [m/s] 200. 重点(プロジェクト)課題. 重点課題. 250.

(3)

参照

関連したドキュメント

医学部附属病院は1月10日,医療事故防止に 関する研修会の一環として,東京電力株式会社

「自然・くらし部門」 「研究技術開発部門」 「教育・教養部門」の 3 部門に、37 機関から 54 作品

幕末維新期、幕府軍制の一環としてオランダ・ベルギーなどの工業技術に立脚して大砲製造・火薬

はじめに

本プロジェクトでは、海上技術安全研究所で開発された全船荷重・構造⼀貫強度評価システム (Direct Load and Structural Analysis

Altera Nios II フォルダを展開し、Existing Nios II software build tools project or folder into workspace を選択します(図 2–9 を参 照)。.

当面の間 (メタネーション等の技術の実用化が期待される2030年頃まで) は、本制度において

理由:ボイラー MCR範囲内の 定格出力超過出 力は技術評価に て問題なしと確 認 済 み で あ る が、複数の火力