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静脈還流を指標とした体外循環制御に関する研究

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Academic year: 2021

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137 (32) 氏名(生年月日) 本 籍

学位の種類

学位授与の番号

学位授与のB付

学位授与の要件

学位論文題目

論文審査委員

カイ ヅカ ヒデ キ

貝塚秀樹(昭和28

医学博士 魚雷741号 昭和60年12,月13日 学位規則第5条第2項該当(博士の学位論文提出者) 静脈還流を指標とした体外循環制御に関する研究 (主査)教授 和田 壽郎 (副査)教授 藤田 昌雄,教授 梶田 画

論 文 内 容 の 要 旨

目的 長時間体外循環において,術中血行動態を安定して 維持することは術後管理を含めその成績に好影響をも たらす.そこで,これまで主として人為的に操作され てきた体外循環の送脱血を中心にリレー回路と赤外線 センサー等を用いての自動制御を考案し装置を試作し て体外循環の自動化について検討を行なった. 装置 装置は3台のローラーポンプ,4個の赤外線セン サー,制御パネル,拍動付加装置用同期回路等を有し, 入力として中心静脈圧,動脈圧,左房圧,動脈貯血槽 内貯留血液量,静脈脱血回路内圧を用い,これらをそ れぞれ静脈脱血ポンプ,動脈送血ポンプおよび拍動付 加装置にリレー機構を介して連結し,それぞれの圧変 動あるいは量変化に対応して間欠脱血あるいは脱血緊 急停止,送血の開始,体外循環からの離脱のための送 血終了または貯血量減少時の緊急停止など臨床例にお いて考え得る限りの操作が機械的に処理されるよう工 夫した.上下大静脈へ挿入する並幅カニューレには2 重管を用いその一方から中心静脈圧糸雨回路内へと静 脈血を導出して中心静脈圧を可視化した. 方法 ベントバルビタール静脈麻酔下の雑種成犬を用い調 節呼吸,大動脈送血,上下大静脈脱血として体外循環 を施行し,動脈圧・上下大静脈圧・送血流量,左房圧・ 心電図等を計測記録し部分体外循環および完全対外循 環におけるそれぞれの制御機能の妥当性および信頼性 について検討し,また静脈圧変動については送血ポン プ回転数に対する印影ポンプ最大回転数の比による変 化あるいは,中心静脈導出部位による影響についても 検討を加えた. 結果 中心静脈圧と動脈圧上下限の3つの設定値を,体外 循環開始時および離脱時に調節することにより体外循 環開始から離脱にいたる全過程を安定して維持し得 た.貯血量監視および脱血回路内圧監視機構により, 体外循環時に問題となる空気塞栓および過剰脱血に伴 う大静脈虚脱を防止し得た.心電図同期による拡張期 拍動送血により部分体外循環時には良好なDiastolic augmentationが得られ殊に離脱過程において有用で あった. 静脈側においては全過程を通して周期2~5秒,変 動幅3~10cm水柱の呼吸性変化類似の圧変動が得ら れその最高値はほぼ設定値に等しかった.また至適ポ ンプ回転数比は静脈側/動脈側がおよそ1.2であった. 考察 体外循環操作において,従来人為的に実施されてき たものの大部分を機械的に処理することは,体外循環 の長時間維持にとって有用であり,時間の延長にとも なう不慮の合併症の防止にも対応しうる.また,静脈 系に圧変動を付加することは体外循環中の静脈還流を 良好に維持するとともに,末梢循環にも好影響をもた らすことが報告されており,本装置を用いての体外循 環はこれに相当すると考えられる. 結語 今回の実験的研究を通して完成した装置は,体外循 一759一

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!38 環装置として充分な機能を有しその運用はほぼ自動化 が可能であり,体外循環の完全自動化への大きな前進 である.

論 文 審 査 の 要 旨

本論文は体外循環において静脈側に独自の中心静脈圧回路を設けることにより脱血ポンプの制禦を 行ない,体外循環の自動化,生理学的精度の向上を目的とした研究であり臨床上価値あるものである. 主論文公表誌 静脈還流を指標とした体外循環制御に関する研究 臨床胸部外科 第5巻 第1号 77~87頁(1985年8月25日発行) 副論文公表誌 1)圧規定型自動体外循環装置の研究 一中心静脈圧主導型一 人工臓器 11(6)1228~1231(1982) 2)自働補助循環法の研究 外科治療 50(1)120~121(1984) 3)ローラーポンプを用いた静脈圧周期変動型脱血 方式 人工臓器 13(1)491~494(1984) 4)ローラーポンプ脱血時の回路内圧一連続脱血と 断続脱血との比較一 人工臓器 14(3)1569~1572(1985) 5)心臓血管外科領域における異種代用材料として のGlutaraldehyde処理豚心膜 一臨床53例の検討一 人工臓器 11(6)1183~1186(1982) 6)Cardiac Cachexia例の術前・術後管理

一IVHを中心に一

臨床胸部外科 3(3)371~378(1983) 一760一

参照

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