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8例中この組合せは1例にみられたのみでありPre
S2ペプチドとクラス1分子の組合せがB型肝炎発症 に重要である可能性が示唆された. 17.アル⊇一ル性肝障害におけるC型肝炎ウイル スの関与に関する研究一数量化を用いた組織診断法の 試みについて一 (消化器内科) 小林 潔正 目的:大酒家でかつHCV抗体陽性の肝疾患での病 態の主因鑑別を組織学的に数量的解析をした. 対象・方法:大酒家112例の肝組織を対象としてアル コールに特徴的所見に,+1点を,ウイルスに特徴的所 見に,一1点を与え,両者の合計を求め,正数をアル コール性(ALD),負をウイルス性(VH)とした.結果:ALDと診断した症例は35例でHCV抗体
17%,VHと診断した症例は53例でHCV抗体92%で
あった.このALDとVHとの間に有為な差異が認め
られた.結語:組織所見を数量化し,その点数によって
ALD, VHを鑑別したところ, HCV抗体率陽性率とよ く一致し,診断的意i義が高かった. 18.定期検診における上部消化管癌診断の現況 (中山メディカルクラブ) 長谷川利弘 過去15年間の中山メディカルクラブにおける上部消 化管癌の現況についてまとめ報告した.食道癌は昭和 61年以前は僅か1丁目あったが,その後平成3年まで に14例が診断され,早期食道癌は8例であった.早期 食道癌の拾い上げ診断は1例をのぞき内視鏡検査によ るものであった.胃癌は40例で,このうち早期胃癌は 27例であった.X線と内視鏡による経年検診者の早期 胃癌の拾い上げ率を比較すると,前者では55.6%,後 者は83.3%で内視鏡の方が確率が高かった.以上の結 果から,定期検診においては最低年1回の内視鏡検査 が望ましい.さらに加えて,一次スクリーニングとし ての使命上,病変の詳しい性状を知ることよりも,ま ず癌病変を拾い上げることに全力を傾けるべきであ る. 19.当院における高齢者手術症例の検討 (梅田病院外科)太田 重久・高根 一郎 平均寿命の伸び・人口の高齢化に伴い,80歳・90歳 といった高齢老に対しても積極的に手術が行われるよ うになり,梅田病院においてもここ数年高齢者手術症 例は増加傾向にある.今回,1988年から1991年までの 4年間の当院における高齢者手術症例の検討を行っ た.75歳以上の高齢者手術症例は全手術例の152%, 全身麻酔手術症例の23.3%で,全身麻酔手術二二の約 4人に1人が75歳以上であった.75歳以上の術前心・ 肺・腎機能評価では,65∼64歳に比べて,心合併症例, 拘束性胃障害・閉塞性肺障害例の増加,腎血漿流量・ 糸球体機能の低下がみられる一方,心左室駆出率・動 脈血酸素分圧・動脈血二酸化炭素分圧は同等であった. 術前状態を確実に把握し,個々の症例に適切な合併症 対策を行うことによって,高齢者でもかなりの手術に 耐えることができ,必要な場合には積極的な手術によ るQOL(quality of life)の向上が可能と考えられた. 20.パレット食道に発生した腺癌の1例 (尾原病院,東京女子医大消化器外科*) 亀山健三郎・林 俊之・福井博行・ 飛田 洋一。尾原 徹司・井手 博子* 症例は51歳男性.主訴は心窩部鈍痛,逆流性食道炎 で2年間の投薬治療後,内視鏡検査でパレット食道お よびそれより発生した腺癌と判明し,左開胸開腹胸部 食道→全摘後縦隔経路頚部食道胃管吻合術を施行し た, 病変は下部食道の3.1cm×1,8cm大の潰瘍型腺癌で 深達度mpの進行癌であった.パレット上皮は中部食 道の高さまで伸展し,腺癌部以外にも異型上皮を認め た. X線検査でパレット食道が疑われる症例には内視 鏡検査を積極的に行い,またパレット食道は多中心性 発癌の母地となりうるため,腺癌症例では腺癌を含む パレット食道全摘術が望ましいと考えられた. 21.シエーグレン症候群に合併した食道狭窄の1例 (濁協医科大学第2外科) 宮田 秀夫・門馬 公経・小原 二二・ 門脇 淳・田島 芳雄 症例は58歳の女性.45歳頃よりつかえ感が持続して いたが,平成元年9月,嚥下障害,前胸部痛が増強し たため当科に入院した.入院時検査で,涙腺,唾液腺 の分泌能低下,抗核抗体が陽性で,シェーグレン症候 群と診断された.胸部食道は中部から下部にかけて全 周性の狭窄像と潰瘍形成を認め,生検で悪性所見は認 めなかった.バルーン拡張術では改善がみられず,平 成3年6月6日,非開胸食道抜去,後縦隔経路頚部食 道胃管吻合術を行った.組織学的に食道壁は肥厚し, 固有筋層にまで慢性炎症性細胞浸潤と線維化を認め た.食道腺導管周囲にはリンパ球主体の細胞浸潤が見 られ,シェーグレン症候群による食道腺領域の慢性炎 症に逆流性食道炎が加わり,食道狭窄が惹起された可 一509一72 能性が示唆された. 22.食道癌術後大蛮野再建胃管の防御因子について の検討 (凋協医科大学第2外科) 小原 靖尋・門馬 公経・ 門脇 淳・田島 芳雄 目的:食道癌術後の再建胃管における潰瘍発生機転 を解明する目的で,手術前後における防御因子の変動 を,粘液物質の指標である胃粘膜内PAS−Alcian blue 陽性物質:量と,胃粘膜hexosamine量の測定を行い検 討した. 方法:対象例は食道癌症例10例で,全例大酒側胃管 を用いて再建した.術前および術後6ヵ月以後に胃前 庭部と胃体中部粘膜の生検を行い,胃粘膜被蓋上皮細