84 13.無症候性キャリアー由来末梢血リンパ球のHBV抗原遺伝子 導入細胞に対する細胞障害機能の検討 春田 郁子・鴨川由美子・鈴木 義之・ 中村哲夫・孫
踏青・石黒典子・磯野悦子・
山内 克巳・小幡 裕(消化器内科) 14.胃癌患者の宿主側要因一特に細胞性免疫能の立場から一 小川 健治・勝部 隆男・稲葉 俊三・渡辺 俊明・ 矢川 裕一・梶原 哲郎(第二病院外科) 15.抗リソ脂質抗体症候群妊婦の臨床的検討 雨宮 照子・安達 知子・武田 佳彦(産婦人科) 高木耕一郎・中林 正雄・坂元 正一(母子センター) 座長 佐藤 和人(リウマチ痛風センター) 16.IFN一γによるヒト血管内皮細胞の活性化 一MHCクラスII表現とブドウ球菌外毒素(TSST−1)結合性の獲得一 荒明美奈子・今西 健一・巌 小面・ 宮永 幸実・根岸 澄子・内山 竹彦(微生物) 17.一つのインスリン自己抗体から作られたインスリン作用を 持つ抗イディオタイプ抗体 内潟 安子・荷見 澄子・平田 幸正(糖尿病センター) 18.抗カルジオリピン抗体と臨床像 湯村 和子・松村 治・二瓶 宏・杉野 信博(第4内科) 座長 今西 健一(微生物)19.小児紫斑病性腎炎におけるIgA bearing cellの検討 ’ 久保田令子・服部 古史・甲能 深雪・ 川口 洋・伊藤 克己(腎小児) 20.抗原経口投与によるぶどう膜炎発症の研究 神崎 雅子・高野 真情・ 宮永 嘉隆(第二病院眼科) 21.鼻アレルギー患者におけるFcεレセプターの動態 鍋島みどり・窪田当世・ 森田 恵・石井 哲夫(耳鼻咽喉科) 檜垣 祐子・川島 真・肥田野 信(皮膚科) 22.HBs抗原に対する免疫応答におけるClass 2抗原の役割 鈴木 義之・春田 郁子・ 鴨川由美子・中村 哲夫・孫 白青・ 石黒 典子・磯野 悦子・山内 克巳・ 小幡 裕(消化器内科) 1.肝癌に対するCTL療法の基礎と臨床 (消化器病センター外科・内科) 有賀 淳・山内 克巳・高崎 健・ 古川 隆二・済陽 高穂・次田 正・ 小幡 裕・羽生富士夫・小林誠一郎 我々は肝癌に対する新たな免疫療法として自己癌特 異的キラー細胞(CTL)を誘導し肝動注療法を施行し ている.患者自己単核球を自己癌およびrIL−2と混合 培養して誘導されたCTLはin vitroにて自己癌特異 的で,αCD3,αCD8モノクローナル抗体とウサギ補 体処理にて抑制されるcytotoxicityを示した.この CTLはin vivoにおいてもヌードマウスに移植され たヒト肝癌の増殖を有意に抑制した.この結果に基づ いて治癒切除不能多発肝癌12例にCTL肝動注療法を 施行しCR 1例, PR 3例, MR 3例の高い有効率を得 ている.副作用は軽度の発熱程度であり安全に加療可 能であり今後に期待される治療と思われる. 2.放射線全身照射マウスfollicular dendritic ce11(FDC)抗原捕捉能 (第2病理) 安藤 明子・長谷川かをり・ 西川 俊郎・増田 昭博・笠島 武 マウスに900radの放射線全身照射を行い,脾臓およ びリンパ節内にリンパ球の枯渇した状態を作り,この 時のFDCのperoxydase−anti−peroxydase complex (PAP)捕捉能の有無を光顕および電顕で検討した. 2.4G2および5’一nucleotidase(5NT)をFDCのマー カーとした.照射後24,48,72時間の脾臓およびリン パ節について検討した. 一1072一
85 その結果,照射後72時間までに,リンパ球はほぼ全 て消失した.2.4G2および5NT陽性細胞で形態学的に
もFDCと思われる細胞は残存した。リンパ節では
PAP捕捉は見られなかった.リンパ節内に残存するBリンパ球の数をFACSを用いて調べたところ5%以
ドであった. リンパ節においては,Tリンパ球, Bリンパ球の崩 壊時においても抗原捕捉能を保持しうることが示唆さ れた. 3.穎粒リンパ球増多症細胞の増殖機構 (第1内科) 星野 茂・押味 和夫・溝口 秀昭 穎粒リンパ球増多症(GLPD)細胞の増殖機構を検討 した.T・GLPD(CD3+), NK−GLPD(CD3一, CD16+) ともに,細胞表面にIL2レセプター(IL−2R)β鎖のみ の発現を認め,IL−2を添加培養すると比較的高濃度で 増殖を認めた.従って,IL−2Rβ鎖の発現とIL−2による 増殖作用は,T一, NK・GLPDともに共通であると思わ れた.モノクローナル抗体(mAb)刺激では,純化T−GLPD細胞はOKT3(抗CD3),純化NKGLPD細
胞は3G8(抗CD16)で,各々増殖の誘導が可能であっ た,また,正常T細胞を含んだ純化前のGLPD細胞で は,OKT3によって増殖がもたらされ,正常T細胞も, GLPD細胞の増殖に関与していると考えられた. mAb 刺激によりGLPD細胞はIL−2の産生が可能で,細胞表 面にIL−2Rα鎖の発現も誘導された. これらの結果より,GLPD細胞増殖には, IL−2を介 したautocrine機構が存在すると考えられ,さらに,正 常T細胞が関与したparacrine機構も存在すると考 えられた.4.キラーT細胞とbispecmc抗体の併用による特
異的抗白血病細胞障害作用 (第1内科)押味 和夫・溝口 秀昭キラーT細胞(CTL)を活性化する抗CD3モノク
ローナル抗体(mAb)のFabノとcommon acute
lymphoblastic leukemia ant圭gen(CALLA)を認識する抗CDIOmAbのFabノとを結合してbispeci丘。 Abを 作製した.このbispeci飴Abを5時間の51Cr放出試験
に加えて,CTLによる患者CD10+ALL細胞に対する 特異的細胞障害活性の誘導を試みた.CTLはIL2で
活性化したLAKとCTLクローンを用いた. LAKは
CD10+ALL, CD10 ALL, CD10−AML細胞に対しある程度のキラー活性を示したが,bispeci且。 Abを添加す ると,CD10+ALL細胞に対してのみ強い活性が誘導さ れた.CTLクローンのほとんどぱ患者白血病細胞に対 しキラー活性を示さないが,bispeci且。 Ab添加で CD10+ALL細胞に対し強い活性が誘導された. 以上のデータからbispeci且。 Abは養子免疫療法の 1つとして臨床的に使える可能性が示唆された1
5.A群レンサ球菌発熱当外毒素によるマウスT
細胞の活性化の機序について (微生物)今西 健一・内山 竹彦 SPE AによるマウスT細胞の活性化について検討 し,次の結果を得た.①単離T細胞はMHCクラスII 遺伝子導入L細胞の存在下で,SPE A添加により,顕 著な増殖反応を示し,対照L細胞では認められなかっ た.また,IL・2産生についても同様であり,そのアクセ サリー活性は抗la抗体により,抑制された.②SPE A 誘導芽球面T細胞のVβを抗Vβ3,5,6,8および9 抗体で検索した.SPE A刺激後, Vβ8.2が特異的に 増加した.③SPE AによるT細胞の活性化はVβ8に 対する抗体により抑制された. 上記の結果より,SPE AはMHCクラスII分子に結 合し,Vβ8.2をTCRに持つT細胞を活性化すると考 えられる. 6.小児ネフローゼ症候群におけるリンパ球サブ セットの検討 (腎小児) 久保田令子・服部 元史・ 甲能 深雪・川口 洋・伊藤 克巳 近年モノクローナル抗体を用いたりンパ球の表面抗 原の解析が腎疾患にも応用されている.今回我々は小 児特発性ネフローゼ症候群におけるリンパ球サブセッ トの解析を行い,細胞性免疫の変化について検討した ので報告する. 微小変化型ネフローゼ症候宿患児9名(男5名,女 4名)を対象とし,ネフローゼ期と寛解期におけるリ ンパ球サブセットを検討した.測定はflow cytometry を用いたtwo℃olor analysisを用いて行った.結果:(1)Tce11, CD4+cell, CD8+cell, CD4+/ CD8+比には有意差はなかった.(2)ヘルパーTcellに は差はなかったが,ネフローゼ期においてサプレッ サーTce11の減少がみられ,寛解期には有意の増加が 認められた.その結果TH/Ts比はネフローーゼ期に高値 を示し寛解期には低下が認められた. 7.EBウイルスが原因と思われるdry eyeとシク ロスポリンの涙液分泌に及ぼす影響について (第二病院眼科) 亀井 裕子・ 出海 陽子・高野 真綾・宮永 嘉隆 一1073一