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高発癌を示す遺伝性老化症候群の分子病態、治療法に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

高発癌を示す遺伝性老化症候群の分子病態、治療法に関す

る研究( はしがき )

Author(s)

金子, 英雄

Report No.

平成10年度-平成11年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(C)(2) 課題番号10670719) 研究成果報告書

Issue Date

1999

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/433

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

研究成果の概要

遺伝性高発癌症候群にはBIoom症候群(BS),Ataxia-te]angiectasia(A-T)などがふくまれる。さ

らに原発性免疫不全症などの、免疫不全を呈する疾患も高発癌をきたす。BSは小柄な体型、日光過

敏性紅斑、免疫不全を呈する。病因遺伝子産物BLMはRecQheLicaseと相同性車有することよリDNA

の複製、修復に関与すると想定されるが、その詳細な機能は不明である。∴申請者らはBLMのC一末に

存在する2つの塩基性アミノ酸クラスターが核移行シグナルとして機能しBLMが核内で働くことを明

らかにした。さらに、遠位のアミノ酸クラスターのうち特に、Arg(1344)-Ser(1345)-Lys(1346)-Arg(1347)のアミノ酸が核移行に必須であることを明らかにした。

BSでは抗体産生不全が認められるが、BS患者のJgの組み換えは正常におこっていることからBLM タンパクはIgの組み換えには直接は関与していないことを明らかにした。BLMの発現は胸腺でつよい ことから、T細胞の分化への関与が示唆された。 本邦におけるA・T患者のATM遺伝子変異をはじめて報告した。その中から日本人A-T患者に比較的 COmmOnな変異を同定した。 ATMタンパクは無刺激の末梢リンパ球ではほとんど発現が認められないが、mitogenで刺激しCeH

CyCleにいれてやるとATMタンパクの発現が増加した。また、この現象はPOSt・tranSCriptionaJな機

構によることをはじめてあきらかにした。 本報告書では遺伝性高発癌症候群の国内外の研究状況を概説し、申請者らが行った本症の病因・病 態解明における平成10、11年度の研究成果を報告する。

(1)引00m症候群における国内外の研究状況

1954 B100m症候群が一つの症候群として報告された。 (B100metaり 1969 27例の同様な症状を有する症例をまとめてBloom症候群とよぶことを提唱 (Germanetal.) 1974 本症において姉妹染色分体交換が正常人に比し高率に認められることが報告された。 (ChagantietaL) 1992 紫外線に対しBSのIgM産生細胞が選択的に障害されることが報告された。 (Ozawaetal.Scand.J.) 1992 BSの末梢リンパ球では分泌型均Mの発現が低下していることが報告された。 (KondoetaI,C]in.Exp.)mmunoI.) 1995 病因遺伝子BLMがクローニングされた。 (EHis etaI:Cell) 1996 BSのB細胞リンパ腫でP53の変異が認められ、microsate=teinstabilityが存在する ことを報告した。 1997 1999 (Kanekoetal.:)nt.J.Canc.) BLMの核移行シグナルを同定された。 (KanekoetaI:BBRC) BLMが免疫グロブリンの再構成には直接関与していないことが報告された。 (Kanekoetal.:Clin.Exp.1mmunol.)

参照

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