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港湾物流 における輸入製品 一 海上 コンテナ貨物 を中心 として -

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港湾物流 における輸入製品

一 海上 コンテナ貨物 を中心 として ‑

ASt u d yo f t hePo r tI , o g is t i c sa ndI mp o r t

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士後期課程

李 貞 和

J un g ‑ HwaL ee

Iキーワー ド 貿易 と港

1 .は じめに

1985年代以降、 日本企業の海外進出の増加 に と もない国内産業構造同様 に貿 易構造 も変化 した。

そ して、 日本政府の輸入促進事業の推進 および円 高により輸入製品は著 しく増加 したのである。特 に、1990年代以降 は引 き続 く円高の影響 によ り日 本内生産の製品の国際競争力の低下および東 アジ アの技術向上 により製品、半製品 と逆輸入製品の 輸入が持続的に増加 した。その結果、海上 コンテ ナ貨物の うち輸入製品は全体の6割以上 を占めて いる。2000年度 には外質 コンテナ貨物量 が11,028 万 トン、輸入 コンテナ貿易額 が16.4兆円である1)0

このような、輸入製 品の増大 とともに産業構造 の変化による輸入製品の特徴 は多品種 ・小口 ・多 頻度出荷であることか ら港頭地区の保税地域、上 屋 、倉庫 など輸入貨物取扱いの施設についての重 要 であ り、また貨物 によって機能的に品質の高 い 保管 を必要 とす る。不十分 な施設および通関によ り搬入 ・搬 出の遅延が荷主への引 き渡 しの遅延 と

物流 コス トの増加 を招来す る。 したがって、港頭 地区内の輸入製品の付加価値高 い保管管理 および 港湾物流の円滑 な流通 による リ‑ ドタイム短縮 と 荷主の物流 コス トの削減が望 まれ る。そのために は、輸入製品の効率的な 「空間的 ・時間的」管理 運営が行 わなければな らない。

したがって、本稿では、輸入製品に対す る港湾 物流の保管管理 および管理運営体制 を検討 し、か つ迅速 な輸入製品の流通のための管理運営体制 の あり方および多種 多様 な輸入製品に対応で きる港 湾施設、保税主義原則 の見直 しとともにEDIシス テムによる通関手続 きの簡素化 を推進 して海外生 産地 か ら荷主 までの安全、迅速 に引 き渡すための 円滑 な輸入貨物の取扱いに視点 をおいて考 えてみ たい。

2. 港頭地区の輸入製品の現状

最近の輸入製品は多品種 ・小 口 ・多頻度出荷 に より製品の保管管理、迅速な荷作業や荷主のニー ズに応 じる管理運営 が求 め られ るよ うになった。

(2)

2‑1

商品別輸入構成比 (単位 :

%)

品名 1985 1990 1995 2002 鉱物性燃料 43.1 24.2 15.9 19.4 原料品 13.9 12.1 9.8 6.0 食料品 12.0 13.4 15.2 12.5 製品類 31.0 50.3 59.1 62.2 化学製品 6.2 6.9 7.3 7.7 繊維製品 3.0 5.5 7.3 6.5 非金属鉱物品 1.0 2.3 1.9 1.3 金属 .同製品 4.7 6,9 5.9 4.0 機械機器 9.6 17.4 25.3 31.8

出所 :「日本貿易の現状」2003年版 により再作成。

表2‑2 港湾の輸入 コンテナ取扱貨物量の推移 (単位 :万 トン) 項 目/年度 1980 1990 1995 2000

出所 :(礼) 日本港湾 協会 「数字で見る港湾2002」2002年、 9頁

特 に、1985年か ら2002年の商品別構成比鉱物性燃 料 ・原料品は減少 したのに対 して化学製品 ・食料 品 ・繊維製品 も‑時期的に減少 したが、民生用電 子機器 ・機械機器 などの持続的な増加 と製品類 は 1985年 の31.0%か ら2002年 には62%で著 しく伸び た (表

2

‑1)。港湾の輸入 コンテナ取扱貨物量 は、

1980年 には、1,994万 トンか ら引 き続 けて増 加 し て2000年度 には10倍 に伸びて10,874万 トンに増大

した (表2‑2)。 この ような持続 的な輸入製品の 拡大は港頭地区や周辺背後地 に輸入製品の保管が 可能な倉庫施設整備および輸入製品の円滑 な流通

を図 るために管理運営制度の必要性 を高めた。

(1)輸入製品の物流上の特徴

輸入製品に対 しては海外現地か ら荷主 まで、そ して荷主 か ら消費者 まで とい う国際物流 としての 総合的な物流 サービスが要求 され る。物流 とは、

「輪配送 ・保管 ・荷役 ・在庫 管理 ・情報処理 ・流 通加工 ・包装の7つに分類 がで きる」 2)「物流 は、

商品の生産者か ら消費者 に至 る空間的 ・時間的隔 た りを克服す る物理的な経済活動 である3)と定義 され る。

海上 コンテナ貨物 としての輸入製品の諸流通活

動 を港頭地区内で効率的に管理運営す ることで全 体的な物流 コス ト削減および リー ドタイム短縮 が 考 えられ る。そ して、21世紀の港 は貨物の集荷 ・ 集積の場 としての機能のみ を果 たすのではな く物 流 の多様 な機能 を果 たす物流基地 である4)。 しか し、近年 の輸 入製 品は多様 多品種 であ り、小 口、

多頻度 出荷であることか ら貨物の仕分けや品質の 高 い保管 にためには貨物取扱い作業 に高度な機能 が必要 である。

さらには、従来の港湾施設 よ り能力高い倉庫施 設 および値札付 け、組立、加工等の諸作業 が可能 な流通加工施設の整備が不可欠である。

(2)港頭地区内の港湾物流

荷主が望 むのは貨物が港湾で滞留す ることな く 必要 な時期 ・時間に適切 に引 き渡 され ることであ る。 しか し、輸入製品が多種 多品種であ り、小 口 が大部分であることか ら荷捌 きも多様 に行われな ければな らない し、機能が高 い荷作業が必要 であ り、製品輸入、半製品の場合 は製品の種類 によ り 保管期間が長 くなる。そのため、物流 コス トが高 くな りがちである。 (樵) 日通総合研究所の資料 の よると香港港 か ら東京港経由で東京都世田谷区

(3)

表2‑3 輸入海運貨物の着地運賃料金の事例 (香港港から東京港⇒世田谷区)(単位 :円)

費用 輸送経路別費用 備考

海上運賃

7 1 , 2 5 9 THC 4 2 , 2 0 0

書類作成 .通関料

3 1 , 8 0 0

港頭引取 .配達

6 1 , 0 0 0

トレ‑ラ輸送 バ ン出し作業

1 1 0 , 0 0 0

荷受け側作業 出所 :国際物流効率化の背景 と課題」 (秩) 日通総合研究所、2003により再作成

までの物流輸送費用 に含まれ るコス トとして高 く かか るの は

TH

C料 が

4 2 , 2 0 0

円、書類作成 が

3 1 , 8 0 0

円、港頭引取 ・配達が

6 1 , 0 0 0

円、バ ン出 し作業 が

1 1 0 , 0 0 0

円で貨物 の保管 ・荷作業費用 で あるの を 示 してい る (表

2‑ 3)

。 この ように相 当に高 い費 用が発生す るが、この費用に対 して港頭地区内で の物流 リー ドタイムを短縮 させ ることで物流の コ ス ト削減が考 えられ る。

(3)輸入製品の「空間的 ・時間的」管理の必要性 輸入製品促進事業 により輸入製品の増加 ととも に輸入製品の管理保管施設の必要性が高 くなって。

そこで、政府 は荷主のニーズに対応で きる施設整 備 および効率 に迅速な流通が可能な輸入製品の円 滑 な流通 を図 るためそこ

、1 9 9 2

7

月に施行 された

「輸入促進および対内投資事業 の円滑化 に関す る 臨時措置法」および世界経済のグローバル化の対 応 や積極 的なITシステムの構築の推進 のために、

1 9 9 7

4

月に策定 された 「総合物流施策大網」 と ともに新 たな 「新総合物流施策大網」 など国際物 流 に応 じられ る政策 を推進 した。

輸 入製 品の大 部分 が国内で消費 され ることか ら、荷主 が必要 な ときに輸入製 品 を

( 1 )

安全5)に、

(2)迅速 に適切 な時間での引 き渡す‑ジャス ト・イ ン ・タイムーを実現 とともに リー ドタイムの短縮 させ ることが 「物流 の 目標」であると思われ る。

そ こで、輸 入製 品の(1)安全・(2)迅速 さは どの く らい進んでいるかである。輸入製品の安全な保管 倉庫施設の不十分 さおよび輸入製品の迅速な作業 を防 げ る要 因は次 の よ うに考 えられ る。 (1)輸 入製 品の安全性 を保つ ためには十分 な保管管理

が行 わ なけれ ばな らない。 この観点 か ら見 ると 最近の輸入製品は小 口 ・多様 な品種 ・多頻度 出荷 で あるため定温,定湿 、冷蔵保管 お よび ラック保 管などの需要の必要性 が高 まるとともに流通加工 が可能な倉庫施設が求 め られ る。 これ らの機能 を 果 たす倉庫施設の整備 が計画および倉庫拡充 に係 る規制緩和 も行われた。 しか し、保管倉庫施設 と しての普通倉庫 の事業者数 は

1 9 9 0

年 には

3、0 3 7

か ら

2 0 0 0

年 は

3, 8 5 2 、 1‑ 3

類倉庫 の所管面積 は

1 9 9 2

年 の

2 6 , 5 1

1千 m2か ら

2 0 0 0

年 に は

3 7 , 4 1 9

千 m2、 野積倉庫 の所管面積 は

1 9 9 0

年 に

4, 0 3 1

千 mZで

2 0 0 0

年 は

4, 1 8 4

千 mZに、貯蔵 倉庫 の所管面積 は

1 9 9 0

年 に

9, 3 4 4

千 mZで

2 0 0 0

年 に入 ってか らは

1 0 , 4 9 6

mt

で、そのたびは横ばいであるO冷蔵倉庫 は、事業 者数が

1 9 9 0

年に

1, 2 9 9

か ら

2 0 0 0

年では

1 2 , 3 5

で少々 減少 したが、所管面積 は

1 9 9 0

年 には

2 1 , 2 3 6

千 m2で、

2 0 0 0

年 には

2 8 , 4 7 8

千 m2に所管面積 は伸 び た6). し か し、輸入製品は今後 も増加す る見込みで あ り、

輸入製品の増加 に対 して保管施設 との拡充の必要 性 があると思われ る。

(2)輸入製品の迅速 な流通 は、入港一搬入 と搬 出が迅速に行われ ることである。 しか し、 日本の 輸入貨物 の通関手続 きの状況 は、他の先進国に比 べて まだ、長 く、

2

倍 以上、韓 国 よ り 1

. 5

倍時 間 を所要 している (表

2‑ 4

)0

一般的な輸入通関貨物の流れ は、本船 か ら陸揚 げ‑保税地域 に搬 入一輸 入 申告 一税 関審査 ‑輸入 許 可 一関税納付 ‑貨物 の引取 と して行 われ る7)0 通関手続 きでは輸入貨物 の保税地域への搬入 を確 認 された後に申告 を行 うことか ら一定地域 に貨物

(4)

表2‑4 海上 コンテナ貨物の通関手続 きの所要時間 国名/

手続き過程 日 本 米 国 英 国 ドイツ フランス オランダ シンガポール 韓 国 入港から輸入許可 73.8時間 48時間以内 48時間 48時間

7

2時間 48時間 24時間以内48時間以内

出所 :長田 太箸 「港湾の競争力強化 と港湾運送事業 を巡 る状況について」2003、33 が集 中す る。それで貨物の荷役作業 が非能率的に

なるとともに通関業務時間の制約 などにより貨物 の滞留 を起 こす ことになる。 さらに、港湾施設の 使用割増料金 があることか ら物流 コス トが上昇す るとともに貨物の引 き渡 しの遅延の要 因の一つに なるのである。「通 関手続 きの簡素化 は貿易貨物 の流 れ を効率化 し輸送 コス トの削減 をもた らし、

その効果 は貿易に携わ る企業のみな らず政府 にも 及ぶ」 8)と言 われ るよ うに迅速 な輸入貨物の流通 のために も通関手続 きの改善が求め られ る。最近、

韓国の通関手続 きは、保税制度 による通関手続 き の遅れ を緩和す るために検査 ・検疫 が必要 がない 輸入品については到着即 し荷主 に引 き渡す 「事前 申告制」 を導入 と荷主が指定 した場所 に通関手続 きが行われ るような緩和政策で東北 アジアハ ブ港 を目指 している。 日本においては今後 も輸入製品 が増加す ることを考 えると先進国なみの簡素 な通 関手続 きの港湾諸手続 きの ワンス トップサービス システム化 を早 い時期 に拡大実施すべ きである。

3. 輸入製品 においての港湾物流の管理 運営の課題

(1)港湾物流 における管理運営の問題点 1980年代以降 、情報化時代 にな り、物流 におい ては港湾 は単純 な貨物の積み卸 しの荷役作業 と海

上輸送 と陸上輸送の結節点か ら海外現地 か ら消費 地 にいたるまでの時間的 ・空間的隔た りを物流的 に克服す ることにより経済的価値 の増大 を図 る9 物流拠点地 としての結節点 になった。21世紀 は国 際化、情報化が進み、よ り高度 な成熟社会 にな り、

港 の機能 ・組織 において も、 このような環境の変 化に対応で きる先取 りが強 く求め られ る10。 この よ うな港湾 の時代 的な変化 (表

3‑ 1

) と円高 以 降の 日本の貿易構造の変化は港頭地区での港湾物 流 について新たな管理運営が求め られた。 しか し、

港湾物流 についての管理運営の規制緩和が実施 さ れ たに もかかわ らずJ l985年以降急激 な円高 と ともに輸入促進の高 ま りに鑑み、主要輸入相対国 と日本 との間にまたがる輸送上の諸問題 を調査 し、

現実的に対応策 を図 るための社 団法人JIFFA調査 による1990年の荷主の要望 および̲、 日本 の物流 コス トと先 進 対象 国、米 国、英 国、 ドイツ、 プ ランス、オ ランダの物流 コス トの比較調査 し、物 流削減 を望 むための1998年 に行 ったジェ トロ調査

̲2003年の国土交通省調査 が物流 の効率化 を目指 して、規制緩和 を実施後の物流関係者 に対 して ヒ ア リング調査 した。 これ らの一、̲、̲を検討す る と1990年か ら2002年 に も荷主側の要望 がほ とんど 変わっていない。特 に、貨物 についての通関手続 きの簡素化、港湾施設の拡充、港湾利用時間の延 表3‑1 港湾開発 の発展段階

開発内容 第1世代 第2世代 第3世代

港湾活動の主要範囲 ‑1960年代以 ‑1960年代以降 ‑1980年代以降 伝統的で埠頭荷役が主な 貨物の形態の変化および 貨物及び情報提供の中心 対象でこうわんの範囲が 船舶関連の商工業業務中 地 とともに物流活動の拠 狭い 心になり、港湾の範囲が 点として役割拡大 とタ‑

出所 :イ チ ョル ヨン著、『港湾物流 システ ムj1998、27頁、‑UNCATAD、Portmarketingandthechallengeofthird generationport,TradeofDevelopmentBoard"1992荷 より再作成

(5)

表3‑2 港湾管理運営における荷主の主な要望1日

1990年 1998年 2003年

‑他法令、消費税、内国税、通関 ‑港湾利用時間の延長 ‑休 日荷役作業CYオープン時間の などが非常に複雑 な仕組みになつ ‑港湾利用料金が諸外国より高い 延長を積極的に実施

ている ‑荷役時間の延長 ‑港湾運送事業の新規参入の拡大

‑特定業者偏重施策ではなく、小 ‑貨物到着前の貨物引取の許可 ‑コンテナ搬出入に時間がかか り 企業者 にも利用で きる施設や制度 ‑保税地域主義の見直 し 過 ぎる

の導入 ‑検疫など他法令調査の同時並行 ‑CYヤー ドの慢性的な混雑の解消

‑海運、海貨、港湾 における総合 ‑関税納付先行主義の見直 し ‑通関手続 きの時間延長

的な情報管理及び手続 きにより料 ‑通関時間の延長 ‑ⅠT化 を進め、手続 き、作業 など 金の適正化、通関業務の電算化に ‑通関手続 きの情報化の早速 に拡 の効率化

より通関手続 きの迅速化 大実施 ‑港湾利用料金の軽減の必要性

‑港施設拡充および港湾利用料金 ‑倉庫業の料金規制の事前届出制 ‑港湾サービスおよび港湾機能強

の軽減の必要性

‑検査の簡素化および輸入促進の

面か らの他法令関係の見直 し‑貨物保管施設の不足 の見直 し 化

出所 :社 団法人JIFFA輸入促進のための海外物流調査報告書」1990年、ジェ トロ 「物流 コス ト比較調査」1998年、国土交通 省、「規制緩和 に関す る関係者の ヒア リング調査結果」2003年、‑マ リタイムデー リーニ ュース20035月26、6月 17〜18日付 け、

長、港湾利用料金の軽減 を望 んでいる。 この よう な事項が港湾物流の リー ドタイムの短縮 および物 流 コス トの削減の阻害す る問題点である。 この調 査の結果 をみ ると、この期間のあいだに改善が積 極的に行われていないことを示す と思われ る (表

3‑2)0

(2)輸入製品から見 た港湾物流の課題

近年の港湾 は、貨物の積み換 えとともない集荷 や輸送 を含み流通であることか ら流通加工が大 き な地位 を占める‑防、積み換 えに要す る時間 と費 用の削減 を図 るための荷役作業の機械化など港湾 における流通の変化 を進めている12)0

流通拠点 としての港湾の活性化のためには港湾 の背後に流通基地のための用地造成 が進めるとと もに背後地流通施設の整備 を推進 されてい る13)。 ちなみに、港湾地区での輸入製品においての管理 運営は、輸入製品の多様 多種 品、小口、多頻度 出 荷 とともに包装、組立、値札付 けなどの流通加工 が可能な施設整備 とともに効率的な通関手続 きを 求め られ る。

輸入貨物の滞留時間の短縮 および物流 コス トの 削減 を目指す課題 としては、第 1に、既存の輸入 促進地域の流通施設の活性化 して活用す ることで

ある。1992年7月に実行 された 「輸入促進および 対内投資事業 の円滑 に関す る臨時措置法」制度 は、

政府の輸入促進事業の支援 によ り輸入貨物 が集 中 している地域 における輸入関連施設整備の促進 お よび輸入貨物 の流通 を分散 させてい く地域 におけ る輸入関連施設整備 を先行的に図 るとともに輸入 貨物の円滑 な流通 によ り効果的な輸入の促進 を図 ることを目的 として港湾16地域 と空港6地域 を含 めて、22地域 において 「ForeignAccessZone(輸 入促 進 地 域 ):FAZ」 を指 定 され たoFAZ法 は、

輸入加工組立業者 と運輸業者が参与 および第3セ クターなどにより整備 された輸入促進基盤施設の なかで荷捌 き ・保管施設、輸入情報 セ ンター、貨 物の情報管理 、共同 ・物流卸セ ンター、常設展示 場 を設置 および運営 を行われ る。その他 、通関す るまでの関税 と内国消費税 が留保 され る総合保税 地域制度 および特定集積地区制度 を行 い輸入製品 の効率的な取扱いを狙 っている。現在、総合保税 地域である、横浜の大黒埠頭 と川崎の東扇島、大 阪南港 および松 山税関など4つ地域 しか指定 して いないが、総合保税地域 を拡大 す るべ きである。

そ して、FAZへの参与条件 を緩和 させ積極 的に活 用 して輸 入貨物 の滞留 な どを解消 す ることか ら

(6)

リー ドタイムの短縮 を望 まれ る。

2

に、国際競争力の向上 とともに国際物流の 効率化 を図 るため も一層簡素 な通関情報処理 シス テムおよび港湾

EDI

システムを中小企業 など利用 者 が使 いやすいシステム拡大す ることである。そ のために も運営の コス トを低 くす ることと迅速 な 通関手続 きのために事前輸入申告制度 と並行 して 貨物到着前 に貨物引取許可 および輸 出地 による検 査 ・検疫 に関す るマニ フェス トの認定などの港湾

EDI

システムによる輸 出地 での港湾物流の総合情 報化についての早速な実施 と国際物流の対応す る シングル ウイン ドウ ・システムを拡大す る必要 が ある。

第3に、円滑 な作業のための コンテナ ター ミナ ル内作業の24時間稼働体制およびゲー トオープン 時間の延長 を進め ることである。荷作業の時間の 制約は貨物の滞留 を生 じす るとともに リ‑ ドタイ ムの遅延 による物流 コス ト上乗 を抑制す るために 作業の自動化に忠実 しなが ら、土 日夜間割増料金 の調整 を図 って物流 コス ト削減 と荷主が使いやす いシンガポール港 、香港港、高雄港 、釜山港 なみ の港湾 を求め られ る。

4

には、他法令関連手続 きの

EDI

システムに よる一元化 とともに食品検査、検疫検査 を貨物搬 入前に通関手続 きと同時並行 を行われ るのを望 む こととともに神戸港 で実施 してい る 「出前検査」

の拡大 による簡素化 を実施 していることか ら効率 的 な輸入製 品の取扱 いが期待 され ると思われ る。

一方、検査 ・検疫 による危険性 につ いて指摘 され てい る

1

4)。そこで、主 な輸入相対国に対 しては検 査 ・検疫 についての連携業務 を考 えられ る。

4.むすび

港湾 においての輸入製品の取扱いは輸入製品の 特徴上か ら荷捌 き ・高度 な保管施設 、効率的な作 業時間のための コンテナ ター ミナルの弾力的な稼 働体制 およびよ り簡素 な通関手続 きとともない他 法令関連手続 きの簡素化 と同時並行の推進 など輸 入製品の効率 的に管理運営 を行われ ることか ら荷 主のニーズに リー ドタイム短縮 や物流の安 コス ト

をもた らす とともに港湾の競争力 を向上 させ る必 要性が高め るのである。今後、国際的に自由貿易 協定 (FreeTradeAgreement)が拡大す ると事実 的なボーダーレス貿易が行われ ることを考 えると 輸入製品は益 々増加す ることが見込 め る。

したがって、輸入製品に関す る諸手続 き制度 に ついて国際物流 に応 じる制度の簡素化および保管 管理施設 を自動化の拡充 などの改善 に取 り組み を 望 めるO このような改善 を進め ることか ら輸入製 品の安全、迅速な流通 によるジャス ト・イン ・タ イムの実現 および物流 コス ト削減 を図 ることか ら 荷主のニーズに与 えられ る港湾物流体制 を求め ら れ る。

脚注

1)(礼) 日本港湾姶会 「数字で見 る港湾2002」2002年、15

2)*田 信哉著 r物通論の講義」2001年、32 3)菊池 康也著 r物流管理論j2003年、 2

4)三村 異人 ・小林 照夫 ・富 田 功編著 『貿易 と港j

1998、30頁、港湾内の多様 な機能 を具体的に港湾運送 事業、倉庫業、検量 ・検数薬、通関および海運業 を示

している.

5)本稿では、輸入製品 「安全」は製品 を荷主 に引 き渡す までに矧 品の本来の品質 を持たせ るのを意味す る。輸 送による安全性は含めていない。

6)物流問題研究会、「2002日本物流年鑑」2002年、158

〜159頁、(社) 日本物流団体連合会、「数字で見る物流 2002」2002年、104頁〜105頁̲普通倉庫の危険品倉庫 は 除いた。

7)鈴木 暁著 「国際物流の理論 と実務」2000年、153 8)小林 晃 .平田 義孝 ・木下達雄編著、r21世紀の国際

物流j2002年、115

9)市来 滴也著、r港湾管理論j1996年、126 10)山上 徹編著、r国際物流概論j1989年、191 ll)1990年の社団法人JIm による 「輸入促進のための海外

物流調査報告書」および1998年度のジェ トロの 「物流 コス トの比較調査」 と国土交通省の2003年の 「規制緩 和に関す る関係者の ヒア リング調査結果」に基づ き再 構成 した。

12)北見俊郎、山村学、松橋幸一編著、r輸送革新 と港湾産 j1970年、51

13)市来 滴也著、前掲著、109

14)徳EEl サンジ、柴田 悦子編著、『現代の港湾j1998年、

200

(7)

参考文献

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鈴木 瞬著 『国際物流 の理論 と実務 』成 山堂、

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年 三村 異人 ・小林 照夫 ・富田 功編著 『貿易 と

港』成山堂

、1 9 9 8

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参照

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