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本研究ではむしろ OPLL 群のほ うが治療成績が安定していた

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Academic year: 2021

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(1)

32. 

 

厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業) 

分担研究報告書   

脊柱靭帯骨化症に関する調査研究 

研究分担者  氏名  海渡  貴司      所属機関名  大阪大学  整形外科   

 

研究要旨   

頚椎症性脊髄症(CSM)と頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)に伴う頚部脊髄症術前後の 10 秒テスト/JOA スコア/JOACMEQ の経時変化、後方除圧後位別の頚部痛と頚椎機能を 前向きに比較検討した。OPLL は CSM と比較し、手術治療成績・機能回復予後に有 意差を認めず、OPLL においては頚椎機能・頚部痛に関し C7 挙上の有無での成績 の差は認めなかったことから、OPLL においては術後骨化進展が危惧される場合は C7 挙上を推奨する。 

 

A.研究目的 

1)頚椎椎弓形成術後経過に対する各種評価 指標の成績に、CSM と OPLL で差があるかを 明らかにする。 

2)C7 棘突起付着部筋群温存の意義が CSM と OPLL で違いがあるかを明らかにする。 

 

B.研究方法 

頚椎椎弓形成術施行症例 55 例を対象とし、

10 秒テスト、JOA スコア、JOACMEQ 各スコ アの術前から術後 12 か月まで経時的変化 を観察し、疾患別(CSM か OPLL か)および C7 棘突起付着部筋温存群と C7 挙上群を比 較検討した。 

   

C.研究結果 

各スコアに関して、疾患群間に有意差はな かった。頚椎機能・頚部痛に関し、OPLL 群 では C7 挙上の有無での有意差を認めなか った。 

 

D.考察、 

頚椎後縦靭帯骨化症の手術成績は頚椎症性

脊髄症に比べると劣っているとする報告が 散見される。本研究ではむしろ OPLL 群のほ うが治療成績が安定していた。今回の研究 は OPLL は全例 K‑line(+)であったが、過去 の報告とは異なり OPLL は CSM 群と比較しほ ぼ同等の手術成績がえられることが確認で きた。 

 

E.結論

JOACMEQでの検討で、OPLL群はCSM 群と比較し、手術治療成績・機能回復予後 に有意差を認めなかった。OPLL 群で C7 棘突起付着部筋の温存の有無で術後成績の 差を認めなかったため、OPLL においては 術後骨化進展が危惧される場合は C7 挙上 を推奨する。

F.健康危険情報

総括研究報告書にまとめて記載  

G.研究発表  1.論文発表 

藤原 啓恭, 海渡 貴司, 牧野 孝洋, 本田  博嗣, 松尾 庸平, 米延 策雄.頸椎椎弓形

(2)

32. 

成術を施行した頸椎症性脊髄症と頸椎後縦 靱帯骨化症における 10 秒テスト/JOA スコ ア/JOACMEQ の経時的変化,および後方除圧 高位が頸部痛と頸椎機能に与える影響に関 す る 前 向 き 比 較 研 究 . 臨 床 整 形 外 科  51(1):9‑18.2016  

 

2.学会発表 

1.  A prospective comparative study  on  the  time‑dependent  change  of  axial  neck  pain  and  cervical  spine  function  between OPLL and CSM after laminoplasty  for cervical myelopathy. 

Fujiwara H, Kaito T, Makino T, Honda H,  Yonenobu K 

6th  Annual  Meeting  of  Cervical  Spine  Research Society, Asia Pacific Section,  Mar 27‑28, 2015 in Yokohama 

2.  A prospective comparative study  of  the  time‑dependent  change  of  the  10‑second test, JOA score, and JOA‑CMEQ  between  cervical  OPLL  and  CSM  after  laminoplasty. 

Fujiwara H, Kaito T, Makino T, Honda H,  Yonenobu K 

6th  Annual  Meeting  of  Cervical  Spine  Research Society, Asia Pacific Section,  Mar 27‑28, 2015 in Yokohama 

3.  頚椎椎弓形成術を施行した頸椎 OPLL および CSM 症例における 10 秒テスト /JOA スコア/JOACMEQ の経時的変化に関す る前向き比較研究 

藤原啓恭,海渡貴司,牧野孝洋,本田博嗣,

三山彬,米延策雄 

第 44 回日本脊椎脊髄病学会学術集会  Apr  18, 2015 in Fukuoka 

4.  頚椎後縦靱帯骨化症と頸椎症性脊 髄症に対する椎弓形成術後の頚部痛および 頚椎機能の経時的変化に関する VAS および JOACMEQ を用いた前向き研究 

藤原啓恭,海渡貴司,牧野孝洋,本田博嗣,

三山彬,米延策雄 

第 44 回日本脊椎脊髄病学会学術集会  Apr  16, 2015 in Fukuoka 

5.  JOACMEQ から見た頸部脊髄症術後 の各種機能回復過程 

藤原啓恭 

第 47 回大阪脊椎外科フォーラム  July 18,  2015 in Osaka 

6.  頚椎後縦靭帯骨化症術後の頚部痛 VAS および健康関連 QOL の継時的変化に関 する前向き研究 

藤原啓恭,海渡貴司 

厚生労働省科学研究費補助金  難治性疾患 政策研究事業  【脊柱靭帯骨化症に関する 調査研究】  平成 27 年度第 2 回合同班会議  Nov 28, 2015 in Tokyo 

) 

H.知的財産権の出願・登録状況 

(予定を含む) 

1.特許取得  なし 

2.実用新案登録  なし 

3.その他  なし 

参照

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