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研究機関における公的研究費の管理・監査の ガイドライン(実施基準)

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研究機関における公的研究費の管理・監査の ガイドライン(実施基準)

平 成 1 9 年 2 月 1 5 日

( 令 和 3 年 2 月 1 日 改 正 )

文 部 科 学 大 臣 決 定

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研究機関における 公的研究費の管理・監 査のガイドライン( 実施基準)の 改正について

平成1 9 年 の「研 究 機関に おけ る公的 研 究費の管 理・監査 のガイド ライン(実 施基準 ) 」策 定及び 平成26 年の 改 正以降、公的研究 費の不正使用 防止に 関す る 取組に つ きま しては 、対象と なる 各 研究機関において 、本ガイドラ インに 沿っ た 取組が 行 われ てきた ところで あり 、 多く の研究 機関に おい て研究 費不 正防止の 土 台が構築されてい る ところです。

しかし な が ら一方 で は、取 組の 効果が 発 揮されず 、残念な がら不正 を発生させ てしま う 研究 機関も あります 。研 究 費不正によって研 究機関の信用 が大き く傷 つ いてし ま うこ と、優 秀な研究 者を 失 ってしまうことは 、国にとって も大き な損 失 であり 、 わが 国の科 学技術・ 学術 の 発展のためには研 究費不正を根 絶する こと が 喫緊の課題となっ て います。

研究費 不 正 根絶の た めには 、各 研究機 関 において 全ての構 成員の意 識を高め、

不正を 起 こさ ない、 起こさせ ない 組 織風土を作り上げ ることが極 めて 重要です 。 例えば 、 研究 者が研 究費の正 しい 使 い方について相談 しやすい支援 体制を 整備 す ること や 、研 究者の 理解と意 識向 上 を図るためのきめ 細かいコンプ ライア ンス 教 育を研 究 者に 届くよ う工夫し て実 施 することなどによ り、研究費不 正を未 然に 防 ぐ環境を整えるこ と が有効と考えます。

研究費 不 正 を防止 す ること が各 研究機 関 の組織や 研究者を 守ること につながる もので あ るこ とを認 識し、機 関の 長 のリーダーシップ の下、それぞ れの研 究機 関 の組織 風 土に 合った 、創意工 夫あ る 主体的な不正防止 策を組織全体 として 講じ て いただ き たい と考え ておりま す。こ の よ うな 環境 づくりを 目的と して 、監事 の役 割の明 確 化、 不正防 止の組織 風土 形 成に資する啓発活 動の実施、専 門的知 識を 有 する者 の 活用 による 内部監査 の質 の 向上などを盛り込 んだガイドラ インの 改正 を 行うこととしまし た 。

今回の ガ イ ドライ ン 改正に 盛り 込まれ た 各事項は 、既に多 くの機関 で実施され 成果を 挙 げて いる取 組を明確 化し た ものとなっていま す。各研究機 関にお かれ ま しては 、 今回 の改正 を機に、 自ら の 機関における取組 を再点検し、 研究費 不正 の 根絶に向けた効率 的 かつ実効性のある不 正防止対策を実現してください。

令 和 3 年 2 月 1 日 文部科学大臣 萩生田 光一

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研究機関における 公的研究費の管理・ 監 査のガイドライン(実施基準)目次

はじめに ··· 1 第1節 機関内の 責 任体系の明確化 ··· 4 1 競争的研 究 費等の運営・管理 に 関わる責任体系の明確化 ··· 4 2 監事に求 め られる役割の明確 化 ··· 7 第2節 適正な運 営 ・管理の基盤とな る 環境の整備 ··· 8 1 コンプライ アンス教育・啓発活 動の実施(関係者の意 識の向上と浸透)

··· 8 2 ルールの明 確化・統一化 ··· 11 3 職務権限の明 確 化··· 12 4 告発等の取扱 い 、調査及び懲戒に 関する規程の整備及び 運用の透明化 ··· 13 第3節 不正を発 生 させる要因の把握 と 不正防止計画の策定・実施 ··· 16 1 不正防止計画 の 推進を担当する者 又は部署の設置 ··· 16 2 不正を発生さ せ る要因の把握と不 正防止計画の策定及び 実施 ··· 17 第4節 研究費の 適 正な運営・管理活 動 ··· 19 第5節 情報発信 ・ 共有化の推進 ··· 23 第6節 モニタリ ン グの在り方 ··· 24 第7節 文部科学 省 による研究機関に 対 するモニタリング等及び文部科学省、

配分機関による体制 整備の不備がある 機関に対する措置の在 り方 · 27 1 基本的な考え 方 ··· 27 2 具体的な進め 方 ··· 29 第8節 文部科学 省 、配分機関による 競 争的研究費等におけ る不正への対応

··· 31

参考資料1 大学 に おける責任体系図 の例 ··· 33 参考資料2 コン プ ライアンス教育と 啓発活動 ··· 34 参考資料3 報告 書 に盛り込むべき事 項 ··· 36 参考資料4 研究 機 関における公的研 究費の管理・監査のガ イドライン

「機 関 に実施を要請する 事項」一覧 ··· 39

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研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)

平成19年2月1 5日 文 部 科 学 大 臣 決 定 平成26年 2 月18日改正 令和 3 年 2 月 1 日改正 はじめに

(本ガイドライン の 目的と改正の背景 )

本ガイドラインは 、平成19年2月に、文部科学省又は 文部科学省が所管する 独 立 行 政 法 人 か ら 配 分 さ れ る 競 争 的 資 金 を 中 心 と し た 公 募 型 の 研 究 資 金 に つ い て、配分先の機 関が それらを適正に管理するために必要な事 項を示すことを目的 として策定された も のである。

ガイドライン策定後、平成26年2月に「公的研究費の適正 な管理に関する有 識者会議」にお ける 議論を踏まえて新たな内容を加える改正 を行い、各機関にお いてガイドライ ンに 基づく管理・監査体制の整備が進んだこ とにより、取引業者 等を介した不正事 案 は顕著に減少した 。

しかしながら、謝金・給与や旅費等に係る不正事案は増加傾 向にあるなど、研 究費不正は依然 とし て様々な形で発生している。その主な要 因としては、不正防 止の PDCA サイクル<Plan(計画)・Do(実施・実行)・Check(点検・評価)・Action

(改善)>の形骸け い が い化、組織全体への不正防止 意 識の不徹底、内部 牽け ん制の脆弱性等が 挙げられる。

今回の改正は、依然として研究費不 正が 発生している要因を踏まえ、①ガバナ ンスの強化、② 意識 改革、③不正防止システムの強化の3項 目を柱として不正防 止対策を強化す ると ともに、これまでの各機関の取組状況も 考慮しつつ、より実 効的な取組を促 すた めに従前のガイドラインの記述のさらな る具体化・明確化を 図るものである。

各機関では、その性格や規模を踏まえ、創意工夫ある体制整 備を進めてきた現 状の取組について、本ガイドラインの 改 正点を取り込み、PDCA サイクルを徹底す ると 同時 に 、情 報 発 信 も 含 め た 透明 性 の 確 保 ・ 向上、及び競争的研究費等の運営

・管理に関わる全ての構成員の不正防止に向けた意識の向上と浸透を図ることによ り、より実効性ある取組が一層推進されることを強く期待する。

文部科学省では、今後も各機関の取組状況や本ガイドライン の運用を通じて、

機関の実態に即 した 、現実的かつ実効性のあるガイドライン になるよう見直しを 行っていくことと す る。

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(適用)

第1節から第6節 までについては 、機関において、令和3 年度中に、順次、各 節に係る取組を 行う こととし、第7節、第8節については、 平成26年度当初予 算以降(継続も 含む 。)における競争的研究費等を対象とし、文部科学省、配分 機関において、両 節 に係る措置等を行 うこととする。

(用語の定義)

本ガイドラインに おいて用いる用語の定義について示す 。

(1)競争的研究費等

文部科学省又は文部 科学省が所管する独 立行政法人から 配分される競争的 資金を中心とした 公募型資金。

(2)機関

上記(1)の競争的研究費等の配分を 受け る全ての機関(大学 、高等専門学 校、大学共同利用 機 関、独立行政法人、国及び地方公共団体の試験研究機関、

企業、公益社団法人、公益財団法人、一般社団法人、一 般財 団法人、特例民 法法人等)。

(3)配分機関

上記(2)の機関に対して、上記(1)の競争的研究費等を配分する機関(文 部科学省※ 1、文部科 学省が所管する独立 行政法人)。

(4)監事

大学等における監事 又は企業における監査役等、上記(2)の機関の業務を 監査する者。監事又は監査役を置かない機関においては 、監 査に相当する職 務を果たしている 者。

(5)構成員

上記(2)の機関に所属する非常勤を含む 、研究者、事務 職員 、技術職員及 びその他関連する 者。

(6)不正

故意若しくは重大な 過失による競争的研究費等の他の用途へ の使用又は競 争的研究費等の交付の決定の内容やこ れに付した条件に違反 した使用。

また、研究活動に関 係する不正については、上記のほか 、研 究活動におけ る不正行為(ねつ造 、改ざん、盗用等)も挙げられるが、 これらについては、

「研究活動における 不正行為への対応 等に関するガイドライン」※ 2において、

それぞれの機関が 整備すべき事項等が示されている。体制整備等においては、

共通的事項も含 まれているが、それぞれ のガイドライン を踏まえ、対策を講 じることが必要で ある。

1 配分 機 関に お ける 文 部科 学 省は 、 各競 争 的 研究 費 等を 所 管す る 課 室を 示 す。

2 「 研究 活 動に お ける 不正 行 為へ の 対応 等 に 関す る ガイ ド ライ ン 」 (平 成 26 年 8月 2 6 日文 部 科学 大 臣決 定 )https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/fusei/index.htm

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(7)コンプライアン ス教育

不正を事前に防止す るために、機関が競争的研究費等の 運営・管理に関わ る全ての構成員 に対し、自身が取り 扱う 競争的研究費等の使用ルールやそれ に伴う責任、自らのどのような行為が不正に当たるのか など を理解させるこ とを目 的として実施する教 育※ 3(具体的 な内容については、 第2節1の「実 施上の留意事項」 ②を参照)。

(8)啓発活動

不正を起こさせな い 組織風土を形成す るために、機関が構成員全体に対し、

不正防止に向け た意識の向上と浸透 を図 ることを目的と して実施する諸活動 全般(具体的な内容については、第2節1の「実施上の 留意 事項」⑤及び⑥ を参照)。

(9)管理条件

文部科学省が、調査 の結果、機関の体制整備等の状況に つい て不備を認め る場合、当該機関に対し、改善事項及びその履行期限を 示し た競争的研究費 等の交付継続の条 件。

(本ガイドラインの 構成と留意点)

第1節から第6節においては、それぞれの機関が実施すべき 事項をテーマ別に 記載し、第7節 にお いては、それらの事項の実施状況評価を 踏まえ、文部科学省 及び配分機関が 講じるべき措置等を記載 し、第8節において は、文部科学省及び 配分機関が、不正 が あった機関に対し て講じるべき措置等を 記載している。

各節に示す「機関に実施を要請する事項」及び「実施上の留 意事項」に掲げる 内容は、機関の性格 や規模、コスト やリソース等を考慮して 実効性のある対策と して実施されるこ と が必要である。

また、企業等において、会社法に基づく内部統制システムの 整備の一環等とし て規程等が既に 設け られ、対策が実施されている場合や、大 学等において、コン プライアンス関 連の 規程等により、これらを包括する体制等 が整備されている場 合は、本ガイド ライ ンにおける対策をそれらに明確に位置付 けた上でこれを準用 することを可能と す る。

なお、文末が「望ましい」という表現になっている事項は、より対策を強化す る観点から例示 して いるものであり、それぞれの機関のリス クやコスト、リソー スなどを踏まえ、 実 施することが考え られる。

3 「 研究 に おけ る 不正 行為 ・ 研究 費 の不 正 使 用に 関 する タ スク フ ォ ース 」 中間 取 りま と め

(平 成 25 年 9月 2 6 日 )に お いて は 、研究 活動 に 関係 す る不 正 を 包括 し 、事前 に 防止 す るた め の取 組 とし て 、「倫 理 教育 」と い う用 語を 用 いて い るが 、本 ガイ ド ライ ン では 、不 正使 用 防止 の 観点 か ら 、「 コ ンプ ラ イア ン ス 教育 」 と定 義 した 。

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第1節 機関内の責任体系の明 確化

研究費不正の根絶を実現するためには、最高管理責任者の強 力なリーダーシッ プの下、機関全 体で 取り組むことが求められ、最高管理責任 者が不正防止に向け た取組を促すなど 、 構成員の意識の向 上と浸透を図る必要 がある。

また、監事は、機関の業務運営等を監査し、機関の長に直接 意見を述べる立場 にあることから 、競 争的研究費等の運営・管理についても重 要な監査対象として 確認することが求め られる。

機関が、競争的研究費等の運営・管 理を 適正に行うためには、機関内の運営・

管理に関わる責 任者 が不正防止対策に関して機関内外に責任 を持ち、積極的に推 進していくとと もに 、その役割、責任の所在・範囲と権限を 明確化し、責任体系 を機関内外に周知 ・ 公表することが必 要である。

1 競争的研究費等 の運営・管理に関わる責任体系の明確化

(機関に実施を要請 する事項)

(1) 機 関 全 体 を 統 括し、 競争 的研 究費 等の 運 営・ 管理 に つ いて 最 終責 任 を 負う 者 とし て「 最 高 管 理 責 任 者 」 を 定 め 、そ の 職名 を 公 開 す る。 最 高 管 理責任者は、原則 と して、機関の長が 当たるものとする。

<役割>

ア 最 高 管 理 責 任 者 は、 不 正 防 止 対 策 の 基本 方 針を 策 定・ 周 知す る と とも に 、 それ ら を 実 施 す る た めに 必 要 な 措 置 を 講 じ る 。 ま た 、統 括 管理 責 任 者及 び コ ン プ ラ イ ア ンス 推 進 責 任 者 が 責 任 を 持 っ て 競争 的 研究 費 等 の 運 営 ・ 管 理 が 行 え るよ う 、 適 切に リ ー ダー シ ッ プ を発 揮 する。

イ 不 正 防 止 対 策 の 基本 方 針 や 具 体的 な 不正 防 止対 策 の策 定 に当 たっ ては 、 重 要事 項 を 審 議 す る 役 員会 ・ 理 事 会 等 ( 以 下 「 役 員 会 等」 と いう 。 ) にお い て 審 議 を 主 導 する と と も に 、 そ の 実 施 状 況 や 効果 等 について役員等と 議論を深める。

ウ 最 高 管 理 責 任 者 が自 ら 部 局 等 に 足 を 運ん で 不正 防 止に 向 けた 取 組 を促 す な ど、 様 々 な 啓 発 活 動 を定 期 的 に 行 い 、 構 成 員 の 意 識 の向 上 と浸透を図る。

(2) 最 高 管 理 責 任 者を補 佐し 、競 争的 研究 費 等の 運 営 ・管 理 に つ いて 機関 全体 を 統 括 する 実 質 的 な 責 任と 権限 を 持 つ 者 と して 「統 括 管 理責 任 者」

を定め、その職名 を 公開する。

<役割>

統括 管 理 責 任 者 は 、 不正 防 止 対 策 の組 織 横断 的 な体 制 を統 括 す る 責任 者であり、基本方 針 に基づき、機関全 体の具体的な対策を策 定・実施し、

実施状況を確認するとともに、実施状況を最高管理責任者に報告する。

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(3) 機 関 内 の 各 部 局等( 例え ば、 大学 の学 部 、 附 属の 研究 所 等 、 一 定 の独 立し た 事 務 機能 を 備 え た 組 織) にお け る 競 争 的 研究 費等 の 運 営 ・ 管 理に つい て 実 質 的な 責 任 と 権 限 を持 つ者 と し て「 コ ンプ ライ ア ン ス 推 進 責任 者」を定め、その職 名を公開する。

<役割>

コンプライアンス 推 進責任者は、統括 管理責任者の指示の下 、

ア 自 己 の 管 理 監 督 又は 指 導す る 部 局 等 にお け る対 策 を実 施 し、 実施 状況を確認すると ともに、実施状況を統括管理責任者に報告 する。

イ 不 正防 止 を 図 る ため 、 部局 等 内の 競 争的 研 究費 等 の 運 営 ・管 理に 関わ る 全 ての 構 成 員 に 対 し 、 コン プ ラ イ ア ン ス 教 育 を 実 施 し 、受 講 状況を管理監督す る。

ウ 自 己 の 管 理 監 督 又は 指 導 す る 部 局 等 にお い て、 定 期的 に 啓発 活 動 を実施する。

エ 自 己 の 管 理 監 督 又は 指 導 す る 部 局 等 にお い て、 構 成員 が 、適 切 に 競争 的 研 究 費 等 の 管 理 ・ 執 行 を 行 っ て い る か 等 を モ ニ タ リ ン グ し、

必要に応じて改善 を指導する。

(実施上の留意事 項 )

① 機関の組織規模 ・部局等の構成 員の数等を踏まえ、役 割 の実効性を確保す る観点から、各機関において適当と判断する場合は、例 えば 、コンプライア ンス推進責任者については、大学の学科、専攻、研究所 の部 門等の組織レベ ルで複数の副責任者を任命し、日常的に目が届き、実効的な 管理監督を行い 得る体制を構築するなど、部局単位で責任の範囲を区分 する ことができる。

その場合は責任の範囲が曖昧あ い ま いにならない よう、より明確に規定す ることが必 要である。

また、上記(3)エの競争的研究費等の管理・執行 に関しては、事務部門 に も副責任者を任命するなど、コンプライアンス推進責任 者へ 管理・執行の情 報が着実に伝達さ れる体制を構築することも必要である。

② 機関が、コンプライアンス教育や 必要な改善指導などを実施していないと 、 機関の管理責任を問われるとともに、更に、不正を行っ た者の責任を追及で きないことになりかねない。このため、機関内の管理責 任の 明確化の観点か ら、各責任者の役割(責務)等を定めた内部規程等を整 備し 、それらの管理 監督の責任が十分果たされず、結果的に不正を招いた場合に は処分の対象と なることも内部規程等において明確に位置付け、内部に周知 徹底することも 必要である。

③ 最高管理責任者 は、研究費不正 根絶 への強い決意を掲げ、不正防止対策を 実効性のあるものとするために定期的に各責任者から報 告を 受ける場を設け るとともに、強力な リーダーシップ の下 、必要に応じて 基本方針の見直し、

必要な予算や人員 配置などの措置を行う。

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基本方針の見直し に 当たっては、研究活 動そのものの効率の低下を招かず、

構成員の負担の 軽減、機関の管理コ ストの低減といった多面 的な視点から、

単に厳格化するのではなく、機関と して 不正を起こさせないような組織風土 が形成されるよう、実態を踏まえ、柔軟に基本方針を見 直し 、その実効性を 確保することが重要である。このため、間接経費等を効 果的 に活用し、研究 支援体制と管理体制の二つの側面から必要な予算や人員 配置 などの措置を行 い、競争的研究費等がより効果的か つ効率的に活用される環 境を醸成するこ とも求められる。

④ 統括管理責任者 が行うべき対策 とし て、不正防止計画の 策定だけでなく、

コンプライアンス教育や啓発活動等を通じて構成員の意 識の 向上と浸透を促 し、組織全体で不正を防止する風土を形成するための総 合的 な取組が重要で ある。

そのため、統括管理 責任者には、競争的研究費等の運営 ・管 理に関わる構 成員を対象としたコンプライアンス教育や啓発活動等の 具体 的な計画を策定

・実施することが求められる。コンプライアンス教育や 啓発 活動の実施計画 については、対象、時間・回数、実施時期、内容等を具 体的 に示すものとす る。

⑤ 第7節及び第8 節に掲げる間接 経費 措置額の削減等の措 置を受けた場合、

最高管理責任者は、再発防止の観点から、機関内におい ても 、不正が発生し た部局等に対する措置を講じるとともに、不正に関与していない部局等や構 成員の研究活動の遂行に影響を及ぼさないよう、必要な 措置 を講じなければ ならない。また、大学等の教育機関にあっては、併せて 、学 生の教育研究活 動・環境に影響を 及ぼさないよう、最大限の努力を払わなけ ればならない。

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2 監事に求められ る役割の明確化

(機関に実施を要 請 する事項)

(1) 監 事 は 、 不 正 防止に 関す る内 部統 制の 整 備 ・ 運用 状況 に つ い て 機 関全 体の観点から確認 し 、意見を述べる。

(2) 監 事 は 、 特 に 、統括 管理 責任 者又 はコ ン プ ラ イア ンス 推 進 責 任 者 が実 施す る モ ニ タリ ン グ や 内 部 監査 によ っ て 明ら か に な った 不 正 発 生 要 因が 不正 防 止 計 画に 反 映 さ れ て いる か、 ま た 、 不 正 防止 計 画 が 適 切 に 実 施 さ れているかを確認 し 、意見を述べる。

(実施上の留意事 項 )

① 監事が上記(1)及び(2)に示す役割 を十分に果たせるよ う、内部監査部門 、 不正防 止計画推 進 部 署及び その他の関 連 部 署は、 監事と連 携し 、適切 な情 報 提供等を行う。

② 監事 は、 上記(1)及び(2)で確認 した 結果につ いて、 役員会等において定 期的に報告し、意 見を述べる。

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第2節 適正な運営・管理の基 盤となる 環境の整備

最高管理責任 者 は 、不正が行わ れ る可 能性 が常にあ ると い う前提の下で、 不 正 を誘発す る要因を 除 去し 、 十分な抑止 機能を備 え た環 境・ 体制の 構築 を図 らな く てはならない。

1 コンプライアン ス教育・啓発活動の実施(関係者の意識 の向上と浸透)

(機関に実施を要 請 する事項)

(1) コ ン プ ラ イ ア ンス推 進責 任者 は、 統括 管 理 責 任者 が策 定 す る 実 施 計画 に基 づ き 、 競争 的 研 究 費 等 の運 営・ 管 理 に 関 わ る全 て の 構 成 員 を 対 象 と したコンプライア ン ス教育を実施する 。

(2) コ ン プ ラ イ ア ンス教 育の 内容 は、 各構 成 員 の 職務 内容 や 権 限 ・ 責 任に 応じた効果的で実 効 性のあるものを設 定し、定期的に見直しを行う。

(3) 実 施 に 際 し て は、あ らか じめ 一定 の期 間 を 定 めて 定期 的 に 受 講 さ せる とともに、対象者 の 受講状況及び理解 度について把握する。

(4) こ れ ら の 内 容 を遵守 する 義務 があ るこ と を 理 解さ せ、 意 識 の 浸 透 を図 るた め に 、 競争 的 研 究 費 等 の運 営・ 管 理 に 関 わ る全 て の 構 成 員 に 対 し 、 受講の機会等に誓 約 書等の提出を求め る。

(5) コ ン プ ラ イ ア ンス推 進責 任者 は、 統括 管 理 責 任者 が策 定 す る 実 施 計画 に基づき、競争的研 究費等の運営・管理 に関わる全ての構 成員に対して、

コン プ ラ イ アン ス 教 育 に と どま らず 、 不 正 根 絶 に向 け た 継 続 的 な 啓 発活 動を実施する。

(6) 競 争 的 研 究 費 等の運 営・ 管理 に関 わる 全 て の 構成 員に 対 す る 行 動 規範 を策定する。

(実施上の留意事 項 )

① コン プライア ンス教育と啓 発活 動 は 、相互に 補完する 形で実施す るこ とが 必要である。

コンプラ イア ンス 教 育は、不正 防 止対 策 の理解の 促進 を目 的として、 競争 的 研 究 費 等 の 運 営 ・ 管 理 に 関 わ る 全 て の 構 成 員 を 対 象 と し た 説 明 会 や e-learning 等の形式により実施し、受講 状況及び理解度を 把握することが求 められる。

啓発活動 は、 コン プ ライアンス 教 育の 内 容を踏ま えて 意識 の向上と浸 透を 図 ることを 目的とし 、 機関 の構成員全体 に 対して、 不正 防止 に向けた意 識付

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けを広く頻繁に繰 り返し行うことが求められる(下記⑤及び ⑥を参照)。

② コン プライア ンス教育では 、不 正 防 止対策の 理解や意 識を高める 内容 とし て、具 体的な事 例 を 盛り込 み、機関へ の 影 響、運 用ルール ・手 続・告 発等 の 制度な どの遵守 す べ き事項 、不正が発 覚 し た場合 の機関の 懲戒 処分・ 自ら の 弁償責 任、配分 機 関 におけ る申請等資 格 の 制限、 研究費の 返還 等の措 置、 機 関における不正対 策等について説明する。

また、効 果を 高め る ため、これ ら につ い て具体的 な事 案を 基に懲戒処 分等 の内容 や機関の 不 正 対策と してモニタ リ ン グ等を 行ってい るこ とを説 明す る ことや 、自らの 過 去 の不正 について機 関 に 自己申 告した場 合に は、懲 戒処 分 等において情状が考慮されることがあることなども説明することが考えられる。

コンプラ イア ンス 教 育の内容は 、 責任 者 、研究者 、事 務職 員などの職 域や 常勤、 非常勤の 雇 用 形態等 の権限や責 任 ・ 職務に 応じて適 切に 実施す るこ と 及びそ の内容を 定 期 的に見 直し、更新 し た 内容を 周知徹底 する ことも 望ま れ る。

事務職員 に対 して は 、公的資金 の 適正 な 執行を確 保で きる よう専門的 能力

(業務 に関する 知 識 ・能力 )を向上 させ る とともに、研究 活 動 の特性 を十分 理解し つつ、研 究 者 が研究 を遂行する た め に適切 かつ効率 的な 事務を 担う 立 場にあるとの意識 を浸透させることが重要である。

③ これ らの教育 を実施してい ない 機 関 は、管理 責任を問 われること や、 不正 を行った者の責任 を追及できないことにもなりかねない。

このため、受講機会 の確保を目的として 複数回の説明会を 開催することや、

オンラインによる 開催、機関内 の e-learning を随時活用することにより、実 効性のある取組と することが重要である。

④ 競争 的 研究費 等の運営・管 理に 関 わ る 全ての構 成員から 、誓約 書等を 求め ていな いと、受 講 内 容等を 遵守する義 務 が あるこ との意識 付け や不正 を行 っ た者に対する懲戒 処分等が厳正に行えないことにもなりかね ない。

このため、内 部規程等により、誓 約書等の提出、内容等について明確化し 、 受講の 機会等(新規採用者、 転 入者 等 については その都度)に提出を 求め、遵 守事項等の意識付 けを図ることが必要である。

また、実 効性 を確 保 するため、 誓 約書 等 の提出を 競争 的研究費 等の申 請の 要件と すること や 提 出がな い場合は競 争 的研究費 等の運営・管 理に 関わ るこ とが できないこととするなど、併せて内部規程等により明示することも必要で ある。

誓約書等 は、 原則 と して本人の 自 署に よ ることと し、 盛り 込むべき事 項を 以下に 示す。当 該 誓 約書等 が確実に履 行 可 能なも のとなる よう 、構成 員と 協 議するなどしてコ ンセンサスを形成した上で実施することが 望ましい。

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<誓約書等に盛り込 むべき事項>

・機関の規則等を 遵守すること

・不正を行わない こと

・規則等に違反して 、不正を行った場合は、機関や配分機 関の処分及び法 的な責任を負担す ること

⑤ 啓発 活動は、 役員から現場 の研 究 者 や事務担 当者に至 るまで、構 成員 の意 識の向 上と浸透 を 図り 、不 正を 起こ させ ない組織 風 土を 形 成するこ とを 目的 として 、実施計 画 に 基づい て実施する も の であり 、コンプ ライ アンス 教育 と 併用・ 補完する こ と により 、組織全体 で の 取組に ついて、 その 実効性 を高 め るものである。

啓発活動 の内 容は 、 不正防止計 画 や内 部 監査の結 果、 実際 に発生した 不正 事案( 他機関の 事 案 も含む )及び不正 発 生 要因等 に関する 検討 と認識 の共 有 を可能 とするも の で なけれ ばならない 。 そ の上で 、最高管 理責 任者が 構成 員 の意識 向上を促 進 さ せる取 組を実施す る な ど、不 正を起こ させ ない組 織風 土 の形成 を図るこ と が 重要で あり、随時 柔 軟に見直し ながら実 施する 必要が あ る。

⑥ 啓発 活動は、 不正を起こさ せな い 組 織風土の 形成のた めに、全て の構 成員 に対して継続的に 実施することが重要である。

部局長等 会議 、教 授 会等の既存 の 会議 を 活用する ほか 、メ ーリングリ スト の活用 やポスタ ー 掲 示等に より、全て の 構 成員を 対象とし て組 織の隅 々ま で 伝わる よう実施 す る ととも に、少なく と も 四半期 に1回程 度、 機関又 は各 部 局等の実情に合わ せ定期的に実施していくことが求められる 。

また、競 争的 研究 費 等により謝 金 、旅 費 等の支給 を受 ける 学生等に対 して も実施することが 望ましい。

⑦ 行動 規範の内 容は、不正防 止対 策 の 基本方針 における 考え方を反 映さ せた ものと する。構 成 員 の意識 の向上と浸 透 の ため、 個々の事 象へ の対応 では な く、機 関の構成 員 と しての 取組の指針 を 明 記し、 上記の教 育の 中で周 知徹 底 するものとする。

⑧ 機関 は、これ らの教育は、 不正 を 事 前に防止 するため の取組の一 つで ある ことを 十分認識 し た 上で、 第4節や第 6 節 に掲げ る日常的 な取 組やモ ニタ リ ング等の活動と複 合的に実施していくことが求められる。

(17)

2 ルールの明確化 ・統一化

(機関に実施を要 請 する事項)

競争 的研 究 費 等 に 係 る 事 務処 理手 続 に 関 す る ル ー ルに つ い て 、以 下 の 観 点 から見直しを行い 、明確かつ統一的な運用を図る。

(1) 競 争 的 研究 費 等の 運 営・ 管 理 に関 わ る全 ての 構成 員 に とっ て 分 か り や すい よ う に ルー ル を 明 確 に 定め 、ル ー ル と 運 用 の実 態 が 乖か い離 し てい ない か、 適切 な チェック体制が保持できるか等の観点から点検し、必要に応じ て見直しを行う。

(2) 機 関 と し て ル ールの 統一 を図 る。 ただ し 、 研 究分 野の 特 性 の 違 い 等、

合理 的 な 理 由が あ る 場 合 に は 、 機 関 全 体 とし て 検 討 の上 、 複 数の 類 型を 設けることも可能とする。また、ルールの解釈についても部局等間で統一 的運用を図る。

(3) ル ー ル の 全 体 像を体 系化 し、 競争 的 研究 費等 の運 営 ・ 管理 に 関わ る 全 ての構成員に分か り やすい形で周知す る。

(4) 競 争 的 研 究 費 等によ り謝 金、 旅費 等の 支 給 を 受け る学 生 等 に 対 し ても ルールの周知を徹 底 する。

(実施上の留意事 項 )

① 機関 内ルール の策定に当た って は 、 慣例にと らわれる ことなく、 実態 を踏 まえ、業務が最 も効 率的か つ公正に遂 行 で きるもの とす る。 また、 ルール が 形骸化 しないよ う、第6節に 掲 げるモニタ リング 等の結果 も 踏まえ、 必要 に 応じて 見直しを 行 う ことと する。更に 、機 関内 ルー ル全 体 を通して定 期 的 に 点検・見直しを行 うことが望ましい。

② ルールの例外的 な処理は、ルール と実態の乖離を招く 恐れが強いことから、

極力こ れを認め な い 。やむ を得ず認め る 必 要があ る場合に つい ては、 例外 処 理の指 針を定め 、 手 続を明 確化して行 う も のとす る。また 、例 外的処 理を 認 めたケ ースにつ い て 先例集 を作成して 周 知 させる など、実 務が 散漫に なら な いよう最大限の努 力を惜しんではならない。

③ ルー ルの周知 に当たっては 、研 究者 、事務職 員など 、それぞれの 職務 に応 じた視点から、分 かりやすい形での周知に努める。

(18)

3 職務権限の明確 化

(機関に実施を要 請 する事項)

(1) 競 争 的 研究 費 等の 事 務処 理 に 関す る 構成 員の 権限 と 責 任に つ いて 、 機 関内で合意を形成 し 、明確に定めて理 解を共有する。

(2) 業 務 の 分 担 の 実態と 職務 分掌 規程 の間 に 乖 離 が生 じな い よ う 適 切 な職 務分掌を定める。

(3) 各段階の関係 者の職務権限を明確 化する。

(4) 職務権限に応 じた明確な決裁手続 を定める。

(実施上の留意事 項 )

① 不正 を防止す るためには、 適切な チェック が必 要である ことに つ いて研 究 者の理 解を促進 し 、 現場で のチェック が 適 切に行 われる体 制を 構築す るこ と が重要である。

② 業務 の実態が 変化している にも か か わらず、 職務分掌 規程等が改 定さ れな いまま 実態と乖 離 し て空文 化し、責任 の 所 在が曖 昧になっ てい ないか とい う 観点から必要に応 じ適切に見直す。

③ 決裁 が形式的 なものでなく 責任 の 所 在を反映 した実効 性のあるも のと なる よう、決裁手続を簡 素化する。その際、決裁者の責任を明確にするためにも、

決裁者の人数を少 人数に絞ることが望ましい。

④ 研究 の円滑か つ効率的な 遂行等の 観点 から 、一定金 額の範囲 内 で研究者 に よる発 注を認め る 場 合には 、その権限 と 責 任(例 えば、研 究者 本人に 、発 注 先選択 の公平性 、 発 注金額 の適正性の 説 明 責任、 弁償責任 等の 会計上 の責 任 が帰属 すること ) を 明確化 し、当該研 究 者 にあら かじめ理 解し てもら うこ と が必要である。

(19)

4 告発等の取扱い 、調査及び懲戒に関する規程の整備及び 運用の透明化

(機関に実施を要 請 する事項)

(1) 機 関 内 外 か ら の告発 等( 機関 内 外 か らの 不正 の疑 いの 指摘、 本 人 から の申出など)を受け 付ける窓口を設置 す る。

(2) 不 正 に 係 る 情 報が、 窓口 の担 当 者 等 から 迅速 かつ 確実 に最高 管 理 責任 者に伝わる体制を 構 築する。

(3) 以 下 の アか ら オ を 含 め 、 不正 に係 る 調査 の 体 制・ 手続 等 を明 確 に 示し た規程等を定める 。

ア 告発等の取扱い

告発 等 を 受 け 付 け た 場 合 は 、告 発 等の 受 付 か ら 30 日 以内 に 、 告 発等 の内 容 の 合 理性 を 確 認 し 調 査の 要否 を 判 断 す る とと も に 、 当 該 調 査 の 要 否を配分機関に報 告 する。

また 、 報 道 や 会 計 検 査 院 等 の外 部 機関 か ら の 指 摘に よ る場 合 も 同 様の 取扱いとする。

イ 調査委員会の設 置及び調査

調査 が 必 要 と 判 断 さ れ た 場 合は 、 調査 委 員 会 を 設置 し 、調 査 を 実 施す る。 調 査委 員会 は 、 不 正 の 有 無 及 び 不 正 の内 容 、 関 与 し た 者 及 び そ の 関 与の程度、不正使 用 の相当額等につい て調査する。

ウ 調査中における 一時的執行停止

被告 発 者 が 所 属 す る 研 究 機 関は 、 必要 に 応 じ て 、被 告 発者 等 の 調 査対 象となっている者に対し、調査対象制度の研究費の使用停止を命ずること とする。

エ 認定

調査 委 員 会 は 、 不 正 の 有 無 及び 不 正の 内 容 、 関 与し た 者及 び そ の 関与 の程度、不正使用 の 相当額等について 認定する。

オ 配分機関への報 告及び調査への協力 等

1) 機 関 は 、 調 査 の 実施 に 際 し 、調 査 方 針、 調 査対 象及 び 方 法等 に つい て配分機関に報告 、 協議しなければならない。

2) 告 発 等 の 受 付 か ら2 1 0 日 以内 に 、 調査 結 果、 不正 発 生 要因 、 不正 に関 与 し た 者 が 関 わ る 他 の 競争 的 研究 費 等に お け る 管 理・ 監 査 体 制 の 状況 、 再 発 防 止 計 画 等 を 含 む最 終 報告 書 を 配 分 機関 に 提出 す る 。 期限

(20)

までに調査が完了 しない場合であっても、調査の中間報告を配分機関に提 出する。

3) ま た 、 調 査 の 過 程で あ っ て も、 不 正 の事 実 が一 部で も 確 認さ れ た場 合には、速やかに 認 定し、配分機関に 報告する。

4) 上 記 の ほ か 、 配 分機 関 の 求 めに 応 じ 、調 査 の終 了前 で あ って も 、調 査の進捗状況報告 及 び調査の中間報告 を当該配分機関に提 出する。

5) ま た 、 調 査 に 支 障が あ る 等 、正 当 な 事由 が ある 場合 を 除 き、 当 該事 案に係る資料の提 出 又は閲覧、現地調 査に応じる。

(4) 不 正 に 係 る 調 査に関 する 規程 等の 運用 に つ い ては 、公 正 で あ り 、 かつ 透明性の高い仕組 み を構築する。

(5) 懲 戒 の 種 類 及 びその 適用 に必 要な 手続 等 を 明 確に 示し た 規 程 等 を 定め る。

(実施上の留意事 項 )

① 不正 の告発等 の制度を機能 させ る た め、機関 の構成員 に対しては 、コ ンプ ライア ンス教育 等 で 具体的 な利用方法 を 周 知徹底 する。ま た、 取引業 者等 の 外部者 に対して は 、 相談窓 口 及び告 発 等 の 窓口 の仕組み (連絡先、 方法 、 告 発者の 保護を含 む 手 続等) について 、ホ ー ムページ等で積 極 的 に公表 し、周 知を図 る。その 際 、 告発等 の取扱いに 関 し 、告発 者の保護 を徹 底する とと も に、保 護の内容 を 告 発者に 周知するこ と が 必要で ある。こ のほ か、告 発者 保 護の観点から、第 三者機関等に窓口を設置することも望まれ る。

② 誹謗ひ ぼ う中傷等から被 告 発者を保護する方策を講じる。

③ 顕名 による告 発の場合、 原則とし て、 受け付けた告発 等 に基づき実施す る 措置の内容を、告 発者に通知する。

④ 不正 に係る調 査の体制・手 続等 の 規 程は、原 則として 、「研究活 動におけ る 不正行為 への対応 等に関 す るガイド ラ イン」の 手 続(再実験に係る 部分等 を除く 。)に準 じ て 整備・ 見直しを行 う 。 不正に 係る調査 体制 につい ては 、 公正か つ透明性 の 確 保の観 点から、当 該 機 関に属 さない第 三者 (弁護士、公 認 会 計 士 等 )を 含 む 調 査 委 員 会 を 設 置 す る こ と が 必 要 で あ る 。 こ の 調 査 委 員 は、機 関及び告 発 者 、被告 発者と直接 の 利 害関係 を有しな い者 でなけ れば な らない。

⑤ 懲戒 規程等は 、不正の背景 、動 機 等 を総合的 に判断し 、悪質性に 応じ て処 分がなされるよう 、適切に整備する。

(21)

例えば、 不正 を行 っ た者又はそ の 管理 監 督に適正 を欠 いた 者に対する 懲戒 処分等 が内部規 程 に 明確に 位置付けら れ て いない 場合は、処分等が 公正 か つ 厳正に行えないこ とにもなりかねない。

このため 、研 究者 の 役割や責任 ( 告発 等 に対する 説明 責任 を含む)を 明確 にする ことはも と よ り、機 関としての 責 任 や役割 について 、第 1節の 各責 任 者の役 割や責任 の 範 囲を定 めた必要な 規 程 や体制 を整備し た上 で、懲 戒規 程 等の内部規程に明確に位置付け、構成員に周知徹底しておくことが必要である。

更に、私的流用な ど、行為の悪 質 性が 高 い場合に は、 刑事 告発や民事 訴訟 があり 得ること な ど 、法的 な手続に関 し て も内部 規程上、 明確 に位置 付け 、 構成員に周知徹底 しておくことも必要である。

⑥ 機関 は、調査 の結果、不正 を認 定 し た場合は 、速やか に調査結果 を公 表す る。公 表する内 容 は 、少な くとも不正 に 関 与した 者の氏名 ・所 属、不 正の 内 容、機 関が公表 時 ま でに行 った措置の 内 容 、調査 委員の氏 名・ 所属、 調査 の 方法・ 手順等が 含 ま れてい るものとす る 。 ただし 、合理的 な理 由があ る場 合 は、不正に関与し た者の氏名・所属などを非公表とすること ができる。

また、こ れら の公 表 に関する手 続 をあ ら かじめ定 め、 構成 員に周知徹 底し ておくことが必要 である。

⑦ 機関 において 発生した不正 の調 査 結 果は、再 発防止の 観点から、 処分 も含 めて、構成員に周 知することも必要である。

(22)

第3節 不正を発生させる要因 の把握と 不正防止計画の策定・実施

不正を 発 生させる 要因を把握し 、具 体 的な 不正 防 止計画を 策定・実施 する こと により、関係者の自主的な取組を喚起し、不正の発生を防止することが必要である。

不正防止計画の着実な実施は、最終的には最高管理責任者の責任であり、実際に 不正が発生した場合には、最高管理責任者の対応が問われることとなる。

1 不正防止計画の 推進を担当する者又は部署の設置

(機関に実施を要 請 する事項)

(1) 機 関 全 体 の 観 点から 不正 防止 計画 の推 進 を 担 当す る者 又 は 部 署 ( 以下

「防止計画推進部 署 」という。)を置 く。

(2) 防 止 計 画 推 進 部署は 、統 括管 理責 任者 と と も に機 関全 体 の 具 体 的 な対 策(不正防止計画、コンプライアンス教 育・啓発活動等の計画を含む。)

を策定・実施し、 実 施状況を確認する 。

(3) 防 止 計 画 推 進 部署は 監事 との 連携 を 強化 し 、 必要 な 情 報提供 等 を 行 う とと も に 、 不正 防 止 計 画 の 策定 ・実 施 ・ 見 直 し の状 況 に つ い て 意 見 交 換 を行う機会を設け る 。

(実施上の留意事 項 )

① 防止 計画推進 部署は、統括 管理 責 任 者がその 役割を果 たす上での 実働 部門 として 位置付け る と ともに 、最高管理 責 任 者の直 属として 設置 するな どに よ り、機関全体を取 りまとめることができるものとする。

また、機 関の 内部 監 査部門とは 別 に設 置 し、密接 な連 絡を 保ちつつも 内部 監査部 門からの チ ェ ックが 働くように す る ことが 必要であ る。 なお、機関の 規模に よっては 既 存 の部署 を充て、又 は 既 存の部 署の職員が兼務す る こと と しても差し支えな い。

② 防止計画推進部 署には、研究経験を 有する者を含むこと が望ましい。

(23)

2 不正を発生させ る要因の把握と不正防止計画の策定及び実施

(機関に実施を要 請 する事項)

(1) 防止計画推 進 部署は、内部監査部 門と連携し、不正を発生させる要因 がどこにどのよう な形であるのか、機関全体の状況を体系 的に整理し評 価する。

(2) 最高管理責 任 者が策定する不正 防止対策の基本方針 に 基づき、統括管 理責任者及び防止 計画推進部署は、機関全体の具体的な対 策のうち最上 位のものとして、 不正防止計画を策定 する。

(3) 不正防止計 画 の策定に当たって は、上記(1)で把握した不正を発生さ せ る 要 因 に 対 応 す る 対 策 を 反 映 さ せ 、 実 効 性 の あ る 内 容 に す る と と も に、不正発生要因 に応じて随時見直しを行い、効率化・適正 化を図る。

(4) 部局等は、不 正根絶のために、防 止計画推進部署と 協力しつつ、主体 的に不正防止計画 を実施する。

(実施上の留意事 項 )

① 不正 を発生さ せる要因の把 握に 当 た っては、 一般的に 以下のよう なリ スク に注意 が必要で あ る 。 その他 、各機関 の 実 態に即した特有の リ スクにも 留意 する。

・ ルールと 実態の 乖 離(発注権限のな い 研 究者による発注、例 外処 理の 常態 化など)

・決裁手続が複雑 で責任の所在が不明確

・予算執行の特定 の時期への偏り

・業者に対する未 払い問題の発生

・ 競争的研究費 等が集中して い る、又は新 たに 大型の競争的研 究費 等を 獲得 した部局・研究室

・ 取引に対 するチェ ッ クが 不十分(事務 部 門の取引記録の 管理や業者の選定

・情報の管理が不 十 分)

・ 同一の研 究室にお け る、 同一業者 、同 一 品目の多頻度取 引 、 特定の 研究室 のみでし か取 引実 績 のない業者や 特定 の 研究室との取引を 新 規に開 始した 業者への発注の偏 り

・ データベ ース・ プロ グラ ム・ デジ タル コンテン ツ 作成、機器の保 守 ・点 検 など、特殊な役務 契 約に対する検収が 不十分

・ 検収業務 やモニタ リ ング 等の形骸 化 ( 受領印 による確 認 の み、事 後抽出 に よる現物確認の不 徹 底など)

(24)

・業者による納品 物品の持ち帰りや納 品検収時における納 品 物品の反復使用

・非常勤雇用者の勤務状況確認等の雇用 管理が研究室任せ

・ 出張の事 実確認等 が 行え る手続が不十 分(二重払いのチ ェックや用務先へ の確認など)

・ 個人依存 度が高い 、 ある いは閉鎖的な 職 場環境( 特定 個人 に会計業務 等が 集中、特 定部 署に 長 い在籍年数 、 上司 の 意向に逆 らえ ないなど )や、 牽け ん が効きづ らい 研究 環境(発 注・ 検 収業 務 などを研究 室内で処理 、孤 立し た 研究室など)

② 不正には複数の 要因が関わる可能性 があることに留意す る。

③ 具体 的な要因 を把握するに 当た っ て は、組織 全体の幅 広い関係者 の協 力を 求め、 実際に不 正 が 発生す る危険性が 常 に どこに でもある こと を認識 させ 、 自発的な改善の取 組を促す。

④ 不正 を発生さ せる要因に対 する 不 正 防止計画 は、優先 的に取り組 むべき事 項を中 心に、明 確 な ものと するととも に 、内部監査 を含む モニタリ ング の 結 果やリ スクが顕 在 化 したケ ースの状況 等 を 活用し 、定期的 に見 直しを 行う こ とが必要である。

⑤ 不正 防止計画 の策定に当た って は 、 経理的な 側面のみ ならず、ル ール 違反 防止の ためのシ ス テ ムや業 務の有効性 、 効 率性と いった側 面に ついて も検 討 する。

⑥ 不正 防止計画 への取組に部 局等 に よ るばらつ きが生じ ないよう機 関全 体の 観点からのモニタ リングを行う。

(25)

第4節 研究費の適正な運営・ 管理活動

第3節で策定した 不正防止計画を踏まえ、適正な予算執行を 行う。業者との 癒着ゆ ち ゃ く の発 生を防止 す るととも に 、不 正につなが り う る問題 が捉と らえら れるよ う、 第三者 からの実効性のあるチェックが効くシステムを作って管理することが必要である。ま た、研究費の執行に関する書類やデータ等は機関の定めた期間保存し、後日の検証を 受けられるようにする必要がある。

(機関に実施を要 請する事項)

(1 ) 予 算 の 執 行 状 況 を 検 証 し 、 実 態 と 合 っ た も の に な っ て い る か 確 認 す る。予算執行が 当初 計画に比較して著 し く遅れている場合は、研究計画 の遂行に問題がな いか確認し、問題があれば改善策を講じる 。

(2) 発注段階で 支 出財源の特定を行 い、予算執行の状況を 遅滞なく把握で きるようにする。

(3 ) 不 正 な 取 引 は 構 成 員 と 業 者 の 関 係 が 緊 密 な 状 況 で 発 生 し が ち で あ る ことに鑑み、癒着を 防止する対策を講 じ る。このため、不正 な取引に関 与した業者への取 引停止等の処分方針を機関として定め 、機関の不正対 策に関する方針及びルール等を含め、周 知徹底し、一定の取引実績(回 数、 金 額 等)や機 関 に お け るリ ス ク 要 因 ・実 効 性等 を考 慮 し た上 で 誓約 書等の提出を求め る。

(4) 発注・検収業 務については、原則 として、事務部門が 実施することと し、当事者以外 によ るチェックが有効 に 機能するシステムを構築・運営 し、運用する。

(5) ただし、研究 の円滑かつ効率的 な 遂行等の観点から、研究者による発 注を認める場合は 、一定金額以下のも のとするなど明確なルールを定め た上で運用する。そ の際、研究者本人に、第2節3の「実施上の留意事 項」④に示す 権限と 責任についてあらか じめ理解してもらうことが必要 である。

(6) また、物品等 において発注した当 事者以外の検収が困 難である場合で あって、一部 の物品 等について検収業 務を省略する例外的 な取扱いとす る場合は、件数、 リスク等を考慮し、抽出方法・割合等を適 正に定め、

定期的に抽出によ る事後確認を実施することが必要である。

(7) 特殊な役務 ( データベース・プ ログラム・デジタル コ ンテンツ開発・

作成、機器の保守・点検など)に関する 検収について、実効 性のある明 確なルールを定め た上で運用する。

(26)

(8) 非常勤雇用 者 の勤務状況確認等 の雇用管理について は、原則として事 務部門が実施する 。

(9) 換金性の高 い 物品については、 適切に管理する。

(10) 研究者の出 張 計画の実行状況等 を事務部門で把握・確 認できる体制と する。

(実施上の留意事 項 )

① 予算 執行が年 度末に集中す るよ う な 場合は、 執行に何 らかの問題 があ る可 能性が あること に 留 意し、 事務職員は 必 要 に応じ て研究者 に対 して執 行の 遅 れの理由を確認す るとともに必要な場合は改善を求める。

② 取引業者に求め る誓約書等に盛り込 むべき事項を以下に 示す。

<誓約書等に盛り込 むべき事項>

・機関の規則等を遵 守し、不正に関与し ないこと

・内部 監査 、その他 調査 等 におい て、 取引帳 簿 の閲 覧・提出 等の要 請に 協 力すること

・不正 が認 められた 場合 は 、取引 停止 を含む い かな る処分を 講じら れて も 異議がないこと

・構成員から不正 な行為の依頼等があった場合には通報する こと

また、取引 業者が過 去の不正取引につい て、機関に自己申告した場合には 、 情状を 考慮し、 取 引 停止期 間の減免を 行 う ことが あること など を含め た処分 方針の周知徹底を 図る。

③ 発注 ・検収業 務を含む物品 調達 に 係 るチェッ クシステ ムは、不正 の防 止と 研究の 円滑かつ 効率的な遂行を両立さ せ る よう配慮 する 。 上記 「機関 に実 施 を要請 する事項 」(5)の取扱 いとする 場 合で あっても、事務部 門 の牽制が 実 質的に 機能する 仕 組 みとし て、発注に 関 し 、定期 的に予算執行 ・取 引状 況・

内容を検証(是正指 導)することが必要 である。また、検収業務についても、

上下関 係を有す る 同 一研究 室・グルー プ 内 での検 収の実施 など は避け 、発 注 者の影 響を完全 に 排 除した 実質的なチ ェ ッ クが行 われるよ うに しなけ れば な らない。

このほか 、過 去に 業 者による納 品 物品 の 持ち帰り や納 品検 収時におけ る納 品物品 の反復使 用 な どによ る不正が認 め られた機関 において は、そ れらを 防 止する ための具 体 的 な対策 (例:業者 の入 出構 管理 、納品物 品 への マ ーキ ン グ、シリアル番号 の付記など)を講じ ることも必要である 。

④ 書面 によるチ ェックを行う 場合 、 形 式的な書 類の照合 ではなく、 ルー ルや

(27)

研究内 容等との 整 合 性を確 認するよう に 実 施し、 必要に応 じて 照会や 現物 確 認を行う。

⑤ 発注 業務を柔 軟にすること を目 的 と して一定 金額以下 のものにつ いて 研究 者によ る直接の 発 注 を認め る場合であ っ て も、従 来の慣行 に関 わらず 、発 注 の記録 方法や発 注 可 能な金 額の範囲等 に つ いて、 機関とし て可 能な限 り統 一 を図る。

⑥ 検収 の際は、 発注データ( 発注 書 や 契約書等 )と納入 された現物 を照 合す るとと もに、据 え 付 け調整 等の設置作 業 を 伴う納 品の場合 は、 設置後 の現 場 において納品を確 認する。

⑦ 正当な理由によ り、研究費の執行 が当初計画より遅れ る場合等においては、

繰越制 度の積極 的 活 用等、 ルールその も の が内蔵 する弾力 性を 利用し た対 応 を行う 。また、 研 究 費を年 度内に使い 切 れ ずに返 還しても 、そ の後の 採択 等 に悪影響はないこ とを周知徹底することも必要である。

⑧ 上記 「機 関に 実施を 要請する事 項 」(7)の特殊 な役務 について も検収対 象 とし、 原則とし て 、 有形の 成果物があ る 場 合には 、成果物 及び 完了報 告書 等 の履行 が確認で き る 書類に より、検収 を 行 うとと もに、必 要に 応じ、 抽出 に よる事 後チェッ ク な どを含 め、これに 係 る 仕様書 、作業工 程な どの詳 細を こ れらの 知識を有 す る 発注者 以外の者が チ ェ ックす る。また 、成 果物が ない 機 器の保 守・点検 な ど の場合 は、検収担 当 者 が立会 い等によ る現 場確認 を行 う ことが必要である 。

⑨ 非常 勤雇用者 の勤務状況確 認等 の 雇 用管理に ついては 、研究室任 せに なら ないよ う、事務 部 門 が採用 時や定期的 に 、 面談や 勤務条件 の説 明、出 勤簿 ・ 勤務内容の確認等を行うことが必要で ある。

⑩ 換金 性の高い 物品について は、 競 争 的 研究費等で購入 したこと を明示する ほか、 物品の所 在 が 分かる よう記録す る こ となど により、 適切 に管理 する 。 特に、パソコンに ついては適切に管理することが望ましい。

⑪ 研究 者の出張 計画の実行状 況等 の 把 握・確認 に ついては 、用務内 容、訪 問 先、宿 泊先、面 談 者 等が確 認できる報 告 書 等の提 出を求め 、重 複受給 がな い かなど も含め、 用 務 の目的 や受給額の 適 切 性を確 認し、必 要に 応じて 照会 や 出張の事実確認を 行う。

⑫ 旅費 の支払に 当たっては、 コー ポ レ ートカー ドの活 用や 旅行業者 への 業務 委託等 により、 研 究 者が支 払に関与す る 必 要のな い仕組み を導 入する こと が 望ましい。

(28)

⑬ この ほか、コ ンプライアン ス推 進 責 任者等は 、自己の 管理監督す る部 局等 におい て、研究 者 と 業者の 関係が過度 に 緊 密にな らないよ う、 オープ ンな ス ペースでの打合せ を推奨することや、孤立又は閉鎖的な環 境とならないよう、

業務支 援を推進 す る 体制や 相談しやす い 環 境の醸 成に努め 、円 滑なコ ミュ ニ ケーションが図ら れるような仕組みを組織的に推進すること が望まれる。

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