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一流女子剣道選手における踵骨骨強度の左右差

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Academic year: 2021

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大阪体育学研究 第 57 巻

- 69 - 実践研究

一流女子剣道選手における踵骨骨強度の左右差 Difference between right and left of the calcaneus bone strength

in elite female kendo players

北村 優弥

1)         

加藤 勇之助

2)       

村上 なおみ

3)

Yuuya Kitamura

1)

   Yuunosuke Katou

2)

   Naomi Murakami

3)

キーワード  踵骨骨強度、左右差、剣道

      calcaneus bone strength,The difference between right and left,kendo

1)大阪体育大学大学院    Graduate School of Osaka University of Health and Sport Sciences 2)大東文化大学        Daito Bunka University

3)大阪体育大学        Osaka University of Health and Sport Sciences 1.緒言

 近年、スポーツや運動によるメカニカルス トレスが骨密度を上昇させることが報告され ている(栗林ら、1997;秋坂ら、1997;羅平、

2006)。骨は骨形成と骨吸収により常につくり かえられており、骨芽細胞やライニング細胞 は骨細胞からメカニカルストレスの情報を得 ながら骨形成タンパク(bone morphogenetic protein, BMP)などの局所因子を産生し、活性 の高い骨芽細胞は骨基質を産生して、一部は基 質に埋め込まれ骨細胞となる。また、これらの 細胞は BMP アンタゴニスト(noggin)や前駆 細胞の表面にある受容体(receptor activator for nuclear factor - κ B ligand,,RANKL)を 産生して破骨細胞を誘導し、ホルモンやサイ トカインはオステオプロテゲリン(osteoprote- gerin, OPG)や RANKL の産生量を調整して 骨芽細胞による破骨細胞誘導を制御している。

これらの因子が骨形成と骨吸収のバランスを うまく保ちながら骨リモデリングが営まれて いる(手塚ら、2007)。

 鎌田ら(1997)は、各スポーツ種目の運動 特性によりメカニカルストレスを受ける部位 の違いやメカニカルストレスの大きさの違い により骨密度の左右差が認められたと報告し ている。その中でも、剣道は左右で運動パター

ンが大きく異なる種目であり、踏み込みの際 の右踵骨にかかるメカニカルストレスよりも、

アキレス腱からの左踵骨への機械的張力が踵 骨への直接的なストレスとしてより強く関与 し、左右の踵骨骨密度に左右差が出ると言わ れている(山神ほか、2005)。また、右足で踏 み込みをする際、踵から着地をしてしまうと、

踵骨あるいは踵骨骨膜が損傷され踵骨挫傷な どのスポーツ傷害になってしまうとも言われ ている(湯村、2014)。踵骨挫傷などのスポー ツ傷害になってしまうと継続的にスポーツを 行うことができない。しかし、報告の中には 左右差が認められなかった報告もあり、山神 ら(1998)の報告によると剣道青年群では踵 骨の骨量の左右差が認められたのに対し、剣 道高齢者群では左右差が認められなかった。

 我々は、剣道の競技レベルや段位によって メカニカルストレスのかかり方が違い、踵骨 骨密度の左右差が認められないのではないか、

また、競技年数別で調査をすることにより、踵 骨骨密度の左右差の出現時期を明らかにする ことができるのではないかと考えている。こ れらを明らかにすることができれば、子ども たちや剣道を行う人たちに対し、スポーツ傷 害の予防法などを示すことができると考える。

しかし、過去の報告を調査する中で、剣道の

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