保健学研究
We bC
Tを用 いた教育評価 の試 み一卒業時の看護学生 を対象 に一
長崎大学医学部保健学科看護学専攻教育評価 ワーキ ンググループ
1
長崎大学大学教育機能開発 セ ンター
2
保健学研究
1 9( 1 ) :6 9 ‑ 7 4 ,2 0 0 6
は じめに
今 日で は教育 の
I T
化 が進 み,看護 学教育 において もWe bCT ( We bCour s eTool s )
に よる授 業 1)や講義 の 評価が行われているト4).we bCT
とは,ブリティッシュコロ ンビア大学 (バ ンク‑バ,カナダ)のMur r ayGol dbe r g
が 開発 した 「コース管 理 シス テ ム」 で あ り5),WBT ( We bBas e dTr a i ni ng)
のソフ トウェアである2 )
.現在,We bCT
社 (ボス トン,米国)が開発 ・販売 し,81
カ国2 , 6 0 0
を超 える高等教育機関で利用 されている5・6). 日本語 版We bCT
は名古屋大学情報 メディア教育センターの梶 田 により開発 され4),長崎大学 において もe ‑ Le ar ni ng
の導 入 によりWe bCT
を教育 に活用するようになってきた.一方,教育評価 には, カリキュラム評価 ,授業評価 , 実習評価 な どがあ り,学生 による評価や教員 による評価 な どが行 われている.本学では,全科 目を対象 として各 授業終了時に,大学教育機能開発 セ ンター (以下,大数 セ ンター) によ り学生 による授業評価が行 われていると ころである.
当大学医学部保健学科 で は,
3 0 0
名の看護学生 に対 し て看護学教育 を行 ってい る.看護学教育科 目は,専門基 礎科 目と専 門科 目に大別 され, さらに,専 門科 目は基礎 看護学領域,臨床看護学領域 ,母子看護学領域,地域看 護学領域 (地域看護学 ・国際看護学 ・老年看護学 ・在宅 看護学),助産学領域 の5
領域 に分 かれている.当学科 は,2 0 0 6
年3
月に看護学教育の完成年度 を終 えたが,吹 期 のカリキュラム改正 に向けて,今後の教育方法の方向 性 を的確 に設定 してお く必要がある.そ こで,その一環 として,今 回は看護学専攻教員 による現行 の教育方法の 振 り返 りを行 うこととし,We bCT
を用 いた卒業生 に よ る試験問題解答状況 を指標 とした教育評価 を行 ったので, その経緯 を中心 に報告す る.1.
WebCT
を用 いた教育評価の経緯1
) ワーキ ンググループの作業経緯 (表1)
2 0 0 5
年7
月2 7
日,看護教務委員2
名 と看護各領域か ら の教員4
名の合計6
名 によるワーキ ンググループが立 ち表
1.We bCT
を用いた教育評価 の経緯7 月
l8 月
l9 月 1 1 0 月 l 11 月
l1 2 月
l1 月 l 2 月 1 3 月
ワーキング グループ
we bCT 採用 Web CT
上 教員‑のオ 学生‑のオ 問題入力の プレテスト 解析.検討.報告 で例題作 リエンテ‑ リエンテ‑ 確認.形式の実施成 シ∃ン実施 シヨン実施 統一 大教センター
への協力依
頼
大数 センター
ワーキンググ 教員への出 説明会
we bCT
コ‑ 学生のアクループとの打 張説明会
( 2 回 目)
スの設定 セス環
境合せ
( 1 回 目)
設定教員 オリエンテ‑ 説明会参加 問題作成.
シヨン受講. 入力 説明会参加
学生 オリエンテ‑ オリエン
シヨン受講 テ
‑
シヨン 受講.1
岩永喜久子,川渡公香,中尾優子,中島久良,
演野香苗,森下路子 2 古賀掲維保健学研究
We bC
Tを用 いた教育評価 の試 み一卒業時の看護学生 を対象 に一
長崎大学医学部保健学科看護学専攻教育評価 ワーキ ンググループ
1
長崎大学大学教育機能開発 セ ンター
2
保健学研究
1 9( 1 ) :6 9 ‑ 7 4 ,2 0 0 6
は じめに
今 日で は教育 の
I T
化 が進 み,看護 学教育 において もWe bCT ( We bCour s eTool s )
に よる授 業 1)や講義 の 評価が行われているト4).we bCT
とは,ブリティッシュコロ ンビア大学 (バ ンク‑バ,カナダ)のMur r ayGol dbe r g
が 開発 した 「コース管 理 シス テ ム」 で あ り5),WBT ( We bBas e dTr a i ni ng)
のソフ トウェアである2 )
.現在,We bCT
社 (ボス トン,米国)が開発 ・販売 し,81
カ国2 , 6 0 0
を超 える高等教育機関で利用 されている5・6). 日本語 版We bCT
は名古屋大学情報 メディア教育センターの梶 田 により開発 され4),長崎大学 において もe ‑ Le ar ni ng
の導 入 によりWe bCT
を教育 に活用するようになってきた.一方,教育評価 には, カリキュラム評価 ,授業評価 , 実習評価 な どがあ り,学生 による評価や教員 による評価 な どが行 われている.本学では,全科 目を対象 として各 授業終了時に,大学教育機能開発 セ ンター (以下,大数 セ ンター) によ り学生 による授業評価が行 われていると ころである.
当大学医学部保健学科 で は,
3 0 0
名の看護学生 に対 し て看護学教育 を行 ってい る.看護学教育科 目は,専門基 礎科 目と専 門科 目に大別 され, さらに,専 門科 目は基礎 看護学領域,臨床看護学領域 ,母子看護学領域,地域看 護学領域 (地域看護学 ・国際看護学 ・老年看護学 ・在宅 看護学),助産学領域 の5
領域 に分 かれている.当学科 は,2 0 0 6
年3
月に看護学教育の完成年度 を終 えたが,吹 期 のカリキュラム改正 に向けて,今後の教育方法の方向 性 を的確 に設定 してお く必要がある.そ こで,その一環 として,今 回は看護学専攻教員 による現行 の教育方法の 振 り返 りを行 うこととし,We bCT
を用 いた卒業生 に よ る試験問題解答状況 を指標 とした教育評価 を行 ったので, その経緯 を中心 に報告す る.1.
WebCT
を用 いた教育評価の経緯1
) ワーキ ンググループの作業経緯 (表1)
2 0 0 5
年7
月2 7
日,看護教務委員2
名 と看護各領域か ら の教員4
名の合計6
名 によるワーキ ンググループが立 ち表
1.We bCT
を用いた教育評価 の経緯7 月
l8 月
l9 月 1 1 0 月 l 11 月
l1 2 月
l1 月 l 2 月 1 3 月
ワーキング グループ
we bCT 採用 Web CT
上 教員‑のオ 学生‑のオ 問題入力の プレテスト 解析.検討.報告 で例題作 リエンテ‑ リエンテ‑ 確認.形式の実施成 シ∃ン実施 シヨン実施 統一 大教センター
への協力依
頼
大数 センター
ワーキンググ 教員への出 説明会
we bCT
コ‑ 学生のアクループとの打 張説明会
( 2 回 目)
スの設定 セス環
境合せ
( 1 回 目)
設定教員 オリエンテ‑ 説明会参加 問題作成.
シヨン受講. 入力 説明会参加
学生
オリエンテ‑ オリエン シヨン受講 テ
‑
シヨン受講.
1
岩永喜久子,川渡公香,中尾優子,中島久良,
演野香苗,森下路子 2 古賀掲維報 上が った.同月,We
bCT
による教育評価実践のため,大 数センターへ協力 を依頼 した.大数センター教員 と打ち合 わせ を行い,WebCT
上 に載せる例題の作成 ,教員‑の説 明会 を計画 した.8月24日,看護専攻会議で教育評価の 骨子 について説明 し,教員の協 力 を求めた.8
月22日, ワーキング各委員が例題 を持参 し,問題形式 を検討 をし た.その結果 ,第 1回目の今年度は状況設定問題の選択 形式 を採用することとした.9月に入 って,大数センター 教員に出張 を依頼 し,保健学科情報処理室 において,WebCT
の基本操作 に関する説明会を2度にわたって開催 した.1 0
月15
日,教 員オリエ ンテーシ ョンを行 い,問題 の作成 並びにWe bCT
上‑の掲載 を1 2
月6
日締め切 りで依頼 した.学生に対するオリエンテーションは1
0
月17
日に行 った.問 題作成経過 中の1
1月21日には,各教員 に作成 中の問題 をWebCT のテスト・ アンケート
機能 について2005
年09
月28
日大学教育機能開発センター 古賀掲維
テストアンケ
ー
トの種類1.選択形式 2.整合形式 3.計算形式 4.短答形式 5.記述形式
※それぞれの形式にバリ
エ
ーションがある。2006/7ノ12
テスト アンケー トの種 類
整 合形式
・設問欄と回答欄 が二つのカラムで表示され 、 学生は設問欄 に一致するものを回答欄から 選択する。
・得点の算出方法として、『均等配分』、『全問 正解に限る』または『不正解の減点』を選択 可能 。
・設問を『ランダム』な順番で表示することも可 能。
2006/7/12
』二Eコ
持参 してもらい,実際に
We bCT
上での演習 ・入力作業 を 行 った.12
月15
日,各教員の入力状況および問題形式の 統一状況等 についての確認作業 を行 った.その後,大数 センターにWe bCT
上 におけるコース設定 を依頼 した.学 生へのオリエンテーション前の本年 1月,試験 問題の試行 を実施 した.次いで,大数センターに学生のアクセス環境 を依頼 し,1
月17
日に学生への直前オリエンテーションを 実施 し,1
月23
日から2月3日の期 間を学生の試験 問題
に対する解答期 間 と設定 した.その後 ,解答率や正解率 等の単純集計お よび模試 との相 関関係 などを検討 し,そ の概要を3月14
日の看護学専攻会議で報告 した.2)We bCT
の実際 (図1)
大数 セ ンター職員 による教員‑ の説明時 に用 い られた
WebCT のテストと アンケートの概要
・テスト
成績を評価するためのツール。成績と統計情報 は、
インストラクタと学生の両方に公開できるO問題に よっては、テストの全部または一部の評価を WebCT、採点者、インストラクタが行うことができるO
・アンケート
成績が割 り当てられない匿名のものとなる。ただし、
統計情報を取ることは可能。アンケー トの回答は自 動的に集計され、結果がまとめられる。
2006〝/12
テス ト・アンケー トの種 類
選 択 形 式
・学生 は選択肢か ら1つまたは複 数の正解を 選択する必要がある。
・複 数回答 の場合 、得点の算 出方法 として、
『累積』または『全問正解 に限る』を選択可能。
・選択肢に『負の得点』を設定することも可能 。
・回答を『ランダム』な順番で表示することも可 能。
テスト・アンケートの種類
計算形式
・学生は回答を出すために数式を用いた計算 を行う。
・計算形式の質問は,変数を使用して作成す る必要がある。
・質問の個々の変数に対して、指定の範囲に 基づくランダム値が 自動的に生成され、それ が質問に用いられる。よって、計算形式の質 問は各学生ごとに異なる。
2006/7/12
図
1
.大数 セ ンターによる説明会資料 報上が った.同月,We
bCT
による教育評価実践のため,大 数センターへ協力 を依頼 した.大数センター教員 と打ち合 わせ を行い,WebCT
上 に載せる例題の作成 ,教員‑の説 明会 を計画 した.8月24日,看護専攻会議で教育評価の 骨子 について説明 し,教員の協 力 を求めた.8
月22日, ワーキング各委員が例題 を持参 し,問題形式 を検討 をし た.その結果 ,第 1回目の今年度は状況設定問題の選択 形式 を採用することとした.9月に入 って,大数センター 教員に出張 を依頼 し,保健学科情報処理室 において,WebCT
の基本操作 に関する説明会を2度にわたって開催 した.1 0
月15
日,教 員オリエ ンテーシ ョンを行 い,問題 の作成 並びにWe bCT
上‑の掲載 を1 2
月6
日締め切 りで依頼 した.学生に対するオリエンテーションは1
0
月17
日に行 った.問 題作成経過 中の1
1月21日には,各教員 に作成 中の問題 をWebCT のテスト・ アンケート
機能 について2005
年09
月28
日大学教育機能開発センター 古賀掲維
テストアンケ
ー
トの種類1.選択形式 2.整合形式 3.計算形式 4.短答形式 5.記述形式
※それぞれの形式にバリ
エ
ーションがある。2006/7ノ12
テスト アンケー トの種 類
整 合形式
・設問欄と回答欄 が二つのカラムで表示され 、 学生は設問欄 に一致するものを回答欄から 選択する。
・得点の算出方法として、『均等配分』、『全問 正解に限る』または『不正解の減点』を選択 可能 。
・設問を『ランダム』な順番で表示することも可 能。
2006/7/12
』二Eコ
持参 してもらい,実際に
We bCT
上での演習 ・入力作業 を 行 った.12
月15
日,各教員の入力状況および問題形式の 統一状況等 についての確認作業 を行 った.その後,大数 センターにWe bCT
上 におけるコース設定 を依頼 した.学 生へのオリエンテーション前の本年 1月,試験 問題の試行 を実施 した.次いで,大数センターに学生のアクセス環境 を依頼 し,1
月17
日に学生への直前オリエンテーションを 実施 し,1
月23
日から2月3日の期 間を学生の試験 問題
に対する解答期 間 と設定 した.その後 ,解答率や正解率 等の単純集計お よび模試 との相 関関係 などを検討 し,そ の概要を3月14
日の看護学専攻会議で報告 した.2)We bCT
の実際 (図1)
大数 セ ンター職員 による教員‑ の説明時 に用 い られた
WebCT のテストと アンケートの概要
・テスト
成績を評価するためのツール。成績と統計情報 は、
インストラクタと学生の両方に公開できるO問題に よっては、テストの全部または一部の評価を WebCT、採点者、インストラクタが行うことができるO
・アンケート
成績が割 り当てられない匿名のものとなる。ただし、
統計情報を取ることは可能。アンケー トの回答は自 動的に集計され、結果がまとめられる。
2006〝/12
テス ト・アンケー トの種 類
選 択 形 式
・学生 は選択肢か ら1つまたは複 数の正解を 選択する必要がある。
・複 数回答 の場合 、得点の算 出方法 として、
『累積』または『全問正解 に限る』を選択可能。
・選択肢に『負の得点』を設定することも可能 。
・回答を『ランダム』な順番で表示することも可 能。
テスト・アンケートの種類
計算形式
・学生は回答を出すために数式を用いた計算 を行う。
・計算形式の質問は,変数を使用して作成す る必要がある。
・質問の個々の変数に対して、指定の範囲に 基づくランダム値が 自動的に生成され、それ が質問に用いられる。よって、計算形式の質 問は各学生ごとに異なる。
2006/7/12
図
1
.大数 セ ンターによる説明会資料報 告
テストアンケ‑ト件鹿の流れ
( 1) 1
.オーガナイザペ‑ジ(ホームページ)
に『テスト アンケ‑トツール』を追加
‑ 7.‑..,‑i;,‑‥こ.≡.;髪.f;芸....,{r.:A:.三.‥.よこ PVL"=:;''}' tAp7r# 細く■■
数
量 a DP コ t千丁 ぐ ー ○ ス . t l l o 申和 E r n , l 虹ン 事 ≡ す ダ ′ ー T j ユ 事 生 木 一 心 ペ ー ジ
※ 一つのコースには、 つのr テストアンケ‑トツール」しか作成で
テスト アンケート作成の洗れ(5)
5.
作成した質問をテスト アンケートに追加する○脚
ク.
/ 科エ紬 氾H 至蔓; J r9
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・ 立 至 P .
t;.: 一一‑‑.一L7.‑‑‑‑‑I,I..1.1=,r‑.‑▼ ワ ∫ 7 触
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テスト.アシケ「ト件成の流れ
( 4)
4.
劉ウインドウで匡常闇プラウザ』が開くのせ必要なだ け質間を作成する?‑ナウつす JT1恥 点す 仙 ■
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12
図1.大数センターによる説明会資料 (つづ き)
資料の一部 を図 1に示 した.
2
.検討事項 ・結果評価試験の出題内容の妥当性 を検討するため,評価試 験問題
1‑7
の結果 と平成1 8
年1
月に実施 された看護師 国家試験模擬試験 (以下,看護師国試模試)の結果 (総 合得点お よび一般問題 ・状況設定問題別得点)について, それぞれの得点率 (正答数/出題数×100) を求め,比 較 した .1)評価試験お よび看護師国試模試の平均得点率 (表2) 評価試験
1‑7
と看護師国試模試の両方 を受験 した学 生 は5 6
名で,それぞれの平均得点率 (±標準偏差)は評 価試験6 7 . 7( ±5. 2 1 )
%,看護師国試模試 (総合)は7 1 . 0
( ±5 . 57 )
%で,看護師国試模試 の方がやや高か った.国試模試 を問題種別 にみる と,一般問題の得点率 は
7 2. 5
表
2
.評価試験問題お よび看護師国家試験模擬試験の得点率 受験者数(名) 平均値得点率 (標準偏差%)
評価試験
1‑7 5 6 6 7 . 7 5 . 2 1
看蔑 師
国試模 試 一般 問題
総
合5 5 6 6 7 7 1 2 . . 0 5 5 6 . . 5 4 7 7
報 告
テストアンケート作成の流れ
( 1)
1
̲オーガナイザペ‑ジ(ホ‑ムページ)に『テストアン ケ‑トツール』を追加芸6蔓::≡:I:コ 章二二十+〜コ?;帆 ‑q AIナメ‑仙シJ'Iン ふ77卦 〜軸
監 妻蒜‑ー‑I‑ー叫ー■■l チ†小 一■■■
■M‑●寸■一
心由i 7‑事王事一.け1i ▼i■i1iH‑にiJ†t‑ー.Iト■.
I.I〜
.テストアンケート作成の流れ
( 3) .
3.
伸成したテストまたはアンケートを開き、【質問を連 加】を選択○抑 守際 柵 事.挿 ー■■■■‑■■■■■‑.‑.【
一
元 ■‑l l t L‑
済 諾御... t 一■■■■■ ■ ■ l J q B / 4
I B 一■ 一山 t 一曲
1町珊q
= T t L m t r ん 蝕 由藍一 喝
※ 複数の文問を手とめて、F井筒セットBとして追加することも可能○
図 1.大数 セ ンター に よる説 明会資料 (つづ き)
資料 の一部 を図 1に示 した.
2.
検 討事項 ・結果評価試験 の出患 内容 の妥 当性 を検討 す るため,評価試 験 問題
1‑7
の結果 と平成1 8
年1
月 に実施 された看護 師 国家試験模擬試験 (以下,看護 師国試模試) の結果 (総 合得点お よび一般 問題 ・状況設定問題別得点) について,それぞれ の得 点率 (正答 数/ 出題 数
×1 0 0 )
を求 め,比 較 した.1)評価試験お よび看護師国試模試の平均得点率 (表
2)
評価 試験1‑7
と看護 師国試模試 の両方 を受験 した学 生 は5 6
名 で,それぞれの平均得 点率 (±標準偏差 ) は評 価試験6 7 . 7
(±5. 2
1)%,看護師国試模 試 (総合)は7 1 . 0
(
±5. 5 7 )
%で ,看護 師 回読模 試 の方が やや高 か った.国試模 試 を問題種別 にみ る と,一般 問題 の得点率 は
7 2 . 5
表
2.
評価試験 問題 お よび看護 師国家試験模擬試験 の 得点率受験者数(名) 得点率 (%) 平均値 標準偏差 評価試験
1‑7 5 6 6 7 . 7 5 . 2 1
看蔑師
国試模試 一般問題総合
5 5 6 6 7 7 1 2 . . 0 5 5 6 . . 5 4 7 7
報
( ±6. 47 )
0/0,状況設定問題 は6 9. 1( ±5. 91 )
%で,一般 問題 の得点率 の方が高か った.看護 師国試模試結果 の うち,状況設定問題の得点率が 評価試験の得点率 に近 い値 となったのは,今 回の評価試 験 では一部 の問題 を除いて,状況設定問題 としての出題 形式 をとったため,類似 した傾 向を示 した もの と考 え ら れた.
2)評価試験 と看護師国試模試の関係 (表 3,図 2‑ 4) 評価 試験
1‑ 7
と看護 師 国試模 試 の得 点率 の関係 をPe ar s on
積 率相 関係 数 でみ る と,総合得点 とはr‑0. 4 91
( p <0. 0 01 )
,一般問題 とはr‑0. 4 5 5 ( p< 0. 0 01 )
,状況設 定 問題 とはr‑0. 41 7 ( p<0. 0 01 )
であ り,いず れ も正 の 相 関関係が認 め られた.今 回の評価試験 問題 の大半 は状 況設定 問題 であ り,看護 師国試模試 の うち特 に状況設定表3.評価試験得点率 と看護 師国試模試得点率 の 相 関係数※(N
‑5 6 )
看護師国試模試
(総合) (一般問題) (状況設定問題) 評価試験
1‑ 7 . 4 91
(**). 45 5
(**). 41 7(
**) 看護師国試模試(総合). 9 2 4
(**). 85 6(
**)※
Pe ar s o n
の相関係数, (**):有意確率 (両側)p<0 . 0 01
評価拭族×看艶師横坑一般間温く得点率)
8 00
級
得
垂70・0
0
00
0 ◎Q)00 000
0
♂
00
0
o o oo8 0 00
08 0
00
. 00 ♂
∞o oooO
05 0 .
0 5506 0 . 0
65.0 70 , 0
1‑7
特点串7 50 8 0 . 0
図3.評価試験 と看護 師国試模試 (
一般問題)得点率 の分布 (N
‑5 6)
』ヒ
⊂ l
問題 との関連性が強い もの と予測 されたが,総合問題お よび一般 問題 にお ける相 関係数 との間に差 は認 め られな かった. この要 因の1つ として,今 回の評価試験 におけ る出題数 を原則 として各教員1題 と制 限 したため問題数 が少 な く,国家試験 出題範 囲のすべ てを網羅 した内容で はなかった ことが考慮 された.
お わ りに
2 0 0 6
年3
月に初 めての卒業生 を送 り出す にあた り,本 保健学科看護学専攻 における教育評価 の 1方法 として,We bCT
を導入 した.教育評価 の初年度であるため,種 々 の方法 を模索 ・検討 した中で,主 に学生 の試験 問題 に対 す る解答状況 を踏 まえて現行 の教育評価 を振 り返 る とい う手法 を採 った.本稿 ではその過程 を述べ て きたが,敬 育評価委員会 における今後 の課題 として,(∋学生 ・教員評価拭挨×看練師模拭く得点率)
oO o 0 0o o
o og
0 0 0
dJL'O
76八〇
抱
合得点串 50l.305cc877
6状況放走得点率
0
0
.;0 0.0
.0 0 Q)0
0 0
o o
oo
oo①ooo oo o
oo
O 0 0 0 0
05 0. 0 550 6 0. 0 6 5 . 0
1‑7
得点串7 0, 0 75 . 0 80 . 0
図2.評価試験 と看護師国試模試 (総合)得点率の分布 (N
‑5 6)
評価試政×看雄師模試状況設定開度(得点率)
000
0OoOo 0
o
0 00 oo∞
0oO 00 000
.:8
e
。。
mo
0O0
500 5 50 6 0 . 0 6 5 . 0
ト 7
得点率7 00 7 5 . 0 8 0 . 0
図4.評価試験 と看護 師国試模試 (
状況設定 問題)得点率 の分布 (N
‑5 6)
報( ±6. 47 )
0/0,状況設定問題 は6 9. 1( ±5. 91 )
%で,一般 問題 の得点率 の方が高か った.看護 師国試模試結果 の うち,状況設定問題の得点率が 評価試験の得点率 に近 い値 となったのは,今 回の評価試 験 では一部 の問題 を除いて,状況設定問題 としての出題 形式 をとったため,類似 した傾 向を示 した もの と考 え ら れた.
2)評価試験 と看護師国試模試の関係 (表 3,図 2‑ 4) 評価 試験
1‑ 7
と看護 師 国試模 試 の得 点率 の関係 をPe ar s on
積 率相 関係 数 でみ る と,総合得点 とはr‑0. 4 91
( p <0. 0 01 )
,一般問題 とはr‑0. 4 5 5 ( p< 0. 0 01 )
,状況設 定 問題 とはr‑0. 41 7 ( p<0. 0 01 )
であ り,いず れ も正 の 相 関関係が認 め られた.今 回の評価試験 問題 の大半 は状 況設定 問題 であ り,看護 師国試模試 の うち特 に状況設定表3.評価試験得点率 と看護 師国試模試得点率 の 相 関係数※(N
‑5 6 )
看護師国試模試
(総合) (一般問題) (状況設定問題) 評価試験
1‑ 7 . 4 91
(**). 45 5
(**). 41 7(
**) 看護師国試模試(総合). 9 2 4
(**). 85 6(
**)※
Pe ar s o n
の相関係数, (**):有意確率 (両側)p<0 . 0 01
評価拭族×看艶師横坑一般間温く得点率)
8 00
級
得
垂70・0
0
00
0 ◎Q)00 000
0
♂
00
0
o o oo8 0 00
08 0
00
. 00 ♂
∞o oooO
05 0 .
0 5506 0 . 0
65.0 70 , 0
1‑7
特点串7 50 8 0 . 0
図3.評価試験 と看護 師国試模試 (
一般問題)得点率 の分布 (N
‑5 6)
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問題 との関連性が強い もの と予測 されたが,総合問題お よび一般 問題 にお ける相 関係数 との間に差 は認 め られな かった. この要 因の1つ として,今 回の評価試験 におけ る出題数 を原則 として各教員1題 と制 限 したため問題数 が少 な く,国家試験 出題範 囲のすべ てを網羅 した内容で はなかった ことが考慮 された.
お わ りに
2 0 0 6
年3
月に初 めての卒業生 を送 り出す にあた り,本 保健学科看護学専攻 における教育評価 の 1方法 として,We bCT
を導入 した.教育評価 の初年度であるため,種 々 の方法 を模索 ・検討 した中で,主 に学生 の試験 問題 に対 す る解答状況 を踏 まえて現行 の教育評価 を振 り返 る とい う手法 を採 った.本稿 ではその過程 を述べ て きたが,敬 育評価委員会 における今後 の課題 として,(∋学生 ・教員評価拭挨×看練師模拭く得点率)
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6状況放走得点率
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05 0. 0 550 6 0. 0 6 5 . 0
1‑7
得点串7 0, 0 75 . 0 80 . 0
図2.評価試験 と看護師国試模試 (総合)得点率の分布 (N
‑5 6)
評価試政×看雄師模試状況設定開度(得点率)
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0OoOo 0
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得点率7 00 7 5 . 0 8 0 . 0
図4.評価試験 と看護 師国試模試 (
状況設定 問題)得点率 の分布 (N
‑5 6)
報
ともに
e ‑ 1 e ar ni ng
に慣れる,② 問題 を集積 し問題数の増 加 を図る,③各学年別の問題作成 による学年毎の評価 を 可能にす る,④状況設定問題 と知識問題 に分 けて作成す る,お よび(9知識 ・技術 ・態度の3
領域 を評価 す るため の ビデオ作成 を検討することな どが挙 げ られた.文 献
1
)丸 山マサ実 ,井上 仁 ,大喜雅文 :We bCT
を活用 した医療倫理学教育.九州大学医学部保健学科紀要, 第4
号,8ト84,2 00 4
2
)大書雅文,小 阪克子 :We bCT
による解剖学実習試 験 の作成 と実施 .九州大学医学部保健学科紀要,第3
号,63‑ 7 0,2 0 0 4
3
)平野 (小原)裕子 ,大書雅文 :We bCT
を使用 した 講義評価 に関連す る要因 一看護学生 に対す る 「社 会福祉 コース」履修者のデー タ分析か ら‑,九州大 学医学部保健学科紀要,第2
号,57‑ 7 2,2 0 03 4)
平野 (小原)裕子 ,大書雅文 :We bCT
利用状況 と学習効果 に関す る研 究 一看護学生 に対す る 「社会 福祉 コース」履修者のデータ分析 か ら‑,九州大学 医学部保健学科紀要,第
2
号,第2
号,47‑ 5 6,2 0 0 3 5)ht t p: www. e mi t ‑ j apan. c om/we bc t j apan/
6)We bCT CompanyHome page . ht t p: //www. we bc t . C O m
7
)、坂元昂編 :eラーニ ング ・マネジメ ン ト ー大学 の 挑戦 ‑,オーム社,平成15
年7
月8)玉木欽也,小酒井正和 ,松 田岳士編 :
eラーニ ング
実践法 ‑サ イバ ーアライア ンスの世界 一, オーム 社 ,平成15
年2
月9
)玉木欽也監 :e
ラーニ ング専 門家のためのインス ト ラクシ ョナルデザイ ン,新 日本 印刷,平成18
年5
月月
二 F コ
1 0)岡本敏雄,小松秀因,香 山瑞恵編 :情報教育 シリー
ズe
ラーニ ングの理論 と実際 システム技術か ら, 教 え ・学び, ビジネス との統合 まで,丸善株式会社, 平成16
年11月ll)先進学習基盤協議会 (ALIC)編 :eラーニ ングが 創 る近未来教育 一最新
e
ラーニ ング実践事例集‑, オーム社 ,平成15
年9
月1 2 )吉 田文,田口真奈,中原浮編 :大学 e
ラーニ ングの 経営戦略 成功の条件,東京電機大学出版局,平成1 7
年3
月1 3)鄭仁星,久保 田賢一 :遠隔教育 と e
ラーニ ング,北 大路書房,平成17
年3
月1 4)エ ミッ トジャパ ン : We bCT
:大学 を変 えるe
ラー ニ ングコミュニテ ィ,東京電機大学出版局,平成17
年7
月1 5)和 田公人 :失敗か ら学ぶ e
ラーニ ング,オーム社, 平成16
年5
月1 6)森 田正康 : e
ラーニ ングの<常識 > 誰で もどこで もチ ャンスをつかめる新 しい教育のかたち,朝 日新 聞社,平成14
年8
月1 7)松 岡一郎 :デジタル ・キャンパス,東洋経済新報社,
平成13
年9
月1 8)吉田文,田口真奈編著 :模索 される e
ラーニ ング ー 事例 と調査 デー タにみる大学の未来,東信堂,平成1 7
年6
月19)経済産業省商務情報政策局情報処理振興課編 :
e
ラー ニ ング自書200 5/2 00 6
年版,オーム社,平成17
年7
月2 0)小港道子 ほか :卒業時の学生 によるカリキュラム評
価,聖路加看護大学紀要,No26,13 3‑ 1 43,20 0 0
報ともに
e ‑ 1 e ar ni ng
に慣れる,② 問題 を集積 し問題数の増 加 を図る,③各学年別の問題作成 による学年毎の評価 を 可能にす る,④状況設定問題 と知識問題 に分 けて作成す る,お よび(9知識 ・技術 ・態度の3
領域 を評価 す るため の ビデオ作成 を検討することな どが挙 げ られた.文 献
1
)丸 山マサ実 ,井上 仁 ,大喜雅文 :We bCT
を活用 した医療倫理学教育.九州大学医学部保健学科紀要, 第4
号,8ト84,2 00 4
2
)大書雅文,小 阪克子 :We bCT
による解剖学実習試 験 の作成 と実施 .九州大学医学部保健学科紀要,第3
号,63‑ 7 0,2 0 0 4
3
)平野 (小原)裕子 ,大書雅文 :We bCT
を使用 した 講義評価 に関連す る要因 一看護学生 に対す る 「社 会福祉 コース」履修者のデー タ分析か ら‑,九州大 学医学部保健学科紀要,第2
号,57‑ 7 2,2 0 03 4)
平野 (小原)裕子 ,大書雅文 :We bCT
利用状況 と学習効果 に関す る研 究 一看護学生 に対す る 「社会 福祉 コース」履修者のデータ分析 か ら‑,九州大学 医学部保健学科紀要,第
2
号,第2
号,47‑ 5 6,2 0 0 3 5)ht t p: www. e mi t ‑ j apan. c om/we bc t j apan/
6)We bCT CompanyHome page . ht t p: //www. we bc t . C O m
7
)、坂元昂編 :eラーニ ング ・マネジメ ン ト ー大学 の 挑戦 ‑,オーム社,平成15
年7
月8)玉木欽也,小酒井正和 ,松 田岳士編 :
eラーニ ング
実践法 ‑サ イバ ーアライア ンスの世界 一, オーム 社 ,平成15
年2
月9
)玉木欽也監 :e
ラーニ ング専 門家のためのインス ト ラクシ ョナルデザイ ン,新 日本 印刷,平成18
年5
月月
二 F コ
1 0)岡本敏雄,小松秀因,香 山瑞恵編 :情報教育 シリー
ズe
ラーニ ングの理論 と実際 システム技術か ら, 教 え ・学び, ビジネス との統合 まで,丸善株式会社, 平成16
年11月ll)先進学習基盤協議会 (ALIC)編 :eラーニ ングが 創 る近未来教育 一最新
e
ラーニ ング実践事例集‑, オーム社 ,平成15
年9
月1 2 )吉 田文,田口真奈,中原浮編 :大学 e
ラーニ ングの 経営戦略 成功の条件,東京電機大学出版局,平成1 7
年3
月1 3)鄭仁星,久保 田賢一 :遠隔教育 と e
ラーニ ング,北 大路書房,平成17
年3
月1 4)エ ミッ トジャパ ン : We bCT
:大学 を変 えるe
ラー ニ ングコミュニテ ィ,東京電機大学出版局,平成17
年7
月1 5)和 田公人 :失敗か ら学ぶ e
ラーニ ング,オーム社, 平成16
年5
月1 6)森 田正康 : e
ラーニ ングの<常識 > 誰で もどこで もチ ャンスをつかめる新 しい教育のかたち,朝 日新 聞社,平成14
年8
月1 7)松 岡一郎 :デジタル ・キャンパス,東洋経済新報社,
平成13
年9
月1 8)吉田文,田口真奈編著 :模索 される e
ラーニ ング ー 事例 と調査 デー タにみる大学の未来,東信堂,平成1 7
年6
月19)経済産業省商務情報政策局情報処理振興課編 :
e
ラー ニ ング自書200 5/2 00 6
年版,オーム社,平成17
年7
月2 0)小港道子 ほか :卒業時の学生 によるカリキュラム評
価,聖路加看護大学紀要,No26,13 3‑ 1 43,20 0 0
報
告
A Tr i alo fEv al uat i onf orEduc at i o nUs i ngWe bCT
War ki ngGr oupofEval uat i onf orEduc at i oni nDe par t me ntofNur s l ng
,Gr ad ua t eSc hoolofBi oc he mi c alSc i e nc e s ,Nagas a kiUni ve r s i t y
Re s e ar c handDe ve l o pme ntCe nt e rf o rEduc at i on,Nagas akiUni ve r s i t y
報