遺言による財団設立と pia causa
―シュテーデル美術館事件とローマ法源―
野 田 龍 一
**文中[ ]および...は、それぞれ挿入部分および省略部分を意味する。
目 次 はじめに
.ローマ法源における pia causa
. 世紀までの pia causa
. 世紀末ないし 世紀初頭における pia causa
.シュテーデル美術館事件鑑定意見の争い
.その後の諸学説 むすび
はじめに
わたくしは、一連の論文で、いわゆるシュテーデル美術館事件を取り扱っ た
)。遺言で財団を設立し、かつ、同じ遺言で、同時に、設立されるべき財 団を相続人に指定することは、認められるか。遺言による財団設立をめぐる この問題に関する多岐にわたる争点の つに、ピア=カウサ pia causa があ
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