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雑誌名 言語と文化

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Academic year: 2021

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KONAN UNIVERSITY

第20回言語教授法・カリキュラム開発研究会 : 外 国語の授業における言語と文化の総合的学習 : 実 践報告と今後の課題

著者 中村 典子

雑誌名 言語と文化

巻 10

ページ 271‑272

発行年 2006‑03‑15

URL http://doi.org/10.14990/00000440

(2)

日 時: 2005 年 11 月 12 日(土) 13 時 30 分〜 17 時 15 分 会 場:甲南大学1号館 141 講義室

◆次  第 

13:30 〜  開会の挨拶   国際言語文化センター所長 教授  原田 登美

<第1部>

13:35 〜  発表及び質疑応答:英   語       助教授 ポール・ロス 14:00 〜  発表及び質疑応答:ド イ ツ 語       助教授 柳原 初樹 14:25 〜  発表及び質疑応答:フランス語       教授  中村 典子

<第2部>

15:00 〜  発表及び質疑応答:中 国 語       講師  石井 康一 15:25 〜  発表及び質疑応答:韓 国 語       助教授 金 泰虎 15:50 〜  総合的な質疑応答

16:00 〜  閉会の挨拶  司会 国際言語文化センター 助教授 伊庭 緑 16:15 〜  懇親会

研究会レポート

英   語 ポール・ロス:

「言語」と「文化」の関係は

TESOL

(英語教授法)という分野のなかでどのように論じ られているのか紹介した上で,「国際共通語」としての英語を学ぶ上では,必ずしもアメリ カ文化やイギリス文化といった英語圏の文化を学ぶ必要性はなく,むしろコミュニケーショ ン・ツールとして英語を習得して運用能力を高めることが大事であり,「言語を特定の文化 から切り離す必要がある」という英語教育特有の考え方が強調された。

ド イ ツ 語 柳原 初樹:

ドイツ語における「教養」(

Bildung

)という概念やフランス語の「文化」(

culture

)に ついて言及し,ヘーゲル,ガダマー,ベルグソン,アーレントを引用した上で「哲学的解釈

外国語の授業における言語と文化の総合的学習

― 実践報告と今後の課題 ―

271

甲南大学国際言語文化センター 第 20 回言語教授法・カリキュラム開発全体研究会

国際シンポジウム

(3)

学」と「異文化理解」の明確な共通性を強調した。また,異文化圏の人々と目標言語でディ スクールを行うことの重要性,複数言語を習得する必要性に関して,インターネット上の自 分のサイトを紹介しながら説明された。

フランス語 中村 典子:

「フランス語」の授業というより,むしろ「フランス文化」が中心に据えられた授業があ る。「中級フランス語Ⅳ フランス事情」は複数の講師による分担講義で,歴史,食文化,

映画,文学,絵画などがテーマ。「言語と文化 フランス」では,フランス式小論文(

dis-

sertation

)の書き方やフランスの諸制度を日本語で学び,学生に問題意識を持たせている。

一例として

Power Point

を用いた学生制作のプレゼンテーション資料が紹介された。

中 国 語 石井 康一:

「基礎中国語Ⅰ」(文法)の授業の基本的内容を紹介した後,文法の授業の一部に映像(例

「日本のロックグループ

GLAY

の北京ライブにおける中国語でのメッセージと中国語での 歌」「中韓合作ドラマ『101 回目のプロポーズ』(原作は日本のドラマ)の一場面」など)を 活用することで,学生に生の中国語や歌を聞かせ,芸術的文化的要素を取り込むことの学習 効果について説明された。

韓 国 語 金 泰虎:

本学における韓国語の科目構成と授業内容について紹介した後,とくに文化と関係の深い 2つの科目「中級韓国語Ⅳ 韓国事情」「言語と文化 韓国」の内容について詳しく説明し,

隣国である韓国と日本における生活習慣や考え方の違いを具体的に示した。今後の課題とし て,「基礎韓国語」の受講者には上記の文化関連科目を必修としてほしいという希望を述べ られた。

総合的な質疑応答 :

各言語の発表後の質疑応答の時間が少なかったため,全体での質疑応答の時間が有効に使 われた。英語では言語運用能力の養成に力点が置かれるため,「言語と文化は別のもの」と 考えられているが,他の言語(ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)では「言語と文化 は切り離しては学習できない」という考え方がほとんどであった。この点について活発な議 論が行われた。

(文責:中村 典子)

272 言 語 と 文 化

参照

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