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Academic year: 2021

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Title

Taxonomy and Phylogeny of Acotylea (Platyhelminthes: Polycladida) from Japan [an abstract of dissertation and a summary of dissertation review]

Author(s)

大矢, 佑基

Citation

北海道大学. 博士(理学) 甲第14293号

Issue Date

2020-12-25

Doc URL

http://hdl.handle.net/2115/80290

Rights(URL)

https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/

Type

theses (doctoral - abstract and summary of review)

Additional Information

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File Information

Yuki̲OYA̲review.pdf (審査の要旨)

Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP

(2)

学 位 論 文 審 査 の 要 旨

博士の専攻分野の名称 博士(理 学)

審査担当者 主査

准教授

副査

副査

副査

Taxonomy and Phylogeny of Acotylea (Platyhelminthes: Polycladida) from Japan

(日本産無吸盤亜目ヒラムシ類(扁形動物門:多岐腸目)の系統分類学的研究)

博士学位論文審査等の結果について(報告)

本学位論文は日本沿岸における無吸盤亜目ヒラムシ類(扁形動物門:多岐腸目)の系統分類学 的研究を扱っており、7報の学術論文(うち

5

報は査読付き国際誌で公表済み)をまとめたもの である。本学位論文は全

5

章から構成され、第

1

章では多岐腸目および無吸盤亜目ヒラムシ類の 概要と本研究の研究手法が述べられている。第

2

章では日本沿岸の潮間帯で採集された

3

5

8

種の記載分類学的研究であり、

4

属の報告は本邦初である。第

3

章は日本沿岸の漸深海域から採 集された無吸盤亜目ヒラムシ

2

種の分類学的研究である。このうちの

1

種は

Planoceridae

科に 属する未記載属に属すると判断され、その系統的位置の推定とともに形態を記載したほか、雌雄 の交接器形態の共進化の可能性を指摘している。第

4

章は無吸盤亜目ヒラムシ類の分子系統学的 研究である。申請者は無吸盤亜目

3

上科

16

27

属について

4

遺伝子(16S rRNA, 18S rRNA, 28S

rRNA

およびチトクローム

c

酸化酵素サブユニット

I( COI)

)の部分配列を使用し、その系統関係 を推定している。本研究では既存の

3

上科を再定義したほか、

Gnesiocerotidae

科、

Stylochoplanidae

科、

Comoplana

属が単系統でないことが明らかにした。さらに

Notocomplanidae

科と

Koinostylochus

属の妥当性および

Mirostylochus

属の所属について議論している。第

5

は第

2

章から第

4

章の総括を行っている。本論文を構成する論文のうち、Zootaxa

Vol. 4282, No. 3, pp. 526–542 (2017) に発表された論文は形態分類にとどまっていたヒラムシ分類学にお

いて、遺伝子情報を用いた種同定(DNAバーコーディング技術)を可能にする基盤を形成した。ま

ZooKeys

Vol. 864, pp. 1–13 (2019)に掲載された論文は北西太平洋域では初となる漸深海

域における無吸盤亜目ヒラムシ類の系統分類学的研究である。本研究は

Paraplehnia

属では初の 深海性種の記載であるのに加え、限られた分類群のみで知られていた機能不明の器官である

「genital pit」を本属のヒラムシから初めて報告した。学位論文の第

3

章を構成するもう

1

報の 投稿中論文とともに、知見の少ない深海性ヒラムシ類研究を開拓する研究である。さらに

Zoological Science

Vol. 37, pp. 271–279 (2020) で公表した論文ではヒラムシ類では初と

なる核遺伝子(18Sおよび

28S rRNA)とミトコンドリア遺伝子(16S rRNA

および

COI)の両方を

使用した大規模な系統解析である。本研究によって解析に含めた分類群の多くで形態で定義され る科・属が単系統でないことを明らかにした。特に

2017

年から

2019

年にかけて立て続けに発表 された分子系統樹に基づく体系再編によって生じていた新たな分類学的・体系学的問題点を整理 した点で評価できる。

これを要するに、著者の多岐腸目扁形動物体系学の発展に対する貢献は大なるものがある。よ って著者は、北海道大学博士(理学)の学位を授与される資格あるものと認める。

参照

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