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子どもと保護者の校区内の遊び場への要求と利用実態

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Academic year: 2021

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北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会,2019 年 2 月 7 日

子どもと保護者の校区内の遊び場への要求と利用実態

環境資源学専攻 森林・緑地管理学講座 花卉・緑地計画学 李伊婷

1. はじめに

遊びは,子どもの健康や成長などにとって重要な役割を果たしている。しかし,子どもの 主な行動圏である校区内における遊び環境が不十分な可能性があり(椎野,2016),また室内 遊び場と地域施設が重要である。本研究では,児童数が増加している札幌中心部の小学校区 において,遊び場の実態と要求との関連から,子どものニーズを満たす遊び場の将来像を提 案することを目的とする。

2. 方法

札幌市の中心部に位置する桑園小学校は,近年児童数が急増している。校区内の9箇所の 公園,公園以外の緑地,室内遊び場,子育てサロン等の子どもの遊び場 23 箇所を対象とし,

現地調査を行った。四季ごとに9箇所の公園で,利用者数,遊び行為等を記録する観察調査 を行った。さらに子どもと保護者の遊びに対する意識および遊び実態とそれを左右する要因 を明らかにするため,親子が集まるプレーパークと桑園小学校でアンケート調査を行った。

3. 結果

現地調査の結果,公園は施設と遊具は充実しているが,立地と面積から見ると,利用しに くい状況にある。公園以外の緑地は大きな面積を持つが,遊具が 1 つのみ,またはまったく ない場所がほとんどであった。室内遊び場については開放時間と入館年齢に制限が多かった。

観察調査の結果,小学校に最も近く面積の大きな公園の同時滞在最大人数はほかの公園より 多かった。利用者について,午前の保育施設による利用と午後の小学生による利用が多かっ た。通年で利用者は特定の公園と特定の時間に集中することがわかった。

アンケート調査の結果,公園は夏冬ともに重要な遊び場であることが確認された。しかし 冬に公園の利用が減少し,家と室内遊び場の利用が増加した。遊び環境への要求に関して,

室外/室内遊び場,遊び時間,遊び仲間の中で,夏冬ともに遊び時間を求める子どもがほかの 項目より多かった。また要求度の高い子どもの保護者は遊び環境への要求も高かった。さら に子どもの要求度が上がると,遊び場の近さ,遊具の設置,広さ等を要求する比率も高くな った。

4.

考察

校区内において,多様な遊び場が配置されているが,年齢制限なく,施設の充実な遊び場 を配置する必要がある。また子どもが学校に近く,面積の大きな公園に集中することから,

ほかの遊び場は子どもにとって魅力的な場所ではないと推察される。さらに子どもは遊び時 間の不足を感じ,遊び場の近さと広さを望む。したがって,子どもの身近な遊び場が魅力的 になれば,公園の不均衡な利用状況を解消できる可能性がある。

参照

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