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藤 田 芳 夫

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Academic year: 2021

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(1)

伝 統 的 複 式 簿 記 と コ ン ピ ュー タ ー

電 子計 算 機 複 式 簿記 に お け る仕 訳 帳 の廃止

藤 田 芳 夫

*

電 子 計 算 機 に ふ さわ しい 「新 ら しい 簿 記 」 の 一 つ と して 行 列 簿 記(matrix

(1)

bookkeeping)が 現 わ れ て い るが,簿 記 に 対 す る 電 子 計 算 機 の 応 用 は 何 も行 列 簿 記 に 限 られ るわ け で は な い。 また,電 子 計 算 機 簿 記 を 考 え る場 合,実 践 的 な応 用 とい うこ とに なれ ば,電 子 計 算機 を 用 い る 情 報 処 理 シス テ ム の 一 環 と し て 考 え な け れ ば な らな い。 しか し,経 営 管 理 情 報 シ ス テ ム(MIS, ManagementInformationSystem)の 一 環 と して 電 子 計 算 機 簿 記 を 考 え る 場 合 で あ っ て も,電 子 計 算 機 複 式 簿 記 の 基 本 理 論 は 存 在 す る の で あ っ て,経

*本 稿 の執筆 に際 し

,一 橋 大学 名誉教授 片野一郎博士,小 樽 商科大学教 授石河英 夫,同 古瀬大六,同 麻 田四郎,同 竹 内清 の諸先生か ら有益 な批評 と激励 をい ただ いた,こ こに記 して感謝 します。

(1)行 列 簿 記 の 現 時 点 で の 意 義 を 最 初 に 主張 した の はRichardMattesich,

̀̀TowardsAGeneralandAxiomaticFoundationofAccounting

,"Accoun‑

tingResearch,VoL8,No.4,pp.328〜355.で あ り,彼 の 所 説 は そ の 著Accoun‑

tingandAnalyticalMethods,MeasurementandProjectionofIncomeand

WealthintheMicroandMacro‑Economy,RichardD・Irwin,1964に く わ し い 。 ま た 行 列 簿 記 と 数 学 と の 関 連 はJ・G・Kemeny,A.schleifer,Jr.,J.L.

Snell,G.LThompson,FiniteMathema七ics,withBusinessApplications, Prentice‑Hall,Ig62が 最 初 で あ ろ う。

以 後,行 列 簿 記 に 関 す る か な り 多 く の 論 文 が 現 わ れ て い る が 省 略 す る 。 わ が 国 で は 越 村 信 三 郎 著,「 行 列 簿 記 の す す め 」,日 本 経 済 新 聞 社,1967年 が 単 行 本 の 最 初 で あ ろ う。 そ し て 簿 記 理 論 な い し 簿 記 学 説 的 な 位 置 づ け を 与 え よ う と さ れ た 文 献 に 高 寺 貞 男 著,「 簿 記 の 一 般 理 論 一 勘 定 簿 記 か ら 行 列 簿 記 へ 」,ミ ネ ル ヴ ァ 書

房,1967年 が あ る 。

な お,筆 者 は 行 列 簿 記 の 実 践 的 意 義 は 電 子 計 算 機 と 結 合 す る 場 合 に 発 揮 さ れ る と 考 え る が,こ の 立 場 か ら 行 列 簿 記 の プ ロ グ ラ ミ ン グ を 考 え た も の と し て 拙 稿

「行 列 簿 記 と コ ソ ピ ュ ー タ ー ⊥i雑 「実 務 会 計 」J1966年10月,11月,12月 が あ る 。

(2)

営 管 理 情報 シス テ ムであ るが ゆ え に複 式 簿 記 の理 論 が消 滅 す る とか,神 秘 化 され る とい うこ とは あ りえ ない。 逆 に簿 記 を 含 む経 営 管 理 情 報 シス テ ムを確 立す るためには,電 子計算機を使 用す る場合 の複式簿記 の基本理論が要求 さ

(2)

れ る こ と に な ら ざ る を え な い 。

この 点 を 明 らか に す る た め,以 下,本 稿 で は ル カ ・パ チ オ リ以 来 五 百 年 の

歴 史に耐えて きたT字 形勘定形式 に よる伝統 的複式簿記を電子 計算機で遂行 す る場合 の論 理 を分 析 した い。

た だ し,本 稿 は 前 提 条 件 と して ブ オ ー トラ ンを 使 用 して い る。 す な わ ち, プ ロ グ ラムが機 械(電 子 計 算機)と は 一 応 無 関 係 な独 立 性 を保 持 し うるた め

̀3)

で あ る 。

1.電 子 計 算 機 簿 記 に お け る勘 定 体 系 の 展 開

手 記 複 式 簿 記(manualdouble‑entrybookkeeping)の 骨 格 を な し て い る

もの は現 金 勘 定,資 本 金勘 定,売 上 勘 定,仕 入勘 定 とい った よ うな勘 定 が, そ れ ぞ れ バ ラ バ ラ な もの で は な く,一 個 の 勘 定 体 系(aCCOUntSSyStem)を

(2)た と え ば,日 本 会 計 研 究 学 会 昭 和42年 度 会 計 教 育 特 別 委 員 会 の 報 告 「会 計 教 育 とEDP」 は 次 の よ うに の べ て い る 。

「 トー タ ル ・イ ソ フ ォ メ ー シ ョ ン ・ シ ス テ ム が 実 現 す る場 合 … … そ れ 自 体 固 有 な 領 域 を 占 め て き た 会 計 シ ス テ ム は,も は や 独 自 な 領 域 を もつ も の と し て 明 確 な 形 で 認 識 す る こ と が 困 難 と な る で あ ろ う。」,と(同 委 員 会,報 告 書,昭43年5 月,P・15)。

た しか に,同 委 員 会 が 指 摘 して い る よ うに,ト ー タ ル ・イ ン フ ォ ー メ イ シ ョ ン ・ シ ス テ ム な い しMISと の 関 連 に お い て,会 計 と い う も の を 積 極 的 な い し 消 極 的 に 解 す る立 場 の 相 違 と い う問 題 は お こ り う る で あ ろ う。 しか し,最 も重 要 な こ と は,複 式 簿 記 が ま っ た く無 用 な も の に な る の か,そ れ と も形 態 の 変 化 は あ る と し て も依 然 と して 必 要 な も の か ど うか,と い う点 で あ る。

こ の 点 に つ い て,複 式 簿 記 の 形 態 は 種 々 な 変 化 を うけ る と し て も,手 記 複 式 簿 記 の 基 幹 部 分 で あ る 勘 定 体 系 は 依 然 と して 必 要 で あ り,か く して 複 式 簿 記 は 情 報

シ ス テ ム が ど の よ うに 発 展 して も残 る,と い う の が 筆 者 の 考 え で あ る 。

(3)プ ロ グ ラ ミ ソ グ 言 語 と し てFORTRANを 使 用 す る こ と は,実 は 完 全 に 機 械 か ら 自 由 に(machineindePendent)な る こ と で は な い 。 本 稿 は 筆 者 が 使 用 し た 機 械OKITAC5090Hに よ っ て プ ロ グ ラ ム を 実 行 して い る の で,た と え ば 森 口 繁 一 著 「FoRTRANIv入 門 」,東 京 大 学 出 版 会,1965年 ま た は 同 氏 著 「JIs FORTRAN入 門 」,(上)東 京 大 学 出 版 会,1968年 と 多 少 異 な る 点 が あ る 。

(3)

な して い る こ とで あ る。

しか もこの勘定体系に属す る各勘定は借方 と貸方の二つ の計算区分が設定

 め

され,取 引 は そ の性 質(仕 訳)に 応 じて各 勘 定 の借 方,貸 方 に記 入 され る。

手 記 簿記 シス テ ムの勘 定 を 一 見す る と,各 勘 定 に は取 引 の分 解 結 果(仕 訳 要 素)が 発生 順 に記 録 され て い る こ とが わ か る。 しか し勘 定 体 系 を投 下 原価 数 量(InvestedCostFigure)の 計 算体 系 と見 る場 合,各 勘 定 に取 引 が発 生 順 に 記録 され てゆ くとい うこ と 自体 は手 記 簿 記 シス テ ムに おい て も本 質 的 な事 柄 で は な い。 む しろ,各 勘 定 につ い て,借 方合 計 額 と貸 方 合 計 額 とい う二 つ の合 計 額 が 算 出 され る とい うこ とが 勘 定 体系 に と って重 要 なの で あ る。 取 引 の発 生 順 の記 録(chronologicalrecord)は 手 記 簿 記 シス テ ム にお い て も仕 訳 帳(仕 訳 日記 帳)の 任 務 で あ る。

以上 の よ うに考 え る と,投 下 原 価 数 量 の 計 算体 系 と しての伝 統 的複 式 簿 記 を 電子 計 算 機 に よ り遂 行 す る場 合,各 勘 定 の借 方合 計 額 と貸 方 合 計額 さえ算 出 で きれ ば よ く,そ の 内訳 な い し発 生順 の 記 録 は な くて も よい こ とに な る。

そ こで,T字 型 勘定 を もつ伝 統 的 複 式 簿 記 を,そ の ま ま電 子 計 算機 化 しよ うとす れ ば,N個 の必 要 な勘 定 に対 し,勘 定 の 数 の二倍,す なわ ち2N個 記 憶場 所 を用 意 す れ ば,一 つ の勘 定 体 系 を主 記 憶装 置 の なか に 展 開す る こ と が で き る。

い ま,決 算 の た め に 必 要 な 勘 定 で あ る(閉 鎖)残 高 勘 定 と 損 益勘 定 を 除 き,経 常 的 に使 用す る勘 定 が 現 金勘 定,売 掛 金 勘 定,備 品 勘 定,買 掛 金勘 定,資 本 金勘 定,売 上 勘 定,仕 入勘 定,給 料 勘 定,営 業 費 勘 定 の九 個 の 勘 定 で あ る と しよ う。

(4)筆 者 は か つ て 単 式 簿 記 と 複 式 簿 記 の 相 異 に つ い て 次 の よ うに 指 摘 して お い た 。

「複 式 簿 記 は 単 式 簿 記 が 持 っ て い る 簿 記 の 財 産 管 理 機 能 を,計 算 と 計 算 の 照 合 と い う形 で 一 箇 の 「完 成 した 統 一 体 」 に 結 晶 させ,計 算 結 果 に 対 し きわ め て 強 い ア カ ウ ソ タ ビ リテ ィを 持 た せ た も の で あ る⊥ と(小 樽 商 科 大 学 「商 学 討 究 」 Vol・16,No・1,1965年6月P・38)。 こ の 強 い ア カ ウ ソ タ ビ リテ ィを 保 持 す る た め に 借 方 と貸 方 の 二 つ の 計 算 区 分 が 必 要 に な る の で あ る 。

(4)

現 金 勘 定

売掛金勘定

備 品 勘 定

買掛金勘定

資本金勘定

売 上 勘 定

仕 入 勘 定

給 料 勘 定

営業費勘定

第1列 CASHl CASH2 UI(AKEl UKAKE2 BIHINl BIHIN2 KKAKEl KKAKE2 CTALl CTAL2 URIl

URI2 SHIREl SHIRE2 SALRYl SALRY2 EXPSEl EXPSE2

第2列 第3列

AlAll A2A12 A3A21 A4A22 A5A31 A6A32 A7A41 A8A42 AgA51 A10A52 AllA61 A12A62 Al3A71 Al4A72 A15A81 A16A82 A17Agl Al8A92

(図表1‑1)勘 定体系 の展開方法

第4列 第5列

A(1)A(1,1) A(2)A(1,2) A(3)A(2,1) A(4)A(2,2) A(5)A(3,1) A(6)A(3,2) A(7)A(4,1) A(8)A(4,2) A(9)A(5,1) A(10)A(5,2) A(11)A(6,1) A(12)A(6,2) A(13)A(7,1) A(14)A(7,2) A(15)A(8,1) A(16)A(8,2) A(17)A(9,1) A(18)A(9,2)

勘 定 体 系 を 主記 憶 装 置 の なか に 展 開す る方 法 に は(図 表1‑1)に 示 す よ うに い くつ もの 方法 が あ る。 しか し,本 稿 では 同図 の 第 五 列 に示 した 方 法, す なわ ち二 次元 の配 列 を利 用す る方 法 に よ る こ とにす る。

この二 次元 配列A(9,2)を 用 い て勘 定 体 系 を展 開 す る と言 うこ とは(図

123456789

却咽

葎 ・ぞ叫

借方 貸方

12

A(1,1) A(2,1) A(3,1) A(4.1) A(5,1) A(6,1) A(7,1) A(8.1) A(9.1)

A(1,2) A(2,2) A(3,2) A(4,2) A(5,2) A(6,2) A(7,2) A(8,2) A(9.2)

=次 元配列A(9,2)に よる勘 定体系の展開

表1‑2)に 示 す よ うに 主 記 憶 装 置 の な か に9行 ×2列 の 場 所 を と り,

こ の 場 所 全 体 を 仮 りにA(account matrixの 先 頭 字aを と っ た)と 付 け,各 勘 定 を 縦 軸(行)に そ っ て 配 置 し,各 勘 定 の 借 方 と貸 方 を横 軸 (列)に そ つ て 定 義 して や る こ と で あ る。

複 式 簿 記 の 勘 定 は そ れ 自 体 が 計 算 単 位 で あ るが,パ チ オ リ以 来,複

(5)

簿 記 は この 一 つ の 計 算 単 位 で あ る勘 定 を プ ラ ス と マ イ ナ ス,な い し積 極 と消 極 とい う二 元 的 構 造 を 持 つ も の と し て 取 扱 っ て き た 。 そ して 各 勘 定 の 純 残 高 は 取 引 の 結 果 た え ず 変 化 す る が,こ の 各 勘 定 の 純 残 高 は 必 要 に 応 じて 算 出 さ れ れ ば よい の で あ る 。 した が っ て,各 勘 定 は 決 算 に よ り内 容 を 更 新 され る ま で 増 加 す るだ け で 減 少 しな い 二 つ の変 数(variable)に よ っ て 構 成 され て い

る。

上 述 の よ うに 二 次 元 の 勘 定 配 列 を 利 用 す る と,各 勘 定 の 借 方 はA(i,1)で 示 さ れ,貸 方 はA(i,2)で 示 さ れ る こ と に な る。

ま た,電 子 計 算 機 は 簿 記 の た め だ け で な く,い ろ い ろ な 仕 事 に 使 用 され る。 した が っ て,主 記 憶 装 置 の うちAと い う 名 前 を つ け た9行2列 計18ワ ー ドの 場 所 を あ らか じめ ク リヤ ー して お く方 が 安 全 で あ る。 そ こ で ,こ れ ま で 述 べ た 勘 定 体 系 の 展 開 を プ ロ グ ラ ムす れ ば

DIMENSIONA(9,2) DolJ=1,2

DolI=1,9

1A(1,J)=・o.o

とい うプ ロ グ ラ ム を 書 け ば よ い 。

2.仕 訳,元 帳 転 記 お よ び 試 算 表 の作 成

勘 定体 系 が 出来 上 る と,次 に取 引 を仕訳 し,各 勘 定 に転 記 し,一 定 期 間後 に試 算 表 を作 成 す るの が伝 統 的 な複式 簿 記 の方 法 で あ る。 電子 計 算 機 簿 記 の 場 合 も,大 体 これ と同 じで あ るが,い ろい ろ と異 な る点 も出て くる。

第 一 に,手 記 複式 簿 記 シス テ ムで は 予 め厳 密 に勘 定 体系 を 決 定 して おか な くて も簿 記,会 計 の 常 識 に従 って どん どん仕 訳 して行 き,不 足す る勘 定 が 出

(5)タ イ プ宣 言を しないで勘定 配列Aを 使用す ることは,勘 定配列Aを 実数型 と し て使用す ることを意味 してい る。以下,本 稿では複式 簿記 の金額的数 値を実数型 で処理 す る ことにす る。勿論,本 稿 の範 囲 内での処理 に関す るか ぎり整数型 で処 理 して も結 果は同 じであ る。

(6)

て くれ ば随 時 必 要 な勘定 を追 加 してや る こ とがで き る。 電子 計 算 機 を使 用 す る場 合 で も勘 定 を 追 加 で きな いわ け で は な い が,そ のた め に は プ ログ ラムを 修正 す るか,勘 定 を正 し く 追 加す るた めの 用 意 を して お か な けれ ぽ な らな

いo

第 二 に,電 子 計 算 機簿 記 で は手 記 複 式簿 記 シス テ ムの場 合 とは 異 な り,二 重 分類 が正 し く行 なわ れ たか 否 か を 自働 的 に検 証 す る手 段 と して の試 算 表 の 意 義 は完 全 に失 なわ れ る。 しか し,他 面 で は試 算表 は勘 定 記 入 の正 確性 を検 証 す る とい う機 能 の ほ か に勘 定 一・覧 表 とい う重 要 な機 能 を も って い るか ら, 電 子 計 算 機 簿 記 で も,試 算表 を軽 視 す る こ とな く,逆 に電 子 計 算 機 シス テ ム

と人 間 を結 びつ け る もの と して重 要 な意味 を持 って い る点 に注 意 しなけ れ ぼ

くの

な らな い。 とい うよ り,本 稿 の よ うな方 法 で勘 定 体 系 を展 開 す ると元 帳 自体 が た えず 勘 定 一 覧表 とい え る形 で しか 存在 しな い こ とに な る。 試 算 表 を作 成 す る とい うこ とは,そ れ を人 間 の 目で み え る よ うに ライ ンプ リソタ ーか ら書

出す こ とにす ぎな い。

そ して,手 記簿 記 シス テ ムに対 す る電子 計 算機(複 式)簿 記 の最 大 の特 色 は仕 訳 帳 が 不 必 要 に な る こ とで あ る。 さ らに場 合 に よって は仕 訳 そ の もの も 人 間 が 行 な う必要 は な くな る とい う点 で あ る。 た だ し,こ の よ うな会 計 処 理

の 自働 化 ない し非 人 間化 はEDP化 した複式 簿 記 の プ ログ ラ ムの 中 に どの 程 度 の検 査 検 証機 能 を持 たせ て あ るか(試 算 表 お よび仕 訳 帳 の廃 止 に つ い て),

また取 引そ の もの に つ い て どの程 度 の判 断機 能 を持 たせ てあ るか(人 間 に よ る仕 訳 の廃 止 に つ い て)に よっ て決 ま る問題 で あ る。 この 後者 の 例 と しては

くわ

拙 稿 「電 子 計 算機 に よる販 売 管 理 会 計 」 で若 干 ふ れ た ので,本 稿 で は前 者, す なわ ち電子 計 算機 複式 簿 記 に おけ る仕訳 帳 の廃 止 とい う点 に 力 点 を置 き,

(6)試 算 表 が 仕 訳 帳 か ら元 帳 へ の 転 記 の 正 確 性 を 検 査 す る 機 能 の 外 に,勘 定 一 覧 表 と して の 意 味 を 持 つ こ と は 従 来 か ら指 摘 さ れ て き た が,会 計 機 械 化 の 進 展 に 対 応 して 転 記 の 正 確 性 を 検 査 す る 機 能 は 不 必 要 に な る こ と が 片 野 一 郎 博 士 に よ っ て 指 摘 され て い る 。cf・ 片 野 一 郎 博 士 著,「 簿 記 精 説 」,同 文 館,1962年 版,p・369。

(7)拙 稿,「 電 子 計 算 機 に よ る販 売 管 理 会 計 」,小 樽 商 科 大 学 「商 学 討 究 」,Vol・18, No.3,1968年2月,PP・89〜136。

(7)

そ の 論 理 を 明 らか に し よ う。

2‑1単 純 取 引 の仕 訳,元 帳 転記,試 算表

電 子 計 算機 複式 簿 記 の一般 理 論 と して仕 訳 帳 が廃 止 され る論 理 を 明 らか に す る前 に,ま ず す べ ての取 引 が単 純 取 引 のみ か ら成 る場 合 の処理 方 法 を 明 ら か に して お こ う。

い ま取 引例 と して下記 の10個 の取 引 が あ る。

12345678910

現 金135,000円 を も っ て 営 業 を 開 始 した 。 商 品80,000円 を掛 仕 入 れ した 。

商 品45,000円 を 掛 売 した(但 し売 価)。

商 品40,000円 を 現 金 で 仕 入 れ た 。

商 品50,000円 を 現 金 売 した(但 し売 価)。

売 掛 金39,000円 を 回 収 した 。

買 掛 金58,000円 を 現 金 で 支 払 っ た 。 備 品28,000円 を 購 入 した 。.

給 料5,000円 を 支 払 っ た 。 営 業 費3,000円 を 支 払 っ た 。

こ の 取 引 例 を 処 理 す る た め に 必 要 な 勘 定 体 系 は(図 表1‑2)に 示 した よ うに 展 開 され る 。 した が っ て 電 子 計 算 機 簿 記 に お い て 仕 訳 を ど うす るか と い う こ とを 次 に 明 らか に し よ う。

上 述 の 取 引 例 の うち 取 引No.1は,通 常 の 仕 訳 に よれ ば (借)現 金135,000(貸)資 本 金135,000… …(1) で あ る。

こ の 仕 訳 を み れ ば 明 らか な よ うに,単 純 取 引 の 仕 訳 で は 金 額 を 二 度 書 く必 要 は な い 。 そ こで,

135000,1,5

(8)

とい う表 現 で仕 訳 を 行 な うこ とが で き る。 す なわ ち 最初 の135000は 取 引金 額 で あ り,二 番 目の1は(図 表1‑2)を 見れ ぽ 明 らか な通 り現 金勘 定 の位 置 を 示 す行 数で あ り,三 番 目の5は 資本 金 勘 定 の行 数 で あ る。

こ の 例 題 で は 金 額 は6桁 以 下 で あ る か ら,仕 訳 カ ー ドを 次 の よ うに 設 計 す る ご とに す る。 こ うす る と,前 記 の 一 〇 個 の 取 引 は 次 の よ うに 仕 訳 され る。

そ こで, 1)13500015

)))))))))2345678901

800007 4.90002 400007

500001 390001 580004 280003 50008 30009

461621111

/1〜6

← 金 額 →

109

87

この仕 訳 カ ー ドを読 込 んで元 帳 に転 記 す る,

す な わ ち 勘 定 配 列Aに 加 算 し て や る た め に は 2READ(5,101)TA,ID,IC

101FORMAT(F6.0,212)

IF(IA.GE.999999.0)GOTO3 A(ID,1)=A(ID,1)十TA A(IC,2)=A(IC,2)十TA GOTO2

と い う プ ロ グ ラ ム で よ い こ と に な る 。

こ の 部 分 プ ロ グ ラ ム の 三 行 目 で 取 引 金 額TA(transactionamountの 二 つ の 頭 文 字 を つ づ っ て 名前 と した)と 六 桁 の9を 比 較 した の は,仕 訳 カ ー ド ・ デ ヅ ク の 最 後 に デ ー タ ・カ ー ドの 終 りを 示 す カ ー ド と して こ の 場 合 許 さ れ る け れ ど も,ま ず 起 りえ な い 取 引 金 額 を 使 用 した か らで あ る。

四 行 目のA(ID,1)・‑A(ID,1)+TAと い うス テ ー一トメ ン トは(1)式 に 示 し た 伝 統 的 仕 訳 が 意 味 す る 借 方 勘 定 へ の 転 記 を 行 な うた め で あ り,五 行 目の A(IC,2)=‑A(IC,2)+TAと い うス テ ー トメ ン トは 同 様 に 貸 方 勘 定 へ の 転 記 を 行 な う もの で あ る。

仕 訳 を 元 帳 に 転 記 す る と い う最 も基 本 的 な 複 式 簿 記 の 作 業 は 実 は これ で 完 了 した こ とに な る。 しか し,こ の ま ま で は 人 間 の 目 に 見 え な い し,ま た,電 子 計 算 機 は 他 の 仕 事 に も使 用 し な け れ ば な らな い か ら,ラ イ ン プ リ ン タ ー で

(9)

印 刷す るか 磁 気 テ ー プに記 録 す るか,あ るい は パ ソチ ・カ ー ドに パ ンチ ・ア ウ トしておか な けれ ば な らない 。

い ま,仕 訳 を転 記 し,内 容 が新 らし くな った 勘 定体 系(元 帳)を 試 算表 の 形 で,取 り出す ことに し よ う。 この場 合,伝 統 的 な合 計 試 算 表 の形 に慣 れ て い るわ れ われ に とって合 計 額 の記 入 の な い試 算 表 は不 自然 で あ る。 そ こで, 転 記 が 正確 に行 なわ れ た か 否 か を 自動 的 に検 証 す るた め の試 算 表,し た が っ

て また そ の た め の合 計 額 の 記 入 とい う意 味 では な く,元 帳 を 肉眼 に 見 え る形 に し,ま た慣 習 に反 しな い た め 合計 額 が 記 入 して あ る,そ うした意 味 で の 試 算表 を作 成 す るプ ログ ラ ムを考 え てみ る こ とにす る。

3DO4J=1,2 DO41=1,9

A(10,J)=A(10,J)十A(1,J) 4CONTINUE

ま ず,合 計 額 を 記 入 す る場 所 を 勘 定 配 列 Aの 最 下 行 に 追 加 す る こ とに す る。 こ うす る と借 方 合 計 額 は 左 掲 のDOル ・プ のag‑一 回 目の 処 理 でA(10,1)に 算 出 さ れ,貸 合 計 額 は 第 二 回 目 の 処 理 でA(10,2)に 算 出 され る。

1234567012345670123111111112222

DIMENSIONA(10,2),NAME(10) DOlJ=1,2

DOlI=1,10 1A(1,J)=o.o

READ(5,201)NAME 201FORMAT(10A7)

2READ(5,101)TA,ID,IC 101FORMAT(F6.0,212)

IF(TA.GE999999.0)GOTO3 A(ID,1)』A(ID,1)十TA A(IC,2)=A(IC,2)十TA GOTO2

3DO4J=1,2 DO41=:1,9

4A(10,J)=A(10,J)十A(1,J)

WRITE(6,102)(A(1,1),NAME(1),A(1,2),1=1,10)

102FORMAT(IHO,40X,F10.O,5X,A7,3X,F10.0)

STOP END

(図 表2‑1‑1)複 式 簿 記 の 最 も単 純 な プ ロ グ ラ ム

(10)

次 に こ の 試 算 表 を ラ イ ン プ リ ン タ ー で 印 刷 す る 命 令 は WRITE(6,102)(A(1,1),NAME(1),A(1,2),1=1,10)

102FORMAT(1HO,40X,F10.O,5X,A7,3X,F10.0) で よ い こ と に な る 。

GENKINKAKEURIBIHINKAKEGAISHIHONURIAGE SHIIREKYURYOEIGYOHITOTAL

l3500015 8∞0074・

斗500026 4000071 5000016 3900012 5800041 2800031 500081 300091 999999

(図 表2‑1‑2)デ ー タ ・ カ ー

189000 40000 68000 58000 0 0 120000

5000 3000 483000

GENKINl54000 KAI(EURI39000 BIHINO KAKEGAI60000 SHIHONl35000 URIAGE95000 SHIIREO KYURYOO EIGYOHIO TOTAL4S3eOO (図 表2‑1‑3)

ア ウ ト ・プ ッ トさ れ た 試 算 表

以 上 に 説 明 した 電 子 計 算 機 腹式 簿 記 の 最 も単 純 な プ ロ グ ラ ム を ま と め て 示 す と (図 表2‑1‑1)の よ うに な り,前 の 例 題 に つ い て の デ ー タ ・カ ー ドは(図 表2‑1‑2)に,そ して,こ の デ ー タ を(図 表2‑1‑1)に よ っ て 処 理 した 結 果 は(図 表2‑1‑3)の よ う に な

る。

2‑2複 合 取 引 と貸借 平均 検 査

前 節 まで の説 明で は借 方 金 額 と貸方 金 額 の一 致 を検 査 す る伝 統 的 複式 簿 記 の い わ ゆ る 自働 検 証 機 能 に つ い て ほ とん どふ れ る と ころが なか った 。 以下,

この 点 を 明 らか に して み よ う。

(11)

単 純 取 引 だ け か らな る場 合 の 処 理 プ ロ グ ラ ム を 示 した(図 表2‑1‑1)

に よ り演 算 した 結 果,も し貸 借 一 致 の 原 則 が 破 られ る よ うな 事 態 が お こ る と す れ ば,そ れ は ど の よ うな 原 因 に よ っ て 発 生 す る だ ろ うか 。

まず 第 一 に 考 え られ る こ と は 電 子 計 算 機 の 故 障 に よ っ'て貸 借 が 一 致 しな い 場 合 で あ る。 しか し,現 在 の 電 子 計 算 機 は 何 重 に も安 全 装 置 が 組 込 まれ て い るか ら,機 械 的 な 故 障 に ま った く気 付 か な い で 貸 借 不 一 致 とい う結 果 に 直 面 し狼 狽 す る とい うこ とは まず 考 え られ な い 。

第 二 に 考 え られ る原 因 は 仕 訳 カ ー ドを 作 成 す る場 合 の 勘 定 コ ー ドの ミス ・ パ ン チ で あ る。 す な わ ち,前 節 ま で の 方 法 に よれ ば

[取 額]1]箭 萄 定 ヨ=下]1=魎 定 コー ド1

の よ うに パ ンチ した の で あ る か ら,金 額 は 一 度 だ け パ ソチ して あ る。 した が っ て,手 記 簿 記 シス テ ム の よ うに 借 方 金 額 を た と え ば2,000円 と しな が ら貸 方 金 額 を200円 とす る よ うな 誤 りは 絶 対 に 発 生 し な い 。

しか し,借 方 勘 定 コ ー ドか 貸 方 勘 定 コ ー ドか,い ず れ か 一 方 で も パ ソチ し 忘 れ る と,取 引 は た とえ ば 次 の よ うに パ ン チ さ れ,こ れ が 読 込 まれ る 結 果,

(8)

変 な こ と が お こ る 。 1100111‑H‑ol

借方勘定 コー ド 貸方勘定 コー ド

これ と同 じ 種 類 の 誤 りは 勘 定 コ ー ドに 含 ま れ て い な い コ ー ドを 間 違 っ て パ ソ チ した 場 合 に も発 生 す る。 した が っ て,前 節 の 例 で あ れ ば,勘 定 コ ー ド は1か ら9ま で しか な い の で あ るか ら,仕 訳 カ ー ドか ら読 込 ん だ 勘 定 コ ー ド が1か ら9ま で の 範 囲 に 含 まれ て い るか 否 か を 検 査 し て や れ ば よい こ とに な

る。 な お,こ の 勘 定 コ ー ドの 検 査 に つ い て は 第 三 章 で 詳 細 に 扱 う こ とに す る。

(8)配 列 要 素A(i・j)の 添 字iま た はjが ゼ ロに な っ て は な らな い 。 そ の 理 由 は 配 列Aの 原 点,す な わ ち す べ て の 添 字 が1で あ るA(1,1)か ら番 地 の 割 付 け が 行 な わ れ るか ら で あ る 。 した が っ て,A(o・o)・A(o・j)・A(i・o)と い う よ うな 配 列 要 素 は 取 扱 え な い の で あ る。

(12)

また 第 三 に,勘 定 コ ー ドは 正 し くパ ン チ して あ るが,金 額 パ ンチ を 落 した 場 合 に は ど うな るで あ ろ うか 。 ・こ の 場 合,複 式 簿 記 の 貸 借 平 均 原 則 に反 す る エ ラ ー に は な ら な い 。 しか し,複 式 簿 記 の 勘 定 体 系 に 記 録 計 算 され て い る金 額 と,仕 訳 カ ー ドに 転 換 され る 以 前 の 原 資 料 体 系 との 間 の 不 一 致 を さけ る こ と は で き な い 。 そ こで,取 引 金 額 の パ ソチ が 脱 落 して い る場 合 に は エ ラ ー ・

く  ロ

メ ヅセ ー ジ を 出 す よ うに して お か な け れ ば な らな い 。

さ て,こ の よ うな 配 慮 を し,プ ロ グ ラ ム を 改 善 した と して も,複 合 取 引 が 現 わ れ る場 合 に ど う対 処 した ら よ い で あ ろ うか 。 す な わ ち,前 節 まで の 説 明 で は 仕 訳 の 結 果,借 方 お よび 貸 方 に 勘 定 が 一一つ だ け あ らわ れ る単 純 取 引 に 限 られ て い た 。 した が っ て,貸 借 平 均 とい う複式 簿 記 の 特 質 に あ ま り注 意 を 払 う必 要 が な か っ た 。 しか し,仕 訳 の 結 果,借 方 ま た は 貸 方 の い ず れ か 一 方 に 勘 定 が 二 つ 以 上 現 わ れ る場 合,あ る い は 借 方 と貸 方 の 両 方 に 複 数 の 勘 定 が 現 わ れ るい わ ゆ る 複 合 取 引 の場 含で も正 し く処 理 で き な け れ ば,電 子 計 算 機 に

よ る 複 式 簿 記 と して 一 般 性 を 主 張 す る こ とは で き な い 。

前 例 で 第 一 の 取 引 が 「現 金55,000円 と備 品80,000円 を 元 入 れ して 営 業 を 開 始 した 」 とい う形 に 改 め られ れ ば,通 常 の 仕 訳 で は

(借)現 金55,000(貸)資 本 金135,000 品80,000

と な る。

こ れ を 単 純 取 引 に 分 解 す るに は

a)現 金55,000資 本 金55,000 b)備 品80,000資 本 金80,000

(9)仕 訳 カー ドの取 引 金額 に つ い て,そ の パ ンチ が脱 落 して い る場 合 の ほか,取 引 金額 自体 が正 しいか否か,さ らに内容的に正 当であ るか ど うか とい う問題 がお き る。 しか し,こ うした点 の検査 を どおすべ きか とい う問題 は本稿 では取扱 わ ない。

換 言すれば,本 稿 で扱 う問題 は仕訳 のいわぽ形式検査(formatverification)で あ って,こ れは取 引そ の ものの形式検 査 の一部に す ぎない し,ま してや取 引の内 容 検査(reasonablenessverification)は ま った く問題 に な らない のであ る。後 者 の問題 は,実 はEDP会 計 システ ムを具体化す る段階 で の問題 であ り,仕 訳帳 の廃止 の問題 では な く,人 間に よる仕訳 の廃止 の問題 であ る。

(13)

の よ うに 考 え る の が 素 直 な 方 法 で あ る。 ま た,現 金 式 伝 票 の 場 合 の よ うに a')現 金135,000資 本 金135,000

b')備 品80,000現 金80,000 と い う よ うに 分 解 す る こ と もで き る。

い ず れ に せ よ 複 合 取 引 を 単 純 取 引 に 分 解 す る と前 節 の 仕 訳 カ ー ドの よ うに L取 「万 〔 金 額][僑 方勘定 コー ド1[貸 方勘定 コー ド1

とい う形 に 変 形 す る こ とが で き る。

しか し,か よ うな 方 法 を 用 い る と,現 金 式 伝 票 シ ス テ ム の 場 合 に端 的 に 現 わ れ る よ うに 振 替 伝 票 や そ の 他 の 追 加 的 方 法 が 必 要 に な る。 そ う しな い と仕 訳 自体 か ら取 引 の 実 態 を 把 握 す る こ とが 困 難 に な る か らで あ る。

した が っ て,根 本 的 な 問 題 は 複 合 取 引 を 処 理 す る場 合,ど う して も単 純 取 引 に 分 解 しな け れ ば な らな い か ど うか とい う問 題 で あ る。 実 は パ チ オ リ以 来 の 慣 行 的 複 式 簿 記 シ ス テ ム の 主 流 は,複 合 取 引 を 単 純 取 引 に 分 解 しな い 方 法 と して成 立 し て い る の で あ る。 換 言 す れ ぽ,追 加 的 技 法 な い し二 次 的 な 制 約 条 件 を 考 え る 必 要 の な い,出 来 る だ け 一 般 性 を も っ た 体 系 と して 慣 行 的 複 式 簿 記 シ ス テ ム は 成 立 して い る。 こ の 点 を 明 らか に す るた め,以 下,若 干 の 説 明 を 補 足 して み よ う。

前 例 の よ うに 借 方 科 目 また は 貸 方 科 目の い ず れ か 一 つ が 複 数 で 他 は 単 数 で あ る場 合,単 純 取 引 に 分 解 す る に は 単 数 の 科 目 の 金 額 を 分 解 す れ ば よ い 。 と

こ ろ が,も し借 方 科 目 も複 数 で 貸 方 科 目 も複 数 で あ る場 合 に は ど うす れ ば よ い で あ ろ うか 。

た とえ ば,取 得 原 価 ω¥95.00の 一B3的 所 有 の 有 価 証 券 二 千 株 を 単 価¥

100.00で 売 却 し,売 却 手 数 料¥3,000と 有 価 証 券 取 引 税¥200を 差 引 き, 手 取 金¥196,800を 当 座 預 金 と した,と い う場 合 に,仕 訳 は 次 の よ うに い く つ も の 方 法 が 可 能 で あ る。

1)当 金196,800有 券190,000 有 価 証 券 売 却 益6,800

(14)

196,800 3,000

200

券190,000 有 価 証 券 売 却 益10,000

196,800 3,000

200

有 価 証 券 売 却'200,000

売 却 有 価 証 券 原 価190,000有 券190,000

会 計 学 的 立 場 か らす れ ば 第 三 法 が 最 も イ ソ フ ォー マ テ ィヴ で あ り,取 引 が 内 包 す る情 報 を 最 も詳 細 に 記 録 す る こ とが で き る。 これ に 対 し,第 二 法 お よ び 第 一 法 は 取 引 の 内 包 して い る資 料 を 完 全 に 示 す こ と に な らな い 。 した が っ て,会 計 学 的 立 場 か らす れ ば 仕 訳 方 法 に つ い て そ の優 劣 を 論 ず る こ と が で き る し,当 然 そ う しな け れ ば な らな い で あ ろ う。 しか し,狭 義 の 簿 記 理 論 の 立 場 か らす れ ば,こ れ ら仕 訳 の 諸 方 法 の うち,ど れ を 選 択 す べ きか を 一 概 に 断 定 す る こ と は で き な い 。 む しろ,い ず れ の 方 法 が 採 用 され よ う と も正 確 な 処 理 が 出来 る こ と こそ 肝 要 で あ る。

か よ うに 考 え る と,わ れ わ れ の 目下 の 問 題 は 上 記 三 つ の 方 法 の うち どれ が 会 計 学 的 に す ぐれ て い るか と言 う こ とで は な く,単 純 取 引 に 分 解 す る際,ど

の よ うな 差 異 が 生 ず るか と い う点 か ら考 察 しな け れ ば な らな い 。

第 一 法 の 仕 訳 も第 三 法 の 仕 訳 も容 易 に 単 純 取 引 に 分 解 で き る。 と こ ろ が, 第 二 法 の 仕 訳 は 前 二 者 と 同 じ よ うに は 分 解 で き な い 。 も し,第 二 法 を 次 の よ

うに 分解 す れ ぽ,か な り妥 当 性 を も つ よ うに 見 え る。

(2‑a)当 金190,000有 券190,000 (2‑一一b)当 金6,800有 価 証 券 売 却 益6,800 (2‑c)支 払 手 数 料3,000有 価 証 券 売 却 益3,000 (2‑d)租 課200有 価 証 券 売 却 益200

(15)

しか し,同 じ第 二 法 を次 の よ うに分 解 す る こ ともで き るは ず で あ る。

(2‑aり 金10,000有 価 証 券 売 却 益10,000 (2‑b')当 金186,800有 券186,800 (2‑c')支 払 手 数 料3,000有 券3,000

(2‑d)租 課200有 券200

この 二 つ の分 解 方 法 の優 劣 を論 ず る こ とは,現 在 のわ れ わ れ に と り意味 が ない。 何 故 な ら簿 記 の 一般 理 論 は 個 々の 企業 が どの よ うな会 計 処 理 規 程 を 採 用 し よ うと も,あ るい は記 録 手 続 の具 体 的 な規 定 が ど うあ ろ うとも,そ う し た二 次 的 制 約 や 特 殊性 か ら 自由 な 一般 性 を 持 た なけ れ ば な らな いか らで あ

る。 か よ うに 考 え る と,上 述 の よ うに 複 合取 引を単 純 取 引 に分 解 す る立 場 で は な く,複 合 取 引 を単 純 取 引に 分解 せ ず,複 合 取 引 は複 合 取 引 の ま ま処 理 す る とい う立場 に 立 た なけ れ ば な らな くな る。 即 ち,パ チ オ リ以来 の慣行 的複 式 簿 記 の 主流 を な して きた 方 法 の長 所 を生 か しな が ら処 理 す る方 法 を 明 らか に しな けれ ぽ な らない。

複合 取 引 を単 純 取 引 に 分解 しな いで 処理 す る方 法 は 慣 行 的二 帳 簿 制 に おけ る普 通仕 訳 帳 の方 法 を反 省 してみ れ ば よい。 左 図 に示 してあ る通 常 の仕 訳 帳

百研一 冨 … 屡]嗣 廟 露 飾 繍

にお い て借 方 金 額 と貸 方金 額 を 二 度 記 入す る こ とは,単 取 引 の場 合,実 は 不 必要 で あ る。借 方金 額 欄 と貸 方金 額欄 が 同 時 に設 定 してあ る根 本 的 理 由 は 複合 取 引を 処理 す るた め で あ る。 前 記 有 価 証 券 の例 で い えば,第 一 法 か ら第 三 法 にい た る仕 訳 方 法 の うち,い つれ の方 法 を 採用 す るにせ よ 借 方金 額 の 合計20万 円 と貸 方 金 額 の 合計20万 円 を背 後 で算 出 し,両 者 が一 致す るか 否 か を 検 査 して い るので あ る。 これ が表 面 に現 われ た もの が,実 は仕 訳 帳 の各 頁 の最 下 行 に おけ る次 頁繰 越 額 の算 出 てあ る。 も し,す べ て の仕 訳 が単 純 取 引 だ け か らな るか,あ

(16)

るい は 複合 取 引 は 必ず 単 純 取 引 に分 解 す る とい うので あれ ば,仕 訳 帳 に借 方 金 額 欄 と貸 方金 額 欄 の二 つ を 設 定す る必 要 は ない。

した が って,電 子 計 算 機 複 式 簿 記 に お い て も,複 合 取 引 をそ の ま ま処理 す るた め に は,元 帳(す なわ ち勘定 体 系 が展 開 して あ る配 列A(10,2))へ 記 す る前 に,一 つ の複 合 取 引の仕 訳 が 貸借 平 均 して い るか ど うか を検 査 して やれ ば よい。.

か よ うに考 へ る と複 合 取 引 の仕 訳 形 式 は 次 の よ うに な る。 す なわ ち,複 合 取 引 の借 方要 素 に はそ れ が 複 合 取 引 に 属す る こ とを 示す コ ー ドを貸 方 に与 え てや り,複 合 取 引 の貸 方 要 素 に も同 じ く複 合 取 引 に 属す る こ とを示 す コー ド を借 方 に示 してや るの で あ る。換 言 す れ ば,実 質 的 に は複 合取 引 を単 純 取 引 に 分解 しな い ので あ るが,表 面 的 に は前 節 まで の単 純 取 引 と同 じ形 に変 形 し て や るの で あ る。前 記 有価 証券 の例 で 言 えば

金196,800複 合 取 引 の借 方要 素 支 払 手 数 料3,000複 合取 引 の借 方 要 素

課200複 合 取 引 の借 方 要 素

有 価 証 券 売 却 益

こ の 仕 訳

196,800,1,99,n

3,000,24・,99,n

200,29,99,n

190,000,99,15,n 10,000,99,20,n

の よう に 変 形 す る の で あ る。

190,000… … 複 合 取 引 の 貸 方 要 素 10,000… … 複 合 取 引 の 貸 方 要 素

一 番 左 の 数 字 は 言 う まで も な く金 額 で あ り,二 番 目の 数 字 は 借 方 勘 定 の コ ー ド ・ナ ンバ ー か 複 合 取 引 の 貸 方 要 素 で あ る こ と を 示 す 特 殊 な コ ー ド ・ナ ソ

・ミー99で あ る。 三 番 目の 数 字 は 複 合 取 引 の 借 方 要 素 で あ る こ と を示 す99か

(17)

貸 方 科 目の コ ー ド ・ナ ソバ ーで あ る。 そ して右 端 の 数字nは 取 引 ナ ソバ ーで あ る。 一 つ の取 引 に属 す るす べ て の仕 訳 カ ー ドを読 終 った か 否 か を検 査 す る た め,実 は右 端 の取 引 ナ ソバ ーが必 要 に な る。 これ は普 通 仕 訳帳 で い えば, 一 つ の仕 訳 を終 るた び に摘 要 欄 に 引 く横 線 と同 じもので あ る

か よ うに変形 した 複 合取 引 の仕 訳 を直 ち に勘 定 配 列Aに 転 記 しな いで,複 合取 引 の借 方 要 素 は そ の金 額 を配 列DAに,そ の借 方勘 定 コ ー ドは 配 列IDX に 一時 記 憶 し,貸 方 要 素 は金 額 を配 列CAに,勘 定 コー ドを配 列ICYに 時 記憶 して お く,そ して複 合 取 引 のす べ て の仕 訳 要 素 を読 終 った な らば,借 方 要 素,貸 方要 素 の うち一 つ で も金 額 パ ソチを脱 落 した もの が な いか ど うか

を確 か め,こ の脱 落 が なけ れ ぽ 借 方 合計 額 と貸 方 合 計 額 とが 一 致す るか 否 か を検 査 してや る。 一 致す れ ば 勘 定 配 列Aに 転 記 し,一一致 しな け れば 仕 訳 に 間 違 い が あ るわ け で あ るか ら,そ の 旨 ライ ソプ リンタ ーか ら書 き出 してや れ ば よい。 金 額 パ ンチに脱 落が あ る場 合 に も,複 合 取 引 全 体 を 書 き出 してや る こ とは言 うまで もな い。

2‑'3複 合 取 引 の 貸 借 平 均 検 査 を 含 む 電 子 計 算 機 複 式 簿 記 の プ ロ グ ラ ム 以 上 の よ うに 考 え る と複 合 取 引 の 貸 借 金 額 が 一 致 す るか ど うか の 検 査 を 含 む 電 子 計 算 機 複 式 簿 記 の 処 理 手 続 は(図 表2‑3‑1)の フn・ 一チ ャ ー トの よ うに 示 す こ とが で き る 。 そ して,こ の フ ロ ー チ ャ ー トを コ ー デ ィ ン グす る と(図 表2‑3‑2)の よ うにFORTRANに よ る 複 式 簿 記 の プ ロ グ ラ ム が 出来 上 る。

以 下,こ の フ ロ ー チ ャ ー トを 中 心 に し て プ ロ グ ラ ム の 説 明 を し よ う。 な お,具 体 的 な 取 引 例 は(図 表2‑3‑3)に デ ー タ ・カ ー ドと して 示 し て あ る の で 参 照 され た い 。

(図 表2‑3‑1)と して 示 した フPt・一・チ ャP‑・一トの 基 本 的 な 考 え 方 は,単 純 取 引 の 場 合(VI)の 読 込 ボ ッ ク ス で 読 込 ま れ た 後,(X‑1)ボ ッ ク ス で 複 合 取 引 の 借 方 要 素 で な い こ と を判 定 さ れ,(XI‑1)ボ ッ ク ス で 複 合 取 引 の 貸

(18)

方 要 素 で もな い,つ ま り単 純 取 引 で あ る こ とが 結 論 され,(XII)ボ ック ス で 勘 定 体 系 を 展 開 して あ る 配 列Aの 該 当 場 所(す な わ ち 該 当 勘 定)に 転 記 され

る の で あ る。

そ し て,こ の 転 記 の 際,金 額 パ ソチ が 脱 落 して い るか 否 か を 判 定 し((XII

‑1)ボ ッ クス) ,脱 落 して お れ ば エ ラ ー ・サ ブ ル ー チ ソを 呼 び,そ れ か ら次 の 仕 訳 カ ー ドの 読 込 に 移 る の で あ る 。 な お,こ れ だ け で は 検 査 は 充 分 とは 言 え な い 。 何 故 な ら複 合 取 引 で あ る に .もか か わ らず 勘 定 コ ー ドの ペ ンチ を 間 違 え て単 純 取 引 と誤 認 さ れ る お そ れ が あ る か らで あ る 。 しか し,こ の 勘 定 コ ー

ドの 検 査 に つ い て は 次 章 で 詳 論 す る こ と に す る 。

複 合 取 引 で あ れ ば,仕 訳 カ ー ドは(X‑1)ボ ヅク ス ま た は(XI‑1)ボ クス で 複 合 取 引 の 借 方 要 素 で あ るか 貸 方 要 素 で あ るか を 判 定 され,借 方 要 素 で あ れ ぽ(X‑2)ボ ック ス で,貸 方 要 素 で あ れ ば(XI‑2)ボ ッ クス で 取 引 金 額 と勘 定 コ ー ドを 配 列DAとIDXま た は 配 列CAとICYに 一 時 記 憶 す る。 そ して 次 に 読 込 ま れ る 仕 訳 カ ー ドが 同 じ複 合 取 引 に 属 す る か 否 か を (IX)ボ ヅク ス で 検 査 す る 。 も し,一 つ の 複 合 取 引 の 仕 訳 カ ー ドを 全 部 読 込 ん だ な らば(XIV‑1)ボ ッ クス で 複 合 取 引 の 仕 訳 カ ー ドの 中 に 一一枚 も金 額 パ

ンチ の 脱 落 が な く(NZ・=.TRUE.),且 つ 貸 借 合 計 額 が 一 致 す る(HSUM1‑

HSUM2)場 合 に の み(XV‑1)ボ ッ クス で 複 合 取 引 を 一 時 記 憶 して お い た 場 所 か ら勘 定 配 列Aに 転 記 す る の で あ る。

以 上 が(図 表2‑3‑1)の フ ロ ー チ ャー トお よび(図 表2‑3‑2)の

プ ロ グ ラ ム の 基 本 的 な 構 造 で あ る。 複 式 簿 記 を 電 子 計 算 機 に よ っ て 遂 行 す る 場 合,単 純 取 引 と複 合 取 引 が ど の よ うな順 序 で 発 生 して も適 切 に 処 理 で き な け れ ば な らな い 。(図 表2‑3‑1)に 示 した フ ロ ー チ ャ ー トを 複 雑 に して い る原 因 は 実 は こ の 処 理 を 適 切 に 行 な うた め で あ る。 以 下,こ の 点 を 明 らか に して み よ う。

単 純 取 引 と複 合 取 引 の 組 合 せ は 1)仕 訳 カ ー ドを 最 初 に読 込 む 場 合

(19)

2)二 番 目の 仕 訳 カ ー ドか ら最 後 の 仕 訳 カ ー ドに 至 る部 分 の 場 合 3)仕 訳 カ ー ドの 処 理 を 終 る場 合

の 三 つ の 場 合 に つ い て,組 合 せ を 明 らか に し な け れ ば な らな い 。 (1)は じめ て 仕 訳 力e‑・iドを 読 込 む 場 合

い ま単 純 取 引 をS,複 合 取 引 をPと す る と,初 め て 仕 訳 カ ー ドを 読 込 む と き,一 枚 の カ ー ドは 単 純 取 引 で あ る場 合 か,複 合 取 引 で あ るか の 二 つ しか な い 。 単 純 取 引 の 場 合,(III)ボ ック ス でNUMB2を ゼ ロに して あ るか ら (VIII‑‑1)の 出 口 はYESで あ り,(VIII‑2)でNUMB2はNUMBに 正 され る。 した が っ て,(IX)に お け る比 較 結 果 は 当 然YESの 出 口 か ら 出

る。 そ して(X‑1),(XI‑1)を 通 り,(XII)ボ ッ ク ス で 配 列Aに 転 記 さ れ る。

最 初 の 仕 訳 カ ー一ドか 複 合 取 引 に 属 す る場 合 に は(X‑2)か(XI‑2)の ず れ か で 一 時 記 憶 され,同 一 複 合 取 引 に 属 す る二 枚 目以 下 の 仕 訳 カ ー ドが 次 々 に 読 込 ま れ る こ とに な る 。 そ して 同 じ複 合 取 引 に 属 す る 仕 訳 要 素 は す べ て 一 時 記 憶 場 所 に 貯 蔵 され る。 そ して,単 純 取 引 で あ れ,複 合 取 引 で あ れ,取

引 ナ ソバ ー の 異 な る もの が 読 込 まれ た こ とが(IX)ボ ッ クス で 発 見 され る と 検 査 の 後,勘 定 配 列 に 転 記 され る 。

二 番 目 の 取 引 の 仕 訳 カ ー ドか ら最 後 の 取 引 ま で

こ の 場 合 は 次 表 に 示 す よ うに 四 つ の 組 合 せ が 考 え られ る。 上 述 の 最 初 の 取

n 1+n SP

S P

SS…(3)PS…(5) SP…(4)PP…(6)

引 が 複 合 取 引 で あ っ た 場 合 に 引 続 い て(5) 番 の 〔PS〕 の 場 合 を 考 え て み よ う。 この 場 合,NUMB2に は 古 い 複 合 取 引 の 取 引 ナ ソ バ ーが 入 っ て い る か ら,(IX)ボ ヅ ク ス の 判 定 結 果 はNOに な る 。 そ こで 貸 借 平 均 検 査 を し,勘 定 配 列 に 転 記 を して や る こ と は前 述 の とお りで あ る が,(XV‑2)

ボ ッ クス に お い て 再 び 複 合 取 引 が 出現 す る 場 合 に そ な え てN,M,HSUM1・

HSUM2お よびNZ(1)とNZ(2)を リセ ッ トし,(XIII‑2)で い ま読 込 ん

(20)

だ ぽ か りの 単 純 取 引 の 取 引 ナ ソバ ーをNUMB2に 入 れ か え て お くの で あ る。

〔SS〕,〔SP〕,〔PP〕 の 場 合 に つ い て は 読 者 み ず か ら の 検 討 に ゆ だ ね た い 。 こ こで 注 意 す べ き 点 は,取 引 ナ ソパ ー を 記 憶 す るた め にNUMBだ け で な くNUMB2を 設 定 し,各 仕 訳 カ ー ドか ら読 込 まれ る取 引 ナ ン・ミー(NUMB) と比 較 した こ と。 ま た 複 合 取 引 の 処 理 の た め(V)ボ ッ ク ス で あ らか じめN, M,HSUM1,HSUM2,お よびNZ(1)1NZ(2)を 開 始 状 態 に セ ッ ト した だ け で な く,(XV‑1)で 複 合 取 引 の 転 記 が 終 了 す る と 再 び そ れ らを リセ ッ ト し 直 した 点 で あ る。 ま た,第 三 に 複 合 取 引 の 貸 借 平 均 検 査 の 結 果,エ ラ ー と な

っ た と き,エ ラ ー ・メ ッセ ー ジを 印 刷 した 後,直 ち に 次 の カ ー ドを 読 込 ん で は な らぬ 点 で あ る。 なぜ な ら次 の 取 引 が 単 純 取 引 に せ よ複 合 取 引 に せ よ,次 の 仕 訳 カ ー ドの 一 枚 目は す で に 読 込 まれ て い るか らで あ る。

(3)最 終 カ ー ドの 場 合

最 終 カ ー ドは 金 額 欄 に 六 個 の9を パ ンチ して あ る。 した が っ て,最 終 カ ー ドを 読 込 ん だ 場 合,(VII)ボ ッ ク ス か ら(XVI)ボ ック ス に 進 む が,こ の と き仕 訳 カ ー ドの 組 合 せ は 最 後 の 取 引 が 単 純 取 引 で あ るか 複 合 取 引 で あ るか, い ず れ か で あ る。

最 後 の取 引 が 単 純 取 引 で あ れ ば,こ の 単 純 取 引 は す で に 配 列Aに 転 記 済 で あ るか ら,直 ち に 試 算 表 を 書 き 出せ ぽ よ い 。 しか し,最 後 の 取 引 が 複 合 取 引 で あ れ ば,他 の 場 合 と 同 じ よ うに 貸 借 平 均 検 査 を して や らな け れ ぽ な らな い 。 こ の よ うな 理 由 で,こ の 部 分 の プ ロ ■チ ャ ー トは(図 表2‑3‑1)の

左 側 の よ うに な る の で あ る 。

次 に,(図 表2‑3‑2)に 示 し た プ ロ グ ラ ム に つ い て 若 干 説 明 を 加 え よ う。

この プ ロ グ ラ ム で は サ ブル ー チ ソを 多 く用 い た た め,COMMON宣 言 を 用 い た こ と。 ま た 金 額 パ ソチ の 脱 落 を 検 査 す る 目的 で ニ ワ ー ドの 配 列NZを い,こ れ にLOGICAL宣 言 を して い る こ と で あ る。

第 三 に 注 意 す べ き 点 は 配 列DA,IDX,CA,ICYの 大 き さ を そ れ ぞ れ 三 ワ

参照

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