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『宗教研究』新第5巻第5号(*44号)

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(1)

――目次――

1,

口絵,ある宗教狂女の描いた「基督降誕の図」(三色刷)

2,

ゼウス崇拝の一形相,松村武雄,Takeo MATSUMURA,pp.1-20.

3,

世親の唯識説における「識」の概念,梵文唯識二十論にあらはれたる「識」

に対する二種の原語と其意義,稲津紀三,Norizō INADSU,pp.21-50.

4,

コヘレツの根本思想,猶太宗教思想史における,日野真澄,Masumi HINO,pp.51-72.

5,

天寿国繍張攷(下),大屋徳城,Tokuzyō ŌYA,pp.73-86.

6,

メシアとその性質,メシア思想変遷の一考察,丸川仁夫,Hitoo MARUKAWA,pp.87-100.

7,

北印度の宗教と民間伝承,甲斐実行,Jikkō KAI,pp.101-109.

8,

印度神秘主義の素描,増谷文雄,Humio MASUTANI,pp.110-115.

9,

タパンとライ社の生活と行事,宇野円空,Enkū UNO,pp.116-128.

10,

罪穢の諸相,原田敏明,Toshiaki HARADA,pp.129-136.

11,

新刊紹介,pp.1-10.

Posted in 1928(昭和3)年

(2)

あろハ浦賀桐穀狂女のル招けろ右.1”り︰持去のm ヽ 丁 一〃ろ。一ジ十︰手た︰“りこリn︰ほ ほ㌫人・りふ、トトご⋮︺目し♪ら持 た・tr︻︰∴㌧憲咤uからたつたもの たと㍗︰.1.してゐ乙。●・た“︰八た ’●’■ヽ が†′シシーリ睾試りやうにハ小成 とうけた,yとト∵と上こ門汀∵ん乙 〓揖と倶してわ■○。 ︵右 打 ㍑ 人︶ Dr・コ・・rrつ㌢一一三︰亡・こ.Lご−、ハn㌻■ら ご.︸︰ユ≒・つ−L︼Cにeに上乙。 ⋮ ∴∴パ吾上してきトh ㍑.不∵√r レーン﹂︰−ご= りノ∴rツ り.サ ン ⊃う 一∴〃色・項乙∴町の二γキ ︰:一︺・∫て一〃−シ。“lく在 ■′■′ヽ■・一 ∴︵ノ∵∴︰い︰でゴ′ L▼‘ ∵り て㍉ シ︰け予ハ㌔∵ H㌧ い∴ いろJ=∵︰︰ 1. ∴㍑で呵り畑の火恒−J“ビュん・ジ ヵレデ・r・7ラ ンス り心だ量り ・りト7−:︰㌔そ0〓り㍉川畑い上 イ立い∵トらこ十空芋同声㍑試 り し て什精にポモ・−ハ ハ“宍〓もl いた二山々 し㌧ L︰ リ ス ト ㌧− −一■ ︰ .▲山l: 用ハ∴丁に n∴.けぺた 小一.−ト・●− −一 ユ †一 けト︰Jで

(3)

109 古代希臓に於ける飢民的宗教の大立着であ・Qゼウス帥は.その職能に於て太だ多角的で一のる。し か・∑・のうちにあつて、最も前人を紀日せしめかものは、蝿郎の競逢着としてエリスの民衆に盟邦 せられたノークスでなくてはならぬ。ゼウス・アポミュイオス ︵ぎ−=′l一つ≡=i一胡 − ﹁蝿迫ひのゼクス﹂︶ の名一里開くとき.吾人は.ゼウスの仙拙舷梯りぢき表象とこの奇異号る捕咋とり対立が頓し出す一報 の附帯戚に徴失せざるを得ない。知らすいかなる宗敏文化的現象の丑起するふγりて.這般の奇作仁 る名滞空.オ,ムボス詩碑の王者に録負せしめたでぁらうか。これ古代希腋の宗教の郁々和を究め んとするものにとつて、大きな鈍ハ昧・で合む命題でなくてはならぬ。 .♪クケニアス︵冒u写−ぎ︶の﹁希臆紀行﹂︵l−星空一〇初Per身音数︶黎五に云ふ、

ヨ一芸idの︸Ⅰ冒乙ハーei芯i A−︼′lヨ富岳l t−⋮⋮−二つー一C︼−一ヨー一㌻i≧ご︼ハ≡○=ヨ已訂hge−一旦ぎ〓まml一計”

nH2rOnh宰一書ぎ1ニハ2〓⋮−−、−−一l茎=l⋮d已︷l一t︼−e−−■さヱ一弓⋮iかiこ11一望こ︶i二ハ已︼一21t叙事盲・rヱ一賢1i ︵一︶ 1日:≡︼訂l至l三⋮とl一︼一eぎ・︵昔者アルクメナの子ヘラクレス、オリムビアにて桟推をさ∼ 、 ゼウス巌押の一影朝

ゼウス崇拝の一形相

松 村 武 雄

(4)

6id

げしとき、蝿軍の茶蟄に囚成しぬ。かくて自ら思ひ浮べしにや.は佗他の人の勧告に徒ひし にや不明なれど.彼先つゼクス・アポミュイオスに犠牲を供へしに、蝿群忽ちアル7エクス河 を過♭で去かぬ︶ かくしてヘラクレスは、★リムビアなる﹁蝿追ひのゼクス﹂に桟瞳を供へることによつて.この 紳の意を迎へて蝿群のわづらひを免れてゐる。しかしrクでアポミュイオスに犠撃ど供へたのは. 竿紳竿人の英雄見ヘラクレスだけではない。はた変容の傍証でもなかった。舌代のエ,スの民衆一 般が、賓際に同一の行琳をなし.ぞれどよつで蝿軍の額ひから自由になるよう努のたこと︰ハクケ ニアスの紀行中に断言するところである。日く、 H鹿On邑dek已pt竺已F kPi冒−ei2〓−⋮e㌻t かiApOヨuiかi Dii−e邑Plll︼Ont〓診Ele訂︹〇−−一ヨl︸訂︺ ︵こ︶ tEm已亭︵同様に、エ,スの民衆は、オリムビアより蝿群を由窪すろときには、ゼクでァ ポミュイオ㍉に犠牲をさ、げたらと言はる。︶ と。またアレキサンドリアのクレノント ︵C−弓昌tOrA−韻≡d・㌻︶も.この奇典なる供犠について、

へ三︺ 若干の記述をなしてゐる。

思ふに、ゼクスは、オリム貯スの赫々のうちで.最も多面的な紳でぁる。.試みに、その自然要素 的方面から、彼の両日一ぜ討槍せよ。彼は、その螢生の根源に於て一の天容でみぃ、未だ邑−き7 ゼウス農相¢一形相 ■■■ ▲

(5)

‘lI へ︻︺ ○巳Or−一芸ヨの洗虎を享けざる一の⋮ぎ妄=すでぁり,若くは雷琴てのもの、両そのものがゼウス ︵t︶ ︰でぁつた。而して一度人格化せられると、天重刷となり、常男細とへ与り、更に分化して風雨紳とな 二ハ︶ む、河紳となト.また大地紳及び農業紳の両日′でも具備するやうになつた。 ︰更に政令的及び政治的方南から、ゼクスを考察せよ。彼は先つ野u辺ヲtr訂として、多くの部族

ヽヽヽヽ

︵七︶ ・的なr死せる観光J若くは ∧膏nym。∈l13 の宗故に、オブ上がス的色彩を賦興し、また同じく ︵ん︶ ︵人︶ Plltrかつ申として.家長腫の保護者となり、詳︻一こ紆r︼ハe訂としては、血族関係の擁護者となら、ぎ−u

冨訂としで・は・.家族財産の保護者とな㌔︶家族尉係から政治的共同政令に進展しては、ぎこハ㌻・ ︵l一︶ r訂として、頸族間若くは個人間の土地の分配を裁可する紳とな♭、賢−ニlerke訂としては、封邑 ︵一︻︶ は、集骨及び審問を管掌し・ぎ胡Ark−肴穿としては.柾民の指揮者となヰ看守、﹂′l彗旨● ︵一吉 ︵⋮︶ ︵一二︶ ︼ハー一⋮穿かr ∴.最按に椅前約及び道徳的方面よりゼウスを観察せよ。.正義の擁護者としては.テミ↓二声3訂︶と デ・ケ︵コ斉つ︺と●でその側に傍らせ、−、⋮つl主甘・としては∵天が下に行はろゝ轟しきと邪なるを監鋭 ︵一七︶ レ√一ハ㌻≡冒rkぎとLでは・宥約を管掌し・且っこれ一品るも.のゝ責罰に任じ・ぎ昌≡訂とし ゼウス浅川¢−形軸

(6)

¢12

ゼウス比祁押の一桁相

ホーピケ?Tl ︵一八ノ ては.友備の紳となb.ぎー胡H3訂とLては.ホメロスの二大詩羞に最も著しく現れた.かの欺待 二九︶ を奨励する紳とハけり、ぎ−ニ芽︹乳房としては、哀新著若 くは彼迫字若・でして心・ど安んやるに足る避 ● ︵こC︶ 難所を持しむる帥となり.更にまだぎ1胡ヨ。ir名言新くはぎ一ニ㌢をmc。・としては.荘命の支配

︵二一

いかなる民族の㌫故にあつても、紳の内他職能に於ける這般の複嫌化は、容易に見出し疑いでら

らう。しかしこれ等の多くの職能が.いかにしてゼウスに録せられたかといふことわー考察すろと.

一つとして、この種の内性と必然的有機的な関係一で有しハ㌧いものはハ㌧いといふき一郎鱈一で見出す。彼が

小⋮窒牌とぢり風雨柚となつたのは、笛はためき風雨並び起る天姦の人格化.としての彼の■内性の有機 的帝展が..常然もたらした運命でなくては仁らぬ。.彼が河紳とPアり、立た面紳となつたのは二印面

としての彼の職能の拡大で一のる。彼が農業紳となり大地紳となつたのも、再が豊転化のカと駆るべ

からぎる閻係を和する那賀を想ふとき.容易にこれを埋骨することが出凍竜。更にまた政が、靴骨 的政治的方面及び迫穂的方南に於て.さまざまの職能を獲得するに至ったの.も.希臆多脚数に於け. る君ま象徴及び親父象殻の斯祝着として、オブムボス訪紳の王者たり父たる彼が.皆然到達すべき

発あ・〇地位の質現せられたのに過ぎないのである。

然るにゼクスと蝿との問ドは.果していかなる必然的闘係があるであらうか。内性のいかなる有

(7)

013 機的進展によつて.誤位なる閉氏神の甘閉が.紛々たる蟻軍の脳逐を司古に亨。でぁらうか。n分 は到底これを思料することが出水ないのである。さうしたならば.ゼクスが、東城紳となつたのは、 或は彼の本葉t何等の必然的関係もない偶然の増結によつたのではみるまいか。 果然ナルカデ一ア仁えこ′サブ㌧ラ︵AlipF彗︶ に於ては.ゼクスに非ぎる、別苗猫立の解蝿宕が学 押せられた形跡がぁる。.♪クサーiスが、その紀行客人に記すところに上ると. Eロど一t軋t乱l至品ll乱写一首巴prOtl一宏u㌢−ep凰ハh。−昌一。〓。ぎチt㌢〓3訂−ニ崇︼−官ひ;芦⋮ 旦k乙e≡一一e−−CMぎ−写−㌻gr︵三;Pi与訂〓邑⋮一rl窒㌢。≡一e≡けi書ぎ○、le㌢㌻i2=㌻﹁︵この詑

惑︹;ナ若くは吉宗祭整I︶には・彼等正光づ竺にミュイア〆三︵⋮弓冒椙環若

君くは輔蝿者の童︶に犠牲をさ∼げ.似てこのー一号訂−こ供犠の管掌を斬りその名を呼ぶ。彼等 ︵こ三︶ t如かく超せるときには、蝿群はもlェや彼等に鋭をなさす。︶ こヽに現れた.﹁蝿群の窮邁志﹂が.ゼ’スでないことは︰♪.クサーこ′ネが之を呼びて明白に11守宮

となしてかものに擬して梶野でぁる。ヽ七この握蝿宕がゼクスでぁるとしたら︰ハクケニアスのや

ぅけ周密な思慮と聡明な取察眼とき宥するものでなくとも.何人か之を甘言1.と呼ぶことを放てし 上うか。泥んやこの大放行家の言ふ与︰︼ろにユると.−アブ7ユタの民衆は、アテナ若くはゼクス町 衆寧でわふに先って.まづこの轟蝿老に犠牲をさ∼げたといふに於てをや。かくてこの﹁蝿群の拐 ゼウス監搾のl炉心

(8)

614 ゼウス畏招押の−形相

▲ハ

■ 逐老﹂は.どうしてもゼクスとは別仰の一存在でなくては亨bぬ。㌧、れならば.ゼクでアポミーイ オスとミーイアグロスとの陥l係は如何に。二者はその教生に於て全く没交渉の存在であらうか。は た一が他よ♭抽き出されたものでぁら・︸か。クェルケル氏︵一斉︼つkつ一・︶の如きは.酷熱期に於骨る蝿 のカは偉大である。それ故供犠の際に.之を虚癒しょぅとする手段が許せられるのは﹂見易き道理 であるlして、オブムビアなるゼクス・アポミーイオスとアブフェラなるミュイア〆pスと一で全く垂闘 、係

な二仰の嚇蝿紳として、無雑作に虞理し了してゐる。日く、

日計︼享宍−−ニerヨiege−1已r賢tdつrgr管すニlit弓訂言r牒∵・⋮・与一一計l︶ei−一つ;〇−︺ぎー邑ぎl︻ 望二−已Ien−已−−邑一定e一一コd N竺︼つgt︰−−呂Wユーer⋮︻訂=k志−Wつ︷一つ1・宕≡−一el︵一1訪ApO︼−⋮Aktirヂ 阜⋮要er呂deヨ恩乳c︼=⋮ヨe−訂n−ゴ盲r訂de−ニュ身enっi毒一望er⋮1へlをこ己lぎー㌢︼−≡訂 ㌢≡宰一汁昌一⋮d吉舅︼一ヨコde=●−、由l重さg舅l已l㌻○︼ymp−p−WO㌢まのder只音詳erA已号 ● 、−・⋮1:一一訂哲⋮g⋮r巴一dreq−一gつ︼il︵一e−一:P掌㌢⊇S許rd3U−−g乙三才−一2;一つヨコご一∽“只笥−亀っコ・D−一2r H−1A−・計乙i⋮kemヨteぎ ll一三W弓d訂句Orヨe−deヨ野忘Apつヨ一lぎヨ訂笥l毒舌家r−っ盲r=・・⋮⋮・ ︵二︻︶ l㌢r︵立岩u⋮品r︵∽−ヨ茸e︼︼乳−2つ1−−C−1覇eヨ茎d−eこ・つrニーeヨつぎ巴三1−己−9づC⋮−︸守geb−■弓︼一t∃rJ? ㌧ しかし自分の考ふると一ろでは.問題はしかく簡単なものではない。なるほど駐に理論上から云 ∴へば.蝿群に惜・ノ⋮る∼地方は.覇立的に脳蝿者の紫邦・ど産み出す蓋然性がぁるに泣ひハけい。しか

(9)

引5 し雷雨の問題には.特殊の三−i偶が合まれてゐる・こと・で忘れてはならぬ。アリア;の地たる.アルフ

エクス河一堂附てゝ、オリムビアと相望んでゐる。それ紋所地に於け・竺一個の贋蝿者の間には、必す

・しも何等の閉係がないと速断することは出凍ぬと思ふ。

ピー4ンダ ミュイアグロスとは、果していかなる存在者であらうか。吾人は不幸にして.これに関して何等 着丈献の記述を有しない。しかしバクサ;スがこれを呼びて.1一穿となしてゐるこ←は、多少そ の本性£規ふよすがとな一Q。何となれば/︼の語は多くの場合一地方の民衆が、自己町任地若くは 自己の部故にのみ閥係の洗い精定及び し′=ぎえ乙t≡=g通に輿へろ言禿であるからでぁる。それ号ら

ばミュイアグロスは、蓋しァサフェラに於け一っ一個の地方紳であったらう。

然らば次に.ミィイアグロスは.何・ピ掌る存在者でぁつたか。その名から推断すれば.蝿群の駆逐

を掌るものであつた。最後にその本位は、精霊であつたのか、若くは人格的な蛋物であつたのか。

それを開明することが.常両の問題の解決に、少なからぬ光明官没すると思ふ。而してそれをなす

・には、蝿がに供犠する人々が、いかなる心理で∵︼れをなしたかといふことを明かにする必要がある。

思ふに、各地方の民衆が祭儀を蕾むとき.最も蔚はしく成するのは.犠牲の香に群り凍る蝿郎で

亡くては隼ら瓜。是に於てかクェルケ〝氏が推したやうに・紳一品るに先って、蝿軍に封する騙逐

琴で諾するのは∵寧ろ自然の心理であらう。喜劇作家アンチフ㌃ス︵A︼圭一−⋮且が・食客のうる ゼウスた揮¢一ポ相 七

(10)

6】8

さいこと一で蝿郎に比瞑して、

t﹁食客は、かの孜備的供桟のために一所の牡牛一で裂き輿ふ一〇、オブムビアの招待せられざる見 て︰k︶

二群の如く遇せられぎろペからす。﹂

と温威したのは.よく這偶の椚息を樽へてゐる。 1祭祀の際に.何等かの手段によつて蝿群の恋先に封臆した賓例は決して乏しくない。γ二ニッア王 ス︵A已㌻≡一エの記述によれば.オブムピア祭の期間.蝿群は.牛の血肉・ど来り撃った攻∵日ら進ん へ二六︶ でアルフエクス河の封岸に逝き、祭祀が終る一で待ケ・て還って凍ろと云はれ、ピサ︵P訂戸︶の蝿群は. 徳性好すぐれ、彼等のためにさ∼げられた使牲のためよりも,寄ろゼウスに封する令敬のために、 ︵二七︶ 身を退ける一倍せらる。主hレクカス島︵訂一一︼⋮︶の民衆は、アポ∇ソ・ア.クチ4オス ︵古き。 Akti︹エの祭祀を行ふとき.先つ一所の牡牛を蝿群にさ、げ.蝿群は.その血に飽満t七あとで.何 ︵∴八︶′ 踵ともなく油え失せるの一ど常としたと愕へられる。更にツリヌズ︵笠・11艮﹀によれば.尿馬の勺? rこm.洋弓ill≡.に於けるヘラクレスの紳殿には、蝿も犬も敢て入ら凍ることが甘かった。これ此の納 入が、司祭等に犠牲の肉を渡すとき.解蝿甲、、イアグルス︵岩音桐ru功︶ に斬り.且っ犬を恐れしめ ︵二九︶ るため、紳殿の入口におのれの棍棒・で残しに∼めでぁる。その他.ハブ・.ス︵P首鼠のア7p・デ†テ の紳殿や.クリートのカリナ山︵仁1ri−−p︶ の祭祀にあつても、動物の血肉によつて蝿鱒で注ぎける ゼウス貴押の一形相

(11)

引け コこり︶ 風習がぁつた。 吾人はノこれ等の諸々の賓例に敬して.蝿詐への封應優に二荏あつたこと一で知る。.印う ︵1︶ 蝿群に動物の血肉一ざ伏して.その意を迎へること。 ︵2︶ 骸蝿紳にその窮蓬を所論するこ がこれでぁる。 それならば∵︼れ等の方法によつて.蝿那を蓬ぎくる心理は.クェルケ〝氏が推定したやうに.若し くは革劇作家アンチ7丁ネスが云ったやうに.単にこの小動物が鎖しいものでぁるからでぁらうか。 後代に於ては、或はさうであつたらう。しかし本規約意義から云へば.自分は否と答へぎる一で得ない。 先づ第一の封應災の本義を澤ね・む。 他.の民放は如く招くとしても、古の希脱人にとつては.亀併は、決して単なる新は⊥き小‡虫で はなか.った。彼等自身が和そのものでなかったとしても.少くとも紳の使で ■ あつた。彼等の出現は、 三︶ つ 紳の習を合んで、ろる事象のまさに生起せんとすそーと一で改告了るもの七郎せられた。.Ge壱茎ぅ の記す.るところ・及び一;フラてニT一−eつl︺一一r邑⊃ロ︶の言ふところの如き/︼れが好在位でゐ驚 これ等t雀へば.蝿がの出現は.紳の意を受けて、暴風雨の製亦を扱試するためでぁつた。それ故 祭祀のときに那卜永ろ彼等は、クック氏が温破したやうにI ゼウス黒川捕り一桁州 .九

(12)

61ゴ

ゼウス嘉押の︼形相

一〇

、.ゴーeb一■賀1℃一一首21:一一小一:−pi巨乙こ一のir乙l≡itニ訂率萱邑〓ぎsT警ヨ乙芸コ皇l身OrpdrinO ま臥t已iO−1㌧− であつ‰巧−︶ ビーイン〆 然らば一歩を進空し悶はん.蝿郎の駆逐を託せられろ存在は.果していかへ与る性栗のものであつ

た′つうか。これを知るには、暫く希臆を去って、靡く他の民放の風邪信仰に眼を紘がぢくてはならぬ。

︵A︶ 印度の南ミルザブル︵ぎ邑−岩−・鳶ur︶ に於ては、蛙の郎の水琴・るときは.その一匹を

ナラー▲

輔へ.鈴丹の斑勤を以てその頭部を賦彩し.紡手成一でなしてこれ一で放っ。さうすると,そ rニ︰︻︶ の蛙はすぐにおのれの同族のすべて一ピ率ゐて飛び去ると信せられてゐる。 ︵R︶ ボヘミア ︵宣一〇ヨill︶ の或る地方にあつては.農夫たちは.白鼠を見つけると、これを捕 ︵−ニ上︶ へて一快い某床を造亘奥へる。かうすると、那鼠.が寄をしないと云はれる。

︵C︶ シ㌢︵嘗p︶に於ては・葡萄園若くは田畑にCをp≡弓が教生すると・鬼女たちが貼

って、そのぅちの一つを禰へ、虞女の一人がその母となつて.これ一で発振する。さうする ヽ ︵−一〓ハ︶ と嘗虫が亜く去ると侶せられた。 ︵D︶ 東印度のノブ島︵空i︶ に於ては、東風が市田を荒すjきには.多人数が相集って.鼠狩 りを催し.柵へ・りに従ってこれ・ピ焚き殺す。しかしその宰が獅止まないと.輔へた厩鼠の

(13)

619 ぅちから二匹を選び出して.白いリネルの小袋にをさめ、恰も紳の前にゐるやうに.一同 が蒋甘して敬ったぁとで.放ら遣ろ。さうすると.二匹の展鼠は.他の境鼠一ざ荘く追ひ梯 ︵三七︶

ってくれると信せられてゐる。・

︵E︶ オエセル島︵○罵−︶に住むエシオビアの人たちは、象鼻畠が穀物を荒すときは.決してこ れ一で殺すこと克く、そのうち一匹・ざ捕へて美名・ざ奥へ、石の下に見き.穀鵡をさゝげてそ ;.人︶ の軍で迎へ・0。さうする1\−︼の憲虫の炎を免れることが出水る主石ふ。 ︵F︶ チアナ︵ゼ⋮∋︶のアポU=lオス︵ン一室⋮i。エの告ぐるところによれば、アンチオク︵Lr7 −訂−−︶の地が、蠍如に袈はれたとゝく人々が大いに苦しんだが/︼れ一ざ退くる術を知らな かった。すると一人のものが敢へて云ム。こG喪中で令び敬ふペしと。そこで人々は育射 で一個の掠の像を造り.これを市の中央にある小さい並の下に埋めて費敬すると.蠍新が ︵三九︶ 壷く市を去ったといふ。 ∴G︶ イメラエル人が.沙浣で蛇新に悔んだとき.晃餃で蛇の委をつくり、これを社の上に置い て.その苫をのがれたことは、﹁民敦紀略﹂に、 ﹁エホ.ハ、モーゼに言ひたまひけるは、汝蛇をつくヱし之一箪肝の上に在くべし。凡て喫 まれたるものは、之を仰ぎ奴へuば生くべし。モーゼ乃一っ展銭もて一條の寧王妃り、之一ど ゼウス詑押り一形相

(14)

‘ee これ等の串野咤或る貨物を避け署くは轟蓬すろために.特にそのうちの或るものを紳として螢 敬し哀願し∵︼れを誘うて、その同欺署くは部下た・q動物をして−人界に軍で輿へないやうにカを 揮はせる風邪が、辟く諸民族の問に締はれたことを許示する。それへuらば.希殿なろアリアェラの 地で.蝿群の堪迷を托せられた、かのミュイアグロスといふ春草で日して鵬仰の蝿紳・1紳として ど−イシダ ?0︼︶iti芦teせられた蛾となしても.決して過言ではないであらう。 もL失して然りとせば.オブムピーアの地で戟欲せられたゼクでアポミュイかスの鼻血も.自ら即

かになり凍るのを覚える。

蓋し蝿那の特に多い地方の民衆が.これ一でlき︶︸己旨するに太だ熱心なのは皆然でぁり.従って 蝿紳の生れか可能性が甲○大、でなくてはへuらぬ。これを串賓に敬するも、かの,シュア一iは.夏期 に於て甚だしく除湿酷熱な地で.それがために蝿の発生が移しいと云はれてゐるが、同地の艮象 は、−已㌢l︶irb詳辺︵句†l≒−Jmer︶ といふ痢を費仰した。またリシュアエアのそれに酷似した気候を 和するユタロン ︵HkrO︼こ に於ても.︸brd︼1マ若くは㌻乙つ、ヨ訂 の磐井が行はれ、アハジア ︵︻︼︶ ︵A−一呂㌻︼−︶の如きも、病田l使を追はして.この紳の託宣に諮ったことがあつた。 ゼウス豊押の︼形相 杵の上にのせおけりし ︵即⊃︶ とあるにょって明かである。

(15)

G巴l 拉一﹁列玉堤略h苅︼草に日く、 r7ハジヤ、サ▼リアにわクての種の樹押上りおちて、病なヤー乍しかげ.従わ辺ほさん写して、之に言ひけるlェ.往 てユタロンの紳バ7ルヤププに、わが=の病の愈るや否や存問ふべ・し一−。﹄云々

翻って思ふに、オブムビアも、その暑い気候と陰ぬな地勢とのために、今日でも蝿群の恐るペき

密集地Jなつてゐ㌢1とは・同地への遊行宕の屡々口にするところである。かの基因の鞘岱デュー・

ジー・フレサー氏の如きも∵親しくこの地を訪うて、

lコeノづr芸名≡︼1買弓m:−rコi茨−;電卓一一3・ゴニーーe︼⋮功=一・訂↓・e l賢苫〓言︰弓一・eP盲習っ﹂r H ︼妻〓︼至掌tこ;t芦害︼.さ3tつぎ一1ゝノ・3・ぎ〇rヨ訂一三ニt〓至・:・≡≡つCつニー⊇一、︼一≡己 へ︻二︶ 箪乙一ヽ○芳一已it● .−

と言ってゐる程でぁる。

それな宣ば.往普のメリムビアの民衆も/−のわづらひから脱却せんとして.一の蝿紳の#正一で 希求したとしても.決して不皆の推察ではあるまい。而して彼等の限は⊥軋ちにアルフエクス河一で 隔てゝ、すぐ近くのアu′フェラの地に一周の蝿紳がミュ十アグリスの名の下ド盟邦せられた串象に注 がれたでぁらう。しかも該蝿細雪、の低おのれの地に蚊入するには.ゼクスの吸収力が紛らに強う に過ぎた、め、迂にこの件大な・ス栴紳と蝿紳と一で打ってl九とぢし、ため七城群馬逐といふ役 ●.

ゼウ孟露の一郎⋮

〓ニ

(16)

G崇三 †ウチ崇拝の一桁翔

一四 ・

−1壱クスの本質的内性と何等の闘係もない役が、非有機的に外部かむ彼に附茄†るやうになつた のであらう。この推定ほ、﹁蛇郎の餅迷惑﹂といふ耶咋を宥するゼクスの豊邦が、エリスなるオリム ビアにのみ存するといふ雛祭によつて、更に強められると云はなくてはならぬ。 拉 イン▼−ワール氏︵−≡⋮つー・ヨユニ・︶\その替冒ルカディアの余儀b︵ゝr㌻d●ぎ一言二Jビ声︶l=於て、ミュイァグロス一−ゼ ウス・アポミュイナスごむ同一祀Lてゐる。たぢしその推定の理由について‘工、苧しく之む述.へてゐ互いのに追ピでわる。 論考してこ∼に至ると、人或は言ふであらう。もしオリムビアの比衆にして.アリフェラの堪岨 紳を枚入したものとするなら.何故にミュイアグロスの名を逸したかと。然ら番人はこの野につい ・ス︵苫㌻c。﹂且と呼ばる∼紳があつて、蝿部を死滅せしむろことを掌ってゐたの■買旦出すであらう。 て、何等かの解答を輿ふべき鶉務一官有するものでなくてはならぬ。 ブ リエクス︵P−i−1訂︶の﹁博物志﹂︵H訂t。rip字1tl一r已訂︶一で播くものほ、オブムビアにミイアコレ プリエクスは云ふ、 E訂;マi昌re−=︼⋮∋︵ぎ1。⋮=t︶−ml一芸r−−mヨ111t■itl乙i=e一︶邑−e−1til=仁乙亨邑つこ喜−一rOti︼lコ二nt? ︵︻三︶ rっ∈1tモ;−it已uヨ邑L deこ・ と。即ち﹁エリス人ほ.蝿那が意疫を珪むの政一で以て.ミ・イアコレスに新結し、而して犠牲がこの 紳にさヽげられ一Qや詐や、蝿は旗ろに死滅する﹂と云ふのである。更にまたブリエクスの他の記述

(17)

‘23 によれば.オリムビアにミイオデニぞ㌻言・と呼ばろ∼紳があつて、祭祀に際Lて牡牛の供接を ‥ ︵︻日︶ 宰ける。さうすればこの地方の蝿群が並く去ったと云はれる。

吾人は∵−れ等の恥筋から推して.オブムビアの他に・蝿郎の解逢着lしての言スアぎユイ

オスから猫立した二偶の轟蛇紳の若したこと嘉る。然るに萱1e⋮が・⋮雪⋮同蒜

で空ことは、その名滞から容易に推定し管。つ亨に苫ぎ功はいかにと云ふに−≠ユムペル氏

︵T言。一︶は∵−の紳一首して、常而の問題でゐ・三富g−・諒と同右ポ損㌣あるとなしてゐ.顎 駐サー言ル氏∼1イアコレスが・ゼウス・アガミュ一寸ス昌別衝り紳でわろ=一右蓋・してゐる。餌も D芸巳l要亭邑一ヨ寮費Cu;一ぎトつ書写2一三一ぎヨーrさま⋮㌻−一章言e−≠ざ⋮−言翌=一考 茅ぎ首、吉夢r三皇rl蓋一コ家e≡ぎー章一⋮ei邑三1夏草−一︵ぎ−乙⋮号d弓号室至 号gk㌢;冒r⋮一言㌢w昌一邑○写ぎ⋮︵ぎコ︵一芸ココ弓● ︵d六︶ 量ってゐる。・しぐし=のミイ7︰⋮ミュイ7〆ロス吉相係についてほ、何喜ふミ;わが互い○ ; した苦ば、オブlビアの塞が・ア,フェラの轟蝿紳ミュイアグ︰⋮痘入しーし・蝿群の攻

廠に備へたことは、略々明白でぁら・フ。

管ば.慧せられたミュイア〆︰と言でアぎユイオ⋮の紺係はどう空で言うかq

.;サ;芸ア;サンドプアのクレメソトの云ふところによ・言・

エリス人が・ゼクス・アポ

iナウオスに接鹿一言∼げると・蝿がはアルアェク品違えて・アルカディア誉アリフェラに苧

ゼウス盟邦¢一ポ相

(18)

634 と。もしゼウス・アポミュイオスが、木本エリス紳で一の・勺とするならば、蝿群は何も特にアリフ.ラ に退かねばならぬといふ理由はない。いづれの地に退散してもよいわ.けであ一匂。之に反して.若し ゼクス・アザミュイオスにして、アリフェラの堪蛇紳ミュイアグースから生れ十∵−−ミュイアグU=ナを 吸収して教生したゼクスの一形相でぁるょすれば、その和由は紅ちに明日とhサQ。いなブリエクス の如きは、ヘラクレスが供隠して蝿が・曾追うた紳一ど、ゼウス・アポミュイオスと呼ばないで、研かに ︶ ミイオデスと呼んでゐ一翼而して前に指摘したやうに−ミイオデスは、賓にミュイアグ:と同一 存在でむる。 かうして吾人の考察は、本論考の胃琉にかゝげたパウチエアスの記述に逼って凍た。この大旅行 家の記するところに徒へば.ヘラクレスが蝿がを蓬うために、犠牲をさゝげたのは、ゼクス・アポ ミイオスといふのでぁるが、訴人の考察によつて.そのゼウス・アポミュイオスの原髄は.アリフェ チ・のミュイオダースでぁることが略々剛白になつた。もしさうとすれば、ヘラクレスが駆蝿一ヤ所論 した紳が既にゼウスではなくで、ミュイオ〆∇スであつかも如才lね。この疑ひには、加皆の根拭が ある。何故なら.先に奉げたやうに.ツリメスの記述によれば、凝掲の︼ごrll⋮︼どri≡β のへテク レ・スの紳膜には、蛾が入って味ないといJのであるが.そのヘラクレスが躯蝿のために申でさ、げ けの正.ジュ・ビタル●アポミュイオスではなくて、聾にミュイアグースであつたからである。吏l;Ety・ ゼウス発揮のl形fu

(19)

6空5 2已鼠2n−巳董Il⋮1−の記するところによれば.ヘラクレスは.オリムビアで使牡.どさゝげたとき. 新たに一例の祭酌一軍設けて.蝿郎を願る日的に供し.爾凍オリムビアの民衆は、這般の供接をく卜 かへすことになつたj云上。さう†れば.ヘラクレス供桟の一節は.†′タフエラなろ髄蝿紳ミュイア グロスをオブムビアに拗諦した宗教文化的事象の付設的反映と解してい∼かも知れね。 思ふに.古代希股にあつては:偉大な飢民仰が.地方的な小笠物を班収することは.決して珍奇 ■ ● な現象ではなかった。アポロンが小亜細亜に於て、トーテムとしての題鼠・ピ自己に包潰したとき. そこに﹁彪鼠アポVソ﹂が生れた。エリスに於ける﹁晰蛸殺しのアポロン﹂の如きも.シシブイ島 . に於けるトー一㌃とLての抑揚の費邦とアポロン宗教との融合の農奴であつた。雷雨の問題fるオ リムビアの﹁蝿迫ひゼクス﹂も亦、這般の宗致文化的事象の撤現の一つと解すべきでみらう。 駐︵こ ︼百害一i鼠.日生已孟1.3.巾管邑︼く・−ナ ︵一一︶ 才宕乳首二ざCit−く・︼ト ︵≡ で声≧宰−ヲ○百官こー一声 ︵l︶ 評ざ○︼●On芸きH〓︻、∽彗いTh3FilOどケープ貯夏二営u一己㌻b≡e;3一〇iを−一r訂.du㌢ ︵▲︶ ︼.茎多乙巻−く●l−こ云−1,ご1.ぎー︰lr貫二ぎ一一声■ヾ■P ︵〇 苧hO︼・⋮ ;き 如くー一望む∴革一r2:′三〇niコu・−くーヾ∴−.●■一冒〓i宴−●ぎぷー︻こq−ダーメ臼ご一山tヽ三三貞ぎm ソ㌻弓⋮●▲毒、ごヨーl≡一一き0㌧已き古いA・盲訂−1ヽ蔓︼、昌−タ ゼウス共作の一桁軸

(20)

6ざq ゼウス崇押の一形拍 ︵七︶−︸−号コーぎこ・笠・−0呂”≧邑−y一〇Jヨ董こいごゝつっー︼○︻一つrきド∽− ︵入︶ >・i告p一一三弓才︼クー丁●二▲記こまkl三つざロ㌻一r〓一●,P〓− ︵九︶ ⊇i一己−〇一〇㌣ヲ董■−畠∴−.蓋ちn⋮已く・〓こぎ−一望き○↑−H雲︻・ヨごぎp一︼○ごきゝ︰l音;和、−⋮○ ︵岩︶.ゝぎざ羊−ゝgPコ一軍重き二≡千二.三・.望〇㌻ヲ?臼ご1.●三ご︼∴〓”とlき岩;▲ご. ︵〓︶ ≧邑一y︼●こlik星dきヨつこ一室ん、ノ.〓l●芦 ︵三︶ コ●︼︵巳つ〇きコ訂lつq Or︼芝草〇コ月−1.●さーし ︵;︶ ヨ≡∫︼●望二二許︼−つ︼・〇コゝr訂101︼一一こ¥一一−●冨lこ.㌻t〇コ●T−岩メ↓詑. ︵一⋮︶ ゝ訂︼一y一●、封u≡eコiJ曳−笥臼”ヨ1奉−−H●、誠●コーーご”−Tcr〇︰一こく.会. ︵;︶ ︼一己タコⅠ●−可”Sc︼︼e︼●○コT1−eつkrilきノ1●00㌣ ︵一舛︶ Arc一−i訂︼一〇㌔﹃ag●∵讐ご二㌢p一5己こ○已甘.−kO︼〇コ⊇∫︼lっ霊”と邑−羊こ≡生計ヂ︼芦 ︵一七︶ ;pどぎ○∼︵一.k01こ︼り彗︰P声−く.芦 ︵︼∧︶ D5.Cl一rヽ苔S冨ヨー○呈ぎnどーごl︸Eごくーー︻■箪 ︵;︶−︷〇寧○テHlく−賀ご○主家−ソ︻まPヨ○旦︼P︰ぎH●指二︼.︼ut●−A・P∫芦 ︵云︶ l訂芦○ハ一●−H〓︻●巳臼∵≧邑一半こコぎ三きu芦 ︵三︶ P一声−く●︼ひいくHコ・彗● ︵至︶︵−革︶ ︼才uヂ∴﹁〓︻・芦ヾ・ ︵ニ〇一言︼c訂r−雪ぎllぎ−一e G芸er︼箪r♪Tr−pワ巴P望什 ︵ニ■1︶ ゝまipブヨき勺コ李−u●︼望・ ︵真︶ AL㌻≡♂Dっと一㌻巳ぎ〓冥巳urP、く●−メ 八

(21)

¢ヱ7 ︵竜︶ ゝ●一㌻コ一−ず○勺●Ci−こH︻●P ︵天︶ A㌫巳︼き○勺●CiごHH.P ︵云︶苧︼㌻き已雪一〇rp⊆ぎー.︼︼. ︵睾﹀弓・I−・才色きAu≧−−・−ぎこ・つーぎnd毛蟹象を⋮一d夢・ぎ⋮章一一〇一C茸ぞ首2の依。 ヽ ︵≡︶ ¢;葛コぎこ●P〇. ︵至︶ T,;p一−碧lOⅥ−冒S曾iニ3一p旦,どコ一声 ︵宅︶ ゝ●芦C㌢打■苧lJ︼’声諾lっに日く、 宗祖の埼托が、灸蔀の侯に供せられさ;・にほ、勿論蝿が群み写して光り、死屍の上に附草し㌔=れ祭儀む始 ● け持†もの叱るが故に、刷上り人の欲ぜざるミろでぁつ1・しか・し迷信的兄弟凪人に三てほ、紳架在祭食にお のれの分荊み蔓草した描→㍗孟薮のものは、一捕紳の警・によるご怨はれ㌔耕モのもので叱い亨してト少く 亡も紳の使者でぁつたかも知れ乃。攻みつく蝿は、光らん与る暴風雨空蒜・し㌔亡か・し何着か=れむ精知亡持 上てつ。かくて最も安全先手投は、=れ等の小‡虫わ宥める=ミでわつ㌔︼ ︵喜一ゴC3をこ喜Odu蔓コt。こ−○ヲ呈弓宣告一一己F。宇︼Or:、ぎ三︼≡l邑P−ロ岩戸 ︵葺︶㌢○−⋮l⋮、Aぎ㌢uぎ亡nd曾bき∩訂⋮冒一m;一己≡−r3こ:〇. ︵票︶lよ邑●、空官己号6.︻邑乳邑訂ご邑qu訂㌻一見−J・G・ヲ∋r−声望nぎ引用・ ︵宅︶ J・¢・ヲ蔓・−G〇一㌣n冒u箪l−●勺●−声 ︵宍︰屠⋮,苫く邑一邑l雪害d宅号言コ穿n芝;ぎ睾g⋮DO卓・言・ヨ○︻−字書J冒誓ぎ引川。 ︵光︶ ソー㌢一己Cl一;nつ雪LすぎワMP−ヲ・ミ●P‘室i宣引用・ ︵g︶ 字書訂︼−H〆↑ ゼウス蒼押の−形相

(22)

8ヱ8 ︵竺︶ l−・︼ハ訂g∫−●P P P︼P ︵望︶ 亨︳べきり吉寧コ⋮亀r ︵望︶ Ⅰまn“き︼〓巴Or㌻∴不乙u邑ぎー〇.一声 ︵︻3 甘宇㌢βCデ芦−声 ︵害一く・︼−・芽秀才jゝま;ぎ︼訂,房lゝ・誉nd;Q㌢罫c㌢:l乙崇亡■訂㌢コ苫こ古ざぎぞ㌻笥−の駄・ ︵︻舛︶ 芦亡≡一電−︵聾13一⋮⋮−つ●苫○● ︵lセ︶ ヨF訂、0ワCi∫拍P︼声 一一 ● ヽ

早かス蒼拝の一形相

(23)

6乃

世親の唯識説に放ける﹁識﹂の概念

−1梵文唯誠二十諭にあ.らはれたる

﹁諭しに射する二種の原語ヾJ其意義−1

稽 坪.紀 三

一 唯識設の問題

一つの哲邸託としての唯誠訣が何を問題とすべきでぁるかに就いて明瞭な軋念一ど奥へて居るの

は、世親の唯識二十諭でぁる。即ち唯詞訣が最も根本的に閃罵とすべきことは、意識の埼︵封象︶な ふものが澄識成立の原田として.意識外にそれ自身に存むするかどうかを疑ふことで一の一じと云ふ鮎 に注意を向け.その間題のみ一で組椛的に取−扱って居るのが唯讃二十診である。此の・論によつて沸 教の唯論説の.問題の内容が明かに才れたと考へることが出凍ふ。それで意識外に自存する境の署在 を否定すると云ふ卦に根本問題のあることが示されて居るのであるが、此のことは同時に.我々が 世説の唯欒警蒜廃するためには.如何なろむに研究すべきでみるかに就いての道中指示寸るので ある。此の喝合我々は考察の範囲を極めて狭く.意識とは如何なる概念でぁるか、墳とは如何なる 概念であるか、.文意識外に竣が軒在するとは如何なる考へであり.斯かる竣を否定すると腋如何な 相貌の唯式眈lニ於ける﹁ま﹂の機会

(24)

¢30

二二

仲硯の唯我故に於け王威﹂の概念

る意味に於てであるかを問ふことに限定すれば充分である。それによつて不必要字︼と・で問題にし

ないで紡むであらう。勿論これ等の鮎を考察するに就いては、先ウニ十諭に於て揺の否定が如何に

なされて居る.か、又誠.棍等の漕が基庖で如何なる概念として取b披はれて屠るか生本文の叙述 に郎tて野宿に分析して見ることが必要である。そして其の結果を花々白身の損瞼に於て確かめ、 それに.よつて識と境との概念を明かにして.識外賓境の否定が何を意映するか・で考へれば.1旺班の

唯識説一ぞ我々の関越として狸解することが出水るであらう。それで我々の最初わ考察を先つ識の概

念を明かにすることに向けようと思ふ。此の論文で取り扱ふ範園堕 二十諭に於て誠の語が如何な

る形で収b扱はれ、その取b扱ひカによつて其れを如何なる批念として理解すべきかと云ふことで

ぁる。之を世親の唯識訟理解の基礎にしたいと思ふ。

ニ 演繹の﹁識﹂に封する二種の原語

偶数の論部の.特に哲邸的な著作に就いて其の問題を理解しょうとすろ城今我々は常に注鐸発

粁の其の自的のために不充分なことを成するのでぁる。梵語は文法が其のま、論理に結び付いて居

て、個々の概念の文法的樺化や文輩の文法的構造の中に哲塾の問題が食まれて屈むのであるが、決

評はその勤を充分に再現して居ない。それで.個々の概念と其れの取り扱ひ方とが不明晰になつて. 基れに披る限∼どうしてもわからないところが最後に残る。そこを無理に通じょぅとすれば想像的

(25)

な解杯を下すやうに打了匂ので一のる。之が従来故知緬究の比較的進まぢかった一つの原田にヘルつて屠

ると思はれる。唯識謀り﹁識﹂の概念に就いても同様の準備であつて.我々が澤謂郭料だけ一で持っ に止皇つて居た問は、識山根寧でそS由り扱ひカとが不明瞭であつたため.唯識説そのものゝ内容 が、率で近して物一貨兄ら如く.大惜の輪廓だけはわかつても最も詭妥な筒所に到って確か−二把捉す ることが出凍なかったのである。然るに幸ひにして近年二十論の路々完費u梵本がフランスから出 供されて.此の鮎に就いて大き立県畝一で寸ろことになつた。これによつて我々も世銀の唯識説の理

餌に一挙で並のろことが出来一匂ので■のる。

基れしによると技評語の﹁鱒︼の原語に二種山別がぁつて、其の二柁の概念は非常に丑撃与情別・で

以て取り扱ほれて屠る。注許・で読んで﹁誠﹂の概念が兎角不明瞭なのは.原語の二鱒の概念を伍別 しないで一抹に﹁識﹂の評語を常てたことによるのでぁる。二電の原語は去夢−戸︵グ一ジニ†1ナ︶ とY萱号⋮︵ブ一ジニ†プチ︶である。そして他の方の資料から.一般に識の原語がブ4ジニ†− ● ナであるこ宣はよく知られて居たが、ブ一.ク一l†プチと云ふ原語の存在はあまり知られて居なかっ た。それで唯識にぁらはれる敦十語の﹁識﹂が凡てディジニ†−ナの評語として考へられる傾向が一の ト、それが問題解幕の出費甑にハ・−つたことに第一の誤謬があつた。世親の唯識詑を正常に理解す乙 鑓l ためには、此め二揃の据念の精分を充分に明かにすることが必要である。︰そして世親の問題ではダ 世祝の唯品試に於ける﹁式﹂り摂念

(26)

633

二四

仰視の唯我眈に於ける﹁盈︼の概念

!ジエ・プチの方が来賓仏意味き持って軍品であろ。尤も此り概念は今迄全然知られて患な.かった わけではない。lつの串詑の名柿として1唯識﹂と云ふ場合の﹁識﹂の原語がキジニ√十ではな くブージニ†プチでぁることは、欽十年前に字非隠者氏によつて.唯誠二十論梵文の断片に基いて考 証Jれた。其の他にも罪科がぁつて耐亦1唯誠﹂の誠の璧⋮としては.ブージニ†ブチが一・般ビ用ひ られて居た。然しそれは罫に名前としての﹁唯誠Lと云ふ譜に嗣したものであつて、それがゲィジ −−†−ナでないことが唯識説の上に如何打てる悪政一ざ狩って居るかゞ問題にされたことはなかった。 それを閃揖にすろだけの材料が無かったので中小。.宇井氏の考詮の基礎になつた二十諭の断片も.

畢に名荊に訊いての原語を提供したのみで、問払上に新たな祀鮎を輿へる程の材料には仁らなかっ

た。今日二十諭の全文を待て、始めて此の鮎を問題にすろだけの材料を奥へられた主芯へるのであ

る。二種の原語は如何な一〇概念の別一曾待ち、それは耶識詑の上に如何なる意義を扱って居るか.そ れを明かにすふためには・一方で此の土語の用語例を手掛らとLて出費しっY我々の忠誠むのも

町を反耕することが必要である。

三 主計⊃aヾ︼くij計ptiの概念

二語は決評では大部分砿別なく﹁誠﹂と許されて居るが・柿に院別して許される場合には.ダ一 ジ一l†ブチに封して﹁丁別Lを常てることが略々決鐸一般の評語例であ∼.又玄葉には寸内誠﹂の

(27)

‘:持

評語もぁるっこれによつて撲評者も二語を全く同義に解して居たのではないこと、叉何等か拓別し

.て許さうと試みたことが知られる。然し丁別も内議も原語の概念内容をぁらはすに充分通常なもの

主は云はれない。何れかと云へばむしろ﹁識﹂の方が邁切なのである。このことは技評者自身も気

付いて居たであらうと思はれる。一應は丁別∴内識等を用ひても結局﹁識﹂に統一したのは.それ

等の語ではあらはん切れない意味を成じたからでからう。然しさうすると既に一般に確定して居る

ブ一リーl†﹂ナに封する﹁諭しと混同を起す填れがぁるが、他に邁雷電評語の見出せハuい限り止ひ一ざ得

ないことでぁろ。このことは我々が今此の二語に就いて我々の評語を持たさ・フとする場合に同校に

成する内報でぁる。結局我々も沃評者の如く.面詰に対して同じく﹁意識Lの評語を皆て、唯その意 識概念その鴇のゝ内容に或・1偏定を加一へ.て、それによつてディジユ†−ナに.細管すべき意識概念と.〆

りジミプチに和宮すべき意識概念とに分けて問題を考案する上も仕方のない一て一で知る町である。

︰再話ともYCぎ主嵩ふ語根の竃化で.此の語根望畏拍上は﹁区別して知る﹂の意味としてよいが、

それは正しく今白の我々の用語でぁる﹁意識する﹂に細管する。そして主著⋮は此の語根七⋮

の附加㌢れた中性名詞でみつて・語枚t⋮の附加されるときは原則上1作用﹂の意眈一ざぁらは ■ ︵一︶ し.それから輔じて﹁作用をもつもの﹂の意昧をぁらはす。それでディジニ†−ナは﹁意識する作用﹂

かヰ輔じて﹁意識する作用をもつもの﹂の意味で、即ち悪意で旬る。そしてそれは名詞として所珊⋮

世札の唯弐祝に於ける﹁弐﹂の概念

(28)

8封 ﹁意識L藍息映しっ∼、言語上それ自身の小に作用の意味一で介む概念で、此の文法上の柿成に問粗・〃 上に来電な意味を持って凍る。即ちディジニ†−ナは後に研かなる如く、寅軌としての窓軍冒㌣♭Iェ す概念として取り扱はれるのである。抜に我々が﹁意識Lと云ふ用琴で取・Qことに就いてl一∵︰して

怒き度い。浅評では単に﹁冠﹂である。そして其の識一般に特殊的な内野で輿へ・りときに、浅見の

新に障って限耳鼻青身の五識と▼及び﹁意の識﹂とに分けられて居る。窓 ︵ヨ書ま︶ は‖心八八・で意味 し.之等の六識は夫々見る識乃至観れる識、思ふ識でぁる。そして洗評で﹁意識﹂とぁるときには それは必ず思ふ識である。﹁意の詔﹂一で阻映する。然し梵語のディジエヤ丁−ナの机念がみ自の我々 の﹁意識﹂の概念に相常するので、托繹の﹁識﹂の語を﹁意識﹂の語に都き碁へて和郎し放いとm心ふ。 そ七て所謂る五識に封しては知覚意識.意の寵に射しては思惟意識の概念一で用ひ一?︼とが池切と思

はれる。そして技ではそれ等を匂宿した意識そのものが問題七のである。このことは我々の用語と

沈謬の用語との閉係を明かにする上に於て必要である。

.Y膏旨pはま軌としての忠誠概念である。ま敷としてとは何一£息吹するかは後に考察するであら う。之に射して孟茸︶tiは如何なる意識概念であるか。先.っ言吏の構成から見れば、此の語は﹁忠 誠する﹂.と云ふ語根のC昌邑iくの形の語基孟ぎpにt▼iの附加されたもので.その語基は.意識

するはたらきが特に何かに向つてはたらきかけて行くと云ふ企蓄をもつ。そして語根に 昌声 の附

世親の酢蕊就に於けろ﹁渡しの概念

(29)

63与 加された名詞が規則上作用の意味・ざあちはすに封し.こ の附加された名詞は原則上その作用によ.つ て引き起された胱焙又は出水訪をあらはす。同一語根に⋮lとtiを附して作った概念は.膣々そ ︵二ノ の文法上の忠昧が問題上に窓眈を持ってぁらはれて凍る。それでディジニ†−ナが意識する作用の蕊

眈をそれ自身の中に合む意識概念であるに対して、ディジニ十ブチは意識すろ作用によつて引き起さ

れた状憩と云ふ意味をそれ白身の中に拝一り.個々に戎・〇特殊左内容を持って成b立って居る几ハ標的 ハ㌧意識′であちはす。それは内容をも合めた意識概念である。例へば色の知発∵甘の知見はそれん\

色音・ざ円容として具標的に成り立って屁・ヱ息識で之がディジニ†プチである。その内容を持て・ヱ忠誠

から内容を引き離して考へられたま軌としての意識そのものがディジニ†−ナである。此の概念決定 は賓は本文の叙述に於ける用語例に就いての分析的考察から導かれた結果であつて.恥に文法上の・ 構成から憶説されたものではな.い。それで営然此庭に用語例一ざ挙げて.此の二語が上の如き概念と

して理解せられる典披を示すべき耶序になるのであ㍉が・我々が此の結論に通した過ちの方はで用

語例の分析をしたのでは.略々唯誠二十諭の全文に就いての本文批評的な註渾をつくらなければな らなく仁る。元水本文批評的な研究は個々の概念の内容と問迫の所在とを研かにするためのもので.

それは常に問題に封する理解と表丑をなして進むのでぁる。それで此の場合二偶の意識概念に就い

ては.本文研究の新野で出費鮎として、問迫の形にして考察を進め、其の問に必要な程度で用語例 惟租の峨叢故に於ける﹁ユ﹂り機会

(30)

モ:沌 に切れて行き度いと思ふ。先つ内容一で合む意識とは如何左る根念であるか。 駐︵こ=れに境†至〓ニの例み割けて見る。要用言ほ物の増作で、物のjLられ崩れられる﹁†がと﹁か㍗う﹂な意味・し、 沃持で相ご評言れる名糾でわぁが∵刃先rかrちづけ・ヱ三ぢふ諦租lこ 2一日 の附加・eれtもりで﹁か上ちづl−る仲 川﹂の意味むモれn月にわち、モれかち轍Cて﹁か㍗ちづけろ仲川みもつもの﹂の志■たに叱つて、拍が何でわるかむ .かrちづけるもの与して物の相わ怠味†るのでわる。之に聞・してlミ罷掛に就いての拙電卓肘。又d弓壱np︵含ぶ+〓−p︶

11阜○作刑かち柑Cて、見る作用みもつものミ・しく収空瓜床†む=ミがわり、ぎ羞二言±⋮︶l工作る作川かち梢ピ

て其の作用なもつものご・しく道具か滋味†る賊でぁる。 ヘニ︶ これに恩†る二三の例..d雪盲pが見るはたらきでぁるに封・しdをiが見解、ヨPn呂p が川蒜作即でわ・〇に封・し mPt“︵喜コ±岬︶ほ意見一、か知哉、習−1冨Pが圭くほ㍗らきでわるに封・し習一ズ雪ヨ±Cが去事、進行、趣等む意味 †る頼でわー8。

四 内容を含む意識

我々の意識は必ず此のもの又は彼のもの.と云ふ或る特殊元内容を持った状鰻に於て存在して居 る。色の知発と菅の知発とは夫々光った内容々辟った発った忠誠である。緯瞼界は斯かる意識から 庇う立っのでぁる。此の意味での﹁意識﹂の概念には必す内容が合まれて居る。色の知単音の知史 は色や普一で内容として具標的に成り立って居ろ意識でぁる。そしてそれは内容が薫る主石ふ意味に 於て偶々別々な性貿のもので透る。随って此の意識概念のもとに、通常﹁心﹂と云ふ言糞で言ひぁ らはさる1粘紳的野醸又は意識主軌のやうなものを考へてはならない。それは重租概念から全く別 ● 惟軌の唯詑祝lこ於けるr哉しり翫念

(31)

¢:汀 雲心識の概念で・のる。そして此の意識の内容に互つて屠るものが、此=油に﹁存在†るもの ∈lぎご

と云はるゝところのものでぁる。勿論存在するものと云ふ枇念と意識の内容と云ふ概念とは、鵜念

そのものとしては薫って居る。存在するとは自己白身の性貿によつて有ると云ふことで、それは意識

内容を意識から切り離して日赤的に考へたときに出て米た概念でほ。然し技にま誠から切り蛙す

と云っても、それは意識の列にあつて意識の封象になる呈芸ふやうな意眈で切り推したのではなく・

窓識の内容としてぁるもの亨てのま∼の形で姑く意識の方申で持して白布的に考へたのみで一のる。 ヽヽヽヽ それで概念そのものとしては薫っても.存在す・Qものと名けらる.∼ところの皆のものがらは意識と 同一のもので争Q。存在の精念と封象︵坊︶の概念とは此の鉦が薫って屁る。対象と云へば何慶まで も意識を忽えたもの一で折示する。そして我々の普通の用語は.本望豊川内容として一のるもの一箪▼忠 識の方面をかくして﹁存在するもの﹂と呼ぶ習慣になつて屠るが.それが意識内容として有るペき ものと云ふ.ことは自明なことゝして素朴に前提されて居るのでぁる.。物が見えて居るときに物が宥 ●

ると云ひ、音が闘えて居るときに音が有ると云ふ。そして有るとか存在するとか云ヰ言尭は、常に

その物が正接我々の意識に於て稚かめられる筈であると云ふ意味一で合むで用ひられて居る。個々に

成り立つ典醗的意識の内容と璧⋮﹁存在するもの﹂とは同一のものがら一芝野了。鍔慮的世界は斯か

ろ忠昧でさ阜て〃−の存在するものから成り立って居る。そして其れ等の存むすろものは性貿的に三 世硯の唯薫詫lニ於け一々完ピの円念

(32)

三〇

世現の唯許既に於けろ﹁詑﹂の机恵

捕 っの稀新.と云ふよ・りむしろ三ちの尉に分けて考へられる。葬R;l的亨−i物と色菅等の戚登内容と意識 現象とであ一む。これが緯松井に#作了わもの1凡てゞJ・りって、ニれ等の存在は竿lに赤むすると考へ られたものではハ㌧く、我々忠霊㌣正誓・−現先されるも・りと云ふ意眈での存在であ・。。帥も森閑的

串物は見られ切れられるもので、純畳鰯琴で通じて就接に忠誠され・上伸在である、正接に志識され

るのは色や手籾トであつて串物ではハ㌧いと云はれるかも知れないが、それは却って緯般を正しく見

て居・Qとは云はれない。色の意識手偏りの意識に即して、同様に解物が打抜に意譲吉れるのが緯瞼

的串野でぁると考へられる。そして色膏乃手燭りは夫々の感覚内容として択抜に意識される存在で

ある。又手礪bが意識されるときそこに即して手陥りの忠誠そのものが忠誠さ・れ、戚受想念等が起 るとき其の成受想念等が意識される。斯くしてさまんしtlな粍紳現象は更に意識によつて意識される ● ヽヽ 限♭の存在でぁる。物が有ると云ふことも意識が有ると云ふことも、斯かる耗蛤・で離れては、祈る と言ふ富来は無内がな嵩詭に過ぎない。存在するもの∼机念の中にほ意識によつて正接に知らるゝ

以外のものは今一品ハ甘い。それは本務意識内容として有るペうもの一£息吹し、又意識に於て正接に

確かめられ一?ょり以外の存在の仕方と云ふものは我々は知らないのである。箪に言発として、有る

と考へられ・勺に過ぎないものは存在の概念の中に這入らないのである。そして斯か・わ存在寸るもの

には所珊⋮ろ杓的ハ㌧るものと心的寧?もの、又其の各々の小で如⋮限に多拾ハ㌦任那町別が考へられろが.

(33)

斯かる性貿上の駄別は存在するもの∼概念に取って本新約な意味一ど持たない。如何へ?○任那の存在 物であっても▼ それは意識内容として同一の性栗を持っのである。凡ての存在†るものが夫々の粕 に於て意識の内容として存在し.又基の存在すべ宣の・で内容として持つ意識は夫々別々に成り立っ 11 ▲▼ て居る意識で今ら。此の内容を合めた具醗的意識は圭軌とし千の意識概念とは全く別で一のる。尖故 存在するものが意識の内容であぇf二言ふ忠眈は.存在するものは恰度さう云ふ†がた一で内容とする ヽヽヽヽヽ 意識として存在すると云った方がより適切な言ひあらはしになる。又此の意識は、存在するもの一ゼ ヽヽ ヽヽヽヽヽ 内容とすると云ふより、春水するものになつて居・ヱ息誠、存在するもの∼すがたに似現して屠る意 識と云った方がより邁切な言ひあらはしになる。斯かる意味で生存在界法=心誠界で、鎧麓的世界は がたも 斯かる意味の意識から成b立つのである。それは色1軍又草木等或ろ象に似現して居る意識である。 ■ 色卜色の知受が等しいと云ふ意眈に於て、斯かる意識とその内容としての物象とは等しいので一のる。 ﹁唯諦﹂の識の原語デイジエ†プチは此の意味の具憶的意識である。それは個々の特殊な内容一ぎ搾って 成卜立って居る意識、・てれぐ・の物象心象の似現して居る意識でぁる。容問的射物も、成発内容も. 想念成受等の一切の精帥現象も皆ディジニ†ブナである。所謂﹁存在するもの﹂の概念の中に包括さ れるところの凡てが、別の戒凱からそのま∼ブ4ジーl†プチの概念の中に包括される。斯く此の概念 馳・ざ鱒草すると我々は益々之に異に﹁意識﹂の評語を雷てることの不充分なこ卓で成す一Qのでぁる。 世祝り唯芸故に於け一旦ヱ﹂り汽念

(34)

鎚0

三二

世硯の唯舐眈に於ける﹁孤﹂の概念

﹁内容を合む意誠﹂と限定一で附して克ても、意識の概念そのものが基板性に結び付く様になって居る。 淡評者が之を﹁丁別﹂と詳したのは畔殊な内がに結び付く意味は出るやうでぁるが、矢張り典位的 な成じが出ないで何となく丁別す一り作用の方に結び付く。紙罪名我先には典拉はわからないが.﹁貌、 表﹂の瑛評語の有ることが出て屠る。之は或る鮎では非常に適切でぁるが、さうす一Qと意識として の言語上の意味が出なくな・Q。それで﹁象識L又は﹁識象﹂と云ふ評語を考へて見たが.それで好 いとは思はれない。本来西澤督塾の表象の概念に接近して居一.〇のでぁるがそれを用ひるわけに行か ない。それで概念内容を充分に決定して.言東としではゲィジニ†プチのま∼一貨川ひてはどうかと思 ふ。此の概念は世親以前の論聾にも勿論あらはれて居る。然し世親に於けるが如く釆妥な意味で問 題にされて居るかどうかはわからない。何分他のものには梵文資料が無いから確かなことは云はれ ないが、此の概念を初めて充分な形で生かしたのは世親ではない.か七思はれる。特に唯誠二十諭で はディジニヤーナとの芯別が明晰で、それによつて其の唯識詑の哲邸的な内容が別になつて屠る。 二十論は﹁三界は唯識である﹂と云Å一つの命題から節一で隠して居る。三界とは存在するものゝ 凡てを包括した名桝である。それは我々の言薬で世界と云ふと等しく、全容問と春闘的解物の世界、 成発界及び心的現象界の凡でがその中に合一毘る。.そしてそれ各位が唯だブィジエ†プチでぁると云 ふのである。此の命題は存給金鱒で怠識内容として見る。勿論技に云ふ忠誠は主税としての意識で

(35)

はなく、既にそれR身の中に内容を合むで屠る意識の概念である。此の意味の糾合では澄識と意識 内.容とは同︰である。それはそれ自身が、存在するもの1花々袖になつて春泥して居る卓−ろの意

識である。これを圭親とし三息誠から臨別して象識と呼んで見るならば・存在するものがその内容

ヽヽヽ

であると云ふのは.存在するものは象誠として有ると云ふことであ一〇。一切の存在はその任那は多 漂であるが、存在としての方式、即ちその存在の仕方に於て意識なのである。此の意味でブ4ジニ†

ブチは内容を合む意識と許しても意識内容と辞しても差支ない。斯かる意味で凡ての存在が意識内

容でぁると云ふことは綜箇的串軒で今○。此の命題は世界一ざ偶人の心の影像と見る猫我論とは異っ

て居る。我々の正接緯翰する椛紳現象は.物的現象と同じく、#在するものとして三界の中に這入 る。物的左ものに封する心的なるものも同じくディジエ†プチ﹁志識内容︶である。n然と云ふもめも. それ一ぜ形而上邸的璽在の意味に考へない取り.即ら自我忠誠として直接に醗廃せられる或るものを

意味する限㌧同じくブィジニ†ブチとして三界中の存在の一つでぁる。このことは﹁自我はディジニ†

ブチでぁる法は施設でぁる=F.1ヨヲ孟瞥冨d︼−弓m守−ヨ令名阜㌧星亨全軍菜として明かにあらはれて凍

る。斯かる忠味で世界が意識内容でぁると云ふ串は何等の形而上率的慣軍で介むものでなく、黙駐

的串警・のまゝ皇Pひぁら腋Lて居る命題でぁる。絃に玄柴は﹁三界は唯だ識でぁるしと詳して屈 鈍 るに封し.批評は.﹁三界には唯だ識のみが有る﹂と詳して居るが・此の評は綴兢には正確でない。 冊耽り唯武枕ド於けム﹁虞﹂の概念

(36)

8j2 仰視の咄講説に於けろ﹁識jの出窓

三田

︵一︶ 死文によれば﹁唯誠﹂の語は三界の貧離にへuつて屠る。三非が耽だブィジエ†ブチとして有るのでぁ って.三界の中にディジニャブチが右左のではない。一切の羅協約存在の他に別に其れ一で入れて肝く

ヽヽヽ ≡界と云ふものが有るわけでほじい。然しそやで知っての上写旦世界仝硯が意識内容であると烹

ヽヽヽ

ふ命絶と.大枚に世界には唯霊忠誠内容だけが有ろと云ふ命題とは桐︰である。∵ぐして﹁唯識でゐ・ るLと云ふ此の﹁唯﹂の誠に就いて﹁唯Lは琴で否定す乙ために云ふ﹂圭一ぢて、そこから・忠誠 内容に柵臆して識外にそれ自身に存在し且っ意識成立の原因として殿定されるところの票封象︶へ㌧ ヽ るものヽ要望芸是する論誠一で導き.それによつて最初の三界唯誠の命題を成り立たせようとする のである。それで識外の賓頃を香定することが唯識説の枕木開通ににるので一のろが.識外の墳とは

如何なろ概念であるか、又琴で否定すると云Åことは如何ヘ音意眈に於てゞあるか、此

入って考察することによつて、更に世別の唯識詭の内容を向かにす一Qことが打撃Qであらう。然し

今はその間超は後に残して放かうと思ふ。そして此の境が否定された結些全称在界が忠誠内容と

なると云ふ場合、それが如何なること々意味するかは上乗の考察によつて研かにハサQとm心ふ。公布 在界は其の多ほなる差別の和その▲一:、その存在の桟式に於て意識なのである。叉意識はそれ日劇 多ほなる物象心象に似現して存在して居るので今匂っ斯かる意識︵一忌号i︶の存庇は疑ひやうのな い根本的な串野でぁつて、此の意識成立よゎ前にそれ自身に成り立って.意識成宰で規定すろ如き

(37)

043 如何なる存在も存在することは出邪ぢい。識外の軒境・で立てろ立脇では﹁意識は境より坐するLと ︵一“︶ 云ひ、世親の立場では﹁忠誠は培無くして生する﹂と云はれて屠る。そして斯かる意識.即ちブィジ 一l†ブチはそれ自身物象の形に似現して居るものである。この勤が﹁意識は墳なく⊥て境に似現して 生や﹂と言ひあらはされて居る。即ちディジ一一†プチは自ら意識でありつ∼意識ならぬもの︵埼︶のす

がたに於て存在するのでぁるそれは似境識と洪露されて居る。此の用語例は度々ぁらはれるのでぁ

るが、ブ4ジー−†ブナの概念を定めるのに釆要な典披になる心そして意識内容として一切の存在は自 ら意識なら.ぬすがた一で苧りつ∼意識として存在すると亨:とが出挙Q。 次にま軌としての意識概念で一のるディジニ†−ナの考察に移るのでぁるが 、その前にディジーー†−ナ とグ4ジー︶.ブチとに就いて一つの興味あろ用語例・ざ示して麓ゝJ庇いと思ふ。それは洗評に﹁眼識﹂及

﹁色誠﹂と云ふ語であらはれて居るところのものである。元務識一般に特殊的へ与内容を奥へて六誠に

分けると㌢には、成官の名称一ざ取って限耳鼻青身蕃と云ふのが一般であつて.知堂内容の名朽怠 って色郡香味髄論と言ひぁらはす例のぁるのを私は先付いたことが無い。然るにl一十諭には眼識と 共に色誠の語が出て凍て、決評に眼識とある場合の﹁舐﹂の原語は必サブtジニ†−ナであb、色識 とぅっ場合の﹁識﹂の原語は必ヤプ4ジニ†プチでぁる。即ち眼識は見るはたらきとしての意識でゐ ㌧色誠はき一に成り立って居る色望息識即ち色の知史でぁる。そして此の﹁色−ブ4ジニ、プチしは 世鈍り唯書式に於ける﹁ヨ﹂の机念

(38)

61l

世親の唯托説に於けろ﹁琵﹂り耶念

三六

更に精密には﹁色境なくして色境に似別して生するディジニ十プチ﹂と言ひぁらはされ、そして更に

﹁眼識︵v管ぎp︶に威する﹂と云ふ限軍で付けられる。此の用語例ほ二譜の概念一で決定するに蔀輩な 典披になるものであム。ディジニ十−ナが童租性をあらは†忠誠振合でめり、ブ4ジニ†プチが内容を 合めた典標的意識机念であるとしての取b扱ひ方は此踵に充分に剛晰にあらはれて居る。勿論二語

の概念決定は此の用語例のみによつて導かれたものでは仁く、唯識訟の問題そのものゝ上に典披一ぜ

持って居て.用語例はむしろ問題の内容そのもの∼現はれた一端でぁる。然L夫故にそれは又概念

内容を定空し問題の理解に入ることの手掛りになるのでぁる。

駐︵一︶ 号数諦﹁安立大乗三界唯菰﹂。乳鉢詔﹁於大乗中立三界唯有識﹂。梵文ぎ︼lまn三︼・臼i宣tl︼訂︼㌻去㌢つ一i・m⋮巴㌢■ヽ与 邑一l菖苫tの此り衝俳の梵文l‡レディ氏の補つ㍗ものでぁるが他に文例がわつて斯かる幼合の﹁唯式﹂の終lェ筑鋸l︰在

るのでわる。浦詑参照。

︵ニ︶ 此岳より以下の文例ほ凡て細説金田。

五 重観ごして・の意識

ま軌としての忠識ブィジニ﹁ナの概念に達す1には、内がを合ひ典醗的意識ブィジーl†ブチから次

第に其の内容を取り除いて行けばよい。その内容は三つの恩を渇して居ると考へられるから、第一

に容問的存在が取り除かれ、第二に容問的存在と我れとの交渉としての成史内容が収・り除かれ、節

三に成螢にe−Iして樟段せられる想念、威受.意欲等の精榊現象が取♭除かれる。最も騒純仁意識鎧 威にも.それが忠誠でぁろ限b此の三つの内容は厨を窮して同時に令一品て居るのである。そして

(39)

引5 それ等を除いたとゝこ僻後に我れの意識が琴Q。それは界に考へられたものでは亡く.日英内軒と して正接に奥へられるものでぁつて.その限り矢嘘甘二つの意識内容としての存在でぁる。随って

之を加へれば意識内容の嵐は四つになり、此払滋彼のものによつて意識の個人性ほ成り立って屠る

と考へられる。そして自我の矢張うーつのダ4ジニ†ブチで之一ぜ取り除いたときに初のてま租として のデイジニ†−ナの概念に逢することが出水る。.それは個人的意識ではなく、自我一で超えてR我r世

界とを成り立たせて居る超個人的生息識である。偶人は栃空し徴少仁るものでぁるが、それは又意

識する存在であるが故に超偶人なるものに結び付くのでう。。斯くディジニ十ブチからその内容を取

b除くことによつて否定的に碓られた主税としての意識に就いて、椛締約に北ハの性貿と及びディジエ プチに封すろ闘係を規定すればどうなるでぁらうか、又世親ではそれはどう脱字Jれて居るか・そ

の考黍は我々が上水猷って用ひて務たま軌の概念・で吟味することから進めようと思ふ。

ま批の概念は客翫の概念に対立する。そして此のま粗客軌に和督する概念を唯識の術語で所収能.

繋雪盲・gr賢kエ土石ふ。同じく﹁把捉するL皇息映する語枚gr己1の苺化で、能取は1把捉す

一言のJ所収は﹁把捉せらるペきものLを悪政する。それは意識作用とその封象︵墳︶と一でぁらはす

概念として軋ま耽客批の概念よ♪透かに適切である。本務意識すると云ふ概念たは・概念の本質上・

壷記す・。はたらきと怠識され・心ものとの概念が結び骨く。意識寸えはたらきそのものとしての意識

徴税の峰哉故に於l−王威﹂の機会

参照

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