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海底下・小土被り・軟弱地盤のシールド施工実績

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Academic year: 2022

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海底下・小土被り・軟弱地盤のシールド施工実績

国土交通省  関東地方整備局  川崎国道事務所  非会員  松澤  尚利、畦地  拓也      鹿島建設  東京港トンネル工事  正会員  吉田  英信○佐藤  卓哉  植松  正美 

非会員  中津留  寛介  安部  剛史  串田  慎二  岩端  一也 1.はじめに 

  一般国道357号東京港トンネルは,東京都品川区東八潮 (台場側)から八潮2丁目(大井側)を結ぶ首都高湾岸線東京 港トンネルに並行した第3種1級の一般国道であり,357号 東京港トンネル工事は羽田方面行きのトンネル整備事業 である.本工事の工事延長は1,880mで,そのうち海底下を 含む1,470mを泥土圧式シールド工法にてトンネルを構築 する.本稿は,海底下・小土被り・軟弱地盤でのシールド施 工実績について報告する. 

2.工事概要 

本工事の土層縦断図を図−1 に示す.シールドトンネルの平面線形は,ほぼ直線であり縦断線形は両立坑か ら 4%勾配で下り海底部は 0.3%勾配となっている.海底部の土被りは,6〜9m であり, シールド機(写真−1)の 外径D

0

12.2mに対して 0.5〜0.75D

0

と小土被り条件となっている.また,通過土層はN値 0 の軟弱粘性土(有 楽町層)であり,セグメントの浮上りと共にマシンの姿勢制御等が課題となっていた. 

3.施工実績  3-1.切羽圧の設定 

計画時において,切羽圧の設定は「主働土圧+水圧」〜「静止 土圧+水圧」の間で行っており,海底部中央でのシールド通過中 心位置の全土圧 362kPa に対して,切羽圧 205〜368kPa(チャンバ ー予備圧 20kPa 考慮)の範囲で計画し,排土状況等を見て安定が 図れる切羽土圧に補正を行う計画であった. 

実際の施工においては,掘削排土量が 95%になる切羽圧とし て 370kPa を設定して掘進管理を行っており,計画した上限値(ほ ぼ全土圧)での切羽圧管理となっていた.  

また,掘進停止時の土圧変動については,海面の潮位変動の影 響と思われる切羽圧の変動が確認されており,この圧力変動量 から逆算される土水一体としての側方土圧係数はλ=0.63 程度 であった。 

1. キーワード  大断面シールド,海底下 ,小土被り,軟弱粘性土 

2. 連絡先  〒107-0052  東京都港区赤坂 2-14-27  鹿島建設株式会社東京土木支店  TEL03-6838-2222  写真−1  シールド機  

図−1  土層縦断図

発進 

212 221

275

317

337 152

164

234

302

335 277

290

365

424

453 291

303

371

431

-12.2 460 -9.15 -6.1 -3.05 0

0 100 200 300 400 500

間隙水圧 主働土圧+20KPa 静止土圧+20KPa 実績切羽圧

図−2  海底部掘進時切羽圧 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月)

‑1203‑

Ⅵ‑602

(2)

3-2.排土状況 

海底部の土質については概ね安定した粘土質シルトであったが, 発進立坑付近の地上部では礫層が主体であり,護岸部では首都高 沈埋函の覆土と考えられる岩ズリ(φ300 ㎜),到達部の埋め土で は支障物(鋼材やコンクリートガラ)が排土から確認された.計画 段階から岩ズリの可能性が示唆されており,シールド機のスクリ ュウコンベヤをφ1100 ㎜のリボン式としていたため,長期掘進停 止につながるようなトラブルは発生しなかった.また,高水圧下軟 弱地盤のため懸念されたリボン式スクリュウコンベヤからの噴発 に対しても,スクリュウを 2 段配置にすることで対処できた.

3-3.セグメント浮上対策とマシン姿勢制御 

海底下・小土被り・軟弱地盤に伴うセグメントの浮上りに対し ては,切羽位置で路盤構造となる重量付加部材(コンクリートブロ ック)を設置することでセグメントの安定を図ることができた.

セグメントが安定することでシールド機の姿勢制御においても通 常の掘進と同様に監理を行えることができ,管理値内でシールド 線形を管理することができた. 

4.実績の評価 

本工事では,海底下・小土被り・軟弱地盤という厳しい施工条件の大断面シールド工法であったが,計画時に 追加地質調査を行い,土質条件を十分に把握した上で,考えられるさまざまな問題に対して,大口径リボン式ス クリュウ 2 段配置やセグメント浮上り防止重量付加部材設置といった対策を講じたことで通常のシールド工 法と同様に安全な掘進管理を進めることができた. 

5.おわりに 

本工事の施工実績のより,シールド工法が海底(水底)下にトンネルを掘ることに適した工法であることが 再認識された.本報告が,類似のトンネル工事の施工に多少なりとも参考になれば幸いである.  

出典:気象庁HP 

163 171 163 171

195 198 193 196

258 262 255 260

311 316 308 313

-38cm

+48cm

-35cm

+55cm +86cm

  ⇒ +9kPa +90cm

  ⇒+9kPa

  ⇒+8kPa   ⇒+8kPa

  ⇒+3kPa   ⇒ +4kPa

  ⇒ +5kPa   ⇒+5kPa

  ⇒+5kPa

  ⇒+3kPa

150 200 250 300 350

圧(kPa)

頂部土圧(地山探査)

チャンバー上部土圧計 チャンバー中央土圧計 チャンバー下部土圧計

図−3  停止時切羽圧経過時間変化と潮位変動の比較

写真−2  掘削排土状況

写真−3  排土中の支障物 土木学会第69回年次学術講演会(平成26年9月)

‑1204‑

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参照

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