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周辺の環境に溶け込むように モダンデザインに和の要素をアレンジした新しい様式を創りだしている 木などの自然素材を積極的に採用しながら機能 用途を表現する現代的デザインでまとめられている 外観の色彩は歴史的建造物が多い周辺街区に調和するシックな色調である エントランス広場の数多い樹木の成長が今後楽しみ

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(1)

受付 番号 プレ 選考 順位 名称 所在地 講評 計 120点 満点 順位

外壁の煉瓦タイルとストライプは周辺街区に対して、遠 望からも、また、近くにおいても心地よいデザインとして 受け入れらるものだろう。エントランスのトラバーチンも機 能上配慮されつつ景観上効果的に配されている。道路 幅員が狭くなる白山通りは、やや小さめの建築が多いの だが、体育館の高さを押え、スケールを街区に合わせて いることがうかがえる。竣工後数年を経て、建築の部位 に起こる経年変化も特にマイナスになっておらず、建築 全体がしっくりと周辺の町並みになじんできたように思 う。

正面の壁に西洋風の正方形の窓が並び、5階にはやや 大きめの半円形の窓がある。入り口は半円柱状の通路 になっており、建物全体がシンプルな図形で構成されて いる。校舎としては個性的なデザインで、周囲にある大 学やマンションなどの住宅と融合し、ひときわ目を引く。

文教地区である周辺環境にもマッチした上品なファサードのみならず、校庭(裏)側からの風景も絶妙である。

煉瓦タイルの外壁は東大キャンパス、文京女子大へと結ぶ 文京エリアに相応しく、本郷通りの景観に貢献している。 人の目線としてのピロティのあり方、校舎が南側にもう少 し抜けている箇所があると、少し落ち着いて歩けるような 気がした。

地域の特色をデザインに生かして良好な都市景観の形 成に貢献している。一方で、現時点では必ずしも他の模 範になるとまでは言い切れず、今後の推移を見守りた い。

通常の公立中学校によくある校舎デザインを脱却した地 域性や街路景観に配慮している。壁面がもう少し後退で きなかったことが残念である。

隣接する旧岩崎邸庭園などの歴史性、文化性に配慮し ており、三菱グループとしてかねて良好な都市景観の形 成に貢献してきたという意味で、他の模範となるものであ る。

重厚感のある落ち着いた建物はよく手入れがなされ、築 後20年以上経過したとは思えない。岩崎家との関係を 現代に知らしめてくれる、これぞ文京区ならではの景観 である。豊かな緑も素晴らしい。

レンガ調タイルと効果的に埋め込まれた石材により構成 された外観は、勾配屋根ともマッチし、隣接する歴史的 建造物との調和が考慮されているようだ。周囲の景観に 溶け込んでいる建築である。

開口部の少ない要塞的な建物と三菱をモチーフにした 長い塀は、この建物の持つ意味を自然に語っているよう でもある。又、同時に他を排除するかのような威圧感も少 し感じた。

現代風の新しい建築物ではあるが、レンガで風に造られ た壁、どっしりした直方体の建物に三角柱のとんがり屋 根、半円柱状の入口など明治期の歴史を感じさせる重 厚な形状で構成されている。歴史性や文化性のある地 域環境に適合している。塀のレンガの汚れがやや気に なる。

周辺の歴史性、文化性に配慮したと思われるデザインと なっている。もう少し古典様式を深追いしたデザインの 要素があっても良かったようにも思える。角地側の高木 植栽が少ないのが残念。 創-23 創-1位

三菱経済研究所 湯島4-10-14

97

2位

創-49、 50 創-5位

文京第六中学

校、 表門、校舎

/文京第六中学

校、 裏から見た

校舎

向丘1-2-15

99

1位

景観創造賞 1 / 3 ページ

(2)

受付 番号 プレ 選考 順位 名称 所在地 講評 計 120点 満点 順位

周辺の環境に溶け込むように、モダンデザインに和の要素をアレンジした新しい様式を創りだしている。

木などの自然素材を積極的に採用しながら機能・用途 を表現する現代的デザインでまとめられている。外観の 色彩は歴史的建造物が多い周辺街区に調和するシック な色調である。エントランス広場の数多い樹木の成長が 今後楽しみな建築である。

中心となる正面部分は、茶色の木目のある柱と横に伸び る直線で形成され、全体的に安定感をもたらしている。こ の現代風の建物が、周辺に建つ歴史や文化を残す建 物群や緑豊かな樹木とと融合して、新たなときめきを感 じさせる景観を創り上げている。

東大キャンパス、旧岩崎邸、現代建築資料館、三菱経済研 究所等周辺地域は「知的宝庫」としての文京区の新しい 顔と言える。教育センターは拠点として、このエリアを紹 介する発信地の役割も担って欲しいと思った。

地域の特色をデザインに生かして良好な都市景観の形成に貢献している。一方で、現時点では必ずしも他の模 範になるとまでは言い切れないのではないか。

落ち着いた周辺環境に馴染んだ設計である。子供を含 め不特定多数が利用する公共施設の立地場所としては やや疑問が残る。

近年整備された坂道であるが、小石川植物園の緑と相 まって「切り通し」のような趣を醸し出している。爽やかな 風を感じながら歩く歩道の幅は、すれ違いのたやすさを 実感した。

透水性の舗装。花崗岩の傾斜した低い石垣。意匠が控えめなデザインだが、良い印象をあたえる。

緩やかにカーブを描いているにもかかわらず、見通しよ く整備されている。また、坂に沿って位置している小石川 植物園に植えられた樹木との調和がとれている。人々の 生活に慣れ親しんだ文京の坂の特性と地域環境を生か した景観になっている。

近年拡幅整備された坂道は歴史もあり、まさに文京区ら しい景観である。ふるさと景観賞により相応しいのではな いか。

江戸期の小石川御薬園隣接という歴史と文化の香り高 い場所であることは論を俟たない。一方で、歩車分離に よるガードレールや歩道、植物園外壁のデザインが先進 的で地域の特色が生かされているかどうかについては 必ずしも定かでない。

小石川植物園のエッジという位置にあり、その歴史性を 汲んだ街路景観への意識が感じられるものの、歩道の 舗装や擁壁部分の造りにやや景観を探求する物足りな さを感じてしまう。 創-35 創-4位

御殿坂

白山3-7

87

4位

創-26 創-2位

文京区教育セン

ター

湯島4-7-10

95

3位

(3)

順位 満点

大きな容積率が与えられた街区のなかで、一棟だけ低く 抑えられた外観は周辺の町並みに対して逆に目立って いる。既製品を上手に組み合わせたデザインである。ま た、バルコニーに設けられた袖壁が建物に奥行き感を 生み出している。傳通院と牛天神北野神社の参道が交 差する場所に立地する、この建物の文京区らしいシック な色彩計画も好ましく思える。

縦と横に伸びる直線が安定感をもたらし、茶色の木目と 緑の蔦が潤いを感じさせる。建物の横が牛天神の参道 につづき、正面が安藤坂に面し、歴史や文化の中に、 現代の建物のとして違和感がなく溶け込んでいる。

RCと木造を組み合わせた先進的な構造、周辺環境に配 慮したと思われるボリューム、安らぎを覚える木と緑のあ る外観等をバランスよく実現している。

バルコニーの木調サイディングと緑の蔦は周辺景観に 貢献している。人の歩く目線の1階部分に、緑や和みの あるしかけがあるとより良かったのではないかと思う。

先進的なデザインにより個性豊かな都市景観の形成に 貢献しているが、新築間もない。(旧)小石川区役所立 地場所という歴史性に鑑みて、今後長らく愛される景観 となるか、今しばらくその推移を見守りたい。

道路側ギリギリまで建っているものの、壁面緑化を施し圧 迫感を緩和している。安藤坂や牛天神階段正面の道路 側に面した1階部分がクローズドな壁面となっている点、 景観的な配慮に工夫が欲しい所である。

周辺環境との調和が良く配慮されたものとなっている。

広い敷地の中にあり、建物全体が、直線やおうとつを生 かして、安定感を出している。また、建物のまわりに植え られている樹木や草木が落ち着いた雰囲気を創りだして いる。これらが、閑静な住宅街に融合して、より一層、静 けさや豊かさを引き立てている。

コミュニティバスの停留所ともなっているエントランスは桜 などの植栽が施され、街路に奥行きと緑陰を供してい る。落ち着いた色調の外観とともに、住宅街にマッチした 景観形成に寄与している建築である。

周辺の環境に配慮して建てられたことがよくわかる。建 物をセットバックさせて住宅街でのボリューム配慮やミニ バスの車寄せである。外壁・外階段の色使い、通り抜け の路地等もまち並みづくりに貢献している。

緑に囲まれた落ち付いた雰囲気の建物は、築年が経過するほどに周辺環境に溶け込んでいくようである。

地域の特色をデザインに生かして良好な都市景観の形 成に貢献しているが、他の模範になるとまでは言い切れ ないのではないか。 創-11 創-3位

特別養護老人

ホーム 文京千

駄木の郷

千駄木5-19-2

86

5位

創-15-1、 15-2 創-5位

特別養護老人

ホーム洛和ヴィ

ラ文京春日

春日1-9-21

86

5位

景観創造賞 3 / 3 ページ

(4)

         第17回  文の京 都市景観賞 一次選考 講評(ふるさと景観賞)

受付 番号 プレ 選考 順位 名称 所在地 講評 計 120点 満点 順位

うるおいとやすらぎがあり、学問の神様として文化性に も優れ、区民に身近なものとして親しまれている。周辺 の景観に重要な役割を果たしている。

境内では様々な季節の風物詩が異なる景観を見せて くれる。区民をはじめ広く親しまれている天神様の景 観はふるさと景観としても十分な位置を占めていると言 えるのではないか。

梅や菊の花だけではなく、様々な行事が四季を感じさ せる。いつ行っても参拝客がいて、数多くの絵馬も独 特の景観を形成している。

不忍池方面の平野に対し張り出した小さな丘の上に 建つ湯島天神は地域の重要なランドマークとなってい る。一方で、至るところに小さな景観要素として効果的 に埋め込まれている梅の紋などは固有の景観形成に 少なからず寄与している。また、花の季節、受験の季 節、婚姻の晴れの場など、境内は始終風景が変容す る。地域に対し空間的時間的に大きな価値を与え続 けている景観であるといえる。

合格祈願の大量の絵馬が重なり合って吊り下げられて おり、多くの人たちに親しまれ、心のやすらぎの場と なっていることが分かる。また、梅の木をはじめとして 多くの樹木が立ち並び、憩いの場にもなっている。こ れらの情景は、ふるさとの景観にふさわしいものといえ る。

受験の神様として最も知られているが、梅の見頃の季 節も楽しみに訪れる人も多い。冬が明け、近づく春を 感じる文京区の「こころのふるさと」と思っている人も大 勢いることでしょう。

肥後細川庭園として周辺住民のみならず、区民の心 のふるさととしてこれから多くの人の憩いの場となり、四 季折々訪ねたくなる文京区の名跡として大きな存在と なっていくと思う。

池前方に広がる斜面緑地の迫力に圧倒される。今後 一過性のイベントではなく、定常的に人を呼び込む仕 組みができれば、区民に一層親しまれる公園となるの ではないか。

細川家の庭園を整備し、元の姿を生かして、熊本の地 域性や歴史・文化性といった趣を残しつつ、樹木や草 花、池の輪郭などに現代風の華やかさがかもし出され ている。

整備された公園が美しい。神田川流域の散歩道と目 白台の緑化斜面をつなぐ、景観的要素になった。車の 音も少なく、静かな、水辺の散策路。庭園になってい る。

大名の屋敷が多かった文京区の代表的な細川家下屋 敷の歴史を今に伝える施設の一つとなっている。永青 文庫や芭蕉庵などの文化施設、和敬塾や椿山荘、江 戸川公園などに繋がる緑の聖域とも考えられるもの の、庭園自体は塀で囲われ恒常的にはその趣を常に 見ていることができない。

緑豊かでうるおいとやすらぎがあり、かねて新江戸川 公園として区民に身近なものとして親しまれ、周辺の 景観に重要な役割を果たしている。新名称により熊本 藩にルーツがあるという文化性が定着することを待ち たい。

1位

ふ-29-2、 29-3、 29-5 ふ-3位

肥後細川庭園

/熊本との絆の

山茶花/肥後

細川庭園(新

江戸川公園)

目白台1-1-22

97

2位

ふ-2-1 ~2-4 ふ-2位

湯島天神/湯

島天神/受験

シーズン(湯島

天神)/湯島天

神菊まつり

湯島3-30-1

106

(5)

順位 満点

以前からの貴重なクスノキを残し、民家にしげる木々 や新たにできた目白台総合センターやマンションに植 えられた樹木は、縦横に緑豊かで閑静な地域環境を 作り上げている。これらが、ここを訪れる通行人にやす らぎを感じさせている。

元々ある高木とともに、近隣が共通意識をもって緑豊 かな街並みを創り出し維持しているように感じられる。 2項道路等の整備後もその方向性が地域で共有され ることを期待したい。

各敷地の緑が連担し、緑豊かな心地よい空間を形成している。

樹木の保存や移植、更には新たな植樹を加えて緑の 街並みを作ってきたことは、簡単にできることではな かったと思う。建て替えの再開発が繰り返されてきた地 域であると思うが、古いものと新しいものが共存した心 地よい通りになっている。

交流館前の楠以外にも、ハナミズキ、ヤマモモ、アジ サイ、ケヤキ、シイ他、多種多様の樹木等が周辺の街 路に植樹されており、緑豊かな街路になっている。季 節の移ろいを演出し、都市温熱環境にも寄与する緑 の景観は、住民の努力によるものだろう。自然発生的 に、相互の了解や、緑化の方法の共通認識がうまれ、 緑化のプロトコルが形成されつつあるのかもしれない。 これらのことはまちの景観計画の参考になりえるものと して、ふるさと景観賞を授与するにふさわしいと思われ た。

緑豊かなまち並み形成に貢献しているものの、多くの 区民に身近なものとして親しまれ、周辺の景観に重要 な役割を果たしているとまでは必ずしも言い切れない のではないか。

広くはない道路幅員の中にも緑の環境が豊かに整え られていて、沿道の緑とも併せて心地よい散歩道と なっている。音羽通り側の坂道部分は独特な趣ある景 観と成っている。

文教地区の切り通しのような坂道は、緑も多いが夏の暑い陽ざしが眩しい。、蝉の声や学生達の声が重なっ て、都会に居ながらにして郷愁を感じる空間でもある。

イチョウ並木が美しい。しかし、並木のピッチが狭いよう に感じた。つつじやラン類の混植が目立たないが、彩 を添えている。周辺の学校等によるボランティアによる 街路の清掃等もあるようで、景観の維持に努められて いるようだ。

イチョウ並木におおわれた散歩道は、うるおいとやすら ぎを与えてくれる。道沿いには、中学校、高校、大学が あり、静かな文教地区であることも落ち着きを感じさせ る。一方で、この車道は、春日通りから音羽通りに抜け る裏道でもあり、自動車の通行量が多いことが気にな る。

緑豊かなまち並み形成に貢献しているが、必ずしも文 化性に優れているとまでは言い切れないのではない か。

戦前の兵器支廠(ししょう)跡地を貫通する形で道路が 引かれたこともあり、珍しく直線的な道路である。街路 樹と、周辺の学校や公園の緑が一体となり、確かにい い散歩道である。一部歩道が狭いのは残念。

3位

ふ-79 ふ-4位

散歩道「蝉の声

が楽しい文京

の散歩道」

大塚4

87

4位

ふ-72 ふ-4位

目白台交流館

付近の緑

目白台3-18-8

91

ふるさと景観賞 2 / 5 ページ

(6)

受付 番号 プレ 選考 順位 名称 所在地 講評 計 120点 満点 順位

手入れの行き届いた建物・塀・庭木であり、逆に時間 の経過、歴史観を感じにくいところはあった。一般住宅 として長い間丁寧に使われてきたかと思うと敬意を表し たい。

竿縁を付いた下見板張りと白左官の外壁、瓦葺きの屋 根の母屋に呼応するように、黒く塗装された板塀であ る。現代においても入念に手入れされ建築当初の状 態が維持されていると感じさせる景観である。

2階建ての瓦屋根のある木造家屋で、木の部分の壁 は黒く、土の壁は白く、真新しく塗られている。塀も同 様に木造で黒く塗られている。敷地内の庭には松や 百日紅の木が植えられ、一昔前の日本家屋としての 文化を今に伝え、風情がある。木造であるため、災害 対策が気になる。

手入れが行き届いた黒塀とその背後の木造家屋、そ れに植木が目を楽しませてくれる。同様の景観を新た に作ることは困難であることから、末永く保全されること を期待する。

昔の文京区の面影がそっくり残された景観として希少 なものの一つであることは間違いない。現在そうした景 観の建物は少しづつ壊されている。今後、この景観の 継承が有り得るかどうかを考えると、寂しいことであるが 早晩かなり厳しい現実が待っているように思える。

長く保存され文化性に優れている。一方で多くの区民 に身近なものとして親しまれているか、或いは緑豊か なまち並み形成に貢献しているかという点ではいささ か疑問が残る。

広い敷地に、体育館や広場、池があり、それらを生い 茂る樹木が全体をおおっている。これらが区民にとっ て身近な憩いの場所として生かされており、特に、四 季折々の季節によって変化する樹木の存在が一段と 訪れる人たちの目を楽しませてくれている。

長年区民に慕われてきた教育の森施設も全体が整備 中である。四季折々の季節感を与えきた樹木や自然 をこれからも保存、育成に努めて欲しいと思う。

イベントなどもあり、区民に親しまれている公園であり、 秋の紅葉も風情ある景観と成っている。改修を期にブ ラッシュアップされ生まれ変わる景観に期待したい。

秋のみならず豊かな四季を感じさせてくれる貴重な空 間である。公園の改修工事が完成する平成31年3月 以降、さらに魅力的な景観を楽しむことができると期待 している。

季節の緑が美しい公園である。

緑豊かでうるおいとやすらぎがあり、(旧)東京教育大 学跡地という点で文化性に優れ、区民に身近なものと して親しまれている。周辺の景観に重要な役割を果た しているが、いずれも紅葉の季節にとどまるものではな い。

5位

ふ-73 ふ-4位

教育の森公園

の紅葉

大塚3-29

85

6位

ふ-3 ふ-1位

粋な黒塀

白山5

86

(7)

順位 満点

隣接の芭蕉庵、神田川沿いの遊歩道、目白台へ続く 胸突き坂、永青文庫等々。文京区の財産のような風景 の中で、里山の神社のような趣の存在は人々の郷愁 を誘うものとなっている。

江戸のまちづくりに貢献した神田上水の関があったあ たりに立地する水神社は、江戸のまちの成立に関わっ ているともいえ、大変興味深い歴史スポットである。斜 面に位置する神社の参道に2本のイチョウの大木がそ びえる。自然樹形の姿をしたイチョウは、周辺街区に 対して、象徴的景観を形成している。

緑豊かなまち並み形成に貢献しているが、猫の徘徊 に悩まされている様子が多くの貼り紙を通して窺える。 区民に身近なものとして親しまれ、周辺の景観に重要 な役割を果たしているとまでは必ずしも言い切れない のではないか。

貴重な歴史的風景を形成している。鳥居前に広がる 駐車場の設えに工夫があると、より一層親しまれる空 間となるのではないか。

山のように広がる一帯が緑豊かな樹木に覆われ、特に 水神社の大銀杏の緑が一段と映えている。正面に見 える鳥居や社屋が歴史や文化など、いにしえを思い抱 かせる。静けさがやすらぎを感じさせるが、入口にある 駐車場のアンバランスさが、やや気になるところではあ る。

周辺の緑の一体の中の一角に水神社があり入り口の 鳥居があるという景観で水神社一帯だけを切り離して 一つの鎮守の森として考えるような社や境内の構成に はなっていないと思われる。

本郷通りから眺める景観は、表に面した門だけで成立 しているものではなく、寺院内の参道や樹木等も景観 形成に寄与していることがわかる推薦理由の文と写真 である。

直線的でない本堂へのアプローチはその先の空間を 想像させる演出がある。四季折々に変化する境内の 風景と二宮尊徳はじめ歴史的人物が眠る荘厳な空気 と相まって、こころのふるさとと感じている人も多いこと でしょう。

門をくぐると境内の敷地が広く、ゆとりある空間の中に 樹木が広がっている。寺院といういにしえの文化と、四 季折々変化する樹木が、訪れる人たちの心を和ませ てくれる。人々にやすらぎを与え、親しみを感じさせる 景観を形成している。

緑豊かでうるおいとやすらぎがあり、東京都下の地名 の由来となるなど歴史性・文化性に優れ、区民に身近 なものとして親しまれている。周辺の景観にも重要な 役割を果たしているが、利点は春にとどまるものでもな い。

建物が密集した地域において豊かな緑を提供してい る。第9回ふるさと景観賞にて、山門に加え参道も受賞 対象として考慮されたかは、確認の必要があるのでな いか。

山門から見る春の景観は美しい。残念なことに道路側 から窺えるのはその極狭い範囲に限られており、周囲 の街並みに大きな影響があるとは考えられない。

7位

ふ-30-1 ふ-8位

春の吉祥寺

本駒込3-19-17

82

8位

ふ-39、 40 ふ-8位

水神社/水神

社と胸突坂

目白台1-1-9

84

ふるさと景観賞 4 / 5 ページ

(8)

受付 番号 プレ 選考 順位 名称 所在地 講評 計 120点 満点 順位

寺の門は観音開きが一般的だが、この寺院の扉は引 き戸になっている。観音開きを受ける柱の位置に柱が なく、T字型にぶつかる梁の交点に立つ柱は下部で切 断されその位置に逆さ擬宝珠が供えられている。この 少し変わったデザインは、見慣れないものだ。門の前 に立ち、寺院の中を眺めると気づくのだが、もし、仮に ここのふつうの門のように柱が立ち、開いた扉があるな らば、門の正面から本堂の全景が見えず、左半分が 隠れてしまう。また、右側にある、母屋も見えない。つま り、寺院の主要な建物を門の前から、見せるために、 あえて、引き戸にし、寺院の主要な建物を門の前か ら、見せたといえる。門の屋根は瓦葺きであり重い重 量物であり梁で支える必要がある。だから、梁は、逆さ 擬宝珠の位置で切断するわけにはいかず、意匠とし て、逆さ擬宝珠の円柱で梁をつないでいるように見せ ていると推測される。逆さ擬宝珠のちょっと変わった小 さな風景から、まちの豊かな景観づくりに貢献する、奥 行感を演出する仕掛けが埋め込まれていることに気づ く。

何気なく通り過ぎるお寺の門にも、逆さ擬宝珠という特 殊な技術が使われていることに驚いた。何の願いが込 められているのだろうかと思いを馳せると、何故か古い 街並みを彷彿させる。

不忍通りに面していながら、穴場的な本伝寺。逆さの擬宝珠は、知らないとまず気が付かない珍しい様式で ある。景観としてはややインパクトに欠けると思われる。

歴史を彷彿とさせる門であるが、江戸の町を想像させ るような市街地景観の片鱗が周囲にはなく、残念であ る。

逆さ擬宝珠は江戸時代の歴史と文化を今に伝える珍 しいもので、まちの財産的な役割を果たしているといえ る。しかし、逆さ擬宝珠の存在やそれが本伝寺にある ことを知る人は少なく、身近なものとして親しまれてい ない点では残念なことである。

文化性に優れ周辺の景観形成に貢献している。一方 で交通量の多い不忍通りに面していながら前面歩道 が狭いことにも影響され、うるおいとやすらぎのある景 観の形成に貢献しているとまでは必ずしも言い切れな い。

9位

ふ-34 ふ-4位

逆さ擬宝珠

大塚4-42-23

76

(9)

○ 傳通院の境内で開催される祭りは、参道の街灯など、景観 要素の設置運営などにも携わる団体が関係していることも あり、地域の景観づくりに貢献していると考えられる。 ○ 伝通院前通り三盛会による和風の街路灯が参道の景観に アクセントを与えている。支柱下部にはチラシ等を挟み込め る掲示板を備え、商店街マップなどの発信媒体としても機 能している。改修なった山門も意識して整備された独創性 ある景観も生かした活動が継続的に行われている。 ○ お寺の境内での催し物や祭事は伝統を引き継ぐものでもあ る。多くの人に慕われながら発展、継続していって欲しいと 思った。 ○ 盆踊りは、昔ながらの日本の伝統文化を今に引き継ぎ、多 くの人々が集い、大人も子どももいっしょになって楽しめる 憩いの場になっている。三盛祭りは、伝通院、商店街、地域 住民の三者が協力し、連携し、継続して行われている年中 行事で、地域ににぎわいと活気をもたらすよい機会にもなっ ている。 △ 地域の根を下したお祭りの一つと考えられる。ただし、周囲 にある街灯などと併せて景観的に際立った特徴や強いシン ボル性が感じられるといった側面はあまりないように思われ る。 △ 歴史ある伝通院の敷地内で行われる地元商店会主催のお 祭りで、地元の方々に親しまれている様子が目に浮かぶ。 「景観づくりへの貢献度」は判断し難い。 ○ 通りを利用した地域の催しものは、近隣住民ばかりでなく多 くの人に楽しんでいただけるものとして、地域の活性化に繋 がって欲しいと思った。 ○ 近隣住民が祭に参加し楽しんでいる様子が伝わってくる。 ○ 白山まつりは、多くの人々が集い、大人も子どももいっしょ になって楽しめる憩いの場になっている。また、文化伝統を 見聞したり体験したりする場にもなっている。そして、地域に にぎわいと活気をもたらすよい機会にもなっている。この活 動は、年中行事として、地域住民に対し、親しみと絆を築く よい機会になっている。 △ 「愛のチャリティー」をテーマに50年以上継続しているお祭 りで、地方の物産販売等の工夫も随所にみられる。 「景観づくりへの貢献度」に関しては、祭りへの参加経験が ないと判断が難しい。 △ 地域に根を下ろしたお祭りの一つと考えられるものの、際 立った景観的な特徴、シンボル性は感じられず、また新た にそれらが創り出されたり、地域にシンボル性を与えるもの でもないと考えられる。 △ 白山祭りが賑わいを見せることに異論はないが、都市景観 の形成の観点から独創性ある継続的な取組みと言えるか、 あるいは景観づくりの普及に貢献しているかどうかは評価が 分かれるのではないか。

5

1位

初秋のおたのしみ

79 2位 計 120点 満点 順位

3

2位

三盛まつり

85

1位

講評 受付 番号 プレ選考 順位 名称

景観づくり活動賞 1 /

1 ページ

(10)

      第17回  文の京 都市景観賞 一次選考 講評(景観広告賞)

受付 番号 プレ選考 順位 名称 所在地 講評 計 120点 満点 順位

入り口にある幅広く大きな白い看板の中央に、コン パクトにまとまった文字で店の名まえが画かれ、バ ランスよく表現されている。閑静な環境の中にあり、 木の影におおわれていることから、入り口のデザイ ンや看板が一層引き立てられている。

敷地コーナーのシンボル的な樹木と低い壁のサイ ンがこの建物を印象づけている。建物内の異なる 店(ケーキショップ、レストラン、バー)をサインが機 能的に分割し、人の流れを導いている。

幅広いファサードと巨木が、奥まった立地の店を目立たせている。白地に書かれた店名も上品である。

建屋は印刷会社をリノベーションして店舗や菓子 製造施設として活用しており、集積する周辺の印 刷工場やまち並みと調和がとれている。外付階段 横の既存樹木を残しながら、屋上を飲食施設とし ても活用するなど形態や意匠が優れ、素材等がう まく使われている。

工場を改装した外装はてらいなく、自然に周辺に 溶け込んでいるように見える。鉄骨階段に嵌合する ように立つムクの大木が建物と交差する街路に緑 陰を与えている。その木陰は店舗と街路をつなぐ 中間的領域として、店舗の空間装置として重要な 役目を果たしている。

印刷工場のリノベーションである事を考えると広告 看板の果たす役割は大きい。広告の周囲の要素 にやや気になる点が見られるのは少々残念と言わ ざるを得ない。高木や鉄骨の維持管理にも配慮を 期待したい。

推薦理由にあるようにシンプルな良さである。色・デザイン共に分かり易い。

内容が簡潔で分かりやすく表現されている。大規 模マンション建設が続いたが歩道上の屋根の設置 は継続しながら、折に触れてフラッグを更新するな ど商店街としての活発な活動が窺える。

表面と裏面とが、赤と緑で色合いが異なり、1枚の フラッグで2倍楽しめる。丸の中に「ま」の字が書い てあり、閻魔と読ませ、ユーモラスが感じられる。買 い物をする家族ずれのシルエット画が、ほのぼのと した雰囲気もただよわせる。

商店街のエリアを象徴的に示し、賑わいづくりに貢 献するフラッグ。白基調の商店フラッグは珍しいの ではないか?また、ポールに取り付けられている位 置が低いことも特徴的で目立っているようだ。

シンプルなデザインで好感度を持たれていると思 う。閻(円)魔のマル印を強調するともっとデザイン の意図が伝わったのではないかとも思う。

フラッグの大きさ、掲示位置や掲示方法にもう一工 夫あれば、街並み全体の印象も少し変わるように 思われる。フラッグをもう少し積極的に街並み景観 の中で位置づけてウェイトを与えるよう考えても良 広-4 広-8位

いいね!小石

川フラッグ

小石川2

89

2位

広-16 広-1位

青いナポリ

小石川3-32-1

102

1位

(11)

満点

銀行として建てられたという築100年近い木造 建物は、威風堂々と東大を見守っている。看 板を含め建物全体が、ドイツ語関連図書を得 意とする出版社の広告と言える。

クラシックな字体の社名が刻印されている会 社の銘板は、シックな色調とともに、金属質 の外観から醸し出される重厚感がよい印象を 与えており建築外観とマッチしている。ま た、東京大学等の周囲の景観とも調和してい る。

内容が簡潔で分かりやすく表現されており、 色彩や形状も東京大学周辺の建築やまち並み と調和が取れている。建物はかつて日本昼夜 銀行(現みずほ銀行)本郷支店であったとさ れる重厚な作りで、長く維持・保全すること も期待する。

様式建築の柱に取り付けられた社名版、昭和 レトロのアクリル製看板、架台を模した粗削 りの石張り。それぞれの調和がこの建物の魅 力であり、看板もその一躍を担っていると思 う。

二か所にある看板のうち、一つは金属板で作 成されたもので、大正時代に建てられた鉄筋 の重厚な建造物と調和がとれ、安定感もあ る。もう一つは樹脂製で現代風の単調なもの で、下部に一部ではあるが破損部分があり、 見える状況から、感覚的には気になるところ である。

シンプルで明快、嫌みがない点好感を持てるもの の、看板自体のひび割れや欠落があり、骨組みの 錆があるなどを考えると継続性の面でも疑問が残 る。

シンプルで分かり易い。デザインも造りもしっかりしている。

12本の色鉛筆を塔のように積み重ねた特徴的な造 形である。12色の色合いが華やかで、先端が削ら れた六角柱の鉛筆の形がおもちゃの世界を感じさ せ、らせん状に積み上げられた不安定さがスリルを 感じさせる。このように、見る人が楽しめる内容に なっている。

色鉛筆をモチーフとしたピースを螺旋状に積み上 げているオブジェは、会社のイメージを端的に表現 するものといえそうだ。周囲を低木類で囲み触れな いように工夫されている。歩道から見て興味を引 き、また、車道からも目立つように配慮されているよ うに伺える。

色鮮やかで楽しいデザインである。会社の特質(美 術関係)を一目でわからせる効果は十分発揮して いると思う。目線がサインを通り過ぎてしまって、背 景に埋もれてしまっているところもあった。

色鉛筆を重ねた形態や意匠が優れ、素材等がうま く使われている。一方で、周辺の建築物やまち並 みと調和がとれているとまでは必ずしも言い切れな いのではないか。

広告としてのオブジェの意味合いをこれだけで一 般の人に伝えるには何か足らない。またビルの前 に置くオブジェが効果的であるための演出がもう少 し工夫されて良いと思われる。 広-8 広-2位

講談社フェーマ

ススクールズ

本駒込3-20-3

86

3位

広-1 広-11位

郁文堂社屋

本郷5-30-21

86

3位

景観広告賞 2 / 6 ページ

(12)

受付 番号 プレ選考 順位 名称 所在地 講評 計 120点 満点 順位

看板は全部で4か所にある。正面上に横長の木材 に彫られたもの、その下にあるひさしの中央にかか れたもの、その下に掲げた暖簾にかいたもの、左に 縦長直方体の樹脂製の箱にかいたものである。い ずれも江戸時代を思わせる風雅のもので、形が 整っており違和感を感じさせない。

表に掲げられたのれんや、行燈のような電照サイン は、和風の趣きを感じさせる店の外観とガラス越し に見えるインテリアと何の違和感なく一体的に感じ られるデザインである。街路から見える全体が広告 効果をもつといえる店は、大通りのスケールに応答 していると解釈できそうだ。ビルの1階ながら和菓子 店らしい上品な佇まいを、遠近の景観に対し見事 に演出している。

京都本店の雰囲気同様、落ち着きを感じさせる景観である。

老舗の和菓子屋さんらしい看板であることはもちろ ん、のれん・展示台・ガラス扉と合わせて、ファサー ドとして全体が調和している。テント製の庇で対象 の看板が少し見えにくかった。

周辺の建築物やまち並みと調和がとれている。一 方で形態や意匠が他よりも優れ、素材等をうまく使 い切れているとまでは言い切れないのではない か。

建物と一体的に統一された広告となっていて違和 感がないものの、要素がもう少し少なくても十分な メッセージ性は保てるように思われる。

音羽通りに少しづつお洒落な店舗ができ始めてい る中で、良質の広告による夜景景観を創っていると 評価できる。

間接照明等を用い細部まで配慮したファサードは、小さくてもいいものを提供できる好例である。

小さなお店に控えめなサインと小窓が並んでいて、 入り口の扉を含めてそれぞれが連なって小粋なお 店のファサードサインを作っている。音羽通りには こういうお店も似合うような気もする。

大変小さな店舗だが、きめ細やかな和風デザイン の外装デザインであり、外観全体が広告化してい る。入口のニッチ上には換気グリルがあり、おそら く、このグリルから、香ばしい煙が出てくるのだろう。

形態や意匠が優れ、素材等がうまく使われている。 一方、店舗の間口が狭くスペースが限られている ためにやむを得ない面もあるが、受け手への配慮 が十分なされているとは必ずしも言い切れない。

正面の白い壁の中に横長の長方形ののぞき窓が あり、小さな正方形の看板には店の名称が流れる ように平がなで書かれている。単純な図形による簡 素な表現が均衡性と門前町の風情を出している。 店の正面から上や左右に目を移すと整備されてい 広-6 広-6位

炭火焼鳥そか

音羽2-11-20

79

6位

広-25 広-8位

寛永堂

本郷4-1-8

84

5位

(13)

満点

貴重な木造建築の雰囲気にフィットする控えなサインは景観上好ましいといえる。

建物全体が明治期の木造建築であることから、入り 口部分の形状や看板も日本家屋の雰囲気をただ よわせている。この古さに引き立てられた看板は、 見る人の目にいにしえにしたる安堵感を与えてくれ る。

「谷根千」エリアの中にあって、はん亭のその佇ま いはこの地域を歴史あるもの・文化的なものに押し 上げている存在感は大きい。敷地コーナーに設け られた小さな街燈が遠い昔を彷彿させる。

手入れが行き届いている木造建物の存在感が圧 倒的である。広告として捉えうるかは議論が分かれ るのではないか。

周辺の建築物やまち並みと調和がとれている。一 方で広告設置場所が地面に近い上に小さく、受け 手への配慮が十分なされているとは言えないので はないか。

建物が強いメッセージを持つためか、広告がやや 寂しいようにも感じられる。思い切った揮毫看板な どが掲げられていても良いように感じられる。

現代的な形態や意匠が優れている。周辺の建築 物やまち並みと調和がとれるよう、同店に続く取組 みが今後誘発されることを期待したい。

鳥をイメージした金属製のサインは、店のイメージと調和しており好感が持てる。

限定されたスペースの中、金属製の看板や植栽等で非常に細やかに作り込んでいる。

鳥をモチーフにして、鋼棒の線を幾重にも重ねた センスあるサインであると思った。プロシェットの言 葉に馴染みがなかったので、一瞬どんなお店かわ からなかった。

自在に曲げて曲線を描ける太い針金のような材料 を用い、ニワトリを形どったユニークな造形物と、そ の下に、黒色の楕円形の板に、白色の文字で名称 が書かれた看板が一体となって、調和がとれてい る。ひさしや植木などが、道路にはみ出していると ころがあり、気にはなる。

同じファサード面にある他の広告要素との調和や、 鶏像のメッセージ性を考えると掲示位置やバランス にもう一工夫ほしい所である。 広-23 広-3位

ブロシェット

ナミオカ

本駒込6-14-1

78

8位

広-18 広-8位

はん亭

根津2-12-15

79

6位

景観広告賞 4 / 6 ページ

(14)

受付 番号 プレ選考 順位 名称 所在地 講評 計 120点 満点 順位

曲面のガラスがショーウインドー機能を兼ねており、外部からも美味しそうなパンが見られる。

目白台にむかう坂道の建つビルの1階に店舗があ る。店舗の奥に緑が見えている。店舗の前には屋 外椅子とテーブルがある。控えめなサイン広告であ る。

湾曲したガラス面をパンのショーケースとして見立 て、又ファサードとしてばかりでなく、サインとしての 効果も作り出していると思う。

内容が簡潔で分かりやすく表現されている。一方 で形態や意匠が優れ、素材等がうまく使われてい るとまでは必ずしも言い切れない。

三角柱の台石に四角柱が立ち、その表面に長方 形の看板が貼られている単純な表現が目を引くデ ザインになっている。店の全面をおおう透明なガラ スに小さく描かれているエッフェル塔がフランスパ ンをイメージさせている。キーコーヒーの回転する 看板が目立ちすぎて気になる。

公告看板の台座のマッシブで重々しい印象が少々 残念に思われる。また、屋外席の上にも軽やかな テントなどがあっても、より広告部分が引き立ちつ つ調和して見えるように思われる。

現代的な形態や意匠が優れ、植栽や素材等がうま く使われている。周辺の建築物やまち並みと調和 がとれるよう、同店に続く取組みが今後誘発される ことを期待したい。

中間色の彩が心地よい木扉と外装は手書きのメ ニューや小さなロゴとともに、カフェらしい店構えを 演出している。

交通量の多い不忍通りに面していながらオープン テラスもあり、また敷地内に植栽を配置するなど工 夫を凝らし、ほっとする景観を形成している。

さりげなく、配慮がなされた店構えの中で店名サイ ンや看板ががその役割を十分に果たせるよう構成 されている、と言える。植栽の種類やポットも一工 夫考えられているように感じられる。

サッシ枠の微妙なブルーの色合いが上品さを醸し 出し、近隣に慕われながら不忍通りの景観を醸成 している。

入り口の横に小さく店の名称が表示され、また、ド アのガラス部分にもヨットの絵とともにそれよりもや や大きな文字でかかれている。看板として控えめに 表現しているがバランスは保たれている。正面上部 の壁の2か所に傷のようなものが見えるのは気にな るところである。 広-11 広-5位

VISAGE

大塚4-1-17

73

10位

広-9 広-6位

関口フランスパ

ン本店

関口2-3-3

77

9位

(15)

満点

6年程前にリニューアルされたという外観は和風な がらモダンであり、建物前面全てで来訪者にア ピールしている。様々な制約の中で巧みにデザイ ンされている。

看板のデザインが「∞」の形で、円の中がくりぬか れ、ひと際目を引く。その下には、ふくの湯の「ふ」 の字が温泉マーク「♨」風にかたどられ、ユーモア も感じられる。看板の下は入り口になっており、ベ ンチが置かれ、その後ろには笹が植えられ、温泉 の雰囲気を出している。

お風呂屋さんというイメージを演出していて、ちょっ と寄ってみたくなる趣がある。ビルの中の銭湯とし て創意工夫されたエントランスのサインであると 思った。

和風の外観にマッチした広告である。エントランス は木造建築であり本体建築との法的整合が取れて いるのか?チェックが必要である。

先進的なデザインにより個性豊かな都市景観の形 成に貢献しているが、他の模範になるとまでは言い 切れないのではないか。

千駄木の地域に調和した広告であると感じられる。 もう少し要素を限定しても充分な広告性を持てると も思える。 広-5 広-4位

銭湯ふくの湯

千駄木5-41-5

66

11位

景観広告賞 6 / 6 ページ

参照

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