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90 麻布大学雑誌第 9 10 巻 2004 年 多くの低温生物学者らの手によって改良され続け, するこ とにより, この医源性不妊を回避することが 近年, 冷却! 加温法の劇的な改善により, 課題であった溶液の毒性問題が解決され, 細胞非侵襲的な, 極めて有効な卵子 / 胚の凍結保存法として完成さ

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(1)

第7回  麻 布大学 生殖

発 生 工 学セ ミナ

89

7

麻布大学 

セ ミ

凍結保存

ト卵 子

バ ン

実 際

桑 山

 

レディス ク リニ

  先端

殖 医学研 究所

はじめに   我が国で は現 在 10組に 1組の夫 婦が不 妊で悩んで お り

その

5

分の 1が 不 妊 医 療 を 受 け

新生児の う ち すで に

97

人に

1

人 が 体 外 受 精 由 来で ある。 不 妊 原 因は男 性 因 子と女 性 因 子に 二分 さ れるが

遺伝的 材 料 と な る 卵 子 と胚 が 着 床 す る 子 宮 を持つ 女 性 要 因 が 全 体の

7

割 を 占め る

不 妊 症は

治 療 し な くとも直 接 身 体 的に は重 大 な 支 障 を きたす もの で はな く

ま た不 妊で ある実 を認め た くない患 者が多い た め 概 して治 療の 開 始 時 期 が 遅 れ が ちで ある。

方で

女 性には年 齢 要 因に よる絶 対 不 妊があ り, 治 療 開 始 年 齢 が 高い 場 合に は

その疾 病 的 不 妊 原 因 が 解 決 さ れて も

年 齢 要 因によ り妊 娠 す るこ とがで き ない 。 女性の妊 孕 性は

35

才 頃 か ら減 少 し

,39

才 を超える と その傾 向 は 顕 著にな り, 妊 娠 率 が 有 意に低 下 する だ けで な く

胎 児の 染 色 体 異 常 率の上昇 も 見ら れ る

そ して閉 経 を待 た ず

,45

才 を もっ て卵 子の 老 化に よ り妊 娠の可 能 性はほ ぼゼロ となる

  当 院では 年 間 1万 例 以 上の 体 外 受 精 治 療 を 行っ て い るが

患 者の平 均 年齢は約

39

才であ り

多くの女 性 患 者 が 年 齢 性 不 妊 とい う

般 不 妊 治 療の タ イム リ ミッ トに直面 してい る

 

男 性不妊に対 する近 年の 治 療 技 術 開 発は目 覚ましく

体外受 精や顕微授 精 技 術の 立によ り

精 巣 内か ら1精 了で も得 ら れ れば

これを もと に正 常な産 子へ つ けるこ とが 可 能 と なっ た

さ ら に無 精 子 症患者に おい ても

その

は精巣内に

精 子細 胞 あるい は 精 母 細 胞 な ど

精子のも と と なる 精 細 胞が存 在し て お り

これ ら を 用い た治 療 法が臨 床応用 されつ つ る。 し か し な が ら

男性 患 者の妻 が高 齢であっ た場 合 , 夫の治 療を待つ 問に妻の卵 子 が老 化し

妊 娠 する こ と が で きなくな る ケ

スが少 な く ない。 そこで

妻の卵 子を少 しで も若い うちに 採 取 し

凍結 保存して お くこ とで

卵子の 老化を防 ぐこ とが 可 能となる。 我々 はもともと この 目 的

す なわち夫婦 間の 不 妊治 療の

環と して

卵子の将 来 的 本 人 利 用のた めの卵 子セル フ バ ン ク を実現 する た め 卵 子 凍 結 保 存 技 術の 開発を行っ た。 ヒ ト卵 子 凍 結 保 存1卵 子バ ンク設立 の背 景

 

1972年, マ ウス胚で成功例が示 さ れ た凍 結保 存技 術 (緩 慢 凍 結 法 )は その後 様々 な 動 物 種の胚 や 卵 子へ の応用が試み ら れ

実に多くの哺 乳 動物 胚で素 晴 ら しい 保 存 性 が 示 され た。 この技 術は1983 年より ヒ ト体 外受精プロ グラ ム に導入さ れ

墓幹技 術の

つ として広 く世 界 中に普 及 し

胚の凍 結 保存に日常 的に用い ら れて き た

し か し な が ら受 精 前の卵 子は 低 温 感 受 性 が 高 くかつ 物 理 抵 抗 性 しい た め

緩 慢 凍 結 法に よ る保 存は極めて困 難で あっ た。 1985年, 新 しい凍 結 保 存 法

ガ ラス 化 保存法が開 発 され

従 来の緩 慢 凍 結 法で は凍 結 保 存 が 困 難で あっ た偶 蹄 類 胚 など耐 凍 性の低い胚の迅 速かつ 効 率 的 な 凍 結 保存 が 可 能 となっ た

し か し依 然これ らの ガ ラス保 存 法 を 応 用 して も

物 理 抵 抗 性の低い卵 子で は凍 結 失 敗 例 が 相 次 ぎ

その 原 因として高 濃 度の凍 結 保 護 物 質 を含むガラ ス化 液に よる MII プ レ

トの損 傷が指 摘 さ れ た

手 法の改 良 が すで に

80

年 代に行 き 詰 まっ て い る緩慢凍結法を尻 目に

ガラ ス化 保 存 法はその後,

(2)

NII-Electronic Library Service 90 麻 布大 学雑 誌  第9

10巻  2004年 多 くの 低 温 生 物 学 者 らの手によっ て改 良 さ れ 続 け

近 年

冷 却!加 温 法の劇 的 な 改 善によ り

課 題であっ た溶 液の毒 性 問 題 が 解 決 さ れ

細 胞 非 侵 襲 的 な

極 めて有 効 な 卵子/胚の凍結保存法と して成さ れた1) 。  こ の低 毒 性ガ ラス化 液 と超 急 速 な 冷 却!加 温法を用 いた最 少 容 量 冷却法

す なわち

Cryotop

法 (図 3)で は

各 種 動 物

発 育ス テ

ジの胚 は も ちろ ん

ヒ ト 未 受 精 卵子におい て も保存融解 後の極め て高い生存 率が得ら れ

さらに 顕微 授 精後の正常 受精率が90% 以 上 と

非 凍結卵子の成 績 と比較し て も遜色が な く

その後の胚 発 生や胚 移 植 成 績 も良好であっ た

これ まで凍結保存卵子由 来胚を移植した29症例 (平均 移 植 胚 数 2

2 個

1

移植 )の ち12例に妊 娠成立 (GS 確 認 :妊 娠率 41

3%)が確 認さ れ

すで に5例の正常 な挙 児が得られ てい る。 こ の手法が追試さ れ た米国

メキシコ

コ ロ ンビ ア に おい て も同様の成績が得 られ

同技術の再 現 性も証 明さ れ てい る。 マ ウス未 受 精 卵

f・

を 用い た アニ マ ルモ デル験 でも 同法に よ りほ ぼ 100% の生存 率が得ら れ

従 来の ガ ラ ス化保 存 法で 問 題となっ てい たス ピン ドルの異 常もCryotop 法では 発 生しない こ とが明ら か とな り

その全性 の さ が証 明さ れ てい る。 こ の効果 的かつ 安全 なガ ラス化 保 存技 術完成に より

卵子を臨床 治療目 的 で

時的に保 存す る卵 子バ ン クの 立 が可 能となっ た

生 殖医 療 分 野 に お け る卵 子 凍 結 保存の意 義 : 卵子 バ ン ク  卵子バ ンク に は

自己の卵 子を将 来 本 人が利 用 す る た め に保存 する セ ルフ卵 子バ ンク と

卵 了提 供 プ ロ グ ラム に用い る第三者の卵 子を保 存 する ドナ

卵 子バ ン クの 2 種類がある。 (1)卵子セ ル フ バ ンク (本 人 利 用の た めの卵 子バ ンク) 1)ガン患 者に おける治 療後の妊 孕 性維持

 

未 婚 女 性に おける白血病など で は

骨 髄 移 植 をは じ め と す る造血幹 細 胞 移 植に よりその 多 くが治 療 可 能となっ た反 面

化学 治 療の た め多量 に 投 与 さ れた 抗癌 剤お よ び放 射 線 治 療の 副 作 用に よりほ ぼ全 例が 不妊とな る現実がある

 し か し な が ら, 骨 髄 移 植 治 療 前の 寛 解 期に, 男 性 の場 合は精子

既婚の女 性の場 合は受精 卵 を採 取 し て凍 結 保存 し

治 療 後, そ れ ら を 融 解 して

IVF −ET

するこ とに より

こ の医源性不妊を 回 避 する こ と が 可能 となっ てい る

し か し未受精 卵 子は , その凍 結 保存 技術が確立さ れ てい な かっ た た め

未婚の女 性 ガ ン患 者に は その は閉 ざさ れて い た。 2001 年, 我々 が卵 子の凍 結保 存 技 術を確立 し たこ と を知っ た 血液 内科 医か ら

未 婚の 血病 女 性 患 者の卵 子 を 骨 髄 移植 治療 前に凍結 保 存して もらえない か

とい う 依頼があっ た。 直ち にその実 現へ 向けて

採 卵の 可 能 性

リス ク, タ イ ミ ン グ やス ケ ジュ

, 専 門家 技術会 議お よ び倫 理委員 会に おい て十 分に検 討

協議 さ れ た後, 同 年に第

実 施さ れ た

2)高齢不妊に備え た若年時に おける卵 子 保 存  女 性の 妊 孕 性は

般に

35

才 頃 か ら減 少 を は じめ

その傾 向は40 才を越 える と顕 著となる

そ して 45 才をもっ て閉 経を待たず に ほ ぼ全て の女 性は妊 娠 する能 力を失 う。 し か し な が ら現 代 社 会におい て は 多くの女 性が

晩 婚 や 職 業 的 理 由 など に よ りこ の生 殖 年 齢 内に伴 侶と出 会い 子を生む機 会を逸 する 合が少なくない。 晩 年におい て も 自 らの子 を得 るこ と がで き る男 性と性の差がある に も関わ らず

男 性 型の社 会 構 造に より

女 性 にとっ て の 出 産 が

そ れ まで積 み 上 げて き た キャリアの致命的 なハ ンディ と なる現 実 問 題 が 存 在 してい る

これらの性 差 別 を 解 消 し, 自分の人 生の , 適 した 時 期に子供 を持て る よ うにする技 術 として卵 子の セ ル フ バ ンキン グ が注目 さ れは じめて いる

3) 夫が不 妊 治療中で ある高 齢婦人の妊孕 性維 持  生 殖 補 助 医 療で は

男 性 因 子 不 妊 症におい て

精 液 ある い は精 巣 中に例 え1細 胞で も正常 精子が存 在 す れば

顕 微 授 精 (lntra Cytoplasmic Sperm Injection

ICSI

)に よ り正 常 な 受 精 卵 を作出 するこ とが 可能と なっ て い る

無 精 子 症 患 者の約 15% に は

精巣内に 精 子の も と と なる精 細 胞

す な わ ち精 子 細 胞

精母 細 胞 あるい は精 祖 細 胞が存 在し て お り

現在

これ らの細 胞 を体 外で精子に発 育 させる技 術が確立さ れ つ つ

しかしなが ら

40 才を越 えた女 性は段階 的に卵 子 老 化によっ て絶対不 妊へ と 移行するため

不 妊 男 性の妻がこ の精 子形成!完成培 養 技術を用い た 治 療 法の 臨 床 応 用 を待つ 間に

年齢を重 ねて子 供を 作る機 会 を 失うこ と と なる。 そ こ で

あら か じ め

妻の健 康な卵 子 を 凍結保存し て お くこ と に よっ て

こ の高齢由 来不妊に対応 するこ とが 可能である。 N工 工

Eleotronio  Library  

(3)

第7同   麻 布 大 学  生殖

発生 匚学セ ミナ

91

(2) 卵 子バ ン ク (第三者 利 用のた めの バ ンク)  欧 米 をはじめ とする多くの国で は

早 期 卵 巣 不全 や両 側 卵 巣 摘 出 女 性 など, 本 人 卵 子に よ る妊 娠が不 可 能

ある いは困 難な場 合

精 神 的

身体的に健 康 な 第 三 者 か らの提 供 卵 子を用い た体 外受精が

不 妊 治 療の

と して 目常 的に施さ れて い る。 我が国 で は現 在

この卵 子の Donationは凵本 産 科 婦 人 科 学 会の ガ イ ドラ イン で認め ら れてい ない が, 近 く

患 者に卵 子 が 全 くない症 例に限っ て実 施 可 能と な る見 通 しで あ る。  提 供 者の卵 子が凍 結 保存に よりバ ンク で きる よう にな れば, 提 供 者 が 都 合の 良い 時に採 卵でき

凍 結 卵 子の状態で

必 要な場 所まで

使用時まで 管 が 可 能とな り, 空 間 的, 時 間 的 制 約が解 除 さ れ

卵 子の利 用 性が飛 躍 的に上する。 さ ら に

患 者の 治 療に必 要 な 数だけ 凍 結 卵 子 を融 解し

受精さ せ る こ とに よ り, 限ら れ た貴重 な卵 子を, 無 駄な く有 効 に利 用 する こ と が可 能と な る。 ガラス保存の理 論と実 際 (1)ガ ラス化 保 存 理 論  ガラ ス化 保存法と は

高 濃度の凍 結保 護 物 質を添 加 した溶 液に よっ て細 胞を十 分に脱 水 濃 縮 後

液体 窒 素へ の直 接 注 入に よ る急速な冷 却に より

細 胞 内 外 を非 結 晶 化 (ア モ ル フ ァス状態 )し て凍 結保 存す る手 法である。  この手 法は細 胞へ の冷 温 障 害を回 避で きる だけで な く, 保 存 中 溶 液 内に有 害な氷 品が発生 し ない た め に

従 来の緩 慢 凍 結 法に比較し て

より高い凍 結 保 存 後の生 存 性 が 得 られ る。 また従 来 法に比 較 して処 理が極めて簡 易で

プロ ラ ム フ リ

な ど特別 な 機 器 も必 要 としない た め

実 用 的 観 点か ら臨 床応 用に極めて有 効 な手法で ある。 (2)ガラ ス化 保 存の歴 史  高 濃 度の凍 結 保 護 物 質 (Cryoprotectant;CPA )を 添 加 した水は

低 温 下 に おい て も水 素 結 合に よ る氷 晶 形 成が著 しく阻 害 さ れ る た め 液 体の分 子 状 態の ま ま固 化 する

す なわち 物 理 的 な損 傷 無 く

細 胞を 低 温で永 久 保 存 す るこ とが 可 能で ある。 1937年, 低 温 生 物 学 者Luyet に より提 唱 され たこ の凍 結手 法は

Vitrification

(ガ ラス化 保 存 〉 法と名 付 け ら れた2 )。 しか しなが ら十 分に毒 性の低い 凍 結 溶 液 (ガラ ス化 液)が開発 で きず

最初の画期的 な成 功は実に半世 紀 後の 1985 年 (マ ウ ス胚3

に な っ て か らで あっ た。 その後

ウ サ ギ胚

ウ シ4 )

ブ タsl な ど11 種以 ヒの 動 物 種に おい て保 存 後の生存が報告さ れ

今日 で は そのくの に おい て実用的にガラス 化 保存 技 術が 利 用さ れてい る。   手 法的に は

初期に用い ら れ た高濃 度のCPA を添 加 し た ガ ラスは90 年代に 入 り

よ り低い度の 溶液6)へ

添加 すCPA 種 類

超 急 速 な冷 却

加 温法7}の

さ ら に

専用の ガ ラ ス化コ ンテ ナT

8) さ れ

現 在で に治 療 分 野に おけるヒ ト卵子

1

胚に おい て

好 成績が報 告さ れてい る9

 10/, 。 (3)卵子のガ ラス保存プロ トコ

ル   我々 が用い てい る卵 子の ガ ラス化 保存の プロ トコ

を図 1 し た 。   採取さ れ た卵 子は まず卵丘 細胞を 除去し て裸 化し

細胞 内へ CPA を浸透 さ せ る た め に平 衡液へ

J 浸 透圧 差 に よ り

時的 に収縮 し た卵 子 細 胞 体 積 が回復 する のを待ち

細 胞 内外の氷 晶 形成 を抑制 す る た め

凍 結し ても氷 晶が形成さ れ ない ガ ラス化 液 中へ 卵 子を導入 し

細 胞 外 液を完全

i

換 後

ガ ラ ス に開発し た凍 結 保存 容 器

ク ラ イ オ トッ プへ 載せ る 。 直ちに液体窒素中 (

196 )に容 器 を投入 し て急速に冷却

保 存する。 この温度域では 細 胞が ほ と ん ど劣 化 し ない た め

品質を 良好に保 持 し た ま ま

半永 久 的に保 存が 可能であるc

解 凍は

37℃ に加温 し た解 凍 液中 に

直接凍 結卵子を導入す る ことに より急速に行い

ショ糖を1お よび

O.

5モ ル 添 加 し た希 釈 液を用い て段 階的に卵子細 胞 内の CPA 図1Vitrificationプロ トコ

(4)

NII-Electronic Library Service 92 麻布 大 学雑 誌  第9

IO巻 2 04年 図2 Vitrification前 後の ヒ ト卵 子 を希 釈除 去 する。 4 時間の培 養に より細 胞 膜の機 能 回復を待っ て か ら顕微 授精法に より媒 精 し受精さ せ

さ らに5日間の発 生培 養後に胚盤胞期へ 発 育し た胚 を患者の

f

宮 内に非 手術 的に移植す る。 (4 )ガ ラス化 保し たヒ ト卵 了の生存性  これまで に解 凍し た 107個の卵子の 生存 率は98% で

従 来の緩 慢凍 結 法 (22%)に 比較 して 明ら か に 高い 良好な成績であっ た。 また 生存 卵子を顕微 授精 後

90% が雌雄両 前核の 形 成を伴う正常受精 卵とな り

培 養後

91% が分割

さ ら に4 日後

その 50% が分化し た 正常な胚 盤 胞へ 生 し た 。 この成 績は凍 結保 存して い ない子 と比較して も遜の ない良好 な値であ り

凍結に よ る卵 子の Viabiliy lossが最 小 限 で あっ たこ と が証 明さ れ た。 従 来の緩 慢 凍 結 法では, 生存卵子の半 数が受精し た もの の胚 盤 胞へ の発生 は 見ら れ な かっ た。 こ れ まで の緩 慢 法で は妊 娠が滅 多 に得ら れ な かっ た こ と が この結 果か ら も示さ れ る

 現在ま で に同 手法を用い て 187 人の不 妊 治 療 中 患 者より498 個の子が凍結保 存さ れて いる。 お わ り に  毒 性のい ガ ラスと最 速の 冷 却/融 解 方 法で構 成 さ れ た最 少 容量冷 却 法に よ る ガラ ス化 保 存 法を用い る こ と に よっ て

従 来

極め て困 難iと さ れて いた ヒ ト卵 子の凍 結 保存が 可能 と な っ た。 これに より, 白 血病患 者や卵 巣ガン患者な ど

卵 巣 あるい はその機 能 消失に よっ て妊 孕 能 を失 う状 況 に置 かれ た女 性 が 自己卵子の結保 存に より

その後の人生 におい て

自分自身の 挙 児を得る道 が 開かれた。   すで に

日本

米 国お よ び中 南 米 諸 国にお い て演 図3 卵子の Vitrification用容器 「ク ラ イ オ トッ プ 」 (左 )と     卵 子 をの せた状 態の同先 端 部 (右 ) 者の技 術 指 導の も とに ヒ ト卵 子セ ル フ バ ンク施 設が 設立 さ れ

100 名を越 える女性 達に利 用さ れて い る

 

近年の卵 子 体 外 成 熟 培 養 技 術の確 立に より, PCOs 患 者な ど

その 臨床 応用 場 面が広がっ た未 成 熟 卵 了

さ ら に基 礎 段 階で 画 期 的 な 成 果が報 告 さ れつ つ ある様ざ まなス テ

ジの発育途上卵 母 細胞の不 妊 治 療へ 利 用 性 拡 大た め

こ れ ら卵 母 細 胞

い は卵 巣 組 織に適 し た ガラ ス化 保 存 法の開 発を実 施 中である、, 引用文献

1)Kuwayama

 M

,Osamu , Kato

 All round  vitrification

   of human oocytes  and  embryos

 J

 Assist

 Reprod

   Gentic

17(

8

):477

2000

2 >Luyet

 B

J

 Thc vitrification  of organic  colloids  and

   of protoplasm

 Biodynamica 29:1

14

1937

3)Rall

 W

 F

& Fahy

 G

 M

 Ice

free cryopreservation

   of mouse  embryos  by vltrificatlon

 Nature 

313

:573

   575

1985

4 )Kuwayama

 M

 Hamano

 

S .

 and Nagai

 T

   

Vitrification

 of 

bovine

 

blastocysts

 ebtained  

by

 

in

   vitro culture  of oocytes  matured  and fertilized 

in

   vitro

 

J.

 Reprod

 Fert

96

187−193,1992.

5)Kuwayama

 M

 Holm

 P

 

Jacobsen

 H

 

Greve,

 T

   

Callesen

 

H .

 

Successful

 cryopreservation  of porc血e

   embryos  by vitrification

 Veterinary Record l41:

   365

1997

6)Kuwayama

 M

 In straw  dilution of  bovine IVF

   blastocysts cryopreserved  

by

 vitrification

   Theriogenology 

41

231,1994.

7)Vajta

 G

 Kuwayama

 M

 Holm

 P

 Booth

 PJ

   

Jacobson

 

H .

Greve,

 

T.

Callesen

 

H .

 

Open

 pulled

   straw  vitrification :anew  way  to reduce  eryoinjuries

(5)

ng7pm

fiinlt*tsre

fithI\k

l-tu 93

of bovineova and embryos. Mol. Reprod.Dev. 51: 33-58,1998.

8)

Lane, M., Schoolcraft, WB., Gardner, DK. Vitrificationof mouse and human blastocystsusing a

novel cryoloop container-less technique.Fertil,

Steril.72(6):1073-8,1999.

9) Kuleshova,L.,Gianaroli,L.,Magli,C.,Ferraretti,

A.

& Trounson, A. Birthfollowingvitrification of a

smallnumber of human oocytes. Hurnan,Reprod.14:

3077-3079,1999.

10) Kuwayama, M., Kato,O.Vitrificationof human

oocytes, Annual meeting of American Societyof

参照

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