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問い続ける子どもの育成を目指した社会科授業設計-概念探究型社会科における仮説の機能を手がかりとして-

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Academic year: 2021

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(1)  問い続ける子どもの育成を目指した社会科授業設計 一概念探究型社会科における仮説の機能を手がかりとして一 教科・領域教育専攻    社会系コース.   M06205J     浅野 光俊 I研究の日的と方法.  を考察することで,社会科で「間い続け.  1 研究の目的.  ること」を可能にする授業のあり方(モ.  (1) 社会科で「間い続けること」を定義.  デル)を提案する。.    し,概念探究型社会科における仮説の機. (4) 上記の(1)から(3)の検討にもとづい.   能を手がかりとして,子どもが「間い続.  て,社会科で「問い続けること」を可能.   けること」を可能とする授業構成を明示.  にした授業モデルを開発する。.   する。. II論文様成.  (2)(1)で得られた成果をもとに,子ども.   が「問い続けること」を可能にした授業. 序論.   モデルの作成を行う。. 第I章 「間い続けること」を視点とした杜     会科教育 第I1章 概念探究型社会科における「仮説」. 2 研究の方法. 第皿章 「仮説」に着目した現行社会科授業. (1) 「問い続けること」を視点とした杜.  会科授業の事例を分析・検討する。その.     分析.  成果を踏まえて,社会科の目標の一つで. 第IV章 間い続ける子どもの育成を目指した.  ある「社会認識形成」の観点から,社会.    社会科授業設計.  科で「間い続けること」の定義を行う。. 結論. (2)子どもの学習の経験によって立てら  れる予想や仮説,特に,社会が「わかる」. m 研究の概要.   ことを目的とした概念探究型社会科に.  1 「問い続けること」を視点とした社会科.  おける「仮説」の機能に着目し,仮説そ.   教育.  のものと社会科で「問い続けること」の.    社会科で「間い続けること」とは,社会.  関連について考察する。.   事象に対して仮説を設定し,探究し続ける. (3)(1),(2)の研究成果から,授業分析フ.   ことである。仮説は,先行学習で獲得して.   レームワークを作成し,小学校・中学校.   きた説明的知識や概念的知識を活かすこ.  社会科の授業を分析する。得られた結果.   とで設定される。仮説の設定によって,学. 一336一.

(2) 晋の連続性を保つことができる。社会認識. ベルAの仮説を設定すれば,説明的知識を. 形成をはかる上では,問いと知識の分類を. 獲得することが可能となる。④現行の社会. 明らかにし,説明的知識,概念的知識の獲. 科授業は,問い続けるものになっていない。. 得が求められる。これらの知識の獲得が,. ことが明らかとなった。. 社会科で「問い続けること」につながる。. 4 問い続ける子どもの育成を目指した社会 2 概念探究型社会科における「仮説」.  科授業.  社会科授業の中で,仮説を立てる仮説的.   1から3の研究成果にもとづいて,問い. 推論(アブダクション),帰納法,演緯法.  続ける子どもの育成を目指した社会科授  業モデルを提示した。仮説の設定において,.  という段階を経ることによって,獲得した. 説明的知識を概念的な知識へと高めるこ.  子どもの学習の経験,とりわけ概念的知識.  とができる。これを社会科授業設計に組み.  や概念装置を生かせる授業設計となって. 込むによって,社会科で「問い続けること」.  いる。つまり,子どもが「間い続けること」.  が可能になる。.  によって知識を成長させる授業モデルと.   アブダクションとは,仮説を設定するた.  なっており,十分な成果を上げていると判. めの思考の働きであり,「発見の方法」でも.  断できる。. ある。仮説を検証することによって,説明 的知識のコードを増殖,蓄積させることに. w 研究の成果と課題. なる。帰納的に説明的知識の共通項を抽出.  本研究の意義は,社会科で「間い続けること」. することによって,概念的知識,r概念装置」. を定義し,アブダクション,帰納法,演繹法と. になる。これらが新たな社会事象を探究す. いう段階を授業設計に組み込むことによって,. る際,演線的に機能し,仮説を設定して探. 授業モデルを提示したことである。. 究することを可能とする。すなわち,社会.  今後の課題は,①設定した仮説のレベルをさ. 科でr間い続けること」を可能にする。. らに詳細な段階に区分していくこと,②社会科 の各分野で子どもたちが間い続けることが可能. 3 「仮説」に着目した現行社会科授業分析. になる授業モデルの開発を進めること,③r間.   1,2の研究成果にもとづいて授業分析. い続ける子どもの育成を目指した社会科授業設.  フレームワークを作成し,現行の社会科授. 計モデル」の有効性を,実践を通して明らかに.  業40事例を分析した。その結果,. すること,の3点が挙げられる。. ①学習問題に対して,予想と仮説が明確に 区別されていない。②仮説の設定は,学習. 主任指導教員 岩田 一彦. の方向性を立てることに有効である。③レ. 指導教員 米田 豊. 一337一.

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