性別の視点から考える今後の課題
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(2) 学歴 経済力 職業 家柄 国籍 ・ 民族 家族 の 障害. 畷. 宗教 被 差 別部 落 出身 その他 特に気 にしない 304050 結 婚 相 手 に 求 め る条 件. (イ)部. 落 出身者 との結婚 に対 す る態度. 問16で. は 、 「あ な た が 好 き に な り結 婚 した い と思 う人 が被 差 別 部 落 出 身(同 和 地 区 出 身)だ. と分 か っ た と しま す 。 そ の 場 合 、 あ な た は ど ん な 態 度 を と る と思 い ま す か 」 と問 い 、 「 考 え直す だ ろ う」 「 迷 い な が ら も、 結 局 は考 え 直 す だ ろ う」 「 迷 い な が ら も 、結 局 は 問 題 に し な い だ ろ う」 「ま っ た く問 題 に し な い だ ろ う」 の 中 か ら、1つ. を選 ぶ よ う求 め た 。 そ の 回 答 結 果 が 表1で. あ. る。 な お 、 本 稿 に お い て は 、 部 落 出身 者 と の結 婚 を 「 考 え直 す だ ろ う」 「 迷 い な が ら も、 結 局 は 考 え 直 す だ ろ う」 と 回 答 し た 人 を 、 以 下 、 「考 え 直 す 」 人 と し て 、 「 迷 い なが らも、結 局 は問題 に し な い だ ろ う」 「 ま っ た く問 題 に しな い だ ろ う」 と回 答 した 人 を 、 以 下 、 「問題 に しな い 」 人 と して 記 載 す る。 全 体 で14.2%が. 、 部 落 出 身 者 と の結 婚 を 「 考 え直 す 」 と回 答 して い る。. 性 別 で み る と、 男 性 で10.7%、. 女 性 で20.8%と. 、 男 性 の10人. が、 「 考 え 直 す 」 と回 答 して い る。 さ ら に 、 女 性 の 回 答 が10ポ. に1人. が 、 女 性 の5人. に1人. イ ン トほ ど高 くな っ て お り、 女. 性 の 方 が 男 性 よ り、 結 婚 にお い て 差 別 的 態 度 が 強 い こ とが わ か る。. 表1部 度数 行96. 全体 男性 女性. 落 出身 者 との 結 婚 に対 す る態 度 回答者 数 917 100,096 612 100.0%. 考 え直 すだ ろう. 迷 いなが らも、結 局 は 考 え直 すだ ろう. 33 3,696. 97 10.6%. 18 2,996. 48 7.8%. 迷 いなが らも、結 局 は 問題 にしない だろう 338 36.9% 212 34.6%. 302. 14. 49. 124. 100,096. 4,696. 16,296. 41,196. 一9一. まったく問 題 に しないだ ろう. 無 回答. 446 48.6%. 3 0.3%. 332. 2. 54,296. 0,396. 114 37.7%. 1 0.3%.
(3) 3.部. 落 出身者 との結婚 に対す る態度 に影響 を与えている要 因. (ア)結 婚 相 手 に求 め る 条 件 次 に 、 部 落 出 身 者 との 結 婚 に 対 す る 態 度(表1)に. どの よ うな 要 因 が 影 響 して い る か を検 証. す る。 まず 、 結 婚 相 手 に求 め る 条 件 との 関連 で あ る。 表2は. 、 部 落 出 身 者 と の結 婚 を 「 考 え 直 す 」 人 と 「問題 に しな い 」 人 が 、 結 婚 相 手 に 求 め る. 条 件 と して どの よ うな項 目 を あ げ て い る か を集 計 した 結 果 で あ る。 ま ず 、 男 性 の 場 合 を み て み る 。 部 落 出 身 者 と の結 婚 を 「問題 に しな い 」 男 性 の うち 、 約5割 の 男 性 が 、 結 婚 相 手 に 求 め る条 件 と して 「 特 に 気 に し な い 」 と回 答 して お り、 そ れ 以 外 の 項 目 に つ い て は2割 程 度 か そ れ 以 下 の 回答 に な っ て い る。 一 方 、部 落 出 身 者 と の結 婚 を 「 考 え直 す 」 男 性 は 、 い ず れ の項 目 も3割 以 上 の 回 答 に な っ て い る 。 女 性 の場 合 を み て み る と 、 「 考 え直す 」 「 問 題 に し な い 」 の い ず れ の 立 場 と も、 「 経 済力 」 「 職 業 」 が 上 位 を 占 め る。 部 落 出 身 者 との 結 婚 を 「 考 え 直 す 」 女 性 は 、 「問題 に しな い 」 と 回答 した 女 性 よ り、 い ず れ の 項 目 も 、10ポ イ ン ト程 度 か ら20ポ. イ ン ト程 度 も 高 い 割 合 を 示 して い る 。. 部 落 出身 者 との結婚 を 「 考 え直 す 」 と回 答 した 人 の 実 数 が 十 分 で は な い た め 、 こ の結 果 を も っ て 説 明 す る こ とは 難 しい が 、 一 定 の 傾 向 と して 、 部 落 出 身 者 との 結 婚 を 「 考 え直す 」人 の方 が、 「 問 題 に し な い 」 人 よ り も 、性 別 に か か わ らず 、 結 婚 相 手 に求 め る 条 件 と して 、 い ず れ の 項 目に お い て も高 い 割 合 を示 して い る とい え る。 次 に 、 部 落 出 身 者 との 結 婚 を 「 考 え 直 す 」 と回 答 した 人 を 、 性 別 で 比 較 を して み る と、 男 性 の方 が 高 い 割 合 を示 して い る 回 答 項 目 と して 、 「 国 籍 ・民 族 」 「 家族 に障害 を もつ人 が い るか ど うか 」 「 宗教 」 「 被 差 別 部 落 出 身 者 か ど うか 」 が あ げ られ 、 女 性 の 方 が 高 い 割 合 を示 して い る条 件 項 目は 、 「 学歴 」「 経 済力 」「 職 業 」「 家 柄 」で あ る。差 の 開 き の 大 き い 項 目 を順 に あ げ る と、 「 経 済 力 」 は 女 性 の 方 が40.5ポ. イ ン ト、 「 職 業 」 は 女 性 の 方 が26.0ポ. イ ン ト、 「 学歴 」 は女性 の方. が15.1ポ. イ ン ト、 「 特 に 気 に しな い 」 は 男 性 の 方 が12.4ポ. が12.1ポ. イ ン ト、 「 家 族 に 障 害 を も つ 人 が い るか ど うか 」 は 男 性 の方 が10.1ポ. 別 部 落 出 身 者 か ど うか 」 は 男 性 の 方 が8.8ポ. イ ン ト、 「 国 籍 ・民 族 」 は男 性 の 方 イ ン ト、 「 被差. イ ン ト、 そ れ ぞ れ 高 くな っ て い る。 部 落 出 身 者 と. の結婚 を 「 考 え 直 す 」 と回 答 した 人 の うち 、 男 性 は よ り 「 生得 的 属性 」 を、女 性 は よ り 「 獲得 的 属 性 」 を 、 結 婚 相 手 に 重 視 して い る傾 向 に あ る こ とが わ か る。. 表2部. 落 出 身者 との結 婚 に 対 す る 態 度 と結 婚 相 手 に 求 め る 条 件 回答者数. 考え直す. 問 題 に しない. 職業. 家柄. 国籍 ・ 家族 の. 学歴. 経済力. 15,496. 34,096. 31,396. 18.5%. 19.6%. 民族. 全体. 917. 男性. 66. 30.3%. 34.8%. 36.3%. 36.3%. 45.4%. 女性. 63. 40.6%. 75,396. 62.3%. 39」%. 33,396. 男性. 544. 女性. 238. 9,096 17,696. 障害 9,996. 宗教. 部落出身. その他. 気 に しな い. 25.7%. 7.6%. 4,796. 35.8%. 30.3%. 45496. 36,396. 7,696. 16,796. 20.2%. 39,196. 27,596. 2,996. 4.3%. 14,096. 21.0%. 13,896. 17,696. 7.2%. 21,796. 2.9%. 5.3%. 48,796. 66,096. 43,296. 17.2%. 12.1%. 6.3%. 24,396. 42%. 2,996. 20,696. 一10一.
(4) (イ)部. 落 出 身 者 との 結 婚 に 対 す る 家 族 の 考 え. 問17で. は 、 「あ な た が 好 き に な り結 婚 した い と思 う人 を 家 族 に 紹 介 した と こ ろ 、 「よ さそ うな. 人 だ ね 」 と喜 ん で くれ ま した 。 そ の 後 で 、 そ の 人 が 被 差 別 部 落 出 身(同 和 地 区 出 身)だ. と分 か. っ た と し ま す 。 そ の 場 合 、 あ な た の 家 族 は ど ん な 態 度 を と る と思 い ま す か 。 あ な た に とっ て 、 影 響 力 を も つ 家 族 の 人 を思 い 浮 か べ な が ら答 え て く だ さ い 」 と尋 ね て い る 。 そ の 回 答 結 果 が 表 3で あ る。 な お 、 家 族 の 考 え(問17)に. つい て の回答 は、 「 頭 か ら反 対 す る だ ろ う」 と 「 迷 い なが らも、. 結 局 は 反 対 す るだ ろ う」 を 合 わ せ て 「 反 対 す る だ ろ う」 と し、 「 迷 い な が ら も 、結 局 は 賛 成 す る だ ろ う」 と 「 た め ら う こ とな く賛 成 す る だ ろ う」 を合 わ せ て 、 「 賛 成 す るだ ろ う」 と して 記 載 す る(以 下 、 同 様)。 部 落 出 身 者 との 結 婚 を 家 族 は 「 反 対 す る だ ろ う」 と 回 答 した 人 は 、 全 体 で21.3%と り、5人. に1人. に の ぼ る。 部 落 出 身 者 との 結 婚 に対 す る態 度(表1)に. 直 す 」 と 回答 した 人(14.2%)よ. な ってお. お い て 、結 婚 を 「 考え. り高 い 割 合 に な っ て い る。. と こ ろ で こ れ を性 別 で み る と、 「 反 対 す る だ ろ う」 と回 答 した 人 は 、 男 性 は15.5%、 32.4%と. 表3部 度数 行%. 、 女 性 が17ポ. 女性 は. イ ン トほ ども 高 くな っ て い る。. 落 出 身 者 との 結 婚 に 対 す る家 族 の 考 え 頭 か ら反 対 する だ ろう. 回答者数. 全体 男性 女性. 917 100,096. 迷 い なが らも、結 局 は 反 対 す るだろう. 60 6,596. 612. 136 14896. 33. 100.0%. 5,496. 302 100%. 62 10.1%. 26. 72. 8,696. 23,896. 迷 いな が らも、結 局 は 賛 成 するだ ろう. ため らうことな く 賛 成す るだ ろう. 394 43.0%. 325 354%. 265 43.3%. 2 0,296. 251 41.0%. 129 42.7%. 無回答. 1 0.2%. 74 24.5%. 1 0,396. そ こで 、 部 落 出 身 者 との 結 婚 に 対 す る 態 度 に 、 家 族 の 考 え が影 響 を及 ぼ し て い る の で は な い か 、 と の推 測 を た て て 検 証 す る。 部 落 出 身 者 と の 結 婚 を 「 考 え 直 す 」 人 と 「問題 に しな い 」 人 が 、 家 族 に つ い て は ど の よ うな 態 度 を と る と考 え て い る の か 、 そ の 関 係 を分 析 し た結 果 が 表4 で あ る。 全 体 の 傾 向 か らみ る と、 部 落 出 身 者 との 結 婚 を 「 考 え 直 す 」 人 の う ち 、72.9%の. 人 が、 家族. は結 婚 を 「 反 対 す る だ ろ う」 と回 答 して い る。 部 落 出 身 者 との 結 婚 に 対 す る 態 度 に家 族 の 考 え が 影 響 を して い る こ とが 現 れ て い る。 さ ら に性 別 で 見 て み る と、 男 性 の場 合 、 部 落 出 身 者 と の 結 婚 を 「 考 え 直 す 」 人 の63.6%が 女 性 の 場 合 で は 、82.5%が. 、. 、家族 は 「 反 対 す る だ ろ う」 と回 答 して い る 。 ま た 、 「 問 題 に しな い 」. 人 に お い て も 、男 性 の9.7%、. 女 性 の19.3%が. 、家 族 は 「 反 対 す る だ ろ う」 と回 答 して い る。 女. 性 の方 が 、 結 婚 に つ い て 、 家 族 か らの影 響 を よ り強 く受 け る こ と が わ か る。. 一11一.
(5) 表4部. 落 出 身 者 との 結 婚 に 対 す る態 度 と家 族 の 態 度. 度数 行96. 全体 合計. 129 100.0%. 100,096. 100,096. 合計. 782 100,096. 100.0%. 100.0%. (ウ)結. 52. 99 12,796 53 9.7%. 238. 女性. 42. 82.5%. 544. 男性. 問 題 に しない. 94. 63.6%. 63. 女性. 無回答. 賛 成 するだ ろう. 72,996. 66. 男性. 考え直す. 反 対す るだ ろう. 46 19.3%. 34 26.4%. 1 0,896. 24 36,496 10 15.9% 682 87.2% 490 90.1%. 1 1,696 1 0,196 1 0,296. 192 80,796. 婚観. で は 、結 婚 に 対 す る 態 度 と結 婚 観 は どの よ うに 関 連 し合 っ て い る の だ ろ うか 。問25の. ⑤ で は、. 「Aの 意 見=結 婚 は 当 事 者 間 の 問題 で あ り、二 人 の 意 思 が 尊 重 され るべ き で あ る 」と考 え るか 、 「Bの 意 見=結 婚 は 家 と家 とが 結 び つ く こ と で も あ る の で 、 家 族 の 同 意 が 尊 重 され るべ き で あ る 」 と考 え る か 、 ど ち らの 意 見 に 近 い か を 尋 ね て い る。 な お 、 「ど ち らか とい う とAの. 意 見 に 賛 成 」 は 「Aの 意 見 に 賛 成 」 と合 計 し、 「どち らか とい. う とBの 意 見 に 賛 成 」 は 「Bの 意 見 に 賛 成 」 と合 計 して 比 較 して い る 。 表5は. 、部 落 出 身 者 との 結 婚 を 「 考 え 直 す 」人 と、 「問題 に しな い 」 人 が どの よ うな結 婚 観 を. 持 っ て い る の か を集 計 した 結 果 で あ る。 部 落 出 身 者 との 結 婚 を 「 考 え 直 す 」人 の26.4%が 題 に しな い 」人 の11.1%が. 、 「問. 、「 結 婚 は 家 と家 とが 結 び つ く こ とで も あ る の で 、家 族 の 同意 が 尊 重. され る べ き で あ る 」 と の結 婚 観 を 持 っ て お り、 「 考 え直す 」 人 の方 が、 結婚 を 、 「 家 と家 とが 結 び つ く こ と」 で あ り、 「 家 族 の 同 意 が 尊 重 され る べ き で あ る」 と考 え て い る傾 向 に あ る こ とが わ か る。 な お 、 性 別 に よ っ て も傾 向 は か わ らな い 。. 一12一.
(6) 表5部. 落 出 身 者 との 結 婚 に 対 す る態 度 と結 婚 観. 度数. A二 結 婚 は 当 事 者 間 の 問 題 であ り、. 全体. 行% 合計. 127. 62. 39. 776. 606. 236. 177 75,096. (エ)ま. 84 10,896. 57. 79.5%. 100,096. 女性. 7 11,396. 86 11」%. 429. 100,096. 5 7.7%. 16 25,896. 781%. 540. 男性. 問 題 に しな い. 27,796. 62.9%. 100.0%. 1 0.8%. 18. 64.6%. 100.0%. 合計. 34 26,496. 42. 100,096. わ か らない. され るべ きで ある. 63,796. 65. 女性. 婚 は 家 と家 とが 結 び つくこと. でもあるの で、家 族 の 同意 が 尊 重. 81. 100.0%. 男性. 考え直す. 二 人 の 意 思 が 尊 重 され るべ きであ る. B=結. 10.6%. 54 10,096. 29 12.3%. 30 12,796. とめ. 以 上 、部 落 出身 者 と の結 婚 に対 す る 態 度 に何 が 影 響 して い る の か 、そ の 要 因 を検 証 して き た 。 そ れ ぞ れ の 分 析 か ら見 え て き た知 見 な らび に今 後 の 課 題 を ま とめ て お き た い 。. ① 結 婚 相 手 に求 め る条 件 に つ い て 国 立 社 会 保 障 ・人 口 問題 研 究 所 に よ る 『第12回 査. 独 身 者 調 査 』(2002年)で. 出 生 動 向基 本 調 査. 結 婚 と出 産 に 関す る 全 国調. は、 「 結 婚 相 手 の 条 件 と し て 重 視 す る項 目は 、男 女 と も相 手 の 「 人. 柄」 「 家 事 ・育 児 に 対 す る 能 力 や 姿 勢 」 「自分 の 仕 事 に対 す る理 解 と協 力 」 の 順 と な っ て い る。 つ い で 女 性 で は相 手 の 「 経済力」「 共 通 の趣 味」 「 職 業 」、 男 性 で は 「 共 通 の趣 味」 「 容 姿 」 を重 視 し て い る 」 と報 告 され て い る。 本 調 査 に お い て は 、 結 婚 相 手 に求 め る 条 件 と して 、 女 性 が 男 性 に あ げ て い る もの を 、 高 い割 合 を示 した 項 目か ら順 に あ げ る と、 「 経済 力」「 職 業」「 宗教 」「 学歴 」「 家 柄 」 のll頂 で あ っ た 。 さ らに 、 「 経 済 力 」 は 女 性 の 方 が52 .9ポ イ ン ト、 「 職 業 」 は 女 性 の 方 が25.6ポ 方 が11.8ポ. イ ン ト、 「 学歴 」 は女性 の. イ ン ト、 そ れ ぞ れ 高 くな っ て い た 。. なぜ 女 性 が 配 偶 者 の 「 経 済 力 」 に依 存 しな けれ ば な らな い の か。 配 偶 者 の 「 職 業」 を重視 しな けれ ば な らない のか。配偶 者 の 「 経済 力」 「 職 業 」 に よ っ て 女 性 の 経 済 的 ・社 会 的 地 位 が 決 定 され て しま う現 実 が 、 あ る い は 決 定 す る と考 え られ て い る 状 況 が 、 そ し て 、 女 性 が お か れ て い る経 済 的 ・社 会 的 地 位 が 、 若 者 た ち の 結 婚 観 や 職 業 観 に い か な る影 響 を及 ぼ して い る の か を 、 今 後 さ ら に 検 証 して い き た い 。 また、 「 学歴 」が 「 職 業」 に、「 職 業」 が 「 経 済力 」に 、 さらには親 の 「 経済 力」が子 どもの 「 学 歴 」 に連 関 して い く こ と を考 えれ ば 、ジ ェ ン ダ ー や 性 別 分 業 を検 証 の課 題 とす る の み な らず 、 「 貧 困」や 「 格 差 」 問 題 と 、若 年 層 の結 婚 や 労働 の 問 題 との 関 連 を さ らに検 討 して い く必 要 が あ る。. 一13一.
(7) ② 結 婚 に 対 す る 態 度 とそ れ に影 響 を及 ぼ して い る要 因 に つ い て 部 落 出 身 者 と の結 婚 に 対 す る態 度 と結 婚 相 手 に 求 め る条 件 との 関連 に つ い て 分 析 し た結 果 、 部 落 出 身 者 との 結 婚 を 「 考 え直 す 」人 に お い て 、男 性 の方 が 高 い 割 合 を示 して い る 条 件 項 目は 、 「国 籍 ・民 族 」 「 家 族 に 障 害 を もつ 人 が い る か ど うか 」 「 宗教 」 「 被 差 別 部 落 出 身 者 か ど うか 」 で あ り、 女 性 の方 が 高 い 割 合 を示 して い る条 件 項 目は 、 「 学歴 」 「 経済 力 」 「 職業」「 家 柄 」 であ った。 男性 はより 「 生 得 的 属 性 」 を、 女 性 は よ り 「 獲 得 的 属 性 」 を 、 結 婚 相 手 に 重 視 して い る傾 向 に あ る こ とが わ か っ た 。 本 分 析 に お い て 明 らか に な っ た 傾 向 と 、 ジ ェ ン ダ ー 、 な らび に結 婚 に 対 す る 態 度 とが い か に 関 連 ・影 響 し合 っ て い る の か 、 これ らの 「 条 件 」が 、学 生 た ちの結婚 観や 部 落 出身者 との 結 婚 に 対 す る態 度 に い か な る影 響 を 及 ぼ し関 連 して い る の か 、今 後 さ ら に検 証 を 進 め て い き た い。. 部 落 出身者 との結婚 を 「 考 え 直 す 」人 、 「問題 に しな い 」 人 の い ず れ に お い て も 、家 族 は 「 反対 す る だ ろ う」 と回 答 した 人 は 、 女 性 の 方 が 男 性 よ り多 くな っ て お り、 女 性 の 方 が 家 族 の影 響 を 強 く受 け て い る こ とが 明 らか に な っ た 。 結 婚 に 対 す る考 え や 態 度 、 配 偶 者 選 択 、 結 婚 を含 む 人 生 設 計 、 結 婚 後 の 家 族 との 関係 性 な ど に 対 す る家 族 の影 響 が 男 性 よ り女 性 に よ り強 く現 れ て い る と は言 え な い だ ろ うか 。そ こ に は 、結 婚 ・ 家 族 ・関係 性 に 対 す る ジ ェ ン ダ ー が 強 く働 い て い る と は言 え な い だ ろ うか 。 と く に 、 「 考 え直 す 」 と回 答 した 女 性 学 生 の8割 以 上 が 、 「問題 に し な い 」 と回 答 した 女 性 学 生 で も2割 近 くが 、家 族 は 「 反 対 す る だ ろ う」 と答 え て い る こ との 重 み を受 け止 めず に は い られ な い 。. 結 婚 観 が どの 程 度 、 結 婚 に 対 す る態 度 に 影 響 を及 ぼ して い る の か に つ い て は 、 実 数 が 十 分 で は な く少 数 事 例 で あ る た め 、 こ の結 果 を も っ て説 明 す る こ と は難 しい が 、 しか し、 今 後 の 教 育 実 践 に お い て 、 結 婚 問 題 を 人 権 や ジ ェ ン ダ ー の 視 点 か ら取 り上 げ る こ とが 重 要 で あ る と考 え る。 学 生 自身 が 、 自分 の 結 婚 観 や 結 婚 に対 す る態 度 と向 き合 い な が ら、 部 落 問題 や 女 性 問 題 を 自 らに 引 き つ け て 考 え る こ との で き る よ うな 授 業 に挑 戦 して い き た い 。 憲 法24条. に お い て 、婚 姻 は 、 「 両 性 の合 意 の み に基 い て 成 立 」す る と規 定 され て い る。 しか し、. 「 家 と家 とが 結 び つ く こ とで も あ る 」 とい う結 婚 観 や 、 「 家 族 の 同 意 が 尊 重 され る べ き 」で あ る と い う考 え 、 そ して 家 族 の 考 え が 、若 者 に お い て す ら、 本 人 た ち の 結 婚 に 対 す る 態 度 に影 響 を 及 ぼ して い る との 結 果 か ら、 結 婚 観 お よび 家 族 の 考 え と、 結 婚 差 別 と の 関 連 を さ らに 検 証 して い く必 要 性 を感 じ る。. ④ 調 査 項 目に つ い て 京 都 市 が2000年. に 、 丹 波 市 が2005年. に 行 っ た 人 権 問題 に 関す る市 民 意 識 調 査 で は 、 「同 和 地. 区 出 身 者 で あれ ば 、 経 済 力 が な い だ ろ う」 とか 「 学 歴 が ひ くい だ ろ う」 とい っ た 「思 い こみ 」 や 「ス テ レオ タ イ プ 」 を排 除 して 、 「 す べ て の 条 件 が 等 し く、 た だ 一 点 にお い て 異 な っ た 場 合 に 、 ど の よ うな 態 度 を と るの か とい うこ と を 、 純 粋 な か た ち 」 で 聞 く た め に 、 子 ど も の 結 婚 相 手 と して 重 視 す る 条 件 を 尋 ね る 問 い を ま ず た て 、 そ の 問 い で 選 ん だ 条 件 を 満 た して い る場 合 に お い て 、 子 ど も の結 婚 相 手 に 、 「同 和 地 区 出 身 者 」 「 在 日韓 国 ・朝 鮮 人 」 「日系 外 国 人 」 「日系 外 国 人 以 外 の 外 国人 」「 障 害 の あ る人 」で あ る とい う属 性 が 加 わ っ た と き に 与 え る影 響 を 見 よ う とす る 問 い の た て. 一14一.
(8) か た を して い る。 今 後 の 参 考 に した い 。. 4.現. 在 の社 会 ・政 治 ・経 済状 況 に 関す る考 え と性 に よ る違 い. (ア)現 在 の 社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 に 関 す る 考 え 問25で. は 、 現 在 の 社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 に 関 す る 考 え を6項. か ら図7は. 目 に わ た っ て尋 ね て い る。 図2. 、そ の 回答 を性 別 で み た もの で あ る。 な お 、 「ど ち らか とい う とAの. 「Aの 意 見 に 賛 成 」 と合 計 し、 「どち ら か とい う とBの. 意 見 に賛成 」は. 意 見 に賛 成 」 は 「Bの 意 見 に 賛 成 」 と合. 計 して 比 較 して い る。 「 賛 成 」 と回 答 した 人 の 割 合 が 、 女 性 よ り男 性 に 高 か っ た 項 目は 、 「 貧 困 は基本 的 に本人 の 自 己責 任 の 問題 で あ る 」(+9.7%)「 社 会 的 弱 者 に 対 す る支 援 ・保 護 は 、不 平 等 を も た らす 」(+9.5%) 「 雇 用 形 態 に よ っ て 賃 金 体 系 が 異 な っ て も仕 方 が な い 」(+10.4%)「 男 性 を 雇 うか 女 性 を雇 うか 、 障 害 者 を 雇 うか ど うか は 、企 業 の採 用 の 自由 で あ る」(+20.8%)「 結 婚 は 当 事 者 間 の 問 題 で あ り、 二 人 の 意 思 が 尊 重 され る べ き で あ る 」(+5.2%)「. 最 近 、 権 利 ば か り主 張 す る人 が 増 え て 困 っ た. も の だ 」(+14.8%)で あ った。 一方 、「 賛 成 」 と回 答 した 人 の割 合 が 、 男 性 よ り女 性 に 高 か っ た 項 目は 、 「 貧 困 の背 景 には 、 個 人 の努 力 で は 解 決 で き な い 社 会 矛 盾 が あ る 」(+9.8%)「 真 の 平 等 を め ざす た め に必 要 で あ る」(+6.3%)「 働 同 一 賃 金 で あ る べ き で あ る 」(+6.6%)「 の 社 会 的 責 任 で あ る 」(+17.9%)「. 正 規 ・非 正 規 雇 用 に か か わ らず 、 同 一 価 値 労. 男 女雇 用機 会均 等 法や 障 害者 の雇 用 の促 進 は、企 業. 結 婚 は 家 と家 と が 結 び つ く こ とで も あ るの で 、 家 族 の 同 意 が. 尊 重 さ れ る べ き で あ る 」(+2.6%)「 (+15.9%)で. 社 会 的 弱 者 に 対 す る支 援 ・保 護 は 、. 基 本 的 人 権 を社 会 に訴 え る こ とは大 切 な こ とで あ る 」. あった。. 結 婚 観 につ い て は 、女 性 の 方 が 、 「 家 と家 とが 結 び つ く こ と」 「 家 族 の 同 意 が 尊 重 され る べ き 」 とい う結 婚 観 を 持 っ て い る傾 向 に あ る こ と は 上 述 した が 、 貧 困 に 対 す る 考 え 、 社 会 的 弱 者 に 対 す る 支 援 や 保 護 に対 す る考 え 、 雇 用 形 態 ・賃 金 体 系 に 対 す る 考 え 、 雇 用 ・採 用 に 対 す る 考 え 、 人 権 観 に 関 して は 、男 性 の 方 が 、「自己 責 任 論 」の 考 え を持 っ て い る傾 向 が 強 く、女 性 の 方 が 「 人 権 尊 重 型 」 の傾 向 に あ る とい え る。 若 者 の 現 在 の雇 用 状 況 を 見 て み た と き 、 女 性 や マ イ ノ リテ ィ が 担 わ され て き た 非 正 規 雇 用 の 領 域 に若 い 男 性 た ち が 多 く入 っ て く る よ うに な り、 家 族 賃 金 制 度 な ど 、 男 性 が 持 っ て き た 既 得 権 か ら周 縁 化 され る男 性 た ち が 登 場 す る よ うに な っ て き た 。 男 性 の 不 利 益 が 拡 大 して い る こ と と 、若 い 世 代 に お け る ミ ソジ ニ ー(女. 性 嫌 悪)が. 関 係 して い る の で は な い か 、 と指 摘 す る人 も. い る。 若 者 を と りま く社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 と、 若 者 た ち の 現 在 の 社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 に 関 す る 考 え 方 が 、彼 ら/彼 女 らの 、 貧 困 や 格 差 に 対 す る 考 え 、 人 権 観 、 平 等 観 、 職 業 観 、 結 婚 観 、 マ イ ノ リテ ィ に 対 す る特 別 措 置 に 対 す る考 え 、 自己 責 任 論 な どに どの よ うに影 響 して い る の か を 、 今 後 検 証 して い く と と も に 、 そ れ ら に 関 す る ジ ェ ン ダ ー 分 析 が 必 要 で あ る。. \. 一15一.
(9) :1・IIi. ll. 灘. 男性. 舗 繍Il6371-llllllli:器Illlllllll} IIII. 女性. I I. I. 1:III;. 獣i互 夏湘17$51111111」IIII11:1;Illllllll隠. ・. rII:lIlIl 0%. 1. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 細 貧 困は基 本 的 に本 人 の 自己責 任 の 問題である ロ 貧 困の 背景 には 、個 人の 努 力では解 決 できな い社 会 矛盾 がある 皿 わか らない ロ 無回 答 図2現. 在 の 社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 に 関 す る 意 見(貧 困). 男性. 女性. 0%. 10%. 20%. 30%. 40%. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 国 社 会 的 弱 者 に対 す る支 援 ・ 保 護 は 、真 の 平 等 をめ ざす た め に必 要 で ある ロ 社 会 的 弱 者 に対 す る支 援 ・ 保 護 は 、不 平 等 をもた らす 皿 わ か らな い 口 無 回答. 図3現. 男性. 撚 瀟. 在 の社 会 ・政 治 ・ 経 済 状 況 に 関する意 見(社 会 的 弱 者 に対 する支 援 や 保 護). ilI・1}::. 舗l. I國[[. 一llil . 皿1臨1皿lilL l. 1. I. 女性. 霧. 還 霧1厨. :. 1. 111雌 1糊1㎜酔. lil::. 1「. 0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%. 癒 正規 ・ 非 正規雇 用 にか かわ らず、同一 価値 労働 同一賃 金 であるべ きである!. 冨購. 難. て賃金体系が異加 ても仕方がない{. ロ無 回答. 図4現. 」. 在 の社会 ・政治 ・経済状況 に関する意 見(賃 金体 系). 一16一.
(10) 醗 織1 一 口1 i:Il:. 男性. i. 囮. 1. 猴 撒:. 女性. 10%. 20%. i. 1國. iil. 0%. l媚ll器 瀞. lllll:訓i巳 〕. i 30%. 40%. i. 50%. 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 団 男性を雇 うか 女性 を雇 うか、障害 者を雇うか どうか は、企 業 の採 用 の 自由である 口 男女雇 用 機会 均 等法 や障 害者 の雇 用 の促 進 は 、企 業の社 会 的 責任 である 皿わ か らない ロ 無回答 図5現. 在 の 社 会 ・政 治 ・ 経 済 状 況 に 関 す る意 見(雇 用). 国結婚 は 当事者 間の 問題 であり、二 人の意 思 が尊 重され るべきである ロ結 婚 は家 と家 とが結 びつくことでもあるので、家 族の 同意 が尊 重されるべ きである 皿 わか らない ロ 無回答 図6現. 在 の 社 会 ・政 治 ・ 経 済 状 況 に 関 す る意 見(結 婚). :il. 男性. 女性. 霧1髪. i i回. 一. i. …ii 一li. ㎜. 灘ii 10%. lilll…. 1唄. 画. ilI 0%. :i. lll驚llρ. i 20%. 30%. 40%. 50%. li 60%. 70%. 80%. 90%. 100%. 田 最 近 、権 利 ば か り主 張 する人 が 増 え て困 ったものだ ロ 基 本 的 人 権 を社 会 に訴 えることは 大 切 な ことで ある 皿 わ か らな い. ロ無回答. 図7現. 在 の社会 ・ 政 治 ・経 済 状 況 に 関 す る意 見(人 権). 一17一.
(11) 5.部. 落 問 題 に 対 す る態 度 お よび 部 落 差 別 をな くす た め の 政 策 につ い ての 考 え と性 に よ る違 い. (ア)部. 落 問題 に対す る態度. 問21で. は 、 「あ な た は今 後 、 部 落 問 題 に対 して 、 ど の よ うな 態 度 で の ぞ み ま す か 」 と尋 ね 、. 5つ の選 択 肢 か ら1っ の 回 答 を求 め て い る。 そ の 回 答 結 果 を性 別 で 比 較 し た も の が 図8で. あ る。. 男 性 に 高 い 回 答 結 果 と して 、 「 べ つ に これ とい っ た 考 え は な い 」が あ げ られ て い る。一 方 、「 せ め て 自分 は 差 別 し な い よ うに した い 」 は 女 性 に 高 い 回 答 結 果 と して 現 れ て い る 。 この 結 果 を も っ て 判 断 す る こ と は で き な い が 、 男 性 の 方 が 傍 観 的 ・消 極 的 で 、 女 性 の 方 が 主 観 的 ・積 極 的 な 態 度 で 部 落 問 題 に の ぞ も う と して い る傾 向 が あ る と推 測 で き る。. I ー -. 6. 54. 9. 44. I I I I. I. 蜜. I I. I I I I. 30. 40. 1 11. I lr. 20. 1. l. I I. 10. II II. 0. ﹂. 1. ー. %1. γ. 無回答. ト. 1. 一. 自分 自身の 問題 として取 り組 んでいきたい. ー. I 1. 1 1. 1. \. 差 別を なくすため に 自分なりの 努 力をしたい. 1. l. 8 8. -り 6. 1. 40り-. i. 一. せ めて 自分は 差別 しないよ うに したい. I. I. \ . 自分が どうこうできる 問題 ではない ので、な りゆ きを見 守る しかない. 1. I. 1. 易. べつ に これとい った考えはない. 50. 6096. 図8部 落問題に対する態度. (イ)部. 落 差 別 を な くす た め の 政 策 に つ い て の 考 え. 部 落 差 別 を な くす た め の 政 策 等 に 関 す る 意 見 を尋 ね た の が 問19で. あ る。 問19で. は、「 部 落差. 別 を な くす た め に、 次 に 上 げ る意 見 は重 要 だ と思 い ま す か 」 と の 問 い の も と、12の 項 目に つ い て、「 重 要 だ と思 う」 「 重 要 だ と思 わ な い 」 「 わ か らな い 」 か ら回 答 を 求 め て い る。 結 果 を男 性 と 女 性 の 別 で 比 較 した も の が 表6で. あ る 。 男 性 と女 性 の 間 で 、5%程. 度 以上 の差 が あ る とき、割. 合 の 高 い 方 の 数 値 に ア ミを か け て い る(「 わ か らな い 」 「 無 回 答 」 は 比 較 か ら除 く)。 12項 目の うち 、「 重 要 だ と思 う」と回 答 した割 合 が 、女 性 よ り男 性 の方 が 高 か っ た 項 目は 、「 部 落 の 人 々 が 言 動 を慎 み 、りっ ぱ な 人 間 に な る よ う努 力 す る 」「 そ っ と して お け ば 自然 に な く な る」 「どん な こ と を して も部 落 差 別 は な く な らな い 」 で あ っ た 。 部 落 差 別 の解 決 を部 落 の側 の 問 題 と して い る傾 向 や 、 「 寝 た 子 を起 こす な 」 論 の 考 え 、 差 別 撤 廃 に 関 して 否 定 的 な意 見 を 持 っ て い る傾 向 が 、 男 性 に 強 い とい え る。 ま た 、 法 律 に よ る差 別 禁 止 、 差 別 に つ な が る 制 度 の 撤 廃 、 部 落 に 対 す る 特 別 対 策 事 業 、 部 落 の 人 々 の 収 入 ・教 育 水 準 ・生 活 環 境 の 改 善 ・向 上 、 市 民 に よ る人 権 運 動 を 「 重 要 だ と思 わ な い 」 と 回 答 して い る 割 合 は 、 男 性 の 方 が 高 い 。 と りわ け 、 特 別 対 策 事 業 や 、 法 律 に よ る差 別 禁 止 、. 一18一.
(12) 差 別 制 度 の 撤 廃 な どを 「 重 要 だ と思 わ な い 」 と回 答 して い る男 性 が4割 程 度 い る こ とは 注 目 さ れ る。 部 落 問 題 に対 す る態 度 や 部 落 差 別 を な くす た め の政 策 等 に 関す る意 見 に お け る性 別 の 違 い に 何 が 影 響 して い る の か 、 今 後 の 検 証 の 課 題 と した い 。 本 分 析 で は 、 性 別 に よ る度 数 や 割 合 の 多 少 の 比 較 し か 行 わ な か っ た が 、 今 後 は 、 そ の 背 景 要 因 を さ ぐ る 必 要 が あ る。. 表6部. 落 差 別 を な くす た め の 政 策 等 に関 す る意 見 重要だと 思わない. 重要 だ と 思う. 男性. 部落の住宅や生活環境を改善・整備する. 49.0. 鑓馨. 轡診. 16.2 '. 部 落 の 人 々 の 収 入 の 安 定 ・向 上 させ 、教 育 水 準 を高 め 、生 活 力を強 くする. 部 落 の 人 々 が 言 動 を慎 み 、りっぱな 人 間 になるよう努 力 する. 部 落 の 人 々 が か たまって 住 まない で、分 散 して住 む ようにす る. 部 落 の 人 々 が 、積 極 的 に行 政 や地 区 外 の 人 々 に働 きか ける. 差 別意 識をな くし、人権 を大 切 にす る教 育 ・啓 発 活 動 を積極 的 に進 め る. 部落や部落出身者 に対する特別対策事 業を実施すべきである. 基 本 的 人権 を守 る国民 的運 動 を広 め 、強 くす る. 差別を法律で禁止する. 戸 籍な ど差 別 につ なが る制 度 をなくしてい く. そっとしてお けば 自然 にな くなる. 6.今. 22.2. 0.5. 25.5. 0.3. 男性. 52.1. 繍. 18.6. 0.5. 女性. 繊. 14.6. 22.2. 0.3. 男性. 繍. 46.1. 26.8. 0.7. 女性. 19.2. 28.8. 0.3. 男性. 31.9. 40.2. 26.8. 1.1. 女性. 29.8. 36.8. 32.5. 1.0. ・慧癖. 男性. 53.4. 輸. 21.2. t3. 女性. 57.9. 14.9. 25.8. 1.3. 唾総. 男性. 77.6. 女性. 81.1. 4.3. 9.2. t6. 12.6. 2.0. 男性. 29.7. 蹴. 30.6. 0.5. 女性. 31.1. 30.5. 37.7. 0.7. 男性. 60.9. 難灘. 17.0. 1.3. 女性. 轍. 9.6. 19.9. 0.7. 男性. 29.2. 総 §. 27.6. 0.5. 女性. 諺灘. 26.8. 37.7. 0.3. 男性. 34.5. 織7. 23.7. 1.1. 女性. 38.1. 29.8. 3t1. 1.0. 男性. 司翻. 女性. 7.3. 工鋤. 男性. どん な ことをしても部 落 差 別 はな くな らない. 女性. 14.9. 55.2. 28.3. 0.7. 56.3. 35.8. 0.7. 麟 肇. 52.5. 0.7. 19.9. 64.6. 0.7. 後 の教 育 実 践 課 題. 本 調 査 に よ っ て 、 ジ ェ ン ダ ー が 、 部 落 出 身 者 との 結 婚 に 対 す る 態 度 と 関 連 して い る の で は な い か 、 ま た 、 現 在 の 社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 に 関 す る 考 え 、 あ る い は 、 部 落 問 題 に 対 す る 態 度 や 部 落 差 別 を な くす た め の 政 策 に対 す る考 え に 、 ジ ェ ン ダ ー が影 響 を与 え て い るの で は な い か 、 と推 測 をす る こ とが で き た。 これ らの 推 測 を 教 育 実 践 の な か で 、 学 生 た ち との 対 話 を 丁 寧 に積 み 重 ね な が ら検 証 して い き た い 。 「 人 権 と社 会 」 の講義 で は 、 マ イ ノ リテ ィ を と りま く社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 や 差 別 の 現 実 と、 若 者 た ち を と りま く現 状 と を 重 ね 合 わ せ 、 さ らに 、 マ イ ノ リテ ィ の 運 動 が どの よ うに差 別 の 現 実. 一19一. 無回答. 十. }. 女性. わ か らない.
(13) の 克 服 や 、 社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 の 変 革 に 寄 与 し て き た の か 、 平 等 実 現 や 人 権 確 立 を どの よ うに 達 成 して き た の か 、 して き て い な い の か 、 そ の プ ロ セ ス を読 み 解 き な が ら、 学 生 た ち が 、 社 会 ・ 政 治 ・経 済 状 況 と 自 らの 生 活 や マ イ ノ リテ ィ の 生 活 が い か に 関連 して い る の か を 分 析 す る力 を養 うこ と が で き る よ う、 教 育 実 践 を積 み 重 ね て い き た い 。 「 超 え が た い 壁 」 と言 わ れ た部 落 出 身 者 に 対 す る結 婚 差 別 。 若 者 を と りま く結 婚 の あ りよ うの 変 化 と 、 雇 用 状 況 の 悪 化 。 これ らが 結 婚 差 別 と関 連 して い る の か 、 して い な い の か 。 関連 して い る とす れ ば 、 ど の よ うな 関 連 が あ る の か 。 今 後 、 検 証 を積 み 重 ね て い き た い 。 現 在 の 社 会 ・政 治 ・経 済 状 況 が 、 学 生 た ち の結 婚 、 仕 事 、 ライ フ ス タ イ ル に 関 す る意 識 や 態 度 に い か な る影 響 を及 ぼ して い る の か 、 そ れ を 洞 察 あ るい は 分 析 す るカ を 、 彼 ら/彼 女 らが 身 に つ け る こ とが で き る教 育 実 践 を 、 講 義 を 通 して 、 「 部 落 差別 」 「 結 婚 差 別 」 とい う枠 組 み を超 え て 、 い か に 構 築 ・蓄 積 で き る の か 。 本 分 析 か ら見 え て く る 知 見 を今 後 の 教 育 実 践 の 課 題 と した い 。. 【参 考 資 料 】 尼 崎 市 人 権 問 題 意 識 調 査 委 員 会 『人 権 に つ い て の 市 民 意 識 調 査 補 論 』2008年3月 丹 波 市 教 育 委 員 会 『丹 波 市 人 権 問 題 市 民 意 識 調 査 報 告 書 』(2005年8月. 実 施). (財)世 界 人 権 問 題 研 究 セ ン タ ー 『京 都 市 人 権 問題 に 関 す る意 識 調 査 報 告 書 』2002年2月. 一20一.
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私たちの行動には 5W1H
が有意味どころか真ですらあるとすれば,この命題が言及している当の事物も
と言っても、事例ごとに意味がかなり異なるのは、子どもの性格が異なることと同じである。その
熱が異品である場合(?)それの働きがあるから展体性にとっては遅充の破壊があることに基づいて妥当とさ
ファミリーホームとは家庭に問題がある子ど
遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば
優越的地位の濫用は︑契約の不完備性に関する問題であり︑契約の不完備性が情報の不完全性によると考えれば︑
右の実方説では︑相互拘束と共同認識がカルテルの実態上の問題として区別されているのであるが︑相互拘束によ