ミツパ テ科 学15(4):145- 154 HoneybeeScience(1994)
プロポ
リスー健康補助食品-プロポ リス (-チャニ) は, ミツバチが特定 、の植物の樹皮や菅か らか じり取 って巣に持 ち帰 り,唾液や蜂 ろうと混合 して巣箱の建築用材 と して使用 している粘着性の樹脂物質である. ミ ツバチはプロポ リスを巣箱 の入 り口,巣の内壁 の間隙や くぼみなどに塗布 して,水や冷気の侵 入を防いだ り,巣箱に侵入 した外敵の死骸を封 入 して腐敗を防いだ りしている. 私たちがプロポ リスの原塊か ら精製抽出 した 植物成分を継続的に経 口摂取 していると, これ らの成分が外部か らの種々の侵襲 に対 して私た ちの身体を防御 した り,体内の各種の不調 を調 整 したりする作用を発揮す る場合のあることが よ く知 られている一. プロポ リスはフラボノイ ド (黄色色素)をは じめとして多種類の植物成分を含有 してお り, 抗菌性,鎮痛性 など多 くの薬理活性を有す るこ とが太古の時代か ら中近東や東 ヨーロッパを中 心 に知 られて きた.既 に数千年前 に古代エジプ トの僧侶達 は ミイラ作製のための防腐剤 として プロポ リスを使用 していたと言われている.そ の後ギ リシャ人たちが使用 し,プロポ リスとい う名称 がつ け られた.有 名 なア リス トテ レス (BC384-322)はプロポ リスを皮膚病,創傷, 感染症の治療薬 として記述 している. さらにそ の後 にな り,2世紀 の ローマや11世紀 の書物 にも同様の効能が記述 されている.南米のイン カにおいて もこの物質 は感染症治療薬 として使 用 されていた (Donadieu,1987). プロポ リスは主 に東 ヨーロッパを中心 に今 日 まで長 いこと民間伝承薬 と して役立 って きた が, 日本で この物質の効用が広 く注 目されるよ うにな ったのは比較 的近年 の ことである.第松田 忍
30回国際養蜂学会が 1985年 に名古屋 で開催 されて以来、プロポ リスの有する種々の薬理作 用が注 目されるようにな り,プロポ リスの精製 抽出成分を主体 とした健康補助食品あるいは飲 料 が市販 され, その人気 が年々高 ま りつつ あ る. さらに一昨年,特定 のプロポ リス飲料を毎 日大量 に摂取 した末期癌患者で癌の完全退縮が 認め られた事実がい くつかの健康誌や週刊誌で 報告 されたことも,多 くの人たちのプロポ リス に対す る興味 と関心をさ らに高めたように思わ れる.今 日,プロポ リス原塊か ら各種の有機溶 媒や水で抽出精製 した植物 由来成分がチ ンキ, カプセル, タブレッ トなどの様々な形状の食品 に加工 され,多 くのメーカーか ら販売 されてい る.著者の勤務す る (秩)林原生物化学研究所 において も,プロポ リスのエタノール抽出成分 を無水マル トース粉末 に混合後 タブレッ ト状 に した健康補助食品プロフィーラを数年前か ら通 信販売で提供 させていただいているが, この商 品について も一般の方々の関心が高 く,商品相 談室 にはプロポ リスの精製成分の効能について の電話や書状での問い合わせが毎 日多数寄せ ら れている.そこで本稿ではプロポ リスとはどの ようなものなのか,健康補助食品 としての観点 か ら今 日的な話題 も含めてその概要を紹介 した い. 1. 由 来 と 性 状 ミツバチは,プロポ リスを接合剤,漆喰ある いは香油 として用 いて,巣板や隔壁の建造,防 御,補修を行 っている.プロポ リスの語源はギ リシャ語である.「前」とか 「防御」を意味す る pro"と 「都市」 を意味す る"polis"との複合弘曲 図 1 プロポリスの原塊 語で,都市 (ミツバチの巣)の防壁 という意味 である. その名の示すよ うにプロポ リスは ミツ バチの巣の建築用材であ り,ハチ ミツやローヤ ルゼ I)-のような栄養食品ではない. ミツパテによるプ ロポ リスの原料採集 と調 製 は, この作業 を専業 とす る,老齢 の一群 の 働 き蜂 によ って行 われ ることが知 られている (Donadieu,1987).プロポ リス原料の植物樹 脂 は草原地帯よりも森林地帯の方がよ く採集で きるようである.採集のための樹木 は,マツ, モ ミなどの針葉樹,ポプ ラ,ヤナギ, トチノキ, カバ,スモモ,カシ, ブナ, トネ リコ,ニ レ, カワラ- ンノキ,バルサムなど多種類におよぶ (Ghisalberti,1979).プ ロポ リスは温度によっ て堅 さが異 なる.15℃以下 に冷え ると堅 くな り,30℃以上 に暖 まると粘性 と柔軟性を増 し, 60℃以上で溶解がは じまる.プロポ リス採集 グ ループの働 き蜂 は暑 い日や 日中の気温が20℃ 以上 になる午前10時∼午後3時30分頃の時 間帯 に集中 して仕事をす るが, これは他の時間 帯だと樹脂が堅 くて採集 しに くいためではない かと考え られている.プ ロポ リスの原塊 は黄緑 色あるいは暗褐色の粘着性を有す るゴム状物質 (図 1)で特有の芳香臭を有す る. ミツバチの巣 箱か らプロポ リスの原塊 を採集するには気温の 低 い日に,巣枠や壁か ら直接削 り落す方法 と, 巣箱内部分に柔軟なプラスチ ックかあるいはス テ ンレスの網戸などを設置 しておいて,ハチが 綱 目に急 いで充填 したプ ロポ リスを一定期間網 戸 をはず して採集す る方 法 とがあ る (越智, 1981).後者の方が,蜂 ろうや異物をあまり含 まない良質のプロポ リスを多量採取す ることが できるといわれている.採取量 は様々の諸条件 や巣箱の構造などにより大 きく異なるが,一つ の巣箱当た り年間約150-200g程度の原塊が 採集できるようである (亀井,1980).
2.
含 有 成 分 採集 したばか りのプロポ リスの原塊 は不純物 を多 く含み,水にかなり難容であるためにその ままの状態です ぐに食品 として使用することは できない.原塊か ら何 らかの方法により有効成 分を精製抽出 して こなければな らない.健康補 助食品の製造を目的 として,現在使用 されてい るプロポ リス原塊か らの有効成分の抽出方法 は 大 きく三通 りある. エチルアルコール, グリセ リン,水を用いる方法である. これ らの中で も っとも広 く応用 されているのはエチルアルコー ルによる可溶化成分の分離精製法で,殆 どのメ ーカーはこの方法を使用 して抽出 した分画を食 品化 している. さらに, グ リセ リンを用 いた ミ セル化 (微結晶)抽出法や水溶性成分抽出法, 特定 メーカーの独 自技術 による水抽出法などの 新 しい技法 も実用化 されてお り, これ らの方法 で分離精製 した成分 もプ ロポ リス飲料 として加 工 されて広 く提供 されている. しか し,プロポ リス成分のこれ ら種 々の抽出法や水可溶化法な どの具体的条件や詳細については各 メーカーの ノウ-ウもあり未公開の部分が多い. プロポ リスの化学成分 はまだそのすべてが明 らかにされたわけではないが,主要成分につい ては1960年代末以降かなり同定 されて きた. 原産地 によりプロポ リス中の成分は必ず しも一 定 していないが,主な成分比 は樹脂50-55%, 蜂 ろう30%,精油8-10%,花粉5%といったと ころである.その他少量 の,脂肪酸,ア ミノ酸, 有機酸,微量 ミネラル (各種金属類),ビタ ミン(
A
,Bl,B2,葉酸,ニコチ ン酸,C,D,E,P) などの存在が認め られている (水野 ら,1987). さらに,プロポ リスの成分内容を詳細 に分離 同定 していくには,樹脂画分 (アルコール可溶 性)について分析 しなければな らない.樹脂画 分の分析 は比較的古 くか ら始め られてはいた.‖E!ii 蓑 1 プ ロポ リス中に存在 が報告 された主な成分 〔フラボ ノイ ド〕 フラボ ン類 Flav.ones C.5H1002 ク リシンchrysln テク トク リンシンtectochrysin ア ビゲニ ンapigenin アカセテ ンacacetin 5-ヒ ドロキ シー4′,7-ジメ トキ シフラボ ン
5-hydroxy-4',7-dimethoxyflavone
ペク トリナ リゲニ ンpectolinarigenin
フラボノール類 Flavonols C.5H902(OH)
ガランギ ンgalangin
ガランギ ン-3-メチルエーテル
galangin-3-methylether
ガランギ ン-5-メチルエーテル
galangin-5-methylether
ガランギ ン-6-メチルエーテル
galangin-6-methylether
イザル どこ ンizalpinin
ケ ンフェロールkaempferol
ラムノ ン トリンrhamnocitrin
ケ ンフェ リドkaemferide
ケ ンフェロールー4′,7-ジメルエーテル
kaempferoト4′.7-dimethylether
ケ ンフェロールー3,4′-ジメチルエーテル
kaempferoト3,4ノーdimethylether
クェルセチ ンquercetin
クェルセチ ン-3,3′-ジメルエーテル
quercetin-3,3′-dimethylether
ラムネチ ンrhamnetin イソラムネチ ンisorhamnetin フラバ ノン類 Flav.anones C,5H1202 ビノセ ンブ リンplnOCembrin ビノス トロ ビンplnOStrObln アル ビネテ ンalpinetin 5-ヒ ドロキ シー4′,7-ジメ トキ シフラバ ノン
5-hydroxy-4′,7-dimethoxynavanone
サ クラネチ ンsakuranetin
イソサ クラネチ ンisosakuranetin 2,5-ジヒ ドロキ シー7-メ トキ シフラバ ノ ン
2,5-dihydroxy-7-methoxyflavanone
フラバ ノノール類 Flavanonols C15H.102(OH)
ピノバ ンクシンpinobanksin
ピノバ ンクシン-3-アセテー ト
pinobanksin-3lacetate
ピノバ ンクシン-5-メチルエーテル
pinobanksin-5-methylether
〔フ ェノールカルボ ン酸〕 安息香酸benzoicacid
シクロへキ シル安息香酸
cyclohexylbenzoicacid
バニ リンvanilin
イソバ ニ ー)Yisovanilin
3,5-ジメ トキ シベ ンジルアル コール
3,5-dimethoxybenzylalcohol
桂皮駿 cinnamicacid シンナ ミアル コールcinnamylalcohol ♪-クマル酸かcoumaricacid カフェ酸 caffeicacid フェル ラ酸ferulicacid イ ソフェル ラ酸isoferulicacid 3,4ジメ トキ シ桂皮酸
3,4-dimethoxycinnamicacid
スチ リルアク リル酸styrylacrylicacid
フェニルカフェ酸Phenylcaffeicacid
〔クマ リン〕 エスク レチ ンesculetin スコポ レチ ンscopoletin 〔その他〕 ピノシル ビンplnOSylvene プテ ロスチルベ ンpterostilbene ソル ビン酸Sorbicacid オイゲ ノ′-ルeugenol フェニルエチルアルコール
Phenylethylalcohol
アニ シル ビニルエーテルanisylvinylether
キサ ン トレオールXanthorrhoeol
ミリスチ ン酸myristicacid Kustenmacherは早 く も1911年 に プ ロポ リス か ら シ ン ナ ミ ー ル ア ル コ ー ル と 桂 皮 酸 , Dieterichはバ ニ ラの成 分 バ ニ リ ンを そ れ ぞ れ 単 離 した (Ghisalberti,1979).そ して, 1926 年Jaubertは フ ラボ ノ イ ド (黄 色 色 素 化 合 物 の 総 称 名 ) 中 の フ ラボ ン類 の一 つ ク リシ ンを分 離
した (Ghisalberti,1979).
しか し, 化 学 分 析 が集 中 的 に実 施 され て 見 る べ き成 果 が示 され る よ うに な った の は比 較 的近 年 の こ と で あ る. ロ シ ア の Popravkoら (1969)は, 同 じ くフ ラ ボ ノ イ ドの 中 の フ ラボ ン類 6化 合 物 , フ ラバ ノ ン2化 合 物 ,芳 香 族 化 合 物 イ ソバ ニ リンを新 規 に分 離 定 量 した. これ らの 化 合 物 は原 塊 中 に 1- 4%程 度 存 在 して い た. この観 察 以 来 プ ロポ リスの樹 脂 画 分 中 に は 多 種 類 の フ ラボ ノ イ ドが 存 在 して い る こ とが 明 らか に な って きた. そ の後, Vanhaelen and Vanhaelan-Fastre(1979a,b)を は じめ と して
何人 もの研究者 によ り,多 くの フラボノイ ド化 合物 や芳香族化合物が次 々 と分離同定 されて き た. それ らの主 な化合物名 を表1に示す.プ ロ ポ リス中の これ らの成分 の存在 の有無 や量比 は 産地 や ロッ トによ り若干 の差 があ る. また,後 述 のよ うに この他 に も何 らかの生物活性 を有 す る未知 の化合物が まだ存在 して いる可能性 があ り,含有成分 の種類 は今後 もさ らに増加す るで あろ う. プ ロポ リスの化学成分 の詳細 につ いて は Havsteen (1983)や水野 ら (1987)報告 が あ る.
3.
抗 菌 作 用 ミツバ チの巣箱 に侵入 した外敵 の死骸 はプ ロ ポ リスで包 み込 まれ ミイ ラ化す る. プ ロポ リス が腐敗物質 を封 じて腐敗 を防止 し,感染症 の発 生 と蔓延 を防御す る作用 を有す ることは古 くか ら知 られていた. ミツバチの巣 の内部で は外来 細菌や他 の微生物 の生育 が阻止 されて いるの も プ ロポ リスの働 きが大 き く影響 して いるもの と 考 え られて いる (Derevici,1965) また, プ ロポ リスの揮発成分 は養蜂場 の浮遊菌 を減少 させ る (Derevicietalリ1964).プ ロ ポ リスの抗菌性 についての研究 はかな り古 くか らあ り, 1911年 の Kustenmacherの報告 をは じめ と して, これ までい くつ もの研究論文 が発 表 されている (Ghisalberti, 1979). それ らの 中で最近 の信頼 性 の高 い報 告 と して は英 国 の GrangeandDavey(1990)が発表 した小論文 を あ げ る ことが で きる. 彼 らは, メチ シ リン (半 合 成 ペ ニ シ リ ン) 耐 性 黄 色 ブ ドウ球 菌 (MRSA) に対す る新規薬物 の探索 を 目的 と し た一連 の研究 の中で,種 々の病原細菌 に対す る プ ロポ リスの作用 を比較検討 し, その結果 を報 告 している. プ ロポ リスのエタノール抽 出標品 (樹脂性固形物質 60mg/ml含有)を添加 (最終 濃度 5%)して よ く混合 した血液寒天培地 に, 20株 の病原細菌 : 内訳, 黄色 ブ ドウ球菌6.秩 (MRSA3株含 む, グラム染色陽性),表皮 ブ ド ウ球菌2株 (グラム陽性), 腸 内連鎖球菌2株 (グラム陽性),Brlanhamella catarrhalisl株 (グラム陽性),Corynebacterium sp.1株 (グ ラム陽性), Bacilluscereus 2株 (グラム陽 性),Pseudomonasaeruginosa3株 (グラム染 蓑 2 プロポリス中の主な抗菌性物質と対照抗生物質の抗菌活性の比較 最少増殖阻止濃度 hg/mi ) Bacillus Staphylococcus Candida Tricophyton 病 原 菌 subtilis aureus albicans mentagr0 -9hytes 枯草菌 黄色ブ ドウ球菌 悪口癒カンジダ 毛癒白癖菌 エタノール抽出全成分 (単離成分) ガランギン ピノセンブリン ピノバ ンクシソ 3-アセチルーピノバンクシン 桂皮軟 p-クマル駿ベンジルエステル カフェ酸 カフェ酸エステル混合物 (対照抗生物質) ス トレプ トマイシン オキシテ トラサイクリン クロラムフェニコール スルファメラジン ニスタチン グリセオフルビン 375 0 5 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 5 7 0 0 0 5 0 5 1 0 1 3 3 4 1 6 1 3 1,500 3,000 188 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 0 0 3 3 3 3 8 3 6 3 1 . 0l 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0 3 1 3 3 3 3 2 3 10 5 8 5 5 8 9 7 3 7 7 3 1 1,000 Metzner(1979)より
149 色陰性),大腸菌2株 (グラム陰性),Klebsiella pneumonial株 (グラム陰性)の懸濁液 をそれ ぞれ接種 して培養 した. このスク リーニ ング試 験 でプロポ リス標品 は全ての グラム陽性菌の増 殖 を 完 全 に 阻 止 した. 一 方,Pseudomonas aeruginosaと大腸菌 の増殖 に対 して は部分抑 制が見 られた ものの, Krebsiella Pneumonia には全 く効果が見 られなか った.次に彼 らは, プロポ リス標品の グラム陽性菌 に対す る効果の 程度 を試験管内希釈試験 で さらに詳 しく観察 し た. その結果, プロポ リス槙品 は全ての グラム 陽性球菌 とB.cereusに対 して強力 な活性 を示 し,1:60ない し1:320稀釈で殺菌効果 を発揮 す ることが認め られた. さ らにまた, プロポ リ ス標品はこの効力試験 に追加 した結核菌 (H37 Rv標準株, グラム陽性) に対 して も同程度 の 効果を示す ことが分か った. プロポ リスが グラム陰性菌 よ りもグラム陽性 菌 に対 して強 い選択的抑制効果 を有す ることは 既 にロシアの Lepekhinらによって も報告 され ていたが, Grangeらの研究 はそれを再確認 し たものである. プ ロポ リスに含 まれる抗菌性化 合物を具体的に分離同定す る試み も, フラボノ イ ド化合物 を中心 に, これ までにい くつ も実施 されている. これ らについては他 の総説 に詳 し く紹 介 さ れ て い る が (Donadieu, 1987; Ghisalberti,1979;滝野 ・持 田,1982),よ く 引 用 さ れ る ま と ま り の 良 い 報 告 と して Metzner (1979) の論文 をあげることがで き る. Metznerは, プ ロポ リスに含 まれる 25種 類 の成分の枯草菌,黄色 ブ ドウ球菌,窯 口癒 カ ンジタ,毛癒 白癖菌 に対す る増殖阻止活性 を倍 数希釈法で検討 した. その結果,抗菌活性 は主 に フラボ ノイ ド中の ガ ラ ンギ ン, ピノセ プ リ ン, ピノバ ンクシン,3-アセチル ピノバ ンクシ ン,桂皮酸,p-クマル酸ベ ンジルエステル, カ フェ酸, カフェ酸 エステル混合体 に起因す るこ とが示 された.何が しかの活性 が認め られた こ れ ら各成分 の効力を原材料 であるプ ロポ リスの エ タノール全抽 出物 や6種類 の抗生物質 と比 較検討 した結果を表2に示 した.表中に示 され た数字が少 ない程効力 は強 い. この結果を見 る O R=H flavones R=OH navonols O R=H rlavanones R=OH navallOnOIs H(
,
"
a
CH-C H-COOH ca∬eicacid竺
cH1-7H
4.
o
H
"
plnosylvln I: 、-CH=CH-CH=CH-COOH ぐinnamylidelle・aCelicacid 図2 プロポリス中の抗菌物質の化学構造 と, プロポ リス由来 の成分 の抗菌活性 は細菌 に 対 してはいずれ も抗生物質 のそれにはおよばず 効力 は弱 い. しか し, エタノール全抽出物 と各 分離成分の抗菌 スペク トルの幅 は広 く,抗生物 質 が 効 果 を 示 し得 な い 毛 癒 自 癖 菌 (T. mentagrophytes,皮膚糸状菌)に対 してまで も いずれの成分 も強 い活性 を示 しているのは大変 に興味深 いことである. 滝野 らは国産のプロポ リスの抗菌性 について 調 べ,上記の他 に ピノンル ビンとシンナ ミリデ ン酢酸 が抗菌性 を有す る ことを報告 して い る I (滝野 ・持田,1982).前述 の報告 と合わせて こ れ ら抗菌性物質の基本構造式を図2に示 した. プロポ リスはさ らにニキ ビ発生の原Eqとなる 皮 膚 常在 菌 のStreptcoccusez)idermidesや頭 皮 に常在 して フケ発生 の原因の一つにな ってい る脂好性酵母Pityrosporum ovaleの増殖 を抑 制 す る (川 合 ・小 西, 1987) ま た, 原 虫OH
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融
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:
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r
Rl 図3 プロポリスから単離された抗腫癌細胞性化合 物 (松野,1
9
9
2
C
)
Toxoplasmagondiiや腔 トリコモナス菌 の増 殖 も抑制 す るといわれて い る(
Gr
a
ngea
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Da
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y,1
990;St
a
r
z
yke
ta
1
.
,1
977
)
.
杉本 は,無水結晶マル トースを用いて粉末化 したプ ロポ リス食品の抗菌力 は粉末前のプロポ リスエ キスと変わ らないこと,プロポ リスの抗菌力 は 腸内細菌に対 しては認め られないためプロポ リ ス食品を常用 して も腸内に常在す るビフィズス 菌や乳酸菌に対する悪影響 は生 じないであろう ことを示唆 している (杉本,1
99
3
)
.
プロポ リスが抗 ウイルス性を示す という報告 がこれまでい くつかある. しか し, ウイルス増 殖 に対するプロポ リスの直接の抑制作用の有無 については慎重 に判断 しなければな らない.抗 ウイルス試験 は抗細菌試験のように一般的でな く, その実施 よ り高度 の専門技術が必要 であ る. プ ロポ リスの抗 ウイルス活性 の強 さや特 徴,効力のおよぶ病原 ウイルスの種類などにつ いては今後複数の専門のウイルス研究者 による 信頼性の高い確かな観察のなされることが望 ま れる.プロポ リスの抗 ウイルス性についての医 学的に意味のある議論を行 うには現在示 されて いるい くつかの研究論文 ではまだ充分 ではな い.4.
抗 悪性 腫 癌 作 用 プロポ リスあるいはその成分が ヒトの悪性腫 痕や悪性腫癌由来細胞 に対 して も抑制効果を示 す場合のあることは市販の一般的な読み物や ヨ ーロッパの論文(
Gr
unbe
r
ge
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ta
1
.
,1
98
8)
に は示 されているが, この事実を明確 に記載 して 正面か ら討論 した医学研究論文 は,筆者の知 る 限 りでは,これまで見当た らない.しか し近年, わが国の厚生省の国立予防衛生研究所風疹 ウイ ルス研究室長の松野哲也博士が この領域では際 立 って立派 な観察 と信頼性 の高 い研究 を実施 し, その経過報告 が1
991
年度 日本癌学会 や1
992
年度国際化学療法学会などで行われてい る.それ らの研究成果をまとめた一流の学術論 文の発表 も間近 いものと思われる.そこで, ま だ途中経過ではあるが, これまでに松野 により 公開 された資料 (松野,1
991;1
9
92
a
,b
,C
;
1
9
93
)
を もとにその観察 や研究 の概要 を ここ で紹介 したい. 彼 は1
99
0
年のはじめ, プロポ リスのエタノ ール抽出物が ヒ ト肝 ガンあるいは子宮 ガン由来 の試験管内培養細胞に変形を もた らして増殖を阻
止することを見出 した. そ して,体力的に手 術の困難だ った身内の子宮頚 ガンの患者 さんに プロポ リス飲料の大量経 口投与 とェクノール抽 出物 の患部への直接塗布 を継続実施 したとこ ろ,数週間後患部 に火傷のような痕跡を残 して 子宮 ガンは消滅 した (松野,1
9
9
1). それが機 縁で,プロポ リス中に含 まれる抗腫療活性物質 の精製分離研究を始めた. ブラジル産プロポ リ スか ら酢酸 エチルとメタノールで抽出 した成分 をHPLC
クロマ トグラフィーで分別 し,各 フ ラクションの ヒ ト肝 ガ ン由来培養細胞HuH1
3
に対す る殺細胞作用を観察 した.その結果,17 種類以上 におよぶ多 くの活性物質の存在が認め られたが,それ らの中か ら少な くとも3種類の 活性物質を単離 した (図3)
(松野,1
99
2
C
)
.
そ れ らは,ケルセテ ン (フラボノイ ド化合物),カ フェイ ン酸 フェネチルエステル (カフェイ ン酸 とバ ラの香 りの成分 フェネチルアルコールとの エステル結合体), クロ レグン系 ジテルペ ンに 分類 される新規化合物(
R.
-COOH,R2
-H
,R。
-CH2
0H
,松野,私信)であった.これ らの中でクロレグン系 ジテルペ ンに属す る新物質 は 腫癌細胞 に対す る損傷活性が と くに強 いよ う で, ヒト子宮頚 ガ ン由来細胞,バーキ ッ トリン パ腫由来細胞など他種の悪性腫療由来細胞 に対 して も損傷を与えた. この物質 は,腫癌由来細 胞に対す る選択毒性を有 し,細胞増殖サイクル を遺伝子合成期 (S期)で停止 させるとともに, 細胞膜の性状を変え,イオ ン透過性を撹乱 して 悪性細胞を死威 させ る, しか し,詳細な作用機 作についてはなお も研究中である. また, この 物質 はマイコプラズマやバ クテ リアに対す る抗 菌作用 も有す る. ところが,プロポ リス中には さらに新規抗 ガン物質が含 まれている可能性 も 充分あり,今後の研究の展開が注目される. 上述の子宮 ガ ンの他に もプロポ リス飲料の大 量継続摂取 により,かな り進行 していた肺臓 ガ ン,肺 ガン,肝 ガ ン,胃ガンの完全治癒が認め られた症例が松野により示 されている (松野,
1
99
3
)
.
これ らの中で胃ガ ンおよび勝臓 ガンの 患者 では,CD57CD1
6
十とい う細胞膜 マーカ ーを有す る血 中 リンパ細胞 の増加 が認 め られ た. この リンパ細胞 は,担 ガ ン患者で減少 しや すい,腫癌細胞を殺す作用の強いタイプのナチ ュラルキラー細胞 (NK細胞) であることが知 られている. この リンパ細胞が増加 した症例 は その後,良好 な経過 をた どることが多 い らし い.プロポ リスの ヒ ト悪性腫癌に対す る臨床効 果は,腫癌細胞に対す る直接効果のみな らず, このように生体の免疫増強作用を介 して間接効 果が効力を発揮 していることが予想 される. こ の事実 は,プロポ リス食品の継続賃取 は悪性腫 痕の切除手術後の再発防止 にも良 い効果を もた らす可能性 のあ ることを示唆す るもの と考 え る.プロポ リス食品の摂取 によりガンが消失 し ない場合で もムダとはいえない.松野 による と,抗 ガ ン剤や放射線療法 に際 してかなりの頻 度で生 じる副作用の苦 しみ,末期 ガ ンの痛みや 苦 しみをプロポ リスはかなり軽減 して くれると のことである (松野,1
993
)
.
5.
その他 の生 物作 用 プロポ リスは強力な鎮痛作用を有することが 151 知 られている(
Ghi
s
a
l
be
r
t
i
,1
97
9
)
.
ウサギで 調べたところでは,プロポ リスのアルコール抽 出物 はコカイ ンの3倍, プロカインの52
倍の 麻酔作用を示 した. ロシアではプロポ リスは局 所麻酔剤 として歯科診療 に使用 されているとの ことである. また,プロカインとの相乗効果 も 認め られている. プロポ リスが抗炎症作用を示す こともよく知 られており,東 ヨーロッパでは,消炎剤 として 眼峻炎,鼻炎,副鼻腔炎,耳灸,気管支炎,歯 髄炎,口内炎,胃炎,十二指腸炎,各種大腸炎, 骨関節炎,慢性関節 リューマチなどの民間治療 に昔か ら使用 されている(
Dona
di
e
u,1
9
8
7). 切 り傷,打撲症,霜焼 け,あかざれ,湿疹な どの皮虜疾患にも効果があると言われている. また,再生不良性箕血,糖尿病,本態性高血圧, 腎機能低下などで も何が しかの改善効果の見 ら れ た 症 例 が あ る よ う で あ る(
Do
na
di
e
u,
1
9
87
)
. 新井 ら(
1
992
)
は,ウィスク一系 ラッ トのス トレス誘発胃潰癌 モデルを使用 してプロポ リス のエタノール抽出成分 (無水マル トース散剤) の効果を検討 した.そ して,プロポ リス散剤の 水溶液をあ らか じめ経 口投与 してお くとス トレ ス胃潰癌の発生が有意に抑制 されることを見出 した.河井 ら(
1
9
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は,人為的に脱毛 したC
3H マウスの皮虜 にプロポ リスのエタノールエ キスを直接塗布す ると発毛 が促進 されることも 観察 している. プロポ リスの作用の多様性が伺 われる. プロポ リスの免疫増強作用について もいくつ かの小報告があるが(
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, この作用の全体像 を正確 に把握 して討 論 した,医学的に注 目すべ き研究論文 はまだ見 当た らない.早 く内容の充実 した研究が行われ ることを期待 したい. もしも,プロポ リスに細 胞性免疫のi
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増強作用が ヒトで明確 に認 め られるのであれば,プロポ リス健康補助食品 に対す る期待 と評価 はよ り高 め られ るであろう.
生体内で消費 される酸素 はその一部が不完全 還元反応を起 こして,過酸化水素, スーパーオキサイ ド, ヒドロキシラジカルなどの活性酸素 とよばれる反応性の強 い有害物質 となり,生体 組織を損傷 したり,潰虜 を誘発 したりす る.宿 性酸素 は生体防御に関与する各種の白血球が体 内に侵入 して きた微生物を殺すときに役立 って いるが,選択的に微生物 にだけ作用を発揮する わけではな く,感染部位の周辺の細胞 にも作用 をおよぼ して炎症を誘起す る.活性酸素による 長期に亘 る生体内の細胞 の傷害は悪性腫痕の出 現や老化の促進の一因になり得 ることが推定 さ れている.プロポ リスはこれ らの活性酸素を消 滅 させ る作用を有す ることが近年の研究で明 ら かになった.プロポ リスの代謝改善作用や賦活 化作用の研究 も医学的栄養学的に重要 な課題で あり,今後の一層の発展が望 まれる.
6.
副 作 用 プロポ リスの長期間の経 口摂取 により大 きな 副作用や弊害が生 じたという報告 はこれまでと くに見当 らない.大多数 のフラボノイ ドは食餌 中 で 無 害 で あ る こ とが 報 告 され て い る ( Ghisalberti,1979;Havsteen,1983).プロポリスの精製成分の経 口摂取 を続 けていると,人 によっては一時期一過性 に弱い発赤,軟便など が見 られることもあるが, このような人達 はプ ロポ リスに対す る感受性が高 く,無反応の人達 よりもプロポ リスによるその後の身体内部の調 整作用がより有効に発現す ることが期待できる と言われている.そ して, このような一過性の
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fi27 thitsiol umshiol 図4 接触皮膚炎の原因となる植物性アレルゲン (細野ら,1990) 反応は通常の副作用 とは区別 されて好転反応 と 称 される.好転反応 はとくに心配す ることはな いようである. プロポ リスの使用に際 して留意 しなければな らないのは,繰 り返 し塗布を続 けるような時に 接触 ア レルギーの感作を避 けるために、 ウル シ 科植物に由来す るかあるいはそれ らに化学構造 の類似 したア レルゲ ンが含 まれていないことを 確認 してお くことである (杉本,1993). プロポ リス化粧品使用者や養蜂業者 における ア レルギー性皮膚炎の症例が海外では以前か ら 報告 されていたが,近年本邦で もプロポ リス溶 液を皮膚 に直接繰 り返 し塗布 したことによって 接触皮膚炎 の生 じた臨症例が発表 されている (細野 ら,1990;細野 ・武居,1991),プロポ リ スの原塊 中に含 まれていた不純物 が-ブテ ン (不完全抗原,塗布 された人の皮膚蛋白と結合 することによってアレルゲ ンとなる) として作 用 し, アレルギーを生 じたことが推定 される. 本邦の症例では,海外の報告 (Hausen,1987) を参考に,皮膚 に塗布 したプロポ リス溶液中に 1,1-dimethylallylcaffeicacidesterがア レ ルゲ ンと して含 まれていた可能性 が疑 われた (細野,1990).この物質 の化学構造 はウル シ科 植物 の ア レルゲ ンであ るthitsiolや urushiol と大変に類似 していて交差反応性が予想 される 程である (図 4). しか し,この症例において実 際のアレルゲ ンが何であったのかは最終的に明 確 にで きなか った.プロポ リス食品は安全な商 品であるが皮膚 に直接塗布す るような場合は, 遅延型 ア レルギー (接触皮膚炎)の発生を回避 しなければな らず,原料 の充分な精製 と事前の 安全確認が必要であろう.7.
お わ リ に
プロポ リスは,紀元前の時代か ら長いこと人 類に使用 されて きた,多様な生物活性を有す る 植物性の魅力ある天然の産物である. しか し, わが国ではプロポ リスを医薬品 として開発す る ことは当面 困離 なので はなか ろうか と思われ る.何故 なら,プロポ リスは含有成分が多種類 におよぶため有効成分の特定が必ず しも容易でな く,薬理作用 の発現 に もかな り個体差の生 じ ることがあるか らである. また,原塊 の含有成 分の量比 も常 に若干 の ロッ ト差のあることが予 想 され る. しか しなが らプ ロポ リスは,健康補 助食品 として利用す るな らば,その将来性が期 待 され る魅力の多 い素材 である. プロポ リス健 康補助食品 は,種 々の成人病や老人病の予防, 悪性腫癌 の発生阻止 や切除手術後 の再発防止, 人 々の日常の健康維持 のためなどに,老齢化社 会の進展 とともにこれか らさ らに多 くの注 目を 集 めてい くのではないか と予想 され る. プ ロポ リスは東欧諸 国 と ロシアで は,魚 の 目,火傷,腫れ物,各種炎症,痛み止 めのため の治療薬 として塗布,経 口, エアゾール剤 に加 工 され市販 されている. ドイツや フランスでは 化粧品 として, ニキ ビ予防や肌荒れ予防のスキ ンク リーム, フケ, カユ ミ予防の シャンプーな どに配合 されて市販 されている.わが国で も化 粧品への応用の可能性 は考 え られ るが,需要 と 開発の主力 はやはり今後 とも健康補助食品であ ろ う. プロポ リスの生物作用 と薬用作用 については 東欧諸国や ロシアを中心 にこれまでに数多 くの 研究報告 が発表 されているが,医学的に内容 の 充実 した高 い評価 を得 られ る研究報告 は必ず し も多 くは見 当た らない. これか らはわが国 で も,動物 システムを中心 と した目的に見合 った 高 い レベルの薬理学的,栄養学的,疫学的研究 が幅広 くなされ, この天然物 の効力の限界が的 確 に把握 されて多 くの人 々に正 しく利用 される ことを期待 したい. 現在,わが国 におけるプ ロポ リス食品の製造 メーカー は約20社,販 売 は約 120社 にお よ び,市場規模 はほぼ100億 円に達す るのではな いか と推定 されている.近 く国内で市販 されて いる種 々のプロポ リス食品 に適用す ることが予 想 されている 「プ ロポ リス食品規格基準 (莱)」 が現在財団法人 日本健康 ・栄養食品協会 のプロ ポ リス食品作業部会で検討 されているが,多 く の消費者 の方々のために,早 くこのよ うな統一 基準が制定 されて実施の運 びとなることを願 い た い. 153 プロポ リスの一般的な市販本 を参考 までに引 用文献 の末尾 に紹介 させていただいた.限 られ た時間内での調査 のために, ここに上 げた他 に も掲載か らはずれた本があるか もしれないが, こ容赦 いただければ幸 いである. [追記] 最近,玉川大学松香光夫教授か ら化学的に同 定 されたプ ロポ リスの成分 は現在 150種類以 上 あ る ことを ご教示 いただ いたので追記 した (W alkerand Crane, 1987;Greenaway et a1.,1990).
(〒700 岡山市下石井1-2-3
(樵)林原生物化学研究所応用センター)
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Thehoneybeehiveproductpropolisposseses various biological and pharmacologlCal ac -tivitiesand isan interesting and noteworthy plant material that might have value in developinganew typeofhealthcarefood.The useofpropolis(antlSeptic)datesback several thousand yearsin ancientEgypt. In Eastern Europeithasbeenusedasafolk medicinefor overonethousandyears, ManyImportantpr o-pertieshavebeenascribedtopropollSIncluding antibacterial,antitumoral,antiinflamatory,anal -gesic and immunostimulating activities. Pr o-poliscontainsmanykindsofplantcomponents with pharmacological propertleS Of varying ratesofeffectivenesson each individual. Be -causeofthis,thedevelopmentofpropolisfor medicalpurposesmaynotbesuitable. Itsde -velopmentforhealthcarefoods,however,may
be preferable. This article reviews and dis -cusses the chemlCal,biologlCal and pharma -cologicalpropertiesandthesideeffectsofpr o-polis. プ ロポ リスについての一般書 深沢光一著.1993.`1プロポ リス健康法".日本養蜂新 聞社. 井上敦夫著 1989."-チ ミツ診療所". リヨン社. 木下繁太郎著.1991."プロポ リスの凄い薬効".主婦 と生活社. 木下繁太郎著. 1993. "ガ ンに効 く驚異のプロポ リ ス".講談社. 前田華郎著.1993."プロポ リスで難病 に克っ".マキ ノ出版. 増田栄子著.1992."ミツバチがあなたの素肌 にかが や きを運ぶ".現代書林. 松野哲也著.1994."プロポ リス その薬効を探 る". リヨン社. 瀬最良三郎著.1987."天然 の抗生物質プロポ リスの 驚異". リヨン社. 瀬長良三郎著.1990."病気 を直すプロポ リス療法". リヨン社. 谷 口 明著.1990."今世紀最後の生薬 プロポ リス". 現代書楓 谷 口 明著.1991."プロポ リス美容健康法".現代書 林. 徳永勇治郎著.1988."世界が注 目し始めた即効 プロ ポ リス健康法".現代書林. 徳永勇治郎著.1989."即効 か らだの毒素 はプロポ リスでとれる".現代書林. 徳永勇治郎%.1993."プロポ リスで救われた".博美 館 出版.
本総説 は, FOODS & FOOD INGREDIENTS JOURNAL OF JAPAN (FFIジャーナル)編集委
員会のご好意 により,同誌No.160,64-73,1994 (1994年4月発行)か ら転載 しま した.