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コミュニケーションへの積極的な態度を育てる小学校外国語活動の実践 : 子どもの「気付き」を生かす指導をとおして

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(1)

コミュニケーションへの積極的な態度を育てる小学

校外国語活動の実践 : 子どもの「気付き」を生か

す指導をとおして

著者

八巻 充憲, 牧原 勝志

雑誌名

鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要

22

ページ

233-239

別言語のタイトル

A practice of Foreign Language Activities in

Elementary Schools fostering positive attitude

to communication : Teaching methods to utilize

children’s awareness

(2)

1 はじめに

昭和61年の臨時教育審議会答申にある,「英 語教育の開始時期の検討」をかわきりに,公立 小学校における英語教育の研究開発が平成4年 から大阪ではじまり,その後全国的に行われ た。そして,平成10年に改訂された指導要領 で,総合的な学習の時間の中で外国語会話等 (以下,英語活動)が行われるようになるまで の,今からほぼ10年前の指導要領改訂に公立小 学校における英語教育のターニングポイントが あった。つまり,これを機に,全国で国際理解 の一環としての英語活動が,各地域・各学校の 特色や実態を生かして,様々な形で行われるよ うになったのである。平成13年に,文部科学省 から「小学校英語活動実践の手引き」が出さ れ,英語活動のねらいや活動の進め方,指導内 容等について示されたが,これはあくまでもガ イドラインであり,その後,先行研究やこれま での実践を生かした活動が全国各地で展開され てきた。そして,それからまた10年が過ぎ,今 回の学習指導要領改訂(平成20年)により,こ れまでの取組の成果を生かしつつ,国として共 通に指導する内容を示す必要などから,小学校 5・6年生に必修として外国語活動が導入された わけである。 そこで,本稿では新学習指導要領における外 国語活動の目標・内容を考慮しながら,コミュ ニケーションへの積極的な態度を育成するため に,どのような授業を展開していけばよいかに いての一考察を述べることにする。

2 テーマ設定の理由

本年度で必修としての小学校外国語活動実施 2年目となる。しかし,授業の実践について は,以下のような課題が未だにあるように思え る。 ○ 教師の「英語」に対する苦手意識 ○ 1単位時間の指導過程 ○ 単元全体をとおしての指導計画 ○ 各時間の効果的な活動 ○ 評価の仕方 等 新学習指導要領の全面実施を前に,準備期間 が与えられ,その間に拠点校による実践研究や 各地区の教育委員会による研修会等も実施され てきた。「小学校では英語の音声に十分慣れ親 しませる」「活動をとおして体験的に行う」「コミュ ニケーションを図る積極性を培う」等のキー ワードは殆どの先生方が理解されている一方で 「授業像が見えない」といった意見も聞く。 そこで,「子どもの気付き」を生かす授業づ くりを行うことで,前述した課題の解決につな がるのではないかと考え,本テーマを設定した。

3 小学校外国語活動をどうとらえるか

ここで小学校外国語活動の目標を提示してみ る。 「外国語を通じて ア言語や文化について体 験的に理解を深め,イ積極的にコミュニケー ションを図ろうとする態度の育成を図り,ウ外 国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませなが ら,コミュニケーション能力の素地を養う」

コミュニケーションへの積極的な態度を育てる小学校外国語活動の実践

~子どもの「気付き」を生かす指導をとおして~

八 巻 充 憲

〔鹿児島大学教育学部附属教育実践総合センター研究協力員〕・

牧 原 勝 志

〔鹿児島大学教育学部附属教育実践総合センター〕

A practice of Foreign Language Activities in Elementary Schools fostering positive attitude

to communication : Teaching methods to utilize children’s awareness

YAMAKI Mitsunori・MAKIHARA Katsushi  

キーワード:小学校外国語活動、新学習指導要領、コミュニケーションへの積極性、授業づくり、 子どもの気付き

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鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第22巻(2012) ※波線,下線等及びア,イ,ウは筆者による。 この目標は次のように読み取ることができる。 ア 言語や文化について体験的に 遊び感覚豊かな活動等を通して,異文化 への共感的な態度を育てる。 イ 積極的にコミュニケーションを図ろうと する態度の育成 「正しく使わなくては」ではなく「間 違ってもいいから使ってみよう,話してみ よう」とする態度を育てる。 ウ 外国語の音声や基本的な表現に慣れ親し ませながら 活動を通して,英語独特の発音・リズ ム・アクセント等に慣れ親しませる。(音 声中心で進める) 文頭の「外国語を通じて・・・」とあること から,小学校では外国語の習得が主目標ではな いことがうかがえる。極端な言い方をすれば, 小学校外国語活動は英語の授業ではなく,コ ミュニケーションの授業としてとらえられる。 (もちろん,英語をとおしてのコミュニケー ションであるが) また,一方で小学校外国語活動で求めるもの は「コミュニケーション能力の素地」であり, それはやがて「コミュニケーション能力の基 礎」「コミュニケーション能力」へと発展して いくものと考えれば,目標において小・中・高 の英語教育はつながる。 小学校外国語活動は英語教育の一端を担うこ とには変わりない。しかし,中学校から始まる 英語科の前倒しではない。ここに,曖昧さが感 じられる。 そこで,授業づくりをどのような観点から構 想していけばよいのかについて述べる。

4 子どもの気付きとは

小学校外国語活動では「コミュニケーション 能力の素地」を養うことが目的であり,スキル 重視ではないことが大前提といえる。つまり, 外国語(英語)をどれだけ聞こう・話そう,伝 えよう・理解しようとする態度の育成が求めら れている。これがコミュニケーションへの積極 性だととらえる。 この積極性を養うために,「子どもの気付 き」を生かすことが必要である。 以前の(筆者が受けた)英語の授業では以下 のような授業が多かったように思う。 What is this?とリンゴを見せて問われ,It’s an apple.と答えるやりとり。こうしたパター ンプラクティスは,スキルを身に付けるために 必要な学習法であると思う。 しかし,小学校では(中学校以上でも同じか もしれないが)特に「なんだろう」「前に聞いた ことがあるなあ」等の意識をもたせることがス タートだと考える。それが子どもの気付きだと とらえる。 子どもの気付きを次の2に分けて示す。 (1) 内容の気付き ア 場面の特徴 あいさつの表現を使った場面において, 相手の顔を見る,はっきりとした声で言 う,笑顔で行う等が大事なことだと気付 く。単に英語が言えたことのみを求めな い。 イ 表現の特徴 買い物や道案内では,日本語と同様の内 容が必要であることに気付く。言葉は違っ ても,コミュニケーションの内容は同じで あることを意識することで,「外国語だか ら」といった苦手意識を小さくすることに もつながる。 ウ 音の特徴 例えば外来語と呼ばれるものと英語では 発音やアクセントに違いがある。そこに気 付くことで英語の持つ音の特徴に注意する 態度が育つと考える。また,文においても 強弱があったり,文末が上がったりするな ど日本語との違いにも気付くことが期待で きる。 (2) 方法の気付き ア コミュニケーション・ストラテジー 相手の質問は分かっているがどう答えて いいか分からない場合,何とかして伝えよ うとする意欲を大事にする。その時に,

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ジェスチャーや絵等の非言語で伝えたり, 知っている単語を使って伝えたりするなど の方法を使うことが大切であることに気付 かせる。 イ 語順の柔軟性 「赤いペンを3本ください。」と伝える とき,その表現を子どもたちに考えさせて みる。「Red pen, three, please.」「Three pens, red, please. 」等の表現を考え出 す。使える表現を使って伝えようとする意 欲を大事にしたい。この場合,正しい語順 については,子どもの意欲を認めた上で正 しい言い方を返すようにする。 ウ 表現の多様性 好きなものを伝える授業において,Do you like ~?と,What ~ do you like?の2パ ターンでビンゴゲーム等の尋ねる活動を行 う。Do you like ~?だとYes, I do. No, I don’t.のどちらかしか答えられないのでビ ンゴがうまくできない。一方,What ~ do you like?だと好きに答えることができて, ビンゴが作りやすい。これも大切なこと子 どもの気付きである。

5 気付きを生かす授業づくり

(1) 場面の特徴への気付き ジェスチャ-のみであいさつの活動を行 う。当然,言葉を使えないので握手やおじ ぎ,中にはハグするなどの大げさなジェス チャーを示す子どもたちも出てくる。このあ と,どのようなことに注意したかを子どもた ちに尋ねる。ここのねらいは,ジェスチャー の効果も認めつつ,場面に必要な要素は日本 語も英語も同じであることに気付かせること にある。 言葉を使う際に,そのときの意識も考えさ せたい。 (2) 表現の特徴への気付き 買い物の場面をモデルで示す。あえて未習 である表現も使う。ここで,「どんな内容の 言葉を使っているのか」を想像させる。する と,thank you. やhello等の聞いたことのあ

る表現から「~をくださいと言っている。」 「またどうぞと言っているんじゃない。」等 のつぶやきが聞こえてくる。英語でも日本語 でも同じような表現を使っていることに気付 かせたい。これは道案内や食事等の場面でも 同じことが言える。 こうした気付きを持たせることで,英語が 全く分からなくても,その場面や仕草から話 す内容を推測しようとする姿勢が育てられる のではないかと考える。 (3) 音の特徴への気付き バナナがよく使われるが,外来語と日本語 との違いはアクセントによるものが多い。こ のことから,カタカナ表記では英語にならな いことに気付かせたい。また,文の言い方に おいても,日本語のように平坦な言い方では なく,強弱があることにも気付かせることが 大切だと考える。日本語との基本的な違いを 意識させることも小学校外国語活動では期待 できる。 (4) コミュニケーション・ストラテジー コミュニケーション・ストラテジーには ジェスチャー等,非言語的なものも含まれ る。小学校段階では会話に十分な語彙量は求 められない。そのため,適切な応答ができな いときでも,コミュニケーションを続けよう とする態度はこの時期から培いたい。 例えば,3ヒントクイズでは,色や形など の言葉を使って,言い換えて伝えることをね らいとしている。こうした経験を重ねていく ことで,コミュニケーションを行う際の大切 な態度は育てられるのではないかと考える。 (5) 表現の多様性への気付き 好きなものをお互いに伝え合いながら,ビ ンゴを作る活動を行う。この時に,「Do you like ~?」で行うパターンと「What ~do you like ?」で行うパターンの2通りで取り組 む。

まず「Do you like ~?」の場合,「Yes, I do.」と答えてくれたときのみチェックでき ることにする。「Yes,I do.」と答がもらえる まで何人にも尋ねなければならず,時間がか

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鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第22巻(2012)

かる。

一方,「What~do you like?」では,あら かじめ自分の好きなものを決めておき,I like ~.と応じる。こちらの方がチェックも 早く,ビンゴができやすい。

子どもたちの感想も「Do you like ~?」 よりも「What ~ do you like?」の方が自由に 言えると感想が出た。尋ねる表現が違うと, その応答にも違いがあることに気付くのであ る。

6 授業実践

5で述べたような授業づくりの実際について 示す。単元はHi friends 1のL.5 What do you like?で行った。 (1) 実際 本単元の全体計画を4時間で構想した。単 元の流れとしては聞く主体から話す主体へと 考えている。その中で,表現への気付きなど を考えてみた。 【活動計画(全4時間)】 (2) 本時案(活動部分のみ) 学 習 内 容 1 いろいろな形の言い方を知ろう。 1 三角形・四角形・五角形・ひし形・円・星 形・ハート型を使ったイラスト(色無し)のシー トを使って,塗り絵をする。 2 ペイントゲーム(指示した形を好きな色で塗

る。"Please paint triangle")

※「形の言い方が分からない」という意見を引 き出し,形の言い方を知る動機付けを図る。 3 形チャンツ+color("triangle・・red triangle") 4 できあがったシートを友達に紹介する(同じ 形を同じ色で塗っていたら1ポイント) 2 ほしいものを教えよう。 1 モデルスキット(ほしいTシャツをうまく伝 えられない。プリントしてある模様を言えば伝 わることを子どもたちから引き出す。→ 本時 のねらいにせまる動機付け) 2 "Hi, friends1"のP18・19のイラストを使っ て,どのTシャツが欲しいか伝えるにはどうす ればいいかペアで考える。(色や形に気付き, 第1時で使った色・形の言い方を練習する。) 3 買い物ゲーム1(①~⑩のカードを使って, 買い物をする。ここでは指して教えることは禁 止。) 4 うまくいったこと,難しかったことを発表し, 次時への課題をもたせる。(数の組み合わせ方 等) 3( 本時 ) 数・色・形を使って友だちに伝えよう。 1 前回の課題を確認する。 (数・色・形の要素に気付く。) 2 P20Listen3を使って,数・色・形を聞き取る。 3 いろいろな模様を付けたTシャツのカードを 使ってカルタ・ビンゴ等をする。 4 自分の好きなTシャツを友達に伝え,カード に描いてもらう。 4 買い物をしよう。 1 自分の好きなT-shirtを10枚程度カードにす る。(前時終了後に取り組ませる。) 2 買い物ゲーム1(クラスを店員とお客に分け る。時間で交代)

"What do you like ?"で尋ね,"I like blue T-shirt. Red circle. Two."のように伝える。

3 買い物ゲーム2 グループに分け,お使いメモを渡す。(形・ 色・数を記したもの) 過程 ( 分 ) 活 動 内 容 (5) 1 あいさつ ・ 簡単な英語のあいさつを行う。 (10) 2 チャレンジ 1

・"I like ~.""Three circle, please."等を使って 自分の欲しいTシャツを伝える。 3 チャレンジ2 ・いくつかのTシャツを示し,その中で一つ選 んだTシャツを3ヒントクイズ形式で当てる。 (20) 4 自分の好きなTシャツを伝える。 ・ いろいろな模様のTシャツを伝える表現を 練習する。 ・ 買い物ゲーム形式で,自分の欲しいTシャ ツカードを伝えて,手に入れる。伝わるまで は渡さないようにする。 (5) 5 本時をふり返る。 ・ できたこと,難しかったことなどを発表する。 6 あいさつ

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(3) 考察 チャレンジ1の好きなTシャツを買おうと いう活動で,円,三角形,星,ハートなどの 形を扱った。お好みのTシャツを選ぶ際に, そのTシャツの模様を伝えることが必要と なってくる。例えば,下のようなTシャツ カードを選ぶ場合,「red triangle, yellow star, green star, blue heart, please.」と伝える。

ここでは,一つ一つの形と色がばらばらな ので,上述のような伝え方で伝わる。そこ で,以下のようなTシャツカードも使ってみ る。 すると,「あれ,黄色の星が2つある。」 と,これまでの表現との違いに気付く。 「yellow star, 2」「2 star, yellow」「2 yellow star」等の表現が出てくる。ここでは,どれ でも伝わることを認めていく。語順は文法に つながるので,大切なことではあるが,まず は伝えようとする態度を育てることが第一と 考える。 本時では買い物ゲーム形式で,こうした カードのやりとりを行った。活動の中で,言 い 方 に 戸 惑 う 児 童 も い た が ,「Two. 」 「Red.」等の単語を駆使して伝える姿も見 られた。表現への気づきを持ってくれたので はないかと思う。

7 授業の評価について

今回の授業づくりにおいて,授業研究支援 シート(別紙参照)を活用した。この支援シー トは,授業づくりをする際に指導の目標や留意 点をあらかじめ授業者が記述する。授業後に, 記述した項目にそって振り返る。授業研究で は,このシートを使うことで協議の柱が明確に なった。また,授業計画の段階での授業者の意 図が見えるので,その点についての質疑も行い やすかった。 このように,授業者自身が自分の授業を客観 的に振り返る点において,支援シートは効果的 な資料であると思う。また,評価についても児 童の評価と合わせて,教師側の自己評価も充実 させ,指導法改善に努める必要がある。

8 成果と課題

(1) 成果 ① 内容への気付きについて 例えば,導入で「はっきり伝えるために は言葉が必要」という課題をもたせる。 この課題を解決するために,あえて非言 語活動を行い,言葉の必要性に気付かせる。 このように,小学校外国語活動はスキル ベースの授業はそぐわないので,小学校に おいては英語を使ってコミュニケーション を図る活動をとおし,言葉のもつよさ,面 白さ等に気付かせていくことが大切である ということの検証ができた。 ② 方法への気付きについて

買い物活動で"Do you have shirt?"を基 本にした後,いくつかの色から選ぶ場面を モデルで示す。そこで,"Do you have red shirt?"という表現が出てきた。自分の意思 をより正確に伝える方法に気付くことで, 表現への意欲がさらに高まることが確認で きた。 また,相手から「2 apples, please.」と尋 ねられた際に,1つしか持っていない場合 「Only 1.」と言って相手に伝えようとす る姿が見られた。学習の結果として使える ようになるという授業観だけではなく,伝 える方法を自ら考えさせ気付かせる授業 も,コミュニケーションへの積極性を培う 上で効果的であることがわかった。

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鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要 第22巻(2012) (2) 課題 ① 新教材の研究 新教材「Hi friends」は付属のDVD等, 授業を進める上で効果的な教材である。 今後はこの教材を生かし,ゲームや制作 活動等の遊び感覚豊かな活動を充実させて いくことが必要だと考える。時にゲームの みに執着させてしまい,活動の目的である コミュニケーション能力の素地や異文化理 解が薄くなってしまうことも予想される。 単独ではなく,近隣の小学校間で一単位 時間の学習過程や一単元及び年間の指導計 画等を共有していくことが,今後の大きな 課題であると思われる。 ② 教職員の支援および研修 小学校外国語活動の意義は理解しても 「じゃあ,どのように進めるの。」「高学年 だけの問題でしょう。」等の素朴な疑問に 対応し,支援できる環境の整備が必要であ る。 地域の外国語活動実施状況等の実態に即 した各種研修会の充実や,教職員間のネッ トワークづくりを通して,教師自ら「教材 を研究しよう。」「授業を改善しよう。」と いった意欲を高めていく必要がある。

9 おわりに

以前,I can~を使った授業を行った。ス ポーツや楽器ができますと伝える内容で,カー ドやビンゴなどの活動も楽しくできた。 しかし,それだけでコミュニケーション能力 の素地が養われたと言えるのだろうか。子ども たちはI can play~.の規則に従って言っている だけではないのか。という思いが強かった。 そこで,パラリンピックに出場した選手の写 真を子どもたちに見せた。手足に障害のある選 手を見せたとき,「この人は右手がない。」等に 子どもたちは気付き,ハンディを背負っても活 躍している人たちの姿に「I can~.」の持つ意 味を,深く考えさせることができた。 言葉には機能があり,場面に応じて機能を正 しく生かすことが必要である。 それだけでなく,言葉にはそれを遣う人の内 面・心情も大きく反映されるものである。日本 語であれ,外国語であれ,言葉を遣うときにそ うした面にも子どもに意識をもたせたり,気付 かせたりする指導を今後も充実させていきたい と思う。 【参考文献】 文部科学省「小学校外国語活動指導要領解説」 影浦 攻 「小学校英語教育の手引き」 吉田研作 「新しい英語教育へのチャレンジ」 薩摩川内市立平佐西小学校「研究紀要平成17年・ 平成18年」

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参観場所 学校・ 学級・ 授業者 5 年教室 5 年・ 八巻 充憲 授業力 A B ○ or ✔ 授業力 1 なぜ外国語 活動は必 要か? 2 外国語活動 は何をめ ざ すべ きか ? 学問成果や子ど も の実態も ふま えて 学習指導要領も ふま えて ③ 授業力 A B A B 授業力 シー ト で 授業全体 を分 析 シ ートで 授業の一部 を分 析 授業者の 外国語活動指導観 を発 展 させる 授業への改善を 提案 授業者の 外国語活動指導観に 沿っ て 、授業への改善を 提案 ◎や✔を つけた理由 ✔を つ けた場合は改善案 C ⑤ ② チェ ッ ク 項 目 チェ ック 項 目 13 授 業 の 内 容 ② 学習環境 14 6 積極的に コ ミュ ニ ケ ー ショ ン を 図 ろう とす る 態度を 育む 工夫は? ( 目標を 達成できる と考える 理由) 数や色に ついては既習であ る 。活動を とおして表現に 慣れ親しま せる こ とができる と 考え る。 授業の 目標 単元構成論 ② 子ど も の活動 4 本単元の 目標は? 単元の構 成と本時の 位置は? ( 本単元の目標) ア 進ん で形や色の英語を 使い,相手とコミュ ニ ケ ー ショ ン を 図ろう と す る 。( コ) イ“ I like ~.” “ Tw o b lu e c ir c le .” 等の表現を 活用して伝えたり,相手が伝える こ とを 理解したり する 。 ( 慣 ) ウ   言葉の違いはあ っ て も , 使う 人の気持ち は同じであ る こ とを 理解す る 。 ( 気) ② 授業の 方法 教育機器, 具体物,展 示物,板書 等の活用 はど う か? ③ ⑤ 学習評価 15 視点や方 法は十分 か? 授業者 の授業 展開力 8 授業の内 容を 体験・ 理解す る た め の工夫 は? ② 授業計画の 実行 ② 場面設定 11 コミ ュ ニ ケ ー ショ ン や 言 語・ 文化理 解の場面設 定は適切 か? 教師の 働きかけ 授業者 の授業 計画力 授業場面 に応 じた 教 師の働きか けは適切 か? 12 ③ ⑤ 授業内容 や子ど も の 実態に 即し てい る か ? ③ ③ ③⑤ C 授業を 改善す る 提案ができない ( 自由記述)  色や形を 組み合わせた表現に 慣れ親しま せる た め に ,ゲ ー ム を 行う 。 2   う ま く伝える ため に ジェスチ ャ ー な ど も 加えて行わせる 。 3   自分のTシャ ツ を う ま く言える ことを 目標に す る ことで,見通しを 明ら かに さ せる 。 あな た の授業 改善力 ( 理由) ( 理由) ⑤ どの よ う な 子ど も の活 動が組み 入れら れて いる か? ③ ( 単元構成) 全4 時間 本時は第3 時 第1 時~第2 時は「 色・ 形」 の表現に 慣れ親しま せる 。 第3 時でI   li k e ~.を 使っ て 相手に 伝える 活動を 行う 。 第4 時では全員のTシャ ツ を 使っ てク イズ や交換ゲ ー ム を 行 う 。 英語ノ ー ト 等を ふま えて C 7 日本と 外国 の言語や文 化につ い て 体験的に理 解を深め さ せる 工夫は? ( 自由記述)  本時では扱いは少ないが,単元を とおしては, 色のイメー ジが国に よ っ て違う こ とに ふれ させる。 (自由記述)  カー ド 交換や買い物ゲ ー ム といっ た 簡単な会話を 要す る 活動を 取り入れ,色と形,数字を 組み合わせた表現に 慣れ親しま せる 。 5 本時の 目標は? どの よ う に 達成させる のか? ( 本時の目標) 数・色・ 形の言い方に 慣れ親しみ,進ん で自分のTシャ ツ を 伝えよ う とす る 。 チェ ック 項 目 チェ ック 項 目 あな た の授業 分析力 17 あな た は , シー ト を も と に 分析す る ことができ ました か ? 18 あな た は , シー ト を も と に 改善が 提案できま したか? シー ト を 利用しない 分析 授業タイト ル  H2 4 年   7 月  1 8 日 ( 水 ) お 気に 入りのTシャ ツ を 探そう 16 子ど も の反 応を 活かし ながら計画 を実行でき たか? ③⑤ 授 業 論 授業者 の 外国語 活動指 導観 ② ( 理由) ② 授業参観日 ⑤ 単元や本 授業の目 標を 達成で きる か? ⑤ 目標論  コミュ ニ ケ ー シ ョ ン への積極性と文化への関心 カリキ ュ ラ ム 構成論 3 何を ど のよ う に 配列す るか ? 教科等論 子ど も た ち が普段使っ ている 日本語とは違う 言語を 使う ことで,改め てコミュ ニ ケ ー シ ョ ン の 大切さに 気付いても ら う ため 。 教材 教具 資料 9 学習課題 10 STEP1. 授業者の外国語活動指導観 をチェック! ① 授業者の外国語活動指導観を確認しましょう。 STEP5. あなたの 授業分析力・授業改善力 をチェック! ⑦ 最後に、授業検討を行ったあなた自身について書きましょう。 STEP3. 授業者の外国語活動指導観 と 授業計画力・授業展開力 の 関係 をチェック!   ④ 右の項目9~16 のうち、外国語活動指導観の項目1 ~8と関係がある項目を線    で結びましょう。  ⑤ 線で結ん だ ✔ 項目に、外国語活動観をよりよく実現するための改善案を書きましょう。 ④ STEP2. 授業者の授業計画力・授業展開力 をチェック! ② 授業を参観し、下の項目9~16 のうち良かったものには○、検討を要するものには ✔ をつけましょう。 ③ ○や ✔ をつけたのは、授業で何が、どのようだったからですか?具体的な授業の事実を書きましょう。例)教師や子どもの言動 STEP4. 授業者の外国語活動指導観 と 授業計画力・授業展開力 の 関係 を みんなで チェック! ⑥ 授業の課題や改善策について、授業者の外国語活動指導観と関連づけて討議してみましょう。新たに気付いたことがあれば書き加えま しょう。 〔資料〕

参照

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