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人と『もの』との付き合い方

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Academic year: 2021

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第5学年 国語科学習指導案

1 単元名 みんなと伝え合って考えよう(教材「人と『もの』との付き合い方」〈資料〉「ごみ問題ってなあに」) 2 指導観 3 単元目標 (児童の実態) 本学級の児童は,「サクラソウとトラマルハ ナバチ」の学習において,読む段階では,要 旨をとらえる学習を経験している。このこと から,筆者の伝えたいことの中心を見つけた り,文章構成図をかいたり,意味段落ごとの 要点をつないで要約することができるように なってきている。また,つなぐ段階において は,筆者の論のよさを活用して自分の伝えた いことをレポートにまとめる活動に取り組ん だ。このことから,伝えたいことの中心を読 み手に分かりやすく伝えるためには,話題提 示で読み手を引き付ける工夫をしたり,事例 を提示したりすることが必要であることに気 づくことができた。 しかし,要旨をまとめるにあたっては,筆 者の主張が書かれている段落を見つけること はできても,文章全体を踏まえて要旨を簡潔 に文章化することが十分にできていない児童 が多い。また,自分の考えをまとめるにあた っては,調べた事例の羅列になってしまい, 必要な情報を取り出して整理したり,写真や 絵,図など読み手を説得するような効果的な 表現方法を活用したりするまでには至ってい ない。 (教材について) 本教材では,〈資料〉「ごみ問題ってなあに」と いう説明的文章を資料として取り上げ,人と「も の」との付き合い方を見直させ,自分の考えを持 つことをねらいとしている。 この資料中には,ごみを大量に出す社会の「現 代の日本」と,ごみを出さない社会の「江戸時代 の日本」や「マラウイ」を対比的に例示すること で,ごみ問題に関する様々な情報が述べられてい る。また,読者に対する問いかけや呼びかけなど が多く含まれており,事実と筆者の考えを区別し て把握したり,それに対する自分の考えを持った りしやすい教材であると考える。加えて,事例が たくさん提示されていることや,写真や図をとり 入れていることから,興味を持って本文を読み, 論理的に筆者の考えを読み取る力を育てること ができる教材であると考える。 このようなことから,筆者の主張を読み取った り,要旨をとらえたりする読みの力を高めると共 に,この学習を生かして,自分の生活を見つめ直 し,身近な環境問題に関する自分の考えを持って いこうとする新たな課題を生み出す主体的な読 みが期待できる教材であると考える。よって,本 教材は,確かな読みの力をつける上で適している と考える。 (指導にあたって) 指導にあたっては,これまでの学習経験から段落を意識して読ませ,段落同士のつながりに気をつ けながら意味のまとまりをとらえさせたい。また,話題提示や筆者の主張をとらえて文章構成を考え たり,「つまり」「このように」などの接続語や指示語に着目させたりして,要旨を的確に読み取らせ ていきたい。そして,学習したことを生かして,『人と「もの」との付き合い方』についてクラスで話 し合う活動へとつなげていきたい。 そのために,「つかむ」段階では,題名の「ごみ」とは何かを言葉のとらえをもとに話し合わせ,そ の後,教師の範読を聞き,「ごみ」は,人が作り出すものであるということをとらえさせたい。また, 初めて知ったことや驚いたこと,疑問などをカードに書いて分類する活動を仕組み,読み通しのめあ てを持たせる。 「よむ」段階では,まず,筆者の伝えたいことがどのような文章構成で述べられているのかをとら えることができるように,形式段落を意味段落に分ける活動を行う。その際,根拠を明らかにしなが ら文章の構成をつかむことができるように,意味段落ごとの小見出しを短文で書かせる活動を仕組む。 次に,筆者の考えをとらえるために,キーワードをもとに意味段落ごとに読み深める活動を行う。そ の後,文章構成図に表し,本文の要旨をまとめる活動を位置づける。そして,効果的な読み方の工夫 のよさを理解することができるように,筆者の論展開や資料提示のよさを知る「学び方学習」を行う。 「つなぐ」段階では,教材文を通して読み取ったことをもとに,自分たちの生活を見直す活動を仕 組む。このとき,日常生活にある「もったいないもの」を出し合い,その付き合い方で問題になって いることやみんなで取り組んでいかなければならない点をみんなに呼びかけるという新たなめあてを 立てる活動を仕組む。 「いかす」段階では,自分の考えを全校のみんなに分かりやすく伝えるために,筆者の論理のよさ を活用して,写真や図,キャッチコピーを使ったポスターに表し,本単元をまとめる。

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3 単元の指導目標 (1) 自分と「もの」との付き合い方を見つめ直し,交流活動を通して考えを深めようとしている。 (関心・意欲・態度) (2) 事例や資料が示している事柄から文章の内容を的確にとらえ,筆者の主張を読み取ることがで きる。 (読むこと) (3) 読み取った知識や情報をもとに自分の考えをまとめ,組み立てを工夫して話したり,写真や 図,表,グラフなどから効果的なものを選んだりして,自分の考えを表現することができる。 (話すこと・聞くこと) (4) 話題提示,事例,まとめという文章構成や,論の進め方を理解することができる。(言語事項) (5) 叙述を根拠に,語感を生かして適切な言葉で表現することができている。 (言語事項) 4 評価規準 関心・意欲・態度 読むこと 話すこと・聞くこと 言語事項 ○人と「もの」との付 き 合 い 方 に 興 味 を 持 ち,進んで関係資料を 読もうとしている。 ○ 筆 者 の 考 え を も と に,自分の考えをまと めようとしている。 ○キーワードや文末表 現に着目し,事例と筆 者の意見を読み分けて いる。 ○内容のまとまりに目 を向けて,的確に文章 構成をとらえながら, 要旨をとらえている。 ○文章構成を生かした り,筆者の論の述べ方 を生かして話の組み立 てを工夫したり,写真 や図などを効果的に活 用したりして,自分の 考えを表現している。 ○文末表現や接続語, 指示語などに着目して 文章構成を理解してい る。 ○語感や言葉の表し方 に関心を持ち,適切な 語句を選んでいる。 5 指導計画(総時数19時間) 段階 時 主な学習活動 支援・指導上の留意点 形態 評価規準と方法 つ か む 1 ○題名から,「もの」と は何か,付き合うとはど ういうことかを話し合 う。 ○資料の全文の範読を 聞き,初読の感想をもと に読み通しのめあてを 立てる。 ・人と「もの」との付き合い方につ いて関心を高めることができるよう に,日常生活を振り返らせる。 ・資料への興味関心を高めるために, リード文から,様々な環境問題が身 の回りに起きていることを確認する とともに,ごみで汚された場所の写 真をいくつか提示して「もの」が「ご み」になるわけについて話し合わせ る。 ・学習の見通しを持つことができる ように,筆者の話題提示の文や呼び かけの文などにサイドラインを引か せる。 全体 個 全体 ・人と「もの」 との付き合い方 に興味を持ち, 進んで読もうと している。 (関・意・態) 【観察・ワークシート】 【読み通しのめあて】 筆者は,私たちに何 を伝え,考えさせよ うとしているのだろ う。

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2 ○もっと知りたいこと や疑問に思ったことな どを交流し,学習計画を 立てる。 【学習計画】 3 文章構成を考えよう。 4 「現代の日本」につい て読み取ろう。 5 「 江 戸 時 代 の 日 本 」 「マラウイ」につい て読み取ろう。 6 7 8 筆者の主張を読み取 ろう。【学び方学習】 9 10 筆者の考えに対する自 分 の 考 え を ま と め よ う。 11 | 19 「もったいない」を学 校のみんなに発信しよ う。 ・全体で学習計画を立てることがで きるように,もっと知りたいと思う ことや,疑問に思ったことなどを書 いたカードを全体で交流しながら分 類整理する。 ・学習の見通しを持つことができる ように,学習計画表を作成し,掲示 する。 全体 ・学習課題を解 決するための, 学習の見通しを 持っている。 (読)【ワークシート】 3 ○接続語や指示語,文末 表現に注意して,文章全 体を大きく4つの意味 段落に分ける。 ・文のまとまりを意識することがで きるように,接続語や指示語に印を 付けながら範読を聞かせる。 ・筆者が何を話題にして自分の考え を述べようとしているのかを的確に とらえることができるように,問い かけの文には を,筆者の主張を 含む文には を引かせる。 ・文章を大きく4つのまとまりに分 けることができるように,見つけた キーワードや大まかな内容をもと に,お互いの根拠を交流させる。 全体 個 班 全体 ・文末表現や接 続語などに着目 して,文章全体 の大きなまとま りを理解してい る。(言語事項) ・話題提示文や まとめなど,文 章構成の要素を と ら え て い る 。 (読) 【発言・ワークシート】 4 ○「現代の日本」につい て②~⑤段落から読み 取る。 ・「現代の日本」に対する筆者の考え を と ら え る こ と が で き る よ う に , 「『ごみ』って何でしょう。」という 問いの答えを②~⑤段落からキーワ ードや短文で見つけ出させる。鉛筆 を例にものがごみになる過程を交流 させる。 ・「現代の日本」に対する筆者の見方 をとらえることができるように,文 中の言葉で見つけ出させ「~社会」 という形で表現させる。

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5 ○「江戸時代の日本」と 「マラウイの子どもた ちの暮らし方」について 読み取る。 ・「江戸時代の日本」や「マラウイの 子どもたちの暮らし方」を「現代の 日本」と比較して筆者はどのように とらえているのか,文中の言葉でか ら見つけ出させ,「~社会」という形 で表現させる。 ・⑥⑦段落に書かれている「ごみを 出さない社会」をキーワードで見つ けることができるように,「例えば」 という言葉に着目させる。 ・大量にごみを出す「現代の日本」 と大きく違う点を読み取ることがで きるように,物とのかかわりを大切 にしている様子を表す本文中の言葉 9文字で言い換えさせる。 全体 個 全体 ・「現代の日本」 と比較して2つ の事例を挙げた 筆者の意図を読 み 取 っ て い る 。 (読)【発言・ワ ークシート】 6 ○筆者の主張を読み取 る。 ・⑧⑨段落の筆者の主張を読み取る ことができるように,文末表現に着 目させたり,指示語を明らかにして 叙述を書き換えたりする。 全体 個 ・筆者の主張を 的確に読み取っ ている。(読)【ワーク シート】 7 ○伝えたいことを短く 言い表す方法を見つけ る。【学び方学習】 ・筆者の主張を短文で適切に表現す るポイントを見つけることができる ように,「サクラソウとトラマルハナ バチ」の要旨例をもとに作った2つ のキャッチコピーを比較させる。 全体 個 ・まとまりごと の意味内容に着 目し,要旨をと らえている。(読) 【ワークシート】 8 ・⑧⑨段落にある「江戸時代の日本」 「マラウイの子どもたちの暮らし 方」に共感し,「現代の日本」を危惧 する筆者の思いを読み取ることがで きるように,文章中のキーワードに サイドラインを引かせながら範読を 聞かせる。 ・⑧⑨段落の叙述を根拠に読み取っ た筆者の主張をキャッチコピーに表 すことができるように,よい印象の 言葉と悪い印象の言葉を対比的に板 書したり,言い換えることができる 表現や繰り返し使われている表現を カードで整理したりする。 ・友だちの考えをもとに,自分のキ ャッチコピーを付加修正させる。

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9 ○文章構成図を作成し, 要旨をまとめる。 ・掲示資料で,これまでの学習を振 り返ることで,意味段落ごとの要点 を押さえる。 ・意味段落の要点を全体で交流しな がら文章構成図に表し,指示語,接 続語の役割表をもとに要点をつない で要旨をまとめさせる。 全体 個 ・的確に文章構 成をとらえなが ら,要旨をとら えることができ る。(読) 【ワークシート】 10 ○読み手に自分の考え を訴えるときの効果に ついて考える。 ・具体的な数字を使った叙述や関連 資料の提示が読み手に与える効果を 考えることができるように,⑨段落 のごみの量の叙述のある場合と無い 場合,⑩段落の写真がある場合と無 い場合の感じ方を話し合わせる。 ・主張を読み手により強く伝える他 の方法にも気づくことができるよう に,グラフを使ったモデル文を提示 し,その有効性について話し合わせ る。 全体 個 ・効果的な資料 を選ぶ視点を持 つ こ と が で き る。(読)【発言・ ワークシート】 つ な ぐ 11 ○自分たちの生活に見 られる「もったいない」 について,資料をもとに 話し合い,新たな課題を 立てる。 ・「物を大切にしようとする心が失わ れようとしている」という筆者の言 葉から,新しい学習課題をもつこと が出来るように,よく耳にする「も ったいない」という言葉について, 話し合う。 ・「もったいない」と思う心が物を大 切にすることにつながることを感じ ることができるように,「MOTTA INAI」という言葉とマータイさ んの本を紹介する。 ・身近な生活の中のもったいないを 見つけることができるように,給食 の残菜調査の結果を写真やグラフで 提示する。 全体 ・身近な生活の中の 「もったいない」も のを見つけ,みんな にものの大切さを伝 えようとしている。 (関・意・態) 【観察・ワークシート】 い か す 12 ○グループで課題を決 め,調べ学習の計画を立 てる。 ・4人グループで,身近な生活の中 のもったいないをもとに,テーマと 伝えたいことを話し合わせる。 全体 ・自分の考えを 伝えることに興 味 を も っ て い る。(関・意・態) 【発言・ワークシート】 13 14 ○グループの課題に沿 って,資料収集を行う。 ・筆者の説明の仕方のよさを生かし て,必要な資料や写真を新聞やイン ターネット,図書を利用し,調べ学 習を行う。 グ ル ー プ ・発表に必要な 資料を進んで収 集することがで きる。(関・意・態) 【観察・ワークシート】

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15 16 ○発表の準備を行う。 ・相手に自分たちの思いがよく伝わ るように,写真や絵図の効果を考え た学習をもとに,資料を精選させる。 ・発表内容が相手によく分かるよう に,モデルをもとに,発表の仕方や 手順,資料の提示の仕方など,伝え る方法を話し合わせる。 グ ル ー プ ・発表に必要な 資料の効果を考 えて,発表原稿 を書くことがで き る 。( 話 す こ と・聞くこと) 【観察・ワークシート】 17 18 ○学級の中で発表し,意 見交流を行う。 ・次時の活動で自分の考えを作るこ とができるように,発表を聞きなが ら,「もの」との付き合い方を見直す 上で「大切だ」「心に響く」「考えさ せられる」と感じた言葉や写真,絵 図を選ばせ,ワークシートにメモさ せる。 全体 個 全体 ・友だちの考え と比べながら自 分の考えを明確 にすることがで きる。(話すこ と・聞くこと) 【観察・ワークシート】 19 ○深まった自分の考え をキャッチコピーに表 す。 ・学校のみんなに「物を大切にして いこう」と呼びかけていくことがで きるように,前時に選んだ言葉や写 真,キャッチコピーを使って自分の 考えをポスターにまとめさせる。 個 ・自分の考えを 持つことができ る。(話すこと・ 聞くこと) 【キャッチコピー】 6 本 時 (1) 主 眼 ○ キャッチコピーを交流することで,叙述を根拠に筆者の主張を読み深めることができるよ うにする。 (2) 準 備 教材文 ワークシート フリップ 挿絵 短冊シート 相互評価カード 自己評価表 (3) 展 開(8/19時) 学習活動 支援・指導上の留意点 評価 1 前時の学習を想起し,本時 のめあてをつかむ。 2 これまでの学習を振り返 り,根拠となるキーワードを 整理し,自分のキャッチコピ ーを確認する。 【構成活動】 3 班でキャッチコピーを提 示しながら,その根拠につい て班で話し合う。【交流活動】 ○掲示資料をもとに,前時までの学習を想起さ せ,キャッチコピーの書き方を確認する。 ○叙述から筆者の主張を明らかにすることがで きるように,「江戸時代の日本」「マラウイの生 活」に関する言葉,「現代の日本」に関する言葉 を色別カードに書き分けたり,似た意味の言葉 や言い換えられる言葉,対比的な言葉を板書で 整理したりする。 ○キャッチコピーが妥当か,その根拠を交流し ながら評価することができるように,交流の観 点を提示する。 ・根拠をはっきり させて自分の考え たキャッチコピー を友達と進んで交 流している。 (関・意・態) 【観察】 ・本文中のキーワ めあて 筆者の主張をキャッチコピーに表そう。 《観点》文章の内容を踏まえているか。 意図が伝わる適切な表現になっているか。

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4 班での話し合いをもとに, 全体で交流をする。 5 再度,キャッチコピーを見 直す。【再構成活動】 6 本時学習をまとめ,次時の 学習の見通しを持つ。 ○言葉と根拠を結んでキャッチコピーを交流す ることができるように,キャッチコピーとその 根拠を書いたフリップを提示しながら交流させ る。 ○話し合いがスムーズに進むように,各班に進 行役を置く。 ○観点にそって話し合いが進められているか机 間指導で状況を把握し,各班に応じた支援を行 う。 ○筆者の主張を読み深めることができるように するために,班で選んだキャッチコピーと根拠 を発表させる。 発表の内容…決まったキャッチコピーとその根拠 お勧めするわけ 決定までの話し合いの大まかな過程 ○交流をもとに,自分のキャッチコピーを見直 させ,付加修正させる。 ○交流前と後のキャッチコピーを見比べること で本時学習を振り返り,次時のめあてを確認す る。 ードを根拠に,筆 者の主張を読み深 めることができて いる。 (読) 【観察・ワークシート】 ・叙述を根拠に, 語感を生かして適 切な言葉で表現す ることができてい る。(言語事項) 【ワークシート】

参照

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