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関西支部:AFIテクノロジーの取組み

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Academic year: 2021

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164 生物工学 第96巻 第3号(2018) 著者紹介 株式会社AFIテクノロジー (PDLOLWRL#D¿FRMS

AFI

テクノロジーの取組み

糸井 隆行

はじめに 株式会社AFIテクノロジーは,2013年の設立以来, ラベルフリー細胞分離・食品飲料微生物の迅速検査をコ アコンピタンスとし,京都を本社に活動してきました. 2016年には,京都大学イノベーションキャピタル株式 会社(京都iCap),大阪大学ベンチャーキャピタル株式 会社(OUVC)の双方より出資を受け,活動を加速さ せています.京都iCap,OUVCからの出資は,認定特 定研究成果活用支援事業者(国立大学法人の子会社ベン チャーキャピタル)同士が,初めて協調投資を行った事 例として,AFIテクノロジーが注目を集めるきっかけと もなりました. FESTM とは

AFIテクノロジーは,FESTM(Fluid, EOHFWULF¿OWHULQJ

and Sorting technology)という,電気計測技術,流体 制御技術を融合した独自の分離技術を有しています. FESTM とは,図1に示すように,マイクロ流路内に送液 されるサンプル溶液の流体制御と,マイクロ電極上にお いて対象粒子(細胞・微生物)に作用する電気的な力を 統合させ,目的粒子とそれ以外を選別する技術です.マ イクロ流路という特殊な空間内では,細胞・微生物のよ うな微小粒子が持つ固有の電気的特性に応じた力がマイ クロ電極から働き,その違いにより,ラベルフリーでこ れらを選別することが可能となります.FESTMとはいわ ば,選択性を持った「電気的フィルタ」技術とも呼ぶこ とができます. FESTM 製品化の第一弾として,2016年には微生物迅 速検査システム「エレスタTM」の販売を開始しました(図 2).本製品は,食品飲料中に存在する微生物を素早く検 査することを目的に開発されたものです.寒天培地上の コロニーを計測する公定法の検査に比べ,エレスタTM では数時間で微生物検査が可能となります.これまでに もさまざまな微生物迅速検査法が開発・上市されていま すが,エレスタTMは食品飲料由来の夾雑物が多数混在 していても目的微生物のみを高精度に分離検出できる点 で,他の検査法にはない特長を有します. 図2.微生物迅速検査システム「エレスタTM」およびマイクロ 電極(マイクロ流路内)に捕捉された微生物. 今後の展開 以上のとおり,AFIテクノロジーの取組みとして, FESTM の概要と製品エレスタTMについて紹介させてい ただきました.一方,私たちはFESTMの応用範囲を食 品微生物分野以外にまで拡大するための研究開発にも積 極的に取り組んでいます.たとえば,現在,大学・他企 業との共同研究で,血中に微量存在するがん細胞の検出 回収,再生医療関連細胞の分離・評価,臨床微生物検査 のための微生物分離回収といった分野へのFESTMの応 用を進めており,機器の上市も近々予定しています.今 後とも,対象分野を拡大してFESTMの可能性を高めて いき,バイオテクノロジー発展の一助となりたいと考え ています.

関西支部

図1.FESTM概念図.マイクロ流路内を流れる粒子に対し,マ イクロ電極から特定の力が働く.

参照

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