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IRUCAA@TDC : 正方晶ジルコニア多結晶体(TZP)とチタンおよびチタン合金の摩耗特性

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Academic year: 2021

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(1)

Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

正方晶ジルコニア多結晶体(TZP)とチタンおよびチタン

合金の摩耗特性

Author(s)

神原, 常道; 矢島, 安朝; 関根, 秀志; 吉成, 正雄

Journal

歯科学報, 111(2): 233-233

URL

http://hdl.handle.net/10130/2382

Right

(2)

目的:現在,高い破壊強度と破壊靱性を持つ正方晶 ジルコニア多結晶体(TZP)をフレームワークと して使用することで,臼歯部でのクラウンやブリッ ジのオールセラミック修復が可能となってきてい る。オールセラミックスによる歯冠補綴は十分な審 美性を得ることができるが,前装陶材のチッピング の頻度が高いとの問題が指摘されている。このチッ ピングの原因の一つとして,TZP と前装陶材の焼 付強さも要因とされていることから,TZP と前装 陶材間に強度の高い中間層セラミックスを介在させ ることで,焼付強さを改善することによるチッピン グの減少が期待できる。 本研究は,中間層セラミックスとして,強度の高 い二ケイ酸リチウム含有セラミックスと従来の長石 系陶材(コントロール)を使用し,TZP と前装陶 材の焼付強さを比較検討した。 方法:直径13mm,厚さ1.5mm にカットしたTZP を鏡面研磨した。中間層セラミックスとして,二ケ イ酸リチウム含有セラミックス粉末(EP)と,ジ ルコニア用長石系陶材(SB,セラビアン ZR-SB, ノリタケ)を使用した。それぞれ直径4.0mm,厚 さ約300μm に築盛し,EPは最終焼成温度を945℃ で,SB は930℃で 焼 成 し,他 の 条 件 は SB の メ ー カー指定のプログラムで焼成した。その後,両者に ボディ陶材(セラビアン ZR-A 3,ノリタケ)を厚 さ約2.0mm になるように築盛し,メーカー指定の プログラムで焼成した。作製した試料は包埋用リン グに固定し,万能試験機(島津オートグラフ AG-I 20kN,CHS:0.5mm/min)に て せ ん 断 試 験 を 行 い,焼付強さを測定した。また試験後の試料の破断 面を光学顕微鏡にて観察した。各条件での試料数は 7個とした。 成績および考察:せん断焼付強さは,中間層セラ ミックスにEPを使用した場合で37.0±5.7MPa, SB を使用した場合で29.0±7.3MPa となり,両者 の間に有意差を認めた(t検定,p<0.05)。破断 面観察の結果,両者ともに中間層あるいは前装陶材 での凝集破壊が主であった。EP で焼付強さが大き くなった理由として,EP が SB よりも高い強度を もっているためと考えられる。以上により,二ケイ 酸リチウム含有セラミックスを中間層として用いる ことによって,TZP に対する前装陶材の焼付強さ が向上することが示唆された。 目的:ジルコニアセラミックス,特に正方晶ジルコ ニア多結晶体(TZP)は金属材料を凌駕する強度 を有するとともに高い靭性を持つことから,架工義 歯やインプラントアバットメントなど,急速にその 臨床応用が広まっている。しかし,チタン製インプ ラント体に対してジルコニア製アバットメントを, アバットメントスクリューを介して締結し機能させ た場合に,インプラント体とアバットメントの摩耗 により,スクリューの緩みなどの問題点が指摘され ている。本研究は,ジルコニアがチタンに及ぼす摩 耗特性を明らかにすることを目的として,ジルコニ ア−チタン,ジルコニア同士,およびチタン同士の 二体摩耗試験を行うとともに摩擦係数の測定を行 い,ジルコニアおよびチタンの摩耗特性について考 察を加えた。 方法:イットリア安定型 TZP,チタン(純チタン 2種および4種,チタン合金)を鏡面に仕上げ,表 面粗さ,硬さの測定を行った。摩耗試験は,曲面を 持つ上部試料と平板を呈する下部試料との蒸留水中 下における二体摩耗試験を行った。試験条件は,上 下 部 間 荷 重:10N,ス ト ロ ー ク 幅:3mm,ス ト ローク回数:5,000回および30,000回,ストローク 速度:90回/分とした。摩耗試験後の下部試料の摩 耗形状を,表面形状測定器を用いて上部試料の運動 方向に対して直角に描記させ,摩耗断面積を求め た。また,摩擦係数の測定,摩耗面の光学顕微鏡観 察および電子線マイクロアナライザー分析を行い, 摩耗機構を考察した。 成績および考察:硬さ(Hv)は TZP が1356±14と 超 硬 質 で あ っ た の に 対 し,チ タ ン(Ti-2:125± 2,Ti-4:177±4,Ti-alloy:256±14)は TZP よ りはるかに軟質であった。摩耗試験の結果,上部試 料が超硬質の TZP のとき,下部試料チタンの摩耗 断面積は下部試料 TZP のそれより大きな値を示し た。一方,上部試料が軟質のチタンのときでも,下 部試料のチタンは大きな摩耗断面積を示した。摩擦 係数は TZP とチタン間に比較し,チタンとチタン 間で大きな値を示した。以上の結果と各種分析か ら,チタンが硬質のジルコニアにより被る摩耗はア ブレシブ摩耗によるものであり,チタン同士の摩耗 は同種の材料間で生ずる凝着摩耗によるものと推察 された。以上より,チタンはジルコニアにより摩耗 を被るが,その量はチタン同士の摩耗と同程度であ ることから,数々の有用性を持つジルコニア製ア バットメントの臨床応用を否定するものではないと 考えられた。

№19:正方晶ジルコニア多結晶体と前装陶材の焼付強さに及ぼす中間層セラミックス

の影響

松本直也1)2),吉成正雄1)2),武本真治1),服部雅之1),河田英司1),小田 豊1)(東歯大・理工)1) (東歯大・口科研・インプラント)2)

№20:正方晶ジルコニア多結晶体(TZP)とチタンおよびチタン合金の摩耗特性

神原常道1)3),矢島安朝1)3),関根秀志2)3),吉成正雄3)(東歯大・口腔インプラント)1) (東歯大・口健・インプラント)2)(東歯大・口科研・インプラント)3) 歯科学報 Vol.111,No.2(2011) 233 ― 105 ―

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