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Title
ヴァーチャルリアリティ技術・3D デバイスを応用した
高精度口腔顎顔面手術の実現に向けた取り組み
Author(s)
菅原, 圭亮
Journal
歯科学報, 118(5): 463-463
URL
http://hdl.handle.net/10130/4720
Right
Description
463
歯科学報 Vol.118,No.5(2018)
シ ン ポ ジ ウ ム
ヴァーチャルリアリティ技術・3D デバイスを応用した
高精度口腔顎顔面手術の実現に向けた取り組み
東京歯科大学口腔病態外科学講座
菅原 圭亮
ファブラボ(FabLab)のファブ(Fab)とは,“ものづくり”Fabrication と“素晴らしい”Fabulous とい
う2つの意味が込められ,ラボ(Lab)“工房”Laboratory と組み合わせた造語である。実際には3D プリン
タなどの先端デジタル機器を備え,あらゆるものを作ることを目標とした工房を意味している。2013年より本
学に「FabLab TDC」が開設され,その施設の中にはインクジェット方式3D プリンタと光学スキャナが設置
され CT などの3D データをアウトプットし,基礎系,臨床系問わず様々な研究分野および教育の現場で活用
している。口腔外科では,実体模型や3D デバイスの作製・開発・臨床応用を行っている。
口腔外科領域での実体模型の報告は1980年代から散見され,腫瘍や外傷などによる骨硬組織の変形の観察,
術前のモデルオペ,金属プレートの屈曲などが目的であった。材質は石膏が主で顎骨内の観察には不向きで
あったが,近年は複数の樹脂の組み合わせにより病変や下顎管などの内部にある解剖学的形態も可視出来るよ
うになった。実体模型を用いたモデルオペは現在も行われているが,われわれは PC 上でのヴァーチャルオペ
レーションを術中に高精度に再現するための3D ジグデバイスの開発を中心に研究を行っている。3D ジグデ
バイスは顎矯正手術で最も多く使用している。その中でも Le Fort I 型骨切り術に応用している。Le Fort I 型
骨切り術による上顎骨移動・固定は,印象採得した模型で作製するダブルスプリント法が用いられているが,
この方法は作製過程での誤差と三次元的変化を十分に再現出来ず,術者の経験に依存している点もある。われ
われは,CT データをヴァーチャルオペレーションし,設定した上顎骨切り線を再現するカッティングデバイ
スと,上顎骨移動後を再現したジグデバイスを3D プリンタにて作製し手術に応用,術後 CT との重ね合わせ
の精度検証で良い結果を得ている。さらに2018年からは Virtual Reality をヘッドマウントディスプレイであ
る Microsoft 社 HoloLens Ⓡ
を用いて術中の患者へ投影し,上顎骨移動および術野の血管を描出し確認を行って
いる。
本シンポジウムでは,われわれが目指している患者および術者にとってさらに Fabulous な Surgery への取
り組みを紹介する。
≪プロフィール≫ 2004年10月~2009年3月
独立行政法人放射線医学総合研究所(現・
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機
構)客員協力研究員
2008年3月 東京歯科大学大学院研究科修了 博士(歯
学)の学位授与
2008年4月 東京歯科大学口腔外科学講座レジデント
2009年9月 東京歯科大学口腔外科学講座助教
2012年4月 東京歯科大学口腔健康臨床科学講座助教
<略 歴> 2013年4月 東京歯科大学口腔外科学講座助教
2004年3月 東京歯科大学卒業 2015年4月 東京歯科大学口腔病態外科学講座助教
2004年4月 東京歯科大学大学院歯学研究科(口腔外科 2015年9月 東京歯科大学口腔病態外科学講座講師
学専攻)入学 現在に至る
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