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地球の構成に関する探究活動(川原の礫の野外観察)

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Academic year: 2021

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1 日   時  ○月○日(○)  2 場   所  広島市安佐南区 太田川安佐大橋下流側河川敷 3 学年・学級  2年○・○組地学Ⅰ選択者(男子○名・女子○名) 4 単 元 名  地球の構成に関する探究活動(川原の礫の野外観察) 5 単元について  (1) 単元観  (2) 生徒観  (3) 指導観 6 単元目標 7 単元の評価規準 ・礫の粒径と流速との関係及び 岩石の風化と河川の働きを理解 している。 観察・実験の技能・表現 ・礫の最大粒径の測定方法を習 得し,測定結果を正確に処理し て,堆積当時の川の水の流速を 的確に表現する。  (1) 地形や地質に対する興味・関心をもち,野外観察に意欲的に取り組み,そこから得られた情報を基に礫の堆積環境や流域の   地質分布との相関関係を考察できるようにする。  (2) 野外観察を通して,科学的に探究する方法を習得させるとともに,科学的な思考力・判断力及び表現力を身に付けさせる。 関心・意欲・態度 思考・判断 知識・理解

第2学年 理科「地学Ⅰ」学習指導案

   野外観察は,習得した知識を活用して,総合的に思考することが求められる内容である。ここでは,川原の礫に着目して野   外観察を行い,礫が堆積した時の堆積環境を求めると同時に,礫の岩石を判別し流域の地質との関連を考察させる。また,野   外観察を通して探究の方法を習得させ,自然に対する興味・関心を高め,地学的に探究する能力と態度を育てる。 広島県立教育センター 指導主事 宮﨑 喜郎    自らの意思で地学Ⅰを選択している生徒が中心なので,授業に対して前向きに取り組んでいる。観察,実験に対しては意欲   的に取り組む生徒が多い反面,授業中に積極的に発言する生徒は少ない。地学分野の野外観察は,小学校もしくは中学校で大   半の生徒は経験しているが,その内容については,名称などの知識の確認が中心である。    地学的な見方や考え方を養うためには,時間的,空間的な認識が必要であり,特に野外観察などの実物を通しての学習が理   想である。そこで,現地に見られる礫の粒径測定や礫の岩石の判別を通して,流水の働きやその力の大きさ,時間的変化,空   間的な広がりを科学的に思考させたい。また同時に,自然の不思議さを実感させ,自然に対する興味・関心を高め,意欲的に   探究しようとする態度を身に付けさせたい。 ・川原の礫の堆積環境と流域の 地質に関心をもち,意欲的に探 究しようとする。 ・野外観察を含む調査を計画・ 実施して,得られた結果に基づ き,総合的に考察する。 ・川原の礫の岩石と流域の地質 分布との相関関係からわかる矛 盾点を思考し,その理由を科学 的に判断する 8 指導と評価の計画 関 思 技 知 一 1 ◎ ○ 2 ◎ ○ 1 ◎ ○ 9 本時の展開  (1) 本時の目標  (2) 観点別評価規準 川原の礫の調査準備 野外観察<本時> 調査結果のまとめ 二 ・川原の礫の堆積環境と流域の 地質に関心をもち,意欲的に探 究しようとする。 ・野外観察を含む調査を計画し ている。  川原の礫の最大粒径の測定方法を習得してその測定結果から堆積当時の川の水の流速を的確に表現し,また,礫の岩石を判別し 流域の地質との関連を考察する。 思考・判断 観察・実験の技能・表現 次 時 学  習  内  容 評     価 評 価 規 準 的に判断する。 ・礫の最大粒径の測定方法を習 得し,測定結果を正確に処理し て,堆積当時の川の水の流速を 的確に表現する。 ・川原の礫の岩石と流域の地質 分布との相関関係からわかる矛 盾点を思考し,その理由を科学 的に判断する。 ・礫の粒径と流速との関係及び 岩石の風化と河川の働きを理解 している。 ・野外観察を含む調査を計画・ 実施して,得られた結果に基づ き,総合的に考察する。

(2)

 (4) 本時の展開  教科書,資料集,50m巻尺,30cmものさし,4m荷造り紐,クリップボード,報告書,電卓,20万分の1地質図「広島」, ペットボトル  (3) 準備物 礫の最大粒径の測定方法を習得し,測定結果を正確に処理し て,堆積当時の川の水の流速を的確に表現する。 川原の礫の岩石と流域の地質分布との相関関係からわかる矛盾 点を思考し,その理由を科学的に判断している。 ・野外実習における安全指導を十分に行う。 ・事前に編成した4人組の班ごとに調査手順  に従って測定をする。 ・50m巻き尺を川原の川土手側から水際に向  けて,水際と直交方向に伸ばさせる。 ・川土手側から5m毎に,4mの紐で作った  四角形の中で,最も上にある礫の中で最大  のものから5個の最大粒径を測定記録させ  る。 ● 各班で事前に学習した調査手順に従い川原の礫  の最大粒径を測定すると同時に,礫の岩石名も記  録する。 評価規準(方法) 指導上の留意事項 1.礫の最大粒径を測定し,堆積当時の川の流速を  調べよう。 導           入  (      ) ○ 本時の目標を提示する。  ・川原の礫の粒径を測定して堆積当時の川の流速  を求め,また,礫の岩石を調べて流域の地質との  関連を考えよう。 ○指導過程・●学習活動 ○ 本時の調査の内容と方法について説明する。 ・事前に学習した調査方法を再度確認する。 ○ 野外学習を行う上での注意事項を確認する。 ○ 川原の礫の分布について全体を概観し,洪水時  などの水量が多く水の力が強い時の影響を知る手  掛かりを見つけさせる。 ● 川原の様子を概観し,増水した時の証拠となる  ものを見つけ発表する。 ・川原に生えている木などにも影響が出てい  ることを気付かせる。 ・川土手付近の礫が大きく水際に近づくほど  粒径が小さくなっていることに気付かせ,  それが水の働きによるものであることを確  認する。 ○ 堆積当時の水の流速を推定させるために,川原  の礫の最大粒径を測定させる。また同時に,流域  の地質との比較のために,礫の岩石名も記録させ  る。 15 分 ・休憩時間(10分間)を確保する。 (休憩) ○ 堆積当時の水の流速を推定させるためのデータ  処理を行わせる。 ○ 河原に分布する礫の岩石名をまとめ,サンプル  を採取させる。 ・岩石名が判別しやすいと思われる礫を集め  させる。 ● 測定場所ごとに最大粒径の平均値を計算する。 ・「粒径と流速の関係」図を使用して,礫の  堆積当時の水の流速を読み取らせる。 ● 川原の礫の分布を,川の水量と流速の変化に関  連付けて説明する。 ・川の水際にある礫の大きさが,現在流れて  いる川の水量と関係があることに気付かせ  る。 ・時間的・空間的観点から水量の変化をとら  えるように指導する。 2.礫の岩石と流域の地質との関連を調べよう。 る。 ・時間短縮のため,電卓を使い,整数値で求  めるよう指示する。 ・大きな礫を動かすには,水の流速が速く,  大きな水の力が必要になることを実感させ  る。 ○ 読み取った流速から,川原の礫の粒径による分  布の特徴について,川の水量と流速の変化に関連  付けて考えさせる。 ● 測定場所ごとに礫が堆積した当時の水の流速を  推定する。 礫の最大粒径の測定方 法を習得し,測定結果 を正確に処理して,堆 積当時の川の水の流速 を的確に表現する。 (行動観察,報告書) ・四角形の中の礫を堆積岩・火成岩・変成岩  に分類し岩石名を記録させる。 ・礫の表面の色調はあてにならないので,ハ  ンマーで割って新鮮な面を出して観察する  ほうが良いが,礫が硬く生徒には割りにく  い。そのためペットボトルに川の水を入れ  礫岩を洗ってから観察するように指示をす  る。 展                               開  (      ) ○ 測定データに基づき,測定場所の礫が堆積した  時の水の流速を推定させる。 15 分 75 分

(3)

川原の礫の岩石と流域 の地質分布との相関関 係からわかる矛盾点を 思考しその理由を科学 的に判断している。 (行動観察,報告書) ○ 次時の予告をする。 ・川原で見られる礫の岩石の名称を簡単に説  明する。 ・太田川流域では花崗岩が広範囲に分布して  いるが,礫の中に花こう岩の占める割合は  非常に少ないことに気付かせる。 ● 流域の地質には花崗岩が多いが,川原の礫には  花崗岩が少ない理由を各自で考察した後,各班内  で意見を交換し発表する。 ● 川原に分布する礫の岩石名とそのサンプルにつ  いて他の班がまとめたものと比較しあう。 ・異なる岩石名やサンプルがある場合は,互  いに意見を交換させ結論を出させる。 ・20万分の1地質図「広島」を提示して,太  田川流域の岩石の分布を簡単に説明する。 ・風化作用と河川のはたらきとの関連につい  て確認し,深成岩で粗粒の花崗岩は風化に  対して弱いことを気付かせる。 ● 川原の礫の岩石の種類と太田川流域の地質との  関係について確認する。 ま と め(    ) ○ 川原の砂と花崗岩の礫を見比べさせ,砂を構成  する石英は花崗岩の風化によってもたらされたも  のであることを確認する。 ○ 水の力の大きさと自然災害について確認する。 ○ 太田川流域には花崗岩が多いことが地質図から  わかるが川原の礫にはなぜ花崗岩が少ないのか,  その理由を考察させる。 ・自然災害への対策と備えの大切さも合わせ  て説明する。 ○ 礫の岩石名の調査結果と実際の流域の地質とを  太田川流域の地質図を見せて比べさせ,その関係  を確認させる。 10 分

参照

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