薯換期におけ・ろ小曲辰金融の基礎理論
そのギヤランテイの在レ方と公信用の必然性について
も 高藤澤正也
1小農経営における資本蓄積の特殊性
a小農経営の膨脹とその経済的原因
b小農経営における資本蓄積の停滞と不安定
豆小農金融の生産的諸範疇と公信用の必然性
a小農経営における資金需給の特質
b短期信用とそのギヤランテイ
c.中期信用とそのギヤランテイ
4長期信用とそのギヤランテイ
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﹁多数の農民が貧困化しており︑辛くも生計な保ち得ろような駿態にあるにも拘らず︑交際費や不當な浪費を愼めない檬な杜
會では︑融通されれ資金の大牛が不生産的に清鑑されることに怪しむに足らない︒どだい村全体が貧しくその原因の一牛に浪費
癖がつ惑まとつていると云う揚合︑生活費な賄う資金さえためることは難しい︒︑︑の停滞的因果な打破つる糞めには︑思ひ切つ
ノてグレヂットな生産的資金に.限定すべきであろ︒と=うが東洋の農民緯管でに︑︾りわけ馨農資金と不生産的生活費な峻別すろ
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ことは困難であろ︒まれ允とえ生産費金とは云え︑借受人から見ると牧盆ば極めて微細であるか逆調さえ呈し︑あまつさえ災害
の危瞼が多い︒これ等の事情に︑六とえ協同組合が組織されてむ︑組合の賓金難︑即ち農村の堆藏資金を吸牧で告ないと云う縄管
上の欠陥と表裏して︑その貸田金利か高めている原因てある︒組合が一且貸閏し六資金の元利回牧能力が︑高利貸より遙かに香
しくないと云うことも︑組合には大きな危瞼なも糞らすものである︒即ちクレヂツトベースは破竣され︑組織全般は政府補助金
の配分機關に堕し去るのが靭ちである︒組合金融は農業再建の諸翼件の一つに過ぎないので虹つて︑所謂﹃万能藥﹄てはない︒﹂
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小農縄管にゐける資本蓄積の特殊性9 a.小農経螢の膨脹とその経濟原因‑︑
,小農経管を耕地面積や投下資本︑生産額等が小規模であると云うだけでなく︑経螢に充用される勢働力を專ら家族
に依存する経螢艦とすれば︑このような維螢は世界各國が高度資本主養の段階に入つてから敏十年を維過した現在に
おいても︑衰頽や溝滅の一兆候を見せていないばかりか︑盆々廣汎に膨脹しているようである︒即ち猫佛の西南部で
は︑一九世紀の中頃から申規模の農民経螢が大小の雨極を創つて漸増し︑次第に優位を占めている︒現在高度の菅農
技術を誇るデンマークやスイスでは︑一〇〜一5五ヘクタールの農地を保有する自誉農民が支配的である︒前世紀の初頭︑既に源始的なヱンク・ーヂァーやコ・ニゼーシヨンによつて︑古い土地制度を大規模に清掃した英米及びその
篤領でさ之︑大経菅は必しも小経菅を騙逐しつ㌧︑強力な資本主義的企業艦としての焚展を示してはいないようであ
る︒五〇ヘクタール.以上の農場が全農地面積の八〇%を占める英國でさえ︑一経誉當の粗牧入は工業の/1に充たす︑
一経螢當の農從人口は工業の三〇名に比して四名内外に過ぎないと云う︒欧州本土の経螢規模はこれより遙かに小さ
く︑第二次大職前の敏字によれば︑一経螢當の農地面積は西緻八ヘクタール︑東麟三ヘクタールで︑農從人口は何れ
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も二〜三名李均であつた︒大経管の焚展を注目されていたアメリカにおいても︑ボナンザ︑またはゴーボレゴシヨン
による大経螢は︑機械化ざれた中規模の家族維螢や︑零綿な分盆小作経螢に分解しているし︑オーストラリァ及びカ
ナダの萎作地帯は︑三〇〇〜五〇〇ヘクタールの大経螢も少くないが︑これも僅か三〜四人の機械化された家族勢働
によつて菅まれていると云う︒アジア諸國の零細経螢については改めて指摘するまでもない︒こ﹂では前述の先進諸
國における農民経螢とは異つて︑最早家族勢働を消化し切れない程度まで耕地は零細化︑分散の一途を辿り︑がうし
た経螢規模の縮小と貧困化は︑極めて深刻な悪循環を書いていた︒アジア的零細経管と西隊の農民経菅は︑展開の就
会的歴史的條件を異にしているとは云え︑しかも現在︑資本主義的環境のなかで︑非資本家的な翠純商品生産者とし
て強鞍な生活力をもち︑不断に膨脹していること︑この膨脹は経螢の焚展や安定ではなく︑停滞と動揺を惹起してい
ることと一ぢう相矛盾した共通の現象を認めることができる︒
小農経螢は︑先進國に←おいてはもとより︑アジア的後進國でも︑最早在來農法に踊踏して﹃家族慾望の満足度と陣労
働の苦痛度の均衡﹄と云うような主観的ファクターの限界鮎に安住することは許されていない︒それは資本家的企業
と同様に︑一慮貨幣形態における最大限の私維濟的牧釜の實現を維螢の目的としている︒そしてこの牧釜を左右する
詫1農産物と各生産要素の橿格は︑必要勢働としての就会的評債を受けた市場便値にょつで決定されざるを得ない︒経螢
規模の大いさをあらはす前貸資本は︑小農経螢においても不攣資本と可攣資本に分けられる︒この可攣資本は充用さ
れる勢務者の数と︑その勢務者の一家を養ケに足る生活費によつて規定される︒孟う迄もなく牧釜の實艦をなす余剰
便値はこの可攣資本によつて増殖される︒小農経螢の繁殖力は︑まさに家族勢働が不断に艸労務を強化し︑勢働日を
延長して絶封的余剰儂値を生産すると共に︑不断に肚会的必要艸労働日を短縮して︑相劃的余剰橿値を生み出すこと︑
これらに好都合な屈伸的諸事情を内包しているからにぼかならない︒亀
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常備勢働を拒ける小農経菅の優越性については︑ダヴイッドによつて定式化されている︒即ち動植物等の有機物の
生産を本位とする農業は︑L耕癒︑施肥︑播種︑移植︑牧穫或は飼育,搾乳︑探毛等の諸作業を同時に挙行して行う
ことができない︒λこれら作業の推移は断績的であつて︑繁閑の差が著しい︒從て年間を通して所要勢力は大きく⁝憂
動する︒a勢働封象は廣大な地積に固定し︑これに働きかけるためには勢働自艦を常に移動させなければならない︒
しかも経菅主は︑農村内部に耕薫あるいは牧穫と云う專門的勢務者を︑必要な時期にだけ確保することは困難であつ
て︑年間を通じてあらゆる作業を襲ねる勢務者を使役せざるを得ない︒しかし所要勢働のピークを満足させる勢務者
数が多ければ多いほど︑農閑期におけるアルドルコスふは増嵩する︒.それと共に時間的場所的に作業を替える勢務者 ヨ多数に封する管理が不充分になる︒家族経螢はより狭い農地に作物を集約的に組み合せ︑所要勢働のピークを崩し︑
勢働日の年間準均淺高に封する投下勢働力の割合︑即ち稼働率をたかめることができる︒それは資本主義的な協業
が︑枇会的技術的分業の獲展によつて︑勢務を翠純化し機械化す効果に封抗して︑経螢や生産を釜々多角化し︑複合
化そうとする︒かうした複雑勢働によつて︑家族純菅は瀧会的李均勢働としての賃勢働に依存する資本家的経螢に封
する優位を保持しようと努める︒
西働においても︑農業生産力の嚢展は︑インダストリイとは相當様相を異にしている︒農業の技術は︑根茶類や青
果物︑家畜等改良品種の導入や無機肥料の施用において﹃革命的﹄であつたが︑必しも大規模な機械化を伴はなかつ
た︒勿論︑耕転︑蓮搬︑牧穫等の行程における人力や畜力の蒸氣力︑内燃機關,電力等による代置と︑作業の機械化
は廣汎に進展しズいるが︑経螢内に雇傭勢働の塘員を必要とする程の大型機械や動力は.取得債格や維持費に封して
年間の稼働期間が極めて短いと云う事情によつて導入を制杷されている︒また家族的小経鶯も︑普通の資本家的経螢
が使川していた程度の小型機械ならこれを取得することは必しも不可能ではなかつた︒そしてかうした榮働手段の利
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詮3用は︑一般に農業では経螢内に充用する雇傭勢務者の増加ではなく︑逆に減少を招くのが常であつた︒しかも小農経
螢における機械化は必しも粗放化を惹起しない︒これによつて遊離された勢働力は,土地軍位面積當より償値の高い・
農産物を生産するため︑多額の流動資本を抱いて繹螢に投下される︒維菅は箪一商品作物之の專門化にせよ︑多角的
な複合生産にせよ︑釜々資本集約化の方向を辿ることが正常な焚展の型とされている︒
b小農経螢における資本蓄積の停滞と不安定
ロヘヘヘヘヘヘヘへだが土地制度の固定化による相封的余剰償値の生産と實現の矛盾は︑小農経螢の執拗な膨脹と不安定の基本的原因
として︑より高次な農業生産力の磯展にとつて大きな栓楷となつている︒農業ではかうした余剰償値の源泉をなす帥労
働生産性の相違は︑資本として自由に移動し得る生産手段の大いさによるよりは︑場所的に動かすことのできない自"
然力h即ち農地の立地條件や豊度に︑より強く規定されている︒したがつて優良地を排他的に所有し利用するもの
は︑特殊の余剰橿値を搾出することができる︒この余剰慣値はインダストリイのような技術擁成の高度化による積極
的な勢働生産力の引上の結果ではなく︑狭隆な優良地の閉鎖的な園込に基いている︒小農経螢は︑封建的土地制度が
撤塵されても︑この余剰慣値をキヤビタライズする地代法則によつて︑自からこの枠を据げたり打破するこどが困難
になる︒近代的農地改革は︑農民に有償︑無償何れにせよある程度の土地を保有させるが︑この再分配はどこの國で
もすべての農民を満足させるtとはできなかつた︒大牛の農民が自家勢力を消化する程度の農地さ乏保有し得ない場
合︑この艸労力を完全に消化し︑最大限の牧釜をあげるためには︑更に土地を購入するか賃借することは不可避であ
る︒この場合︑地.憤または地代を決定する資本主義的な仕組は︑経螢形態や生産力の獲展に封して︑必しも進歩的な
作用を與えることはできない︒甥チユーネンを始組とする猫乙農維学派の主流は︑地代を土地の粗牧入から費用及び金利を控除した﹃純牧盆﹄とみ
轄換期における小農金融の基礎理論