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、沖縄 工業高等専門学校 の創設 と キャンパスメンタル-ル ス計画

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(1)

、 沖縄 工業高等専門学校 の創設 と

キャンパスメンタル‑ル ス計画

Found i ngp r o j e c to ft heOki na waI nd us t r i a lCo l l a ge , a nd. p l a nnl n gO fs t ud e ntme nt a lhe a l t h

弘前大学保健 管理セ ンター 佐 々木 大 輔 沖縄高専が設置 されたが,創設準備委員会,教育方法 ・課程等部会の委員として計画に参加 した経 敬,および最終まとめを基に沖縄高専の概略と,キャンパス ・メンタル‑ルスの将来構想を述べた。

沖縄高専の教育 目標は 「 人々に信頼 され,明 日の希望を与える,開拓精神旺盛な技術者の育成」 とし た。メンタル‑ルスに関しては,学生相談を教育の一環 として位置づけ,カウンセラー等の配置,学 生相談室の設置など心身の健康 と疾病の予防に十分配慮 した整備 を行 うとともに,全教職員がカウン セ リングの心をもって学生に接することに努めることを挙げた。

は じめに

高等専 門学校 の現況 沖縄高専 について 教育課程及び教育方法 施設 ・設備 の基本方針 学生生活

キャンパ スメンタル ‑ル スの将来構想 について おわ りに

keywords:

沖縄 ,高等専門学校 ,学生生活, メンタル‑ル ス,工業教育

は じめに

筆者 は2001 年 4 月か ら

2002

年 9 月 まで,国立沖縄高等専門学校創設準備委員会,教育方法 ・課程等部 会の委員 として合計1

0

回の部会 に参加す る機会 を得 た。 国立の高等教育機 関 を新たに造 る とい う事業計 画である。 計画では全 ての項 目にお いて現時点で諸事情 を考慮 の上で最善 と考 え られ る構想 を織 り込む ことが求 め られ た。 平成

14

6

月 には 「 沖縄工業 高等専門学校 の創設 について ( 最終 ま とめ

)

」1 )が出 さ れたQ創設 準備委員 として教育方法 ・課程等 につ き検討 した経験お よび最終 ま とめを基 に沖縄 工業高等 専門学校 ( 以下,沖縄 高専)の概略 と,21 世紀初頭 のキャンパ ス ・メンタル‑ル スの将来構想 を述べ る。

高等専門学校の現況

高等専 門学校 は1

961

6

月に産業界か らの実践的技術者養成 の強い要望に応 えるため,高等教育機 関 として高等専門学校制度 を創設 したのに始 まる。

1971

4

月 に仙 台電波工業高等専門学校 が設置 され , その後,国立

54

校 ,公 立 5 校 ,私立

3

校 の合計62 校 が設置 されてい る。未設置県は埼 玉県他

4

県である。

入学定員 は合計約

11,000

人。志願者倍 率は平均2・2 倍。 卒業生 の就職 率 は極 めて高率で あ る。 一方,大 学編入率 は1

989

年 が約

12%,1993

年 が約

18%,1998

年 が約25% と年 々増加 してい る2 )

0 1991

年 には卒業 生 に対 して準学士の称 号 を付与 し,工業 ・商船以外 の分野‑ の拡大,学士の称号 を取得 で き る専攻科制 度 の創設 , 自己点検 ・評価制度等の制度 の改正がな され ,高等教育機 関 としての体制 を整 えつつ ある。

一・・5‑

(2)

沖縄高専 について

1

)創設にいた る過程

1997

年 1 月,沖縄政策協議会 pT 現地会合 において,沖縄 県か ら国立高等 専門学校 の誘 致 につ いて要 請があった。 同年

12

月の官房長官沖縄訪問の際 には名護 市東海岸 に設置す る約束がな され ,1

999

12

月 には閣議決定がな され た。2000 年 3 月に国立高等専門学校 ( 沖縄)創設準備 調査委員会 , 4 月 には国立 高等 専門学校 ( 沖縄 )創設 準備委員会 が設置 され てい る。

2001

4

月,国 立高等専門学校 ( 沖縄) ( 仮 称)創 設準備委員会 が発足 し,教育方法 ・

課程 等 部 会 お よび施 設 ・設 備 部 会 の

2

つ の部 会 が設 け られ た。

2001

年 7月 には国 立高等 専 門学校 の沖縄 設 置 が正式 に決 定 した。総事業費 は

119

億 円の見込みである。

関学 は平成

14

10

1

日。 学 生募 集 は平 成

15

8月 か ら行 い ,平成16

1

月 に推 薦 , 2月 に一般入 試 を行 い ,平成

16

年 4 月か ら学生 を受 け入れ る予定であ る。

2)

設置地区

設 置 地 区は名 護 市街 地 か ら約

10

k 皿,車 で約

15

分 の距 離 にあ る名 護 市辺 野 古 区。

地 区の人 口は約

1,500

人 ,面積 は

15.7ha

, 米国海兵 隊施設 ( キ ャン

・シュ ワープ) が隣接 してい る ( 図

1

) 0

図 1 設置地区

教育課

程及び教育方法

教育方法 ・課程等部会 での討論 は,教育 目的,教育の方法論 ,カ リキュラム,学生生

活 ,施設設備 , 就職指導 な ど教育か ら施設 まで,現状 と将来展望 を踏 まえた可能 な限 りの理想 的教育 を 目指す とい う熱 意で行 われた。

1

)基本的考 え方

基本 的な考 え方 と して,個性 と素質 を伸長 させつつ, 自立の精神 ,主体的 な態度 ,幅

広 い教養 を身 に つけ させ ,国際社会 の一員 としての人間形成 を促す と同時 に,未来 を担 う技術者 に必要

な基礎能力 と確 かな専門知識及 び技術 , さらに生涯 において 自己学習で きる力 を身 につ け させ るため,

実践的 に学ぶ教 育課程 を編成す るこ とを挙 げてい る。 目標 は 「 人 々に信頼 され ,明 日の希 望 を与 える,

開拓精神 旺盛 な 技術者 の

育成」 であ る。

設置学科は 「 生物 資源 工学科 」 ( 全 国初 ), 「 情報通信 システ ム工学科 」 「メデ ィア情報工

学科 」 「 機械 システ ム工学科」 で,各学科 とも入学定員 は40 人。教官 は一般 ,専門科 目合 わせ て66 人

の予定である。

専攻科設置後 は 日本技術者認定機 構 Ua p a nAc r e d i t a t i o nBo a r df orEn g in e e r i n gEd u c a t i o n,

J ABEE) の 技術者教育プ ログラムの認 定 を受 け ることも視野 にいれ てい る。 また,技術者 育成 に効

果的 な教育方法 として,専門や学年等 を異 にす る学生 を混在 させ て教育 を行 う混合学級 の編成 を検討す

る。 さらに,高 専では未 だ,一般科 目と専門学科 の定員枠 が あるが,大学の大綱化 を受 けて可能 な限 り

一般 と専門の壁

を取 り払 い,大学に近 い体制 を とる予定であ る

3)

0

(3)

2) 沖縄の地理的 ・文化的条件

沖縄 は地理的 にみ る と離 島が多い ことと, 日本 では東南 アジア ・太平洋諸 国 と最 も近 い。 ( 図

2)

離 島間の情報網 の整備 は離 島生活者 に とって大切 である。 グローバル 化 の 時代 に 日本 か らの情報 をアジア ・オセ アニア地域 に発信す るには絶好 の地理的条件 にある とい える。従 って,沖縄 の 情報網 の基盤 を築 くのに沖縄高専は重要 な基地 となる と推 察 され る。 また,沖縄 には独特の文化的背景がある。 沖縄 の文化的要素 を教育に取 り入れ るこ とは,沖縄‑の理解 を 深 め,地域 の人々 との連携 を図 るこ とができるので推進 し てい く。

3) 創造性 ・国際性教育

2

沖縄の地理的条件 工業等 の関係す る教育では世界的 に技術者認 定制度 が発足 しつつ ある

oJAB

EE

とは,大学等 の高等 教育機 関で実施 されてい る技術者教育プ ログラムが,社会の要求水準 を満 た し

てい るか ど うかを外部機 関が公平 に評価 し,要求水準 をみた してい る教育プ ログラムを認定す る専門認

定制度 である。国際的に 活躍 できる能力のある学生 を養成 し,世界 に情報 を発信す るには

,JABEE

認定水 準 を視 野に入れ た 教育プ ログラムの策定が求 め られ る。大 中 ら4 ) は創造性 ,国際性 工学教育法 に

ついて検討 し,国際的 に 活躍できる人材 は,国際水準の知識 ,技能の他 に, コミュニケーシ ョン能力 ,

異文化‑の理解力,友人 関係 を作れ る能力 を挙 げてい る。 さらに教育方法の一つ として PBL ( Pr q j e c t ‑ b a s e d Le

a r ni n g) ,す なわ ち,実社会での課題 あるいは仮想的課題 をチームで協調的に解決す ることに よ

り,また,仮説 一検証 一 演樺的推理,アブダクシ ョン ( a bd uc t i o n :蓋然的三段論法)あるいは批判的思

考力 を利用す ることによ り,問題解決力, 自己学習力, コ ミュニケー シ ョン能力, リー ダーシ ップな ど

のスキルや基礎知識 な ど を身につ け させ る教育方法, を推奨 してい る。従来の教育 と PBL との違 い を

表 1 に示す。 国際的に コ ミュニケー シ ョン能力お よび友人関係 を作れ る能力には,語学力 は当然 として,

人間形成 が求 め られ る。

コ ミュニケー シ ョン能力 を学習 し,獲得す るには,教職員が学生のメンタル‑

ルス面‑の十分な対応 を 行

って初 めて可能である。 表

1

従来の教育 と

pB L

との違い

従来の教育

P B

L

問題 専門的問題 を与 える 好み,興味

,経験等 によ り専門的問題 を見出す 問■ 題 の受 け止 め 惰

性的,義務的 自分の課題 として真筆的 学習

態度 試験 を 目指す 本 当に作業す る,働 く

獲得知識 専門

的体系 好み,興味,経験な どと関係 した総合的知歳

終了 最終試験 知

(4)

施設 ・設備の基本方針

施設 ・設備等部会の報告であるが,第

1

の コンプ レックス として 「 創造 ・実践教育系」,第

2

の コンプ レックス として 「 メデ ィア ・コ ミュニケーシ ョン系 」 をあげ,さらに 7項 目の基本方針 を挙げてい る

l)

0

① 「 Per s o na l i t y の形成 を促す キャンパ ス」:ゆ と りと潤 いのあ る人間性 ・文化性豊かな環境。健康的か つ快適 な環境 に配慮 した施設。学生生活 を豊かに し,学生の人間形成 ・成長発達 を助長す る環境。活発 な コ ミュニケー シ ョンを生成す る場 に配慮 した施設。② 「IT 社会 に対応 した施設環境」:充実 した情 報処理教育 と研 究 を実現 させ る施設。高度 な情報通信機能 を有す る施設。③ 「 広 く開かれ た ( Op e n) キャンパ ス」:地域 に開かれ た学習 ・研 究の場 と しての施設。地域産業界や研 究機 関 との連携協力 を推 進で きる施設。国際化,国際交流 を支援す る施設。④ 「 新たな Ne ed s に適切 に対応 できる施設環境」:

社会の求 める技術者教育にフ レキシブル に対応す る施設。特定の組織等の 占有使用ではな く共用す る複 合施設。 高度化 ,多様化 に対応 した教育研究 を推進す るための施設。⑤ 「 En g i ne e r 教育の拠点 として の施設環境」:県内の技術 の コア とな り,シンボ ライズ した施設。知的創造活動 を誘発 ・創成す る施設。

主体的学習 と教育機 能 を重視 した施設.⑥ 「 Ec o l o g y に配慮 した キャンパ ス」:周辺環境 と調和 ・共生 し,地域文化 を考慮 した施設。省 資源,省エネ, リサイ クル等地球環境負荷 の低減 に配慮 した施設。緑 地の確保 と保全 に配慮 した施設。⑦ 「 Res o u r c es ( 資産) として考慮 した施設環境」:教育,研究,地域 交流活動 を安全 に支援す るユニバーサルデザイ ンの採用。地域 防災拠点 として耐震性,防災性 の確保 さ れた施設. Li f eCy c l eCos t を考慮 した施設。 7 項 目の頭文字 は Pi o ne e r とな り, 目標のなかの開拓者 を イ メー ジ している。

Pe r s o na l i t yの形成 であるが,特定の性格の形成 とい う内容ではな く, Pe r s o na l i t y‑人格 の意味 におい て,人格者 の形成 をめ ざす とい う意味である。校舎 は従来の講義 ・演習等に加 え ,Pr q j e c t ‑ b a s e dLe a ni n g

( PBL) 等少人数 グループ又はチー ムで課題 を協調 的に解決す る模擬学習や創造学習 を効果的に実施 で きるよ うに配慮す る。学生生活 は教養 ,技術 ・技能 の習得 な どの絶好の場であ る。 PBL 等の導入 は認 知行動療法の理論 に基づいた社会技能訓練 とな るであろ う。図書館 は科学の早い進歩 に追従可能 な電子 図書館 としての機能 を備 えた施設 とす る.電子 図書館 は生涯学習 に とっても重要であるo Ec o l o g y‑ の 配慮の

1

つ として太陽熱発電装置 を設置 してい る。福利厚生施設 は快適 な学生生活 を送れ る環境 を確保 す るため,交流の場等の生活 を豊かにす る場 を整備す るとともに,心身の健康 と疾病予防等保健管理 に 十分配慮 した施設 とす る。学生相談室は地下 1階, メイ ンエ ン トランス付近 の事務棟 に置かれ るが,塞 内のデザイ ンな どは来談者 が来談 しやすい よ うにす る工夫が必要 であろ う。校舎の随所 に大 ・中 ・小の オープ ンスペース とい う流動的空間構成がな され てい る。オープ ンスペースによ り各施設設備 の連携 が うま くい くよ うに との配慮である。学生生活充実のための教育方法 として学習の充実 を図 り,基本的な 生活態度や社会性 を身 につ け人間的成長 を促進 させ るため,教育寮 ( 定員560 人) を設置す る。 心身の 健康 と疾病の予防に十分配慮 し,教職員 と学生 との触れ合いを重視 した多様 な行事等 を積極的に実施す るほか,社会 との交流等,学外 の教育力を効果的に活用す る。 なお,教室等 は施設 関係 の基準が改定 さ れた後 の新基準で設計 されている。第

1

,第

2

の コンプ レックス と

7

つの基本方針 とを組み合 わせた施 設の概念 を表 2 に示す。

ー 8 ‑

(5)

2 2 つの コンプ レックス と 7 つの基本方針

コ ン プ レ ッ ク ス コンプ レックス

1

コンプ レツクス 基 本 方 創造 .実践教 育系 メデ ィア一 .コ ミュニケー 2

シ ョン系

Personality

創造ホール 交友広場 学生相萌室,保健室,事務部 ■レス トラン .シ ョップ

メデ ィアホール

@ Information ⅠTラウンジ

子化図書館,スタジオ

‑ ③

Open

埠域共同テ クノセ◆ ンタ‑ 視聴覚ホ

ール, CALL 教室 ( 語学)

@ Needs

大空間

化,オープンスペース 大空間化

Engineer

メデ ィア コーナー 門型 の外 観

.夢工場,専攻科 メデ ィアスペース

E叫 ogy

バル コニー,

ルーバ」

自然エネル ギー バル コニー,ルーバー

Resources

2 棟 の校舎,高 耐久性 小

型 モジュール,テ ラス 2 ' 棟 め校舎,高耐久性

学生生活 学生の メンタル‑ル スを考 える場合,学

生生活 は中心的検討課題である。高等専門学校 は1

6

歳か ら

20

歳頃までの人間性 の確 立において重要

な時期 を過 ごす。 しか も低学年では寮生活 となるのでキャンパス ライ フその ものが生活 の場 の全て とな り

,人間形成‑の影響 は多大な ものがあ る。大野5 ) に よれ ば高専 は大学 と

は異なったキャンパスメンタル‑ル ス上 の諸問題 があるとい う。

最終報告では学生生活 について以下の

4

点 を挙 げている。①学生生活全般 が人間形成 に大 きな役割 を 果たす観 点か ら,正課外教育に対す る

教職員の認識 を高めるとともに,教育効果 を踏 まえて,学生生活 全般 にわたる全学的な支援方策 につ いて

十分検討す る。②学生相談を教育の一環 として位置づ け,沖縄 高専の地理的条件や学生の年齢等 を考

慮 し,カ ウンセ ラー等の配置,学生相 談室の設置な ど心身の健康 と疾病の予防に十分配慮 した整備 を行

うとともに,全教職員がカ ウンセ リングの心をもって学生 に按す ることに努 める。③人間的成長 を促す

サー クル活動や学生会活動 に対 して,経費の補助,施設設備 の貸 与のほか,例 えば,その活動 を適切 に

評価 し,優秀者 に対す る表彰制度や報奨制度 を設 けるな ど,学生 の意欲 を高める工夫 を検討す る。 また

,広い視野 を養 うため,大学や地域,各種団体 との多様 な交流の 機会 を設 ける。④快適 な学生生活 を送

れ るよ う,健診 システムお よび身体的疾患に対す る応急処置 シス テムの整備 を含 め,所要の施設 を整備す

るとともに,地域の医療機 関 ・保健所等 との密接 な連携 を図 る。

沖縄高専には年齢の低い生徒が入学

す ることや ,設置学科な どの要因か ら他 の高専 よ りも女子学生の 占める割合が高 くなる可能性 がある。

建設場所 は名護市か らやや離れ てお り,近辺に文化的施設や生活 関連施設 な どが少 ないので,学生生活

環境や相談機能 はよ り充実 した ものや女子学生に も十分 に配慮 し た ものが要求 され る。教育方法,施設

設備,学生生活の対応 に,学生中心の運営 と,高等教育機 関の使

命の一つ である 「 学生が人間的

(6)

キャンパスメンタルヘルスの将来構想について

今回の創設準備委員会の協議 の経験 を踏 ま え,筆者の考 えるキャンパス ・メンタル‑ル スの将来構想 について述べ る。

21

世紀初頭 の高等教育 においては,創造力,社会のニーズを察知できる能力, コ ミュニケー シ ョン能 力な どが よ り求め られてい る。 キャンパ ス ・ライ フでは技術や技能 よ りもよ り精神活動 に視点をおいた 学生の支援 が必要である。創造 を生む力 には若 い人の感性 と好奇心、 が重要である。学生の感性 を大切 に し, 発揮 させ るには学生 と教職員 のキャンパ ス ・ライ フお よび メンタル‑ル スの維持 向上が求め られ る。

また,社会のニーズを察知 し, コ ミュニケー シ ョンを持つ には対人交流が適切 に出来 るよ うな訓練 が必 要である。教育方法 に PBL を積極的に取 り入れ るの も一つの方策 である。

庚 申 レポー ト

6)

の キャンパ スメンタル‑ル スに関連す る改善方策 は 5 つあ る.( 丑学生相 鉄機能 を人間 形成 を促す もの として捉 え直 し,大学教育の一環 として位置づ ける,②学生の相談 に応 じることは全て の教職員の基本的責務である。③学生相談機 関 と学内外 の諸機 関 との連携強化 をはか る。④学生支援担 当専門員 を配置す る。⑤不登校‑の対応 不登校 を否定的に捉 えず,きめ細 かな相談 ・援助 を行 う。 こ の中で,高専では学生支援担 当相談員の配置 は行われていないが,学寮があ り,教員 と高学年の生徒が 指導す る 「 指導寮生

制 を導入す る予定であ り,相談員 的な役割 を担 えるのではなかろ うか。

メンタル‑ル スの基本 は良好 な学生 一教職員 関係

(Student‑staffrelationship)を築 くことか ら始ま るO

また,学生 と教職員 の考 え方 ,立場 の違 い

(Agenda)

を明 らかに し,隔た りが あれ ば埋 める努力 が必 要である。計画 と対策は事実あるいは根拠 に基づいた もの

(Evidence based)

とし,組織 的対応 ・対策 を とるのが よいであろ う。 また, メンタル‑ル スの一次お よび二次予防,す なわち発症予防や早期発見 を重点的に行 うのが よい。現在,癌 の一次予防,二次予防の知識 は広 く浸透 してい るが,教職員 のメン タル‑ルスの一次,二次予防の知識 と理解 は未 だ不十分 な状況 にある。

1996

年か ら開催 されてい るメン タル‑ル ス研 究協議会は2001 度か ら全国を

7ブ ロックに分 けて開催 されてい るが,今後 とも教職員 の積

極的な参加 を呼びかける とともに,保健管理担 当者等に よるメンタル‑ルスの知識 の普及啓蒙の一層 の 努力が必要である。 ただ し,社会情勢や教育 を取 り巻 く環境 は流動的である。学生のメンタル面の変化 も急速である。 臨床的立場か ら見て も,筆者 も参加 した摂食障害の臨床像の全国調査の結果では,最近 の

6

年間 とい う短期間で神経性食欲不振症 と神経性過食症の割合は変化 し,神経性過食症 の増加 がある 7 ) 。 その時々の, キャンパ スに集 う人々の生態学 ・心理学 な どの研 究に基づいた時代 に即応 した対策お

よび対応 が必要である。

おわ りに

沖縄高専の真価 と評価 が問われ るのは約

10

年後である。計画 は理想 を 目指 してい る。理念倒れ にな ら ない ことを願 う。 メンタル‑ル スに関 しては教職員,学生 ともに維持 向上を図 るのは当然であるが,学 生が生 き生 き として,個 々の感性 を発揮 させ なが ら学ぶ環境 か ら,創造の風土が生まれ,将来 を託 し得 る学生が育っのではなかろ うか。 沖縄高専は この条件 を満 た した もの として計画 してある。沖縄 高専の 創設準備 に保健管理セ ンターの医師が参加 し得 た ことを関係各位 に感謝 し,将来,卒業生達が砂 の中の 銀河 として光 り輝 くのを期待 したい。

本稿 の内容 は第23 回全国大学 メンタル‑ル ス研 究会 ( 平成

14

1

月31 日,静岡),第24 回全国大学 メ ンタル‑ル ス研究会 ( 平成

15

年 1 月28 日,大阪)において報告 した。

‑ 10 ‑

(7)

参 考 文 献

1)沖縄 工業高等専門学校創設 準備 委員会,編 :沖縄工業高等専門学校 の創設 について (最終 ま とめ).2002年 6月 2)短大 ・高専教育研究会監修 :平成13年度 全国短期大学 ・高等専門学校一覧.文教協会,2001

3)糸村 昌祐 :沖縄工業高等専門学校 が 目指す技術者教育.大学 と学生,458:25‑30,2002

4)大中逸雄 ,他 :創 造性 ・国際性工学教育法の開発 と評価方法に関す る研 究.平成10年度〜平成12年度科学研 究費補助金 ( 盤研究 (B) (2))研究成果報告書,2001

5)大野 尚行 :高等専門学校 における学生相談 の現状 と課題 ,高等教育,24:353‑358,2001

6)贋 中平祐 ,他 :大学 にお ける学生生活の充実 に関す る調査研究会報告,大学 にお ける学生生活の充実方策 について‑学生の 立場 に立 った大学づ く りを 目指 して‑.大学 と学生,427:19‑60,2000

7)中井義勝 ,他 :摂食障害の臨床像 についての全国調査.精神医学,43:1373‑1378,2001

‑ l

l‑

表 2 2 つの コンプ レックス と 7 つの基本方針 コ ン プ レ ッ ク ス コンプ レックス 1 コンプ レツクス 基 本 方針 創造 .実践教 育系 メデ ィア一 .コ ミュニケー 2 シ ョン系① Pe r s o na l i t y 創造ホール交友広場 学生相萌室,保健室,事務部■レス トラン .シ ョップ メデ ィアホール @ I nf o r ma t i on ⅠTラウンジ 電 子化図書館,スタジオ‑③ Op en 埠域共同テ クノセ◆ ンタ‑ 視聴覚ホ ール, CALL 教室 (

参照

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