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1. 調査の概要 (1) 調査の目的観光を目的とした訪日外国人の数が増えており いわゆる インバウンド観光 が地方創生の手段としても注目を浴びている 一方で 自宅を観光客に貸し出す Airbnb のような シェアリング サービス も注目を浴びており シェアリング サービスは宿泊施設不足のようなインバ

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シェア "1. 調査の概要 (1) 調査の目的観光を目的とした訪日外国人の数が増えており いわゆる インバウンド観光 が地方創生の手段としても注目を浴びている 一方で 自宅を観光客に貸し出す Airbnb のような シェアリング サービス も注目を浴びており シェアリング サービスは宿泊施設不足のようなインバ"

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インバウンド観光とシェアリング・サービス利用の動向

アンケート調査集計結果

2015 年 12 月

㈱富士通総研 経済研究所

浜屋 敏 (研究主幹) 永田 将克 (実践知研究センター 研究員、富士通㈱)

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1.調査の概要

(1)調査の目的 観光を目的とした訪日外国人の数が増えており、いわゆる「インバウンド観光」が地方創生の手段としても注目を浴びている。 一方で、自宅を観光客に貸し出す Airbnb のような「シェアリング・サービス」も注目を浴びており、シェアリング・サービスは宿泊 施設不足のようなインバウンド観光の課題を解決する可能性を持っている。 そこで、この調査では、アメリカおよびオーストラリアの在住者を対象として、日本全体および特定地域(長野県)への観光 旅行に関するイメージを調査するとともに、Airbnb のようなシェアリング・サービスの利用動向についても同時に調べた。 (2)調査対象 訪日外国人の大多数はアジアの人々であり、アジア各国の在住者を対象としたインバウンド観光に関するアンケート調査は すでに行われている1。そこで、本調査で対象としたのは、観光目的の海外旅行を経験したことのあるアメリカおよびオーストラリ ア在住者である。また、日本全体だけでなく、なるべく具体的なイメージを知るために、場所を特定地域(長野県)にしぼっ た質問も用意した。その際、スポーツ・アウトドアを趣味としている人たちが主なターゲットとなることが多いため、アンケートの対 象者もスポーツ・アウトドア趣味の人たちに絞り、回答者の半数はスキーなどウィンタースポーツを趣味としている人たちに割り当 てた。両国ともサンプル数は 400 名であり、その性別・年代別の分布は図表 1 のとおりである。 図表 1. 回答者の性・年代別構成 性別・年代 アメリカ オーストラリア N % N % 男性 20-29 歳 46 11.5 37 9.3 男性 30-39 歳 60 15.0 61 15.3 男性 40-49 歳 56 14.0 51 12.8 男性 50-59 歳 46 11.5 52 13.0 女性 20-29 歳 52 13.0 54 13.5 女性 30-39 歳 64 16.0 50 12.5 女性 40-49 歳 34 8.5 53 13.3 女性 50-59 歳 42 10.5 42 10.5 合計 400 100.0 400 100.0 なお、アンケート調査は、㈱クロス・マーケティングに委託してインターネット上で実施した。実施時期は、2015 年 9 月であ る。 1 たとえば、「「DBJ・JTBF アジア 8 地域・訪日外国人旅行者の意向調査(平成 27 年版)」((株)日本政策投資銀行(DBJ)、 公益財団法人日本交通公社(JTBF))など

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2.日本への観光旅行について

(1)いままでに観光目的で訪問したことのある国・地域 図表 2 は、回答者がいままでに観光目的で訪問したことのある上位 10 の国・地域を表している。アメリカ在住者では日本 は 8 位に入っている。オーストラリア在住者では、日本は 11 位であった(118 名、29.5%)。 図表 2 観光目的で訪問したことのある国・地域(複数回答) アメリカ (N=400) オーストラリア(N=400) № 国・地方 N (%) № 国・地方 N (%) 1 イギリス 193 (48.3) 1 イギリス 203 (50.8) 2 フランス 188 (47.0) 2 ASEAN 諸国 199 (49.8) 3 他のヨーロッパ2 186 (46.5) 3 アメリカ(除ハワイ) 193 (48.3) 4 イタリア 175 (43.8) 4 他のヨーロッパ 184 (46.0) 5 ドイツ 159 (39.8) 5 フランス 181 (45.3) 6 スペイン 125 (31.3) 6 イタリア 170 (42.5) 7 スイス 123 (30.8) 7 ドイツ 157 (39.3) 8 日本 99 (24.8) 8 スイス 133 (33.3) 9 南米 96 (24.0) 9 カナダ 127 (31.8) 10 オーストラリア 78 (19.5) 10 香港 126 (31.5) (2)これから観光旅行をしたい国・地域 図表 3 は、回答者が今後観光目的で訪問したい上位 10 の国・地域を表している。アメリカ在住者では日本は 10 位、オ ーストラリア在住者では日本は 9 位に入っている。 図表 3. これから観光のために訪問したい国・地域(複数回答) アメリカ (N=400) オーストラリア(N=400) № 国・地方 N (%) № 国・地方 N (%) 1 オーストラリア 212 (53.0) 1 カナダ 226 (56.5) 2 スイス 208 (52.0) 2 他のヨーロッパ 203 (50.8) 3 ニュージーランド 203 (50.8) 3 アメリカ(除ハワイ) 202 (50.5) 4 イタリア 202 (50.5) 4 ニュージーランド 196 (49.0) 5 他のヨーロッパ 185 (46.3) 5 イタリア 184 (46.0) 6 イギリス 178 (44.5) 6 イギリス 182 (45.5) 7 スペイン 177 (44.3) 7 スイス 179 (44.8) 8 ドイツ 175 (43.8) 7 フランス 179 (44.8) 9 フランス 173 (43.3) 9 日本 168 (42.0) 10 日本 165 (41.3) 10 ハワイ 166 (41.5) 2 「他のヨーロッパ」は、スイス、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、イギリス以外のヨーロッパ諸国である(ロシアは含まない)。また、アメリカ 在住者はカナダ、メキシコへの旅行を除外し、オーストラリア在住者はニュージーランドへの旅行を除外して集計した。

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(3)もっとも旅行に行きたい国・地域 今後観光目的で訪問したい国・地域のうちもっとも訪問したい場所を一つだけ答えてもらい、上位 5 位までをまとめたのが図 表 4 である。アメリカでは、日本はオーストラリアやニュージーランド、スイスなどのヨーロッパを越えて首位であり、13.5%の回答 者がもっとも行きたい国は日本であると答えている。オーストラリアでは、カナダ、アメリカに次いで日本は第 3 位である。アメリカ やオーストラリアでも日本への観光の人気が高いことがわかる。 図表 4. これから観光のために訪問したい国・地域(単一回答) アメリカ (N=400) オーストラリア(N=400) № 国・地方 N (%) № 国・地方 N (%) 1 日本 54 (13.5) 1 カナダ 54 (13.5) 2 オーストラリア 45 (11.3) 2 アメリカ(除ハワイ) 41 (10.3) 3 ニュージーランド 38 (9.5) 3 日本 38 (9.5) 4 スイス 31 (7.8) 4 他のヨーロッパ 34 (8.5) 5 他のヨーロッパ 31 (7.8) 5 イタリア 26 (6.5) (4)日本に行きたい理由 図表 5 は、「海外旅行するとすればどこに行きたいか」(複数回答)という質問に対して「日本」と答えた人(図表 3 参照) に、日本に行きたい理由を答えてもらった結果を集計したものである。一番多いのは「自然がよい(富士山、雪、山岳、花、 四季など)」で、次いで「伝統を体験してみたい(日本旅館、お茶、そば打ち、相撲観戦など)」「文化に関心がある(音楽、 着物、アニメ、漫画など)」「食事、日本酒を楽しみたい」「歴史的名所に関心がある」と続く。 オリンピック招致の際に話題になった「おもてなしがよい(hospitality)」についてはアメリカ 15.8%、オーストラリア 11.3%し かない。回答者はスポーツやアウトドア活動に関心のある人たちだというバイアスはあるが、アメリカやオーストラリアからの観光 客にとっては、「おもてなし」やショッピングよりも、自然や文化、伝統といった要素の方が求められていることがわかる。 図表 5. 日本に行きたい理由(複数回答) 60.0 42.4 33.9 30.3 40.6 10.9 5.5 15.8 10.9 13.3 16.4 7.9 62.5 39.9 35.1 26.2 47.6 6.5 5.4 11.3 11.3 14.9 14.3 14.9 0 10 20 30 40 50 60 70 自然 文化 食事、酒 歴史的名所 伝統体験 治安がよい 交通の便 おもてなし 日本人のマナー ショッピング 都会的ライフスタイル スポーツ % アメリカ (N=165) オーストラリア (N=168)

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(5)日本の文化で興味があるもの アメリカやオーストラリアからの観光客にとっては、「おもてなし」などよりも文化や自然が日本の魅力になっているのは上述した とおりだが、具体的にどのような文化に関心が持たれているのかを表したのが図表 6 である3。アメリカ、オーストラリアともに「和 食」がもっとも多く、次いで、「寺社仏閣」「古い町並み」「伝統的な暮らし」「繁華街」の人気が高い。 図表 6. 関心のある日本の文化(複数回答) (6)日本で行きたい/経験したい場所など 図表 7 は、日本に観光旅行するときに行ってみたい場所を質問した結果である4。もっとも多いのは、アメリカ、オーストラリア とも富士山で、次いで、城、日本食、日本庭園、富士山以外の山岳、世界遺産といった回答が多い。 図表 7. 日本で行ってみたい場所(観光地のイメージ)(複数回答) 3 調査票では、添付資料(1)のようにイメージを添えて質問した。 4 調査票には添付資料(2)のようなイメージも添付した。 26.8 32.8 68.5 33.3 63.0 59.8 37.0 23.0 55.3 62.3 73.5 30.0 28.3 63.5 35.8 65.0 58.5 37.0 19.5 49.5 58.8 76.3 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 忍者 武道 寺社仏閣 神話 古い町並み 伝統的な暮らし 日本家屋 アニメ、漫画 鉄道、乗り物 繁華街 和食 % アメリカ (N=400) オーストラリア (N=400) 55.5 76.3 65.8 48.0 47.3 57.0 61.5 67.0 37.0 58.3 45.8 58.5 71.3 37.3 37.3 63.5 67.3 48.0 55.5 62.0 73.8 65.0 55.8 55.8 61.5 65.5 71.0 40.0 63.5 45.0 55.5 63.3 44.5 36.8 64.3 65.0 51.3 34.0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 温泉 富士山 山岳(富士山以外) ウィンターリゾート 雪景色 日本的町並み 世界遺産 日本食 田園風景 桜 日本旅館 新幹線 城 紅葉 テーマパーク 神社仏閣 日本庭園 ショッピング 海(リゾート) % アメリカ (N=400) オーストラリア (N=400)

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(7)知っている観光地 図表 8 は、回答者が知っている日本の観光地を答えてもらったものである(上位 10 ヶ所)5。認知率が 50%を超えるの は、東京、富士山、広島、大阪、長崎、沖縄、京都といった場所である。ちなみに、本調査で詳しく調査した長野については、 アメリカでは認知率 27.5%で 9 位、オーストラリアでは認知率 25.0%で 12 位であった(11 位は福岡・博多)。 図表 8. 知っている日本の観光地(複数回答) アメリカ (N=400) オーストラリア (N=400) № 観光地 N (%) № 観光地 N (%) 1 東京 313 (78.3) 1 東京 350 (87.5) 2 富士山 300 (75.0) 2 富士山 318 (79.5) 3 広島 259 (64.8) 3 大阪 274 (68.5) 4 大阪 222 (55.5) 4 広島 270 (67.5) 5 長崎 221 (55.3) 5 京都 241 (60.3) 6 沖縄 214 (53.5) 6 長崎 222 (55.5) 7 京都 202 (50.5) 7 沖縄 177 (44.3) 8 神戸 144 (36.0) 8 神戸 172 (43.0 9 長野・信州 110 (27.5) 9 北海道 161 (40.3) 9 名古屋 110 (27.5) 10 名古屋 126 (31.5) (8)行きたい観光地 図表 9 は、図表 8 の質問で「この中には知っているところはない」と答えた人を除いて、行ってみたい観光地を複数回答して もらった上位 10 ヶ所をまとめたものである。長野は、アメリカでは 9 位、オーストラリアでは 10 位に入っている。 図表 9. 行ってみたい観光地(複数回答) アメリカ (N=390) オーストラリア (N=392) № 観光地 N (%) № 観光地 N (%) 1 東京 247 (63.3) 1 東京 271 (69.1) 2 富士山 230 (59.0) 2 富士山 240 (61.2) 3 広島 122 (31.3) 3 大阪 170 (43.4) 4 大阪 114 (29.2) 4 京都 135 (34.4) 5 京都 109 (27.9) 5 広島 129 (32.9) 6 沖縄 107 (27.4) 6 北海道 104 (26.5) 7 長崎 95 (24.4) 7 長崎 98 (25.0) 8 神戸 78 (20.0) 8 沖縄 93 (23.7) 9 長野・信州 65 (16.7) 9 神戸 71 (18.1) 10 名古屋 61 (15.6) 10 長野・信州 68 (17.3) 5 調査票では、以下の 22 の選択肢の複数回答とした。「(1)北海道(札幌、小樽、函館、ニセコなど)、(2)東北地方(青森、仙台 /松島、平泉など)、(3)日光、(4)東京、(5)長野・信州(志賀高原、軽井沢、松本、白馬など)、(6)箱根・伊豆、(7)富士山、 (8)名古屋、(9)北陸地方(新潟、立山/黒部、富山、金沢など)、(10)飛騨・高山・白川郷・岐阜、(11)大阪、(12)京都、 (13)神戸、(14)広島、(15)四国地方(高松、松山/道後、高知など)、(16)福岡・博多、(17)別府・湯布院・大分、(18)福 岡・大分・沖縄・長崎以外の九州、(19)長崎、(20)沖縄、(21)その他、(22)この中には知っているところはない」

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3.長野への観光旅行について

以下では、日本への観光旅行についてより具体的なイメージを調べるため、場所を長野県に絞って調査した質問に対する 回答を集計する。 (1)長野の魅力 今回の調査では、長野・信州に対する認知度はほぼ 25%程度であった(2.(7)参照)。図表 10 は、長野・信州に関す る以下のような簡単な説明文を読んでもらった上で、長野・信州に対して魅力を感じるかどうかを聞いた結果である。 長野県は、信州とも呼ばれ、日本の中心部に位置し、日本アルプスという高山に囲まれている地域です。日本の 国宝である松本城や善光寺の他にも妻籠宿など伝統的な観光資源も豊富で、野沢温泉や上諏訪温泉などの 温泉も豊富です。白馬など数々のスキー場があり、ウィンタースポーツも盛んで、1998 年には冬季オリンピックも開 催されました。日本アルプスの登山やトレッキング、サイクリング、日本一長い千曲川でのラフティングなど一年中 様々なアウトドアスポーツを楽しむこともできます。野生のサルが温泉に入るスノーモンキーは、海外の観光客にも人 気です。蕎麦や信州サーモンなど食材も豊富で、おいしい日本食を楽しむこともできます。 図表 10. 長野・信州の魅力 (2)長野県の観光地 図表 11 および図表 12 は、長野・信州の著名な観光地について、知っているかどうか(認知率)と、行ってみたいかどうか (訪問意向)を調べた結果である。観光地を知らない人の訪問意向も知りたいため、それぞれの観光地を知らない人も含 めて、回答者には長野観光に関するウェブサイト6を少し調べてもらった上で行きたくなったかどうかを答えてもらった。 図表 11. 長野・信州の観光地の認知率と訪問意向(行ってみたいと思うか):アメリカ

6 信州・長野県観光協会が運営する海外向けのウェブサイト Go! Nagano (http://www.go-nagano.net/)

269 (67.9%) 208 (52.0%) 106 (26.5%) 152 (38/0%) 0% 20% 40% 60% 80% 100% アメリカ (N=400) オーストラリア (N=400) とても魅力を感じる どちらかと言えば魅力を感じる どちらとも言えない あまり魅力を感じない まったく魅力を感じない 52.0 44.0 23.5 45.8 31.5 42.3 41.3 22.0 51.8 51.8 33.3 56.5 46.5 40.3 59.0 33.5 33.0 35.5 39.8 33.0 37.3 37.5 30.5 38.8 0 20 40 60 80 100 スノーモンキー 上高地、日本アルプス 妻籠,馬籠,奈良井宿 松本城 善光寺 白馬ウィンタースポーツ 長野の温泉 軽井沢高原 認知率 とてもそう思う ややそう思う % 訪 問 意 向

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図表 12. 長野・信州の観光地の認知率と訪問意向(行ってみたいと思うか):オーストラリア 個別の観光地の認知度については、アメリカではスノーモンキーがもっとも高く(52.0%)、次いで、松本城、上高地・日 本アルプス、白馬のウィンタースポーツ、長野の温泉となっている。オーストラリアでは、やはりスノーモンキーの認知度が高く (50.3%)、それ以外に 40%を超えるのは長野の温泉だけである。 一方、簡単に各観光地の情報を調べてもらった後の訪問意向については、長野の温泉、松本城、上高地・日本アルプス、 白馬のウィンタースポーツなどが高かった。訪問意向がもっとも低い妻籠・馬籠・奈良井宿、軽井沢高原についても、「行ってみ たいと思うか?」という質問に対して、「とてもそう思う」「ややそう思う」の合計が 60%を超えており、それほど低いわけではない。 スノーモンキーについては認知度も高いが、それ以外の観光地にとっては、まずは認知度を高めることが必要だといえるだろう。 (3)長野旅行で経験したいこと 日本への観光旅行に関しては、文化や伝統行事などの体験も人気が高い。図表 13 は、対象地域を長野県に絞って、体 験したいことを具体的に調べた結果を示している。今回の調査対象者はスポーツ・アウトドア活動が趣味の人という偏りはある が、共通して人気が高いのは「日本料理を食べる」「山などの自然の鑑賞」「史跡や歴史的建築物の見学」「アウトドア活動」 などで、アメリカ、オーストラリアとも 60%以上が体験したいと回答している。「温泉への入浴」については、オーストラリアでは 64.8%だがアメリカでは 54.0%と少し低い。 図表 13. 長野・信州の観光旅行で体験したいこと(複数回答) 50.3 28.3 12.3 33.0 23.0 39.0 42.3 15.5 47.0 39.5 24.5 43.0 36.0 34.3 47.3 23.5 29.8 40.8 36.3 37.3 39.0 34.3 34.0 40.0 0 20 40 60 80 100 スノーモンキー 上高地、日本アルプス 妻籠,馬籠,奈良井宿 松本城 善光寺 白馬ウィンタースポーツ 長野の温泉 軽井沢高原 認知率 とてもそう思う ややそう思う 訪 問 意 向 69.8 57.3 61.0 69.0 54.0 61.3 51.8 64.5 48.3 56.3 47.0 55.5 55.3 74.5 60.5 62.3 68.0 64.8 60.3 52.0 64.5 42.8 50.8 51.8 56.5 57.5 0 10 20 30 40 50 60 70 80 日本料理を食べる 桜や花の観賞 アウトドア活動 山などの自然の鑑賞 温泉への入浴 のんびりと保養・休養 日本旅館での宿泊 有名な史跡や歴史的な建築物の見学 日本文化の体験 ショッピング 動物とのふれあい 鉄道に乗る 普通の人々と交流 % アメリカ (N=400) オーストラリア (N=400) %

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(4)長野旅行で参考にする情報 海外旅行において、情報は重要である。図表 14 は、長野を旅行するとすれば、どのような情報を参考にするかという問いの 回答である。ガイドブックや口コミサイトの情報を参考にするという回答も多いが、日本発の情報の中では日本政府のホームペ ージなどよりも長野県や地域独自の情報が求められていることがわかる。 図表 14. 長野・信州の観光旅行で参考にする情報 (5)長野旅行に関する不安 図表 15 は、長野を旅行するとしたらどのような不安があるか、調べたものである。一番多いのは言葉の問題で、費用の問 題(滞在費、交通費)が続く。 図表 15. 長野・信州の観光旅行に関する不安(複数回答) 31.0 45.8 36.5 45.5 31.8 45.0 42.8 26.3 39.3 43.5 37.0 38.8 30.5 35.8 40.5 38.0 41.3 36.3 28.0 40.3 30.5 31.0 27.5 34.3 30.0 44.3 36.3 13.8 26.3 32.5 40.8 45.3 30.8 46.5 43.5 39.0 43.5 36.0 25.5 45.0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 Lonely Planet 他のガイドブック 家族・親戚・友人 旅行会社のHPなど 日本政府のHPなど 長野県のHPなど TripAdvisorなど口コミサイト ソーシャルメディア 日本の知人 地域独自のHP とても参考にする (アメリカ) 少し参考にする (アメリカ) とても参考にする (オーストラリア) 少し参考にする (オーストラリア) 35.3 39.8 18.3 19.3 16.0 37.0 25.0 11.3 15.5 18.5 20.0 16.0 37.0 43.0 20.3 24.5 10.8 32.5 24.3 10.8 11.0 15.5 17.8 16.8 0 10 20 30 40 50 滞在費 言葉 放射能による健康被害 地震などの自然災害 国内移動の時間 国内移動の費用 国内移動の方法 一般的な情報不足 治安が心配 食事が合うかどうか 通信環境、通信費 病気や怪我 % アメリカ (N=400) オーストラリア (N=400) %

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(6)長野旅行に必要なもの 図表 16 は、長野を旅行するとしたら何があればよいかという質問に対する回答を集計したものである。宿泊施設や飲食店 などでクレジットカードが利用できることや、クレジットカードで現金を引きおろすことのできる ATM など決済に関するニーズは高 い。一方で、それと同等程度に無料のインターネット接続サービスに対するニーズも高い。無料で利用できる WiFi スポットを増 やすことなどは、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパなどからの観光客に対しては、その地域の魅力を高める一つの要因になるか もしれない。 図表 16. 長野・信州の観光旅行に必要なもの (7)長野の山岳の魅力 今回の調査は、スポーツやアウトドア活動を趣味にしている人たちを対象としたため、山岳観光の可能性についても調べて みた。図表 17 は、調査票に世界の著名な山岳の写真を並べてその中から行ってみたい山を選んでもらった結果を示している 7。この中では、ヨーロッパの著名な山ほど険しくはないが岩と雪と緑(場所によっては湖)が揃っている長野の山の人気は高 い。このような自然を、これまで以上に効果的に海外の人たちにアピールすることができれば、自然を目当てにした訪日観光 客が増えていくことも期待できる。 図表 17. 世界の山岳のうち行ってみたいところ(複数回答) 7 調査票では、添付資料(3)のように、山の名称は記載せず、写真だけを並べた。 25.3 30.3 25.0 20.8 26.5 17.0 37.5 12.8 28.3 28.3 46.0 40.5 38.0 40.8 43.5 36.0 39.3 24.0 38.3 35.3 13.3 19.3 13.5 13.5 17.8 8.5 23.3 2.8 20.8 18.3 46.8 46 36.5 37.3 46.8 31 46.3 22.5 45.8 42.5 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 無料のネット接続 英語の案内標識 スマホ等の翻訳ツール(音声) スマホ等のテキスト翻訳ツール 英語の観光情報サービス 宿泊・飲食のレーティング 施設のクレジットカード対応 レンタルサイクル クレジットカード対応ATM スマホの観光アプリ(英語) 不可欠 (アメリカ) 非常に必要 (アメリカ) 不可欠 (オーストラリア) 非常に必要 (オーストラリア) 57.8 75.3 50.5 67.3 66.3 53.3 56.8 51.8 55.5 29.5 64.8 59.3 72.3 41.8 60.0 66.8 45.5 52.5 35.0 46.5 24.3 54.3 0 10 20 30 40 50 60 70 80 富士山 北アルプス(槍・穂) 八ヶ岳 中央アルプス(千畳敷) 立山 マッターホルン エベレスト ヨセミテ モンブラン ニセコアンヌプリ 北アルプス2(北穂~槍) % アメリカ (N=400) オーストラリア (N=400) %

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4.シェアリング・サービスの利用について

(1)各種サービスの利用状況 この調査では、最初に述べたように、シェアリング・サービスの利用状況についても調査した。図表 18 は、アメリカおよびオース トラリアの回答者が、どの程度各種のシェアリング・サービスを利用しているかを示したものである。海外旅行経験者を対象とし ているため、旅行口コミ共有サイトの大手である TripAdvisor の利用者が多いのは自然である。それ以外にも、旅行中に部 屋を共有する Airbnb の利用率はアメリカ、オーストラリアともに約 35%にのぼる。個人の車をタクシーのように利用できる「ラ イドシェア」サービスの代表である Uber は、アメリカではほぼ半数(48.5%)の人が利用しており、もはや重要な移動手段と して定着していることもわかる。 図表 18. 各種シェアリング・サービスの利用状況 (2)日本を旅行する際のシェアリング・サービスの利用意向 図表 19 は、Airbnb や Uber のようなシェアリング・サービスについて、日本(長野)を旅行する際にどの程度必要と思うか を、図表 16 と同じ形式できいた結果を示している。図表 16 と比較すればわかるように、言語や決済と比べれば、これらのサ ービスに対するニーズは高くない。しかし、単にショッピングなどをするだけでなく伝統や文化の体験を求める観光客が増えており、 一方で宿泊や移動に対するコストを不安視する声が大きいことを考えれば、今後は訪日外国人向けのこのようなシェアリン グ・サービスが普及していくことも考えられる。 図表 19. 長野・信州の観光旅行におけるシェアリング・サービスの必要性 35.8 21.3 48.5 22.5 74.8 44.8 23.8 22.0 25.3 23.5 11.0 35.5 15.5 31.8 10.8 80.3 42.8 11.8 12.3 18.8 11.0 14.3 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 Airbnb 他のルームシェア Uber 他のライドシェア TripAdvisor 他の旅行口コミ共有サイト ベビーシッターのマッチング ペットシッターのマッチング 体験を共有するサービス(ex.feastly) ソーシャルレンディング 上記の中に使ったことがあるものはない % アメリカ (N=400) オーストラリア (N=400) 9.5 9.8 21.5 21.0 4.8 2.5 18.5 18.8 0 5 10 15 20 25 30 35 Airbnbのようなルームシェア Uberのようなライドシェア 不可欠 (アメリカ) 非常に必要 (アメリカ) 不可欠 (オーストラリア) 非常に必要 (オーストラリア) %

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(3)ルームシェアサービスに関する意識 図表 20 は、Airbnb のようなルームシェアサービスについて、より詳しく利用意向を調べた結果である。このようなサービスを 利用したいというもっとも主要な理由は、やはりコストであることがわかる。しかし、それと同じくらい、「普通の市民の生活が体 験できるので使ってみたい」という意見も多い。また、ホスト(部屋の持ち主)との交流に期待している人も少なくない。一方 で、安全面やホストへの信頼性に対する不安から利用したくないという意見も、40%から 50%存在している。 わが国では Airbnb のようなサービスは「民泊」と呼ばれることもあり、旅館業法などで規制される場合もある。しかし、今後さ らに増加する訪日観光客に対する日本の魅力を高めるためには、何らかのかたちでシェアリング・サービスを認めたうえでサービ スの品質を高めていくことが求められているのではないだろうか。 図表 20. ルームシェアサービスに関する意識

最後に

本調査の実施にあたっては、信州長野の観光関連の方々から多大なご協力をいただきました。ここに感謝の意を表します。 35.0 27.8 26.0 24.0 19.5 19.3 33.5 40.0 27.8 32.3 28.8 28.5 18.3 15.8 18.3 9.8 17.3 10.5 36.5 39.3 30.8 32.8 29.3 28.3 0 20 40 60 80 宿泊費が安くなるなら使いたい 市民の生活が体験できるので使いたい 専門施設がよいので使いたくない ホストと交流できるので使いたい 安全面で不安があるので使いたくない ホストが信頼できないので使いたくない とてもそう思う (アメリカ) どちらかと言えばそう思う (アメリカ) そう思う (オーストラリア) どちらかと言えばそう思う (オーストラリア) %

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添付資料

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図表 12.  長野・信州の観光地の認知率と訪問意向(行ってみたいと思うか):オーストラリア    個別の観光地の認知度については、アメリカではスノーモンキーがもっとも高く(52.0%)、次いで、松本城、上高地・日 本アルプス、白馬のウィンタースポーツ、長野の温泉となっている。オーストラリアでは、やはりスノーモンキーの認知度が高く (50.3%)、それ以外に 40%を超えるのは長野の温泉だけである。    一方、簡単に各観光地の情報を調べてもらった後の訪問意向については、長野の温泉、松本城、上高地・日本アル

参照

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