2020年度 須磨学園中学校入学試験
理 科
(注 意) 解答用紙は、この問題冊子の中央にはさんであります。まず、解答用紙を取り出して、 受験番号シールを貼り、受験番号と氏名を記入しなさい。 1.すべての問題を解答しなさい。 2.解答はすべて解答用紙に記入しなさい。 3.試験終しゅうりょう了後、 解答用紙のみ提出し、問題冊子は持ち帰りなさい。第 1 回
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各問いに答えなさい。 タンニンは植物に由来する物質で,口に入れると強いしぶ味みを感じさせる物質です。 未熟な柿かき(しぶ柿)が苦いのはこのタンニンが多いからです。また,タンニンの量だ けではなく,タンニンの水へのとけやすさもしぶ味を感じるかを分ける要素となりま す。柿からタンニンを取り出し,水へのとけやすさを調べたところ,熟した柿に含ふくま れるタンニンは未熟な柿に比べて水にとけにくくなっていることが分かりました。こ のことから,タンニンがしぶ味を感じさせるためには,タンニンが水にとけやすい, つまり,だ液にとけやすいことが必要です。逆に,タンニンが水にとけにくくなると しぶ味を感じさせなくなります。しぶ柿を干ほし柿にするのは,このためです。柿をも み,太陽の光にしぶ柿をあてておくとタンニンが水にとけにくくなるので,干し柿は しぶ味が少なく,甘あまい柿になります。 柿A~Cを用意し,それぞれの未熟な柿と熟した柿のしぶ味を比ひ較かくしたところ (表1)のようになりました。(表1)中の数値は未熟な柿Aを1として,未熟な柿A に対する比を表しています。例えば,熟した柿Cに含まれるタンニンの量は,未熟な 柿Aに含まれるタンニンの量の0.3倍で,熟した柿Cの水へのとけやすさは未熟な柿 Aの水へのとけやすさの0.4倍です。 (表1)柿のタンニンの量としぶ味の感じ方,および水へのとけやすさの関係 タンニンの量 しぶ味の感じ方 水へのとけやすさ 未熟な柿A 1 かなりしぶい 1 熟した柿A 1 しぶ味が少し残る 0.4 未熟な柿B 1 かなりしぶい 1 熟した柿B 1 しぶ味はまったくない 0.1 未熟な柿C 0.7 しぶい 1 熟した柿C 0.3 しぶ味はまったくない 0.4 問1 2017年における柿の収しゅう穫かく量りょうの多さが全国で3位までに入る都道府県を1つ答 えなさい。 問2 柿の木は冬になると葉を落とす落葉樹です。柿の木と同じように落葉する植 物としてまちがっているものを次の①~④より1つ選び,記号で答えなさい。 ① ② ③ ④問3 柿かきの種子は周囲が「種皮」と呼ばれるかたい殻からで,中は柔やわらかい「はい乳」と呼 ばれるものでできています。柿の種子のように,成熟した種子が「はい乳」と「種皮」 におおわれているものとしてまちがっているものを次の①~④より1つ選び,記号 で答えなさい。 ① ムギ ② トウモロコシ ③ ヒマワリ ④ マツ 問4 柿の種子が地上にまかれることで,その種子から柿の木が成長し柿の木は子孫を 増やしていきます。柿の種が地上にまかれる方法としてもっとも適当なものを次の ①~④より1つ選び,記号で答えなさい。 ① 実が熟したときに,勢いよくはじけて種子が飛び出す。 ② 水に浮うきやすく,川の流れによって種子が運ばれる。 ③ 風で種子が飛ばされる。 ④ 動物に実を食べられ,消化されずに残って排はい泄せつされることで運ばれる。 問5 柿はその実だけでなく「葉」も利用されており,その一例として柿の葉寿ず司しがあり ます。柿の葉寿司は酢す飯めしにサバやサケをのせ,柿の葉で包んだものです。柿の葉で寿 司を包む理由として適切でないものを次の①~④より1つ選び,記号で答えなさい。 ① 柿の葉の香かおりが寿司にうつる。 ② 柿の葉には抗こう菌きん作用があり,包むことで数日間保存することができる。 ③ 柿の葉で包むことで持ち運びがしやすく,食べる際に手が汚よごれにくい。 ④ 柿の葉が光に当たると光合成をするので,寿司の栄養価が上がる。 問6 本文と(表1)の結果から言えることを説明したものとして適切でないものを次 の①~⑥よりすべて選び,記号で答えなさい。 ① 柿に含ふくまれるタンニンの量が少なくなると,しぶ味みは感じにくくなる。 ② 柿に含まれるタンニンの量が変化しないと,しぶ味の感じ方が変化しない。 ③ 熟した柿Bのタンニンは熟した柿Aのタンニンよりも水にとけやすいため, しぶ味を感じにくい。 ④ 熟した柿Bは熟した柿Aよりも含まれるタンニンの量が少ないため,しぶ味を 感じにくい。 ⑤ 熟した柿Cのタンニンは熟した柿Aのタンニンよりも水にとけやすいため, しぶ味を感じにくい。 ⑥ 熟した柿Cは熟した柿Aよりも含まれるタンニンの量が少ないため,しぶ味を 感じにくい。 問7 (表1)から未熟な柿よりも熟した柿の方が,柿に含まれるタンニンが水にとけ にくくなっているので甘あまくなることが分かります。甘くなることの利点を「種子」 という言葉を用いて説明しなさい。
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各問いに答えなさい。 鉄,金,銅,アルミニウムの4種類の金属が水よう液にとける様子を調べるため に,(図1)のような実験装置を用いて【実験】を行い,結果を(表1)にまとめま した。(表1)では金属が「とけた」ものを「○」,金属が「とけなかった」ものを「×」, 実験を行っていないものを「―」で表しています。 【実験】 操作1 うすい塩酸,高温のこい硫りゅう酸さん,うすい水酸化ナトリウム水よう液がそれぞれ 入った試験管を必要な分だけ用意した。 操作2 操作1で準備したうすい塩酸を入れた4本の試験管に,金属A~Dをそれぞ れ入れた。 操作3 操作1で準備した高温のこい硫酸を入れた2本の試験管に,金属CとDをそ れぞれ入れた。 操作4 操作1で準備したうすい水酸化ナトリウム水よう液を入れた2本の試験管 に,金属AとBをそれぞれ入れた。 (表1) 金属A 金属B 金属C 金属D 操作2 ○ ○ × × 操作3 ― ― ○ × 操作4 ○ × ― ― ゴム管 (図1) 加えた水よう液 金属のかけら問1 【実験】の操作2で発生する気体はすべて同じです。発生する気体の名前を答え なさい。 問2 【実験】の操作2で発生した気体はすぐには回収せずに,少し時間がたってから 回収します。この理由として正しいものを次の①~④より1つ選び,記号で答えな さい。 ① 急に気体が発生して危険だから。 ② もともと試験管の中にあった気体が混ざっているから。 ③ 気体が発生してすぐは,発生した気体と空気が反応するから。 ④ 気体が熱くなっていて危険だから。 問3 【実験】の操作2を行うとき,(図1)の実験装置の斜しゃ線せん部分を表したものとして もっとも適当なものを次の①~④より1つ選び,記号で答えなさい。 問4 【実験】の操作2~4で試験管に入れた金属が「とけた」反応と同じ,物質が「と ける」反応としてもっとも適当なものを次の①~④より1つ選び,記号で答えなさい。 ① チョコレートが「とける」。 ② 紅茶に砂糖が「とける」。 ③ 高温になってアスファルトが「とける」。 ④ 貝殻がらが酸性雨に「とける」。 問5 金属A~Dは鉄,金,銅,アルミニウムのいずれかです。金属A~Dがそれぞれ 何であるかを答えなさい。 問6 金属Dはこい硫りゅう酸さんにもうすい塩酸にもとけませんが,王水と呼ばれるこい硝しょう酸さんと こい塩酸を1:3の体積比で混ぜて作った水よう液にはとけます。こい硝酸(密度 1.4g/cm3)とこい塩酸(密度1.2g/cm3)を混ぜ合わせて王水を作りました。この王 水を作るのに必要なこい硝酸とこい塩酸の質量比をもっとも簡単な整数の比を用い て求めなさい。 ① ② ③ ④
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各問いに答えなさい。 家庭内の暖だん房ぼうは電気エネルギーを使って空気を暖めています。電源装置と導線,そ して,電熱線を用いて100gの水を温めます。電熱線に1A(アンペア)の電流を流 すと電熱線からは1秒間に1.2cal(カロリー)の電気エネルギーが発生し,このすべ てが水を温める熱量となります。電熱線で発生した熱量すべてが水の温度上じょう昇しょうに使 われたとすると,電熱線に1Aの電流を10分間流し続けることで水は( ア )℃ 上昇します。ただし,水1gを1℃上げるには1calの熱量が必要になります。この ようにして,電気エネルギーを使って物体を温めることができます。しかし,この方 法では多くの電気エネルギーが必要となるので,電気エネルギーを作るときに発生す る( イ )が地球温暖化につながるのではないかと心配されました。このため,現 在の暖房はヒートポンプと呼ばれる技術が多く使われています。 (図1)のように,ヒートポンプは室内機と室外機の間を循じゅん環かんする気体(以後、循 環気体と呼びます)をぼう張や圧縮させることで少ない電気エネルギーで多くの熱 を運んでいます。暖房をつけて効率的に部屋の中の空気を暖めたいとき,熱は温度 が高い方から低い方へと移動するので,室外機の中の循環気体が室外から熱を吸収 するために,外気の温度より循環気体の温度を( ウ )しないといけません。こ のため,(図1)中の装置Aでは循環気体を( エ )させています。その後,装置 Bで循環気体を( オ )させて循環気体の温度を室内の空気の温度より( カ ) させています。こうすることで,循環気体から室内へと熱が移動し部屋が暖められ ます。 室外 室外機 壁 室内機 循環気体 装置 A:循環気体を( エ )させる (図1) 装置 B:循環気体を( オ )させる 循環気体 熱を室外 から吸収 熱を室内に放出 室内このとき,装置Aでは電気エネルギーは使われていませんが,装置Bでは使われて います。装置Bで使われた電気エネルギーのすべてが循環気体に熱として吸収され, この熱量を1とすると,循環気体は室外機から6の熱量をもらっています。装置Bが 1秒間に60calの電気エネルギーを使うものとすると,室内の空気を5℃上昇させる のに( キ )分かかります。ただし,室内の空気を1℃上昇させるのに必要な熱量 は55kcalで,循環気体が室外機と装置Bから得た熱すべてが室内の空気の温度上昇に 使われるものとします。また,ヒートポンプではなく,電熱線のように空気を直接電 気エネルギーで暖める場合,1秒間に60calの電気エネルギーを作り出す暖房では同 じ室内の空気を5℃上昇させるのに( ク )分かかります。 問1 下線部について,電源装置はかん電池1個分やかん電池2個分などというように 条件を変えることができます。下線部の実験をしたときと同じ条件で電熱線に電 流を流したとき,水の温度上じょう昇しょうが大きいのは太い電熱線と細い電熱線のどちらを 使ったときですか。「太い」または「細い」で答えなさい。 問2 空らん( ア )に入る数を答えなさい。 問3 空らん( イ )に入る気体の名前を答えなさい。 問4 空らん( ウ )と( エ )に入る語句の組み合わせとして正しいものを次の ①~④より1つ選び,記号で答えなさい。 ① ウ:高く エ:ぼう張 ② ウ:高く エ:圧縮 ③ ウ:低く エ:ぼう張 ④ ウ:低く エ:圧縮 問5 空らん( オ )と( カ )に入る語句の組み合わせとして正しいものを次の ①~④より1つ選び,記号で答えなさい。 ① オ:ぼう張 カ:高く ② オ:ぼう張 カ:低く ③ オ:圧縮 カ:高く ④ オ:圧縮 カ:低く 問6 空らん( キ )と( ク )に入る数を答えなさい。ただし,小数第1位を四 捨五入して整数で答えること。
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各問いに答えなさい。 鍾しょうにゅう乳洞どうは長い年月をかけて形成されます。(1)石 せっ 灰 かい 岩 がん が多く含ふくまれる地層に雨が降 ることで地層の中に雨水が地下水となってしみこみます。地中では空気中に比べて圧 力が高いため,しみこんだ地下水に多くの二酸化炭素がとけこみます。(2)二酸化炭 素がとけて酸性となった地下水が石灰岩の主な成分である炭酸カルシウムをとかしま す。このようにして,地下水は石灰岩をとかしながら地中の下部へと進んでいきま す。また,一部では地下水がたまる場所もあり,そこでは(図1)のように周囲の石 灰岩をとかします。そして,(図2)のように,この石灰岩を含んだ地層が(3)隆 りゅう 起き したときに,たまった地下水が外へと流れ,洞どう窟くつができるのです。これが鍾乳洞とな ります。また,地下水の量が多い場合は(4)地下水の流れによって周囲の岩石をしん 食します。 隆起した後も雨は定期的に降り,地下水となった雨水は石灰岩をとかしながら地中 の下部へと進んでいきます。この地下水が洞窟の中に入ると,(5)地中に比べて圧力 が低いため,地下水からとけている二酸化炭素がぬけていきます。このため,地下水 は炭酸カルシウムをとかすことができなくなり,炭酸カルシウムが固体として出てき ます。固体として出てきた炭酸カルシウムがつららのような形を作ったり,(6)柱の ような形を作ったりします。これらを鍾しょうにゅう乳石せきといいます。 (図1) (図2) 洞窟 地下水 地下水 鍾乳石 地下水が たまる場所 石灰岩の層 れき岩の層 砂岩の層 隆起問1 下線部(1)について,石せっ灰かい岩がんは主に何からできていますか。次の①~④より, もっとも適切なものを1つ選び,記号で答えなさい。 ① 火山灰 ② 生物の死がい ③ 泥どろ ④ れき 問2 下線部(2)について,炭酸カルシウムがとけた現象を説明した以下の文の空ら ん( ア )と( イ )に適切な語句を入れなさい。 石せっ灰かい水すいに息を吹きこむと石灰水と( ア )が反応して炭酸カルシウムができ, 炭酸カルシウムが水にとけきれずに石灰水が白くにごります。続けて息を吹き込む と炭酸カルシウムがとけ,石灰水の色は( イ )になります。 問3 下線部(3)について,(図1)の地層ができるまでに隆りゅう起きが少なくとも何回起 こったものと考えられますか,数字で答えなさい。 問4 下線部(4)について,しん食によってできた地形として正しくないものを,次 の①~④より1つ選び,記号で答えなさい。 ① 三日月湖 ② V字谷 ③ 扇せんじょう状地ち ④ 河岸段だんきゅう丘 問5 下線部(5)について,圧力が低くなることで液体からとけている二酸化炭素が ぬけていく身近な現象を答えなさい。 問6 下線部(6)について,鍾しょうにゅう乳洞どうの中では1年間に天てん井じょうから地下水が1cm2当たり 60cm3しみ出してきているとします。しみ出した地下水からは体積比で6%の炭酸 カルシウムがとけずに固体として出てきます。出てきた固体のうちの1%で円柱の 形をした鍾しょうにゅう乳石せきを形成したとすると,石柱の高さが1mになるまで何年かかるか を答えなさい。ただし,百の位を四捨五入して千の位まで答えなさい。
(※のらんには、何も記入してはいけません) ※