• 検索結果がありません。

GP Stabilization of Thermoplastic Resins by UsingSumilizer Sumilizer GPによる熱可塑性樹脂の安定化

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "GP Stabilization of Thermoplastic Resins by UsingSumilizer Sumilizer GPによる熱可塑性樹脂の安定化"

Copied!
6
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

熱可塑性樹脂の安定化

はじめに

Sumilizer

®

GP (以下 GP と略記する)は、直鎖状低 密度ポリエチレン用の加工時におけるフィッシュア イゲル防止剤として、2000年に住友化学が独自に開 発・上市した高性能ハイブリッド型加工安定剤であ る。本稿で定義するハイブリッド型加工安定剤とい うのは、Fig. 1に示すように世界で初めて同一分子内 にフェノール系酸化防止剤の骨格とリン系酸化防止 剤の骨格を導入したタイプの加工安定剤であり、加 工安定性に関して分子内相乗効果を発現させた高性 能加工安定剤を意味する。従来の酸化防止剤(加工 安定剤)は複数の酸化防止剤(加工安定剤)を組み 合わせて樹脂に処方されていたが、GPは単剤添加が 可能で、且つ従来の酸化防止剤(加工安定剤)と比 較して同等添加量で高い加工安定性を有し、同等の 加工安定性で良いのであれば添加量を削減できると いう特徴を有している

1), 2)

。さらに、酸化防止剤(加 工安定剤)を添加することによる好ましくない効果

(例えば、NOx着色、ブリードアウト現象、酸化防止 剤(加工安定剤)の長期保管時における加水分解な ど)についても、 GP は、耐 NOx 着色性に優れ、ポリ オレフィンとの相溶性に優れ、優れた耐加水分解性 を有するといった特徴を有している

1), 2)

。これらの特 徴をFig. 2 に示す。上記のような特徴を有するため、

Stabilization of Thermoplastic Resins by Using Sumilizer

®

GP

Sumilizer

®

GP, which has a unique structure with both a phenolic antioxidant moiety and a phosphoric antioxidant moiety in a single molecule, can efficiently prevent degradation of thermoplastic resins during processing. In this review, the possibility of new applications for thermoplastic resins is introduced, as well as stabilization of thermoplastic resins, such as polyolefin resins, polystyrene resins and so on, is introduced during processing.

阿 波 秀 明 乾   直 樹

Sumitomo Chemical Co., Ltd.

Fine Chemicals Research Laboratory

Kenji KIMURA

Hideaki AWA

Naoki INUI

Fig. 1 Structure of Sumilizer

®

GP

C42H61O4P Exact Mass : 660.43

Mol. Wt. : 660.91 C, 76.33 ; H, 9.30 ; O, 9.68 ; P, 4.69

O

O

P O OH

CH3

Fig. 2 Typical Performance of GP for LLDPE

P-1 O P P

2

O

2 20

40 60 80 100

Process stability2)

Loading level1)

Resistance to NOx discoloration1) Resistance to

Blooming1) Resistance to hydrolysis1)

GP P-1

0

(2)

すなわち、ポリオレフィンから発生したペルオキシ ラジカルにフェノール系酸化防止剤(AH)から水素

H )を供与し、ペルオキシラジカルは準安定なヒド ロペルオキシドを形成し、フェノール系酸化防止剤は、

安定なフェノキシラジカルとなり安定化できる

4)

しかしながら、ここで発生した準安定なヒドロペル オキシドは、熱で再び活性なヒドロオキシラジカルや アルコキシラジカルを生成するので、二次酸化防止剤

B )により安定なアルコールに還元することで、さら に安定化することができる(Scheme 3)

4)

。このよう な考えに基づきリン系加工安定剤やイオウ系酸化防止 剤がフェノール系酸化防止剤と共にポリオレフィン等 の熱可塑性樹脂に処方される。

リン系加工安定剤やイオウ系酸化防止剤は、共にヒ ドロペルオキシドを安定なアルコールに還元する作用 を有する二次酸化防止剤である。リン系加工安定剤は、

熱可塑性樹脂の高温下で化学量論的なヒドロペルオキ シドの還元作用を示すので、熱可塑性樹脂の加工安定 剤として使用される。一方、イオウ系酸化防止剤は、

酸触媒的なヒドロペルオキシドの分解作用があること が知られており、熱可塑性樹脂の使用時の劣化を抑え る効果が高いので酸化防止剤として使用される

4)

本稿で紹介するGPは、同一分子内にフェノール系 酸化防止剤の部位とリン系加工安定剤の部位の両方を 持ち合わせるユニークな構造を有するが、上記安定化 メカニズムに基づき分子設計された高性能加工安定剤 である。すなわち、フェノール系酸化防止剤とリン系 加工安定剤の併用系の場合、生成したペルオキシラジ カルにフェノール系酸化防止剤から水素が供与され て、一旦、準安定なヒドロペルオキシドを生成する。

このヒドロペルオキシドは、リン系加工安定剤により アルコールに還元されるが、ある確率でリン系加工安 定剤により還元される前に熱によりヒドロキシラジカ ルやアルコキシラジカル等の活性種に分解する。しか GP は、上市から僅か5 年程で日本国内における直鎖

状低密度ポリエチレンの加工安定剤として主要なシ ェアを占めるようになった。

本稿では、熱可塑性樹脂(ポリオレフィン)の劣 化メカニズムと安定化メカニズムを概説した後、ポ リエチレン以外の熱可塑性樹脂に GP を処方した場合 の樹脂の物性改良、新規用途への適用の可能性につ いての具体検討例を紹介する。そして、最後に、 GP 使用上の注意点についても紹介する。

熱可塑性樹脂(ポリオレフィン)の劣化メカニズム

熱可塑性樹脂の代表としてポリオレフィンの劣化 メカニズムがよく研究されているので、ポリオレフ ィンに関する一般的な劣化メカニズムをScheme 1に 示す

3)

ポリオレフィン( RH )は、光や熱等の作用により 活性なアルキルラジカル(R・)を生成する。次に、

ポリオレフィン中の溶存酸素( O

2

)が十分な濃度で 存在する場合には、アルキルラジカルは、酸素と反 応しペルオキシラジカル(ROO・)を生成する。発 生したペルオキシラジカルは、別のポリオレフィン 分子より水素( H )を引き抜き、アルキルラジカルを 再生するとともに、ヒドロペルオキシド(ROOH)

を生成する。このように、ポリオレフィン中に、一 旦、活性なアルキルラジカルが生成すると、連鎖的 にポリオレフィンの劣化が進行するため、ポリオレ フィンの自動酸化メカニズムと言われている。

熱可塑性樹脂(ポリオレフィン)の安定化メカニズム

ポリオレフィンの劣化を止めるには、連鎖サイクル を断ち切ることが重要である。このような考えに基づ き添加されるのがフェノール系酸化防止剤である

(Scheme 2)

Scheme 1 Autoxidation Mechanism

R ·

RO ·

ROOH

ROO ·

RH

RH ∆

O2

Scheme 2 Stabilization Mechanism of Hindered Phenolic Antioxidant (AH)

ROO · RH R ·

O2 RH

R · + ROOH AH

ROOH + A · (Stable Radical)

Scheme 3 Stabilization Mechanism of Secondary Antioxidant (B)

RO · + · OH ∆ ROOH B

ROH + BO

(3)

しながら、GP の場合、同一分子内にフェノール系酸 化防止剤の部位およびリン系加工安定剤の部位の両方 を持ち合わしているため、ペルオキシラジカルから生 成したヒドロペルオキシドは、速やかにリン系加工安 定剤の部位によりアルコールに還元されると考えられ るので、フェノール系酸化防止剤とリン系加工安定剤 とを併用した場合と比較して加工安定化効果が相乗的 に高くなることが予想される

1)

ポリプロピレン(PP)の安定化

1.ポリプロピレン(PP)のターゲット

ポリプロピレン(PP)の主要な用途の一つに包装

(フィルム)用途がある。フィルム用 PP は、フィル ム加工時の製膜安定性の点で高い溶融張力、加工性 の点で高い MFRが求められている。それゆえ、フィ ルム用 PP を製膜加工する際には、その要求される物 性から超高分子量から比較的低分子量の幅広い分子 量分布を持つ PPが使用されることが多い。しかしな がら、特に超高分子量成分の PP は、フィルムに加工 する際、分子切断が起こり結果として、溶融張力が 大きく低下する傾向が認められる。

2.GP によるポリプロピレン(PP)の溶融張力と MFRのバランス向上検討

フィルム加工時に超高分子量PP の分子切断を効果 的に抑制し、高い溶融張力と MFR のバランスを検討 した結果をFig. 3に示す

5)

GP を処方した PP は、溶融押出し後も 3 前後の溶融 張力を示しているが、フェノール系酸化防止剤( AO-

2)とリン系加工安定剤(P-2)を処方したPP は、溶

融押出し後の溶融張力が 1 前後と大きく減少している ことが示された。

一方、MFR についても、GPを処方した PPは、溶 融押出し後も 14 から 15 前後である。フェノール系酸 化防止剤( AO-2 )とリン系加工安定剤( P-2 )を処方 した PP は、溶融押出し後の MFR が22 前後と増加し ていることが示された。これは、 GP が超高分子量 PP の加工時の分子切断を効果的に抑制した結果と推定 される。

したがって、 GP を処方した超高分子量から比較的 低分子量の幅の広い分子量分布の PP は、フィルムの 製膜安定性に優れる可能性が示唆された。

ポリスチレン(PS)の安定化

1.ポリスチレン(PS)のターゲット

ポリスチレン( PS )は、重合後、脱気工程、押出 し工程を経て樹脂ペレットとして得られるが、この 際スチレン単量体の 2 量体(ダイマー)や 3 量体(ト リマー)が少量含まれる。これらダイマーやトリマ ーは、スチレン系樹脂の耐熱性の低下や着色の原因 となるので、可能な限りダイマーやトリマー残分を 低減することが求められている。

2.GPによるポリスチレン(PS)中のダイマー、ト リマー低減検討

重合開始剤を用いてスチレン単量体を重合した後、

脱気工程によりPSペレットを作成し、その PSペレッ ト中のダイマー、トリマーの合計量をガスクロマト グラフィーで測定した結果をFig. 4に示す

6)

重合開始剤を用いてスチレン単量体を重合した後、

GP を添加、その後脱気工程、押出し工程を経て得ら Fig. 3 Balance of Melt flow rate and Melt tension

of PP

P-2

AO-2

O P

3

HO CH2CH2COOCH2

4 C 0

0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5

GP(0.2) GP(0.1)

(phr) AO-2/P-2 (0.1/0.15)

0 5 10 15 20 25

Melt tension (g) Melt flow rate (g/10min)

Fig. 4 Total concentration of Dimer and Trimer after PS production

AO-1 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500

blank GP(0.05) GP(0.15) GP/AO-1 (0.15/0.15) Total Conc. of Dimer and Trimer (ppm)

HO CH2CH2COOC18H37

(phr)

(4)

れた PSペレット中のダイマー、トリマーの合計含有

量は、 700 から 1200ppm であることが示された。同様

GP を添加しなかった場合には、 PS ペレット中のダ イマー、トリマーの合計含有量は、約 3000ppm 以上 であり明らかに GP を添加することでダイマー、トリ マーが削減することが示された。

3.ダイマー、トリマー削減によるポリスチレンの性 能向上検討

前節で使用したPSペレットを220℃で5回繰り返し 押出し、押出し前後の MFR および黄色度(∆ YI )を 測定した。結果をFig. 5示す

6)

GPにより残存ダイマー、トリマー含量を低減した PS については、熱安定性が向上(∆ MFR が小さい)

し、耐着色性が向上(∆ YI が小さい)していることが 示された。

したがって、GPをポリスチレンに処方することに より、 PS の耐熱性、耐着色性が向上する可能性が示 唆された。

MS樹脂(MS)の安定化

1.MS樹脂(MS)のターゲット

MS 樹脂は、透明性の高い樹脂であり、拡散板など 光学用途にも使用されている。しかしながら、他の 光学用樹脂、例えば PMMAなどと比較すると、加工 時の着色が若干大きいなど十分その特性を生かしき れていないところがある。

2.GPによるMS樹脂(MS)の耐熱着色性の改良検討 MS 樹脂加工時における着色検討のモデル実験とし て、ラボプラストミルによる混練試験を実施した。

230 ℃で 30 分間混練前後の黄色度(∆ YI )を測定し耐 熱着色性を評価した結果をFig. 6に示す。

フェノール系酸化防止剤(AO-2)とリン系加工安 定剤( P-2 )を併用した処方では、混練り前後の黄色 度(∆ YI )が無添加より大きくなっており、黄色変化

が大きくなっていることが示された。しかし、 GP 単独で処方した系では、 30 分間の混練り前後の黄色 度にほとんど変化が無いことが示された。

3.GPによるMS樹脂(MS)の耐熱酸化性の改良 また、MS樹脂は、大型シートを押出し成形する際 には、 MS 樹脂が高温の状態で空気に接触することか ら、単に耐熱着色改良だけでなく、耐熱酸化防止性 能も要求される。それゆえ、DSC により発熱開始時 間( Time to oxidation )を測定し、耐熱酸化防止性能 を評価した。発熱開始時間が長いほど、酸化防止性 能に優れる。結果をFig. 7に示す。

GPの配合量に応じて、MS 樹脂の発熱開始時間が

遅くなっており、 GP の配合量に応じ酸化防止性能も 向上することが示された。

4.GPによるMS樹脂(MS)の耐光性への影響 さらに、 MS 樹脂は、光学用途に使用されることか ら耐光性、特に耐光着色性への影響について検証し ておく必要がある。 XeWOM による曝露時の耐着色 性を追跡した結果をFig. 8に示す。

GPの配合量が多くなると若干耐光着色性が劣る傾 向が認められるものの、 1000ppm 以下ではほとんど 影響無いことが示された。

したがって、GPをMS 樹脂に処方することにより、

熱着色のため適用できなかった新規な光学用途に適 用できる可能性が示唆された。

Fig. 5 Stabilization of PS during processing

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3

blank GP(0.05) GP(0.15) GP/AO-1 (0.15/0.15)

∆ MFR

∆ YI

∆MFR (g/10min) ∆YI (–)

Process Temp. : 220°C Number of extrusions : 5 passes

(phr)

Fig. 6 Color stability of MS resin during process- ing

blank GP(0.05) GP(0.1) GP(0.2) AO-2/P-2 (0.05/0.05) 0

0.5 1 1.5 2

∆YI (–)

Process Temp. : 230°C Kneading Time : 30min

(phr)

Fig. 7 Resistance to oxidation of MS resin

0 10 20 30 40 50 60

0 0.05 0.1 0.2

loading levels of GP (phr)

Time to oxidation (min)

DSC condition : at 250°C under Air

(5)

Fig. 10に示すとおり、中和剤を併用することでGP の耐加水分解性は、改良されることが示された。

2.高濃度にGPを練り込んだ熱可塑性樹脂(GPのマ スターバッチ)

ポリエチレン中の GP の濃度と耐加水分解性につい て検討した結果をFig. 11に示す。

Fig. 11に示されるように、GPの濃度が高濃度にな れば、ポリエチレン中での GP の耐加水分解性は、低 下することが分った。これは、GP が加水分解すると リン酸が発生し、樹脂中の酸性成分が増加すること により、 GP の加水分解が加速されるためと推定した。

すなわち、 GP の濃度が低濃度の場合は、加水分解に GP使用上の注意点

以上述べたようにGPは、様々な可能性のある高性 能加工安定剤であることを紹介したが、以下のよう な特性も分ってきているので、 GP を使用する際は注 意が必要である。

1.固体酸強度の高いアンチブロッキング剤(AB剤)

が共存する場合

中性条件下では、 GP は加水分解しにくい特性を有 するが、酸性雰囲気下では、他のリン系酸化防止剤

(例えば、P-2など)と同様に比較的加水分解しやす い。ポリエチレンに各種 AB 剤( ABA )の存在下、 GP を練り込んだ場合のポリエチレン中での GP の安定性 を追跡した結果をFig. 9に示す

7)

固体酸強度の高い AB 剤を用いた場合には、 GP ポリエチレン中で加水分解が促進されていることが 示された。したがって、GPも他のリン系酸化防止剤 と同様、 AB 剤の選択を慎重に行う必要がある。

また、固体酸強度の高い AB 剤を使用せざるを得な い場合におけるGPの耐加水分解性の改良方法につい て検討した。この加水分解は、酸による加水分解で あると考え、中和剤の存在下で耐加水分解性の改良 可能性を検討した結果をFig. 10に示す。

Fig. 9 Resistance to hydrolysis of GP under pres- ence of anti-blocking agent during holding at 50

°

C in 80% R.H. for 7 days

0 20 40 60 80 100

9 46 325

Retention (%) of GP

Acid value of ABA (µmol/g) Formulation

PE 100 GP 0.2 ABA 0.2

Fig. 10 Resistance to hydrolysis of GP under pres- ence of anti-blocking agent and neutralizer during holding at 50

°

C in 80% R.H. for 7 days

non Ca(OH)2 Erucamide Newtralizer

Formulation

PE 100

GP 0.2

ABA 0.1

(acid value 325µmol/g) Neutralizer 0.1 0

20 40 60 80 100

Retention (%) of GP

Fig. 11 Resistance to hydrolysis of GP in PE

0 20 40 60 80 100 120

0 1 2 3

0.2 2 Loading level

(phr)

Retention (%) of GP

Holding time at 50°C in 80% R.H.(weeks)

Fig. 12 Resistance to hydrolysis of GP under pres- ence of neutralizer during holding at 50

°

C in 80% R.H. for 14 days

Newtralizer

Formulation

PE 100

GP 2

Neutralizer 0.1

Non Calcium stearate Hydrotalcite 0

20 40 60 80 100

Retention (%) of GP

Fig. 8 Resistance to light discoloration of MS resin

0

0 0.05 0.1 0.2

1 2 3 4 5

loading levels of GP (phr)

Yellowness Index (–)

XeWOM condition :

B.P.Temp.: 63°C, no water spray

100 200 300 400 500 600 Exposure Time (hr)

(6)

後、さらに周辺用途への検討を進め、熱可塑性樹脂 の種々の材料としての可能性を高めていきたい。

引用文献

1) 児島 史利 , 福田 加奈子 , 三宅 邦人 , 住友化学 , 2002-

@

, 42 (2002).

2) 児島 史利 , 住友化学 , 2004-

!

, 24 (2004)

3) J. Pospisil and P. P. Klemchuk, “Oxidation Inhibi- tion in Organic Materials Vol.1”, CRC Press Inc., (1990), p.1.

4) J. Pospisil, “Oxidation Inhibition in Organic Materi- als Vol.1”, CRC Press Inc., (1990), p.33.

5) 住友化学(株) , 特開 2003-73507 (2003) 6) 住友化学(株) , 特開 2002-179726 (2002) 7) 住友化学(株) , 特開2005-272827 (2005).

より発生するリン酸量が少量であるが、GPの濃度が 高濃度の場合は、加水分解により発生するリン酸量 が多量であるため、加水分解が加速されると考えて いる。

これも、 AB 剤の場合と同様、中和剤を処方するこ とで耐加水分解性の改良の可能性がある。耐加水分 解性の改良検討結果を Fig. 12に示す。

予想されたとおり、中和剤を処方することで、高 濃度に GP が処方されていても耐加水分解性が改良さ れることが示された。

おわりに

GP は、開発当初の直鎖状低密度ポリエチレンの安 定化だけでなく、その後のアプリケーション研究に より、周辺用途への適用の可能性が見えてきた。今

P R O F I L E

木村 健治 Kenji KIMURA 住友化学株式会社 精密化学品研究所 主席研究員

阿波 秀明 Hideaki AWA 住友化学株式会社 精密化学品研究所 研究員

乾 直樹 Naoki INUI 住友化学株式会社 精密化学品研究所 研究グループマネージャー 主席研究員

Fig. 1 Structure of Sumilizer ® GPC42H61O4PExact Mass : 660.43Mol. Wt. : 660.91 C, 76.33 ; H, 9.30 ; O, 9.68 ; P, 4.69OOPO OHCH3
Fig. 4 Total concentration of Dimer and Trimer  after PS productionAO-10500100015002000250030003500blankGP(0.05) GP(0.15) GP/AO-1 (0.15/0.15)Total Conc
Fig. 6 Color stability of MS resin during process- process-ingblank GP(0.05) GP(0.1) GP(0.2) AO-2/P-2 (0.05/0.05)00.511.52∆YI (–) Process Temp
Fig. 8 Resistance to light discoloration of MS  resin00 0.05 0.1 0.212345loading levels of GP (phr)Yellowness Index (–)XeWOM condition :

参照

関連したドキュメント

食品の安全を守る食品添加物 用途 対象 ハザード 対象食品 * 代表例 保存料 微生物 加工食品全般 ソルビン酸、 しらこたん白 日持向上剤 微生物

鉄の場合l ζ

ポリプロピレン繊維を衣料用および寝装用製品に使用する場合の遵守事項

ロケ ット燃料兼バイ ンダー として使用するためには 注型温度,酸化剤 との反応性の有無その他租 々の点で 規制 され るが,この

価格などを考慮して、 フタル酸ジ-2- エチルヘキシル (Di-2-ethylhexyl phthalate; DEHP) が汎用されてき た。 しかしながら、 可塑剤である DEHP は

はポリエステル合成繊維用のテレフタル酸の原料とし

10 ノご エヒコート828 HN-2200 咄化促i吐剤 柑川(min) 図9 各種硬化促進剤を添加した系の発熱曲線 (測定温度130凸c,測定量28g) 0 9 1

改質剤 概 要