資料4-2
少子化対策予算について
(参考資料)
Ⅱ.今後の取り組むべき課題と進むべき方向性
2 少子化対策のための財源の確保
次世代を育てない国に将来は望めず、未来へ引き継いでいくこ とが必要である。次代の社会を担う子どもを安心して生み、育て ることができる社会を実現することは、現世代の使命である。多 子世帯を含む子育て世帯の負担感の軽減を図ることが重要であり、
少子化対策を未来への投資として、家族関係社会支出の対GDP 比3%超の欧州諸国において出生率のV字回復を達成した成功事 例も踏まえ、まずは現在の対GDP比約1%の倍に当たる対GD P比2%を目指し、抜本的な少子化対策に取り組むための財源の 更なる確保が必要である。その際には、高齢者と子どもに関する 社会保障財源の配分のあり方についても検討されるべきである。
スウェーデンなどと比べた時の我が国の最も基本的な問題は、中 高年主体の年金、医療、介護の支出と、次世代への投資の少子化、
子育て、教育への支出があまりにバランスを欠いていることであ る。
第2章 経済再生の進展と中長期の発展に向けた重 点課題
1.女性の活躍、教育再生を始めとする人材力の充実・発揮
(4)少子化対策
人口急減・超高齢化に対する危機意識を共有し、少子化危機ともいう べき現状を突破していかなければならない。出産・子育て支援も社会保 障の柱であるという認識を共有しつつ、出生率の回復に成功した諸外 国の経験も参考にしながら、結婚・妊娠・出産・育児の「切れ目のない 支援」を行うため、財源を確保した上で子どもへの資源配分を大胆に拡 充し、少子化対策を充実する。さらに、夫婦が希望する数の子どもを持 てるよう、家庭や地域の力も視野に入れ、第三子以降の出産・育児・教 育への重点的な支援など、これまでの少子化対策の延長線上にない 政策を検討する。
少子化対策(家族関係支出)については、2020年頃を目途に早期の 倍増を目指す。
少子化対策の予算に関する政府内の議論について
「経済財政運営と改革の基本方針 2014
~デフレから好循環拡大へ ~」
(平成
26
年6
月24
日閣議決定)経済財政諮問会議 専門調査会
「選択する未来委員会」報告
(平成
26
年11
月)少子化危機突破タスクフォース
(第2期)取りまとめ
(平成
26
年5
月26
日)1
各国の家族関係社会支出の対GDP比の比較
0.62% 0.91% 1.16%
0.69% 0.79%
0.19%
0.21%
0.29%
0.74%
0.33%
0.01%
0.09%
0.12% 0.06%
1.48%
0.47%
0.49%
1.35%
1.99%
1.29%
0.02%
0.49%
0.01%
0.16%
0.08%
0.00%
0.50%
1.00%
1.50%
2.00%
2.50%
3.00%
3.50%
4.00%
4.50%
日本 ドイツ フランス スウェーデン イギリス
その他の現物給付(Other benefits in kind)
デイケア、ホームヘルプサービス(Day care / Home-help services) その他の現金給付(Other Cash Benefit)
出産・育児休業給付(Maternity and Parental Leave) 家族手当(Family Allowances)
現金給付 現物給付
1.32%
(
6
兆2166
億円)2.93%
(
586
億2290
万ユーロ)2.18%
3.64%
3.97%
(
569
億6330
万ユーロ)(
1265
億8160
万クローネ)(
612
億2540
万ポンド)※ドイツ、フランス、スウェーデン、イギリスは2011年のデータ
(OECD (2013), “Social Expenditure: Aggregated data”, OECD Social Expenditure Statistics(database) 2015年1月7日取得データより作成。)
※日本は2012年のデータ
(国立社会保障・人口問題研究所「平成24年度社会保障費用統計」より作成。)
2
39% 41% 47%
19% 20%
10% 10%
14%
20% 8%
4% 4%
0.5%
2%
37%
46%
22%
36%
55%
33%
0.3% 22% 2% 4% 2%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
フランス ドイツ 日本 スウェーデン イギリス
各国の家族関係社会支出の内訳
その他の現物給付(Other benefits in kind)
デイケア、ホームヘルプサービス(Day care / Home-help services) その他の現金給付(Other Cash Benefit)
出産・育児休業給付(Maternity and Parental Leave) 家族手当(Family Allowances)
現金給付 現物給付
※ドイツ、フランス、スウェーデン、イギリスは2011年のデータ(OECD (2013), “Social Expenditure: Aggregated data”, OECD Social Expenditure Statistics(database) 2015年1月7日取得データより作成。)
※日本は2012年のデータ (国立社会保障・人口問題研究所「平成24年度社会保障費用統計」より作成。)
3
1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4
0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
その他の現物給付
デイケア、ホームヘルプサービス その他の現金給付
出産・育児休業給付 家族手当
合計特殊出生率
日本の家族関係社会支出額の推移
(社会支出額:兆円) (合計特殊出生率)
2012年対GDP比 1.32%
(資料)「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議資料を更新。
2012年の家族関係社会支出額は、国立社会保障人口問題研究所「社会保障費用 統計」を基にその他はOECD (2013), “Social Expenditure: Aggregated data”, OECD Social Expenditure Statistics (database) 2015年1月7日取得データ、
OECD (2014), “Fertility rates” (indicator)を基に更新。
※家族関係社会支出…家族を支援するために支出される現金給付及び現物給付
(サービス)を計上。ここで計上されている主なものは、下記のとおり。
1990年対GDP比 0.36%
現金給付 現物給付
4
1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4
0 10000 20000 30000 40000 50000 60000
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
その他の現物給付
デイケア、ホームヘルプサービス その他の現金給付
出産・育児休業給付 家族手当
合計特殊出生率
フランスの家族関係社会支出額の推移
(社会支出額:百万ユーロ) (合計特殊出生率)
2011年対GDP比 2.93%
① フランスでは、かつては経済的支援(家族手当)中心。
② 1990 年代以降、保育サービスの充実など仕事と家庭の両立支援を図る方向へ政策転換。
その後、1990年代半ばより、出生率が大きく回復。
①
②
1980年対GDP比
2.43%
2000
年対GDP
比3.02%
1990年対GDP比
2.50%
(資料)OECD (2013), “Social Expenditure: Aggregated data”, OECD Social Expenditure Statistics (database) 2015年1月7日取得データ、
OECD (2014), “Fertility rates” (indicator)を基に、「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議資料を更新。
現金給付 現物給付
5
1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4
0 10000 20000 30000 40000 50000 60000
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
その他の現物給付
デイケア、ホームヘルプサービス その他の現金給付
出産・育児休業給付 家族手当
合計特殊出生率
ドイツの家族関係社会支出額の推移
(社会支出額:百万ユーロ) (合計特殊出生率)
2011年対GDP比 2.18%
○ ドイツでは、従来より経済的支援(家族手当)中心の政策。出生率は低位で推移している。
(※ 2007年3月に、当時約28.5万人分の3歳未満児の保育定員を、年間6億2千万ユーロ(約1000億円)の 整備費を投じて、2013年までに約3倍の約75万人分にする方針を合意するなど、近年は両立支援に注力。)
(旧西ドイツ)
(ドイツ全域)
1990年対GDP比
1.83%
(資料)OECD (2013), “Social Expenditure: Aggregated data”, OECD Social Expenditure Statistics (database) 2015年1月7日取得データ、
OECD (2014), “Fertility rates” (indicator)を基に、「子どもと家族を応援する日本」重点戦略検討会議資料を更新。
現金給付 現物給付