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TheExecutionoftheLarge-scaleWarehouse theRationalizationMethodofConstruction 合理化二法を導入した大規模倉庫の施工

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西松建設技報 Vol.22 U.D.C. 69.057:693.55/56

合理化二法を導入 した大規模倉庫の施工

TheExe c ut i onoft heLa r g e ‑ s c a leWa r e hous e by t heRa t i ona li z a t i onMe t hod ofCons t r uc t i on

飯野 康一*

Koichilino 太 田 要一*

YouichiOhta 村 田 親盛 * ChikamoriMurata

武藤 靖男*

YasuoMutou 中田 喜久*

YoshihisaNakata 増 田 明*

AkiraMasuda

要 約

RC・PC混合構造 は,pc構造か らの コス トダウンを図るために,考案 された ものであ り,大規 模 な建築物 を施工 した報告 は極 めて少 ない.東京貨物 ター ミナル駅複合施設 J棟新設工事 にお ける大規模倉庫 もこれに相当 し,柱が在来RC道であ り,梁がpC迄 の構造である. ここでの課題 は,で きるだけpc工法 の工期 に近づ けることであ る.本報告 は,当工事 において,地 中梁筋 の 先祖工法,地 中梁用 システム足場 , コンクリー ト打設 ,独立柱筋 の先組工法,独立柱 用 システ ム型枠 お よび独立柱用 システム足場 な どの合理化工法 を導入 した大規模倉庫 の施工結果 につい て述べた ものである.

目 次

§1.は じめに

§

2.

工事概要

§3.杭工事

§4.基礎工事

§5.上部RC・PC混合構造の施工

§6.おわ りに

§1.はじめに

RC ・PC混合構造 は,pc構造か らの コス トダウンを図 るために,考案 された ものであ り, 日本 で も施工 した実

上部躯体 は,柱 が在来RC選 であ り,梁がPC造 の混合構 造 であ り,限 られた工期 内に施工す るため に,在来RC 工事 に合理化工法 を導入 し,工期短縮 を行 う必要があっ

た.本報告 は,当工事 において,地 中梁筋 の先祖工法, 地 中梁用 システム足場, コンクリー ト打設,独立柱筋の 先祖工法,独立柱用 システム型枠 お よび独立柱用 システ ム足場 な どの合理化工法 を導入 した大規模倉庫の施工結 果 について述べ た ものである.

§ 2.

工事概要

工事件名 ..東京貨物 ター ミナル駅複合施設

J

棟新設工事 童 は極めて例 を見 ない. この施工 は,基礎 の施工後,独 企業先

立柱 を在来RC工事 によ り行 い,PC梁お よびDT版 を架設 設計者 し,梁 と柱 のパ ネルゾー ンにシース管 を取付 け, コンク 工事監理 リー ト打設 した後,pcワイヤ を挿入 し,pc梁 同士 を油 工事場所 庄 ジャ ッキに よ り緊張 を行 う.その間 に,DT版上 にス 工 期

ラブ筋 を配筋 し, コンクリー トを打設す る.東京貨物 夕 建築規模

‑ ミナル駅複合施設 J棟新設工事 における大規模倉庫 の 車乗京建築 (支)JR貨物品川 (也)

日本貨物鉄道株式会社 株式会社梓設計

株式会社梓設計 ・株式会社東京建築研究所 東京都 品川区八潮3丁 目2番

平成9年8月 ‑ 平成9年11月 階数 地上8階,塔屋2階

構造 RC・PC混合構造 (事務所棟S造) 敷地面積 19,800.00m

建築面積 9,006.42m2

(2)

合理化工法を導入 した大規模倉庫の施工

延べ面積 39,599.7lm2

最大スパ ン 8.3m 最高高 さ 36.0m 建築用途 :倉庫 ,事務室

敷地 は,大井埠頭 内の東京貨物 ター ミナル駅構 内 に位 置 してお り,建物 の周 囲 には,近 隣住 宅 が ない ものの, 駅構 内であるため,通勤 ・搬入車桶 の注意,貨物線路へ の風散 防止 ・重機 の転倒 防止 な どの配慮 が必 要 とされ た. この外 観パ ース を図‑ 1に,基本平面 図 を図‑2に 示 す .使 用 した重機 は,当工事 がpc工事 を代 表 す る よ うに,重機 による作業が主 な工事 のため,最大の ときに, 350tl機,250tl機,150t2機 お よび80t2機 の合計6

‑ 1 外観パ ース

西松建設技報 Vol.22

機 の クロー ラー ク レー ンに よ り行 われ,建物 の長辺方 向 に各3機ずつ配置 した.

§ 3.

杭工事

杭工事 は,41,000mmお よび〆700mmのPC鋼棒 お よび 異形鉄筋 を配置 したプ レテ ンシ ョン方式遠心力高強度 プ レス トレス トコ ンク リー ト杭 (pRC杭 ), プ レテ ンシ ョ ン方 式 遠 心 力 高 強 度 プ レス トレス トコ ン ク リー ト杭 (pHC杭 )お よび鋼管 コ ンク リー ト杭 (sc杭 ) を用 いて 中堀拡大先端根 固め工法 に よ り行 い,支持層 に伴 い杭先 端 レベ ルがGL37,000mmであ ったため,下杭 ,中杭 お よ び上杭 の3本 の既製杭 を溶接 す る工法 となった.中堀拡 大先端根 固め工法 の フロー を図‑3に示す. この中城拡 大先端根 固め工法 は,先端部 に噴射孔 を持 つSTJビ ッ ト

を取付 けた連続 スパ イラルオーガー をあ らか じめ杭 中空 都 に挿入 した杭 を建込み, オーガー駆動装置 にスパ イラ ルオーガー を接続 し,掘削 を開始す る.杭 の沈設 は,ス パ イ ラル オー ガー を回転 させ て杭 先端部 か ら1m以 内で の先堀 を行 い なが ら,杭 中空部 を通 して土砂 を排 出 して 行 う.杭 の先 端 が 支 持 層 に達 した後 ,支 持 層 に1.0・D (D:杭径 )以上 に根 入 れ し,拡 大球根 郭 を高圧水 に よ り掘削 を行 う.sTJビッ トが所定 の深 さに達 した後 ,玩 先端根 固め液 (セ メ ン トミル ク) に切替 えスパ イラルオ ー ガー を通 して,STJビ ッ トか ら高圧 噴射 しなが ら,引

図‑ 2 基本平面図

0 0

㊨ リー、

の賢@①◎①

(3)

西松建設技報 Vol.22

[=

:∃

3根固

法のフロー

上げ拡大球板を構築する.さらに,連続して杭中空部に杭外径450mmから600mmについては1.5m以上,杭外径700mmから1,000mmについては2.5m以上の根固め液を噴射し,所定量の注入が完了した後,杭を加圧し,被庄水を押さえるために杭中空部に注水を行いながら,オーガーを引抜く.注入された根固め液の硬化によって杭本体と拡大球根を一体化させ,鉛直支持力を発現させるものである・本工事における杭の径と本数は,〆1,000mm331本,〆700mm10本および〆450mm31本であり,工期短縮のために,杭打機3台を導入し,約70日間で施工した.

合理化工法を噂入 した大規模倉庫の施工

l階床版部 分 地 中梁部分

フーチング部分 (単位 :mm)

‑4 基礎の施工区分

§ 4.

基礎工事

基礎工事 は,基本的 にコンクリー トの打継部分 を考慮 し, フーチ ング部分,地 中梁部分 お よび1階床版部分 に 分 けて施工 した.基礎 の施工区分 を

図‑4

に示す.

(1)根切 り工事

根切 り工事 は,地 中梁底部 まで全面的に 1次根切 りを 行 い, フーチ ング部分 についてフーチ ング底部 まで2次 根切 りを行 った.

(2)フーチ ング筋お よび地 中梁筋の先祖工法

フーチ ング筋お よび地 中梁筋 は, フーチ ングの形状が 4パ ター ンお よび地 中梁の形状が5パ ター ンあ り, さら に建物 のスパ ン (83×8.2m)が同一であ ることか ら先 祖工法 を採用 した. この工法の採用 によ り,根切 り作業 中に鉄筋工事 を進めた.地中梁の先祖 における継手方法 は,建物 の両端部の2方向か ら順 にガス圧接 を行 い,秩 筋寸法の縮み に対 して切断 を行 うことによ り,配筋の精 度 を確保 した. また,最終的な建物 の両端部の2方向か らの接合部分 は,両端が固定 されガス圧接がで きないた め,エ ンクローズ ド溶接 を行 った.

(3)キース トン型枠お よびラス型枠

フーチ ング部分 の型枠 は, キース トン型枠工法 (約 3,000m2) を採用 し,地 中梁 の型枠 はラス型枠工法 (約 7,800m2) を採用 した.いずれの工法 も脱型が不必要の ため,工期短縮 につながる工法である. また,地中梁部 分 の一部 は,打放 しコンクリー トがあるため,在来型枠 工法 (約2,000m2) を採用 した.

フーチ ング部分のキース トン型枠 は,図

‑4

に示す よ うに, コンク リー トの打設 に伴 い,上下2分割 と した (写 真‑ 1参 照 ). この キ ース トン型枠 は, ア ングル (L‑50×50×6)の中にキース トンプ レー ト(t‑6mm) をとめている ものである.下部 におけるキース トン型枠 は, 5工程で行 うことがで き,工期短縮 を図った. この 在来工法 とキース トン型枠工法の比較 を図‑5に示す.

また,上部 におけるキース トン型枠 は,下部のキース ト ン型枠 にコンクリー トを打設後,下部 と上部 を溶接 した.

その後,地中梁の型枠施工 を行 った.

ラス型枠工法 は,埋戻 しを行 う地 中梁部分 に適用 し,

(4)

合理化工法を導入 した大規模倉庫の施工

写英 一1 フ ー チ ン グ筋 の 先 祖 お よ び キ ー ス トン型 枠

‡ 来 ユ 汰 E 二 卜

図‑5 在 来 工 法 とキ ー ス トン型 枠 工 法 の 比 較

写真‑ 2 ラ ス 型 枠 お よ び コ ン ク リー ト打 設 状 況

ラス は基本 的 に長 さ2m, メ ッシュの大 きさ12×17mm, リブの高 さ8mmお よび板厚0.5mmの ものを用 い た (写 真‑ 2参照).

(4)地 中梁用 システム足場

地 中梁の型枠工事お よび コンク リー ト打設 に対 し,也 中梁 の高 さが

2 m

以上 あ り, コ ンク リー ト打 設 を6工 区 として計画 していたため,仮設 はシステム足場 の転用 に

西松建設技報 Vol,22

写真‑ 3 地 中 梁 用 シ ス テ ム 足 場

秦‑ 1 基 礎 部 分 に用 い た コ ン ク リー トの 使 用 材 料

生コン工場 (高炉セメン トセメン トB種) 細骨材 粗骨材

A 4密度比表面高炉スラグ混入0‑43.5%0積35g/c,71m30cm2/g 君棒産 鳥形山蕗砕石 表乾比重2.61 表乾比重2.71 粗粒率2.65 実積率61.0%

B 密度3.0積34g/c,8m330cm2/g 市原産細砂八戸産 八戸産砕石鳥形山砕砂8:2混合 産砕石7:3混合 高炉スラグ混入 表乾比重2.60 表乾比重2.69 40‑45% 粗粒率2.55 実積率61.0%

C 餐度比表面高炉スラグ混入40‑4S.5%04積3,g/c3m320cm2/g 市原産 鳥形山産砕石 表乾比重2,60 表乾比重270 粗粒率2.60 実積率60.0%

‑ 2 基 礎 部 分 に 用 い た コ ン ク リー トの 調 合 表

生コン工場 W C S/a 単位 盈 (kg/m3) 流動化剤(8/m3)

(%) (%) W C S G 減水剤

A 40、5 38.9 162 377 721 1.068 4.03 0.641

41.8 38.0 163 390 655 737326=;こ1 6.20 0.663

1;上段八戸産砕石,下段鳥形山砕石

よ り工期短縮 を図 った (写真‑ 3参照). (5)コンクリー ト打設お よび品質管理

コ ンク リー ト打 設 は,最大 の打設量 を約1,000m‑3と計 画 したため

,6

工 区 に分 けた. フーチ ング部分 ,地 中究 部分 お よびlF床版 部 分 の コ ンク リー ト打 設量 は,延約 10,000m3であ った. コンクリー トの調 合計画 は,設計基 準 強度が35N/mmコであ り, フーチ ング部分お よび地 中梁 部分 は部材寸法が大断面 であ ったため,マス コンクリー トの適用 とし,いずれの場合 も3つの生 コン工場 か ら呼 び強度35N/mm2 (高炉 セ メン トB棟使用),ベース コンク

(5)

西松建設技朝 VoE,22

リー トのス ラ ンプ12cmを15cmに流動化 す る コ ンク リー トと した.基礎部分 に用 いた コンク リー トの使用材料 を 義‑ 1に,調合表 を表‑2に示す. コ ンク リー トの打設 は,基本 的 にポ ンプ車2台 によ り行 った. この品質管理 として,1ロ ッ トを100m3と して延べ99ロ ッ ト (Aプラ ン ト58ロ ッ ト,Bプラ ン ト19ロ ッ トお よびCプ ラ ン ト22ロ ッ ト)であ った.ベ ース コンクリー トの圧縮強度 と流動

05055443(zuL

LufN

)e!「tGJ<

35 40 45 50 55

ベースコンクリートの圧縮強度 (N/mm2)

‑6 ベースコンクリー トの圧縮強度と 流動化コンクリー トの圧縮強度の関係

合理化工法 を噂入 した大規模愈塵の施工

化 コ ンクリー トの圧縮強度の関係 を図‑ 6に示す.流動 化 コンクリー トの圧縮強度 (材齢28日標準養生) は,棉 造体 コンクリー トの管理強度 は満足 している もののベ ー ス コンク リー トの圧縮強度 に比べ ,小 さ くなる傾 向 を示 した. この原 因は,調合強度が旧JASS5の高強度 コンク リー トの適用範 囲 に入 っていたため,水 セ メ ン ト比の低 下,単位 セ メ ン ト量 の増大 によ り,流動化剤分散効果が 損 なった可能性 が あ る. また, さらに詳 しく調べ る と, 流動化剤 の添加量が0.4kg/m3を越 える とば らつ きが大 き

くな り,流動化 コンクリー トとベ ース コンク リー トの強 度差が ‑10‑+5N/mm2程度 になっていた.

(6)lF床版 の施工

lF床版 の施工 は,地 中梁の コンク リー ト打設が随時終 了 した箇所 よ り埋戻 しお よび転庄作業 を行 った.その間 にス ラブ上筋の先祖 を行 ってお き,配筋 を行 った箇所 よ りコ ンク リー トの打 設 を行 った (写真‑ 4参照). この ことに よ り, さらに,工期短縮 を図った.

$5

.上部

RC・PC

混合構造の施工

上部RC・PC混合構造 の施工 は,大 き く分 けて上部独 立柱 在 来RC工 事 と上 部 梁pc工 事 に分 け られ る. この RC・PC混合構造 の施工 フロー を図‑ 7に示 す.本建物

‑ 7 RC IPC混合構造の施工 フロー

(6)

合理化工法 を導入 した大規模倉庫の施工

/ (3)床スラブ

pc穀 済 ≡艶 pc染

図 ‑ 8 上部RC ・PC混合構造の概略図

!

dF< 治療

義教:遥 撒

写真‑4 先組み したス ラブ筋の建込み状況

の倉庫棟 にお けるRC ・PC混合構造 の特徴 と して,次 の ことがあげ られる.

(a)基本的に同一形状 (8.2×8.3m)である.

(b)倉庫部分 は,設計荷重 に大幅な荷重が必要である.

(C)倉庫棟 は, 5フロアー (lF,3F,5F,7Fお よび8F) とな ってお り, 階高 が 各 々5,300,8,000,8,000, 4,350お よび4,300mmとなっている.

(d)打放 しコンクリー トの独立柱が1フロアー125本合計 575本 あ り,ほぼ同一形状である.

(e)柱 上部 にPC梁受 け用 のかか り部分があ る (図‑ 8参 照).

(f)独 立柱 とpc梁 の接 合部 であ るパ ネル ゾー ンは,独 立 柱 の位置 に よ りpc梁 の架設本数が

4,3

お よび

2

方 向 となる.

これ らの点 を考慮 し,次の ように施工 した.

(1)上部独立柱在来RC工事

上部独立柱在 来RC工事 は,工程管理が重要 なポ イ ン トとな り, マ ス ター工 程 で施 工 す る た め に 1工 区 の

西松建設技報 Vol.22

写真‑5 先組 み した柱筋の建込み状況

RC ・PC混合構造 の施工 フロー (図

‑7

参照) をで きる 限 り短縮 させ るこ とが必 要である.在来RC工事 は,秩 筋,仮設,型枠 お よびコンクリー ト工事 と4工程 にわた る こともあ り,pc工事 に比べ ,天候 に よる影響 を受 け やすかった. しか し,計画段 階において, 1つの工 区に おけるRC ・PC混合構造 の施工 フロー を実働

2 2

日間の計 画であ ったが,各々の施工方法 を検討 した結果,最短で 実働18日間で施工 した.そのため,鉄筋工事 において, 先祖工法の導入,型枠工事 においてシステム型枠工法の 導入お よびコンクリー ト工事 において早期強度 を得 るた めの調合検討 な どの在来RC工事 の先端技術 に よる合理 化工法の導入 を行 った.各工種 とも合理化工法 を採用 し ているが,限 られた重機 (6台)の中で行 うには,必然 的 に1フロアー (独立柱125本) を10分割 で施工す るよ

うになった.

①独立柱筋の先祖工法

鉄筋工事 は,主筋 (20‑D38)に対 してスパ イラル筋 を付 ける先祖のため,柱筋の建込み時 におけるね じれお よび風 による転倒 が懸念 された (写真‑ 5参照).実際 スパ イラル筋 によるね じれが確認 され, また夙 によ り建 込 んだ柱筋が曲がるため,チェー ンブロックによ り固定 させ るこ透 で問題 な く建込みがで きた.柱筋の継手方法 は,モル タル充填式 の機械式継手 によ り行 った.ここで, 先祖み された柱筋 を機械式継手 によ り仮止め し, カ ップ

ラーを取付 け,吊 り金物 をはず した後,モル タルを充填 した.カ ップラー を取付 け終 わるまで重機が必要であ り, この他 に も材料搬 入お よび先祖 に も重機が必要 なため, 鉄筋工事 にかかわる重機の使用頻度が高かった.

(参システム型枠工法

システム型枠工法 は,ス ラブ底面 に敷 き板 を取付 け, アジャス ターブ レース用ベースプ レー トをボル トによ り 固定 した後 , システム型枠 を各々建込 む ものである. さ

(7)

西松建設技報 Vol.22

写真‑ 6 システム型枠 の建込み状況

写真‑7 独立柱用 システム足場

らに,アジャス ターブ レース とキ ッカーを垂直精度 の確 認 しなが ら調節 し,各 々のシステム型枠 をクランプによ り締付 け,再度 ,垂直精度 を確 認す る ものであ る (写 塞‑ 6参照). この システム型枠 は,通常 の コンクリー ト用パ ネル面 を持 ち,型枠の高 さを変 えることがで きる ものである. このシステム型枠 の採用理由は,柱上部 に pc梁受 け用 のかか り部分 の位 置 を変 える こ とがで きる こと,575本 の独立柱 の転用が可能であ るこ とお よび脱 塑後その まま転用 していけることな どがあげ られる. し か し,3Fお よび5Fの ように階高が高 い場合 ,仮設足場 が必 要であ るこ と,独立柱 の施工 が終 わ りpc工事 に移 るときに型枠 をス トックヤー ドに保管 しなければな らな く,再度使用す る ときの移動作業が多い ことお よび必ず 重機 が必要であることな どのデメ リッ トもあげ られる.

この ときに,型枠 の清掃お よび階高変更のための型枠改 修作業 を行 った.型枠 の転用 は,計 画段 階の ときにPC 工事 の工程 に追従 で きるように7パ ター ン60セ ッ ト用意

合理化工法を導入 した大規模倉庫の施工

写真‑ 8 独立柱 のコンクリー ト打設状況

写真‑ 9 PC梁の架設状況 した.

③独立柱用 システム足場

lF〜5Fの独 立柱 の階高が比較 的高 く, システム型枠 の クラ ンプ締付 け, コ ンク リー ト打設 お よびpc梁受 け 用のかか り部分 の配筋のために,転用が簡易である独立 柱用 システム足場 を採用 した (写真‑ 7参照). これ も

システム型枠 同様 に,独 立柱 の施工 が終 わ りpc工事 に 移 るときにス トックヤー ドが必要であった.

④独立柱 の コンクリー ト打設

独立柱 の コンク リー トの打設 は, コンクリー トを打設 した後,翌 日養生,3日目脱型 とい う工程 を重視 した計 画 と した. コンク リー トの調合 は,部材寸法が1,300×

1,300mmであ ったため,マス コンク リー トの適用 とし, 打設時期お よび仮想養生平均温度 を検討 し,セメン トの 種類 (早強セメン ト,普通 セメ ン ト) を変 えた呼 び強度 35N/mm2の もの とした.lF‑3Fはポ ンプ車 を用いてコン クリー トを打設 していたが,階数が高 くな り,ポ ンプの

(8)

合理化 工法 を導入 した大規模倉庫の施工

写真‑10 PCワイヤーの緊張状況

配管 の準備 お よび仮設作業の時 間 をとるこ とがで きない ため,ホッパ一打 ちを採用 した. このホ ッパ ー (2.5m3)

を用 いて,時間当 り20m3前後 の打設 を行 った. また,打 放 しコンク リー トのため,ホ ッパ か らテーパ ー管 を用 い て6イ ンチか ら5イ ンチ に絞 りポ ンプ用配管 を柱底部 ま で落 とし込 み, コンク リー ト打設 を行 い, ジャンカ

防止

を行 った (写真‑ 8参照).

(2)上部梁pc工事

①pc梁 ・DT版 の架設

pc梁 ・DT版架設 は,貴大重量17tの部材 を運搬 して き た トレーラーか ら直接 ,荷取 りな らびに架設 を同時 に行 った. こ こで は,作 業 半径 との関係 に よ り250tお よび 350tクロー ラク レー ンが使 われた. また,独立柱 のPC梁 受 け用 のかか り部分8cmの ところ に,最 大重量17tのPC 梁 が 架設 され るため,高所作 業 車 が必 要 とな った (写 真‑9参照).

② パ ネルゾー ンの シース管お よび打込型枠 の取付 パ ネル ゾー ンの施工 は,パ ネル ゾー ン内の フープ筋 の 施工,pCワイヤ を挿 入す る シース管 の取付 け,パ ネル ゾー ン定着体 の取付 けお よびパ ネルゾー ンの型枠取付 け となる. これは,細 かな作業 であ り, これ らの作業 を極 刀,同時 に行 うように し,工期短縮 に努 めた.パ ネルゾ ー ン型枠 は,当社技術研 究所が開発 した ものの改 良型 を 採用 し,複雑 な形状 を している箇所 には作業工程 の面 か

らも工期短縮 につ なが った と考 える.

③pcワイヤの挿入

pcワイヤ は,パ ネル ゾー ン内の シース管 を取付 けが 終 了 した後,pc梁 を繋 ぐため に,PC梁 内 とパ ネル ゾー ン内の シース管 に挿 入 しな くてはな らない.挿 入 には,

1工区 3日間 をみ てい たが ,上部 階 に進 む とpcワイヤ の本数 も減少 し,作業 に も慣 れた ことも手伝 って 1工 区

2日で行 うことがで きた.

西松 建設技朝 Vol.22

④ パ ネルゾー ンコンク リー ト打設

パ ネル ゾー ンコ ンク リー トは,pcワ イヤの緊張 を行 う前 に,打 設す る コ ンク リー トで あ り,pcワイヤの緊 張時 に30N/mm2以上 の圧縮強度が必 要 となる. このパ ネ ルゾー ンも,基本 的 に1,300×1,300×1,000mmの形状 を してい ることか ら,マス コンク リー トの適用 と し,1F‑

3Fまで は呼 び強度35N/mmコの早強セ メ ン トを用 いた コン クリー トで強度発現 まで に3日間必要であ ったが,5F‑

8Fは40N/mm2の早強 セ メ ン トを用 いた コ ンクリー トに変 更 して強度発現 までの期 間 を2日間 と し,工期短縮 を図 った.打設方法 は,打設量が少 なか ったため,独立柱 の 打設 と同様 にホ ッパ ー打設 と し,配管長 さを短 くした.

(むpcワイヤの緊張

pcワイヤーの緊張 は,挿 入 したpcワイヤ を油圧 ジ ャ ッキ を用 いて93tの緊張力 を加 え, くさびで とめ る作 業 で あ る. ここで は,油圧 ジ ャ ッキの荷 重 とpcワイヤの 伸 び を20tご とに管理 した (写真‑10参照).

⑥ スラブ配筋 ・スラブコンクリー ト打設

pcワイヤの緊張が終了 した時点 か らDT版 の上 にス ラ ブ配筋 を行 い,その後 ,ポ ンプ車 を用 いてスラブ コンク リー トの打設 を行 った.

⑦ シース管 内 グラウ ト注入

pc工事 の最後 に, シース管 内 に グラ ウ トの注 入 をポ ンプによ り行 った. ここでは,あ らか じめ,ス ラブ内 に グラウ ト用 ホース を埋込 み,1Fか らポ ンプ圧送 し,上部 で グラウ トの注 入状況 を確認 した.

$6.

おわ りに

日本 で も極 めて例 の ないRC ・PC混合構造 であ る東京 貨物 ター ミナル駅複合施設

J

棟新設工事 を行 い,未知へ の施工 に対 して, シ ミュ レー シ ョンにお け るpC工法 と の差 を約1ケ月 まで近づ けることがで きた.本工事 で は, 在 来RC工事 の合理化技術 を導 入 し,竣工 まで1年4ケ月 で施工 を行 い,各工程 にお ける検討事項が現場運営 に的 確 に行 えたため と考 える.

また,各 々の技術 は,一般工事 に も適用 で きる もので あ り, コス トお よび条件 を考慮 して今後 の大規模建築へ 生 か してい きたい.

黄後 に,工事 を行 うに当た り,適切 なご指導 を頂 きま した 日本貨物鉄道 開発本部青木幹夫 チー フ,池 田菜摘子 氏 ,梓設計保智秀雄主幹,東京建築研究所瀬戸 口武雄監 理部長 に感謝 いた します. また,各合理化工法 を導 入す るに当 た り,西松建設東京建築支店笠原作磨建築部長 , 技術研 究所西 山直洋副課長

,

潮 田和司研 究員お よび小林 利充研究員 をは じめ とす る多数 の方 々の ご協力 に謝意 を 表 します.

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