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荷動き挙動の計測実験

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(1)

日本包装学会誌Vbj.6ノVO4(1997)

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水平振動によるパレタイズ貨物の 荷動き挙動の計測実験

斎藤勝彦*久保雅義*

MeasurementsofMotionsofPalletized CargobyHorizontalVibration

KatsuhikoSAITO*,MasEU/cshiKUBO率

ThelCarescmecountenne墨urCsagainstcangoshifting、Butthequantitativeevaluationof Ca】。gomotionsintheoscillatinglblaceandtheeffectofthecountenne鐙urCsarenotcleaI℃d・

Thispaperdealswiththechal曰cteristicsofcalgoshiftinginr巴sponsetoseismicmotionand

extemaloscillatingib1℃esoccuringtransportation、Somebasicphysicalmode]testsusingactual

palletizedcolTugatedcartonsalccarriedout,andcomplexmovementsunderonedhnensional

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Keywords:CalgoshiftingCangomotions,OscillatingibI℃e,PalletizedcoITugatedcontainer,

Vibrationtests

貨物の荷崩れを防止するために、いくつかの対策が施されている】)。しかしながら、地震動や輸送過程で 発生する振動外力が作用する場合の貨物の動的挙動に関する定量的評価および荷崩れ防止対策の効果につ いては明確にされていない。そこで本研究では、振動外力が作用する場合のパレタイズ貨物の荷崩れの基 本的な特性に関する検討を行うため、実スケールの段ボール箱のパレタイズ貨物を対象にした実験を行 う。本実験により、1次元の水平振動が加わっていても個々の箱は複雑な運動をすることを明らかにする。

さらに、荷動き量の大きさを示す新しい荷動きパラメータを提案するとともに、面積で示されるパラメー タを用いれば、すべての振動加速度で荷崩れへ至る荷動きの特性はほぼ説明できることを明らかにする。

キーワード:荷崩れ、振動試験、動的挙動、荷崩れ防止策、パレタイズ貨物

麹神戸商船大学(〒658兵庫県神戸市東灘区深江南町5丁目1-1):KobeUniversityofMer℃antileMarine,5-1-1,

Fnkae-minami,HigashinadaKobe,Hyougo,658

-201-

(2)

パレタイス変物の耐動き挙璽IF

1.はじめに

量を示す参考値として与えられているに過ぎ

ず、実状に即して実験等により確認する必要 がある場合が多いとされている。

さらに輸送中の振動・衝撃や地震による振 動外力が加わった場合の荷崩れ問題に関して は、輸送・保管方法及び荷姿が多種多様であ るため、系統的な検討が行われにくく、実状 は現場毎の対応に委ねられている。また、近 年の環境問題が大きくクローズアップされる 中で、再利用可能で効果的な荷崩れ防止対策 が強く求められている。

そこで本研究においては、振動試験機によ りパレタイズ貨物に水平振動を加えたときの 荷崩れへ至る個々の貨物の動的挙動特性を明 らかにする。これにより、現在のパレタイズ 貨物の荷崩れ防止対策の効果を定量的に評価 し、さらに効果的な新しい荷崩れ防止対策を 考えていく際の基礎資料とするものである。

パレタイズ貨物は、輸送中の衝撃・振動に より荷崩れを起こすことがあり、これが物流 の効率化のための一貫パレチゼーションの推 進に向けたハード面の課題のひとつとされて いる')。また阪神・淡路大震災においては、保 管中の大量の貨物が荷崩れを起こし、甚大な 損害が発生している21。

パレタイズ貨物の荷崩れを防止する方法と しては、以下のような方法がある、。

(1)貨物の積み付けパターンの工夫による方 法

(2)パレタイズ貨物自体を繁締する方法 (3)輸送車両の中でパレタイズ貨物を固定す

る方法

(4)コンテナおよび貨車内に隙間なく貨物を 積みつける方法

一方、倉庫内のラックレイアウトを作成す るための基礎的な資料のひとつとして、スタ ッカークレーン上のパレタイズ貨物の荷崩れ 寸法が示されている31゜ただしこれはクレー ンの起動停止に伴うパレタイズ貨物の荷動き

2実験方法

Fig.1は、振動試験機によるパレタイズ貨 物の荷崩れ実験の様子を示している。使用す

Fig.1HorizontalvibrationtestofpalIetizedcargo

202

(3)

日本包装学会誌VbL6jVC4(1997)

る試験機は、神戸商船大学貨物動揺損害試験 装置の一部である、電気油圧方式の振動試験 機である。加振方向は水平または鉛直の一方 向、周波数は5Hzから100Hz、加振能力は最 大重量500kg搭載時に最大変位30mm、最大 速度45cm/sec、最大加速度5Gとなっている。

ところで、阪神・淡路大震災による荷崩れ が本研究をはじめた動機のひとつである。地 震動は卓越周波数1Hz前後の3次元的な不規 則振動帆であり、本試験機で再現することは 不可能である。そこで本実験では、パレタイ ズ貨物の荷崩れ防止対策の検討およびその効 果を定量的に評価するための基礎的な資料を 得るために、振動は水平方向の正弦波とし て、振動周波数は、本試験機で再現できる最 小周波数に近い7Hzとする。従って、より高 周波数の上下方向振動が卓越する輸送中の振 動や衝撃的な加速度が作用する場合の荷崩れ 特性については改めて検討する必要がある。

パレタイズ貨物を構成する段ボール箱は、

ABフルートの複両面段ボールを形成したも の(縦44cm、横31cm、高さ20cm)で、段 ボール表面には形成用として上下面にI型に 布テープを接着したのみで、ペイントなどは 一切施されていない。また、箱の個装重量は 0.64kg、20kg、4.0kgの3種類とし、0.64kg の場合は空箱、2.0kgの場合は箱の中に新聞 紙をくしゃくしゃにして移動しないように詰 め込んだもの、4.0kgの場合はFig.2に示す

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Fig.3PalIetizedpatternoftests

ように発泡スチロール製の板に砂袋をはさみ こんだものとし、いずれの重心位置も箱の体 積中心となるようにし、振動実験中に中身が 移動し重心位置が変化しないようにした。

Fig.3は、今回のパレタイズパターン(ピ ンホィール積)を示す。使用するパレット は、一般によく用いられている、サイズ 110cm×110cmの樹脂製パレットで、パレ ット表面にはところどころに直径3cm程度の ゴム製の滑り止め処理が施されている。

また実験においては、パレタイズ貨物の 個々の運動を計測するために、2台のCCDカ メラを用いた3Dトラッカー5)を使用している。

3.個々の貨物の運動時系列特性

Fig.4にパレタイズされた個々の段ボール 箱の運動を表現する軸の定義を表している。

振動方向と直角な方向をX軸、振動方向をY 軸、鉛直上向きをZ軸とし、それぞれの軸の 周りの回転運動をそれぞれQx、QY、Qzとす る。このように個々の箱の運動は6自由度の 運動で表現される。

今回のパレタイズ貨物は、各段8個づつ計 24個の段ボール箱で構成されているが、すべ ての箱の運動を計測するのは手間がかかるの

hi[1.rcne

筋andbtllH

Fig.2Insideof4・OkgcoITugatedcontainer

203

(4)

パレタイス資物の付動き拳勤

ターンと振動方向から考えて、これらの箱の 位置のみですべての箱の定性的運動特性を代 表できるものと考えられる。

で、今回はFig.5に示すような位置の箱の運

動を計測した。ただし、今回のパレタイズパ

3.1運動時系列特性へおよぼす箱の上下位置 の影響

Fig.6は、加速度振幅0.4G、個装重量0.64 kgで荷崩れ防止対策が施されていない場合 の、段ボール箱個々の運動時系列の一例を示 す。また図中の実線は上段、破線は中段、太 線は下段を示し、対象の段ボール箱の位置 は、Fig.5に示すA列である。運動の計測は、

1個づつの箱でしかできないので、例えば上 段の各軸の運動は同時刻で比較できるが、ひ

Fig.4Definitionsketchofaxes

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Fig5Positionsofmeasurements

-204-

(5)

日本包装学会i識Vbノ.6No.4(1997)

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Fig.6TimeserIesofmotions(0.4G,0.64kg,columnA)

とつの運動モードについて段別の同時刻での 運動量について厳密には比較できない。

Fig.6より、水平振動のみが加わっている にも関わらず、段ボール箱が精密に直方体で ないためや現実の段ボールでは摩擦力が局部 的に異なっていると考えられるために、段 ボール箱は一方向の滑りだけでなく3次元的 な運動を起こしていることがわかる。変位量 は上段が大きく動いて、下段はほとんどずれ ていない。これは、上段には底面のみの摩擦 力、中断には上下面に段ボールどうしの摩擦 力(摩擦係数約0.4)、下段には上面に段ボー ルどうしの摩擦力と底面には段ボールと滑り 止め付きパレット表面の摩擦力(摩擦係数約 0.6)が作用しており、各段により異なる摩擦 力が一因であろう。これより、上段の段ボー ル箱がロッキング(Qx)をしながら、振動方 向(Y)に移動しながらも、パレットから飛び

出す方向(X)に回転(Qz)しながら移動し 荷崩れへ至る状況がわかる。

3.2運動時系列特性へおよぼす箱の列位置の

影響

Fig.7は、加速度振幅0.4G、個装重量0.64 kgで荷崩れ防止対策が施されていない場合 の、Fig.5に示す各列それぞれ上段の段ボー

ル箱個々の運動時系列を示す。Fig.5より明

らかなように、パレットから飛び出す方向は それぞれ、A列では+X方向、B列では+Xお よび-Y方向、C列では+Xおよび+Y方向、

D列では+Y方向である。

Fig.7より、Y方向のみの振動が加わって いるにも関わらず、各列上段の箱がそれぞれ 別々に移動しており時間とともに荷割れして いっている様子がわかる。Fig.7の場合に は、A列、B列、C列の上段の箱が振動方向と

-205-

(6)

パレタイス資物の術動き挙動

3.3運動時系列特性へおよぼす箱の個装重量

の影響

Fig.8は、加速度振幅O4Gで荷崩れ防止対 策が施されていない場合の、Fig.5に示すA 列上段の段ボール箱の運動時系列を個装重量 別に示したものである。

Fig.8より、重量2.0kgの場合にロッキン グ運動が顕著に大きくなって振動方向にはほ とんど移動していないことがわかるが、これ は2.0kgの箱が他の2つよりも若干丸みを帯 びて、結果的にロッキングしやすかったため であり、重量の影響とは考えられない。また

箱が飛び出す方向Xの定性的挙動は重量別に

明確な特徴はない。これは重量に関わらず強

制的な加速度が加わり、重量の増加に伴って

慣性力も増加するためである。従って個装重 量を大きくしてもすぐには荷崩れしにくいと は結論できないことは明白である。

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3.4運動時系列特性へおよぼす荷崩れ防止対

策の影響

Fig.9は、加速度振幅0.4G、個装重量0.64

kgで荷崩れ防止対策が施されていない場合と 荷崩れ防止対策を施した場合の、Fig.5に示

すA列上段の段ボール箱の運動時系列を示し たものである。

Fig.9の実線は荷崩れ防止なし、太線は荷 崩れ防止対策としてパレットと下段の段ボー

ル箱および下段と中段、中段と上段の段ボー ル箱の間にポリエステルフィラメントに塩化

ビニール発泡を加えた網目状の荷崩れ防止 シートを施した場合、極太線は荷崩れ防止対

策として上段の段ボール箱に再利用可能なタ イプの水平バンドを掛けて一体化させた場合

を示している。

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Fig7Theeffectofcolumnonthemovements

(0.4G,0.64kgⅢupper)

直角な方向に移動していき、いずれはパレッ トから飛び出し荷崩れへ至ることがわかる。

-206-

(7)

日本包装学会I識VbL6jVb、4(1997)

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Fig.8Theeff℃ctofweightonthemovements(0.4G,columnA,upper)

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-207-

(8)

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Fig.10Theeffectofweightwithsheetonthemovements(0.4G,columnA,upper,Sheet)

Fig.9より、バンド掛けした場合には、段 ボール箱の移動はほとんどなく、荷崩れ防止

効果が認められる。これは、バンド掛けを行

い上段の段ボール箱すべてに一体性を持たせ ることによって、全体としての荷動きを押さ えるためである。

また段ボールどうしの最大静止摩擦係数が 約0.4であるのに対して、荷崩れ防止シート を施した場合は、最大静止摩擦係数が約0.6 と向上するにもかかわらず、箱の動きには荷 崩れ防止対策がない場合と定性的には変化が ないことがわかる。

一方Fig.10は、加速度振幅0.4Gで荷崩れ 防止対策として荷崩れ防止シートを施した場 合の、Fig.5に示すA列上段の段ボール箱の 運動時系列を個装重量別に示したものである。

Fig.10より、重くなるほどパレットから

飛び出すX方向の移動量が大きくなっている が、この原因ははっきりしない。しかしなが

ら、箱の重量が変化した場合にもその挙動が 明確に小さくなることはない。従って、荷崩 れ防止対策としての荷崩れ防止シートは本試 験条件の範囲内の振動外力が加わる場合に用 いても荷崩れ防止効果はないことが明らかに なった。ただし荷崩れ防止シートは水平バン ドとの併用で用いられることが多く、紙、ポ

リエチレン等の袋物貨物でより効果があると されており、他の試験条件での実験を行うこ

とも含めて今後ともその荷崩れ防止効果につ

いて検討を加えていく予定である。

4.荷動き現象の評価

床面が振動をはじめて個々の段ボール箱

-208-

(9)

日本包装学会I鑑Vbノ.6Nb、4(1997)

中段:Bm/Bqi 上段:Bu/Bi,

全体:B、鋤/B・

・外寸面積の拡がり量 下段:(B`Lj/(BCL(1)

中段:(B1mLm)/(BI1Li,)

上段:(BuLu)/(BCL(1)

全体:(B、砥Lm錘)/(B(L(1)

Fig.12、Fig.13、Fig.14は、荷崩れ防 止対策が施されていないパレタイズ貨物の、

荷崩れへ至る荷動きパラメータの変化を示

す。ここに、Nsは荷崩れを起こす振動回数で あり、横軸には荷動きしているときの振動回 数Nを荷崩れ振動回数Nsとの比で表してい る。ただし荷崩れの判断は、パレタイズされ た1個以上の段ボール箱が落下するときと定 義し、Fig.15にそのときの状況の一例を示 す。また振動加速度として、振幅がそれぞれ

0.2G(○印)、0.4G(△印)、O8G(×印)の 三種類で、それぞれの荷崩れ振動回数Nsは異

なっている。

段ボールどうしの最大静止摩擦係数は、実 験によれば0.4程度である。物体が滑るかど うかの限界は、単純には慣性力、αと摩擦力 lumgにより、」u=α/g=Gで与えられる。

しかしながら図をみるかぎりでは最大静止摩 擦係数α=0.4以下の振動加速度O2Gであっ ても段ボール箱が滑り、荷崩れにまで至って いることがわかる。これは、3.で述べたよう に、段ボール箱は振動方向の滑りだけでなく 3次元的な6自由度運動を起こしており、単純 に滑り摩擦のみでは荷動き挙動を説明できな いためである。また、摩擦係数を測定するた めの傾斜実験では物体表面に静的な摩擦力が を加わるのに対して、振動実験では物体表面

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FigllDefinitionsketchofcargomovement parameters

は、別々に運動し荷割れを起こしながら荷崩 れへ至る。したがって個々の運動をみてもパ レタイズ貨物全体の荷割れの様子はイメージ しにくい。そこでここではパレタイズ貨物全 体が荷割れから荷崩れしていく過程を定量的 に記述する方法を提案する。

Fig.11に示すように、振動させる前のパ レタイズ貨物の振動方向の長さをL,,、振動と 直角方向の長さをBoとし、振動しているとき の各段の外寸をそれぞれ下からLO、Lm、Lu、

B`、Bm、Buとし、パレタイズ貨物の全体の外 寸をそれぞれL…、Bm醜とする。ただし振動し ているときの外寸は計測できないので、適当 な間隔で振動試験機を止めそのときの外寸を 計測している。このとき荷動きの量を示すパ ラメータとして、以下のような量を定義す

る。

・振動方向の拡がり量 下段:LO/L《)

中段:Lm/L()

上段:Lu/LU 全体:Lmi鰹/Lo

・振動と直角方向の拡がり量 下段:B`/Bo

-209-

(10)

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(11)

日本包装学会誌VbL6A/0.忽(1997)

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Figl4CargomovementparametersDnBxL

きくなり、その後ほぼ一定量になっているの に対して、振動と直角方向へは、荷崩れ振動 回数までほぼ一定の割合で荷動き量が増大し ているのがわかる。ただし、荷崩れ振動回数 での荷動きパラメータの値は、いずれの方向 においても1.4程度であり、結局面積で表さ れる荷動きパラメータが2程度で荷崩れを起

こしている。

さて、このときの荷崩れを模式的に考えて みる。今回のピンホイール積みの荷姿は縦、

横ともに106cmである。いま荷崩れする直 前で個々の貨物の状態は各実験ケースでばら つきが多く一概に言うことは難しいが、x、y 方向への変位に回転Qzの運動が加わって結 果的に縦横の外寸が片側につき段ボール箱の 縦の長さの半分の22cmづつ外側へずれたと き落下すると仮定してみる。このときの荷動 きパラメータは((106+22×2)/106}2=

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Rgl5TypicalsituationofpuIldown

に振動的な摩擦力が繰り返して作用し、微視 的に見た場合に表面どうしがより早くはがれ やすくなることも一因であると考えられる6)。

Fig.12、Fig.13、Fig.14より、荷崩れ へ至るまで上段になるほど荷動き量が大きい ことが明らかである。また振動方向の移動量 が、荷崩れ振動回数の約半分の振動までは大

211

(12)

パレタイス賛物の/fiijEjlき掌jEjl

ためにさらに多くの実験を繰り返して行う予 定である。

さらに、現実の複雑な振動が作用する場合 の荷動きおよび荷崩れ特性については、その 都度実験を行うことは不可能である。従っ て、本研究のような基本的な振動が作用した 場合の結果を基礎として、個々の貨物の動的 応答を予測できる個別要素法71等の数値モデ ルを構築し、現場での荷崩れ防止対策に役立 てていきたい。

最後に本研究を行うにあたり、神戸商船大 学の清水一貫学生には実験等においてご協力 いただき謝意を表する。また本研究は、神戸 商船大学震災研究会(文部省特定研究)の活 動の一部であることを附記する。

2となり、実験により得られた、面積で表され る荷動きパラメータに一致する。従って荷崩 れのときの荷動きパラメータの値は、荷姿と

個装寸法よりある程度予測可能であり、荷崩

れ防止対策として何らかの強制的な方法によ り、個々の貨物がその長さから判断される大 きさ以上に外側にずれないようにすることが 考えられる。

また、各段の荷動きパラメータは振動加速

度の振幅がOSGの場合は若干特性が異なる ものの、パレタイズ貨物全体の荷動きパラ メータでいえばすべての振動加速度で荷崩れ へ至る途中の荷動きの特性はほぼ一致してい

る。

5.おわりに

<引用文献>

1)(社)全国通撞連盟、荷くずれ防止マニュアル、

(1996)

2)斎藤勝彦、久保雅義、石田廣史、日本航海学会誌

NAVIGATION、128,9(1996)

3)廣重茂延、自動倉庫の設計(その1)、無人化技

術、6,106(1991)

4)菅野高弘,三藤正明,及川研、港湾技研資料、813,

207(1995)

5)斎藤勝彦,久保雅義,笹沢茂夫、土木学会海洋開発 論文集、12,161(1996)

6)斎藤勝彦,久保雅義、日本航海学会論文集、95,

325(1996)

7)CundallP.A,,TechnicalReportMRD-2

-74,MissouriRiverDivision,U・SArmy

CorpsofEngineer,(1974)

本研究では、パレタイズ貨物の荷崩れ防止 対策の検討およびその効果を定量的に評価す るための基礎的な研究の一部として、振動試 験機によるパレタイズ貨物の荷崩れ実験を行

い、以下のような結論を得た。

(1)水平振動のみが加わっていても、段ボー ル箱は一方向の滑りだけでなく3次元的 な運動を起こす。

(2)荷崩れへ至るまで上段になるほど荷動き

量が大きく、荷姿と個装寸法の関係から 荷崩れを起こす荷動きパラメータが推定 できる。

(3)パレタイズ貨物全体の荷動きパラメータ を用いれば、すべての振動加速度で荷崩 れへ至る荷動きの特」性はほぼ説明できる。

また本実験により、荷動き量は実験ごとに ばらつくことを確認しており、今後同条件下 化での荷崩れ特性に関する定量的評価を行う

(原稿受付1997年3月31日)

(審査受理1997年7月7日)

-212-

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