地域に根ざした史実に基づく戯曲教材の開発 勝浦町を舞台にした劇づくりを中心に一
教科・領域教育専攻
言語系(国語)コース 山 本 晃 大1.
研究の目的
私の住んで、いる町には)
11沿いに桜の木が何 本も植えられている。春になると、この桜を 見るために、様々な場所から人が集まり、い たるところで花見が始まる。最近になって、
この桜の木は祖父が植えたものだとわかっ た。それは町の治水工事の完成を記念するも ので、あった
o見る人を喜ぼせているその桜の 木を植えた祖父の物語を、少しでも多くの人 たちに伝えたいと考えた。
そこで、大学に入ってから始めた演劇を用 いて伝えるということを思いついた。実際に 演劇を用いて成果をあげている先行研究と、
自身の演劇の経験をもとに、私も戯曲を書き たいと思った。いつか学校現場においてこの 私の戯曲をもとに、演劇を上演し、地元の 方々に発表したいと,思っている。
近年子どもたちのコミュニケーション能 力の不足が叫ばれている。演劇を通じて豊か な表現力を身につけてくれればと思う。また、
発表に向けて演劇の練習を繰り返す中で、子 どもたちが話し合い、意見をぶつけ合うよう な機会を設けることができればと,思ってい る。表現活動を通じて、相手の良い点、悪い 点をしっかり指摘することで、子どもたちは 自然と自分の言葉で話すようになるのでは と考えた。また、ゴーノレに向かって心を一つ にすることで深い人間関係が築けるきっか
指導教員 余 郷 裕 次
けになるのではとも考えた。
2 . 論文の構成 はじめに
第 1 章地或に根ざした耕オの戯曲化の先行 研究酒井達哉に学ぶ
第
1節酒井達哉(小物交務紛につして 第
2節酒井実践の分析
第
3節酒井実践から見えてきたもの 第
2章勝浦町における情報の聞き取り調査
の結果及び考察
第
1節祖父山本圭ーの生い立ち 第 2 節桜の木における史実
第
3章勝浦町における桜の木をテーマにし た戯曲化の試み
第
1節 台 本 の 作 成
第
2節戯曲化から見えてきたもの
第4 章地域教材を劇化する意義
第
1節演劇として表現することの意義 第
2節地域耕オを劇化する意義 第
5章研究のまとめと今後の課題
第 1 節 研 究 の ま と め 第 2節 今 後 の 課 題
おわりに 参考文献
補助資料 3.論文の概要
(1)
先行研究の分析
地域耕才を元に演劇の発表を行い、多方面
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から言軒面を受けている酒井務命の実践を分析 した。
園以下のことが分析結果として得られた。
① 地域と一緒になって取り組む実践を 行‑っている。
② 子どもたちの表現力を高めるための 手段として演劇をうまく取り入れて いる。
③感動体験や達成感を味わわせること で、伝えたい思いを高め、自信や豊か な感性を養わせている。
④ 子どもたちが社会貢献をできるよう な実践を行っている。
⑤ 子どもたちの活動に見通しをもたせ ている。(ゴールを見せている。)
⑥専門家とかかわることで、学びを本物 にしている。
⑦子どもたちに活動の目的意識をもた せている。
③ 先輩の姿をお手本としてうまく活用 している。
(2) 勝浦町における桜の木をテーマにし た戯曲化の試み
画研究から以下のことがわかったo 聞き取り調査は、事前に開きたい内容の ことを学んでいないと、何を聞けばいいの かがわからなくなる。また、誰に聞くのか も、とても重要になってくる。子どもたち にとって簡単にで、きるものではないとい うことがわかった。また、史実を調べるに は、実際にその現場に足を運んだり、図書 館などで資料を調べることになる。何を誰 に聞けばいいのか、あるいは何をどこで調べ ればいいのか事前に教師が把握しておくこ
とが最低眠必要になってくると感じた。
また、台本を書くにあたって、実際の舞台 を想定し、時間・場所・役者数などより魚靭月 なイメージをもって取り掛かることが大切 だと気づいた。そして、史実をそのまま描き だすことは細かなストーリ展開を書く上で、
なかなか難しいと感じた。
(3) 地域教材を戯曲化する意義 菌研究から以下のことがわかった。
①演劇は、自身の絢の内に抱えた、寂し さや苦しさ、悲しさを子どもたちが表 現するきっかけを与えるo
②演劇は音声言語表現の特色をもち、音 声言語表現によって子どもたちが人と 関わるということのきっかけとなる。
③地域の文化や歴史の調べ学習によって、
子どもたちの興味、関心はさらに強くな り、戯曲をより身近口惑じることができ るようになる。
④
地域耕オを戯曲化する場合だけでなく、子どもたちが演じるということを考えた 際、やはり子どもたちの生活に身近山惑 じられるもの出発地点とし、それを題材 にしていくことが重要である。
4 .
研究のまとめと今後の課題表現することは自分とし、う存在を認めて 欲しいという言葉に置き換えられるかもし れない。子どもたちは自分を認めて欲しい、
分かって欲しいという思しゅ汚郎、と言える。
演劇や他の活動を通じて、子どもたちをしっ かり見つめ、認めていきたい。そうすること で子どもたちは安心し、自信が芽生え、大き く成長するのではと考えた。また、表現する ことはそれ自体が楽しいから行うと言える のではなし、かと思う。演劇を通して、表現す ることの楽しさに角針しさせていきたい。
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