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情報システム工学科 平成

18

年度後期「自主課題研究」

静止画像の予測符号化

名列番号:

001

荒木大介

1.

まえがき

昨今、情報データとしての画像はいろいろなホー ムページに張られていたり、携帯電話を用いてメー ルで送れたりと幅広く使われています。しかし、画 像の情報量が大きいと通信時間がかかったり、記録 メディアの記録領域を多くとったりします。そこで 画像を符号化することによって、なるべく品質を落 とさずに画像データを圧縮することが必要になりま す。この研究では画像の符号化についての研究を行 います。

2.

研究課題

静止画像の符号化を予測符号化という方法を用い て行い、その際前置予測、平均予測、平面予測の

3

つの予測方式で行う。符号化を行ったときにどの程 度の情報の節約が可能か、どれくらいの品質の違い があるかを予測誤差の量子化レベルを変えながら調 べる。また、それぞれの予測方式によって品質、情 報量にどの程度の差異があるかを調べることを目的 とする。

予測符号化とはそれぞれの画素の周辺の画素との 差分

(

予測誤差

)

をとり、その差分のみを情報として 送ることによって符号化に要する情報量を少なくす る手法である。前置予測は左隣のみを調べ、平均予 測は左隣と上を調べ、平面予測は左、上、左上を調 べる。

3.

実験方法

前置予測、平均予測、平面予測の

3

つの方式で、

予測符号化のプログラムを設計し、画像処理を行う。

それぞれの方式において量子化ステップ幅を変えな がら予測誤差電力、予測誤差のエントロピー、元画 像と処理画像との雑音電力を取り

SN

比を算出して それぞれの相関を調べ、比較検討し考察を行う。

4.

実験結果と考察

エントロピーと予測誤差電力は平面予測<平均予測

<前置予測という順になった。エントロピーは量子 化を行わなかった場合

5bit

程度ではあるが、25 で量子化すると

1bit

以下にまでになる。

対して、量子化雑音、

SN

比では量子化レベルを 大きくしたとき、量子化雑音のみが予測されるよう な平面予測<平均予測<前置予測(

SN

比は逆)の 関係が観られるものの、それぞれの方式によってた いした違いは見受けられない。この理由としては局 所的に大きな予測誤差が生じたことなどが考えられ る。

それぞれの予測方式での処理画像を見比べると、

量子化レベルを大きくしないと品質の違いはほとん ど違いがわからない。

5.

まとめ

予測符号化で画像処理を行った場合、

PCM

符号

では

8bit(0~255)

で画素を表現しており、予測符号

化では予測誤差のみの情報を送るため、そのエント ロピーから約

5bit

程度で画像情報がわかり、情報が 節約できることがわかる。また、情報量は量子化す ることで減少していく。

予測方式を変えた場合、情報量は平面予測、平均 予測、前置予測の順で少ないが、品質は量子化レベ ルをかなり上げないと差異はあまりみられない。

予測符号化は

JPEG

などでは予測誤差をハフマン 符号化などのエントロピー符号化を用いて圧縮する のでそれができればもっと圧縮できたであろう。

参考文献

画像情報圧縮 原島博著 オーム社

参照

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