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新訳 ・スウェーデ ン訴訟手続法 (民事訴訟法 ・刑事訴訟法)- (2

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(1115)

資 料

新訳 ・スウェーデ ン訴訟手続法

( 民事訴訟法 ・ 刑事訴訟法)‑ (2 ・完)

萩 原 金 美

目 次 まえが き

凡例 第1編

裁判所 制度 について

第1章 通常下級 裁判所 について 第

2

章 高等裁判所 について 第

3

章 最高裁判所 について 第

4

章 裁判官 について

5

章 裁判所 の もとでの公 開お よび秩序等 について 第6章 情報 お よび訴訟書類 の登録 につ いて

7

章 検 察官 について、お よび警察制度等 内の職員 に対 す る除斥 ・忌 避 について

8

章 弁護士 について

9

章 刑罰 、過料 お よび勾 引 について 第2編

訴訟手続一般 につ いて

民事事件 にお ける訴訟手続 について 第

1 0

章 管轄裁判所 について

第 11章 当事者 お よび法定代 理人 につい て

(2)

2

神奈川法学第40巻第3 2007 (1114)

1 2

章 訴訟代 理人 について

1 3

章 訴 えの対象お よび訴 えの提起 について

1 4

章 事件 の併合お よび訴訟手続 に対 す る第三者 の参加 について 第

1 5

章 仮差押 え等 について

1 6

章 票決 について

1 7

章 判決お よび決定 について 第

1 8

章 訴訟費用 について

刑事事件 における訴訟手続 について 第 19章 管轄裁判所 について

2 0

章 訴追 の権利 お よび被害者 について 第

21

章 被疑者 お よび彼 の弁護 について 第

2 2

章 犯罪 を理 由 とす る私 的請求 について 第 23章 捜査 について

24

章 勾留お よび逮捕 について

第 25章 旅行禁止お よび届 出義務 について 第

2 6

章 仮差押 えについて

2 7

章 押収、秘密の電信 電話聴取等 について

第 28章 家宅捜索 な らびに着衣 の捜索お よび身体検査 について 第

2 9

章 票決 について

3 0

章 判決お よび決定 について 第

31

章 訴訟費用 について

Ⅲ 共通規定 について

第 32章 期 日 ・期 間お よび僻意の正当 な理 由について 第

33

章 訴訟手続 における書面 お よび送達 について

3 4

章 訴訟手続障害 について (以上、第

40

巻第

2

号掲載) 第

3

編 (以下本号)

証拠調べ について

35

章 証拠調べー般 について

(3)

(1113) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2・完) 3

3 6

章 証人 について

第37章 当事者 お よび訴 えを追行 しない被 害者 の尋 問 につ いて 第

3 8

章 文書証拠 について

3 9

章 検証 について 第

4 0

章 鑑定人 について 第

41

章 証拠保全 について 第

4

下級裁判所 におけ る訴訟手続 について

民事事件 にお ける訴訟手続 につ いて

第42章 召喚状 お よび準備 について、 な らびに本 口頭弁論 な しの事件 の 判 断 について

第43草 本 口頭弁論 につ いて 第

4 4

章 当事者 の不 出頭等 について

刑事事件 にお ける訴訟手続 について

45

章 公訴 の提起 お よび準備 について、 な らびに本 口頭弁論 な しの事 件 の判 断 につ いて

46

章 公訴 が追行 され る事件 におけ る本 口頭弁論 について

第47章 私 的訴追 の提起 お よび この ような訴 追が追行 され る事件 におけ る本 口頭弁論 につい て

第48章 刑罰命令 お よび秩序罰金命令 について 第

5

高等裁判所 にお け る訴訟手続 について

第49章 地方裁判所 の判決 お よび決定 な らびに審査 許可 に対 す る上訴 の 権利 について

5 0

章 民事事件 における判決 に対す る上訴 について 第

51

章 刑事事件 における判決 に対 す る上訴 について 第

5 2

章 決定 に対 す る上訴 について

5 3

章 直接 に取 り上 げ られ る事件 につ いて

(4)

4

神奈川法学 第40巻第 3号 2007年 (1112)

第6編

最 高裁 判 所 にお け る訴 訟 手 続 につ い て

5 4

章 高等 裁 判所 の判 決 お よび決 定 な らび に審査 許 可 に対 す る上 訴 の 権 利 につ い て

5 5

章 判 決 に対 す る上訴 につ い て

5 6

章 決 定 に対 す る上訴 につ い て、 お よび先 例 問題 の 回付 につ い て 第57章 直接 に取 り上 げ られ る事 件 につ い て

第7編

特 別 上 訴 につ い て

5 8

章 再 審 お よび喪 失 した期 間の 回復 につ い て

5 9

章 重 大 な訴 訟 手 続 違 反等 に基 づ く不 服 申立 て につ い て

(5)

(1111) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法) (2・完) 5

訴 訟 手続 法

( Rat t egangsbal k en)

ス ウェーデ ン法令 集

( SFS)1 9 4 2

年 第

7 4 0

3

証拠調 べ

( bevi sni ng)

★について★★

*

英 ・独訳 はevidence、Beweisである。 日本民事訴訟法の第2編第4章 も 「証 拠」 と題 されている。い ささか迷いなが ら 「証拠調べ」 とい う訳語 を選 んだの は、bevis(35章2条の*を参照) と異なる語感 を出 したかったことなどによる。

* *

民事 .刑事訴訟法の統一法典であるス ウェーデ ン訴訟手続法の最大の特徴 は、

証拠法規が共通 な点にあるとい って もよい。私 はこの ことは、ほ とん どの弁護 士が民事事件 のかたわ ら刑事事件 を扱 うわが国 (おそ らく多 くの先進諸国はそ

うであろう)においては、別 して実務的重要性が大 きい と考 える。

35

章 証拠調べ一般 につ いて

第1条 裁判所 は、〔訴訟 において〕提 出 された全 ての もの を良心 に従 っ て精細 に審査 した後、事件 において何 が証明 されたか を判断 しなければな

らない。

ある種 の証拠 について効果が定め られているときは、それが妥当す る

2

条 公知の事実 については証明 (bevis)'を要 しない。

法規 について も証明 を要 しない。ただ し、外 国法が適用 されるべ く、か つ裁判所 にその内容が知 られていない ときは、裁判所 は当事者

( pa r t )

これに関す る立証 を求めることがで きる。

*

bevisには証拠 (evidence)と証明 (proof)の両義がある。 ドイツ語のBeweis と同様である。

3

条 訴訟手続 において当事者がある事実 を認 め、かつ本案がそれに

(6)

6 神 奈川法学第40巻 第3 2007 (1110) ついて和解が許容 されるような ものである ときは、当事者が認めた事実 は 彼 に対 して安 当す る。 当事者が その 自白を撤 回す る ときは、裁判所 は撤 回のために述べ られた理 由お よびその他 の事情 にかんがみ、 自白に証拠 と していか なる効果 を帰せ しめることがで きるか を審査 す る。

本案が第 1項 に述べ るようなものでない ときは、裁判所 は事情 にかんが み当事者 の 自白が証拠 としていかなる効果 を有 す ることがで きるか を審査 す る。

4

条 当事 者が裁判所 の決定 に よ り裁判所 の もとに出頭す る こ と、 ち しくはそ うでな くとも訴訟手続 において何事 か を履行す ること、 または調 査上 なされた質問 に答 えることを怠 った ときは、裁判所 は生起 した全 てに かんがみ当事者 の行動 に証拠 としていかなる効果 を帰せ しめることがで き るか を審査す る。

5

条 発 生 した損害 の評価 に関す る問題 で、損害 に関す る十分 な立証 が全 くで きないか または著 しく困難である ときは、裁判所 は損害 を合理的

な額 に評価す ることがで きる。

立証 が損害 の範 囲 と合理 的 な関係 に立 た ない ほ どの費用 または支 障 を 伴 うと考 え られ、かつ申 し立 て られた損害賠償 が少額 'に係 る ときも同様 である。(1988:6)

*

少額 とは、おおむね一般保 険の基礎額の半額程度 まで と解 されている ようであ る (1章3dl項参照)0

第6条 立証 の責 めは当事者 に属 す る。裁判所 は、本案 について和解が 許容 されない民事事件 お よび公訴 の もとに属 す る刑事件 においてのみ、職 権で証拠 を収集す るこ とがで きる。 (2005:683)

7

条 裁判所 は以下各号 の場合 には証拠調べ 〔の請求〕 を却下す るこ とがで きる‑

(7)

(1109) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2・完) 7

1.当事者が立証 しようとす る事実が事件 において無意義であるとき、

2.

その証拠が必要でない とき、

3.

その証拠が明 らかに証明力 を有 しないであろうとき、

4.

立証が著 しく容易 な手数 または低額の費用で、他 の仕方で行 うこ とがで きるとき、または

5.

その証拠 について合理的な努力 を して も取調べ を行 うことがで き ず、かつ 〔事件の〕判断をそれ以上遅延すべ きではない とき。 (2005:

683)

8

条 本 口頭弁論が行 われる ときは、証拠 を本 口頭弁論外 で取 り調べ ることがで きる旨定め られていない限 り、証拠 は本 口頭弁論 において取 り 調べなければならない。本口頭弁論が行 われない とき、またはそうでな く とも本 口頭弁論外で取 り調べ るときは、証拠 は同 じ裁判所 または他 の戟 判所の もとで取 り調べ ることがで きる。

第9条 本 口頭弁論外で証拠 を取 り調べ る ときは、当事者の呼出 しお よ び呼出 しに対す る不服従 については、事件 の準備 の際の集会 について定 めるところが適用 される。当事者が出頭 しない場合 においても、事件 の取 扱いを続行すべ きときは、それにもかかわ らず証拠調べ を行 うことがで き

る。 (2005:683)

第10条 裁判所が他の内国裁判所 において証拠が取 り調べ られる旨決定 するときは、裁判所 は他の裁判所 にこれに関する申出 〔嘱託〕をし、かつ その際事案 に関する簡単 な説明をし、証拠お よびこれにより立証すべ き事 項 を示 さなければな らない。 この申出の際裁判所 はそれが適切 と認め ら れ、かつ支障がないときは、事件の記録 を添付 しなければならい。

第11条 証拠の取調べ を嘱託 された裁判所 は、証拠調べの 日時および場 所 を指定 しなければならない。証拠調べの際裁判所 は、訴訟が係属 して

(8)

8

神 奈 川法学 第40巻 第3 2007 (1108)

いる裁判所 と同一の権 限 を有す る。

証拠調 べ に関す る調書 は、訴訟が係属す る裁判所 に他 の全 ての もの と ともに送付す るか、 またはそ うでなければ案件 に属す る文書 を送付 しなけ ればな らない。

1 2

条 外 国における証拠の取調べ については、別 に定め られている

*

*外国裁判所 における証拠調べ に関する法律 (1946:817)がある。

第 13条 本 口頭弁論 の際裁判所 は、それが事件 に とって有意義 と認 め ら れ、かつ証拠調べ に対 す る支障が存 しない ときは、本 口頭弁論外 で取 り 調べ られた証拠 を新 たに取 り調べ なければな らない。ただ し、本案 につい て和解が許容 される民事事件 においては、当事者のいずれかがそれを求め る ときにのみ新 たに取 り調べ ることがで きる。

高等裁判所 に上訴 された事件 において地方裁判所 が証拠調べ を してい る ときは、高等裁判所が事件 の調査 上有意義 と認 め る ときにのみ新 た に 証拠 を取 り調べ るこ とを要す る。高等裁判所 において口頭証拠 が地方戟 判所 にお ける尋 問の音声 お よび映像 の録音 ・録画 に よって提 出で きる と

きは、それ以上の発 問が必要 とされるときにのみ新 たに証拠 を取 り調べ る ことがで きる。本項 に係 る証拠 は、当事者 の申立 てな しにも新 たに取 り調 べ ることがで きる。

最高裁判所 においては、下級 の裁判所 が取 り調べ た証拠 は、顕著 な理 由が存す る ときにのみ新 たに取 り調べ ることがで きる。

証拠が新 たに取 り調べ られない ときは、それは適切 な仕方で上程

( l a gga s f r a n)

されなければな らない。 (2005:683)

第14条 ある者がすで に開始 された、 または予期 される訴訟手続 に関 し て書面 で した供述 、 またはあ る者が この ような訴訟手続 に関 して検 察官 も しくは警察機 関の面前 で、 も しくはその他 裁判所外 で した供 述 を録敬 した もの は、以下各号 の場合 にのみ訴訟手続 において証拠 と して援用す

(9)

(1107) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法.刑事訴訟法)‑ (2・完) 9

ることがで きる‑

1.それについて特 に定め られているとき、

2.

本 口頭弁論 の内外 またはその他裁判所 の前 で、供述 を した者 の尋 問 を行 うことがで きない とき、 または

3

本 口頭弁論 の内外 での尋問が伴 うと考 え られ うる費用 または不刺 益 、この ような尋問によって得 られると考 えらうれる利益、供述の意義 お よびその他 の事情 にかんがみ、特段の理由が存する とき。

ただ し民事事件 においては、第 1項 に述べ る場合以外 において も当辛 者双方が同意 し、かつ明 らかに不適切でない ときは、 この ような書面 によ る供述 または供述 を録取 した もの を訴訟手続 において証拠 と して援用す ることがで きる。

1

項お よび第

2

項 において書面 の供述 または供述録取書 について逮 べ るところは、供述の録音 または録音 ・録画 について も適用 されなければ な らない。 (2005:683)

36

証 人 につ い て

1

条 事件 における当事者で ない全 ての者 は、証人 と して尋問す るこ とがで きる。ただ し刑事事件 においては、被害者は訴 えを追行 しない とし て も証人になることがで きない。

刑事事件 においては、尋問が問題 となる犯罪行為 に共同加功 したため、

またはこの犯罪行為 と直接 に関連す る他 の犯罪行為 のために訴追 されて いる者 については、証人尋問 を行 うことがで きない。

訴追 されてい る者 について第

2

項 に述べ る ところは、以下各号 の犯罪 行為 に係 る者 について も適用 されなければな らない‑

1.合理的 に疑 われ、かつ第

23

章第

1 8

条 によ り嫌疑 について通知 さ れている者、

2.

刑罰命令 または秩序罰金命令が発せ られている者、 または

3.

訴追猶予 または特別の訴追審査 に関する規定 による決定の結果、訴

(10)

1 0

神奈川法学第40巻第 3号 2007年

( 1 1 0 6 )

追 されなか った者。

2

項 または第

3

項 に係 る者が、彼 自身に対す る訴追 に関 しない訴訟 手続 において尋 問 される ときは、弁論へ の呼出 しお よび弁論へ の不 出頭 に対する制裁 な らびに尋問については、第

31

章第

4

条、第

37

章第 1条、

45

章第

1 5

条、および勾留 について述べ るところを除 き第

46

章第

1 5

条 第

1

項 において被告人について述べるところが適用 される。弁論への出頭 に対す る補償 の権利 については第

36

章第

2 4

条お よび第

25

条が適用 され る

。 ( 20 01:235)

2

条 裁判所 の構成員が証人 として援用 される ときは、彼 は 自らの戟 判官宣誓 に基づ き、彼が事件 の解明 に役立 ち うるこ とを知 っているか杏 かについて審査する。彼がそ う認めるときは、彼 は証人 として尋問 され う る

。 ●

* 裁判所でな く、当該裁判官個人が証人になるべ きか否かの判断権 を有するとい うことである。 もちろん、証人になった場合は裁判官 として事件 に関与す るこ とはで きない (4章13条9号)。

第3条 当事者 と婚姻関係 にあるか もしくはあった者、 直系 の尊属 もし くは卑属 の血族 もしくは姻族 の関係 にあ る者、兄弟姉妹 、一方が他方の 兄弟姉妹 との婚姻 により姻族関係 にあるか もしくはあった者、または当事 者 に対す る同様 の近親者 は証言 をす る義務 を負 わない。

ある者が当事者 の法定代 理人 と上述 の ような関係 にあ る ときは、彼 は この理由によ り証言す ることを免 れることはで きない。 (

1 973:240)

4

1 5

歳未満の者 または精神 的障害 を有す る者が証人 として援用 さ れるときは、裁判所 は事情 にかんがみ彼 を証人 として尋問 しうるか否かに ついて審査す る。

( 1 991:1 5 49)

5

条 秘密保護法

( 1 980:1 00)第 2

章第 1条 もしくは第

2

条 もしくは

(11)

( 1 1 0 5 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2・完) 11

3

章第 1条 もしくは第

5

章第

9

条 もしくは第

1 0

条 またはこれ らの法文 において引照する規定 により情報 を洩 らしてはならない者 は、その活動 に おいて情報 を獲得 した公 的機 関の許可 な しには、 この情報 について証人

として尋問す ることがで きない。

弁護士 、医師、歯科医師、助産婦、看護 師、臨床心理学者 、心理療法 士、社会福祉 サー ビス法

( 2 0 0 1:4 5 3 )

による家族相談士お よびこれ らの 者の補助者は、その職業の遂行上委ね られているか、 またはこれに関連 し て知 った事項 については、法律 において認め られているとき、または守秘 義務がその利益 に妥当す る者が 同意 した ときにのみ、証人 として尋問す ることがで きる。秘密保護法第

9

章第

4

条 に よ りこれ に係 る情報 を供与 してはな らない者 は、法律 において認め られているか、秘密がその利益 に 妥当す る者が同意 した ときにのみ、証人 として尋問す ることがで きる。

訴訟代理人、補佐人 または弁護人は、受任事務 の遂行 のため に委 ね ら れた事項 については、当事者が同意 した ときにのみ、証人 として尋問する ことがで きる。

2

項 または第

3

項 に述べ る ところは、以下各号 の者 に証言義務が存 在す ることを妨げない‑

1.秘密保護法

( 1 9 8 0:1 0 0 )

1 4

章第

2

条第

5

項 に係 る罪 に関す る事 件 における弁護人以外の者、お よび

2.

社会福祉サービス法

( 2 0 0 1:4 5 3 )

1 4

章第

1

条 により、同法第

5

章第

2

条 もしくは第

6

章第

6

条、第

1 3

条 もしくは第

1 4

条、 または年 少者の保護 の特則 に関す る法律

( 1 9 9 0:5 2 )

による事件 において情報 供与義務 を有す る者。

信仰団体 における聖職者 またはこの ような団体 においてこれに相 当す る 地位 にあ る者 は、彼 または彼女が告解 または個人の精神 の癒 しの間に知 った事項 について証人 として尋問す ることがで きない。

出版 の 自由に関す る法律 第

3

章第

3

条 または表現 の 自由に関す る基本 法第2章 第3条 によ り守秘義務 を負 う者 は、上述 の法文 に規定 されてい る限 りにおいてのみ、守秘義務 に係 る事項 について証人 として尋問するこ

(12)

12 神奈川法学 第40巻第 3号 2007年 (1104)

とがで きる

ある者 を本条 に述べ るところによ りある事項 について証 人 として尋問す ることがで きない ときは、守秘義務 の もとに通訳 または翻訳 について補佐

した者の証人尋問 を行 うこともで きない。 (2006:859)

第6条 証 人 は、証 人 または彼 と第3条 に係 る近親 関係 にある者が犯罪 的 または恥辱 的 な行為 を した こ とを暴露す るであ ろ う事 実 に関す る供逮

を拒 むことがで きる

証人は職業的秘密 について供述す ることを拒 むこともで きる。彼 または 彼女 は さ らに、秘密保護法 (1980:100)第 7章第 50条 による秘密 に包 含 される個人の人的関係 に関す る情報 を与 えるこ とを拒 む ことがで きる。

2

項 に述べ る ところは、証 人が職業 的秘密 または情報 について尋 問 されるべ き顕著 な理由が存す る ときは適用 されない。 (2006:513)

7

条 証 人 と して尋 問 され るべ き者 は、過料 の制裁付 きで、弁論 の際 裁判所 の前 に出頭す るよう呼 び出 さなければな らない。

証 人の呼 出状 には、当事者 お よび事件 に関す る必要 な情報 を与 え、か つ尋問事項 の概要 を示 さなければな らない。証人 は、第20条お よび第 23 条 ない し第25条 による権利 お よび義務 について も注意 されなければな ら ない。(1987:747)

8

条 裁判所 は、証人 として尋 問 され るべ き者 に対 し、証言 を行 うた め出頭す る前 に、著 しい支障

( a vs e va r do l a ge nhe t )

な しにで きる とき は、証人 に利用 で きる会計帳簿、覚 え書 も しくはその他 の文書 を調査 し、

または場所 もしくは物 を見分す ることによって、証人尋 問の事項 に関す る 知識 を喚起 してお くよう命ず ることがで きる

裁判所 が、 出版 の 自由に関す る法律 第

3

章第

3

条第

2

項 第

4

号 も しく は第5条、 または表現の 自由に関す る基本法第 2章第 3条第 2項第 4号

も しくは第

5

条 に よ り、そ こに係 る情報 を秘密裏 に保持す る義務 を負 う

(13)

( 1 1 0 3 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2・完)

1 3

者 について、それにもかかわ らず証人 として尋問 され うるかを審査すべ き ときは、裁判所 はまず、特段の理 由が他 に導かなければ、彼が この情報 に 関す る知識 を獲得 した企業か ら意見 を入手 しなければな らない。 (

1 991:

1 56 1 )

9

条 証人は、特段 の理 由が なければ証 人尋問が行 われる前 、事件 の 弁論 に同席す ることがで きない。

事件 において複数の証人がいるときは、彼 らは各別 に尋問 されなければ ならない。

証人の供述が不明確 であるか もしくは矛盾す るか、 またはそ うでな くと も証人 を対質で尋問する特段 の理 由が認め られるときは、そ うす ることが で きる。

10

条 証言が行 われる前 に、裁判所 は、証人の完全 な氏名、な らびに 必要なときは年齢、職業お よび住所 を聞かなければならない。裁判所 はま た、証人が当事者 または事案 との間に証言 の信頼性 の判断のため に重要 であ りうる関係 を有す るか、 またはそ うでな くともこの面で有意義 な事情 が存在す るか否かについて解明す るよう努めなければならない。

証 人が当事者 との間に第

3

条 に係 るような関係 を有す る ときは、証 人 は証言 を行 う義務がないことを注意 されなければな らない。

証人の開示す る氏名が特別の同一性保護 に関す る法律

( 2 006:939)

事に よる特別の同一性保護 に含 まれるものであるときは、証人はこのことを告 げなければな らない。 (

2006:940)

*

この法律 は諜報的捜査活動 に従事す る警察官 などの別名の使用 に関す るもので ある。

11

条 証人はその供述 を与 える前 に、以下の宣誓 を しなければな らな

い :‑

"私、何某 は名誉 と良心 に賭 けて、全ての真実 を述べ、かつ何事 も隠 さ

(14)

1 4

神奈川法学第40巻第3 2007 (1102)

ず、附加せず または変更 しないことを約束 し、かつ保証 します。"

( 1 9 7 5:

1 2 8 8 )

1 2

条 削除

( 1 9 7 5:1 2 8 8)

第 13条 宣誓 は、以下各号 の者 はす ることがで きない‑

1.1 5

才未満の者 ;または

2.精神 的障害 に基づ き宣誓 の意味 について必要 な理解力 を欠 くと認

め られる者。

刑事事件 においては第

3

条 に係 る被告人の近親者 も宣誓 をす ることが で きない。

( 1 9 91:1 5 4 9 )

1 4

条 証人 を尋問す る前 に裁判所 は、彼 の真実義務 について注意 し、

かつ宣誓がなされたときは、その重大性 について注意する。そのための理 由がある時 は、証人 は第

5

条お よび第

6

条の内容 について も同様 に注意 されなければな らない

。( 1 9 7 5:1 2 8 8 )

1 5

条 宣誓 は証人 ごとに別別 に しなければな らない。

事件 において再度尋問 される証人 は、従前 に した宣誓 に基づ き証言す ることがで きる ;裁判所 は証人 にこの宣誓が なお彼 に対 し拘束力 を有す ることを注意 しなければな らない。

( 1 9 7 5:1 2 8 8 )

16

条 証人はその供述 を口頭で しなければな らない。 ただ し証人は、

裁判所の許可 を得て記憶 を裏付 ける覚 え書 を用いることがで きる。

証人尋 問の際、証人が裁判所 の前 または検 察官 または警察機 関の面前 で従前 に述べ た ところは、尋問の際の証人の供述が彼 または彼女が従節 に供述 した ところか ら乗離する時、または尋問の際証人が供述す ることが で きないか、 もしくはす ることを欲 しない旨宣言 した時 にのみ提 出するこ

(15)

( 1 1 01 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2・完)

1 5

とがで きる。ただ し、尋問が裁判所 の前 で従前 に尋 問 された者 に係 り、か つ前 の尋 問が録音 ・録画 に よって記録 されてい る ときは、尋 問 は録音 ・ 録画の再生 で開始 す るこ とがで きる。従前 の証拠調べが下級 の裁判所 で 行 われた ときは、上級 の裁判所 における尋 問は、それが不適切 でない とき

はこの ような再生 で開始 されなければな らない

。( 2 0 0 5:6 8 3 )

第 17条 証 人尋 問 は、裁判所 が異 なる定 め を しなければ、尋 問 を援用

〔申請〕 した当事者 によって開始 され なければな らない。尋問の際証 人は 最初 に 自分 自身で、必要 な ときは質問 に助 け られて、その供述 を一連 の もの と して (

ie t ts a mma nha ng)

述べ る機会 を用意 されなければな らな

相手方 当事者 は、その後 に証 人 を尋 問す る機 会 を有 しなければ な らな い。相手方当事者が 同席 しない とき、 または他 の理 由 に よ り必 要 とされ る ときは、裁判所 は尋問の この部分 を行 うべ きである。

その後 に裁判所 お よび当事者 らは証 人 に対 し、 それ以上 の質問 を発 す ることがで きる。尋問 を援用 した当事者が最初 にその機会 を有すべ きであ る。

尋問 を当事者 のいずれ も採用 しないか、 または双方が援用 した場合 、当 事者のいずれかが尋問 を開始す るのが適切 でない とときは、尋問 は裁判所

によって開始 されなければな らない。

その内容 、形式 または提示 の仕方 に よって特定 の答 えを誘導す る質問 は、第

2

項 に よる尋問の際 どの程度証 人の供述 が現実 の事象経過 と合致 す るか を調査す るのに必要 な とき以外 はす ることがで きない。裁判所 は明 らかに事案 に属 しないか、 または証人 を困惑 させ る、 もしくはその他 の仕 方で不 当な質問 を却下 しなければな らない。(1987:747)

第 18条 裁判所 は、以下各号 の場合 には当事者 または傍聴人が証 人尋問 の際同席 してはな らない 旨決定す るこ とがで きる‑

1.証 人が 当事者 も しくは傍聴 人の同席 に基づ く恐怖 も しくはその他

(16)

1 6

神奈川法学第40巻第 3号 2007年 (1100 )

の原因か ら、 自由に真実 を語 ることがで きない と考 えられる理 由が存す るとき、 または

2.

当事者 も しくは傍聴人が、証人 に対 し彼 もしくは彼女の供述 を遮 りもしくはその他の仕方で妨害行為 をす る とき。

第 1項 に よる証人の供述が当事者不 出頭 の ままな され る ときは、当辛 者は可能であれば放送 または放送 ・放映 によって尋問 をフォローすること がで きる。 これを行 うことがで きない ときは、証人の供述 は必要 な範囲で その当事者が再 び同席す る時 に再現 され なければな らない。当事者 は証 人 に発 問す る機会 を用意 されなければな らない

。( 2 0 0 5:6 8 3 )

1 9

条 証人の尋問は、以下各号の場合 には裁判所外で行 うことがで き る、‑

1.証人が本 口頭弁論 に出頭することがで きない とき、

2.

本 口頭弁論への出頭が、尋問が本 口頭弁論 の際 に行 われるこ との 意義 と合理的 な関係 に立 たないほ どの費用 もしくは支障 を伴 うであろ

うとき、 または

3.

事件 が本 口頭弁論 な しに判 断 され るで あ ろ う と考 え うる と き。

( 2 0 0 5:6 8 3 )

20

条 第

7

条 によ り呼出 しを受 けた証人が不 出頭 の場合、裁判所 は、

事件 について事後の 日が指定 されるときは新 たな過料 を命ずるか、 または 彼が直 ちにもしくは後の期 日に裁判所 に勾引 されるべ き旨命 じなければな

らない。

( 1 98 7:747)

21

条 証人が正当な理由な しに宣誓 を行 うこともしくは証言 をす るこ ともしくは質問に答 えること、 または第

8

条 による命令 を遵守することを 拒 むときは、裁判所 は、証人 に過料 を科 し、かつ証人がそれに服 しない と きは監置

( ha kt e)

によってその義務 の履行 を命ずる

( f 6 r e l a gge )

*〔ことが で きる〕。何人 も上述の理由によって

3

月 よ りも長 く、かつ裁判所が事件

(17)

( 1 0 9 9 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法 ・刑事訴訟法)‑ (2・完)

1 7

を終結す る時 を超 えて監置場 に拘 束 されてはな らない。監置場 に収容 さ れた証人 は、遅 くとも

1 4

日ご とに裁判所 に出頭 させ なければな らない。

( 1 9 7 5:1 2 8 8 )

* この動詞 によって本文が強行 的規定か任意的規定かが争 われている (前説 は命 令形 と解する).多数説は後者 をとる (強行的規定の場合 は一般 にskallを用い る)。本訳塙 においてskallを 「しなければな らない」 と直訳調で訳 しているの もこの ような点 を考慮 したか らである。

22

条 過料 の命令 お よび監置 に関す る本章 の規定 は、第

1 3

条第 1項 に係 る証人 については適用 されない。ただ しこの ような証人は、裁判所 に 勾 引す るこ とがで きる。

証人 を援用 〔申請〕 した者が、証 人の尋 問 を放棄 し、 または他 の原 因 に よ り証人尋 問の問題が消滅す る ときは、その後 には第

20

条 または第

2 1

条 による強制手段 を証人 に対 し用 い ることはで きない。

( 1 9 8 7:7 4 7 )

2 3

条 証人 に第

2 0

条 または第

2 1

条 に係 る過怠 または不遵守の責 めが あ り、かつそれ によって当事者 のいずれか に訴訟費用 を惹起す る ときは、

裁判所 はその当事者 の 申立 て に基づ き、証 人 に合理的 な範 囲で この費用 を償還す る よう命 じなければな らない。当事者 も裁判所 か ら相手方 当辛 者 にこの ような費用 の償還 を命 じられ、かつその償還 を した ときは、彼 は 証人か らその支払義務 のある ものの支払 を受 ける権利 を有す る。

当事者 の費用 を償還すべ き証 人の義務 について上述 した ところは、国 に生 じた費用 に関 して も適用 され なければな らない。

9

章 第

7

条 に過料 の制裁が付 され ない時 の費用 に関す る規定が存 す る

。( 2 0 0 0:5 6 4 )

2 4

条 証人は以下 に述べ る ところによ り補償 を受 ける権利 を有す る。

私 人の当事者 の援用 〔申請〕 に よる証 人 に対 す る補償 は、その当事者 によって支払 われなければな らない。ただ し当事者 の経済的関係 にかんが み合理的であ る ときは、裁判所 は補償 が公費 か ら支払 われ るべ き旨決定

(18)

18 神奈J廿法学第40巻第 3号 2007年 (1098)

することがで きる。裁判所が職権で証人を呼び出 し、かつ本案がそれにつ いて和解が許容 されるようなものであるとき、または公訴の もとに属 しな い犯罪 に対する責任の問題であるときは、補償 は当事者が連帯 して支臥 わなければならない。その他の場合 には補償 は公費か ら支払わなければな らない。

当事者 によって支払われるべ き補償 は、必要な旅費お よび滞在費 なら びに裁判所が合理的 と判断す る時間の消費 に対す る支払 を包含 しなけれ ばならない。公費によって支払われるべ き補償 は、政府が定める規定 によ

り裁判所が確定する。

( 1 9 9 6:1 6 2 4 )

2 5

条 証人 として呼び出された者は、旅費お よび滞在費 について前払 を受ける権利 を有する。前払は第

2 4

条 によ り証人に対する補償 を支払 う べ き者 によってなされなければならない。前払の範囲は裁判所が定める。

証人 に前払 をする義務 を負 う当事者が、申立てに基づ くこの ような前 払 をするのを怠る場合、これによって事件 について延期が生ずるであろう

ときは、その当事者は事後 この証人の尋問 を求めることがで きない。

前払 に関する細則 は政府が定める

。( 1 9 7 4:5 7 3 )

3 7

章 当事者 お よび訴 え を追 行 しない被 害者 の尋 問 につ い て (辛 名は法律

1 9 8 7:7 4 7

によりこの文言 となる。)

1

条 当事者 または訴 えを追行 しない被害者 を立証 目的で尋問す る際 は、第

3 6

章第

1 7

条が適用 されなければならない。ただ し、刑事事件 に おける被告人の尋問は、裁判所が異 なる決定 を しない ときは、裁判所 に よって開始 され、その後 に尋問の主導権 は検察官 に移行 しなければなら ない。

( 1 9 8 7:7 4 7 )

2

条 民事事件 における当事者 に対す る立証 目的の尋問は、真実保証 の もとに行 うことがで きる。その際の尋問は、事件 において特 に有意義 な

(19)

( 1 0 9 7 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2 ・完)

1 9

事実 に制限 されるべ きである

1

項 による尋 問が行 われる前 に、当事者 は以下の保証 を しなければ な らない :‑

"私、何某 は、名誉 と良心 に賭 けて、全 ての真実 を述べ、かつ何事 も隠 さず、付加せずまたは変更 しないことを約束 し、かつ保証 します。"(

1 9 8 7:

7 4 7)

3

条 本章 による尋 問の際 は、その他 に第

36

章第

9

条第

2

項 、第

1 0

条第

1

項お よび第

3

項、第

1 3

条第 1項、第

1 6

条 な らびに第

1 8

条お よび 第 19条が適用 されなければな らない。

真実保証 の もとでの尋問の際 は、第 1項 に述べ る法文 のほか、第

36

章 第

5

条お よび第

6

条、第

8

条第

2

項 な らびに第

1 4

条お よび第

1 5

条が適 用 されなければな らない。

刑事事件 においては第

1

項 に述べ る法文のほか、検察官が提起 した辛 件 における尋問のために呼び出 された被害者 に対する補償 については、第

3 6

章第

2 4

条お よび第

25

条が適用 されなければな らない。 これは被害者 または被告人以外 の他 の当事者が この ような尋 問 に呼 び出 された時 に ち 安当す る。

第 1項 ない し第

3

項 に述べ る法文 の適用 の際 は、証 人 について述べ る ところは訴 えを追行 しない当事者 または被害者 に、お よび宣誓 について述 べ るところは真実保証 について安当す る。 (

2 0 06:9 4 0)

4

条 削除

( 1 9 8 7:7 4 7)

5

条 削 除

( 1 9 8 7:7 47)

第 38 章

文書 証拠 につ い て

1

条 証拠 に採用 される文書 は原本 を提 出すべ きである。 この ような

(20)

2 0

神奈 川法学 第40巻第3 2007 (1096)

文書 は、それで十分 と認 め られ る とき、 または原本が用 い られない とき は、認証謄本 を提出す ることがで きる。

文書 中に、その所持者が第

2

条 によりそれを開示す る権利がないか、 も しくはそうする義務 を負 わないか、 またはそ うでな くとも開示 されるべ き でない情報が包含 されているときは、彼 は文書の代 わ りにその認証抄本 を 提出す ることがで きる。

2

条 あ る者が証拠 として有意義 と考 え られ うる文書 を所持す る とき は、彼 はそれを提出す る義務 を負 う ; ただ しこの ような義務 は、刑事事 件 においては被疑者 ・被告人

( d e nmi s s t a nk t e )

または彼 と第

3 6

章第

3

条 に係 る関係 にある者 に対 し課す ることがで きない。

当事者 または上述 の彼 の近親者 は、当事者 と彼 の近親者 との間または この ような近親者相互 間の通信文書 を提 出す る義務 を負 わない。公務負

( be f a t t n i ngs ha va r e )

または第

3 6

章第

5

条 に係 るその他 の者 は、その内 容がそれについて彼 を証人 として尋問で きない と考 えられ うるような もの であるときは、文書 を提出することがで きない ;文書が守秘義務が彼 の利 益 のために安当す る当事者 によって所持 される ときは、彼 は文書提 出の 義務 を負 わない。供述 を拒 む証人の権利 に関する第

3 6

章第

6

条の規定 は、

文書の内容が この法文 に係 るようなものであるときは、文書の所持者 につ いて準用 される。

文書 を提 出す る義務 は、備忘録 またはその他 の もっぱ ら個 人的利用 に 関わるような文書 には妥当 しない ;ただ し、それが提 出 されるべ き顕著 な が存在す るときはこの限 りでない。

3

条 文書の所持者が、彼 お よび当事者 との間の法律 関係 に基づ き、

またはそ うでな くとも法律 によ り文書 を交付するか、 または他人 に了知 さ せ る義務 を負 うときは、訴訟手続 における文書の提 出について もそれが妥 当す る。

(21)

( 1 0 9 5 )

新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2 ・完)

2 1

4

条 ある者が証拠 として文書 を提 出す る義務 を負 うときは、裁判所 は彼 に文書の提出 を命ずることがで きる。 この命令が係 る者 には意見 を述 べ る機会が与 えられなければな らない。 この間題 の審査 のため には、第

3 6

章 または第

3 7

章 に定めるところによる彼 の尋問お よびその他の証拠調 べ を行 うことがで きる。

5

条 文書提 出の命令 は、 どこで、そ して どの ように文書が提 出 される べ きかに関す る情報 を包含 しなければな らない。文書 を提 出すべ き者 に対 しては、過料付 きでその義務 の履行 を命ず ることがで きる。裁判所 はまた よ り適切 と認 め られる ときは、文書が執行機 関の配慮 によって提 出 され るべ き旨命ず ることもで きる。

( 1 9 81:8 2 8)

第6条 文書 の証拠調べ は、以下各号 の場合 には本 口頭弁論外 で行 うこ とがで きる、‑

1.文書 を本 口頭弁論 において提 出す ることがで きない とき、

2.

本 口頭弁論 における提 出が、証拠調べが本 口頭弁論 において行 わ れるこ との意義 と合理的な関係 に立 たないほ どの費用 または支障 を伴 うであろうとき、 または

3.

事件が本 口頭弁論 な しに判断 されるであろ うと考 えられ うる とき

( 2 0 0 5:6 8 3 )

7

条 当事者でない者が、当事者 または裁判所 の求め によ り文書 を揺 出 した ときは、彼 は裁判所が合理 的 と判 断す る ところに従 い費用 または 支障のための補償 を受 ける権利 を有す る。

文書の提 出が私 人の当事者 によって求 め られた ときは、補償 はその当 事者が支払 わなければな らない。その他 の場合 には補償 は公費 か ら支臥

われなければならない。

8

条 公文書が証拠 として有意義 である と考 え られ うる ときは、裁判

(22)

22 神奈川法学第40巻 第3 2007

( 1 0 9 4 )

所 は公文書の提 出を命ず ることがで きる。

第 1項 は、以下各号 の場合 には適用 されない‑

1.秘密保護法

( 1 9 8 0:1 0 0)

2

章第 1条 もしくは第

2

条、 もしくは 第

3

章第 1条 またはこれ らの法文のいずれかにおいて引照す る規定 によ る秘密が問題 となる情報 を包含す る文書、ただ し文書 の交付 の問題 を 審査す る公 的機 関がそのための許可 を与 えた文書 はこの限 りでない ;

2.その内容が第 36章第 5条第 2項、第 3項、第 4項 または第 6項 に よ り文書 に関す る職務 を有す る者 を尋 問す るこ とがで きない ような文 童 ・∈ヨ〉

3.

その提 出 によ り職業上の秘密が暴露 されるような文書、ただ し顕 著 な理 由が存在する ときはこの限 りでない。

( 1 9 8 0:1 01 )

9

条 文書提 出の義務 について第

1

条 ない し第

8

条 に定め る ところか ら東経する規定が存するときは、それが適用 されなければならない

( 1 9 8 0:

1 01 )

第 39

検 証 につ い て

1

条 不動産 もしくは適切 に裁判所 に移動 させ るこ とがで きない物 ま たはある事象が生起 した場所 の見分 のため に、裁判所 は現場検証 を行 う ことがで きる。

検証の際 に職業上の秘密 を暴露 してはな らない、ただ し顕著 な理 由が 存在す る ときはこの限 りでない。

2

条 検証 は以下各号 の場合 には本 口頭弁論外 で行 うことがで きる、‑

1.本 口頭弁論 において検証 を行 うことがで きない とき、 または

2.

本 口頭弁論 における検証が、本 口頭弁論 において行 われ ることの 意義 と合理的 な関係 に立 たないほ どの費用 または支障 を伴 うであろ う

とき、 または

(23)

(1093) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)… (2・完) 23

3

.

事件が本 口頭弁論 な しに判断 されるであろ うと考 え られ うる とき。

( 2 0 0 5:6 8 3 )

第3条 削除 (1987:747)

4

条 検証 の費用 は、第

41

章 に係 る場合以外 は国庫 (国 ?) によって 支払 われなければならない。

( 1 9 6 9:

244)

5

条 ある者が適切 に裁判所 に移動す ることがで き、かつ証拠 と して 有意義 と考 えられ うる物 を所持す るときは、彼 はそれを検証のために提 出 す る義務 を負 う ; ただ しこの ような義務 は、刑事事件 における被疑者 ・ 被告人 または彼 と第

3 6

章第

3

条 に係 る関係 に立つ者 には課せ られない。

証人の供述 を拒 む権利 に関す る第

3 6

章第

6

条の規定 は、当事者 またはそ の他の者が検証のために物 を提 出することを拒 む権利 について も準用 され る。検証のために文書 を提 出す る義務 については、第

3 8

章第

2

条 に定め るところが適用 される。

3 8

章第

3

条 ない し第

9

条 に定める ところは、検証 のために提出すべ き物 または文書 に関 して準用 される。

( 1 9 8 0:1 0 1 )

第 4 0

章 鑑 定 人

( s a k k u n n i g)

につ い て

第 1条 その判断が特別の専 門的知識 を要求す る問題 の審査 のため に鑑 定人 を用いることが必要 と認め られるときは、裁判所 はこの間題 について 公的機関、公務員 もしくはその他意見

( yt t r a nde )

を与 えることを授権 さ れた者 *の意見 を入手 し、 または廉潔であ り、かつその問題 について有能 であるこ とを知 られた 1人 または複数の個 人 に鑑定意見 を述べ るよう委 嘱す ることがで きる。

*

例 えば、公 的に雇用 された医師は職務上支障がない限 り鑑定 を引 き受 ける義務

(24)

2 4

神 奈川法学 第40巻 第3号 2007

を負 う (一般医師規則 (1963:341)5条)0

( 1 0 9 2 )

2

条 本案 または当事者のいずれか との間に彼 の信頼性 を減弱す る と み られ うるような関係がある者 は、鑑定人になることがで きない。

3

条 鑑定人が選任 される前 に、当事者 らはこの間題 について意見 を述 べ る機会 を与 え られるべ きである。当事者 らの意見が鑑定人について一致 する場合、 この者が適切 と認め られかつ支障がない ときは、彼 を用いなけ ればならない ;ただ し裁判所 は彼 とともに他 の者 を選任することがで きる。

4

条 職務上鑑定人 として援助す る義務 を負 わない者 または意見 を与 えることを授権 されていない者 は、 自らそれを引 き受 けた ときでなければ 鑑定の職務 を遂行す る義務 を負 わない。ある者が この ような職務 を引 き 受けたときは、彼 は正当な理由がなければその遂行 を免 れることはで きな い。ただ し鑑定人は、職業上の秘密 については、それを述べ るべ き顕著 な 理由が存在す る ときでなければ、暴露す る義務 を負 わない。

5

条 鑑定人の任務 にとって有意義 な事実 に関す る情報 を獲得す るた めに、本 口頭弁論前 に当事者 もしくはその他 の者 を尋 問すべ きとき、 ま たはその他 の調査が裁判所 の前でなされるべ きときは、裁判所 はそれを命 ず ることがで きる。証拠 の取調べ については、本 口頭弁論外 の証拠調べ について定める ところの適用で きる部分が通用 される。

不動産 もしくは適切 に移動 させ ることがで きない物、 またはある事象が 生起 した場所 の見分が必要である ときは、裁判所 は鑑定人 に現場で見分 を行 うべ き旨命ず ることがで きる。見分 の際職業上の秘密 は、裁判所が 顕著 な理 由が存在す ると認める ときでなければ暴露 されてはな らない0

裁判所 は所持者が第

3 9

章第

5

条 によ り裁判所 に提 出す る義務 を負 う物 を検査 のために鑑定人に利用 させ るよう命ず ることがで きる

(25)

(1091) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2・完) 25 第6条 鑑 定 人が行 う見分 の際 に当事 者 が 同席 す る こ とが適切 と認 め ら れ る ときは、裁判所 は、鑑 定 人 の配慮 に よって彼 らが見分 の場 に呼 び出 され るよう命 ず ることがで きる。彼 らに呼 出 しが なされた とき、その不 出 頭 は見分 の実施 に対す る障害 を構成 しない。

見分 の実施 につ いて は調 書 を作 成 し、 それ にはその実施 の際 に同席 し た者 お よび生起 した事項 を摘示 しなければな らない。

7

条 公 的機 関、公 務員 または意見 を与 える こ とを授 権 され てい るそ の他 の者 の鑑 定意見

( ut l at a nde)

につ いて は、それ に関す る定 め または そ うで な くとも確 立 した慣行 が適用 され る。

その他 の鑑定 人 は、裁判所 が異 なる定 め を しない ときは、書面 を もって 鑑 定意見 を提 出 しなけれ ば な らない。裁 判所 は彼 に対 し鑑 定意見 が提 出

され るべ き期 間 を指定 しなければな らない。

鑑定意見 には、その判 断が基づ く理 由お よび事情 を示 さなければな らな

鑑 定書 が裁判所 に提 出 され た後 、 それ は当事 者 らに利用 で きる よ うに され なければな らない。

8

条 書面 を もって鑑 定意見 を述べ た鑑 定 人 は、当事 者 が その尋 問 を 求 めかつ尋 問が明 らか に無意義 で ない とき、 またはそ うで な くとも裁判所 が必要 と認 め る ときは、口頭 で も尋 問 され なければな らない。鑑定意見が 中央行 政庁

( a mbe t s ve r k)

、学士 院

( a kade m

i) またはその他 の公 的団体 か ら提 出 された ものであ る ときは、尋問が必要不可欠 と認 め られなければ 意見書 の作 成 に関与 した者 を口頭 で尋 問す る こ とはで きない ;この場合 複 数 の者 が意 見書 の作 成 に関与 してい る ときは、鑑 定意 見 の事項 ご とに

1人の代 表者 のみ を呼 び出す こ とが で きる。

第9条 口頭 で尋 問 され る鑑 定 人 は、 その供 述 を行 う前 に、以下 の宣誓 を しなければな らない :‑

(26)

2 6

神奈川法学第40巻第 3号 2007年

( 1 0 9 0 )

"私何某 は、名誉 と良心 に賭 けて、最上 の理性 に従 い私 に与 え られた鑑 定人の職務 を遂行す ることを約束 し、かつ保証 します。"

尋問 される鑑定人がすでに意見書 を提 出 しているときは、宣誓 はそれに 応 じて修正 されなければな らない。

鑑定人が宣誓 を した後 、裁判所 は彼 に宣誓 の重大性 について注意す る

( 1 9 7 5:1 2 8 8 )

10

条 鑑定 人が 口頭 で尋 問 され る とき、尋 問 は裁判所 が行 う ただ し、裁判所 の許可 を得 て当事者が鑑定人 を尋 問す るこ ともで きる。裁判 所 お よび当事者 は鑑定人 に問 を発 す ることがで きる。

裁判所 は明 らかに事案 に属 しないか、 または鑑定人 を困惑 させ るか、 ま たはそ うでな くとも不 当な質問 を却下 しなければな らない。

鑑定人が鑑定意見書 を提 出 してい る場合、裁判所 は適 切 と認 め る とき は、意見書 の全部 または一部 を朗読 させ るこ とがで きる。

11

条 証 人 について第

3 6

章第

9

条第

2

項 な らびに第

1 5

条、第

1 8

条 お よび第 19条 に述べ る ところは、鑑定人 について も適用 されなければな らない

。( 1 9 8 7:7 4 7 )

1 2

条 鑑定人の職務 を引 き受 けた者が正当な理 由な く所定の期 間内に 鑑定意見書 の提 出 を怠 る ときは、裁判所 は彼 に過料 の制裁付 きで意見書 の提 出 を命ず ることがで きる。

1 3

条 削除

( 1 9 8 7:7 4 7 )

1 4

条 鑑定人が正 当な理 由な く宣誓 をす ること、 または鑑定供述 をす ること、 または質問 に答 えることを拒 む ときは、裁判所 は彼 に過料 の制裁 付 きでその義務 を履行す るよう命ず る

。( 1 9 7 5:1 2 8 8 )

(27)

(1089) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟.tt・刑事訴訟法)‑ (2・完)

2 7

1 5

条 削除

( 1 9 8 7:7 4 7 )

1 6

条 鑑定 人 に第

1 2

条 も しくは第

1 4

条 に係 る過怠 も しくは不遵守 の 責 めがあ り、 または尋 問 に呼 出 しを受 けた鑑定 人が出頭せず、かつ これ に よって当事 者 のいず れか に訴訟 費用 を惹起 す る ときは、裁判所 は当事 者 の 申立 て に基 づ き、鑑 定 人 に合 理 的 な範 囲で その費用 を償 還 す る よう令 じなけれ ば な らない。 当事 者 も裁判所 か ら相手 方 当事 者 に この よ うな費 用 の償還 を命 じられ、かつその償還 を した ときは、彼 は鑑定人か らその支 払義務 のあ る ものの支払 を受 ける権利 を有 す る

当事 者 の費用 を償 還 す る鑑定 人 の義務 につ い て上述 す る ところは、 国 に生 じた費用 に関 して も適用 され なければ な らない。

9

章 第

7

条 に過 料 が付 され な い 時 の費 用 に関 す る規 定 が 存 す る。

( 2 0 0 0:5 6 4 )

1 7

条 公 的機 関、公務員 またはその他鑑定意見 を述べ るこ とを授権 さ れている者が鑑定意見 を与 えた ときは、補償 はそれについて特別 に定 める 限度 においてのみみ支払 われる。その他 の鑑定人 はその職務 の遂行 のため に要 した費用 な らび に裁判所 が合 理 的 と判 断す る ところ に従 い労働 お よ び時 間の消費 に対 す る補償 を受 ける権利 を有 す る。

補償 は、本案が それ につ いて和解 が許容 され る ような もので あ る とき、

または公訴 の もとに属 しない犯 罪 の ための責任 に関す る もので あ る とき は、 当事 者双 方 が連帯 して支払 い、鑑定 人の利 用 が 当事 者 の一方 のみ に よって求 め られた ときはその当事者が単独 で支払 わなければな らない。 そ の他 の場合 には、補償 は公費 か ら支払 われ なければな らない。

1 8

条 鑑定人 は、裁判所 が合理 的 と判 断す る ところに従 いその補償 の 前払 を受 ける権利 を有す る。前払 は第

1 7

条 に よ り鑑 定人 に対 す る補償 を 支払 うべ き者 が支払 わなけれ ばな らない。

前払 に関す る細則 は政府が定 め る

。( 1 9 7 4:5 7 3 )

(28)

28 神 奈川法学第40巻第 3号 2007 (1088)

第 19条 裁判所 によって任命 されていない者 を当事者が鑑定人 として採 用 しようとするときは、この ような鑑定人 について第 7条お よび第 8条 に 定めるところの適用で きる部分が適用 される

この鑑定人が口頭で尋問 されるときは、その他 に証人 について定めると ころが適用 されなければな らない ;ただ し裁判所が適切 と認める ときは、

鑑定意見書の全部 または一部 を朗読 させ ることがで きる

第20条 法律 または命令 において鑑定人の尋問に関す る定めが存す ると きは、それが適用 される

41 章

証 拠保 全 につ い て

第 1条 ある者 の権利 に とって有意義 な事実 に関す る証拠が将来失 われ るか、またはそれを取 り調べ ることが困難 となる危険が存在 し、かつ この 権利 について訴訟手続が まだ係属 しない ときは、下級裁判所 *において証 拠保全 と して証 人、鑑定人 または検証 または文書証拠 の取調べ を行 うこ とがで きる。 ただ し、犯罪 に関す る調査 の 目的で本章 の規定 に よる証拠 調べ を行 うことはで きない。

*地方裁判所 を意味する (1章1条1項参照)。

2

条 証拠保全 を求め ようとす る当事者 は、裁判所 の もとにこれ に関 す る申請 を しなければな らない。

申請書 には申請人が証拠 によって立証 しようとす る事実、証拠 の性質 および申請人が この取調べ を支持するために採用す る理 由、ならびに可能 であればその権利が この取調べ に依存 しうる他の者 *を示 さなければなら ない。

* この者は一般 に将来の訴訟 における相手方当事者 となるであろう者である。 し か し、遺言者が受遺者の利益のために証拠保全 を求める場合 もあ りうるとされ る。

(29)

(1087) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法珊J事訴訟法)

‑ ( 2

・完)

2 9

第3条 証拠保全 については本 口頭弁論外 の訴訟手続 における証拠の敬 調べ について定めるところが準用 される ;ただ し、申請人以外 に他の者の 権利が証拠の取調べに依存 しうるときも、特段の理由が存 しなければ、彼 の呼出 しは必要 とされない。何人 も証人 または鑑定人 として彼が住所 を 有す る場所の下級裁判所以外の裁判所 に出頭する義務 を負 わない。

第4条 証拠保全の費用 は、申請人が支払 わなければならない。

その権利が証拠調べ に依存 しうる者が呼出 しによ り証拠調べ に同席 し た ときは、彼 は申請人か ら必要な旅費お よび滞在費 な らびに裁判所が令 理的 と判断するところに従い時間の消費のための補償 を受けることがで き る。

4 編

下級裁 判所 にお け る訴訟手続 につい て

Ⅰ.民事事件 にお ける訴訟手続 につい て ★

*

刑事事件 (刑事責任 に関す る事件)お よび法律 により刑事事件 として取 り扱 わ れる事件 を除 く全ての事件 は民事事件 として取 り扱われる (ただ し、私的請求 に関す る

2 2

章 を参照)。

第42章 召喚状

( s t 畠 mn i n g)

および準備について、ならびに本口頭弁論 な しの事件の判断について (車名は法律

1 987:747によりこの文言 とな

る。 り

*

2008年版のlagbokenではかっこ内の説明がな くなっている。

1

条 ある者 に対 して訴訟 を開始 しようとす る者 は、裁判所の もとに 書面で召喚状 〔訴訟開始令状〕 を申請 しなければならない。(

1 9 87:7 47) *

*

召喚状の申請 (ansbkanom stamning)が訴 え提起の原則週方式であるが (13 章4粂 1項)、家族法上の事件 などは単 なる申請 (ans6kan)によって開始 され る.ちなみに、英 ・独訳は、召喚状がsummons、ProzeBladung、Klageerhebung、 召喚状の申請がsummonsapplications、Klageshriftなどとされている。

(30)

30 神奈川法学第40巻 第3 2007 (1086)

2

条 召喚状 申請書 には以下各号 の事項 を包含 しなければならない‑

1.特定の訴 えの申立て

( yr ka nde)

2.

訴 えの申立ての原 因 として援用 される事実の詳細 な摘示、

3.

援用 される証拠お よび各証拠 によって証明 しようとす る事項 に関 す る情

、な らびに

4.

裁判所 の権 限が他 の記載 か ら明 らかで ない ときは、その権限 を充 足す る事実 に関する情報。

原告が事件 の取扱 い方 に関す る要望 を有す る ときは、彼 は申請書 に それを示すべ きである。

申請書 は原告 または彼 の代理人 によって 自署 されなければな らない。

援用 される文書証拠 は申請書 と一緒 に提 出すべ きである

。 ( 1 9 8 7:7 4 7)

3

条 召喚状 申請書が第

2

条の規定 を充足せず、 またはその他 の点で 不十分 である ときは、裁判所 は原告 にその欠鉄 を補正す るよう命 じなけ ればな らない。所定の申請手数料が支払 われていない ときも同様 である。

( 1 98 7:44 8)

4

条 原告が第

3

条 による命令 を遵守 しない場合、 申請書が基本 的な 支障な しに訴訟手続の基礎 に置 くことがで きないほど不十分 な ものである か、 または不遵守が 申請手数料 に係 る ときは、 申請 は却下 されなければ な らない。

訴訟手続障害 に基づ き事件 を審査 に取 り上 げることがで きない ことが 明 らかである とききも、申請 は却下 されなければな らない。

( 1 9 8 7:4 48)

5

条 申請 が 却 下 され な い と きは 、 裁 判 所 は被 告 に原 告 の 請 求

( ka l l omal e t )

に対 し答弁すべ き旨の召喚状 を発 しなければな らない。た だ し、原告 の主張が原告 の請求のための法的理 由を包含 しない とき、 ま たはそうでな くとも明 らかに失当であるときは、裁判所 は召喚状 を発する ことな く直ちに事件 について判決す ることがで きる。

(31)

(1085) 新訳 ・スウェーデン訴訟手続法 (民事訴訟法・刑事訴訟法)‑ (2・完) 31

召喚状が発せ られるときは、それは被告 に召喚状 申請書およびこれに添 付 された書類 とともに送達 されなければな らない。

( 1 98 4:1 31 )

第6条 召喚状が発せ られる ときは、事件 について準備が行 われなけれ ばな らない。

準備 は以下の事項 を解明する目的を有す る‑

1.当事者の 申立 てお よび抗弁 な らびに当事者がその 申立 て (

t a l a n)

の理由 として採用する事実、

2.

どの程度当事者間に各 自が援用する事実関係 について争いがあるか、

3.

提出 されるべ き証拠お よび各証拠 によって証明すべ き事項、

4.

事件 の判断の前 に一層 の調査 またはその他 の措置が必要 とされる か、ならびに

5.

和解 または相互理解的解決

( s a mf 6 r s t ands 1 6 s ni ng)

書のための条件 が存す るか。

裁判所 は事件の迅速 な判断 を志向 して準備 を進めなければならない。そ れが適切 になされ うる限 り、裁判所 は事件 の取扱 いに関 して当事者 らを 聴 くべ きである。

裁判所 は、事件 の性 質 またはその他特段 の理 由に基づ き不必要でない ときは、事件の取扱いのための予定計画表 を作成 しなければならない。当 事者 らは 自己 〔の訴訟行為〕お よび 自己の立証 に関わる限 り予定計画表 が守 られるよう継続的に制御 しなければな らない。当事者が予定計画秦 を守 ることがで きない と判断するときは、直 ちにこのことを裁判所 に届 け 出なければならない。裁判所が予定計画表 を守 ることがで きない と判断す るときは、当事者 にこのことについて通知 しなければな らない。 (

2006:

465)

*本章17条の ■を参照。

7

条 準備 の際被告 は直 ちに答弁

( s va r o ma

l)を しなければな らない。* 答弁 においては以下の事項 を述べ なければならない‑

参照

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