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公共政策決定過程におけるアメリカ大統領及び議会の機能位相99

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(1)

口冊

説 公 共 政 策 決 定 過 程 に お け る ア メ リ カ 大 統 領

及 び 議 会 の 機 能 位 相 99

竹 尾 隆

39

目次︑行政部政党の優越性

O最高の立者法としての大統領

⇔政党指導者としての大統領(以上第二十二巻第一号)一︑原理と利益の妥協

O沿革

ω大統領‑原理(以上第二十三巻第一号)

②議会ー利益

ω実業代理期関としての議員(以上第二十三巻第二∴二号︑

㈹﹁走り使い﹂としての議員

⇔方法と限界 第二十五巻第三号︑第ニレ六巻第二・三合併号︑第二十八巻第一号)

(2)

40

(3}(2}(1)

現代公共問題の特質

公共問題の解決様式

問題解決様式の限界

②議会‑利益(続稿)

㈹﹁走り使い﹂としての機能

神 奈 川法 学 第32巻 第1号

(44}

アメリカ合衆国における議貝が︑自己の再選を確保するためには︑単に選挙区の︽実業代理機関︾として機能する

だけでは・明らかに不十分である︒自己の選挙区における住民に対する様々な奉仕活動の積極的展開が︑もう一つの

再選確保のための必要条件として︑これに付加されねばならない︒再び︑E.L.ジットラー(臣乏..α﹃Q︒一芭..・

茎兀下院聲(ペンシルヴェニァ州選出)り言口葉を借りるならば︑﹁もし再選を望むならば︑それを保障す綜︑つ

に・自己の選挙区に効果的に奉仕すること﹂(ω︒践①6口く①亥︒ωΦ幕﹃凶乙ω§3ω8壽﹁§叶ゴ葺き巨序Φ釜蕾)

が︑すなわち︑これに当る︒

もとより︑︽実業代理機関︾としての機能とこうした︽奉仕機能︾とは︑微妙に絡みA口い︑相互に響きA口って︑互

いに養分を補給しつつ︑議員の再選確保という布を織りあげる糸を紡ぎだしてゆく︒従って︑この二つの機能は︑議

員の再選を少なからず現実化する効果をもつという意味において︑同一主題の最も交響的な変奏ということができる

であろう︒

右の意味における︽奉仕機能︾は︑議会用語でいうところの︑﹁社会福祉事業﹂(︒餌ω睾・量に相当する.前デユ

(3)

公 共 政 策 決 定 過 程 に お け るア メ リカ大 統 領 及 び議 会 の機 能 位 相 ㈹

(41)

41

ーク大学(Uロ評Φ⊂口凶くΦ叫ω凶蔓)の政治学担当の教授であり︑一九八七年以来︑北カロライナ州選出の民主党下院議員の

職にあるD.E・プライスθ磐己頃勺ユ8)は︑﹁社会福祉事業﹂を︑﹁連邦政府との折衝において個人そして時には

企業や懇などを支援する蕩な節塗ω瓜コーq圃コ鳥酌く凶α¢餌一ω餌・鳥ω・曇 ωぎω⁝§昌§曇量こ婁・伽‑ω舞;Φ暁⑦H偉︒αq︿Φ(Q︒ω一ω一〇PU8p・Φo一匪

ωΦ<凶︒)(ぎσq圃︒ε一§§ωΦρuΦω8)

員軍人局(︿①樽Φ﹁騎︑ロω﹀創自巳ω需毘︒口)︑などにおける煩墳な手続を省略することによって︑議員が個々の選挙民に援助

の手を差し延べることが︑これである︒

選挙区における議員活動の研究で著名なR録.フェノ(幻一.げ・・働男閃舞E教授は︑﹁社会福祉妻芝ア

"(匹団ω一6ωΦ<一6)""(8︒︒ω凶8)標題の下に︑総括されている︒しかし︑その中核的活動は︑連邦政府と折衝する諸多の個人︑集団そして︑地方

に︑手を借すことにある︒多くの人々は︑退役軍人の恩典︑社会保障小切手︑軍人の階級昇進︑公務員年金︑移民手

続︑などを扱う官僚機構との間を仲だちする何びとかを必要とする︒私的集団と地方政府は︑上下水道事業・高速幹

線道路の敷設︑ダムの建造︑ビルディングの建設︑計画・調整・開発︑小規模企業への貸付・などのための連邦政府

資金の獲得に際して︑援助を必要とする︒時には︑諸個人に益する奉仕活動が︑"社会福祉事業"として認知され・多数の恩恵供与者を擁する奉仕活動は︑"事業援助"6﹁︒冨9霧ω算磐8)と呼称されている︒時には︑これらの双方

が︑社会福祉事業として一括されている﹂︒

かつて︑全国共和党議員委員会(2鎖餓oコ巴幻8島一凶$コOoコαq器︒︒ωδ嵩巴Ooヨヨ葺①Φ)(Z國OO)は︑﹁社会福祉事業﹂の

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神 奈 川法 学 第32巻 第1号 42

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実施に関するヨ鋤口¢巴を議貝に配布した︒そこには︑次のような記述が︑認められる︒

﹁磐挙民(OO2ω↓圏↓α閃Z目)は︑すべての議貝事務所の生存と生活を支える活力源(口閃国.じd門OOu)である︒議

員は・選挙民に彼らの役にたちたいという積極的意思が自らにあることを︑すべからく知らしめよゆこのことは︑自

己の報道補佐者(蜜Φωω巴α)と意見を調整することによって︑選挙民援助への議員の積極的意思を通知する記事を選

挙民宛の時事通信のなかに挿入することによって︑あるいは︑同じ樫日のヨ馨σqΦを盛った郵便葉書を彼らに送達

することによって︑それぞれ達成される︒議員は近づきやすい存在であり︑選挙民への援助を切望しているという事

実を︑選挙民に︑周知徹底されよ﹂︒

右の言葉から︑選挙民奉仕への積極的精神の充溢した理想的な議員の自画像を︑読みとることができよう︒

アリゾナ州選出の共和党下院議員J.マケイン(喜ζ︒︒餌一昌)が︑冗八葦に発した無料配達郵便億コ評︒α

ヨ餌旨口αq)は︑こうした8き¢巴が︑現職議員によって︑いかに忠実に実践されているかを︑如実に示している︒社

会 保 障 施 策 (ω 塁 ω 婁 暑 豊 か ら 入 手 さ れ 得 磁 種 の 給 付 を 説 明 し た 八 頁 に 及 ぶ 噂 帥 暑 プ 一Φ 滑 に 添 え て ︑ マ ケ

イン下院議員の選挙民宛の私信は︑次のように記している︒

﹁親愛なる選挙民の皆様︑同封の資料は︑皆様が︑ご自身の特別のご要望を充たすために︑どのような奉仕がご利

用になれるかをお決めになる際に︑きっとお役に立つと存じます︒もし何かご質問がございましたなら︑私の事務所

まで・お気軽にお電話賜わりますようお願い申し上げます︒私のスタッフと私とは︑皆様をご援助申し上げるため

に︑あらゆる努力を傾ける所存でございます︒﹂

この私信の最後は︑マケイン下院議貝の選挙区における二つの事務所の電話番号の記載で︑結ばれている︒

また・この私信は︑八回の8≦ロヨ①①ぼ口ゆqの開催と︑マケイン下院議員自らが計画した発進月に三日にわたる二回

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公 共政 策 決 定 過 程 にお け るア メ リカ大 統 領 及 び議 会の 機 能 位 相(ノ9

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のTV視聴者参加番組(日く︒p︒〒貯寓︒αq鎚邑への招請とを︑選挙民に通知している︒

議貝の﹁社会福祉機能﹂は︑議員が︑全国的な視点と展望を備える全国立法者としての地位を保持するために不可

欠の基本的活動である︒このため︑彼らは︑この活動の遂行に︑少なからぬ努力を集中することになる・

選挙区に対する﹁社会奉仕事業﹂の展開は︑事実上︑すべての議員事務所に認められる顕著な現象であるにせよ・

とりわけ︑それは︑選挙区における自己の地位の堅固な墾畢を築いてゆこうとする若手の議員や︑常任委員長職︑も

しーは︑常任小委員長職から派生する︑付加的な諸資源に恵まれない少数党の欝には董要と覆・

新人下院替の霧所におけるスタッフの長は︑このことを・次の考に説明難・

畑新人議員として︑選挙区への奉仕活動は︑立法活動よりも重要である︒なぜなら︑彼には︑勢威がないからであ

り︑また︑彼は︑何としても︑再選されねばならないからである﹂︒

選挙区に対する議員の︑とりわけ︑下院議貝の︑﹁社会福祉事業﹂の展開を︑議員の再選確保との相関的な補足性

において捉える立場は︑以下のような聲霧所のスタッフの声に・少なからず現われて転寵・

﹁まさしく︑我々がここに存在していられるのは︑事務所による社会福祉事業の実施の故にである・我々は・二四

時間営業のO餌℃蹄o一踏≡における唯一の事務所である︒1は︑六ヶ月間に限って事務所を営業していたために・落

選するに至った﹂︒

﹁選挙区に対する事務所の社会福祉事業の展開は︑当然である︒最初の選挙では︑我々は︑五〇〇票未満の差で多

数者の支持を辛うじて獲得したにすぎない︒今年の選挙では︑我々は︑得票率七〇%で︑多数者支持を確保すること

に成功した︒この数値は︑選挙区への奉仕活動の成果を︑反射するものにほかならない﹂︒

﹁我々の議員は︑立法者となるために選挙された︒しかし︑社会福祉事業と公共事業とが︑相まって︑我々の議員

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神 奈 川 法学 第32巻 第1号 44

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の当選を継続的に保障している︒選挙民は︑彼らが官僚機構と折衝する際に︑彼らの利益を代弁してくれることを︑

議貝に期待する︒我々スタッフの主要責任は︑選挙民を注意深く見守り︑彼らが直面する諸問題の解決に︑当ること

である﹂︒

﹁選挙民は︑自らが選んだ議員の立法上の実績については︑何も知っていない︒しかし︑彼らは︑下水道設備が首

尾よく作動しているかどうかは︑知っている﹂︒

﹁我々が︑ここに︑こうしていられるかどうかは︑社会福祉事業の展開次第である﹂︒

また・アリゾナ州選出の共和党下院議員J・コルバ(冒8訳oま㊦)は︑自己の第一回選挙と第二回選挙の間におけ

る勝差が十四ポイント上昇した事実の源泉を︑自らの選挙区に対する献身的な奉仕活動に遡行させて︑次のように

樋 ・

﹁我々は・有権者登録において︑対立候補者に︑六ないし八ポイントの差をつけられていたにもかかわらず︑議員

の地位を︑不動のものにすることができた︒我々が︑それを︑成し得たのは︑我々が︑そのために︑懸命に努力した

からにほかならない︒我々は︑8≦コ日ΦΦ江串αqを︑一〇〇回開くと宣言し︑現実にこれを開催した︒我々は︑鄙びた

幾つかの郡にも︑選挙区への奉仕活動のための事務所を︑開設したのである﹂︒

そこで・下院歳出委員会(=o¢ω①﹀薯﹁8﹃一讐一〇コωOoヨ罠簿ΦΦ)に席を占める前述のD.E・プライス民主党下院議

員を例にして︑議員︑とりわけ下院議員が︑積極的に展開する選挙民に対する[社会福祉事業﹂の実態を︑叙述する

(11)ならば︑以下のようになる︒

プライス下院議貝の選挙区における三事務所に配属されたスタッフ全員は︑﹁社会福祉事業﹂の遂行に︑職務時間

の大部分を投入する︒﹁社会福祉事業﹂の主たる内容は︑社会保障年金(ω06一巴ωΦ︒貫一蔓)の受給資格認定︑⊥口同齢者.

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働身体堕︑者等に対する連邦政府の医餐康保険制度(竃Φ色一〇食D﹁Φ)の適用︑退役軍人年金の受給租税問題・移民.帰

公 共政 策 決 定過 程 に お け るア メ リカ大統 領 及 び議 会 の機 能 位 相(ノ9 45

化の申請パスポあ発行など︑多岐にわたり︑広藝振幅をみせる.こうした﹁社会福祉妻﹂の葦は・パスポートの発行に便宜をはかるとい・つよ︑つに︑常例的な内容である.しかし︑その他は薮年に及ぶ係争中の給付もしくは資格に関する複雑な論議を呼甫役である.もし議員が選挙民の直面する事態の打開や変革に何もなし得ない・

あるいは︑何もなすべきではないとい・つ状況が︑確定したとき︑議員のなし得ることは︑当該事態について公正馨議が行われたことを肇民に止.知し︑選糞が︑当該事態を護した行犠関の意思決定の根拠を・正当に理解する

よう彼らを説得することである︒

しかしながら︑時には贅が︑選挙民と薯する最尖端の地点から行政機関り一錫を告発し選挙民と行政機関の間への替の介入が︑行政機関の過誤を是正し不正を糺すという好結果を招島合もあり得る・こ した衝をあげるならば︑電人の妻が︑その娘のために︑CHAMPUS(量尋寓㊦き毘罫鋤塁℃﹁︒αQ§︒穿Φ護︒﹃§︒∩..<繭︒..=麗簾医療計画)の下における支払請求の叢を六ケ月にわたり︑求め続けてきた・プライス下院議員の霧所は︑当該支払い請求を差し止めていた羅関と折衝し︑その葦︑二ヶ月以内に・この肇民はご六五九ドルの還付金を嶺するに至った.同じ‑︑別の退役軍人の妻は︑娘のために︑遺族年金(量く.§曇)の受給申請を︑幾度とな‑復畢人局に提出した.しかし︑様々な篠制における霧の混乱状態から・︑あ請求は・遅々として進まなかった.そこで︑プ一ブイス下院聲の多ッフが︑退役軍舎理局地域霧所と叢し・当該漿について交渉した四日後に︑立ヨ該請求に基ぞ遺肇金の受給が開始され︑過去に遡り・総額二六三ニドルが・この馨民の下に送付された.第三は︑軍に対して︑専門特殊化された電子技術工事の叢豊富な小企業の事例である・この企業は︑軍の特定工事に関する入札に応ずることが︑事実上︑不可能となった.この理由は・軍の物品調養

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神 奈 川 法 学 第32=巻 第1号 46

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プ定したことによる.ブ︑イス下院贅霧所の馨に決旨がは・当該計画について・い公開の撃入札を行わなよ

れば電は・この決定について弁明し得る理由を寄とい・つ事実が︑判明するに至った.これ故︑軍は︑この決定を

撤回し・撃入札過程が︑広‑禽されるに至り︑この小企業は︑当該工事に関する契約の繕に向けて︑努力する

ことが・可能となった・こうして︑ここに︑選挙民の要望と行政欝の霧処理との二つの矛盾した高の力線は︑

下院替の選挙霧所による﹁社会福祉妻﹂の全開作動を通して︑選挙民に有利な方向で精妙な合体をとげるとい

う・選挙民の社会経済問題を解決する一種の法則が︑成立することになる︒

プライス下院聲が問覆決を迫られた事例のなかで︑前出の既知の法則にしたがって問題解決の方程式を説くこ

とが最も至難であった事例は︑そして︑人間的視点から磐無視し得ぬ事例は︑アメリカA・衆国への移民を切望する

人々もしくは家族に係わる問題である.こ した事例の水流と世界的事件の潮流との間には︑高度の難上の轟が

横たわり・双方は密接な融合をみせる.湾岸摯の折︑イラク侵攻後︑数多のク十ト人が母国から逃れたとい︑つ

事実は・この象徴である・同㌢︑東欧・旧ソ連における政治的委定と籍的困窮とは︑そこにおける社ム云繕生

活に対する国家権力による規制の緩和と相まって︑人々における抑圧から開放への変圧器を最大限に作動させ︑合衆

国への移民要求を莚させ続けている.この考な移民案に遭遇したプ}ブイス下院誉とそのスタッフは︑少な

からず機略讐の奇知にとむユダヤ系の旧ソ連人の亡薯と力を合わせ︑彼の近親をA︒衆国に呼びよせるために努力

を傾け・こうした事例を色濃垂りこめていた絶望的な色調を払い秀︑遂に︑その実現に成功するに至った.この

努 力 に は 二 九 九 ︒ 年 の 国 驕 人 デ ⊥ 冥 Φ 奮 8 箋 ・ 艮 ω 量 に ︑ 旧 ソ 連 在 住 の 彼 の 母 に ︑ で ブ イ ス 下 院 議 員

が・合衆国から・はるばる電話するというよ・つな︑広‑世人に知れ渡る行為や︑国務省に︑彼の近親を市民優先順位

名簿の上位に記載させるような︑慎重な配慮を試みたりしたことなどが含まれる.この考な周到な試みが︑移民帰

(9)

働化局を︑彼の場A・に︑入国許可の方向に離脱させる;の転回となった三・三とは・否定し得ないであろ九同様

公 共 政 策 決 定 過 程 に お け るア メ リカ大 統 領 及 び 議 会 の 機 能 位 相 47

に︑でブイス下院賛とそのスタッフは︑7リ⊥菊m暮)市居住の英婦と協力し・ル←ニアの2壽①︒Φ.自.Φ.︒¢政権の崩壊後に引き続商国における幼年層の窮状を智︑三名の子供を合衆国曼けいれるために・精

力 的 に 奔 走 し た . こ れ と 同 呈 つ な 状 況 に あ る 選 挙 民 を 擁 す る 多 数 の 下 院 替 馨 区 霧 所 の 圧 力 の 下 に ・ 移 民 帰 化

局は︑遂にこうした子供達のために︑ル←ニァからの出国ヴィザを発行する決{疋を下した・もとより・これらの子供達は︑当該ヴィザ発行のための通常の基準に合致していなかった・

.あよ︑つに︑下院議貝選挙区事務所は︑官僚機構の意思決定を獲得するための上訴過程のごとき観を呈している・

下院賛肇区霧所は︑官僚機構の背後に隠然と存芒︑そこにおける選糞のためにする慈塗疋の秩序を形成し規制する機能を果たすものといってよい.この機能は︑北欧諸国におけるオンブズマン(︒ヨぎω§)の機能との相似形を強める.下院議曇挙区霧所は︑もとよ邊挙民の社会経済問題を解決するための理想的蓋ではない.こうした選挙区霧所を利用する選糞の能力と性向も︑また︑変化にとむ.にもかかわらず・下院替は・面識のある羅民と交渉をもつのみではを︑さらに︑選挙民に対する自らの奉仕活動を喧伝し・しかも・自らの無に有利な評蓋qを喚起する方法によって︑﹁社会福祉妻﹂を効果的に繰り広げてゆきたいとする努かつ穰的な意思を有している.馨民に対する下院替の有効な奉仕活動の士揚は︑重要な政治的資産項目の;である・効果的な﹁社会福祉妻﹂の穰的展開を再選への最短距離もし慮前奏とみる評価軸が︑選挙民の間に・浸透しているといえよ︑つ.下院替が所属する政党や彼が負荷する政策・イデオ・下体系の異同は︑彼から援助の手を差し伸べられた馨民にとって︑何の意味するところもない︒また︑この考な﹁社会福祉事業﹂の展開による方法で馨民を救済する.﹂とは︑その結果が︑立法活動におけるよりも︑直接的であり︑かつ︑実体的であるが故に・下院替にと

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神 奈 川 法 学 第32巻 第1号 48

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っても︑本質的に満足すべきものである︒

下院替は・右とは別の蟻の行政諸機関の意思決定について︑馨民から援助を要請される場合がある.企画及

び襲に対する承認と資金供与が︑これに当る.歳出法案は︑通常資金が漿の企画に︑あるいは︑特定の様式に

したがい・支出されるべきことを命ずる.けれども︑立法右政両部門における専門的審套℃・︒眺①・︒.帥︒鵠餌一..<圃①≦)

を経た後に二行政禽の裁量によって︑施策に対する資金が︑いかなる程度支出されるかを定める根本原則は︑

必らずしも明白ではない・しかも︑これに関する先例や慣行も︑施策ごとに変化する.例えば︑ある場合には︑プブ

イス下院聲が信頼を寄せている申請者から曲胴託を受けたとき︑彼は︑特段の配慮を賜わりた2日の申請であること

を隻る覚書を・関係行政機関に手交するにすぎない.また︑別の場合は︑プブイス下院贅とそのスタッフが︑広

範囲に介入した事例である・その一つは︑教会が︑老齢者用住達設施策(げ釜尋.︒﹂Φ︒けh︒.9①Φ己Φ・一︽)の後磐

(ω覆.﹁ω9)となることの申請を援助するという事例である.もユつは︑連邦航空局(閃Φ匹①﹃缶;<一四什一︒口︾‑q①団︒︽)

(FAA)の認可過程への圧力を通じて︑汎用空港建設魔邑餌量一・琶塁§口ω辞.=︒辞δコ)を目ざす郡政府の申請

の通過を・促進するという事例である.時には︑プライス下院議員は︑窺的馨査と裁定の過程とされていると︾︺

うに問題点が噴出した場合︑積極的に当該過程に介入してゆー.例えば︑全米科学財団(2餌ぎコ︒;︒同.口︒.哨︒=ロ塗

§)から工学調査研究センタ⊥曽ぴ‑馨甚竃彗︒呉Φ﹃)建設のための地方大学への補助金給付が︑行政機関

相互間における管霧争に巻きこまれ︑妻上︑中止状態に陥ったとき︑でブイ手院議員は︑事態の収拾のため

に・この状況に主体的に関与した.このような地方の集団︑制度そして︑政府からの申請は︑直接歳出を要請する

請託よりも・はるかに多数である.しか敵これらの申請を処理する手続は︑極度に常例化されており︑政府の別の

部門従って・行政部に所在する.けれども議員は︑こうした手続を細密に追跡し︑馨区に有利な結果をもたら

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公 共 政 策 決 定 過 程 に お け るア メ リカ大統 領 及 び議 会 の 機 能 位 相

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すために︑時には︑大々的に︑当該手続に干渉することになる.これ改行政機関の意思決定の背後には・この意思

決 定 自 体 を ︑ 選 挙 民 へ の 利 益 葦 毒 選 確 保 と い う 特 定 の 流 れ に よ っ て 支 配 し て ゆ ≦ 種 の 忠 点 の ご と き 替 の 存

在が︑予想されるのである︒

プ ラ イ ス 下 院 聲 は ︑ 充 八 六 年 に 初 当 選 藁 た し ︑ 充 九 軍 に は ︑ 下 院 歳 出 委 果 萎 員 の 要 職 に 就 き ・ 自 己 の

選挙区利益の実現のために︑少なからぬ貢献をする.この過程において︑彼の︽実業代理機関︾としての機能と︽走り使い︾としての機能とは︑渾然と融合し︑自在に変換し合い︑無限に循環し合つ・

隷 蕪 鱗 塑 郵 財襟 羅 諮 繕 錘 議 舗棚錬 蒲 鱗

員は︑もとより︑小委貝会における上席野党委員(藝碁ヨぎ謬ヨ§gと接触し交渉する・そつした同様の接触をするよ︑λ犀王党替もまた︑型口される.小委員会は︑塁党対共和党という明確すぎる与野党対立の色彩で

塗り分けられているのでは穿︑超党派の礼譲精神(山豊§ぴ餐酔量8昌)によって響されているためであ

る..ヤつした接触は︑当初︑スタッフ段階で︑幾回とな轟り返され︑次いで︑施策に対する歳出要請を行わねばならない状況をより系統的に叙述した書簡が︑関連小委員会に送達されることになる︒下院歳出委員会に席を占めていない新人替として︑でブイス下院聲は︑常に︑W・G・Bヘフナ⊥≦︒b︒農穿憎)下院議貝の助力を得る.芝ができた.ヘフナi下院議員は︑でス召ライナ州第八下院議員選挙区選出の歳出委貝会委貝であり・しかも当該委員会の小委貝長職にあるという異彩を放つ有利な拠点に立っていた.プライス下院議員は・また・いかな

る施策や企画に対する歳出要請についても︑歳出委貝会委員長とそのスタッフに︑そこに含まれる嚢を・重層的に露口王させ︑通知し︑彼らの脳裏に陰画のごと鏡きつけ︑そして︑当該施策ないし企画に格別の関心を寄せあるいは

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神 奈 川 法 学 第32巻 第1号 50

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これに関する特殊の知識を有するすべての他の歳出委員や小委員の支持を︑余すところなく引きだし調達することに

成功した︒

このようにして・プライス下院欝は︑最初の二期の間に︑一連の第四下院議員選挙区のためにする施策や企画を

下院歳出委員会の義日程表の連鎖のなかに据え︑しかも︑大部分の場合︑他の歳出委員や小委員の協力と支持とを

養分としつつ・自己の肇区に対する当該育会の有利な行動を︑異形な力で突出させることができたのである.ロ

.(口9・一虫αqUp︒一壱oH.(①×oΦ一,

琶藝§髪雪)の恒久蓄に五〇〇万ドル︑環境保護庁(国尋§①欝ラ・醇け喜言Φロ︒唄)によって賃貸され

るべきノ支力︒ライナ州立大学キャンパス内における研究所の建設準備のための計画補助金(︒一・5ロ一ローq‑q§睡二

七︒万ドル・黒人学生が圧倒的に多数を占める大学キャンパス内にある歴史的建造物の修復のための連邦政府負担分

五五万ドル・ノ支召ライナ州立大学バイオ一アクζ〒センタ⊥9Φζδ竃曽﹃︒嵩p曽霞︒酢①9鵠︒一︒‑q団︒Φコ蝕①同)の

新建物の建造のための連邦政府負担分の最初の賦課金七五万ドルなどが︑これに当る︒

一九九犀に・プライス下院贅は︑新たに︑下院歳出委貝会委員に選出された.彼の視界は︑委員就任ととも

に・大幅に拡大した・歳出委貝会責とい・つ鏡に映ったパノラマは︑壮大であったといってよい.プブイス下院議員

は・増畢れたスタッフを督励し︑選挙区内で広ー助言を求め︑選挙区利益に稗益する各種の施策や企画の長大生

覧表を作成し・その具体的実現に努力を集中した.また︑プライス下院聲は︑ノ支カロライナ州選出はもとよ

り・他州選出の下院議員との協力と連帯の下に︑彼らの提案に対する賛成論を︑所属小委員ム云において︑強力に繰り

広げた・さらに・自他の小委貝会で︑プライス下院替は︑自らが重要と看倣す全国施策ないし企画に︑資金供与の

最優先順位を設定した・いわば無限連鎖の状態にある全国選挙区の施策もし慮企画とい・つ二つの幅のなかで︑そ

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公 共政 策決 定過 程 に お け る ア メ リカ 大統 領 及 び議 会 の機 能 位 相(八)

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の時々の選挙民の流動的意思に弾力的に反応し︑いずれか芳への共感と共振を傾けつつも・プライス下院聲は・二種の施策もし慮企画の糞の陰影を︑明確にしている.彼の意識の内面では︑全甲選挙区の施策もしくは企画の癒着が︑↓つの対比を構成しているとみてよかろう︒

もとより︑歳出委員ム萎員として︑プライ雫院蕾は︑二つの小委員会の職務に精励した・運輸(齢§ω翼︒.'ぎコ)及び郡部開発.農業葺巴奮g鑓Φ羅apσ‑量冤)の票委員会が,﹂れである・両小委員会においても・彼は︑自己のスタ.フが小委員会のスタ・フと詳細に検討を加え綿密に審査し︑次いで︑彼がそれぞれの小委貝長と厳格な討論を重ねた︑施策や企画に対する資金供与優先順位の一覧表を︑作成している.この二つの小育会は・春季を通じて︑広範囲にわたる聴問会を開催した.プライス下院貸は︑この聴問会に・定例的に出席している・プライス下院議暴は︑運輸小委員会の聴問会のために︑彼の選挙区から三名の証人を召喚することを予定表に組み入れた.この聴問ム誤の意図は︑これらの三名の証人を優先順位設定過程に参画させ︑当該小委貝による優先順位設定の実情を︑公開する.﹂とにあった.いうところの証人三名とは︑7ー市運輸局長(幕開山葺↓§..℃︒量㎞8島﹃Φ︒酢︒噌)︑地域運輸局長(昏①7邑・芽農§H9諮・・§ぎ暑)︑〒リーダーフム空饗幕量§憎︒;①

幻‑︒一Φ凶‑qマ︒ロ島‑︒ヨ≧.℃︒﹁け)︑以上である.しかし︑このいずれの小委員会でも︑プライス下院欝が・以前・所属し

ていた︑銀行.財政.都市問題(︒⇔婁屠﹁屋舞罠9ぴ‑・邑琴ω)及び科学宇寧技術(︒・§①貿ρ銭↓Φ魯昌︒一︒αqξ両委貝会で︑習熟していたような法案の最終折衝(暴﹁言)は︑行われなかった・

フライス下院賛は︑下院歳出委員会における最初の会期の結果に︑少なからぬ満足を表明している・すなわち・冗九輩度の運漣出法案(斤§ω貰什騨叶喜塁8曇§量一)において︑彼は︑期間三年の主護通交通路建設

企画(三αqげ≦塁只oUΦg)に対する資金供与の初年度分二三〇〇万ドルを覆することに成功した・その他・リサ﹁

(14)

神 奈 川 法学 第32巻 第1号 52

(52}

チ・トライアングル地域(%Φ.・霞9↓冨馨§)における長期的な運輸需要ならびに大量輸送交通手段の選択肢に

関する研究費○○万ドルのうちの連邦政府負担分七五万ドル︑市バ菱通網整備のための素的な市忠部i郊外

連絡バ露線運行(ω曇ぎ国Φ﹁ω豊︒Φ)に不可欠のヴァンδムロの購入費に対する〒ー市への補助金︑ノー

スカロライナ州における州内鉄道網の追加を促進するための全米鉄道旅客輸送公社(﹀ヨ需艮)への資金供与額の別

枠の指定・妻直通路計画のための州規模大の環境データーべ支奮暦‑・叶Φ蕃Φロ≦.§Φコ叶鋤三・︒種餌σ餌ωΦ)の設立に

調oOΩω什.Φ・︒ひqω.什①).

質改暑二五〇万ドル︑予定導▽リ!ダ⊥フム空港に実験的レーダー.システムを設置することを命ずるFA

Aへの指示・などの確保があげられる.また︑農業歳出法案(書2琴Φ蓬には︑ノ支カロライナ州バイオテ

クノロジー.センターに対する連邦政府資金供与額のうちの残額一四五万ドルが含まれている︒その他︑ノースカロ

ライナ州立大学を本拠とする落花生や他の農産物に関する研究費の追加︑そして︑夢Φじu︒≦ヨ鋤口○﹁鋤︽ωoげ︒︒一︒h

芽量器︒毫器閃︒透¢⇒護ω曙に栄養科学調査研究セ・ノター(景き墓ωΦ餌喜6Φづ酔Φ吋)の建設費三五〇万ド

ル︑などが組み込まれている︒

じuo≦日9ρ口○類︽ω9︒o一の建設は︑プライス下院議員がW・G・B・ヘフナー下院議貝と提携し︑隣接下院議貝選

挙区選出の同僚議員のために唱道した企画による.ヘフナ十院議員は︑委員長の査定額を示す草案では︑︒u︒ξ

舞島尋ω︒ぎあ建設のために︑僅か一五〇万ドルが︑計上されているにすぎないとい・つ事実を知ったとき︑彼

は・委員長とそのスタッフの当該套疋額に決裁を下しつつあった部屋を訪れ︑当該数字の変更を迫り︑説得を続け

た・この説得が効を奏し・当該数字は︑二倍強に修正されたのである.同じー︑農叢出法案も︑プライ条院議員

が以前所属していた銀行・財政・都市問題委貝会において育成した郡部住宅建設利益(﹃霞巴ゴ2ω冒閃営けΦ﹁Φ斡ω)の社

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公共 政 策決 定 過 程 に お け る ア メ リカ大統 領 及 び 議 会 の 機 能 位 相 の

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53

会的実現の機会を︑彼に︑付与するに至った︒一九九〇年初頭のローリー市におけるプライス下院議員等の聴問会

は︑受給可能な連邦政府の資金援助を効果的に計画し︑あるいは︑活用し得るだけの専門的知識や特殊技術が・多く

の郡部地域では︑欠落状態にあるという事実を︑逆照射することになった︒その結果︑農務省農業家庭部(哨費B9

広oヨΦ︾ユaコ一ω什H餌鉱︒口・じΦ℃餌門§①簿︒h>αq﹁圃2ぎ﹃Φ)発議の諸施策は︑ノースカロライナ州においても︑また︑その他

の州でも︑散発的に︑利用されるにすぎなかった︒これ故︑プライス下院議貝等は︑非営利組織(き昌黛o捧︒﹁ひq雪憎

.簿鉱︒口)か郡部住宅建設案(鑓錨;o蕊圃口ひQ鷲8︒鋸一︒︒)を形成するために必要な施策準備援助として︑二五〇万ドルを・

歳出法案に書き加えることが可能となった︒こうして︑連邦政府による資金援助の未利用という陥没点をその積極利

用という隆起点に変質させることに︑彼らは︑成功したのである︒

下院歳出委員会委貝は︑他の同委員会小委員会からの援助を要請するために︑プライス下院議員を︑委貝会内の有

利な地位に昇格させた︒その結果︑労働・厚生・教育小委員会[い餌σo﹃‑踏諺ω(朗Φp・喜きα国¢ヨ讐Q︒①﹁≦Φω)‑国含B口︒コ

ω蝦げ︒︒日ヨ葺Φ㊦]は︑リサーチ・トライアングル・パーク内に︑全米環境健康科学研究所(2讐δ惹=房簿三Φ鼠穿≦ワ

oヨ①コ叶︒︒剛=Φ鎖一9ω︒δコ︒Φω)のための当初の建設費一七九〇万ドルの別枠を獲得した︒商務・司法・国務小委員会(O︒日日Φ﹁︒①‑}ロω鉱︒巾‑Q︒¢げ︒︒ヨ日葺ΦΦ)は︑先端技術開発費の増額を成就したほか︑ノースカロライナ州立大学とその他

の三大学における繊維共同調査研究施策に対する資金供与を積極的に勧告した︒エネルギー水資源開発小委貝会(閏コΦ﹃ゆq寄芝鋤仲Φ﹁∪Φ<Φ}o℃日Φ鼻ωロげ8ヨヨ凶簿Φ①)は︑ローリー市近郊のOO壱ωo{国昌ひq貯ΦΦ笏冨押Φにおけるリクリエーション開発のための特別の資金供与を︑歳出法案に編成した︒さらに︑外交活動小委員会萄o﹃虫αq鵠○冨茜瓜︒箒ω¢ワ8厳邑#Φ㊦)の報告書は︑経営管理学修士企業部隊(ζしu>穿8壱身ΦOo琶ω)に対する国際開発局(﹀伽qΦ口2♂二黒Φ7口山梓δコ餌一∪Φ<Φ一︒o白Φコ仲)の資金供与を支持した︒これは︑ノースカロライナ州立大学とその他の一五の経営大学院に

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神 奈 川 法学 第32巻 第1号 54

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よって提起された施策であり︑経営大学院の修了者若干名を︑東ヨーロッパに派遣し︑新たに組織された企業体の管

理6運営を援助することを目的とする︒そして︑復貝軍人︑住宅都市開発︑独立行政機関小委員会︹<>‑団CO

θΦ9耳ヨΦ巨o{山o¢ω冒αqp・⇒山¢吾きUΦ︿巴o℃ヨΦ巨)山臣α8Φ暮﹀αq魯甑Φωω98ヨヨ凶什需︒︺は︑協議のうえ︑リサ!チ.

トライアングル・パーク内における環境保護局の新建物造築のための計画補助金五〇〇万ドルの給付に合意した︒

このようにして︑プライス下院議貝は︑下院歳出委員会に占める地位によって︑自己の選挙区及びノースカロライ

ナ州全域における価値ある企画に対する支持を糾合し︑さらに進んで︑連邦政府活動の広範囲にわたるωO①︒件﹁煮ヨを

横切って︑資金供与水準と施策方向の両面に︑少なからぬ影響力を行使し得る機会に︑恵まれるに至ったのである︒

プライス下院議員の﹁社会福祉事業﹂の実態に明らかなように︑そうした﹁社会福祉事業﹂の展開は︑議員が全国

立法者としての地位を形成し保持してゆくために不可欠の基本的活動である︒

プ ラ イ ス 下 院 誉 が ・ 明 快 に 論 じ て い 掌 弘 ゆ 下 犠 出 書 会 に と り わ け 濃 厚 な 影 を 落 し て い る ︑ 欝 に お け る

全国的・地方的両関心の混合は︑議貝自身による自らの職務描写のなかに︑おのずと内造されている︒大部分の議貝

は・立法の提案と資金供与の確保︑議会の行動及び議員による選挙民利益の代表様態に関する解釈と説明︑現代にお

ける世人の政策要請と関心事へのスタッフの配置と予算の手当︑以上の諸点において︑選挙区への配慮を忘れない︒

議会における議員の生活は︑その存在を二分される︒ワシントンにおける生活と本拠地の選挙区における生活とが︑

これである・彼らの生活は︑この両極にまたがっており︑全国立法者としての仮構を借りて選挙区利益を主張すると

いう彼らの性状は︑その象徴にほかならない︒これ故︑議員は︑全国及び選挙区におけるスタッフの言動に統制と監

督を加え︑絶えず二極間を循環し︑同時に全国立法者と地方利益代表として積極的活動を推し進め︑規則を制定する

と同時に規則と対決する諸個人を援助する︒議員は︑全国立法者と選挙区利益代表とを切り分け︑それぞれ︑そこか

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公 共 政 策 決 定 過 程 に お け るア メ リカ大 統 領 及 び議 会 の機 能位 相(八)

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ら抽出される自己に投げかけられた選挙民のく一ω§一冒mσqΦを別個の位相に設定し︑再選確保と再選累積による全国立法者への志向という自己の基本目標を織り上げてゆく︒こうした二元的役割とその統合は︑議員が対応を学ばねば

ならないという緊張と重圧とを創り出す︒議員が︑二つの役割の一方にのみ︑視線を収敏させることは・許されない︒彼らは︑双方を重層化して透徹し得る視線を備えていなければならない・

こうしたことから︑議貝は︑﹁社会福祉事業﹂の遂行に︑少なからぬ努力を集中することになる︒現代の議員が・

もはや古典的表現ながら﹁法律の伝統的な形成者であると同時に︑連邦官僚構造と折衝する投票者の代理機関﹂(ω︒

ヨ ¢ 67 叶ぴ Φ < ・ 酢① 残 ω 馨 § 婁 曼 剛景 げ ① 翠 邑 幕 効 二 § ξ ω 量 邑 雪 き 量 鋤 8 ⁝ 影 と 指 称 さ れ る 所

以である︒

このさつな菓には︑連邦政府職能の拡木集中現象が存在することは・い・つ後た為・すなわち・含におけ

る連邦政府の施策と規制の劇的増大は︑議員を選挙政治の力学のなかに完全に組み入れ︑地方における公職占有者・実業利益︑そして︑何よりも︑選挙民に︑不可欠の地位にまで︑議員を押しあげるに至った・というのも・こうした公職占薯︑実業利益︑そして︑選挙民は︑連邦政府の定める煩珀ハな手続を首尾よ鋤り抜け︑公共事業契約の繕

を促進し︑連邦政府の厳格な規制を迂回するために︑ワシントンに"友人"(鹸Φ民)をもつことを・切実に必要とするからである︒このような状況は︑一方に︑大部分の議員の再選への機会を増殖すると同時に︑他方・とりわけ与党の場合︑彼らのホワイトハウスへの依存度を低下させ︑大統領の発する政党訴求の無視に対する罰則の適用への彼らの恐怖心を︑解放し蟹母することになる.この状況は・次の一文に示さ恥・

﹁一九五八年頃までは︑議会における投票の特徴は︑圧倒的に政党の政策路線に沿う投票にあった・したがって・

議会投票は︑二大政党を分割する一般政党路線の差異を︑広ー反映していた.しかし︑連邦政府の役割が・次第に増

(18)

神 奈 川法 学 第32巻 第1号 56

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大し・また・連邦政府の施策が︑漸次︑無数の人々の日常生活に触れるに至るとともに︑議員の自己の選挙区に対す

る関係も・変質する・時とともに︑政党の一員としてではなく︑個人として選挙されるようになり︑従って︑彼ら

は・次第に・選挙区への奉仕活動の非党派的・非イデオロギー的な給付者として︑選挙されるに至ったのである﹂︒

Mp(o凶ωo(;)(9︒αd︒︒17))Φ.︒Ω巷Oを引用しつつ︑同じことを︑次のようにいう︒

一〃彼に直接の利害関係のある問題に関する官僚機構の有利な裁定を否定され︑官僚機構による意思決定の延引に疲

労困憲し・それを通して彼が前進することを指示されている行政の迷路に混乱し︑あるいは︑誰に書類を提出してよ

いかも分らないとき︑選挙民は︑膏を頼り︑議員に援助を要請する.こうした援助の要請の手紙は︑議貝に︑少な

からぬ政治的利益をもたらす可能性を供与する︒もし議員が援助を与え得るとしたら︑彼は︑強固な味方を獲得する

ことができるであろう︒もし彼が無関心であるならば︑彼は︑票すら失うであろう︒

事実︑議員は︑我が国の政治体系のなかで︑独特の地位にある︒その地位は︑行政部の高官とのみ共有し得る地位

である・議員は・官僚機構による意思決定を促進し︑これに影響力を及ぼし得る権能を保持している︒この権能は︑

官僚機構が最も高く評価しているもの︑すなわち︑高額予算と新施策の授権とに対する議会の統制力に︑直接に由来

する・まさしく現実的意味において︑個々の議員は︑彼の選挙区のために︑官僚機構の公定力を剥離し得る作業の独

占的な供給者にほかならない﹂︒

このように・他者の存在を承認しない限度において︑今日︑個々の議貝は︑自己閉鎖に陥いることになる︒このこ(18)

とは︑次の二名の下院議員の言葉に︑覗われるであろう︒

﹁私は︑議会のいかなる行動についても︑責任を負わない︒私が議会における他の議員と同類となることは︑もと

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より︑私の望むところではない︒私が望むところは︑Qっ鋤ヨQり日鋤一一Φ団がいかに選挙区代表の職務を首尾よく遂行した

か︑ω坦ヨQっ日蝉一一Φ︽が何と主張したか︑そして︑ωmヨωヨ鎖一一①団がこの州の第三下院議員選挙区の住民にどのような奉

仕活動を展開してきたか︑以上によって︑審判を下されることである﹂︒

﹁私は︑選挙運動のテーマに対する配慮を忘れない︒人々が︑彼らの選んだ公職占有者に期待しているものは︑独

立である︒我々は︑我々の選挙文書のなかに︑"独立"という言葉を用いるほど︑無作法ではない︒しかし・我々は・

議会に屯うしている他の無法者から︑自らを︑区別しなければならない︒"彼らは恐ろしい︒しかし︑我々の仲間は

素晴しい〃︑これが︑我々の伝達しなければならない選挙運動のヨΦωω鎖αq①である﹂︒

聲 の 自 己 閉 讐 識 は ︑ ; に ︑ ﹁ 候 響 中 心 の 馨 運 動 ﹂ (§ 辱 叶㊦ 6 Φ 幕 尋 鋤 量 髄 ) に 象 徴 化 さ れ る ・

議員の自己閉鎖意識は︑二つに︑完結体としての自己の選挙区に円環的に囲饒されている議員の円環内の閉鎖空間

に対する過度の配慮として形象化される︒これは︑議員の意識の水面化に沈潜する選挙区利益最優先の深層の構造

と︑等価に還元されよう︒これは︑最近の苛酷な財政危機状況下におけるOo蒔ぴ魯︒旨Φ=Φσqぎ冨凱8に現われている・

連邦政府における財政赤字が︑まさに︑二〇〇〇億ドルに垂んとしていた一九九一年に︑議員は︑アーカンソi州に

おける電気ウナギ養殖場の開設に九〇万ドル︑そして︑アイダホ州におけるゴンドラ輸送システムの建設に五〇〇万

ドルというように︑不要不急の施設の建造に︑多額の資金を支出している︒同じく︑南カロライナ州のζ貯・コ$甲餌嵩什におけるOザ鋼﹃一Φω霊ロ︒貯嵩Φ蜜閏一ω8ユo国餌三碧一8の建設にも︑少なからぬ財政資金が割り当てちれた︒この場

食建国の父祖の天である℃一出︒評鵠.寓は︑南カロ}フィ函における彼の邸宅が簗される数年以前に︑既にこの世

を去っていたという歴然たる事実は︑度外視されたのである︒

議貝の遂行する﹁社会福祉事業﹂は︑こうして︑多彩・豊富な内容を形づくっている︒このことは︑アラバマ州選

(20)

神 奈 川 法 学 第32巻 第1号 58

{5$}

(21)

L(冒2)

(︒ρΦ×Φαωωαqo)(ΦΦσq86).

(ぴq969hZαζΦω)(餌ぐくαΦΦ一①)(卸

9$一Φ)調(qoσ一Φω09)(訂2)hぽΦ)

(剛ω︒︒9︒8)(お︒︒δ8Φ)(8o<ωo=bo)

(σqΦ×9Φ)(げωω9H)調(<ΦΦ︒︒一戦ω

α)退(①×ω8)(≦9︒9ひq{=Φαq)

ON{Φoひq)(匠ω︒︒20{σδω)(吋Φ6<ωσひq,

αq騨q)o2Φ9Φ㎝qΦω)

調(畳Φ3'・ωωgωσq§凶三9什︒・︒穿Φ一蝉)

(げα09Φω)(暁圃巴9ωΦ)(9︒αqα

ω9︒9︒)(08988ぴqooαoωΦω)(︒Φ

ω8)(窟σ一討9αqα一ユぴqΦαΦ$8)

6)

(22)開されている︒

げんに・一九七八年から一九八四年に至るまでの期間における全国的な世論調査によれば︑アメリカ成年人口の一

(21)

公 共政 策 決 定 過 程 に お け るア メ リカ大 統 領 及 び議 会 の機 能位 相

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五%は︑ワシントンにおける選挙された公職者︑したがって︑議員と接触した経験を有している︒このなかには・公

共問題に関する自己の見解の表明を希求した成年合六%が含まれる.明らかに︑この二つの範疇は重複する・議員

事務所は︑選挙民と議員とのすべての接触に関する正確な記録を保存しているわけではない・このため・このような接触回数を︑議員事務所が受理した選挙民からの問い合わせや要望の合算値に転換することは︑明らかに不可能であ

ろう︒一九八二年に︑公共問題に対する"意見"(o嘗鐵o嵩)項目については一七二︑"社会福祉機能"($ωΦω)項目については二五〇︑そして︑連邦政府の"企画"(胃o冨9ω)項目については二=︑以上の数の下院議員事務所を対象に︑各項目に対する選挙区からの質問や要請への対応を調査したところによれば︑下院議員は︑週平均・公共問題に

対する自らの意見を披渥する選挙民との接触(手紙と葉書を含む)三五四回︑個人的問題について援助を要望する選

挙民に対する﹁社会福祉機能﹂の実施九一回︑そして︑連邦政府の﹁企画﹂の選挙区への導入につき支援を求める地

方 も し ‑ は 州 の 政 府 か ら の 陳 竺 ・ 回 強 な 菱 消 化 し て ゆ か ね ば な ら 麺 二 九 八 六 年 の 別 の 馨 に よ る と ・ 選 挙

民との接触数︑﹁社会福祉機能﹂の実施数︑そして︑陳情数の合計は︑一一五三に上昇し︑このうちの二〇〇強が・

﹁社会福祉機能﹂の実施数である︒

も し 議 会 の 機 能 が ︑ 葎 を 制 定 し ︑ 行 政 部 の 蕩 を 監 視 す る こ と に あ る と し 飽 ・ な ぜ 立 法 者 で あ る は ず の 替

職 繕 雛 雛 は 鱒 鱒 侵 深 く 関 与 し て ゆ か ね ば な b な い の で あ う ‑ 含 の 問 ・ に 対 す る 解 答

﹁何びとも︑選挙区に対する周到な奉仕活動の実施を忘れたならば︑議会に︑議員として︑生き残れないであろう・

これは︑単純明快な事実である﹂︒

もとより︑現実は︑しかく単純ではない︒しかし︑︽選挙民のごきげんをとりたいとする願望︾(p紆ω圃掃8︒霞曙

参照

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(1) Potter, Pamela, The Most German of the Arts: Musicology and Society from the Weimar Republic to the end of Hitler’s Reich (New Haven: Yale University Press, 1998);

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