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九州大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

ASEANの自由貿易協定(FTA) : AFTAを中心として

助川, 成也

http://hdl.handle.net/2324/2236019

出版情報:九州大学, 2018, 博士(経済学), 課程博士 バージョン:

権利関係:

(2)

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

本論文は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の域内経済協力の中心であるASEAN自由貿易地域

(AFTA)について考察を行っている。ASEANは、従来、東アジアで唯一の地域協力体であり、

東アジアにおける地域協力の中心となっている。本論文では、AFTAに関して、第一にAFTAの制 度や規則の実態・発展、その背景、第二に企業によるAFTA利用の実態、第三に利用者側、特に 主要なアクターである日系産業界からのAFTAやASEANのFTAに対する制度改善に向けた働き かけについて考察している。

本論文の意義として、以下の点を挙げることができる。第一に、AFTAの制度や規則の実態と発 展、その背景についての詳細な考察を通じ、環境変化に対応して、ASEANが長期に亘り着実に 関税削減と制度改善に取り組み、AFTAが途上国にあって例外が極めて少ない、且つ東アジアを 代表する高水準のFTAになったことを明らかにした点である。第二に、企業によるAFTA利用の 実態について詳細な考察を通じ、ASEANが構築してきた東アジアでのFTAの中で、最も利用さ れているFTAであることを明らかにした点である。第三に、AFTAをはじめとしたASEANのFT Aについて、利用者側、特に主要なアクターである日系産業界からの制度改善に向けた働きかけ の考察を通じ、日系企業で構成されるASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)によるASE AN事務総長や経済大臣との対話を通じた提言活動が制度変更に大きく寄与したことを明らかに した点である。こうして本論文は、東南アジア経済とFTAの研究に新しい知見をもたらしている ものと評価できる。

本論文で考察した時期以降のAFTAの進展や非関税措置・障壁等の一層の解明が望まれるが、

これらの点は本論文の価値を損なうものではなく、今後鋭意追求すべき課題に属する。

以上の理由により、本論文調査会は、助川成也氏より提出された論文「ASEANの自由貿易協 定(FTA)―AFTAを中心として―」を博士(経済学)の学位を授与するに値するものと認める。

氏 名 助川 成也(すけがわ せいや)

論 文 名 ASEANの自由貿易協定(FTA)―AFTAを中心として―

論文調査委員 主 査 九州大学 教 授 清水 一史 副 査 九州大学 教 授 岩田 健治 副 査 九州大学 教 授 深川 博史

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