65 (284)
<論 説〉
ア メ リカ に お け る トラ ッ ク輸 送 産 業 の 規 缶U緩和
齊 藤 実
(構 成) は じめ に
第1章 規 制 の歴 史 的過 程
1.35年 自動 車運 送事業 者法 の成立 2.規 制下 の トラ ック輸送 産業 の実態
第2章8・ 年 自動輔 送事 業者法 と規制緩 和 の繍 的効果 1.規 制 緩和 へ の政 治的 プロセ ス
2.80年 自動 車運 送事業 者法 の特徴 3.規 制緩和 が もた らす経 済的効 果
第3章 規制 緩和後 の トラック輸 送産 業 の変 貌 1.小 規模零細 業者 の新 規参 入
2.寡 占化 の進 行 3.生 産性 の動 向 4.業 態 区分 の流動化
第4章 トラ ック輸送 産業 の不安定 化 1.企 業 淘汰 の進行
2.経 営状況 の悪化 3.労 働 条件 の悪化 4.安 全性 の問題 結語
は じめ に
ア メ リカ は197。 年 代後 半 か ら8・ 年 代 初 頭 にか けて多 くの産業 分 野 で大 幅 な 規 制緩 和 を実施 した.こ の劇 に,航 空 業 鉄 道 業 バ ス事 業 電 気 通信 産 業 放 送 事 業 銀 行 業 ケ ー ブル テ レ ビ沼 油 ・ガ ス・ そ して トラ ック継 産 業 と
多 方 面 の分 野 で規 制 緩 和 が実 現 され た の で あ る・ そ れ1まま さ に'930年 代 の世
66商 経 論 叢 第33巻 第1号
0283)
界 大 不 醐 に実 施 され た政 府 の民 間繍 へ の大 巾畠な介入 を除去 し
て,舳 な経 済 メ カニ ズ ム鱒 入 す る歴 史 的 な出糊 で あった.こ う した多方 面 にわ た る規 制緩 和 の うち・ と りわ け苦痛 を伴 う深 刻 な繍 的蘭 を 引 き起
こ した分 野 が銀 行 業 の貯 翻 膿 関 と交 通 珊 の トラ ック輸送 産 業 で あ る と いわれ
て い る。
そ の鰍 で は トラ ック輸 送 産業 の規 制緩 和1まアメ リカ繍
にお い て も鞭 な 存 在 にあ る といえ よ う・ 本論 の課題 は ま さに この アメ リカにお け る
トラ ック輸 送 産 業 の繍 緩 和 で り・ そ の全体 的 な關 を把握 しよ うとす る も
の で あ る.ア 刈 力 に お け る トラ ック輸 送 産 業 の榊1緩 和 は198・ 年 自動 韓 送 事 業
者 法1こ よ って実 施 され・ これ に よ って ア メ リカ の トラ ック輸 送 産 業 は198。 年 代 か ら go年 代 初 頭 にか けて大 きな変 貌 を遂1デた
.小 論 の メイ ンテ ーマ は規 鞭 禾。が ト ラ ック輸送 産 業 に与 え た イ ンパ ク トで あ り
,8・ 年 代 力・ら9・ 年 代初 頭 に か けて アメ リカの トラ ック輸送 産 業 襯 制緩 和 に よって いか に変 貌 したか を実証 的1こ 分 析 す る ことで あ る。
これ らを充分 に理解 す るた め に は・ それ以 前 の規 制 が 実施 され て い塒 代 の 規 制 政策 の特 徴 や トラ ック輸 送 産 業 の実 態,さ らに規制 か 槻 制 緩 和 へ の プ ロ セ スを踏 まえ て お く腰 が あ る
・ そ こで小 論 は最 初 に トラ ック輸 送 産 業 に規 制 が 課 せ られ る よ うに な った193・ 年代 の 時代 的 な韻 か ら始 ま り
,1935鮪 動 韓 送 事 業 龍 の成 立 とそ の特 徴・ 第 二 次 大 戦 後 か ら197・ 年 代 まで の長 期1こ 及 襯 制 時代 の トラ ック輸 送 産 業 の実 態 を分 析 し
,さ らに7・ 年 代 後 半 か ら顕 在 化 す る規 制緩 和 に向 けた政 治 的 な動 き もフ ォ ・鴫 て い る
.こ う した いわ1ま 規 制緩 和 の前 史 を踏 まえ た うえ で・ メ イ ンテ ー マへ と勘 轍 とな って い る
。 なお ア メ リカ にお け る トラ ック輸送 蝶 の欄 緩 和 に関 して は
,っ い最近 で も大 き雛 腓 見 られ た・ ク リン トン政 権 の もとで1994年 ト
ラ ック輸 送 産 業 規 制 改..(TruckinglndustryRegulat・ryRef・rmA ct・f1994:TIRRA)が 施 行
され・さ らに徹 底 し槻 制緩 和 が 実施 され た
.ま た1996年 に は連邦 政 府 の規 制 主 体 で あ るICCそ の もの も廃 止 され た
.ご く最近 の アメ リカの トラ ック輸送 産 業 にお け る欄 緩 和 は再 び ドラス テ ィック嬢 開 を見 せ て い るの で あ る.ノ」、 論 で は分 析 の 時期 を と りあ え ず199・ 年 代 初 頭 まで と し
,こ う した ご く最 近 の
(282) ア 測 力 に お け る トラ 。ク輸 送 産 業 の 規 制緩 和67
動 向 は改 め て別 の機 会 に論 じる ことに した い。
とこ ろで,こ の よ うにア メ リカの トラ ック輸 送 産 業 の規 制 緩和 を分 析 す る直 撚 働 機 は,現 在 進 行 して い るわ が 国 の トラ ック継 産 業 の規 制 緩 和 に あ
る.周 知 の よ うに,わ が国 で は規制 緩 和 の実 施 鍾 要 な政策 的課 題 とな ってL1 るが,物 流 を担 う トラ ック'J産 業 もそ の奏像 とな って い る・現 在 わ が国 の ト
ラ ック継 産 業 の規制 緩 和 はそ の方 向1性が よ うや く定 ま ったば か りで あ り・ そ の本 格 喉 施 は今後 の課 題 とな って い る・ そ こで規 制 緩 和 に よ って いかな る影 響 が生 じ,ト ラ ック輸送 産 業 が どの よ う}こ変 化 す るのか は勲 て興 味 あ る事 柄 で あ り,規 制 緩和 を考 え る うえで鞍 な分 析 女寸象 とな って い る・
い うまで もな く規 制緩 和 はわが 国 に固有 の もで な く泄 界 の先 進国 に樋 す る現代 の政策 課 題 で あ る.そ こで現 在 わ が国 で働 られ て い る規常II緩和 を考 え る うえで,他 国 の事 例 研 究 を行 う腰 性 力塙 ま って い る・ ここで は規制 繍 口の
「先進 国 」で あ るア メ リカ に着 目 して,ア メ リカの トラ ック輸 送 産 業 の規 制 お よ び規制 緩 和 を対 象 と し,歴 史 的過 程 を踏 ま えて 規制緩 和 に よ る トラ ック継 産 業 へ の影響 を蜥 しよ う とす る もので あ る・ 今 後 改 めて トラ ック継 産 業 の産 業 髄 お よび規 制 緩 和 政策 の 日綱 際 比較 を行 いた い と考 え て い る・ 小論}まそ
の ため の第 一 段 階 と して位 置 づ け られ る。
第1章 規 制 の 歴 史 的 過 程
ア メ リカ にお い て198・ 年 に トラ ック輸 送 産業 の 規制 緩 和 が行 わ れ たが・ そ れ以 前 は政 府 に よ る=i'な 規 制 が トラ ック運 送 業者 に対 して実 施 され て いた・
トラ ック運 送業 者 に対 す る規 制 の端緒 はニ ー デ ィー ル時期 まで遡 り・ トラ ッ クt」 産業 に対 す る規 制 は実 に4・ 年 以 上 の歴 史 が あ る・ い うまで もな く鱗lj 緩 和 を蜥 す るため に は覗 制 の歴 史 的過 程 を踏 まえて お くこ とが腰 祠 欠
とな る0
そ こで本 章 で は,ま ず トラ ック輸 送 産 業 に規 制 力Z実施 され た35年 働 輔 送 事 業者 法 の成立 の韻 か ら,35年 自動 韓 齢 業 者 法 に よ る トラ ック運 送 業
者 に対 す る規 制 の具体 的内 容 を明 らか}こす る・ そ して次 に厳格 槻 制 が実施 さ
68商 経 論 叢 第33巻 第1号
0281)
れ・ トラ ック運 送 業都 いか に行 動 し
・結 果 的 に トラ ック輸 送 産 業 に対 す る規 制 が ア メ リカ繍 に どの よ うな影 響 を及 ぼ した の か: .時 代 の 実 態 を分 析 す
る。
1.35年 自動 車 運 送事 業 者 法 の成 立 (1)大 不 況 下 の成 立
ア メ リカで は1935年 に 自動 韓 送 業 者 法(M
・t・rCarrierAct。f1935)幟 立 す る こ とに よ つて・ トラ ック運 送 業 者 に対 す る政府 の規 制 が 開始
され た.以 後 80年 の 自動 韓 送 事 業 者 法 の成 立 まで
,じ つ に4・ 年以 上 の長鯛 に わ た って トラ ック輸 送 産 業 は政 府 の厳 格 な規 制 の も とに置 か れ たの
で あ る。
35鮪 動韓 齢 鞘 法 が 制定 され た時代 的 な背景 と し
て,「 世界 大 不 況 」 と 「ニ ユー デ ィール膿 」 を考 え る腰 が あ る
.ま さ に この醐 に ア メ リカ経 済 は大不 況 の ま っただ中 に あ り・ 企業 の倒 産 と労 鯖 の失 業 が 急増 し,未 鮪 の混 乱 に陥 った・ こ う した状 況 を打 開 す るた め に
,ル ー ズベ ル ト大 纈 の も と で いわ ゆ る 「ニ ユー デ 仁 ル政策 」 が 展 開 畝 賄 の経 済
に対 して政 府 の積 極 的 な介 入 が行 わ れ・繍 全 体 に対 す る政府 の役 割 や機 能 が急激
に拡大 した の で あ る。
と ころ で・1930年 代 にお け る ア 刈 力 の基 幹 的貨 物 輸 送 手 段
は鉄 道 で あ っ た・鉄 道 は19世 紀 の輸送 機 関 といわ れ て い る力拡 大 な
アメ リカに お け る糧 貨 物輸 送 の た め の基 幹 的 輸送 手 段 は依然 と して鉄 道 で あ
った.こ れ と同 時 に ト ラ ック輸送 も この時 期 腱 実 に拡 大 した
・ 自動 韓 業 が第玖 世 界 大戦 中 の軍 轄 要 を挺 子 と して飛 躍 的 に発 展 し汰 戦後 糧 生 産 方式 が賭 した
.こ れ1こ よ って輸 送 手 段 と して の トラ ックの供 給 体 制 縮 築 され た
.さ ら1こ1921年1こ 連 邦 道 路 法(FederalHighwayAct・f1921)醐 定 され て
,道 路 畷 費 用 を連 邦 政府 と州 政 府 の折 半負 担 によ る一 イ ウ エイ緬 が実 施 され
,こ れ に よ って交 通 イ ンフ ラで あ る道r.:iicy備が働 られ た
・ こ う した背 景 の も とに193。 年 代 に は トラ ック輸 送 が急 速 に台頭 したの で あ る
。
しか し大 不 況 は醗 期 に あ った ア メ リカ の トラ
ック輸 送 産業 を 醒 し,こ れ
ア メ リ カ に お け る トラ ッ ク輸 送 産 業 の 規 制 緩 和69(280)
に よ って トラ ッ ク継 産 業 は搬 の 混 舌Lに陥 っ た・ 不 況 の深 刻 化 に よ って 貨 物 継 霰 が瀦 に 低 迷 した.輸 送 す る貨 物 が 減 少 して い る に もか か わ らず ・ ト
ラ ッ ク輸 送 市 場 へ の新 規 参 入 者 が 相 次 い だ・ 失 業 者 が 急 増 す る な か で ・ 多 くの 人 々 が 中 古 トラ ッ ク 蠣 入 して トラ ッ ク運 送 業 を始 め た の で あ る・ トラ ック運 送 業 妙 な い手 持 飴 で 騨 に始 め る こ と の で き る事 業 で あ っ た・ こ の た め 大 不 況 期 に オ ー ナ ー ・オ ペ レ ー ター(・wner・perat・r'臥 業 者)槍 め 移 くの
トラ ッ ク運 送 業 者 が輸 送 市 場 に ひ しめ い た の で あ る。
当 時 基 幹 的 な 輸 送 手 段 で あ る鉄 道 は,1887年}こ 制 定 さ れ た 州 髄 商 法(lnte「‑
stateC。mmereceAct)に 基 づ きICC(InterstateC・mmerceC・missi・n:州 髄 商委 員会)よ って 参 入 退 出 や 運 賃 を 厳 し く朧1」 さ れ て い た ・ しか し擁 期 に
あ っ 噺 興 の トラ ッ ク輸 送 産 業 は,ICCに よ る この よ う な繍 的 規 制 を課 せ られ て い な か っ た 。 トラ ッ ク輸 送 産 業 は い わ ば 「野 放 し」 状 態 で あ っ た。 こ の よ うな 状 態 で 新 規 参 入 が 相 次 ぎ供 給 力 が 大 幅1こ増 大 した が ・ 不 況 に よ っ て 霰 は大 幅 に減 少 した た め 著 しい 需 給 の ア ンバ ラ ン ス が 生 じた ・ こ の た め トラ ッ ク 運 送 業 者 間 の 過 当競 争(exCessivec・mpetiti・n)が'」 広 げ られ た ・ 鱒 激 化 に よ って 採 算 性 撫 視 した極 端 に 低 い運 賃 力a形成 さ れ ・ 全 般 的 に 運 賃 は大 幅 に下 落 した.ま た輸 送 サ ー ビ ス の質 も大 幅 に低 下 した ・ さ らに 過 当 競 争 徽 り広 げ られ る な か で 倒 産 す る トラ ッ ク運 送 業 者 が 続 出 した・ これ に よ って 経 済 全 般 に
C2)
も悪 影響 を及 ぼ した。
トラ ック輸 送 産業 の混 乱 した状 態 は政 府 の厳 格 な規 制 下 にあ る鉄 道 業 に大 きな影 響 を与 え た.過 当競 争 に よ る トラ ック運 賃 の低 下}ま・ トラ ック と競 合 関 係 にあ る鉄道 の貨物 を トラ ック輸 送 へ移 行 させ た・ この た め鉄 道 は嘱 の貨 物 霰 の減 少 を余faく され,そ の経 営 は著 し く不安 定 にな った・ 規制 され て い な い トラ ック運 送 業 者 は 自由 に運 賃 を値 下 げす る こ とが で きたが,鉄 道 は厳 格 な運 賃 規制 の もとで 舳 に運 賃 澱 定 で きな カ・った・ と りわ け鉄道 は付加 価値 の高 い商 品 に対 す る運 鰍 定 を高 め に設 定 して いた た め に・ この貨 物 輸送 分 野 で の トラ ックの大 幅 な侵 食 を余 儀 な くされ た ので あ る。
そ こで鉄 道 の経 営 者 た ちは,規 制 され て い な い トラ ック運 送 業者 が貨 物輸 送
70商 経 論 叢 第33巻 第1号
0279)
市場 で儲 鰍 に振 る舞 って い る こ と こそ 問題 で あ り
,貨 物輸 送 市場 の撹腰 因 であ る トラ ック運 送 業 都 鑓 と同 じよ うに鰹 な規 制 の もと1こ置 くこ とを 主 張 す る よ うにな った・ この よ うに193・ 年 代 の前 半 に お い て トラ
ッ ク輸 送 産 業 を規 制 の枠 に はめ よ うとす る考 え方 は,当i幹 ㈱ 送 手 段 で あ る鉄道 の経 営 者 のあ いだ で強 く持 たれ て いた ので あ る。
鉄 道 の経 営者 に比 べ る と・ トラ ック運 送.̲自 身 や荷 主蝶 か らの規 制 を求 め る動 き は さほ ど強 くなか った・ しか し既 存 の トラ ック運 送 業 者 は襯 業 都 市 場 を撹舌Lする こ とを簾 た し政 府 に よ る規 制 に よって運 賃 が固定 さ姉 場
の秩序 が保 たれ る と鵬 した・ さ らに荷主 企 業 は儲 鰍 な トラ ック運送 業者 に強 い不 瀧 抱 いて いた・ 規制 され て い な い トラ ック運 送 業 者 は謹 備 力杯+
分 な トラ ックで運 行 した り・ 何 の通 知 もな く突 然輸 送 を 中 止 した り
,貨 物 の荷 傷 み を保 証 しなか った り・ さ らに運 送 契約 嚇 手 に破 棄 した り した
.こ う した 行 為 が 瞠 的 にh返 され た ので あ る.こ の ため に荷 主蝶 もこの よ うな横 暴 に振 鋤 トラ ック運 送業 者 を規 制 に置 く ことが腰 で あ る と考 鍵
。 た だ し後 の規 制 との関 係 で重 要 な動 きを見 せ た の が
,齪 お よ 膿 業 団 体 で あ る・ 駒 のよ うに ア メ リカは 「世 界 の食 糧 庫 」 と呼 ば れ る一大 農 業生 産 国 で あ り当 時 ア 刈 力繍 に全体 に 占 め る農 業 の ウ エイ トは非 常 に大 きか
った。 初 めて鉄道 に対 す る連邦 政 府 の規 制 が 実施 され た の も
,グ レン ジ ャ哩 動(Gra‑
nge「Movement)と 呼 ばれ る アメ リカ中 西部 の農 民 運動 の成 果
で あ った ことか ら も容 易 にわか る よ うに濃 民 及 膿 業 団体 。緻 策 の形 成過 程 に働
て大 きな 政 治 的影 勘 を もって い た・193・ 年代 に お し・て農 民 お よ び麟 団 体 は
,ト ラ.
ク運 送業 者 に対 す る連 邦 政府 の規 制 を好 ま なかった.特 に 自分 た ちの商 品 で あ る穀 物 や トウ モ ・ コ シを輸 送 す る トラ ック運 送 業 者 に規 制 の網 にか け る
こ と は,運 賃 の上 昇 に結 びっ くと反 対 した ので あ る
。 この ため後 で詳 しく述 べ る よ うに滅 立 した35鮪 動 韓 送 事 業 者 法 で は穀 物 等 の農 産 物 は規 制 対 象 除 外 商 品 とな り,連 邦 政 府 の規 制 か ら外 され たの で あ署
。 さ らに トラ ッ ク輸 送 産 業 へ の 規 制 に熱 己・だ っ た の は
,鉄 道 の 経 営 者 の 他 に 政 策 立 案 者 や エ コ ノ ミス トた ち で あ っ た.特 に 当 時 の エ コ ノ ミス トは,繍 的 規
ア メ リ カ に お け る ト ラ ッ ク 輸 送 産 業 の 規 制 緩 和71/278)
制 の よ う に競 争 を制 限 す る政 府 の 介 入 に対 してar・ 的 に臆 的 で あ った と4'わ れ て い る.多 くの エ コ ノ ミス トは,ト ラ ック輸 送 産 業 が 大 不 況 下 で 繰 り広 げ ら
れ て い た 破 滅 的 な 競 争(destructivec・mpetiti・n)に よ って 弱 体 化 して し ま う も の と懸 念 した.ま た 当 時 の 予 想 もつ か な 噺 鯵 入 の 増 力・過 剰 能 力 の形 成 薩 の増 加,さ ら に運 賃 差 別 や 不 適 切 な サ ー ビ ス の横 行 に よ つて ・ トラ ッ ク輸 送 を 利 用 して い る荷 主 蝶 の 物 流 に悪 影 響 を 与 え ・ そ れ に よ って 結 果 的 に繍
全 体 が 大 き な影 響 を被 る と考 え られ た.ト ラ ッ ク輸 送 産 業 は他 の輸 送 報 と同 様 に 「公 畑 が あ り,政 府 は この 「公 難 」 を(5)持 す る た め に トラ ッ ク輸 送
産 業 を 規 制 す べ きで あ る と考 え られ て い た の で あ る。
こ の よ う な 背 景 の も とで1935年 働 輔 送 事 業 者 法 が 成 立 す る・ ル ー ズ ベ ル ト大 統 領 は,1933年 にICCの 委 員 長 で あ っ た ジ ョ セ ブ.イ ー ス トマ ン (J。sephEastman)を 連 邦 運 輸 謹 官(FederalC・ ・rdinat・r・fTranspo「tation)に 任 命 し た.イ ー ス トマ ンに与 え られ た 任 務 は・ 大 不 況 に よ って 混 乱 した ア メ リ
ヵ の運 送 業 を 聴 す る た め に 新 た 館 律 を提 案 す る こ とで あ っ た ・ 当 時 搬 的 で あ っ た 考 え 方 は,規 制 が 行 わ れ て い な い トラ ッ ク継 産 業 は 「弱 肉 強 創 の 世 界 に な って お り,そ れ が結 果 的 に ノ1・顯 荷 主 に 対 す る差 別 的 運 賃 の設 定 や ・ 採 難 の悪 い 槻 模 な 繊 社 会 か らの 腿 を 招 く もの と考 え れ て い た ・ この ま
襯 制 が 行 わ れ な け れ ば 漬 物 輸 送 の 飲 性 が繍 で き な い ば か りか ・ 鉄 道 経 営 に 穗 影 響 を 及 ぼ す もの と考 え られ た・ こ う した 考 え 方 は政 府 の 陸 上 継 の 規 制 機 関 で あ るICCや 全 国 鉄 道 協 会(Nati・nalRailr・adAss・ciati・n)・ 荷 主 企 業 に 顯 す る もの で あ った.こ の よ う砿 範 囲 に 及 ぶ 支 持 を 得 て ・ トラ ッ ク運 送 業 者 を 繍 す る 働 輔 齢 業 者 法 が1935年 に 議 で 可 決 さ れ 成 立 した の
で認 。
② 厳 しい参 入 規 制 と運 賃 規制
この よ うに して35年 自動 輔 送事 業 者 法 が葡1定され たの で あ るが・35年 自 動 車 運 送事 業 者 法 は4つ の明確 な 目標 を掲 げて い る。
1)運 送 業者 の競 争 楯 理 して安 定 した トラ ック継 産業 を形 成 す る・
72商 経 論 叢 第33巻 第1号
C27'1 2)サ ー ビスや施 設 の格 差 を最 小 限 にす る
。 3)運 賃 は適 正 で安 定 してお り
,差 別 的 で あ って はな らな い。
4)購 状態 帷 全 な運 送 業 者 によって信 頼 で きるサ ー ビスが提 供 され る これ らの規 制 の 目標 設 定 は・ ま さ し く193・ 年 代 の大 不 醐 の もとで鞘 競。 争 に陥 った トラ ック輸 送 蝶 の状 態 を端 的1こ反 映 した もの とな
って い る.こ う した 目標 を猷 す るた め に35年 自動 韓 送 事 業 者 法 で は
,従 来 鉄 道 を規 制 し て きたICCに 対 して・ トラ ック運 送 業 者 の嶺 規 制 や トラ ック輸 送 糊 へ の 参入 ●退 出規 制 な ど広 範 囲 に及 襯 制 の榔 艮を与 え た の で あ る
.そ して35年 自動 韓 送 事 縮 法 に基 づ い て・ICCは4・ 年 以 上 の長 期 に わ た って トラ
. ク運 送業 者 に繍 的規 制 を課 し酷 果 的 に トラ
ック輸 送 市場 にお け る競 争 を大 幅 に制 限 したの で あ る。
と ころ で・35年 自動 韓 送 事 業 者 法 の規 制 の対 象 は複 雑 に分 類 さ
れ て い た (図'参 照)・ まず35年 自動 韓 送 事 業 者 法 は
,あ くまで トラ ック輸 送 サ ー ビス を商 品 と して販 売 す る事 業 者(f・r‑hire)を 対 象 と して いた
.い うまで もな くi 自分 の貨 物 を 自か らが 賄 す る トラ ックで輸 送 す る 自家 用(
private)は 除外 さ れ る・さ らに35鮪 動 韓 送事 業 者 法 の対 象1ま
,麟 の州 に またが る州 際(in.
te「state)の貨 物 の輸 送 に従 事 す る トラ
ック運 送 業 者 で あ った.州 内(intraState) で完結 す る貨物 輸 送 に従事 す る トラ ック運 送 業 者 に対 す る規 制 は州 政府
のr で あ り・ こ う した貨 櫨 送 に従 事 す る トラ
ック運送 業 者 腱 緻 府 規 制 の醜 外 で あ った。
ま た35年 の 自髄 運 送事 業 者 法 にお い て聾 な点 は
,規 制(regulated)と 規 制 除外(exempt)の 区別 で あ る・ ビジネス と して の トラ ック運 送 業 で も欄 対 象領 域 は 当然ICC嚥 格 な欄 下 に置 力zれるが
,他 方 でICCの 規 棚 象 外 の トラ ック運送 業 の領 域 も存 在 して いた
・ これ は 自家用 の ほか に濃 産 物輸 送 さ らに コマー シ ャル ゾー ンの3っ の鯛 除 外領 域 で あ る
.ま ず 自家用 は 自 ら所 有 して い る貨 物 を輸送 す る限 りにお いてICCの 欄 を受 けな い
.ま 罎 産 物 輸 送 に従 事 す る トラ ック運 送 業 者 は諭 送 サー ビスを 商品 と して騎 し
て もI CCに よ る参 入 や運 賃 の規 制 は受 け な4、
.さ らに都 市 の コ マー シ ャル ゾ ー ンの
アメリカにおけるトラック輸送産業の規葡1緩和73(276)
輸 送 に関 して も同 じ規 制 対 象 外 と な って い る。
そ こでICCの 規 制 対 象 と な る トラ ッ ク運 送 業 者 の輸 送 領 域 で あ る が ・ そ れ は大 ま か に い って2つ 分 野 に分 力aれ る・一 般 運 送 業 者(c・mm・ncarrie「)と 特 定 運 送 業 者(C。ntraCtCarrier)で あ る̲̲̲..0般運 送 業 者 と は不 齪 多 数 の 荷 主 に輸 送 サ ー ビ ス を 商 品 と して 提 供 す る も の で ・ 路 縫 行 の 形 態 別 に 定 路 線(「egula「
r。Ute)と 碇 路 線(irregUlarr・Ute)に 分 れ て 、・る・ さ ら に こ れ カr一 商 品 の 運 送 業 者(generalfreight)と 鰍 商 品 の 運 送 業 者(specialized)1こ 分 か れ て い る・
前 者 は 広 い 範 囲 の 商 品 を 輸 送 す る こ と カまで き る が ・ 後 者 は 限 定 さ れ た貨 物 や タ ン ク 。 一 リー と い っ た鰍 な 輌 を 使 用 す る トラ ッ ク運 送 業 者 で あ る・ この よ う な一 般 運 送 業 者 に対 して も う一 つ の 特 定 運 送 業 者 と は ・ 稽 定 多 数 で は な く 特 定 の 限 定 さ れ た 荷 主 と運 送 契 約 を 結 び諭 送 サ ー ビ ス を 提 供 す る トラ ッ ク運
{7)
送 業 者 で あ る。
35年 自動 輔 齢 業 者 法 で は洲 際 の トラ ッ ク輸 送 サ ー ビ ス を 商 品 と して 提 供 す る トラ ッ ク運 送 業 者 に 厳 しい参 槻 制 力潔 られ た ・ す べ て の一 般 運 送 業 者 はICCが 発 行 す る営 業 免 許(・peratingcertificate)繍 尋 し な け れ ば な らな
い.ま た 特 定 運 送 業 都 同 じ くICCカ ま発 行 す る許 可(permissi・n)を 取 そ尋 し な け れ ば な らな い.そ こで 新 規 参 入 都 こ与 え る免 許 や 綱 の 条 件 が 問 題 と な る・
35年 自動 輔 齢 業 者 法 の 規 定 で は漸 た に トラ ック輸 送 市 場 に参 入 を 望 む 者 は 自 らの 営 業 活 動 が 「公 共 の便 益 と必 要 ↑生」(publicc・nvenienceandnecessity) を 満 た す も の で あ り,な お か つ 輸 送 サ ー ビス を提 供 す る こ と に 自 らが 「適QL,
そ の意 志 を 持 ち,な お か つ 可 能 で あ る」(fit,willing,andable)こ と を証 明 しな け
Cg)
れ ば な らな か った。
さ らに営 業免 許 の取 得 を希 望 す る者 は あ らか じめ次 の点 を翻 しな けれ ば な らなか った.ま ず提供 しよ う とす る輸 送 サ ー ビスが既 存 の事 業者 で は祠 能 で あ り,な お かつ 既存 の事 業者 が 同 じよ うな輸送 サ ー ビス齪 供 す る意 志 が な い
ことで あ る.つ ま り新 規参 入 に よ って既 存 の事 業 者 に影 響 を与 え な い こ とを証 明 しな けれ ばな らなか った ので あ る・ この ことは逆 に既存 の事 業者 が新 規参 入 に よ って経営 が大 き く影 響 され る と予 想 して反対 を表 明 した り瀬 規 参 入者 に
74商 経 論 叢 第33巻 第1号
図1ア メ リ カ に お け る ト ラ ッ ク 翰 送 の 事 業 区 分
トラ ック輸 送 MotorCarrierIndustry
0275}
欝 篤。艶
c諾 。,
雑 貨 GeneralFreiht
不 定 路 線 larRout
規 制 除 外 Exempt
Cantraet
特 殊 貨 物 Specialized
混 載 貸 切
Ls{}e・tben‑Tnlcklo融dT
職cklo乱d
[コ はICCの ㈱ 対 象を示 す.
(資料)Blomqui・t ,TheEffe・'・fDeregulationonMotorCarierFi
̲dDrivers,p .21.
対 抗 して 既 存 の業 者 が 襯 参 入 者 と 同 じ輸 送 サ ー ビス を 提 供 しよ う とす 繊 申 請 して い る襯 参 入 希 望 者 に は営 業 免 許 力獣 られ な い こ と
に な る.こ の よ う に襯 参 楮 に 証 明 す 礒 務 を 負 わ せ る方 法 は渓 質 的
に 強 固 な 参 入 薩 を 形 成 す る こ と に な っ た の で あ る。
こ の よ うに取 得 が 騰 な営 業 鰭 で あ るが
,仮 に 営 業 免 許 を 取 得 して もど の 貨 物 も舳 に 州 際 輸 送 が で き る わ け で は な か っ た
.営 業 鰭 は輸 送 す る 商 品 を
ア メ リ カ に お け る ト ラ ッ ク 輸 送 産 業 の 規 制 緩 和750274)
特 定 化 して お り,ま た輸 送 す る商品 の発地 と着地 も特 定化 して お り・ さ らに輸 送 の ルー トもあ らか じめ齪 され た うえ で発 行 され た・ このた め トラ ック運 送 業 者 は営 業免 許 を取 得 して も,極 めて限 定 され た徽 で しか事 業 を展 開す る こ
とが で きな か った.こ う した事 顯 域 を大 幅 に限 定 した営 業免許 の発 行 は消 業 徽 を 限定 化 す るなか で結 果 的 に競 争 を制 限 す る よ うに機 能 した ので あ る・
この悦 規制 時 代 の終 わ りに は既 存 の トラ ック運 送 業者 に よ る営 業 免許 の 申 請 が急 増 す るが,そ れ は そ れ ま で 匡艮定 さ れ た事 顯 域 を拡 大 す る もの で あ っ
て,そ れ はICCに よ る営 業 免許 の 限定 性 紬 来 す るの で あ る・
さ らに嶺 規 制 で あ るが,35年 自動 輔 送 事 業 者 法 で はICCに 対 して ト ラ ック運 送 業者 の運賃 を規 制 す る広 範 な権 限 を与 え て いた・35年 自動 輔 送 事 業者 法 で は,「す べて の運 賃 は合理 的 で あ り・なお かっ 差別 的 で あ つて はな らな
い」 と齪 されて い る.ト ラ ック運 送 業 者 は 「趾 かつ 合理 的 な」(justand reas。nable)韻 を定 め て,こ れ を遵 守 しな けれ ばな らな い・さ らに トラ ッ燵
送 業者 は,す べて の運 簾(tariff)を 実 際 に使 用 す る3・ 日前 にICCに 登 録 (file)し て これ 舩 表 しな けれ ば な らな い・ しか もフ ァイ ル され た運賃1こ関 し て他 の トラ ック運送 業 者 か ら異 辮 し立 てが あ っ腸 合 に・ICCは フ ァイ ル され た運 賃 につ いて:a.̲す る権 限 を も って4・た・ も し謹 し耀 賃 が差 別 的 で あ って公 正 で な く合瑚 で な い と判 断 され た場 合 に1ま・ICCは そ の運賃 に対 して変 更 命令 を下 す ことがで きた.こ の よ うに・ICCは トラ ック運 送 業 者 の 運 賃 設 定 に関 して強 い権 限 を持 って い た ので あ る。
と ころで この連邦 政 府 に よ る州 際 トラ ック継 を規 制 す る35鞘 動 輔 送 事 業者 法 が原型 とな って洛 州 の トラ ック運 送業 都 対 す る州 内規 制 が次 々 と 作 られ て い った.先 に述 べ た よ うに ア メ1タカで は連 邦 と州 の権 限 が 聴 こ分 か れ て お り洲 を また が る輸 送 に関 して}ま連邦 政 府 の権 限 で あ るが洲 内 の輸 送 に関 して は州 の̀:r・とな る.丼1内 継 に従 事 す る トラ ック運 送 業都 対 す る州 政府 の規 制 は漣 邦 の35年 自動 輔 送 事業 者 法 の成 立 を受 けて1930年 代 後半 か ら各 州 で次 々 と成 立 した.そ して結 果 的 に デ ラ ウエ ア州 とニ ユー ジャー ジー 州 を除 くす べ ての 州 にお い て,一 般 貨 物 の州 内運 送業 者 に対 す る参 入 や運 賃 に
76商 経 論 叢 第33巻 第1号
X273)
関す る規制 が課 せ られたのであ る・ その鰍 で35年 働 韓 送 事業者法 は単
蹴 ㌶ 欝 謄 く・全米の州内トラツク輸送に対しても非常に大
35年 閥 韓 送 事 業 者 法 は洲
‑¥送1こ 篠 す る トラ ック運 送 業 者 に厳 しし、
参入 欄 や運 賃規 制 を糺 線 的 に トラ
ック運 送 業 者 間 の競 争 を大 幅 に制 限 す る もの であ つた・現 在 か ら考 え 繊 あ ま りに も厳 し
い参 入 規 制 や運 賃 規 制 縷 施 され て・ トラ ッ ク運 送 業 者 の競 争 力.・大 幅 に腿 され
,や が て そ の ため の 轄 纈 在 化 す る こ とに な るの で あ る力寝 れ は世 界大 不 況 と
い う働 て 混乱 した繍 状 況 の なか で過 当競 争 や破滅 的競 争 を繰 り広 げ
る トラ ック輸 送 蝶 をrE;r化 す るた め に淀 程度 必 要 な政策 で あ
つた と考 え るべ きで あ る
.そ の意 味で35年 自動 韓 送 事 業 者 法 は
・ 当時 の経 済 状 況 を反 映 した必 然 的 な殴 的 動 といえ るので あ る・ しか しなが ら・ い つた ん齢 に よ つて規 制 の体 制 力∫確 立 して しま うと・そ れが 固定 化 して しまい
,そ の後 のXの 変 化 に対応 で 試 繍 全 体 の足 枷 とな る と ころ に大 きな蘭 力耽 て くるので あ る
。 2.規 制 下 の トラ ック輸 送 産業 の実 態
(1)ト ラ ック輸送 産 業 の発達 と参入 規 制 の実 際
35年 自動 韓 送 事 業 者 齢 成 立 して 第 二 次 世 界 大戦 を経
て197。 年 代 末 ま で・ トラ ック輸送 産 業 は この法律 に基 づ く規 制 下 にあ
った.規 制 が行 わ れ て し、
塒 期 の交 醜 業 の発 展 歴 史 的 に位 置づ1ナ楓 モ ー タ リゼ ー シ
ョ ンが さ ら に一 段 と進展 した時期 で あ つた
・ 貨 物輸 送1こお いて は,従 来 の基 幹 的 な輸 送手 段 で あ った鉄 道 に対 して・ トラ ックカ鰍 な成 長 を遂 げ 塒 代
で あ る.測 こ は ア刈 力にお け る貨物 の輸 送機 関分 担 率 が示 され
て い る.こ れ に よ る と鉄 道 の シ エ アは第 二 次 大 戦 中 に約7割 弱 を 占 め て い たが
,第 二 次 大 戦 終 了 後 減 少 し・60年 に鑓 の輸 送機 関分 担 率 は5害 りを大 き く割 り込 ん だ
.逆 に トラ ッ列 ま 40年 代 お よ び50年 代 に シエ アを急 激 こ拡 大 し
,6・ 年 に は ア メ リカ全 体 の貨 物 輸 送 の2害 似 上 を 占 あ る よ うに な った の で あ る
。
(272) ア メ リカ に お け る トラ ッ ク輸 送 産 業 の 規 制 緩 和77
(資料)Win。t。n・tal.,TheEffects・fSurfaceFreightDeregulation,p.2
第 二 次 大 戦 後 の この 醐 に トラ ッ ク輸 送 が 飛 躍 的 に綴 した舳 と して ・ 特 に州 隔 速 道 路 網 が 急 速 に整 備 さ れ た こ とが 大 き い ・ こ の 時 期 に ハ イ ウ エ イ の 建 設 が 急 速 に 進 み 冷 米 に トラ ッ ク輸 送 の た め の イ ン フ ラ が 盤 さ れ て い っ た.こ れ に よ っ て 長 距 離 ラ ッ ク輸 送I」 送 時 間 が 大 幅 に繍 さ れ た ・ ま た 大 型 輌 の導 入 が 可 能 と な って 貨 物 轍 量 の 増 加 と輸 送 効 率 の 向 上 が 実 現 され ・ トラ ッ ク の 輸 送 コ ス トが 削 減 さ れ た.こ の た め 上ヒ較 的 短 騨 の 輸 送 に 有 利 で あ っ た トラ ッ ク 帳 距 艦 送 に も進 出 し,従 来 の鉄 道 の貨 物 継 暢 を い っそ
う蚕 食 した の で あ る。
しか しな が ら,こ の 時 期 に 急 激 に輸 送 機 関 分 解 を伸 ば して い っ た トラ ッ ク 輸 送 産 業 に は 冷 輔 に わ た っ て 厳 格 な 繍 的 規 制 が 課 せ ら れ て い た の で あ る.ま ず トラ ッ ク継 市 場 へ の新 規 参 入 は 大 巾笛に 制 限 され た・35年 自動 輔 送 事 業 者 法 で は,い わ ゆ る祖 父 権 条 項(grandfatherclause)に 基 づ い て1935年 に 営 業 して い 堵 が 営 業 免 許 の 申請 を 行 っ た カミそ の数 は8万9・000燵 し た・ し
か しそ の うち実 際 に営 業 免 許 を 与 え られ た の は 申縮 の3分 の1蔚 で あ っ た.最 初 か ら トラ ッ ク貨 物 市 場 へ の参 入 は 厳 し く制 限 さ れ た の で あ る・ そ の後
トラ ッ ク運 送 業 者 数 は長 期 的 に 減 少 して い る・ 図2に 示 され る よ う に・ トラ ッ ク運 送 業 者 数 は1947年 に 約2万1,… 業 者 あ った が ・ そ の 後 徐 々 に 減 少 して
78商 経 論 叢 第33巻 第1号
図2ト ラ ッ ク 運 送 業 徽 の 動 向(1945 ‑1975年)
22UO()
2E)000
18000
1fiOOp
14UU()
12()0(?
10()00
0271)
お り1960年 代 に は約1万5 ・… 業 者 まで減 少 して い る.そ して トラ ック運 送 業 都 よ うや く増 加 に転 じた の は1975年 以 降 で あ
った.こ れ は厳 しい参 入 規 制 が::さ れ て い るなか で新 鯵 入 力S大幅 に抑 制 畝 既 存 の
トラ ック運 送 業 者 傭 業 を拡 大 す る ため に他 の トラ ック運 送業 者 を買 収 した結果 事
業 者 数 幟 少
したの で あ る・ こ塒 期 に トラ ック輸送 市 場 は急 激 に拡大 し
蝋 こ う した 需
要 の拡 大 に対 応 して既 存 の事 業都 新 た な免 許 を取 得 して事 業
の拡 大 を はカ, る こと は厳 しい参入 欄 が あ るため に困難 で あ
った.こ の た め に既 存 の トラッ ク運 送 業
者 は・ 他 業 者 を買 収 す る こ と に よ って事 業 の拡 大 を,….,し た の で あ
漏 驚 認 輸送市場が急激こ 拡大する厩 トラツク灘 者
先 に も述 べ た よ うに35年 自動 韓 送 事 業 者 法 で は
r入 を しよ う とす る者 は その輸 送 サ ー ビスが 「公 共 の便益 と腰 性 」 が あ る
こ とを証 明 しな けれ ば な らなか った・ 実 際 は一 定 の地 域 で既 存 の トラ
ック運 送業 者 が多 数 営 業活 動
アメリカにおけるトラック輸送産業の規箭」緩和79(270)
を展 開 す る中で,改 めて この 「公共 の便 益 と腰 圏 を証 明 す る こ とは非常 に 困 難 で あ った.さ ら噺 鯵 入 の 申謙 して そ の合 否 が わか る まで ・ 時 に は1 年 以 上 に及 旛el 間 がか か った とし・わ れて い る・ しか もそ の額 過程 で は・
襯 参 入 の希 望者 が事 業経 営 を行 うの に→一分 な輌 台数 を徹 て い るか.,y.
豊 か な トラ ック ・ドライバ ーを備 えて し・るか と った点 が渓 際 の営 業 免許 の発 行 の条 件 と して 求 め られ た.こ れ らの額 基準 はま った くの新鯵 入者 に と っ
て乗 り越 え るの に困難 なハ ー ドル とな った・ 実 際 に 「公 共 の麟 と必 難 」 と これ らの求 め られ る条件 を ク リアす る こ とがで た の は慨 に トラ ック運送 業 者 と して実績 腫 ね て い る者 で あ りそ れ以 外 は騰 で あ った・従 って新規 参 入 と い って も こ う し概 存 の事 業 者 が 別1の地 域 で 営 業 免 許 を取 得 す る とい うパ
く ラ
ター ンが 多 くを 占あて い た ので あ る。
表2に は7・ 年 代 後 半 にお け る新 規 参 入 の 申縮 数 と免 許 取 得件 数 の割 合 が 示 されて い る.す で に77年 か ら一 部 規 制 緩 和 が 行 われ て い る ため に この醐
か ら数 字 の変 化 槻 れ て くるが,そ れ以 前 の75年 ・76年 は旧来 の欄 下 の も とで の状 況 を示 して い る.こ れ に よ る と営業 免 許取 得 の 申請 は慨 存 の トラ ッ ク運送 業 都 よ る ものが圧 倒 的 に多 い.ま った くの襯 は既 存 の1割 に も灘 ない.申 請 の うち実 際 に免 許 が取 得 で きる割 合 は・75年 お よび76年 で5害l」か
ら6割 程 度 で あ り慨 存 お よ びaで 大 きな差 は なか った・ 既 存 の業 者 に よ る 表2 営 業 免 許 の 申 請 件 数 と 発 行 比 率(1975‑1980年)
一
新規 発行比率
運送業者 数
一 1
既存業者申請件数
申請件数新規
既存業者発行比率
一
1975 2,822 276 55 s1 16,075
一
is7s 6,4Q6 586 sl 62 16,462
1977 8,622 558 65 72 16,606
1978 12,983 XO3 69 78 lfi,874
一
1979 20,687 974 fig 80 17,083
一
1980 .. 1,490 73
86.8129
(資 料)M。 。,e,"RailandT・ukingD・gulati・n",Regulat・ryReform:Whatactually happey昭d.P'31・
80商 経 論 叢 第33巻 第1号
(2fi9)
営 業拡 大 の ため の免 許 の取 得 が行 わ れ て い るが
,ま った く新 規 の免 許 鵬 が少 な か った た め・197・年 代 の トラ ック運 送 業 者数 は1万s
,… 業 者 程度 で年 々わ ず か な増 加 に と どま って い た ので あ る・ この こ とか ら 噺 鯵 入 が大 幅 に需吋限
され て いた実 態 を把 握 す る こ とが で き る。
この よ うに営 業 免 許 が 舳 に取 得 で き な し・た め に
,営 業 免 許 そ れ 自体 が ト ラ ック運 送 業 翻 で売買 の対 象 とな った
.こ れ は,朧 りによ って営 業 の拡 大 が 制 限 され て い る場 合 に・ そ の権 利 力滴 品 と して価値 を持 っ と い う規 制 時代
に広 くみ られ る現 象 で あ るが・ アメ リカにお いて も例 外 で はなか った.む しろ ア メ リカ にお いて は規制 が厳格 で あ ったが た め に営業 免 許 の市場 が鍵 した
の であ る・一 つ の推 定 で あ るが}1977年 に営 業免 許 が取 り引 き され た金 額 は6億 ドノレ に達 す る とい われ て い る・ ま蟷 親 許 の価値 は纐 で2・ 億 ドルか ら4。 億
ド ル に達 す る もの と考 え られ て いた
・ ま た営 業 免 許 を取 得 す る ため に支 払 った コ ス トは運 賃 に 上 乗 せ されT運 賃 の3〜5%に 相 当 す る と い わ れ て し躍
。 この よ うな厳 格 な参 入 規 制 によ って トラ
ック運 送 業 者 の新 規 参 入 が抑 制 され る とと もに・ 事鞭 域 が限 定 され て い た
.し カ・も こ う した制 限 は一CCの 規 制 綬 け る事 業 者 にだ けで は な く・ICCの 規制 か ら除 外 され て い る運 送 業 者 の事 業 活 動 も大 き く制約 した・例 え ば,穀 物 な どのw… 物輸 送1こ従事 す る者 は
, 規 制 除 外(exempt)と してICCの 規 制 綬 けず に農 村 地域 か ら都 市 部
へ腱 物 を 舳 に輸 送 がで き るが漏 り荷 と して食 料 品 や工 業 品 な どを都 市部 か ら農 村 に輸 送 す る こ と はで きな い・ こ う した輸 送 は搬 運 送 業 者 の 事 業 領 域 で あ り・ICCの 営 業 免許 を腰 とす るため で あ る.従 って ニ.r物 の トラ ック運 送 業 者 は漏 り荷 の輸 送 は不 可 能 で あ り実 際 に空 車 で走 行 す る こ とに な る
.さ ら に プ ライ ベ ー トキ ャ リア(自 家用)は 自 ら所 有 す る貨 物 の輸 送 は 自由
にで きる が・ 他 人 の所有 す る貨物 を有 償 で運 ぶ こ とはで きな い
.ま た プ ライベ ー トキ ャ リア を持 って い る企 業 が・ 系 列 下 にあ る企 業 の貨 物 を輸送 す る こ と も制 限 され て いた・ さ らに プ ライベ ー トキ ャ リア1よそ の トラック と ドライバ ー をICCの 欄 対 象 とな って い る トラ ック運送 業 者}こ リー スす る こと 襟 じられ て い た
。 従 ってICCの 規 制 除外 の運 送 業 者 とい って も
,実 際 の運 行 で はICCの 鰹
ア メ リ カ に お け る ト ラ ッ ク 輸 送 産 業 の 規 制 緩 和81(268)
な規 制 の謄 綬 けて いた ので あ って,大 幅 に制 限 され た貨 繍 送 で あ った・
いず れ にせ よ,ICCの 規制 除外 分野 が存在 して いて も・ その領 域 のr]は ド艮 定 され て い たの で あ った.結 果 的 に トラ ック運送 業 者 間 の競 争 は鍛 的 に大 き
(14)
く制 限 さ れ て い た の で あ る。
(2)レ イ ト ・ビ ュ ー ロ ー の 機 能
ア メ リカ に お け る交e:r業 の 規 制 機 関 で あ るICCは ・ トラ ッ ク運 送 業 の 参 入 に 関 して 非 常 に強 い 権 限 を 行 使 し,繍 と して 多 くの エ ネ ル ギ ー を 参 入 朧II
に 費 や した.反 面 で 運 賃 の 規 制 に関 して はICC自 体 は そ れ ほ ど積 醐 こ関 与 しな か った.し か しな が ら,そ の こ と1ま運 賃 の 規 制 が 緩 や か で あ った とか,
運 賃 規 制 が 充 分 に機 能 しな か っ た と い う こ と で は な い ・ トラ ッ ク運 送 業 者 に対 す る運 賃 規 制 もま た厳 格 に 行 わ れ た の で あ り・ そ れ はICC以 外 の 繍 に よ っ
て 遂 行 さ れ た の で あ る。
実 際 に は レイ ト ・ビ ュ ー ・ 一(ratebureau)が 韻 規 制 に大 きな 役 害咀を演 じ た.レ イ ト.ビ ュ ー ・ 一 は全 米 で 地 域 ご と}ご設 立 され トラ ック運 送 業 者 の 齢 で あ り,そ の 役 割 は メ ンバ ー で あ る トラ ッ ク運 送 業 者 が 輔 す る運 賃 を フ ァイ ル しICCに 届 け る こ とで あ った.全 米 で 年 間 数+万 件 に上 る運 賃 フ ァ イ ル を
ICCが̲元 的 に 管 理 監 督 す る こ と 。ま実 質 的 に は 祠 能 で あ っ た・ こ の 働 地 域 ご と に設 立 さ れ 烙 レイ ト ・ビ ュ ー ・一 力yト ラ ック運 送 業 者 か ら申 請 さ
れ た 運 賃 を管 理 す る よ うに な っ た の で あ る。 実 際 に この レイ ト ・ビ ュ ー ロ ー の 機 能 は重 要 で あ って,レ イ ト ・ビュ ー 一 は トラ ッ ク運 送 業 者 間 の運 鰍 争 を 回 避 さ せ て 運 賃 の 集 団 的 値 上 げ を 実 現 させ る うえ で 有 効 な 役 割 を 果 た した の
で あ る0
多 くの 場 合 レイ ト ・ピ ー ・ 一 に 輪 さ れ る韻 は トラ ッ ク運 送 業 者 間 の 同 運 賃 で あ り,地 域 に 営 業 す る 各 ト ラ ッ ク 運 送 業 者 に 樋 す る も の で あ っ た ・
この よ うな 集 団 的 運 鰍 定(c・llectiverate‑making)が レイ ト ・ビ ュ ーQ̲̀' じて 行 わ れ た の で あ るが,こ う した 方 法 で の 運 鰍 定 が 行 わ れ る と講 成 メ ン バ ー の な か の 最 も非 効 率 な トラ ッ ク運 送 業 者 で も一 定 の利 潤 を 確 保 で き る よ う
82商 経 論 叢 第33巻 第1号
(267)
な 高 め の 運 賃 水 準 が 設 定 さ れ る よ うに な る
.こ の た め は,地 域 ご と の レイ ト.
ビ ュ 噌 一 に よ っ て決 定 され る トラ
ッ ク の 運 賃 は実 質 的 に カ ル テ ル運 賃 で あ っ た・ こ う した レイ ト ・ ビユ 噌 一 に よ る 集 団 的 嶺 設 定 は::ら か に 鮎 禁 止 法 に違 反 す る・ しか しな が ら・1948年 に 成 立 した リー ド ・バ ル ウ イ ン ク ノレ法 (Reed}BullwinkleAct)1こ よ っ て・ レー ト ・ビユ ー 一 に よ る こ う し罐 賃 設 定 は独 占禁 止 法 の適 用 除 外 と さ れ た の で あ る
。 こ れ に よ って レー ト.ビ ュ ー ロ ー に よ る集 団 的 運 鰍 定 は合 法 的 な 方 法 と して 広 く定 着 し酷 果 的
に トラ ッ ク運 送 業 者 間 の 運 賃 競 争 が 回 避 さ れ て い っ た の で あ る
。
ICCは1971年 以 降 レイ ト ・ ビュ ー ・ 一 に よ る嶺 の 変 更 の手 続 き を統 ̲ し・ そ れ を 全 国 の レ イ ト ・ビ ユ ー ・ 一 に徹 底 さ せ た
.運 賃 の 変 更 と い っ て も 1970年 代 は ま さ に イ ン フ レの時 代 で あ って 渓 際 に は運 賃 の 値 上 げ
で あ っtこ。
これ を 行 う場 合 に は次 の 手 続 きが 行 わ れ た
.ま ず レイ ト ・ビ ユ ー 一 が 淀 期 間 内 の トラ ッ ク運 送 業 者 の貨 ‐:a .・査 し,今 後 の 賃 金 や 燃 鞭 の 値 上 力aりを 見 込 ん で 平 均 コ ス トを算 定 す る・ レイ ト ・ビ ユ ー 一 は
,そ の 平 均 コ ス ト1こ適 正 な利 灘 上 乗 せ し噺 しい 運 賃 を メ ン・寸一 の トラ
ッ燵 送 業 者 に よ って 轍 さ れ る委 員 会 に 諮 問 す る・ この 運 賃 委 員 会 は 多 数 決 で そ の 当 否 を 決 定 し
,こ こ で 採 決 さ れ た 運 賃 がICCに 申 請 さ れ る
.申 請 を 受1ナ てICCは わ ず か な チ ェ ッ クを 行 い ・ そ の 後 そ の 運 賃 が 公 表 され 有 効1こ な る
.こ う した手 続 き の統 一 は,集 団 的 運 賃 設 定 の 方 法 を一 定 の リー ズ ナ ブ ル な手 段 で 行 わ せ る もの で あ る が ・ 結 果 的 に そ の 定 着 化 を もた ら し
,イ ン フ レが 進 行 す る こ の 時 期 に 運 矧 直 上 げ を か ソ ラ イ ズ す る手 段 とな っ た の で(15)
。 以 上 は集 団 的 運 賃 の 決 定 の 仕 組 み で あ るカゴ
,そ の 他 に個 々 の トラ ッ ク運 送 業 者 が 個 別 的 に運 賃 を 設 定 して 輔 す る こ と も可 能 で あ っ た.一 般 運 賃(general
「ate)に 対 して これ は個 別 運 賃(selectiverate)の 変 更 で あ り
,先 の 集 団 的 運 賃 改 定 に 対 して 個 別 申 請(independentacti・n)と 呼 ば れ る も の で あ る
.個 々 の ト ラ ッ ク運 送 業 者 は こ の 制 度 に よ って 運 賃 の値 下 げ を 個 別 申 請 す る こ とが 可 能
で あ る。 しか しな が ら,こ う した 個 別 の 運 賃 値 下 げ 申 請 は レイ ト ・ビュ ー ロ ー の 常 設 の 嶺 委 員 会 で 審 議 さ れ る が ・ こ こで は公 聴 会 が 開 か れ て他 業 者 の 意 見 が
ア メ リ カ に お け る トラ ッ ク輸 送 産 業 の 規 制 緩 和83(2fifi)
求 め られ る。 当然 他 業者 は競 争 相手 の運 賃 値下}ずに反 対 で あ るか ら・ 公聴 会 で 反対 意 見 が 出 る.こ う し腸 合 申請 さ れた嶺 を認 め る ことは騰 で あ り瀦 果 的 に 申請 は却下 され る.従 って,レ イ ト ・ビュー 一 の運賃 委 員 会 は渓 質
的 に抜 け駆 け的 な運 賃 の設 定 を防iヒす るチ エ ック機 能 課 た して いた・ 制 度 的 に は個 別 の運 賃 を設定 で きたが ・実 質 的 に は レイ ト ・ビユ(p16)に よ って続
した カ ル テル運 賃 を維 持 す る制 度 が構築 されて いた ので あ る。
この よ うに運 賃 に関 して は,レ イ ト ・ピー ・一 とい う撒 を通 じて トラ ッ ク運 送 業者 間 に韻 競 争 が発 生 しな い欄 みカaできあ が って い た・ そ れ は坊 で集 団 的 な運 鰍 定 が行 わ れて カル テ ノレ運 賃 が形 成 され る と と もに池 方 で 個 別 的 な運 鰍 定 に は レイ ト ・ビュー ・一 の委 員会 で 申請 を却下 す る形 式 をっ く
りあ げた.そ して結 果 的 に抜 け駆 け的 な運 鰍 定 を排 除 し・ トラ ック運送 業者 で紐 した,非 効率 の トラ ック運 送 業都 も一 定 醸 の利 潤 が蘇 で き るよ う な運 賃 水 準 を形 成 す る こ とが可 能 とな った ので あ る・ しか も こ う した仕 組 み は燃 料 代 や ドライバ 贋 金 の上 昇 に よ るコ ス トの増 加 砒 軸 騨 に運賃 に 上乗 せ す る こ とが可 能 とな り渤 率 性 を追 求 して生 産髄 向上 させ よ うとす る
トラ ック運 送 業者 の企 業努 力 を萎 え させ る こ とに な った ので あ る。
(37規 制 の経済 的 コ ス ト
以 上 の よ うに,ア メ リカで は第二 次 大 戦後 の195・ 年代60年 代 ・ そ して70 年代 にお いて35年 鰍 輔 齢 業 者 法}こ基 づ い たICCの 鰹 な規 制 が 実施
され,こ れ に よ って トラ ッ ク運 送 業者 は相 互 の競 争 が大 幅 に制 限 され た・ 参 入 規 制 に よ ってi参 入 が制 限 され るな かで 慨 存 の業 者 間 で な れ合 い的 な営 業 が麟 され た.こ のたR主 企業 に対 す る雇 客指 向 の輸 送 サ ー ビス繕 はなお ざ りに され た.運 賃 も統 運 賃 で集 団 的 に設 定 され て お り・業 者 間 の運 賃競 争 は生 じな い.む しろ イ ンフ 塒 代 に安 易 な運 賃 の値 上 げが勧 返 され た・ 既 存 の トラ ッ ク運 送 業者 に と って は35年 働 輔 送 事 業者 法 の規制 下 で あえて必 死 に企..力 を しな くと も 単 純 に ルー テ ィ ン ・ワー クを こな して い るだ けで
一定 の利 益 を あ げ る ことが可 能 で あ った。
84商 経 論 叢 第33巻 第1号
0265) しか しな が ら・ トラ ッ ク輸 送 サ ー ビ ス の 禾儲 で あ る搬 の 荷 主企 業
は,こ の 欄 に よ って 薦 す べ き事 態 に追 い込 ま れ て い
った の で あ る.ト ラ ッ ク運 送 業 者 間 の 競 争 醐 限 さ れ て 嶺 の値 上 げ が ̀」返 さ縞 水 靴 あ り諭 送 サ ー
ビ ス の 質 は 鰭 は い っ こ う に 進 まず
・ 劣 悪 な サ ー ビス の 提 供 が 続 い た の で あ る・ トラ ック輸 送 を利 用 す る荷 主 企 業 は
・ 高 コ ス トの 劣 悪 囎 送 サ ー ビ ス で 非 効 率 的 な 物 流 シ ス テ ム に甘 ん じざ る を 得 な し、状 況 に追 い込 ま れ た
の で あ る。
こ う して 荷 主 企 業 は規 制 下 の トラ
ッ ク運 送 籍 の 輸 送 サ ー ビス に対 して 強 し、
稀 を 抱 くよ うに な って い っ た・ 例 え1ま ジ ョ ン ソ ン(JamesC .J。hns。n)が 行 っ た 荷 主 企 業 に対 す る ア ン ケ ー ト調 査 の な か で
t主 蝶 は 次 の よ うに 発 乱 て い る。
「古 い 制 度(35年 自動韓 送事縮 法1こよ る規 棚 儲)で は
,ト ラ ッ ク運 送 業 へ の 新 規 参 入 が 大 き く制 限 され て い た
.従 って,い くっ か の 運 送 業 者 は都 市 間 貨 物 輸 送 に お い て 実 質 的 に 独 占 を 形 成 して お り
,わ れ わ れ は信 じ られ な い く らい 高 い運 賃 を支 払
っ て い た(17QJ)
「1980年 以 前 に も し私 が トラ ッ ク運 送 業 者 に サ ー ビス の 改 善 を 勅 る と・ 営 業 免 許 の 公 聴 会 ・ レイ ト ・ビ ュー ・ 一 やICCの 運 賃 申 請 な ど の 公 聴 会 が次 々 と あ った ・ 当 時 を 励 返 る と悪 夢 の よ う だ
.サ ー ビ ス の 改 善 は常 に 悪 だ と い う こ と が 基 本 的 な 肯育提 に あ
っ た.な ぜ な ら ば・ サ}ビ ス を 改 善 しよ う とす る運 送 業 者1ま
,そ う しな い運 送 業 者 や で き な い運 送 業 者 に ダ メ ー ジ を与 え るか らだ(18
0f)
「集 団 的 運 鰍 定 は非 効 率 な 運 送 業 者 力,・営 業 を 続 け て い く こ とを 可 能 に して お り・ こ れ に よ っ て運 行 コ ス トの 削 減 を しな く と も成 功 して
い る運 送 業 者 に た な ぼ た の 利 益 を与 え る結 果 に な
っ た と強 く感 じて い る。 運 賃 競 争 が な い た め に 荷 主 はか な り不 利 な状 況 に 置 か れ た
。 さ ら に 集 団 的 運 賃 決 定 は トラ ッ ク運 賃 が 本 来 あ る べ き も の よ り遙 か に 高
し、
た め に・ 経 済 全 体 に と って も有 害 で あ っ た(190f)
「鞘 に 訪 せ て も らえ ば・ ビ ジ ネ ス を続1ナ る価 値 の な い よ う な 非 効 率 樋 送 業 都 あ ま り に も多 か った カ・ら
,198・ 鮪 動 韓 送 事 業 者
(264)
この よ う にリ
ラ ッ ク輸 送 サ ー ビ ス に対 して,離 諜 は螂 ・不 灘 抱 い て お り・ そ れ が 規 制 制 度 に よ っ て もた ら さ れ る独 自 の メ カ ニ ズ ム の な か で..産 さ れ て い る こ と を
荷 主 企 業 は正 し く認 識 して い た の で あ る。
と こ ろで 政 府 に よ る厳 格 な 規 制 が 実 施 さ れ ・ そ の 結 果 と し磯 争 が 回 避 さ れ て 経 済 全 体 に 轄 を も た ら した と い う調 酷 果 が 比 較 的 早 い 賭 に 明 らか に さ れ た.例 え ば,1958年,59年 に実 施 さ れ た ア メ リ儂 務 省(Depa「tmentofAg‑
riculture)の 調 査 に よ れ ば,規 制 の 適 用 除 外 と な って い る離 物 の 輸 送 で は ・規 制 さ れ て い る営 業 トラ ッ ク継 よ り も効 軸 で あ り・ しか も運 賃 が 廉 価 で あ る
こ とが 明 らか に され て い る.具 体 的}こは生 お よ び冷 凍 の鶏 肉 の騨 で 籟 が 33%低 下 し,冷 凍 の 果 実 ・野 菜 の 輸 送 で 運 賃 は19%低 下 した と い う・
ま た ブ ル ッキ ン グ ス研 究 所(Br・ ・kingslnstitute)の ム ー ア(Th・masMoo「e) に よ れ ば,鉄 道 槍 め た 曖 業 に 対 す る規 制 に よ って 生 ず る コ ス トは・1969年 の 時 点 で38億 ドル ー89億 ドル の 範 囲 に あ っ た と さ れ て い る・さ らに ム ー ア は ・ 規 制 は規 制 を 受 け る トラ ッ ク運 送 業 者 と労 鯛 合 に 加 入 して い る トラ ッ ク ドラ
イ バ ー に大 き な 臆 を 与 え た と の調 査 結 果 を 明 らか に して い る・ これ に よ る と 規 制 に よ っ て 荷 主 蝶 は約25%も の 割 高 な 運 賃 を トラ ッ ク運 送 業 者 か ら課 せ られ て お り,こ の超 過 運 賃 に よ って 得 られ る所 そ尋の 約4分 の3が トラ ッ ク運 送 業 者 と チ ー ム ス タ ー 労 鯛 合(Internati・na1Br・therh・ ・d・fTeamsters)の 労 働 船 員 に 流 れ て い った.ト ラ ッ ク運 送 業 者 が これ に よ って 得 耀 過 所 得 は1972 年 で15億 ドル ー2・ 億 ドル 燵 した ・ま た チ ー ム ス ター の耀 合 員 は10億 ド
ル 〜13億 ドル の所 得 を 得 た とす る推 計 結 果 を 明 らか に して い る。
ア メ リ カ に お け る ト ラ 。 ク 輸 送 産 業 の 規 指1膿和85
法 は トラ ック継 産 業 に と って良 か った と最 初 か ら考 えて い た・ 鰯 な サ ー ビスを提供 す る運 送業 者 が多 く,こ れ ら1まビ ジネ スか ら追 放 さ れ るべ きで あ った.多 くの運 送 業者 は非常 に非 効 率 な運 行 を行 って お り,こ の非効 率 は こ う し樋 送 業 者 の轍 を 可能 にす る原始 的 な運賃 決 定 シ ステ ム と相 ま って7方 もな く高 い価格 の トラ ック輸 送 シ ステ
く の
ムを作 り上 げて い た ので あ る。」
競 争 が 回避 さ れて髄 び的 で品 質 が悪 く・ しか も運賃 が高 い ト
86商 経 論 叢 第33巻 第1号
0263) さ ら に ウ イ ン ス トン(Cliff・rdWinst・n)ら に よ れ ば 運 賃 規 制1
こよ っ て嶺 の 大 幅 な上 昇 を もた ら して お り
・ これ が トラ ッ ク輸 送 産 業 と鉄 道 を 合 わ せ る と 社 会 全 体 に対 し年 間 約1・ 億 ドル の コ ス ト負 担 を も た ら した と い う
.コ・ の ト ラ ッ ク運 送 業 者 は小 ・ ッ ト貨 物 を 混 載 す るLTL(L
ess‑than‑taruckl。ard)運 送 業 者 と貸 切 輸 送 す るTL(Truck1・ad)運 送 業 者 に 分 か れ て い る
.ウ イ ン ス トン ら に よ れ ば ・TL運 送 業 は鉄 道 と貨 物 を め ぐっ て 競 合 関 係 に あ る た あ に運 賃 の 上 昇 は さ ほ ど で は な いが ・LTL送 業 は小 ・
ッ トと い う貨 物 特 性 ゆ え1こ懲 こ 競 合 す る輸 送 機 関 が な い た め に嶺 の 上 昇 が 大 きか った
.こ の た め に トラ ッ ク
輸送産触 特 にLTL運 送業 のほ うが経済全体 に対す る負担が大 きか
ったと 指摘 して い る。
いず れ にせ よ第 二 次大 戦 後 の ア刈 力1こお いて トラ
ック輸 送産 業 に厳 格 な規 制 が課 せ られ る こと に よ って トラ ック運 送 業 醐 の競 争 が 回避 され
,結 果 的1こ 荷主 企 業 は高嶺 と輸送 サ ー ビス の質 の劣化1こよ って大 きな繍 的撒 を被
. て い た。 それ が物 流 コス トの増 大 と して荷 主 企業 の製 品 価格 に転稼 され る
こ と に よ って消 費者 価 格 を押 し上 げ たの で あ り
,最 終 的 に消費 者 へ の負 担 を高 め て い った。 こ うした荷 主 企 業 や一 般 消 費者 へ の負担 は
,や が て規 制 緩和 を もた ら す政 治 的 な エ ネル ギ ーへ と結 集 して い く源動 力 となった の で あ る。
第2章80年 自 動 車 運 送 事 業 者 法 と 規 制 緩 和 の 経 済 的 効 果 い ったん 法律 が制 定 され て一 つ の制 度 が 作 られ る と
,そ の制 度 はそれ 自体 が 合 目的 の よ うに長期 にわ た っ磯 能 しっ づ け る.ト ラ ック輸 送 産 業 に対 す る規 制 もま た こ の例 外 で は な か った・ ア 刈 力 に おG・て196・ 年 代 .7。 年 代 に ト ラ ック輸 送 が急速 に進 展 す る なか で・依 然 と して第 二 次大 戦 前 につ く られ た制 度 が生 き続 けた ので あ る・ 制 度 と繍 の実態 との ギ ャップが ます ます激 しくな
り・規 制 に対 す る一 般 企 業 や 消費 者 の不 満 は徐 々に 蓄積 して い
った。 そ してや が て規 制緩 和 に向 け た政 治 的 な エ ネル ギ ーが集 結 され る こ とに な り
,規 制緩 和 が実現 す る こ とにな る。
そ こで本 章 で は・ まず7・ 年 代 に は い って顕 在 イヒす る規 制 緩 和 を求 め る政 治
ア メ リカ に お け る ト ラ ッ ク 輸 送 産 業 の 規 制 緩 和870262)
的 な動 き と,や がて8・ 年 鰍 輔 騨 業 者 法 の成 立 へ と結 びつ い た 具体 的 な プ 。セ スを明 らか にす る.さ らに,成 立 した8・ 年 自動輔 騨 業 法 にお け る規 制緩 和 の 内容 につ いて検 討 す る.購 こア メ リカの規制 緩 和 に対 す る評 価 と し て,規 制緩 和 の経 済 的効 果 に注 目す る必 要 力∫あ る・ ア メ リカに お いて規 制緩 禾口
に対 して どの よ うな評 価 が な され て い るか を検 討 す る。
1.規 制 緩 和 へ の政 治 的 プ ロ セ ス
トラ ッ ク運 送 業 者 の 競 争 を 制 限 す る繍 的 規 制 のbは ・1960年 代'70年 代 に お い て 顕 在 化 して お りTこ れ を 改 革 しよ う とす る政 治 的 動 き が 醗 化 して
く る.ま ず こ う した 轄 を 除 去 す るた め に 規 制 の 緩 和 を 求 め る政 治 的 な 動 き が 出 て く るの は6・ 年 代 初 め で あ る.1962年1こ ケ ネ デ ィー 大 纈 は 運 輸 に 関 す る 書 簡 を議 会 に 送 り,こ の な か で 陸 上 貨 物 輸 送 の 規 制 を削 減 す る よ うに 勧 告 して い る.こ れ 綬 け.・;'会 は 大 禰 の 勧 告 を 上 回 る規 制 削 減 の 法 案 を 提 案 した が,し か し続 く ジ ョ ン ソ ン雌 で は こ の 法 案 に 対 して 輔 が な く成 立 を み な か っ た0
ニ ク ソ ン政 権 の も とで1971年 に運 鞘(Department・fTransp・rtation=DOT)
が トラ ッ ク運 送 業 者 の 規 制 を 削 減 す る提 案 を行 っ た・ しか し ホ ワ イ トハ ウ ス1ま こ れ を 法 案 と して 提 出 しな か っ た.な ぜ な らば政 緻 党 で あ る共 和 党 の数 少 な い 支 持 労 鯛 合 と して チ ー ム ス タ ー が お り・ チ ー ム ス ター は この 法 案 化 に 反 対
した か らで あ る.ト ラ ッ ク ・ ドラ イ バ ー の労 鯛 合 で あ る チ ー ム ス ター は 簾 的 な 。 ピ ー活 動 搬 開 して お り,ニ ク ソ ン政 榴 こ対 して も強 い 政 治 的 影 響 力 を 保 持 して い た の で あ る.さ らに フ ォ ー ド大 統 領 は75年11月 に トラ ッ ク輸 雌
業 の 規 制 を削 減 す る1975年 自動 輔 送 事 業 者 改 鞘(M・t・rCa「 「ie「Refo「m Act。f1975)を 提 出 した が,こ れ1撒 会 の支 持 が 得 られ ず 日 の 目 を 見 な カ〉っ た ・
しか し7。 年 代 の 中 鄭 な る と,大 纐 力・ら任 命 さ れ たICCの 委 員 長 がIC Cは 簾 的 に講 を促 進 す べ きで あ る と公 言 す る よ うに な り(24)規制 機 関 のIC C自 体 の 政 策 ス タ ン スが 大 き く変 わ り始 め る予 兆 を 示 して い た。
ト ラ ッ ク輸 送 産 業 の 規 制 緩 和 に 向 け 働 き カa本格 化 した の は・76年 の ヵ 一
88商 経 論 叢 第33巻 第1号
(261)
タ ー醜 に な って か らで あ る・ ま ず 就 任 直 後 か タ ー大 纈 は,ICCの 委 員 長 に 規 制 緩 和 論 者 と して 知 られ て い る オ ー ル(Daniel・'Ni
el)を 齢 す る.オ ニ ー ル は既 に73年 にICCに 入
って い た が,77年2月 にACCの 委 員 長1ご就 任 した・ オ ニ 噛 ル の 委 員 蹴 任 に よ って規 制 纈 のICC槻 制 緩 和 に 向 け
て 大 き く動 き出 す の で あ る。
最 初 に オ ニ ー ル はICC内 に特 別 専IJ委 員 会 を 鑓 して 噺 鯵 入 を 容 易 1こ す る た め の方 法 を検 討 させ た・ オ ニ0ル の 命 を 受 け 塒 別 専Fr委 員 会 酢 成 し た 報 舗 で は噺 鯵 入 をf・ す る た め に39囎 級 襯 制 の 変 更 を 取
り上 げ て 勧 告 した ・ こ れ を 受 け てICCは
,営 業 鰭 の 輔 者 に 対 して 以 前 に増 し て積 極 的 な 諜 免 許 の 交 付 に行 う よ う に な
っ た.前 掲 の 表2に 示 され て い る よ うに1977年 か ら営 業 免 許 の 申 瀦 数 力贈 加 して お り
,免 許 の 発 行 比 率 も上 昇 して い る・ と こ ろ で ・ こ う したICCの 措 置 に対 して,ト ラ ッ ク運 送 業 者 の全 米 的 な業 界 団 体 で あ る ア 刈 カ トラ ッ ク協 会(AmericanT
ruckingAss。ciati。n:
ATA)は ・ 既 存 の トラ ッ ク運 送 業 者 の 禾り益 を 損 な う もの と強 く反 発
し,ICC に 対 して 警 告 を 発 して い る。
77年10月 に は 議 会 鋤 き出 した
・ 上 院 司 法 委 飴 の 反 トラ ス ト.独 占小 委 員 会 に お い て ・ トラ ッ ク運 送 業 の運 賃 に 関 す る公 聴 会 が 開 か れ た の で あ る
.反 トラ ス ト'独 占 小 委 員 会 の委 員 長 は ・バ ー ト ・ケ ネ デ ィ上 臓 員 で あ り
,規 制 緩 和 の積 極 的 な推 儲 で あ っ た・ 彼 に よ って トラ ッ ク輸 送rの" s'緩 和 に 向
け 噛 車 が 大 き く動 き 出 す イ ベ ン トが 仕 掛 け られ た
.こ の 公 聴 会 で は,ト ラ ッ ク輸 送 産 業 に厳 しい規 制 が 課 せ られ て 運 節 ゴ割 高 に な り満 主 蝶 や さ ら
に̲
般 の 消 費 都 い か に 多 くの コ ス ト負 担 を 強 い られ て い る か
,そ の 実 態 醐 らカ、
に され た ・ これ に よ って トラ ッ ク輸 送 産 業 の 規 制 緩 和 の 必 要 性 を 国 民 に 強 く印 象 づ け た の で あ る・ この た め ア 刈 力 消 費 者 連 盟(AmericanC
。nsumerFedera‑
tion)の よ うな リベ ラ ル な 団 体 だ け で な く
,ア メ リカ 保 守 連 合(AmericanCon‑
servativeUnion)の よ うな 保 守 的 な 団 体 ま で もが
,ト ラ ッ ク輸 送 産 業 に お け る 規 制 の 削 減 を 支 持 す る表 明 を 行 う よ う1こな っ た の で あ る
.こ の た め ホ ワ イ ト.、
ウ ス は・ トラ ッ ク輸 送 産 業 の規 制 を 削 減 す る方 向 に大 き く傾 い
て い っ た 。 た だ