九州大学学術情報リポジトリ
Kyushu University Institutional Repository
テレビジョン信号のハードコピー化に関する研究
奥田, 治雄
https://doi.org/10.11501/3063830
出版情報:Kyushu University, 1992, 博士(工学), 論文博士 バージョン:
権利関係:
鋼白~ 6 童書E ~l農主主歪E 言周 tこま三,. .t
T
.Qを主事事王見 σ〉栴~言寸
こ こ で Xo, Yo, Zoは 基 準 白 色 (T V信 号 で は R = G = B = lにおける X, Z, Y) に 対 す る 3刺激値で, (X 0, Yo, Z 0) ‑ (0.982,1.000, 1.178) で あ る .
C 1 E L A B 空 間 の 色 差 6E • a b は こ の 空 間 に お け る 2 つ の 色 の 聞 の 距 離 ( ユ ー ク リ ツ ド距 離)で , 次 式 で 求 め ら れ る .
6. 1 ま え が き
本 章 で は
CRT
プ リ ン タ を 例 に , 濃 度 変 調 形 プ リ ン タ の 色 再 現 手 法 に つ い て 検 討 す る .まず 6. 2節 で 色 再 現 に 関 す る 基 礎 的 関 係 に つ い て 整 理 し , 従 来 か ら 印 刷 の 分 野 で 色 再 現 性 向 上 の た め に 使 わ れ て い る マ ス キ ン グ 法 に つ い て 十 分 な 特 性 が 得 ら れ な い な ど の 問 題 点 を 指 摘 す る . 6. 3節 で は 色 再 現 の 第 1次 近 似 と し て 無 彩 色 を 精 度 よ く 再 現 す る た め の 条 件 に つ い て 検 討 す る . そ し て , こ の た め に 必 要 と な る 記 録 媒 体 の 特 性 に つ い て , C R T プ リ ン タ で の 使 用 状 態 に 即 し た 新 し い 測 定 法 を 提 案 す る . 次 に
6 . 4
節 で 無 彩 色 再 現 を 基 本 と し て , 解 析 的 手 段 の み で 効 率 的 に マ ス キ ン グ 行 列 を 求 め る 手 法 を 導 き 出 す . さ ら にこ の 係 数 を 入 力 信 号 の 濃 度 値 に 応 じ て 動 的 に 変 化 さ せ る ダ イ ナ ミ ッ ク マ ス キ ン グ 法 を 提 案 し , 実 用 上 十 分 な 精 度 で 色 補 正 が 実 現 で き る こ と を 検 証 す る .
6 E. a b 二 [(6 L・)2 + (ム a.)2+(6b・)2JI/2 (6.2) オ リ ジ ナ ル 色 と 再 現 色 の 色 差 は 全 空 間 で 1 0以下, 中心 部 ( 無 彩 色 ) に 近 い と こ ろ や 肌 色 , 芝 の 緑 の よ うな 記 憶 色 で は l以下で あ る の が 望 ま し い と さ れる.
C 1 E L A B空 間 上 の 色 を a• b・平面 に 投 影 し た と き の 原 点 か ら の 距 離 は
C ・
ab と 定 義 さ れ る . す な わ ち :C'ab = [(a・)2 + (b・)2JI/2 (6. 3) 彩 度 の な い 色 ( 無 彩 色 ) は C• a b = 0で あ る . C. a b は 色 の 鮮 や か さ ( 彩 度 ) に 関 係 す る が , 必 ず し も視 覚 の 彩 度 に対 す る 感 覚 に対 応 し た も の で は な
︑.
•
lv
6. 2
色 再 現 性 評 価 に 関 す る 基 礎 的 事 項 6. 2. 1 均 等 色 空 間 に よ る 色 差 の 評 価以 下 の 議 論 の 前 提 と し て 色 再 現 性 の 評 価 に 関 し て ま と め る . 色 再 現 性 は オ リ ジ ナ ル 色 と 再 現 色 の 色 度 図 上 の 距 離 で あ る 色 差 で 評 価 す る . と こ ろ が
x
y色 度 図 上 の 2色 間 の 距 離 は 主 観 的 な 色 差 に 比 例 し な い . こ の た め , 色 差 の 感 覚 が 知 覚 的 に ほ ぼ 均 等 な 3次 元 座 標 ( 均 等 色 空 間 ) を 用 い て 評 価 す る . 均 等 色 空 間 に は C 1 E 1 8 7 6 L・u.v' ( C I E L U V空 間 ) ま た は C 1 E
1976L'a.b・( C I E L A B空 間 ) が 推 奨 さ れ て い る [6・1] ハ ー ド コ ピ ー の よ う な 反 射 型 の 画 像 に 対 し て は C I E L A B空 間 の 方 が 均 等 性 が ょ い と さ れ る . L' は明度指数, a,・ b・ は 色 質 指 数 と 呼 ば れ , 3刺 激 値 X, Y, Zを 用 い て 次 式 で 定 義 さ れ る .
L.
=
25(100Y/Yo)I/3 ‑ 16i
a
・ =
500[(X/XO) 1/ 3 ‑ (Y/YO) 1/3J ~b
・ =
200[(Y/YO) 1/3 ‑ (Z/ZO) 1/3J )色 再 現 性 の 評 価 は 典 型 的 な 色 に つ い て 行 う の が 効 果 的 で あ る . こ の 目 的 の た め に 色 票 を 集 め た テ ス ト チ ャ ー ト が 用 意 さ れ て い る . 本 論 文 で は カ ラ ー T V, 写 真 , 印 刷 の 色 再 現 性 評 価 用 に 開 発 さ れ た マ ク ベ ス チ ャ ー ト (Macbeth Co 1 orChecker) [6・2]を 使 用 す る . ま た 代 表 的 記 憶 色 で あ る 肌 色 の 評 価 に は
T V学 会 の 肌 色 チ ャ ー ト ( 美 人 チ ャ ー ト と も 呼 ば れ る ) (6・3] を 使 用 す る . 表 6. 1に マ ク ベ ス チ ャ ー ト の 中 の 有 彩 色 1 8色 の 色 度 座 標 と , L,命 a‑,
b ・および C.abの 値 を ま と め た . 表 中 に は T V学 会 肌 色 チ ャ ー ト の ほ ほ の 部 分 に つ い て の 値 も 示 し た . こ こ で , 低 彩 度 色 , 中 彩 度 色 , 高 彩 度 色 の 分 類 は 筆 者 に よ る 便 宜 的 な も の で ,
C.
a b に 対 応 し た も の で は な い .(6.1)
6 . 2. 2
色 再 現 の た め の 従 来 の 方 法T V信 号 の 色 の 合 成 は R, G, B 信 号 値 に 応 じ て 各 色 の 分 光 放 射 特 性 を 重 み 付 け 加 算 す る こ と で 行 う . ご の よ う な 色 の 合 成 は 加 法 混 色 と 言 わ れ る . こ れ に 対 し , ハ ー ド コ ピ ー で は 色 材 ( 色 素 , 染 料 ま た は顔料 ) を 混 合 し て 色 を 作 り 出 す . 色 材 量 と 色 材 の 分 光 濃 度 の 聞 に はLambert‑Bper則 と し て 知 ら れ る
ー 78‑ ワt QU
表 6. 1 マ ク ペ ス チ ャ ー ト の 有 彩 色 色 票 の 名 前 と 色 度 座 標 番
名 fJlJ x y Y L. a. b・
C •
a b号
l dark skin .400 .350 10. 1 38. 02 12.08 14.34 18. 73
ヤ一一一一ー一
2 低 light skin .377 .345 35.8 66.37 12.87 16.89 21. 24
一
3 彩 blue sky .247 . 251 19. 3 51. 04 O. 20 ー22.30 22.30一
4 度 foliage .337 .422 13.3 43. 21 ‑17.00 21. 90 27.72一
5 色 blue flower .265 . 240 24.3 56.39 12. 44 ‑25.61 28. 47一
6 bluish green .261 .343 43.1 71. 62 ‑30.78 1. 02 30.80 7 orange .506 .407 30.1 61. 74 27. 41 58.16 64.29一
8 中 purplish blue . 211 .175 12. 0 41. 22 17. 46 ‑43.28 46.67ト一一一一ー
9 彩 moderate red . 453 .306 19.8 51. 61 42.73 14.65 45.17
トー一一ー
10 度 purple .285 .202 6.6 30. 88 25.94 ‑23.58 35.06
←一一一ー
11 色 yellow green .380 .489 44.3 72.43 ‑28.60 59. 41 65.93
ト一一一一
12 orange yellow . 473 .438 43.1 71. 62 12. 16 66.98 68.08 13 blue .187 .129 6.1 29. 66 27. 28 ‑51. 25 58.06
トー一一一一
14 高 green .305 .478 23.4 55. 48 ‑41. 24 33.56 53.17
ト一一一一一
15 彩 red .539 .313 12. 0 41. 22 50. 78 25.88 57.00
ト一一一一
16 度 yellow . 448 .470 59.1 81. 35 ‑4.14 79. 04 79.15
ト一一一一
17 色 magenta .364 .233 19.8 51. 61 48. 78 ‑15.91 51. 31
同 ‑ ・E・‑圃圃
18 cyan . 196 .252 19. 8 51. 61 ‑21. 79 ‑26.77 34.52
*
肌 色 .372 .341 35.7 66.32 12. 52 15.12 19.63様 に M色 材 で は 緑 色 , Y色 材 で は 青 色 相 当 の 帯 域 の み に Oよ り 大 き い 分 光 濃 度 特 性 を 持 つ .
ご こ で 理 想 的 な 系 と し て , 撮 像 デ バ イ ス の R G B各 色 の 分 光 感 度 特 性 が 互 い に 重 な り 合 わ ず , 記 録 媒 体 の 色 材 の 分 光 濃 度 特 性 も C M Y各 色 で 重 な り の な い 矩 形 状 で , さ ら に 分 光 濃 度 の 重 ね 合 わ せ に 関 し て 線 形 性 が 成 立 す る 場 合 を 想 定 す る ・ こ の 場 合 , プ リ ン ト す べ き Y M Cの 色 材 量 Dc, Dm,
D
yは,
(6. 4)
と い う 簡 単 な 式 で 求 ま る . kは 比 例 係 数 で あ る . こ こ で
Dr
,D
g,Db
は R.G, B 信 号 値 を 式 (2・ 1 ) で 変 換 し た 値 で , 以 後 , そ れ ぞ れ R 濃度, G 濃, 度, B濃 度 と 記 す こ と に す る .
現 実 に は 理 想 条 件 か ら ず れ , 式 (
6 . 4)
で は 良 好 な 色 再 現 は 得 ら れ な い 印 刷 の 分 野 で は 従 来 か ら R, G, B濃 度 の 線 形 結 合 か ら Y M C色 材 量 を 決 定 す る 線 形 マ ス キ ン グ 法 と 呼 ば れ る 手 法 に よ り 再 現 性 の 向 上 を 図 っ て き た . す な わ ち﹁ パ
│ 川 l
l u
・ h u L U
・h
u L U L U L U
‑出
││
凶│
│凶
H
(6. 5)
*
T V 学 会 肌 色 チ ャ ー ト の ほ ほ の 部 分に よ り 混 合 す べ き 色 材 量 が 決 め ら れ る . 再 現 性 の 良 否 は 均 等 色 空 間 に お け る 色 差 に よ る の が 望 ま し い が , よ り 簡 単 に は 再 現 色 を Cに つ い て 赤 色 , Mにつ いて緑色, Yに つ い て は 青 色 フ ィ ル タ を 遇 し て 濃 度 測 定 を 行 い , そ れ ぞ れ と オ リ ジ ナ ル 色 の 各 フ ィ ル タ を 通 し て 測 定 し た 濃 度 と を 比 較 し て 評 価 さ れ る ・
行 列 係 数 の 最 適 化 の た め に は , 被 写 体 と す る 色 票 を 多 数 用 意 し , そ れ ら を 撮 像 し て 得 た ハ ー ド コ ピ ー と オ リ ジ ナ ル 色 票 の 各 色 の 濃 度 の 平 均 自 乗 誤 差 e 2 の 最 小 化 を 行 う . す な わ ち , 色 票 の 濃 度 を
Dr k ' D . k
,Db k
, ハ ー ド コピ ー の 濃 度 を Dc k,Dm k, DY k (kは 色 粟 番 号 : 1 ‑‑n ) と し て 近 似 的 な 比 例 関 係 ( 相 加 則 , 比 例 則 が 成 り 立 つ ) が あ る . し た が っ て ハ ー ド
コ ピ ー 形 成 に お け る 色 の 合 成 は , 色 材 の 分 光 濃 度 の 加 算 , あ る い は 分 光 反 射 率 の 乗 算 で 近 似 で き る . 分 光 濃 度 の 加 算 に よ る 色 の 合 成 を 減 法 混 色 と い う . 減 法 混 色 に お け る 原 色 は R, G, Bの そ れ ぞ れ の 補 色 で あ る C, Mお よ び Y で あ る . 理 想 的 な 色 材 は , 例 え ば C色 材 で は 赤 色 相 当 の 帯 域 で , あ る 一 定 の 濃 度 を 持 ち , そ の 他 の 帯 域 で は 濃 度 が Oの 矩 形 状 の 分 光 濃 度 特 性 を 持 つ . 同
‑80 ‑ ‑81 ‑
ι ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ーム ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ . ‑ j
(6.6)
e 2 L: (erk2 + egk2 + ebk2) (6. 7)
k=l
δe2/ δ h1 J
=
0 (i,j 二 1,2,3) (6.8) から h1 Jを 求 め る . そ の 結 果 , 行 列 H は 次 式 の よ う に 計 算 で き る .いL:DCk2 L:DckDmk L:DckDY 1刀 打
t
DCkDrk L: DCkDgk L: DCkDb: l
H= /L:DmkDck L:Dmk2 L:DmkDyk/いL:DmkDrk L:DmkDgk L:DmkDbk/ (6. 9)
じ~ DykDCk L: DykDmk L: Dyk2
J じ J : : :
DykDrk L: DykDgk L: DykDbkl線 形 マ ス キ ン グ 法 は 比 較 的 簡 単 な 回 路 で 実 現 で き る が , 上 述 の よ う に 係 数 行 列 の 算 出 に 多 量 の 濃 度 測 定 と 計 算 を 必 要 と す る . ま た , 分 光 濃 度 の 重 ね 合 わ せ に 関 す る 線 形 性 を 前 提 と し て い る た め 本 質 的 に 再 現 誤 差 が と り き れ な い 上 に , 残 留 誤 差 が 各 色 に 分 散 し , 画 質 上 重 要 な 無 彩 色 や 記 憶 色 が 十 分 に 再 現
さ れ な い と い う 問 題 が あ る .
精 度 向 上 の た め に R G B濃 度 の 二 次 以 上 の 項 を 用 い る 非 線 形 マ ス キ ン グ 法 も 提 案 さ れ て い る . こ れ に よ り 色 差 誤 差 が 1/2'"'"'1/3と な る と 報 告 さ れ て い る が , 項 数 を 二 次 よ り 増 や し て も 効 果 は 少 な い [6・‑4 ] 非 線 形 マ ス キ ン グ 法 は 安 定 性 , 回 路 規 模 の 点 で 劣 る た め , 実 用 機 で は ほ と ん ど 使 わ れ な い .
以 上 の 方 法 に よ ら ず 色 補 正 を 理 想 的 に 行 う た め に , R G Bの 全 て の 組 合 せ に 対 し て こ れ を 再 現 す る
CMY
色 材 量 を 参 照 テ ー ブ ル と し て 用 意 る こ と が 考 え ら れ る . し か し こ の 手 法 は テ ー ブ ル 作 成 作 業 お よ び テ ー ブ ル 用 メ モ リ が 膨 大 に な る と い う 欠 点 が あ る . 例 え ば メ モ リ 容 量 は R G Bに そ れ ぞ れ 8 ピ ッ ト を 割 り 当 て る と , 約 50 Mバ イ ト ( =28X28X28X3バ イ ト ) と な り 現 実 的 で な い .一
8 2‑
6. 3 無 彩 色 の 再 現 (6・5] (6. 6 J
6. 3. 1 t I 見 積 り 濃 度 " の 提 案
一 般 に カ ラ ー フ ィ ル ム の 色 材 の 分 光 濃 度 特 性 は 単 峰 性 で 色 材 の 量m に 依 存 する. こ の た め 分 光 濃 度 特 性 は g ( m, λ) と 書 く こ と が で き る . こ こ で λ は 波 長 (λ=380‑‑‑780n m ) で あ る . 色 材 量 と 分 光 濃 度 の 関 係 が Lambert‑Beer則 を 満 た す な ら ば g ( m, λ)
=
m f (λ) と 書 く こ と が で き る が , 実 際 に は こ の 式 はmが 小 さ い と き に し か 成 立 し な い (6.7 J • mが 大 き く な る に つ れ て g ( m, λ ) の ピ ー ク 波 長 付 近 の 濃 度 は 非 線 形 性 に よ り m f (λ) よ り 小 さ く な る . いま, ごの m f (λ) の よ う に 分 光 濃 度 が 色 材 料 に 比 例 す る よ う な 濃 度 を 考 え , こ の 濃 度 を " 見 積 り 濃 度 " と 定 義 す る . そ し て 見 積 り 濃 度 で 表 現 し た 分 光 濃 度 と ピ ー ク 濃 度 を そ れ ぞ れ 見 積 り 分 光 濃 度 , 見 積 り ピ ー ク 濃 度 と 呼 ぶ こ と に す る .もし C, M, Y各 色 材 の 見 積 り 分 光 濃 度 の 加 算 が 線 形 的 に 行 え , か っ , 各 波 長 で 実 際 に 測 定 さ れ る 濃 度 と 見 積 り 濃 度 の 関 係 が わ か れ ば , 実 際 に 濃 度 計 で 測 定 さ れ る 濃 度 ( 実 測 濃 度 ) を 見 積 り 濃 度 に 変 換 す る こ と に よ り , 色 材 を 混 合 し た と き の 色 の 推 定 が で き る こ と に な る .
6 . 3. 2
実 測 濃 度 と 見 積 り 濃 度 の 関 係 と 分 光 濃 度 特 性前 項 で 定 義 し た 見 積 り 分 光 濃 度 特 性 や 実 測 ピ ー ク 濃 度 と 見 積 り ピ ー ク 濃 度 の 対 応 関 係 は フ ィ ル ム 製 造 業 者 か ら は 得 る こ と が で き な い . ご の た め C R T プ リ ン タ の 実 験 機 を 用 い て 以 下 の 方 法 で 測 定 し た . 測 定 し た フ ィ ル ム は 富 士 写 真 フ ィ ル ム 製 F 1 ‑ 1 6 0で あ る . 分 光 濃 度 測 定 は 目 立 製 カ ラ ー ア ナ ラ イ ザ 3 0 7型 に よ っ た . 図 6.
1に 濃 度 測 定 の 原 点 と し た フ ィ ル ム の ベ ー ス 濃 度 を 示 す . 基 準 白 色 に は 酸 化 マ グ ネ シ ウ ム 板 を 使 用 し た .
シ ア ン (C ) 色 材 を 例 に 測 定 の 手 順 を 以 下 に 示 す .
制
関
0.0 400 500 波
600 長 (nm) 図 6. 1 フ ィ ル ム の パ ー ス 濃 度
‑83 ‑
700
( 1 ) 最 初 に B,
を 完 全 露 光 し ,
ピー において,
( 4 ) ( 5 )
2
Y G 感 光
肘1,
2 ク 濃 度 の 低下が な か っ た
と し た と き の 濃 度 が 見 積 り ピ ー ク 濃 度 と 考 え ら れ
ー単
11
製 品 取
色 材 の 影 響 を 排 除 し た C 色 材 の み の 発 色 試 料 を 作 成 す る .
a ‑
白
制 鑑 別
hmlu
こ の 値 は 副 吸 収 部 分 の 濃 度 値 の 増 加 の 割 合 で ピ ー ク 濃 度 を タ 卜 挿 す る こ の 試 料 に つ い る.
濃 度 て 未 感 光 の R感 光 層 を 段 階 的 に 露 光 し ,
( 1 ) ( 2 )
~
と に よ り 計 算 で き る . 」ー
700 600
500
。
400 レ ベ ル が 階 段 状 に な っれ か ら 実 測 ピ ー ク 濃 度
長 (n・)
た C 色 材 の 試 料 を 作 成 波
o
0 C 8 M,‑‑‑‑‑‑‑‑‑・ム
Y
臼・・・・・ーーー‑1:]
コ 鰐 眠 D m pと 見 積 り ピ ー ク 濃 度 シ ア ン 色 材 の 分 光 濃 度 特 性
2 図 6.
する.
D
e pの 関 係 を 求 め た (図 の 試 料 の 各 濃( 2 ) ( 3 )
ト). 4のO点 の プ ロ ッ
6.
2
o
IP 実 測 ピ ー ク 温 度4 解 析 を 行 っ た 結 果 を 図 6.
実 測 ピ ー ク 濃 度 と 4
図 6.
こ れ ら か 口点 で示す.
のム,
見 積 り ピ ー ク 濃 度 の 関 係 実 測 ピ ー ク 濃 度 と 見 積 り
ら,
ピ ー ク 濃 度 の 対 応 関 係 は 色 材
1.0
の 種 類 に は ほ ぼ 無 関 係 で あ る 各 色 Y 色 材 に つ いて 同 様 な
恥1,
こ と が 明 ら か に な っ た . 度 段 の 分 光 濃 度 特 性 を
特 性3 Dlax=O.43
特 性2 Dux=l.ll
Rd
(挙結骨壊や.
測 定 結 果 の 測 定 す る .
2 に 示 す . 1例 を 図 6.
制
Em QE om
凶
図 で は 3つ の 濃 度 段 に 対 す る 測 定 結 果 を 示 し て い る .
M m 鋼 製品 明
各 分 光 濃 度 特 性 を 低 濃 度 の 副 暖 収 部 分 (λ ( 4 )
0 400 の 濃 度
=530nm)
g
~ 要
0.5 I!!
'
司~ 4材 の 見 積 り ピー ク 濃 度 で 規 格 700
600 (図 6. 500
値 で 規 格 化 す る
化 し た 見 積 り 分 光 濃 度 特 性 を
長 (n・)
規 格 化 に よ り 副 波
3 ) .
見 積 り ピ ー 5に 示 す .
図
6.
低 濃 度 部 分 で 規 格 化 し た 3
図 6.
吸 収 部 分 の 特 性 は ほ ぼ
M とY 5 ,
ク 濃 度 で Cは 2.
分 光 濃 度 特 性 高 濃 度 段
一 致 し た が ,
ピ 5で あ っ た . また,
は 1.
(λ = ほ ど ピ ー ク 漉 度
(ピ ー ク ー ク 濃 度 と な る 波 長
5以 下 の 低 濃 度 段 で ピ ー ク 濃 度 が O.
が 低 下 し た . また,
640nm)
600 700 400 500
Yそ 0.0
M, はC,
波 長 と 記 す ) こ れ か ら ピ ー ク 濃 度 が
は 規 格 化 し た 分 光 特 性 の 形 は 一 定 と な っ た .
(門岡)
見 積 ピ 分 光 濃 度 特 性
波
5 図 6.
5 4 4 5 5 n ffiで あ っ た .
5 n立1, 4
。
れ ぞ れ 6 n ffi, 5以 下 で は 実 測 分 光 濃 度 と 見 積 り 分 光 濃 度 が 一 致 し て い る と 考 え ら
こ の と き の 特 性 を も っ て 見 積 り 分 光 濃 度 特 性 と 見 な し た .
O .
れ,
Fh u
n δ
‑84 ‑
6. 3. 3 無 彩 色 発 色 す る 各 色 材 の 濃 度
色 再 現 の 第 l段 階 と し て , す べ て の レ ベ ル の 無 彩 色 信 号 CR=G=B) に 対 し て , 出 力 さ れ た ハ ー ド コ ピ ー も 無 彩 色 ( 中 性 灰 色 ) と な る こ と を 目 指 す .
こ の よ う な 考 え を グ レ イ バ ラ ン ス 法 と 言 う . グ レ イ バ ラ ン ス 法 の 結 果 , 他 の 色 に 関 し で も 信 号 の 示 す 色 が ほ ぼ 再 現 さ れ る こ と が 期 待 で き る . こ こ で 無 彩 色 と は C光 源 下 で ハ ー ド コ ピ ー を 見 た と き に C• a b ‑ 0と な る 色 と す る . 各 信 号 レ ベ ル で 無 彩 色 が 再 現 さ れ た と き の C, M, Y色 材 の ピ ー ク 濃 度 と , こ れ ら を 発 色 さ せ る R, G, B露 光 量 の 関 係 が 無 彩 色 再 現 の 条 件 下 で の フ ィ ル ム の 各 色 の D ‑ 1 0 g E特 性 と な る . グ レ イ バ ラ ン ス 法 の た め の 信 号 処 理 と
は 各 色 の D ‑ 1 0 g E特 性 の 逆 特 性 で そ れ ぞ れ に 対 応 す る 信 号 値 を 補 正 す る こ と と な る .
前 項 で 実 測 ピ ー ク 濃 度 と 見 積 り ピ ー ク 濃 度 の 関 係 は 色 材 の 種 類 に ほ ぼ 無 関 係 で あ る こ と が わ か っ た . そ こ で , こ の 関 係 を 拡 張 し て ピ ー ク 波 長 以 外 で も 同 じ 特 性 を 持 つ と し ,
D e (λ)士 宮 (Dm (λ)) (6.10) で 表 現 で き る と 仮 定 す る . ここで, D e (λ) は 実 測 分 光 濃 度 , D m (λ) 見 積
り 分 光 濃 度 で あ る .
今 , 前 項 で 求 ま っ た 各 色 材 の ( 規 格 化 し た ) 見 積 り 分 光 濃 度 特 性 を そ れ ぞ れ DC (λ) , D M (λ) , D y (λ) と す る . こ の と き 無 彩 色 発 色 さ せ る た め に 混 合 す る C, M, Y色 材 の 量 を そ れ ぞ れ α, s, γ ( 0主主 α,s ,γ壬 1) と す る と , 混 合 後 の 見 積 り 分 光 濃 度 De (λ) は
D e (λ) ニ α・Dc(λ)+
s
'DM(λ)+γ ・Dy(λ) (6.11) と 計 算 さ れ る .上 記 の 仮 定 の も と で 測 定 さ れ る で あ ろ う 再 現 色 の 実 測 分 光 濃 度 Dm (λ) は Vの 逆 特 性 を 用 い て 次 式 に よ り 求 ま る .
Dm(λ) ニ W‑1{De(λ)} + Wh (λ) (6.12) ここで, W h (λ) は フ ィ ル ム の ベ ー ス 濃 度 で あ る . D m (λ) が 求 ま る と , 図 6. 6の フ ロ ー チ ャ ー ト に 示 し た 数 値 計 算 の 手 順 に よ り
C・
a b = 0を 満 た すα
,s
, γの 組 が 算 出 で き る .‑8 6 ‑
無 彩 色 発 色 す る C M Y色 材 の ピ ー ク 濃 度 の 計 算 結 果 を図 6. 7に示 す.
図
6 . 7
( a) は ピ ー ク 波 長 と な る 色 材 の 濃 度 に 他 の 色 の 色 材 の 副 殴 収 に よ る 濃 度 が 加 算 さ れ た い わ ゆ る" 積 分 濃 度 " で あ る . 一方, そ れ ぞ れ の 色 材 が 単 独 で 発 色 し た と き の ピ ー ク 濃 度 は 図 6. 7 (b) に 示 す よ う に な る . こ れ ら の ピー ク 濃 度 は 副 吸 収 に よ る ク ロ ス ト ー ク が 除 去 さ れ た 濃 度 で
" 解 析 濃 度 " と 呼 ば れ る .
a.. P.. r.
C.b事=0を 調 た すn段目の a. fJ. rの 組
実 際 の 試 料 で 測 定可能 な 濃 度 は 積 分 濃 度 で あ る . 見 積 り 分 光 濃 度 の 加 算 は 線 形 的 に 行 え る か ら , ピ ー ク 波 長 で の 解 析 濃 度 と 積 分 濃 度 の 関 係 は 図 6. 5を 用 い る と 次 式 の よ う に 表 す こ と が で き る .
図 6 . 6 C.ab = 0を 満 た す α,
s
, 'Yの算出手順D1c
DIM D1y
ー
1. 000 O. 222 O. 092
0.015 0.001 DAC
1. 000 0.023 DAM (6.13) 0.271 1. 000
D
Ayこ こ で , D1C, D'M' D1yは 見 積 り 濃 度 で 表 現 し た C, M, Yの 積 分 濃 度 , D AC, DAM, DAyは 同 じ く 解 析 濃 度 で あ る . 従 っ て , 解 析 濃 度 は 次 式 で 計 算 で き る .
‑87 ‑
を 行 っ た . 以 下 に 実 験 の 手 順 を 示 す .
ま ず 各 色 を 適 当 な 露 出 量 で 階 段 的 (1 6段 程 度 ) に 露 光 し , 第 1試 料 を 作 成 す る . こ の 試 料 に つ い て
2.0 2.0
一一一‑c
¥
一一一一cー 一 一M ¥ ー 一 一M
¥
『ーー‑‑y 鋼制 1 .0 ¥ "¥. そ¥、も、、、 、" 、、、 ー ー ‑yと¥、、、、
ト
、、、、 ー ミ
0.0 0.0
‑2.0 ー1.0 0.0 ‑2.0 ー1.0 0.0
S光 量 CLog[E/E田ax]) . 光 . (Log[E/EI18X])
( 1 ) 各 色 材 の ピ ー ク 濃 度 (D m p) を 測 定 す る . (2) Dm pを 図 6. 4に よ り De pに 変換 す る .
( 3 ) 式 (6. 1 4 ) に よ り 副 吸 収 の ク ロ ス ト ー ク 成 分 を 除 去 す る . ( 4 ) 再 び 図 6. 4を 用 い て De pをDm pに 戻 す . → 解 析 濃 度
求 ま っ た 3色 材 の 露 光 量 と 解 析 濃 度 の 関 係 を 図 6. 8に 示 す . 図 は 各 色 のD‑ 1 0 g E特 性 に 相 当 す る .
( 5
) 図6 . 8
を 用 い て 図6 . 7 (b)
の 目 標 解 析 濃 度 を 得 る た め の 露 光 を 求 め , そ の 露 光 量 で 新 し い 試 料 を 作 成 す る . こ の 試 料 の 解 析 濃 度 が 目 標 特 性 と 一 致 す る ま で (1) "‑' (5) を 繰 り 返 す .( a ) 積 分 漉 度 ( b ) 解 析 濃 度
図 6. 7 無 彩 色 発 色 を す る 3色 材 の ピ ー ク 濃 度 ( 計 算 値 )
以 上 の 手 順 に よ り , わ ず か な 繰 り 返 し (3回 ) で 目 標 の 3色 材 ピ ー ク 濃 度 が 得 ら れ た ( 図 6•
7 ( b ) の 目 標 と の 濃 度 差
O. 0 5以 下 ) . また, こ の と き 各 段 の
C・
a b はO . 2
以下で,図 6. 7の 目 標 特 性 が ほ ぼ 無 彩 色 を 示 し て い る こ と が 確 認 さ れ た.
手 順 (5 ) で 求 め た 濃 度 一 露 光 量 特 性 が 各 色 の D‑ 1 0 g E 特 性 の 逆 特 性 に 相 当 す る . ご れ
を 図 6. 9に 示 す . ご の 特 性 を 用 い て , 無 彩 色 信 号 の R G B濃 度 を 補 正 す れ ば 目 標 と す る 無 彩 色 が 再 現 で き る こ と に な る .
寸I ll 11 1l
﹂
C M y n u n u n u
﹁I
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‑‑ L
寸1
11 11 11 lJ
可i n o n o
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h u n u n u n u n u
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‑ 一
F b ハU η L 1 i 1 よ 句
IAHunHunru
n HM
句14nuu q u n L n r u ハu n A n o
nHun
ノ
n HU
噌︐inuunHU
﹁ ー ー ー ド
l 卜 ﹂
( 6 . 1 4 )
6. 3. 4 グ レ イ バ ラ ン ス 法 の 効 率 的 実 現
前 項 で 述 パ た よ う に , グ レ イ バ ラ ン ス 法 を 行 う た め に は フ ィ ル ム の 各 色 の D ‑ 1 0 g E特 性 の 逆 特 性 を 知 ら な け れ ば な ら な い . 乙 の 特 性 は 白 か ら 黒 ま で の 無 彩 色 信 号 ( R = G = B ) に つ い て , 再 現 色 が 無 彩 色 (C.a b = 0 ) と な る よ う に 各 色 の 信 号 レ ベ ル を 補 正 し た 時 の 各 レ ベ ル の 信 号 値 と 補 正 値 の 対 応 関 係 ( 濃 度 表 現 ) で あ る . 従 来 , 目 標 と す べ き 無 彩 色 試 料 は , 例 え ば 標 準 光 源 下 で グ レ イ ス ケ ー ル を 撮 影 し て 得 て い た た め 完 全 な も の と は 言 い 難 か っ た. さらに, ピ ー ク 濃 度 測 定 を 積 分 濃 度 に よ り 行 っ て お り , こ の 積 分 濃 度 を 用 い て 信 号 値 を 補 正 し て い た た め 各 色 の 補 正 が 他 の 色 材 の 副 吸 収 の 影 響 を 受 け, 目 標 へ の 収 束 ま で の 繰 り 返 し が 多 く , 収 束 後 も 誤 差 が 残 っ た . 無 彩 色 発 色 の 目 標 を 図 6. 7 (b) と し て , 解 析 濃 度 を 用 い て 信 号 値 を 補 正 す れ ば 他 の 色 材 の 影 響 を 受 け ず に 効 率 的 に D‑ 1 0 g E特 性 の 逆 特 性 が 得 ら れ る と 考 え ら れ る . こ れ ら の 検 討 に 基 づ い て に 実 際 に 無 彩 色 ハ ー ド コ ピ ー を 得 る 実 験
ー 88‑
→ 積 分 濃 度
2.0
制 1 .0 鋼
G一一一一一‑f)R
A一一一一‑oG
B
C
白
0.0
‑2.0 ‑1.0 0.0
光 量 (Log[E/E
・
axJ)図 6. 8 フ ィ ル ム の 各 色 の 露 光 量 と 濃 度 の 関 係
‑89 ‑
6. 4 有 彩 色 の
再 現 (6・ BJー (6. 1 0 J
6. 4. 1 無 彩 色 再 現 の
条 件 下 で の 色 再 現 R 前 節 の 手 法 に よ り 全 信 号 レ ベ
ル で 無 彩 色 の 再 現 が 可 能 と な っ た . こ れ を 基 準 と し て 有 彩 色 を 再 現 す る た め の 検 討 を 行 う .
ま ず , 無 彩 色 再 現 の 条 件 の も と で 有 彩 色 が ど の 様 に 再 現 さ れ る の か , 前 節 で 求 め た 3色 材 の 特 性 を 用 い て 以 下 の 手 順 で 算 出
した.
( 1 ) 色 度 座 標 (x, y) と 視
1 .0
フ ィ ル ム の ベ ー ス 濃 度 を 加 算 し て 再 現 色 の 分 光 濃 度 特 性 を 得 る . こ の 特 性 を 反 射 率 で 表 現 し ,
X
,Y
,Z
値 を 算 出 す る .( 5) (4) で 得 た (X, Y, Z) を も と に 再 び 式 (6. 1), 式 (6. 2) に よ り 再 現 色 の L', a', b'お よ び C• a bを 算 出 す る .
週 マ ク ベ ス チ ャ ー ト の 有 彩 色 (1 8色 ) に つ い て , オ リ ジ ナ ル 色 と 再 現 色 の
色 差 を C I E L A B空 間 で 評 価 し た 結 果 を 表 6. 2に 示 す . 0.5
/三/
R 表 6. 2 無 彩 色 再 現 の 条 件 下 で の 色 再 現 (18色 の 平 均 )G オ リ ジ ナ ル 再 現 色 色 差 │色相差│
L'
C •
a b L'C •
a b ムE・ab [度]53. 73 44. 91 5l. 91 3l. 17 14.92 6. 33
B 0.0
o
.0o
.5入 力
1 .0
図
6. 9
規 格 化 し た Dー I0 g E 特 性 の 逆 特 性ご の 表 か ら 無 彩 色 を 再 現 す る 条 件 で は 明 度 , 色 相 の 変 動 が 見 ら れ , 特 に 彩 度 の 低 下 が 著 し い こ と が 分 る . そ こ で ま ず マ ス キ ン グ 法 に よ る 再 現 性 の 改 善 に つ い て 検 討 す る .
感 反 射 率 Yが 与 え ら れ た オ
リ ジ ナ ル 色 に つ い て , 式 (2. 5) を 変 形 し た 次 式 に よ り C I E表 色 系 の X, Z 11直 を 求 め る .
x
= x .c Y /
y)Z = (1 ‑x ‑y) ・ CY/y) (6.15) (2) (1) で 得 た ( X, Y, Z) と 式 (6. 1), 式 (6. 2) か ら オ リ
ジ ナ ル 色 の L ・, a', b'お よ び C• a bを 算 出 す る .
( 3 ) オ リ ジ ナ ル 色 の N T S Cに お け る R G B値 は 式 (2. 4) か ら
G 1= 1‑0.986 2.001 ‑0.0281,1 y (6.16)
6. 4. 2 記 憶 色 を 重 視 レ た マ ス キ ン グ 法
6. 2. 2で 述 ペ た よ う に 従 来 の マ ス キ ン グ 法 は 係 数 行 列 の 算 出 が 煩 雑 な 上 , 再 現 誤 差 が 色 空 間 全 体 に 分 散 す る と い う 問 題 が あ っ た . 人 間 の 色 差 弁 別 能 力 が 最 も 高 い 色 は , 記 憶 色 と 言 わ れ る 顔 の 肌 や 芝 生 の 緑 な ど 低 彩 度 の 熟 知 対 象 で あ る . 例 え ば 記 憶 色 の 代 表 と さ れ る T V学 会 標 準 肌 色 は 表 6. 1から
L ・と C• a bが そ れ ぞ れ 約 70と 2 0で あ る . 好 ま し い 色 再 現 の た め に は , こ の よ う な 記 憶 色 を 重 点 的 に 補 正 す る こ と が 効 果 的 で あ る と 考 え ら れ る . この 方 針 の も と で 新 し い 係 数 行 列 の 算 出 法 に つ い て 検 討 す る .
今 , 入 力 R G B濃 度 D r, D g, D b が フ ィ ル ム 上 で ピ ー ク 濃 度 C, M, Y と な っ て 再 現 さ れ た と す る . フ ィ ル ム の 各 色 材 が 出 力 の 3色 成 分 に 与 え る 影 響 を 3
x
3の 行 列 Aで 表 す と , 入 出 力 の 関 係 は 次 式 で 表 現 で き る .で あ る . こ れ を R G B濃 度 に 変 換 し , さ ら に 図 6. 4を 用 い て 見 積 り 濃 度 に 変 換 し た 値 を C, M, Y色 材 の 混 合 ( 加 算 ) 値 と す る . 混 合 は 図 6.
5の 見 積 り 分 光 濃 度 特 性 を 持 つ 各 色 材 に つ い て 行 う .
( 4 ) 混 合 に よ っ て 得 ら れ た 見 積 り 分 光 濃 度 を 再 び 実 測 分 光 濃 度 に 変 換 し ,
‑90 ‑ QU ti
従 っ て , 出 力 を 入 力 に 一 致 さ せ る た め に は , 入 力 側 で 予 め Aの 逆 行 列 A‑1を 乗 じ て お け ば よ い . この A‑1が 色 補 正 用 マ ス キ ン グ 行 列 と な る ( 式 (6. 5) の Hに 相 当 す る ) .
式 (6. 1 7 ) に お い て , 未 知 数 で あ る Aの 要 素 は 9個 で あ る . し た が っ て 異 な る 3つ の 色 の 入 出 力
関 係 が 明 ら か に な れ ば そ れ ら 要 素 値 を 決 定 す る こ と が で き る . ご の 3つ の 色 と し て, L・‑ 7 0, C'a b ‑
2 0
と な る 色 の う ち で ,N
T S Cの R, G, B軸 上 の 色 に つ い て 考 え る . こ れ ら の 色 の 信 号 値 ( 目 標 値 ) と 出 力 濃 度 は 図 6. 1 0の 手 順 に よ り 数 値 計 算 に よ り 算 出 す る こ と が で き る . す な わ ち
( 1
)まず,L' = 7 0
の 無 彩 色 の 信 号 値 ( R=G = B = u ) を 探 索 す る. 0 ~ u壬 1で あ る か ら u の 初 期 値 を Oと
して, u を 少 し づ っ 増 加 さ せ な が ら X, Y,
Z
値 を 式 (2 . 4)
に よ り 求 め , 式 (6. 1)(6.17)
に よ り L. を 算 出 す る . L'が 十 分 7 0に 近 づ い た と き の uを も っ て 求 め る 無 彩 色 の 信 号 値 と す る .
(2) (1) で 得 た uを 初 期 値 と し て , L'‑70, C'a b= 2 0と な る 信 号 値 を 探 索 す る . 例 え ば 求 め た い R軸 上 の 色 は R = v (>u), G = B =
w (< u) と お く こ と が で き る . ご と でv, w の 初 期 値 を u とし, v をuよ り 少 し づ っ 増 や し , wを uよ り 少 し づ っ 減 ら し な が ら R
=
v, G= B = wに 対 す る L',
C'
abを 計 算 す る . そ し て そ れ ぞ れ が 7 0, 2 0 に 十 分 近 づ い た と き の v, wを も っ て 求 め る R お よ び G, B の 信 号 値 と する.( 3) G 軸 上 と B 軸 上 の 色 に つ い て も 同 様 に 計 算 し , 求 ま っ た そ れ ぞ れ の 信 号 値 を 濃 度 値 に 変 換 す る .
以 上 の 手 順 に よ り
R
,G
,B
軸 上 の 目 標 値 Dr" D n, Db' (i‑ R
,G
, B )には, そ れ ぞ れ 次 の 値 が 得 ら れ た .Dr' I I 0.261 I I 0似 0.417
D
g, 1= 1 0.459 1 1 0.334 1 1 0.417 1 (6.18)各 軸 上 の 目 標 値 を C, M, Y色 材 の 混 合 値 と し て , 各 色 材 の 見 積 り 分 光 濃 度 特 性 を 加 え 合 わ せ て 再 現 色 度 値 (X, Y, Z) を計算し, R G B値 に 変 換
し, さ ら に 濃 度 表 現 し た C1,M" Y1 (i = R, G, B) は,
Y
L本・70,Cab'事‑0 の 無 彩 色
﹁1
11 1‑
‑‑ J
F U M U V
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句lA﹁h
U F h u
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︒ 瓜 生 n H u n u u n H U
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n H u n H v n
︿υ
円︑ U 4
生a生
ハU
V
ハH V A
けV
﹁111111L
(6.19)
¥ー 一 一‑v‑一一̲ /
αEの 手 順 と 問 樽 と な る .
式 (6. 1 9 ) の 3色 の ピ ー ク 濃 度 値 を 式 (6. 1 7 ) に 代 入 し , 3色 分 を ま と め る と 次 式 が 得 ら れ る .
図 6 . 1 0 L'=70, C
・
ab = 2 0の R, G, B信 号 の 再 現 色 の 算 出 手 順一92‑ ‑93 ‑
C R C G CB
1 1Dr R D r G D
M R M a M B
1= A R G B
・1Dg R Dg G Dg B
1 (6.20) H1.399 ‑0.405 0.006
‑0.536 1. 529 0.007 1 (6.23)
従って, R G B軸 上 の 色 を 再 現 す る マ ス キ ン グ 行 列 は こ の 式 を 変 形 し て ,
I
Dr R D r G D r B
I ICR CG CB
IA R G B‑
1=
IDg R Dg G D gB
1 . IM R M a M B
I 1Db R D b G D bB
1 1YR YG YBJ
I 1. 409 ‑0.409 0.004 I
= Iー0.548 1. 530 0.019 I
1 ‑0.065 ‑0.353 1. 420 1
(6.21)
6. 4. 3 ダ イ ナ ミ ツ ク マ ス キ ン グ 法 に よ る 再 現 性 向 上
前 項 の H を 用 い た 線 形 マ ス キ ン グ 法 に よ り 色 再 現 性 は 大 幅 に 改 善 さ れ る . L
・
= 7 0, C.a b豆 2 0に お け る ム E• a bは 1以 下 で あ る . し か し , 単 純 な 線 形 マ ス キ ン グ 法 で は 色 の 彩 度 が 高 く な る に 従 っ て 再 現 誤 差 が 増 え て く る .こ れ は 線 形 マ ス キ ン グ 法 が 分 光 治 度 の 相 加 則 , 比 例 則 を 前 提 と し て い る の に 6. 3. 2で 述 パ た よ う に 実 測 分 光 濃 度 で は こ れ ら が 成 立 せ ず , 低 彩 度 領 域 で 決 め た 係 数 行 列 を 用 い る と 高 濃 度 領 域 で は 過 補 償 に な る た め で あ る . さ ら に , 濃 度 の 高 い 色 を 補 正 し た 場 合 , 補 正 値 が 信 号 の ダ イ ナ ミ ッ ク レ ン ジ (8 ピ ッ ト で 量 子 化 し た 場 合 0'""255) で 制 限 さ れ ク リ ッ プ し て し ま う こ と , お よ び フ ィ ル ム の 色 再 現 限 界 で 飽 和 し て し ま う と い う 問 題 も あ る . ご の よ つ な 問 題 は 係 数 行 列 H が , 入 力 信 号 濃 度 に よ ら ず 一 定 で あ る こ と に 起 因 し て い る. こ れ ら の 傾 向 を 軽 減 す る た め に , 入 力 信 号 濃 度 に よ っ で 係 数 行 列 を 変 化 さ せ る 以 下 の よ う な ダ イ ナ ミ ッ ク マ ス キ ン グ 法 を 提 案 す る .
ま ず , マ ス キ ン グ 行 列 Hを 次 式 の よ う に 単 位 行 列 Iと 補 正 行 列 H' に 分 解 する.
と し て 得 ら れ る .
同 様 な 行 列 は R G Bの 補 色 で あ る C M Y軸 に 対 し て も 求 め る こ と が で き , 次 の 値 が 得 ら れ る .
噌BE
畠﹁
l1 11 11 11
﹂
nkunHUFhu nOワt
の ム
円ベ
u n
ぺU F h u n u n u n u v ηlnHU
﹄ι z
nぺ U 1 1
・4 n
べU
3 4 3
ハ
•••
u n u n U A U F h u n δ T 4 Q U F b
﹁h U
丹︑
u n
ぺU
nUハ
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﹁Illi‑‑‑ ﹂
﹁1
11 1‑
‑‑
‑J
A H v n u u n同υ
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l n x u h︽υ
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‑
‑
‑
n川v n H U n u v
FhuηruFhu ハ
υ n h v n U
向︑
U 4 4 志 向 ぺ
u
nHunHvnHV
η i p h U F O
﹁h u n
︽u n
ぺU
F h u nぺ u n
べU
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ハuvnHV﹁
1l il i‑
‑L v ‑ 一 一
M C A
1 1. 395 ‑0.401 0.009 1 ニ 1 ‑0.524 1. 529 ‑0.006 1
1 ‑0.066 ‑0.341 1. 408 1
(6.22)
[h h h j H = 1 h1 0 h11 h1 Z
h2 0 h2 1 hZ 2
。
0 1 [ h h h i 1
o
1+1 h1 0 h11 h1 z。
1 1 l hz o h2 1 hZ 2I + H' (6.24)
式 (6. 2 1 ) と (6. 2 2 ) の 各 要 素 は 一 致 し て い な い が , そ の 差 は 小 さ い . 従 っ て , R G B軸 用 と C M Y軸 用 の 行 列 の 平 均 を と れ ば 色 再 現 誤 差 が ほ ぼ 均 等 に 分 散 す る と 考 え ら れ る .
さ ら に , 無 彩 色 を 正 確 に 再 現 す る た め に は , 行 列 の 各 行 要 素 の 和 は 1で な け れ ば な ら な い .
以 上 の 条 件 を 考 慮 し て , マ ス キ ン グ 行 列 Hを 次 式 の よ う に 決 定 し た.
‑94 ‑ n u F hu
H' ,
内U︽Uハυ
・
0 1 2 L U ' h u h u
α 0 γ
﹁1
11
1‑
‑L
α. h 0 1
0
・h11α. h 0 2 I
0
・h12I
γ・h2 2 I
(6.25)
6. 4. 4 色 補 正 結 果
前 節 で 述 ペ た 手 法 に よ り , マ ク ベ ス チ ャ ー ト を 用 い て 色 補 正 の 評 価 を 行 っ た. グ レ イ バ ラ ン ス 法 の み に よ る 場 合 ( 補 正 な し ) と 線 形 マ ス キ ン グ 法 , ダ イ ナ ミ ッ ク マ ス キ ン グ 法 に よ る オ リ ジ ナ ル 色 と の 再現 誤 差 ム E+ab を 計 算 し た 結 果 を 表 6. 3に 示 す .
H' は 色 補 正 に 関 わ る 成 分 で , そ の 各 行 の 和 は 無 彩 色 再 現 の 条 件 か ら Oで あ る. こ の 各 行 に 対 し て 係 数 を 乗 じ た 行 列 H" を 新 た な 補 正 行 列 と す る .
γ. h 2 1
本 手 法 に よ っ て も 各 行 の 和 は Oで あ る か ら 無 彩 色 再 現 の 条 件 は 崩 れ な い . α,
s
, γは 線 形 マ ス キ ン グ 法 で 補 正 さ れ る 各 色 ピ ー ク 濃 度 に 実 測 ピ ー ク 濃 度 と 見 積 り ピ ー ク 濃 度 の 対 応 関 係 ( 図 6. 4) を 適 用 し て 決 定 す る . 例 え ば ,シ ア ン 成 分 に つ い て は 線 形 マ ス キ ン グ 処 理 し た 見 積 ピ ー ク 濃 度
C
e と 対 応 す る 実 測 ピ ー ク 濃 度 Cm の 差 が す パ て 色 補 正 要 素 の 変 化 分 で あ る と 見 な し , α を 以 下 に よ り 求 め る .表
6 . 3
マ ス キ ン グ 法 に よ る 色 補 正 の 効 果 ( 平 均 値 )(6.26)
低 彩 度 色 中 彩 度 色 高 彩 度 色 全 体 補 正 な し (6 E
・
a b 1 )9. 8 16. 0 18.9 14. 9 ( グ レ イ バ ラ ン ス 法 の み )
補 正 あ り (6E.a b 2)
1.0 7. 1 9.2 5.8 ( 線 形 マ ス キ ン ゲ 法 )
補 正 あ り (ム E
・
ab 3 )1.1 4.8 6.6 4.2 ( ダ イ ナ ミ ッ ク マ ス キ ン グ )
比 ( ムE
・
ab 3 /ムE.ab1 ) O. 11 0.30 0.35 O. 28 比 ( ム E・
ab 3 /ムE+a b 2) 1. 06 O. 66 0.72 0.72C e
=h o o
・Dr+h
01・Dg +h
0 2・Dbα
{ ( C m I C e ) ' h o o
・Dr= { ( C m I C e ) ' h o o
v s
n u
n u
n u
L μ
a︐ ︐ ︑ ︑
/ / 0
︑
ノLUF ・'nuF‑
n U / f
︑ ︐
J
11ム ︑I
J
r n u
こ こ で Dr,Dg, Db は マ ス キ ン グ 法 の 対 象 と す る 色 成 分 で あ る .
s
, γに つ い て も 同 様 で あ る .本 手 法 の 回 路 構 成 を 図 6. 1 1に 示 す . 図 に 示 す よ う に 従 来 の 線 形 マ ス キ ン グ 法 に わ ず か な 付 加 回 路 を 追 加 す る だ け で 実 現 可 能 で あ る .
R G B
R G B
表 よ り ダ イ ナ ミ ッ ク マ ス キ ン グ 法 に よ り 再 現 誤 差 は
1/3
以 下 に 減 少 し , 補 正 の 効 果 が 大 き い こ と が 分 か る . ムE•
a b が10
を 超 え る の は 線 形 マ ス キン グ 法 で は
18
色 中3
色( b lu e
,yellow
,magenta)
で あ っ た の に 対 し , ダ イ ナ ミ ッ ク マ ス キ ン グ 法 で は 最 大 のblue
でも8. 5
で あ っ た . ま た , 重 要 な 記 憶 色 で あ るdark skin
,light skin
は い ず れ の マ ス キ ン グ 法 で も ムE•
a b<
lで あ っ た . 彩 度 が 高 く な る に 従 っ て 再 現 誤 差 は 大 き く な る が , 線 形 マ ス キ ン グ 法 だ け の 場 合 に 高 彩 度 色 の ム
E
.ab が 平均9 . 2
で あ っ た の に 比 較 す る と, ダ イ ナ ミ ッ ク マ ス キ ン グ 法 の 誤 差 は 大 幅 に 軽 減 さ れ 有 効 性 が 確 か め ら れ た . 図 6. 1 2に 色 空 間 で の 補 正 の 結 果 を 示 す . マ ク ベ ス チ ャ ー ト お よ び一 般 画 像 の 補 正 前 後 の ハ ー ド コ ピ ー 例 を 図 6. 1 3, 図 6. 1 4に 示 す . いず れ も 色 再 現 性 は 好 ま し い 方 向 に 改 善 さ れ て い る .D‑LogE特 性 逆 変 換 ;
潰 度 → 輝 度 変 換
従 来 の マ ス キ ン グ 回 路 に 付 加 す る 部 分
図 6. 1 1 ダ イ ナ ミ ツ ク マ ス キ ン グ 法 の 回 路 構 成
‑96 ‑
ワtQU
Y...jb 凶
‑ オ リ ジ ナ ル " ..
× 補 正な し ~ ~ 台
(グレイバランス の み) I ~ ~-+G 眼
。 繍正 あ り 同 同 窓
{ダイナミッヲマスキング)
I
I'~, ~,--_- Q._~_ ~" " . 1 1
~'--~~ ~u
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図 6. 1 2 色 空 間 に お け る 再 現 性 向 上 の 様 子
6. 5 あ と が き
C R Tプ リ ン タ を 例 に 濃 度 変 調 型 プ リ ン タ に お け る 色 再 現 の 手 法 に つ い て 検 討 し た . 視 覚 的 に 重 要 な 無 彩 色 と 低 彩 度 の 記 憶 色 を 重 視 し て 補 正 す る と い う 観 点 か ら , 最 初 に 無 彩 色 を 再 現 し , こ れ を 基 準 と し て 記 憶 色 の よ う な 低 彩 度 色 を 再 現 し , さ ら に 高 彩 度 色 を 再 現 す る 3段 階 の 処 理 手 法 を 提 案 し た .
ま ず , 色 材 量 と 比 例 す る 仮 の 濃 度 と し て " 見 積 り 濃 度 " を 定 義 し た . C M Y色 材 の 見 積 り 分 光 濃 度 特 性 と , 見 積 り ピ ー ク 濃 度 と 実 測 ピ ー ク 濃 度 の 対 応 関 係 の 測 定 法 に つ い て , 色 材 量 が 少 な い と き に は 色 材 量 と 分 光 濃 度 が 比 例 す る と い う 性 質 に 着 目 し て 導 き 出 し た . こ の よ う な 特 性 は フ ィ ル ム 製 造 業 者 か ら は 得 る ご と の で き な い も の で あ り , 筆 者 ら に よ り は じ め て 測 定 法 が 明 ら か に な っ た も の で あ る . こ の 見 積 り 分 光 濃 度 を 用 い る こ と で 無 彩 色 発 色 す る C M Y色 材 の 混 合 量 を 求 め る 手 法 を 示 し た . また, こ の 混 合 量 を 各 色 材 が 単 独 で 発 色 し た 時 の " 解 析 濃 度 " で 表 現 で き る こ と を 示 し た . そ し て 解 析 濃 度 で 表 現 し た 色 材 の 混 合 量 を 目 標 と す る こ と で , 無 彩 色 の ハ ー ド コ ピ ー を 得
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