• 検索結果がありません。

環境経 営会計 の展 開 一 ドイ ツ に お け る現 状 と若 干 の考 察

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "環境経 営会計 の展 開 一 ドイ ツ に お け る現 状 と若 干 の考 察"

Copied!
25
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

環境経 営会計 の展 開

一 ドイ ツ に お け る現 状 と若 干 の考 察

柳 田 仁

目 次

は しが き

1.ド イ ツ経 済 の現 状 と環 境 政 策 2.環 境 経 営 会 計 の生 成 と発 展 3.有 力 企 業 の環 境 保 全

4.今 後 の 課 題 と展 望

は し が き

1976年,初 め て ドイ ツ を 訪 問 し て 以 来,2度 の 在 外 研 修 を挟 ん で 本 年4 月 ・5月 の 出 張 で5度 目 の 渡 独 で あ る 。 今 回 は,環 境 経 営 会 計 に 関 す る 研 究 調 査 とい う こ と で,ヒ ァ リ ン グ,デ ィス カ ッ シ ョ ン,資 料 収 集 等 の 目的 で 各 地 を 訪 問 し た 。 最 初 にLeverkusenのBayer社,つ づ い てKoeln大 学,Aachen 工 科 大 学,Duesseldorf大 学,Berlinの 連 邦 環 境 省 お よ び 出 先 機 関,Kasse1大 学,更 に 「環 境 首 都 」 と し て 名 高 いFreiburg市 等 を訪 問 した 。

ドイ ツ も2003年 度 のGDPは0%と 見 込 ま れ,我 が 国 同 様 に厳 し い 経 済 状 況 下 に あ る 。 こ の よ う な低 経 済 成 長 下 で,ど の よ う な 環 境 政 策 が 採 られ,企 業 は 環 境 に 関 して どの よ う な対 応 し て い る か を探 る た め に各 地 を 廻 っ た 。

本 稿 は,今 回 の 訪 問 で 収 集 し た 資 料 ・情 報 に,帰 国 前 後 入 手 し得 た 最 新 の 環境経営会計の展開一 ドイツにおける現状 と若干の考察一211

(2)

情 報 を加 味 して考 察 した もの で あ る。

1.ド イ ツ 経 済 の 現 状 と環 境 政 策 1‑1ド イ ツ経 済 の 現 状

周 知 の よ うに,最 近 の ドイ ツ経 済 は戦 後 の 高 度 成 長 以 降,経 験 した こ との な い よ う な リセ ッシ ョン もあ り,往 時 ほ ど勢 い が な く,い わ ゆ る 「日本 病 」 が感 染 しな い よ うに厳 しい経 済 運 営 を迫 られ て い る。好 調 だ っ た輸 出 も減 速 気 味,設 備 投 資 等 も低 水 準 で,相 変 わ らず 失 業 率 は高 い 。東 西 ドイ ツ統 合 後, ベ ル リ ンを 中心 に繰 り広 げ られ てい た基 盤 整 備 の た め の公 共 ・民 間工 事 も0 段 落 し,名 実 と もに首 都 と して の機 能 も果 た す よ うに な っ たが,こ の都 市 の 20%を 超 え る高 失 業 率 で 町 に溢 れ 出 た若 年 層 ・移 民 の失 業 者 群 は不 気 味 さ を 感 じさせ る。

六 大 研 の2003年 秋 季 共 同経 済 見 通 指 標 に よれ ば,国 内 総 生 産 高(GDP) は2001年 度 には0.6%,2002年 度 には0.2%,2003年 度0.0%,2004年 度1.7%増 と ドイ ツ経 済 は景気 停 滞 か ら上 昇 が見 込 ま れ る。 同春 季 の2004年 度 見 通 指 標 0.2%に 比 し大 幅 増 で あ る が,不 確 定 要 因 もあ る の で 手 放 し に は喜 べ な い 。

な お,失 業 率 はそ れ ぞ れ9.0%,9.5%,XO.4%,10.5%で あ る。

  の

詳 細 は,図 表0‑1参 照 され た い。

図表0‑1ド イ ツの 経 済 指 標

対 前 年 比(%) 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

国 内総 生 産 実 質 GDP西 部 地 域 GDP東 部 地 域

2.9

3.0

ユ.5

a.s a.s a.o

0.2 0.2

‑0.2

o.o

‑o .i O.3

1.7

1.7

ユ.5

国 内就 業 者 数(1000人) 38,748 38,911 38,671 38,075 37,970

失 業 者 数(1000人 3β89 3,852 4,a60 4,393 4,448

失 業 率(%) 9ユ 9.0 9.5 10.4 1fl.5

消費者物価 1.4 Z.Q i.4 1.0 1.3

1製 品 あ た りの労 働 コ ス ト 1.0 1.3 D.7 0.9 .1

国 家 財 政 収 支(ユ0億 ユ ー ロ) 対GDP比 の 国 家財 政 収 支

・:

1.3

一582

̲/ fQ

一74 .3

‑3 .5

一85.5

‑4.0

一75.5

‑3.5

経 常 収 支(10億 ユ ー ロ) 一27.9 4.2 59.7 43.3 53.5

出 典=2003Novemberド イ チ ャ ー マ ル ク トWEB ドイ ツ連 邦 銀 行 、

2003年 と2004年 は 六 大 研 の 予 想 値0

ドイ ツ連 邦 統 計 庁 、 ドイ ツ連 邦 雇 用 庁 、ArbeitslcreisVGRderLander、

(3)

1‑2ド イ ツ に お け る環 境 政 策

ドイ ツ にお い て は この よ うな状 況 下 で 環 境 政 策 へ の期 待 が 高 ま っ て い る。

企 業経 営 にお い て も環 境 保 全 が,経 済 的利 益 を圧 迫 す る とい う思 考 は既 に少 数 派 に転 落 して い る。 す な わ ち,雇 用創 出,失 業 者 抑 制 政 策 と共 に,環 境 政 策 を挙 げ,そ れ に よっ て経 済 的利 益 を上 げ る こ とが 要 請 され て い るの で あ る。

廃 棄物 処 理,環 境 配 慮 の設 備 投 資,自 然 エ ネ ル ギ ー の活 用 等 が挙 げ られ て い る。例 え ば,北 部 お よび東 部 の風 力発 電 で は,経 済 的利 益 を上 げ る こ とが で きる よ うに な っ た。 この風 力 発 電 に は化 石 燃 料 を使 用 せ ず,再 生 可 能 な風 力 とい う 自然 のエ ネ ル ギ ー を利 用 す る とい うメ リ ッ トが あ る反 面,そ の 回転 に よ る喰 り騒 音 ・振 動,景 観 悪 化 とい う新 た な デ メ リ ッ ト(公 害 問題)を 発 生

   ラ

させ る こ と も念 頭 に置 か な け れ ば な らない。

1.七 項 目の環 境 重 点政 策

ドイ ツ連 邦 環 境 省 は3度 目の訪 問 で あ るが,各 回 の訪 問 毎 に表 情 が 異 な る。

S氏 の仲 介 もあ り,効 率 的 に時 間 を使 う こ とが で きた。 以 下 で は,連 邦 環 境 省 ・環境 政 策 部 担 当 のF博 士 に ヒア リ ング した 同省 の重 点 政 策 に 関 して 主 に 論 ず る。

現 在,環 境 省 の16部 局 の 中 で 約1,000名 の 人 達 が働 い て お り,以 下 の7項 目 を重 点 政 策 と して い る 。

(1)環 境 保 全 政 策

こ れ は国 内 ば か りで な く,国 外 の 自然 環 境 全 般 に 関 す る保 全(保 護)を 対 象 とす る もの で あ る。 人 間 を取 り巻 く大 気,河 川,湖 沼,海 洋,山 岳,森 林, 草 原 等 を地 球 レベ ル で 考 え る場 合 を 地 球 環 境 と呼 ぶ が,こ の 自然 環 境 を汚 染 ・枯 渇 か ら守 る こ と を環 境 保 全 ・保 護 とい う。 ス トック ホ ル ム で1972年 に開 催 さ れ た 国連 環 境 会 議 で 「人 間環 境 を保 全 す る こ とは各 国 政府 の 義務 で あ る」

とい う,い わ ゆ る人 間環 境 宣 言 が 採 択 され て以 来,地 球 環境 汚 染 防止 に各 国 と も努 め て きた 。

環境経営会計の展開一 ドイッにおける現状と若干の考察一213

(4)

ドイ ツ連 邦 環 境 基 本 法(Umweltpflegeprinzip)第20条aに お い て 「国家 は, 次 世代 に対 す る責 任 を意 識 して 自然 に存 在 す る生 命 基 盤 お よび動 物 を保 護 す る こ と」を課 題 と して規 定 して い る。 この規 定 は,現 状 の 環境 ばか りで な く, 将 来 の環 境 に も配慮 し,世 代 間 の公 平 性 に関 して も言 及 して い る。 この基 本 法 を具 現 化 す る もの と して,環 境 融 和 性 検 査(UVP),環 境 監 査,自 然 ・動 物 お よび土 壌 保 全,排 水 ・廃 棄 物 ・大 気 保 全,核 安 全 確 保,エ ネル ギ ー節 約, 有 害 物 質,環 境 刑 罰 に関 す る諸 環 境 法 規 が あ る。

こ の よ うな法 律 ば か りで な く,国 民 の環 境 意識 に よっ て も国 の環 境 政 策 は 支 え られ るの で あ る 。

こ の よ う に ドイ ツで は,大 気,水 等 の汚 染 に は厳 しい 規 制 が 設 定 され て い る こ とに は変 わ りは ない 。 しか し,持 続 的発 展 とい う観 点 か ら,環 境 政 策 の 重 点 は,エ ネ ル ギ ー の効 率 的利 用,物 質 循 環 の徹 底 等 に移行 して い る。

(2)エ ネル ギー 政 策

こ の政 策 を有 効 に実 施 す る た め に は,経 済 政 策 省 との連 繋 が 必 要 で あ る。

主 に トラ ック,乗 用 車,バ ス の よ うな交 通 分 野 で発 生 す る大 気 汚 染 に は排 ガス 規 制 強 化 と と もに無 鉛 ガ ソ リ ンの導 入 が採 られ てい る。 窒 素 酸 化 物,一 酸化 炭 素,炭 化 水 素 等 の有 害 物 質 は,制 御 式 三元 触 媒 装 置 改 善 で減 少 して い る。

石 炭,石 油 等 の従 来 エ ネル ギ ー は経 済 政 策 省 が,新 エ ネ ル ギ ー お よび原 子 エ ネ ル ギ ー は環 境 省 が担 当 す る。 現 在 ,原 子 力 エ ネル ギ ー は全 エ ネ ル ギ ー 中 13%を 占 め て い るが,2020年 ま で に全 面 廃 止 し,太 陽 エ ネ ル ギ ー,風 力 エ ネ ル ギ ー等新 エ ネ ル ギ ー に代 替 す る とい う。 原 子 力 エ ネル ギ ー利 用 を撤 廃 す る

  ヨラ

こ とで 炉 心 溶 融 事 故,放 射 能被 害,放 射 性物 質 の処 理 問 題 か ら免 れ る。

(3)環 境 配慮 の 交通 政 策

過 去10年 間 に,貨 物 の70%増 が 道 路 を使 う車 に よ って 運 送 され る よ う に な っ た 。 この種 の交 通 機 関 に よ るCO2の 排 出 は大 量 な の で,今 後 はEUと 共 に 船 舶,飛 行 機 の 比 率 を 増 加 さ せ る 。 例 え ば,飛 行 機 の 輸 送 比 率 を現 在 の

(5)

117%ま で 引 き上 げ た い と して い る 。 ま た,交 通 に よ る騒 音 問題 も無 視 で き な い。 住 宅 地周 辺 で の車 両 の交 通 量 の規 制,航 空 機 の夜 間飛 行 規 制,騒 音 対 策 等 環 境 配慮 の た め の 交 通 政 策 上,重 要 で あ る。

交 通 政 策 は,交 通 省 等 と も結 び つ い て い るの で環 境 省 単 独 で動 くこ とが で きない と こ ろが...しい との こ とで あ る。

(4)水 政 策

洪 水 等 水 害 に よる 環 境 破 壊 の 防 止,ま たEUの 拡 大 政 策 の例 と して}河 川 湖 沼 の 水 質 を保 護 す る こ とで 長 期 的 飲 料 水 の確 保 が挙 げ られ る。

最 近,毎 年 の よ う に繰 り返 され て い る洪 水 に は,環 境 負 荷 の少 ない対 策 が 講 じ られ て い る。 例 えば,河 川 の 自然 に沿 った 治水 工 事,舗 装 面 をで きる だ け 少 な く し,雨 水 の 地 下 へ の 浸 透,遊 水 池 の 利 用 等 が あ る 。 例 え ば, Freiburg市 で は,駐 車 場 をで きる だ け 自然 に近 い状 態 に し,雨 水 が 地 下 に浸 透 しや す く した もの には,税 軽 減措 置 を講 じて い る とい う。

河 川 湖 沼 の水 質 は,現 在 ドイ ツ にお い て有 害 物 質 お よび富 栄 養 化 物 質 量 は, 約50項 目の 分 野 別 規 制 値 が設 定 され てい る。 また,下 水 使 用 料 か ら得 られ た 資 金 は,河 川修 復 の た め に使 用 され る。 さ らに各 工 場 で は,排 水 浄 化 設 備 の 附設,循 環使 用 に よっ て排 水 を余 り出 さ ない よ う にな って い る。工 場,農 業, 家 庭 等 か らの排 水 の汚 染 度 が 低 下 す る こ とで,飲 料 水 の水 質 も上 昇 し,河 川 湖 沼 に も自然 が戻 りつ つ あ る。

(5)廃 棄 物

現 在,廃 棄物 を生 ゴ ミ,紙,ガ ラス(白,緑,茶 色),プ ラス チ ック,木 屑,鉄 屑,廃 油,化 学 物 質,包 装 廃 棄 物,使 用 済 電 池,廃 棄 自動 車,廃 棄 電 気 製 品,放 射 性 廃 棄 物 等16種 類 に分 別 して い るが,特 にそ の焼 却 問 題 に 関 し

て検 討 す る 。 廃 棄 物 の焼 却 量 は低 減 傾 向 に あ る 。例 え ば,BerlinSenatに

よれ ば,1992年 に2,325tも 排 出 され た家 庭 ゴ ミ焼 却 量 が7年 で半 減 して い る が,こ の こ とは ドイ ツ全 国 レベ ル で もい え る 。

1991年 に,包 装 廃 棄 物 法 が 制 定 され,包 装 容 器 の製 造 業 者 お よ びそ の使 用 環境経営会計の展開一 ドイツにおける現状と若干の考察一215

(6)

者 は,使 用 後 に 回収 ・リサ イ ク ル を義 務 付 け て い る 。 そ の 受 皿 と してDSD (デ ュ ア ル シス テ ム ・ドイ ッチ ュ ラ ン ド)社 が1992年 に設 立 され,そ の 費用 は, グ リュ ー ネ プ ン ク ト使 用 料 と して 製 品価 格 に転 嫁 され て い る。

1994年 制定(1996年 施 行)の 「循 環 経 済 ・廃 棄 物 法 」 は,資 源 ・エ ネ ル ギ ー を効 率 的 に繰 り返 して使 う こ とで,廃 棄 物 の発 生 を可 能 な 限 り回避 し よ う とす る もの で あ る。 この 法 律 で は,① 廃 棄 物 概 念 の 拡 大② 廃 棄 物 の発 生 抑 制 ・循 環 利 用 お よび有 害 性 低 下③ 回避 不 能 な廃 棄 物 の 適 正 処 理 ④ 認 定専 門処 理 事 業 所 制 度 の 導 入 を主 た る 内容 ・目的 と して い る。

以 上 の よ うに,循 環 経 済 ・廃 棄 物 法 は,単 に従 来 の 廃 棄 物 法 を改 正 した だ け の もの で な く,新 し く加 え られ た条 文 も多 く,廃 棄 物 の管 理 が 厳 格 化 され た た め,国 内 企 業 の反 応 はあ ま りよ くな い。 この 法律 の 施 行 で,廃 棄物 の 排 出 ・処 理 量 の 減 少 や リサ イ クル 量 の上 昇 等 とい っ た多 くの プ ラス の効 果 が 生 じた が,そ の 反 面 で な おEU諸 国 内 の 関 係 諸 法 規 との 整 合 性 も課 題 と な り, 裁 判 問題 も起 こっ て い る 。

(6)大 気 の 浄化

大 気 汚 染 の 原 因 は,主 に産 業,交 通,冷 暖 房,発 電 等 か ら排 出 され る汚 染 物 質 が原 因で あ る。 これ らの 原 因 の多 くにそ の発 生 源 で フ ィル ター,触 媒 装 置等 を附 設 す る とい う よ うな科 学 的 ・技 術 的対 策 が 講 じられ改 善 さ れつ つ あ る。

オ ゾ ン層 の破 壊 に よ る紫 外 線 等 直 射 か ら生 じる化 学 物 質 の 人体 へ の影 響 の よ うに 「健 康 と環 境 」 に関 して重 点 的 に配慮 す る。

(7)自 然 保 護

新 しい 法 律 規 定,農 林 水 産 業 の保 護 ・規 制,遺 伝 子 組 替 等 の問 題 が あ る 。 自然 を保 護 して,現 在 の世 代 に は環 境 を改 善 し,休 養 の場 を提 供 す る と と もに,子 孫 には 豊 か な環 境 を残 す た め に,新 しい法 律 の 制 定,自 然 保 護 区域 の指 定,再 自然 化 対 策 も必 要 で あ る 。

農 林 業 にお い て種 の多 様 性 を はか るた め,バ イオ農 業 等 環境 配 慮 型 の農 業

(7)

を 目指 して い る。 そ の他 動 植 物 の保 護 につ い て も これ まで よ り拡 大 す る必 要 が あ る 。例 え ば,リ オサ ミ ッ トで 採 択 され た 「生 物 の多 様 性 に関 す る条 約 」 の 完 全 遵 守,EUの 「動 植 物 生 息 域 指 令 」に よ る遺 伝 子 交 流,自 然 保 護 に 関連 す る国 際 条 約 の新 設 等 が 要 請 され る 。

以 上 が,7つ の重 点 政 策 で あ る。これ ら に関 して具 体 的 な法 律 規 制 を して, そ れ に よ っ て経 済 的 効 果 を上 げ る よ うに重 点 を移 行 して い きた い との こ とで あ る。

例 え ば,OECDの 分 析 で は,ド イ ツ の環 境 税 は有 効 に作 用 して い る とい う。

しか し,産 業,個 人 レベ ルで の優 遇 措 置 も必 要 で あ る 。税 収 の 一部 を年 金 補 助 に使 用,省 エ ネ に よる引 下 げ額 を高 齢化 に よる社 会 保 険料 減 少 額 の代 替 に 振 り向 け る こ と も重 要 で あ る との 見解 も示 され た 。 ま た,OECDで は,3力

国(例:ド イ ツ の場 合 は,日,米,ハ ンガ リー)に よる環境 監 査 や加 盟 国 と の 共 同研 究 も行 っ て い る。

な お,EUと の 関係 で あ るが,ブ リュ ッセ ル に あ るEU本 部 が 上 位 にあ る の で,ド イ ツ 国 内 の法 規 制 は そ の下 位 に あ る 。EU委 員 会 で は,EUの 法 規 制 よ

り も厳 しい もの だ けが 各 国 に許 され てい る。

2.環 境 経 営 会 計 の 生 成 と発 展 2‑1環 境 保 全 重 視 の 理 由

ドイ ツが他 国 に先 駆 け て環 境 保 全 を重視 した理 由 と して,国 民 性 と して も と も と環境 意 識 が 高 い上 に,廃 棄物 を処 理 で き る よ うな土 地 が 狭 駐 だ った こ とが挙 げ られ る。更 に,遵 法 精神 が 旺 盛 な た め 法 制 化 に よ って環 境 保 全 が 一 層促 進 され た こ と も見 逃 して は な ら ない 。 そ れ 故 に,歴 史 的 に も,伝 統 的 に も早 くか ら環 境 保 全 に配 慮 し,こ れ が 結 果 と して 国際 的信 用 を得 る こ と とな った 。

に もか か わ らず,ド イ ツ にお い て も最 初 に産 業 革命 の 起 こっ た 国 イギ リス の よ う な石 炭 に よる大 気 汚 染,化 学 物 質 に よ る河 川汚 染 等 を経 験 して い る 。

環境経営会計の展開一 ドイツにおける現状と若干の考察一217

(8)

この よ う な汚 染 に早 く気 が つ き環 境 保 全 にの り出 した訳 で あ る。

2‑2環 境 政 策 と環 境 経 営 会 計

連 邦 環 境省 ・環 境 政 策 部 のF博 士 に よれ ば,環 境 経 営 会計 とは,水,電 気, 熱 省 エ ネ等 を意 識 した こ とを証 明 す る会 計 で あ る。 したが っ て,狭 義 の 環 境 会 計 よ り も広 い 概 念 で あ る。 この よ うな 環 境 経 営 会 計 を促 進 す る もの に EMASやISO14000シ リーズ とい うス タ ン ダー ド等 が あ る。

例 え ば,EMASは,そ の基 準 に準 拠 して環 境 管 理 を実 施 した事 業体 が1‑2 年 の 環境 監 査 期 間 で監 査 事 項 に合 格 した場 合 に証 明 書 を授 与 され る。2003年

4月 現 在,ド イ ツ 国 内 で は既 に約5,000社 が こ の認 証 を受 け て お り,当 該 証 明書 を持 って い る とそ の企 業 は市 場 で競 争 優 位 に た て る との こ とで あ る 。 そ の理 由 と して,そ れ に よっ て企 業 価 値 が 上 が り,イ メ ー ジ ア ップ につ なが る こ と,新 施 設 建 設 に許 可 が 下 りや す い こ と,そ の他 法 的 優 遇 措 置 を受 けや す い こ と等 を挙 げ られ た。

しか し,こ のEMASに もデ メ リ ッ トが あ る。 す な わ ち ,こ の 証 明 書 は, EU圏 内以 外 は通 用 しない こ と。 この 認 証 を得 る た め にISO14001の 認 証 取 得 と同様 に か な りの投 資 が 必 要 で あ る。 した が っ て,大 企 業 は容 易 に認 証 を受 け られ て も,中 小 ・零 細 企 業 に は 困 難 で あ る等 を挙 げ られ た 。 また ,EUの 拡 大 と共 に労 務 費 の高 騰 で環 境 基 準 の保 持 は 困難 に な って い る。

2‑3環 境 マ ネ ジ メ ン ト論 の 展 開

環 境 問 題 が 騒 が れ,企 業 にお い て も環 境 保 全 に配慮 す る よ う に な る と,経 営 経 済 学 の領 域 で も環 境 問題 を学 問 的 な対 象 と して取 扱 う よ う にな った 。 い

わ ゆ る 「経 営 経 済 学 にお け る環 境 問題 の発 見 」は1980年 代 後 半 で あ る。 そ れ ま で は経 営 経 済 学 にお け る 「環 境 」 とい えば ,主 に顧 客 と競 争 者,部 分 的 に は 供 給 者,従 業 員,資 本 家 か らな る 「企 業 の市 場 的環 境 」 を意 味 した。

シ ュバ ル ツバ ル トにお け る酸性 雨 に よる針 葉 樹 林 の 立枯 れ,化 学 会 社 事 故 218国 際経営論集No.272004

(9)

に よる ラ イ ン河 汚染 事 故,北 海 にお け る石 油 流 失 事 故,原 発 事 故,廃 棄 物 の 爆 発 的増 加 等 環 境 問 題 をあ げ れ ば枚 挙 にい とまが ない 。 なか で も最 後 の廃 棄 物 の爆 発 的増 加 を避 け る た め に設 定 され た包 装 廃 棄 物 回避 政 令 は,最 も環境 経 営 会 計 の 進展 を促 進 した もの の1つ と して挙 げ る こ とが で きる。 ドイ ツ に

お い て も1980年 代 ま で,廃 棄 物 が爆 発 的 に増 加 して い た 。 そ こで廃 棄 物 を分 析 して み る と驚 くべ き事 実 が発 見 さ れ た。 す な わ ち,廃 棄 物 の 容 積 に して2 分 の1,重 量 に して3分 の1が 包 装 廃 棄 物 で あ った 。 そ こで爆 発 的 に増 加 す

る廃 棄 物 を抑 え るた め に は,包 装廃 棄 物 を減 少 させ る必 要 が あ る こ とに注 目 し,政 令 を施行 した ので あ る。 この 包 装 廃 棄 物 回避 政令(1991年)の 施行 で, 実 際 に廃 棄 物 の 数量 が 減 少 した。 そ の成 功 は 更 に国 内 環 境 諸 法 規 の整 備 を も た ら した ば か りで な く,各 国 の環 境 政 策 に多 大 な影響 を与 え る こ と にな る。

また,イ ギ リス の標 準 化協 会(BSI)に よ って1992年 に公 表 され たBS7750, EU「 環 境 管 理 ・監 査 規 則 」(EMAS),工SO14000シ リー ズ の発 行 も環 境 経 営 会計 促 進 の1つ の要 因 と して挙 げ る こ とが で きる。

更 に,温 暖 化 問題 を含 む環 境 問題 に3分 の1を 割 い た アル シ ュサ ミ ッ ト経 済 宣 言,環 境 と開発 に 関 す る リオ宣 言(ア ジ ェ ン ダ21),1995年 ベ ル リ ンで 開 催 さ れ て以 来,種 々 の 国 々で持 ち廻 りで毎 年 開 か れ る気 候 変 動枠 組 条 約 締 結 国(温 暖 化 防止)会 議,そ の他 の 国際 会 議 等,ま た更 に は 自然 環 境 ・地 球 環 境 を維 持 ・保 全 しよ う とす る各 方 面 か らの機 運,こ れ ら全 てが 環 境 経 営 会 計 研 究 の促 進 要 因 とな っ た の で あ る。

環 境 経 営 会計 の実 務 で の始 ま りは,環 境 報 告 書 の記 述 情 報 や 物 量情 報 に求 め る こ とが で きるが,理 論 的研 究面 で は1970年 代 半 ば の ル ユデ ィ ・ミュ ラー ベ ンク の 「エ コロ ジ ー簿 記 』等 を除 け ば,1980年 代 後 半 まで 目立 っ た研 究 は 発 表 され て い ない 。 す なわ ち,70年 代 には主 にエ コ ロ ジ ー思 考 を企 業 の機 能 分 野 に統 合 す る とい う内 容 が 記 述 され て い る論 文 が 約14件 発 表 され た に過 ぎ

ない 。 しか し,80年 代 特 に後 半 に な る と,更 に多 くの 先 駆 的文 献 が公 開 され た。80年 代 半 ば に は,「 全 般 的 エ コ ロ ジ ー一企 業 政策 』(Pfriem),『 戦 略 的 な環

環境 経 営 会 計 の 展 開一 ドイ ツ に お け る現状 と若 干 の 考 察一219

(10)

境 方 針 』(Steger)と い う よ うな 文 献 が 出版 され て い る 。 これ らの文 献 で 最 も重 視 され て い る テ ーマ は,種 々 の 目標 の適 正 化 と同時 に,環 境 事 故 リス ク の減 少,環 境 保 全 支 出 の 効 率 化,環 境 関連 に基 づ く製 品 の最 良 の マ ーケ テ ィ

  の

ン グ で あ る 。

更 に,80年 代 後 半 に は エ コ マ ネ ジ メ ン トの 問 題 に寄 与 す る 大 学 お よ び 一般 の 研 究 所 等 が 創 設 さ れ た 。 例 え ば,工 業 用 水 お よ び空 気 浄 化 の た め の 研 究 所

(IWL),エ コ ロ ジ ー とエ コ ノ ミー を結 ぶ 指 導 原 理 を追 求 す る エ コ ロ ジ ー 経 済 研 究 所(IOeW),ヨ ー ロ ピ ァ ン ビ ジ ネ ス ス ク ー ル に よ っ て 創 設 さ れ た エ コ マ ネ ジ メ ン ト協 会 等 が あ る 。

Muenster大 学 で は,90/91年 の 冬 学 期 か ら重 点 科 目 と し て 「環 境 マ ネ ジ メ ン ト(Umweltmanagement)」 と 「環 境 エ コ ノ ミー(Umweltoekonomie)」

が 導 入 さ れ た 。 当 時,両 科 目 と も ドイ ツ の 大 学 で は 唯 一 の も の で あ り,エ コ ロ ジ ー と エ コ ノ ミ ー と の 相 互 関 連 問 題 と理 論 的 研 究 に 取 組 ん で い る 。2003/

2004冬 学 期 の 主 な 選 択 必 修 科 目 と して は,環 境 経 済 の 基 礎(Krol),同 ハ ウ プ トゼ ミナ ー ル(Hartwig,Krol,Allemeyer),隣 接 専 門 科 目履 修 者 お よ び 経 済 学 部 生 向 環 境 法 等 が カ リ キ ュ ラ ム 上 実 施 さ れ て い る 。 し か し, H.Meffert,M.Kirchgeorg等 の よ う な世 代 か ら 若 返 り,環 境 マ ネ ジ メ ン ト関 連 の 科 目が 手 薄 に な っ て い る 。

Duesseldorf大 学 もGerd.R.WagnerがEssen大 学 か ら移 籍 し て 以 来,環 境 経 営 経 済 学 関 連 の 講 座 が 充 実 し て い る 。2003年 夏 学 期 で は,ハ ウ プ トス ツ デ ウ ム のC特 殊 経 営 経 済 学 の3で 以 下 の 科 目 を 開 講 して い る 。 す な わ ち,環 境 マ ネ ジ メ ン トH:戦 略 的 マ ネ ジ メ ン トと環 境 保 全(Wagner),同 皿:環 境 関 連 イ ノ ベ ー シ ョ ン と技 術 マ ネ ジ メ ン ト(Wagner),同W:環 境 マ ネ ジ メ ン トシ ス テ ム 環 境 関 連 企 業 会 計(Elsner/Zerweck) ,環 境 マ ネ ジ メ ン トブ ロ ッ ク ゼ

ミ ナ ー ル(Wagner/Nowak/Zerweck)等 で あ る 。

Aachen工 科 大 学 は,も と も と工 業 技 術 面 か ら の ア プ ロ ー チ が な さ れ て い た が,H.Dyckhoffの 就 任 で 経 営 経 済 面 か ら の 研 究 が 大 い に 促 進 さ れ た 。

(11)

2003年 夏 学 期 で は,環 境 指 向 の企 業 管 理(Dyckhoff),工 業 経 営 環 境 経 済 ゼ

  の ミ ナ ー ル(Dyckhoff,Moeller)が 開 講 さ れ て い る 。

2‑4環 境 経 営 会 計 論 の 系 譜 1)GerdRainerWagner

G.RWagnerは,前 述 の よ う にHeinrichHeineUniversitaetDuesseldo㎡ 学 経 済 学 部 の 経 営 経 済 学,特 に 生 産 論 お よ び 環 境 経 済 論 領 域 の 主 任 教 授 で あ る 。 彼 は ド イ ツ 固 有 の 経 営 経 済 学 に 環 境 論,管 理 会 計 論,経 営 戦 略 論,国 経 済 学 倫 理 論 等 を と り 入 れ,時 流 に 合 っ た 環 境 経 営 経 済 学 を 展 開 し て い る 。

著 作 と し て は,WolfgangMaenne1(Hrsg.)"HandbuchKostenrechnung, X992"(KostenderUmweiterhaltunginihrerBedeutungfuerdie

Unternehmenpolitikの 章 分 担 執 筆),以 下,GRWagner編 著"Unternehmung undoekologischeUmwelt,1990","OekonomischeRisikenandUmweltschutz,

1992","BetriebswirtschaftandUmweltschutz,1993","Umweitand

Wirtschaftsethik,1998"(本 書 の みHorstSteinmannと の 共 編 著),G.R.Wagner 著"BetriebswirtschaftlicheUmweltoekonomie"等 が あ る 。

Wagnerに よ れ ば,環 境 保 全 の 努 力 と い う も の は,一 方 で は 自 然 資 源 の 大 量 消 費 の 抑 制 に よ っ て,他 方 で は 利 用 不 可 能 な 「副 産 物 」,す な わ ち 最 後 ま

で 残 っ て い る 物 質 を 環 境 維 持 ・保 全 に そ っ て 回 避 ・減 少 を 試 み る こ と に よ っ て な さ れ る 。 そ の よ う な 努 力 は,原 価 低 減 要 素 へ の 代 替 や 変 更,ま た は 繰 返

し 加 工 で 問 題 が な く な っ て か ら 土=壌,大 気,河 川,海 洋 に 返 す こ と で 原 価 経 済 性 と か か わ っ て く る 。 そ の 際,環 境 の 維 持 ・保 全 は,こ の よ う な 原 価 作 用 因 に 基 づ い て,企 業 経 営 管 理 者 に 役 立 つ 経 営 原 価 計 算 の 対 象 に な る と す る 。 彼 は 「環 境 予 算 計 画 書 」 を 提 案 し,そ れ に 計 画 要 素 を 採 り 入 れ,そ の 計 算 概

(注6)

念 で は,外 部 原 価 お よび 収益 を可 能 な 限 り,総 括 的 に内部 化 して い る。

また,彼 は初 期 の頃 は環 境 保 全 原 価 の 定義,環 境 保 全 原 価 の経 営 原 価 計 算 へ の導 入 法 か ら環境 保 全 と研 究 開発s経 営計 画 とい っ た管 理 会計 的 な側 面 を

環境経営会計の展開一 ドイツにおける現状と若干の考察一221

(12)

経 由 し て 経 営 戦 略 面 に も 論 を 進 め て い る 。 更 に,環 境 保 全 と 倫 理 に も 研 究 を 広 げ て い る が,研 究 の 方 向 と し て は,ア メ リ カ の 実 務 思 考 の 管 理 会 計 ・経 営 戦 略 を 環 境 経 営 原 価 計 算 へ 導 入aCSR(CorporateSocialResponsibility)に

関 心 を 示 し て い る 。2003年4月 末,彼 とDuesseldorfで 会 見 し た 際 も こ の 感 を 深 く し た 。

2}JosefKloock

J・Kloockは,Koeln大 学 経 済 社 会 学 部 の 教 授 で あ る が,一 時 期 東 部 ド イ ツ に あ るHalle大 学 再 建 の た め に 出 講 し て い た こ と も あ る が,現 在 はKoelnに っ て い る 。元 来,彼 は そ の 著 書wisu‑texte"Kosten‑undLeistungsrechnung"

の よ う な 原 価 計 算 ・管 理 会 計 の 分 野 を 専 門 と し て い た 。

し か し,い ち 早 く 環 境 原 価 に 関 心 を 持 ち,著 作 と し て は,ErichFrese‑

J.Kioock"lnternesRechnungswesenandOrganisationausderSichtdes Umweltschutzes"in:BetriebswirtschaftlicheForschungand Praxis,41・Jg.,1989,0ekologieorientierteKostenrechnungals Umweltkostenrechnung"in:DiskussionbeitraegezurnRechnungswesen

Wirtschafts‑undSozialwissenschaftlicheFakultaet,1990 ,WolfgangMaennel (Hrsg.)"HandbuchKostenrechnung,1992"(Kostenrechnungmit

integrierterUmweltschutzpolitikalsUmweltkostenrechnungの 章 分 担 執 筆) , G.R.Wagner(Hrsg.)"BetriebswirtschaftundUmweltschutz

,1993"(Neuere EntwicklungenbetrieblicherUmweltkostenrechnungenの 章 分 担 執 筆)等 先 駆 的 論 文 が あ る 。

彼 は 基 本 的 思 考 に お い て は,伝 統 的 企 業 会 計 か ら 環 境 原 価 計 算 が 乖 離 す る こ と に 躊 躇 し,そ の 限 界 を 感 じ て い る 。最 近 ,彼 自 身 は こ の 分 野 の 業 績 は ほ と ん ど 発 表 し て い な い が,彼 の 助 手UrsulaRothの"Urnweltkostenrechnung"

に よ っ て 国 民 経 済 的 手 法 も 導 入 さ れ 更 に 拡 張 さ れ て い る 。 3)HaraldDyckhoff

H.Dychoffは,Aachen工 科 大 学 の 緯 済 学 部 教 授 で あ り ,環 境 経 済 お よ び 工

(13)

業 管 理 会 計 を担 当 し て い る 。D教 授 は 無 口 で,が っ ち り した 典 型 的 な理 論 型 タ イ プ の ドイ ツ 人 学 者 で,多 弁 で 実 践 型 タ イ プ の 前 述 のWagner教 授 と は対 照 的 で あ る 。

Aachen市 中 心 街 の 大 型 書 店 で は,多 くの 専 門 書 に 混 じ っ てD教 授 の 編 著

"U

mweltmanagement,1999"や"BetrieblicheProduktion‑Theoretische

GrundlageneinerumweltorientiertenProduktionswirtschaft‑,1994"等 の 著 作 を発 見 で き る 。

研 修 時 の1994年 に 参 加 したDyckhoff教 授 の ゼ ミナ ー ル で は,学 生 達 が 既 に ドイ ツ で 最 大 級 の ス ー パ ー で あ る テ ン ゲ ル マ ン,RWE(エ ネ ル ギ ー 業),ダ イ ム ラ ー ・ベ ン ツ(現 ダ イ ム ラ ー ク ラ イ ス ラ ー)等 の 環 境 報 告 書 を資 料 と し て 発 表 を 行 っ て い た 。 ま た,教 授 が 講 義 で 一 定 量 の 原 材 料,労 働 力,諸 用 役 等 投 入 に よ っ て 一 定 量 の 製 品,用 役 の 他 に,灰,排 ガ ス,排 水,蒸 気 が 生 産 さ れ る と い う こ と をOHPで 説 明 さ れ て い た 。 廃 棄 物 を 製 品 と 同 様 に産 出 物 と して 取 扱 っ て い る こ とが,特 に 印 象 に 残 っ て い る 。 最 近,我 が 国 で 関 心 を 持 た れ て い る(マ テ リ ア ル)フ ロ ー コ ス トア カ ン テ ィ ン グ の 考 え 方 は,既 に

10年 も前 に ドイ ツ の 大 学 学 部 で 講 義 さ れ て い た の で あ る 。

彼 の 最 近 の 研 究 は,経 済 循 環 法 に 適 合 した 製 品 開 発,環 境 保 全 と ロ ジ ス テ ィ ー ク に 関 心 を示 し,助 手 のSouren等 も順 調 に育 っ て い る 。

4)JuegenFleig

J.Fleig博 士 は,ISI(Frauenhofer‑InstitutfuerSystemtechnikund

Innovationsforschung)に 所 属 し て お り,2000年 に 彼 の 編 著 で

"Zuku

nftsfaehigeKreislaufwirtschaft"と い う書 物 を発 行 し て い る 。 そ の 書 物 の 中 で,完 全 閉 鎖 シ ス テ ム に近 い 地 球 に お い て,人 類 の 科 学 技 術 が 強 大 に な る とt環 境 へ の 負 荷 は 工 業 化 以 前 の よ う に 自然 浄 化 で き な く な り,ま た 枯 渇 資 源 を再 生 す る こ と も不 可 能 と な っ た と し,そ れ に対 応 す る 戦 略 を 主 張 し て い る 。 そ れ が 製 品 の 用 途 拡 大 お よ び 耐 用 年 数 延 長 戦 略 で あ り,サ プ ラ イ チ

ェ ー ン ・マ ネ ジ メ ン ト(SupplyChainManagement;SCM)で あ る 。 環 境 経 営 会 計 の展 開一 ドイ ツ にお け る現 状 と若 干 の考 察 一223

(14)

す な わ ち,彼 は 「用 途 拡 大 と耐 用 年 数 延 長 こ そが 循 環 経 済 の発 端 」 を 開 く もの であ る と して い る。 そ れ らは コス トをか け て再 び新 しい価 値 を創 造 す る リサ イ クル に よ らず この価 値 を消 滅 させ る こ とを 目的 とす る。 しか し,用 途 拡 大 と耐 用 年 数 延 長 は,何 度 も繰 り返 し使 用 で きた りsあ るい は比 較 的 長期 間使 用 で きる投 資 財 また は耐 久 消 費 財 に の み有 効 で あ り,消 費 財 に関 して は

  の

意 味 が な い 。

ま た,SCMと は,原 材 料,部 品 等 の 購 買 調 達 か ら製 造 ・販 売,さ ら に顧 客 ま で の 一 連 の 供 給 連 鎖 を管 理 す る こ と に よ っ て,よ り効 率 的 に低 価 格 高 品 質,競 争 力 の あ る 製 品 サ ー ビ ス を顧 客 に 提 供 し よ う とす る 経 営 管 理 技 法 で あ る 。Fleigは,こ の 技 法 を 環 境 戦 略 に 活 用 して い る 。 す な わ ち,物 流 網 に お い て 環 境 問 題 解 決 の た め にパ ー トナ ー と ど の よ う な 戦 略 を採 れ ば よ い か を 検 討 し,管 理 す る もの で あ る 。

5)そ の 他

上 記 以 外 に,ド イ ツ 連 邦 環 境 省 の 環 境 原 価 計 算 へ の プ ロ ツ ェ ス(活 動 基 準) 原 価 計 算 の 適 用,Augsburg大 学 のBerndWagner等 の 原 材 料 ・エ ネ ル ギ ー の 投 入 とそ の 製 品 ・サ ー ビ ス お よ び廃 棄 物 の 産 出 量 と の 関 係 か ら環 境 原 価 の 計 算 ・管 理 をす る フ ロ ー原 価 計 算,ラ イ フ サ イ ク ル ・コ ス テ ィ ン グ,環 境 品 質 原 価 計 算 等 が 挙 げ ら れ る 。

ま た,StefanSchltegger,Erika&WernerSchulz,GeorgWinter,Hartmut

FischerChristianWucherer,GeorgMueller‑Christ等 の研 究 に つ い て も重 大 な 関 心 を も っ て 見 守 っ て い き た い 。

以 上 で は,環 境 経 営 会 計 の 分 野 で 活 躍 し,筆 者 が 直接 指 導 を受 け た り,そ の論 文 ・著 書 か ら学 恩 を得 た学 者 を 中心 に紹 介 した 。

(15)

3.有 力 企 業 の 環 境 保 全

3‑1Bayer社 の環 境 保 全 へ の 取 組 み (1)Bayer社 の概 要

  の

Bayer社 は,1863年 創 業 当 初,現 在 の 場 所 よ り も 少 し北 部 の 小 都 市 Wuppertalの 小 さ な 川 の ほ と り に あ っ た がf企 業 規 模 拡 大 に伴 い,現 在 の ラ

イ ン 河 畔 の 当 地 に 出 て,3.5キ ロ ㎡ の 敷 地 を 保 有 し,大 き く発 展 す る こ と に な る 。

同 社 か ら送 付 さ れ た 最 新 のSustainableDevelopmentReport2001‑Bayer's

commitmenttosocietyandtheenvironment(隔 年 発 行)に よ れ ば,社 長 は Dr.ManfredSchneiderで,Bayerグ ル ー プ(世 界):売 上 高310億 ユ ー ロ (内 日本:2,230億 円),研 究 開 発 費24億 ユ ー ロ(同:120億 円),1株 当 り利 益 は1.32ユ ー ロ で,ま た 総 資 産 額 は37,039百 万 ユ ー ロ,従 業 員 数 約12万 人

(同:2,946人)で あ る 。

同 社 は,後 述 のBASFと 共 に 世 界 の4大 総 合 化 学 会 社 に ラ ン ク イ ン す る 多 国 籍 企 業 で あ る 。 特 に,医 薬 品 が 収 益 柱 で,日 本 市 場 へ は 既 に 明 治 時 代 に 進 出 して お り,ヨ ー ロ ッパ,北 ア メ リ カ に 次 ぐ市 場 と して 重 視 して い る 。 同社 の 風 邪 薬 ア ス ピ リ ン の 名 は 一 定 年 齢 以 上 の 日本 人 な ら ば,知 ら ぬ 者 は な い ほ ど有 名 で あ る 。 事 業 分 野 と して は,高 分 子 材 料,有 機 製 品,工 業 製 品,医 薬 製 品,農 業 関 連,情 報 技 術 製 品 等 が あ る 。 同 社 も景 気 後 退 の 影 響 を免 れ ず, 2003年 の11月 に は,化 学 部 門 と ポ リマ ー 部 門 と を分 社 化 す る 決 定 を し,更 に 賃 金 も一一'lo%カ ッ トを し,業 績 の 回 復 を 図 っ て い る。

工 場 見 学 の 初 め は,工 場 敷 地 内 の 同 社 施 設 の 説 明 か ら で あ る 。Bay‑

Komm受 付 け の 奥 は 広 い 建 物 ・施 設 模 型 展 示 室 に な っ て お り,50‑100名 の 見 学 者 が 収 容 で き る よ う に な っ て い る 。 そ れ ぞ れ の 建 物 ・施 設 が 同 社 で ど の よ

う な 役 割 を して い る か 。 分 社 化 さ れ た 子 会 社 ・関 連 会 社,協 力 会 社 に 関 して も種 々 の 説 明 が あ っ た 。 同 社 は 必 ず し も系 列 に と ら わ れ な い の で,同 社 と は 全 く関 係 の な い 下 請 業 者 も隣 組 と して 活 躍 し て い る 。 つ づ い て 他 の 部 屋 に 通

環境経営会計の展開一 ドイツにおける現状 と若干の考察一225

(16)

され 説 明 を受 け たが,そ の一 つ の 部 屋 で は,同 社 で製 造 して い る もの が展 示 され,カ ー ドを入 れ る と作 動 し,音 声 説 明が 出 る よ うに な っ て い た。 ヨ ッ ト の部 品,ワ ー ル ドカ ップ の サ ッカ ー ボ ー ル,遊 園 地 の 車 両 の一 部,ヘ ル ス ケ

ア ・化 学 製 品等 が 展 示 して あ った 。 この部 屋 で は,特 に,ス ポ ー ツ ・医療 で い か にBayer製 品 が 多 く使 わ れ て い るか を説 明 して くれ た。W氏 の説 明 が 終 わ り,元 の 部 屋 に戻 る と,や は り広 報 担 当 の0氏 が 迎 え に きて くれ て い た 。

こ れ か らは 同 社 の 車 で,分 散 し て い る工 場 を見 学 す る 。8年 前,同 業 の BASFを 見 学 した 時 は,固 定 費 削 減 の た め社 員 の運 転 手 は お らず タ ク シ ー を 利 用 したが,今 回 は逆 に当社 登 録 の車 で ない と危 険 な の で,工 場 敷 地 内 を廻

る こ とが で きな い とい う。

LVK市 の 人 口 約16万 人 の うちBayer関 係 者 が 約2万 人 を 占 め,Bayerの 城 下 町 で あ る た め仲 間 意識 も強 く,こ れ まで公 害 問 題 に関 しあ ま り苦情 は 出 な か っ た とい う。 しか し,排 気 の浄 化 も以 前 よ り改 善 され,周 りの住 宅 に ほ と ん ど迷 惑 をか け ない よ うに な り,ま た,大 量 に水 を使 用 す るの で,水 の 問題 は重 視 して い る。 排 気 浄 化 設 備 を見 学 した後,水 をBio技 術 に よっ て 浄 化 し てい る とい う泡 で 一 面茶 色 くな った溜 池 の よ うな と ころ を見 学 した。 ライ ン 川 か ら採 り入 れ た水 を工 場 等 で使 用 した 後,そ こに溜 め 浄化 し,ま た河 に流 す とい う こ とで あ っ た。 こ こで の 浄化 は,自 社 の汚 水 だ けで な く,市 か ら委 託 され た汚 水 の 浄化 も して い る との こ とで あ った 。現 場 を覗 い て み る と,ラ

イ ン川 に放 流 され てい る水 が少 し黒 っぼ く見 え た。

工 場 見 学 の後,環 境 サ ー ビス担 当 責任 者Dr.P氏 の 業務 室 に案 内 され,彼 の 話 を伺 った後,質 問 に答 え て い た だ い た 。質 問 事 項 は絞 っ た に もか か わ らず, 約 束 の 時 間 を超 え,4時 間近 くに な って しま っ た。この項 の紹 介 に関 して は, 会 社 側 か ら許 可 され た部 分 の み を後 述 す る に留 め る 。

(2)環 境 保 全 へ の取 組 み

環 境 理 念:高 付 加 価 値 製 品 を産 み 出 す と と もに,天 然 資・源 の保 護 や安 全, 環 境 へ の 影 響 を最 少 化 す る 「持 続 的 な発 展 」(SustainableDevelopment)を

(17)

推 進 して い くこ と を経 営 理 念 と して い る。 す な わ ちsBayerに と って 環 境 保 全 は最 も重 要 な経 営 目標 の一 つ で あ る。

そ の 目的 は,「 健 康 」 「安 全 」 「環 境 」 に フ ォ ー カ ス し,そ の 改 善 と対 策 に 持 続 的 な取 組 み を通 して最 良 の マ ネ ジメ ン トシス テ ム を構 築 して い くこ とに あ る。Bayerの 環 境 理 念 は,企 業 活 動 の源 泉 で あ り,豊 か な未 来社 会 を実 現 す る た め の ビジ ョンで あ る とい う。

環 境 保 全 組 織:Bayerの 環 境 保 全 活 動 組 織 の 頂 点 に は技 術 ・環 境 委 員 会 が あ り,中 心 に生 産 ユ ニ ッ トが あ り,そ れ に四 方 か ら情 報,指 示,サ0ビ ス, 監 視 機 能 が 関連 して くる(詳 細 略)。

環 境 管 理 原 則:① 生 産 ユ ニ ッ トと緊密 で あ る こ と② 環 境 ハ ザ ー ドを助 言 す る こ と③ プ ロセ ス 改 善 の た め の領 域 を特 定 す る こ と④ リサ イ クル ま た は処 理 の た め の確 実 な方 法 を提 供 す る こ と⑤ サ イ トま た は全 社 の 総 浪 費 処 理 を管 理 ・統 制 す る こ と(過 重 回避,継 続 的 な生 産 を前 提,コ ス トの 最 小 化)の5 つ を挙 げ て い る。

環 境 保 全 ガ イ ドライ ン:① 全 社 員 は,会 社 の環 境 保 全 目標 が 達 成 され る よ う責 任 を もっ て行 動 す る こ と② 環 境 保 全 は,単 に法 規 を遵 守 す る に留 ま らず, 各 従 業 員 創 意 に基 づ い てサ プ リ メ ンタ リー な基準 を設 定 す る こ とが 要 請 され る こ と③ 生 産 設備 は製 品 お よび廃 棄 物 取 扱 の 安全 性 を確 認 して か ら稼 動 す べ きで あ る④ 生 産 工 程 は,常 時 改 善 し,可 能 な 限 り原 材 料 とエ ネル ギ ー の投 入, 放 出物 と廃 棄 物 の生 成 を最少 化 す る こ と。 廃 棄 材 料 は,再 使 用 ・リサ イ クル 可 能 か,ま た は環 境 上,取 扱 や処 理 安 全 な もの にす べ きで あ る。 生 産 工 程 中 で の廃 棄 物 削 減 法 は,事 後 処 理 よ り優 先 す る。

種 々 の 取 組 み:① レス ポ ンシ ブル ・ケ ア を推 進 し,グ ル ー プの 行 動 指 針 で あ る健 康 ・安 全 ・環 境 に関 す る独 自の マ ネ ジ メ ン トシ ス テ ム 「BayerHSE‑

MS」 の理 念 を共 有 し,そ の実 践 活 動 を展 開す る。② 地球 市 民 と して行 動 し, 社 会 的責 任 を追及 し,次 世代 の た め の貢 献 活 動 をグ ローバ ル に展 開 す る。③ 製 品 の 開発 か ら製 造,流 通,販 売,使 用,再 利 用,廃 棄 に至 る全 ラ イ フサ イ

環境経営会計の展開一 ドイツにおける現状と若干の考察一227

(18)

クル で消 費 者 の利 益 とな り,社 会 か ら信 頼 され る製 品 開発 に取 組 む。④ 資 源 利 用 や エ ネ ル ギ ー の利 用 効 率 を最 大 限 に高 め,企 業 の持 続 的 な成 長 と環 境 保 全 との調 和 を図 る。資 源 の消 費 効 率 は少 な くと も4倍 に高 め る こ と を 目指 す 。

く   ラ

⑤ 国 際 的 な勧 告 や ガ イ ドラ イ ンに対 応 した総 合 的 な整備 をす る等 で あ る 。

3‑2BASF社 の 環 境 保 全 へ の取 組 み (1)BASF社 の概 要

   

BASF社 は,1865年 に バ ー デ ィ シ ェ ・ア ニ リ ン ・ウ ン ト ・フ ァ ブ リ ク 社 (BASF)が ル ー トヴ ィ ッ ヒハ ー フ ェ ン に 設 立 し た 会 社 で,世 界 の 化 学 業 界 に お け る リ ー デ ィ ン グ ・カ ンパ ニ ー で あ る 。

同 社 か ら 送 付 さ れ た2002年 年 次 活 動 報 告 書 に よ れ ば,同 社 の 社 長 は, JuergenF.Schubert,グ ル ー プ 売 上 高320億 ユ ー ロ,研 究 開 発 費11億 ユ ー ロ,

1株 当 り利 益 は2.60ユ ー ロ で,ま た 従 業 員 は 約9万 人 で あ る 。 ヨ ー ロ ッパ 大 企 業 ラ ン キ ン グ2002年 で は50位 に 入 り,化 学 業 種 で は ナ ン バ ー ワ ン に ラ ン ク

さ れ て い る 。

同 社 は 成 長 と 革 新 に よ る 企 業 価 値 の 向 上 ・維 持 を 目指 し て お り,原 油 ・天 然 ガ ス の 他,化 学 品 や プ ラ ス チ ッ ク,高 機瀧 製 品,農 業 製 品,フ ァ イ ン ケ ミ カ ル 等 の 高 付 加 価 値 製 品 を提 供 し て い る 。

BASF社 の 統 合 生 産 ・経 営 シ ス テ ム は,「 フ ェ ア ブ ン ト(Verbund)」 と し て 知 ら れ,同 社 の 特 異 な 強 み で あ り,コ ス ト面 で の 優 位 性 と競 争 力 を も た ら して い る 。 同社 は 「持 続 可 能 な 発 展 」 の 基 本 方 針 に 則 り企 業 活 動 を 行 っ て い る と さ れ る 。

今 回 の 訪 独 で は,同 社 の 工 場 見 学 が で き な か っ た の でf以 前 に 見 学 を した 際 の こ と を 若 干 紹 介 し よ う 。 同 社 各 工 場 は,4‑5km2の 敷 地 内 に 散 在 して お り,1つ の 町 の よ う な 広 さ で あ る 。 材 料 の 搬 入 か ら製 品 出 荷 ま で の 工 程 が こ の 敷 地 内 に あ り,知 り合 い の ドイ ツ 人 社 員 が 各 工 程 を タ ク シ ー で 案 内 して くれ た 。会 社 専 用 車 を使 用 し な い の は,固 定 費 を削 減 す る た め で あ る と い う 。

(19)

排 気 の 臭 気 は,ほ とん どな か った が,最 後 に見 学 した排 水 浄化 後 の 水 に は多 少 濁 りが 残 っ て お り,泡 も出 て い た。 この こ と を指 摘 す る と,こ れ で も ライ ン河 の水 よ りも きれ い だ とい う。 後 日,専 門家 に伺 って み る と,水 浄 化 の技 術 は 日本 企 業 の方 が 進 ん で い る との こ とで あ る。

(2)環 境 保 全 へ の 取 組 み

環 境 理 念:同 社 の"Environment,Health&Safety2002"に よれ ば持 続 可 能 な発 展 の た め に環 境 保 全,健 康 お よび安 全 の絶 え ざ る改 善 を 目的 と して い る。

持 続 可 能 な発 展1エ コ ノ ミー とエ コロ ジ ー を調 和 させ る た め に,リ オ環 境 サ ミ ッ トで採 択 され た 「持 続 可 能 な発 展 」 の3本 柱 と して経 済 性,エ コ ロ ジ ー,社 会 的責 任 を据 え る。

持 続 可 能 な発 展 の コ ンセ プ トは,BASFグ ル ー プ の全 社 員 に求 め られ る も ので,経 済 性 よ り も環境 保 護 や 安 全 ・衛 生 問題 を優 先 させ る こ とが徹 底 され てい る。 ビ ジネ ス で の成 功 は,社 会 的責 任 あ る行 動 と切 り離 して考 え られ な い と し,化 学 業 界 の 自主 的 な イ ニ シ アチ ブ で あ る 「レス ポ ン シ ブ ル ・ケ ア」

に則 っ た活 動 を行 って,「 持 続 的 な発 展 」 に大 き く寄 与 して い る。

また 同社 は,エ コ効 率 分析 法 とい う革 新 的 ツ ー ル を開発 し,製 品 とそ の 製 造 プ ロセ ス をエ コ ノ ミー とエ コ ロジ ー の 両面 か ら分 析 して い る。 これ に よっ て,製 品 の経 済 性 と環 境 に与 え る負 荷 を同 時 に調 べ る こ とが 可 能 とな っ た 。 今 後 は,社 会 的 な側 面 も加 味 して この分 析 を行 う こ とで,製 品 と製 造 プ ロ セ ス につ い て,「 持 続 可 能 な発 展 」 の3本 柱 に基 づ き包 括 的 に測 定 す る こ とが で きる よ うに したい と して い る 。

環 境 保 全 原 則:① フ ィル ター また は浄化 装 置 の よ う なエ ン ド ・オ ブ ・パ イ プ 技 術 が 有 効 な環 境 保 全 の た め に は必 須 で あ る 。 これ に よっ て,1989年 か ら 1995年 まで の6年 間 でLudwigshafen工 場 の ア ンモ ニ ア ・ニ トロゲ ンの ラ イ

ン河 流 出量 は,4分 の1に まで減 少 させ た 。

② イ ノベ ー シ ョン と環 境 保 全 との 統 合 。 製 造 中 の 製 品 の 生 産 プ ロ セ ス改 善 に

環 境 経 営 会 計 の展 開一 ドイ ツ にお け る現 状 と若 干 の考 察 一229

(20)

よ っ て,資 源 の 有 効 利 用 が 可 能 と な り,環 境 保 全 に 役 立 つ 。

③ 製 造 と統 合 し た 環 境 保 全 の た め の 結 合 構 造 。 生 産 プ ラ ン ト,エ ネ ル ギ ー ・ 廃 棄 物 の 流 れ,ロ ジ ス テ ィ ッ ク ス と基 盤 施 設 と を統 合 す る こ と で,省 エ ネ, 生 産 性 の 向 上 お よ び 資 源 の 有 効 活 用 が 可 能 と な る 。

④ 効 率 的 な 動 力 プ ラ ン トで 環 境 保 全 。 これ に よ っ て 遅 く と も,2005年 に は 現 状 の3.5倍 の パ ワ ー とす る 。

⑤ 温 室 効 果 ガ ス の10%削 減 。co,SO2,NH3,NOx,NM‑VOC,粉 塵 等 の 空 気 中 へ の 排 出 量 を2012年 ま で に40%削 減 す る 。

⑥ 水 路 へ の 汚 染 物 質 排 出 の 削 減 。2012年 ま で に ニ トロ ゲ ン60%,有 機 物 質 60%,重 金 属30%を そ れ ぞ れ 削 減 す る 。

以 上 の よ う に,具 体 的 な 目標 値 を上 げ て い る と こ ろ は 評 価 で き る 。

3‑3DaimlerChrysler社 とVolkswagen社 (1)両 社 の 概 要

DaimlerChrysler社 の 創 立 は,ゴ ッ ト リ ー プ ・ダ イ ム ラ ー一が1885年 に 自 ら が 開 発 した 小 型 単 気 筒 エ ン ジ ン を二 輪 車 に取 り付 け て 走 り,世 界 最 初 の 車 を 提 供 した 時 に始 ま る とい う。 そ の 後,カ.̲̲.ル ・ベ ン ツ 社 と合 併,ま た 内 外 の 企 業 と の 合 併 ・統 合 を繰 返 して 規 模 の 拡 大 を 図 っ た 。 更 にChryslerと の 合 併

   ラ

を 機 に,社 名 もDaimlerChryslerと 改 名 し た 。

同 社 の 代 表 取 締 役 会 長 は,ユ ル ゲ ンE.シ ュ レ ン プ で,2002年 度 の ヨ ー ロ ッパ 大 企 業 ラ ン キ ン グ で は,イ ギ リ ス のBP社 に つ づ い て 第2位 で ,そ の 売 上 高1495億83百 万 ユ ー ロ,利 益 額 は47億18百 万 ユ ー ロ,従 業 員 数 は37万 名 で あ る 。

顧 客 を 大 切 に す るDC社 は,製 品 購 入 者 の 工 場 見 学 ツ ア ー を 実 施 し て い る が,留 学 中 に私 も飛 び 入 りで そ の ツ ア ー に参 加 が 許 さ れ た 。 工 場 の 中2階 を 走 る モ ノ レ ー ル か ら組 立 工 程 を 中 心 に 見 学 した が,途 中 で2度 下 車 して 説 明 も聞 い た 。 当 時 見 学 した 他 企 業 に もい え る こ とで あ る がa自 動 化 さ れ て な い

(21)

工程 が 意 外 に多 く,従 業 員 の 多 さが 目立 った 。 今 後 は,注 文 生 産 的機 種 か ら 見 込 生 産 的機 種 へ の切 り替 え を更 に進 め る との こ とで あ る。 また 仕 事 上 か否 か は不 明 で あ るが,授 業 員 同 士 が 立 ち話 を して い る と ころ を よ く見 か け た 。 更 に,本 社 で は環 境 部 門 の担 当者 と 日独 の事 情 に 関 して質 疑 もで きた 。

てあ ユ2;

これ に対 して,Volkswagen社 は,ナ チ ス の 国 民 車 構 想 に そ の 創 立 は遡 る こ とが で きる。 同社 の社 長 は フ ェ ル デ ィナ ン ド・ピェ ヒで,2002年 度 の ヨー一 ロ ッパ 大 企 業 ラ ンキ ング に よれ ば第7位 で,そ の売 上高8億6,948万 ユ ー ロ, 利 益2,584万 ユ ー ロ,従 業員32万5千 名 で あ る。

西 ドイ ツが 東 ドイ ツ を統 合 後,い ち 早 く東 に進 出す る こ と を決 め る な ど, 長 期 的 展 望 に基 づ い た 企 業 方 針 を追 求 して い る 。今 回 の 訪独 で,同 社Kassel 工 場 を見 学 す る予 定 で あ っ たが,そ の 日が あ い に くメ ー デ ー休 業 で 実現 で き

なか っ た。

(2)両 社 の環 境 保 全 へ の取 組 み

環境 理 念:1992年 の リオ 国連 開発 会 議 の 「持 続 可 能 」とは,DaimlerChrysler 社 に と って以 下 の3分 野 の責 任 を果 たす こ とで あ る とい う。

一 経 済 発 展 と企 業 と して の長 期 的成 功 に対 す る責任

一 現 在 及 び次 世代 の た め,地 球 の 天然 資 源 を大 切 に使 い,手 付 かず の環 境 を保 全 す る責 任

一DairnlerChryslerが 積 極 的 に取 組 んで い る,人 々 と社 会全 体 に対 す る 企 業 と しての 責 任

同社 の 環境 保 全 ガ イ ドラ イ ン

イ.製 品 と事 業 活 動 の環 境 適 合 性 を改 善 す べ くた ゆ まぬ 努 力 を続 け る こ とに よ り,未 来 の環 境 課 題 に取 組 む 。

ロ.各 市 場 にお い て環 境 面 で 責任 が もて る製 品 を開発 す る こ とに努 め る 。 ハ.製 造 の あ らゆ る段 階 で,最 大 限 の環 境 保 全 が 実現 す る よ う計 画 す る 。 二.顧 客 に環 境 指 向 の サ ー ビス と情 報 を提 供 す る。

ホ.従 業 員 お よび社 会 に対 して環 境 保 全 に関す る総 合 的 な情 報 を提 供 す る。

環境経営会計の展開一 ドイツにおける現状 と若干の考察一231

(22)

これ に対 して,VW社 環 境 方針 の 序 文 の要 旨 は以 下 の よ うで あ る 。

VW社 は,経 済 的 な側 面 を考 慮 しつ つ,製 品 の環 境 適 合 性 の 継 続 的 向 上, お よ び天 然 資 源 の更 なる消 費低 減 に 向 け て努 力 す る こ と を企 業 の責 任 と考 え る。 した が っ て,環 境 問題 に効率 的 に取 り組 む こ とが 期 待 で き る先 進技 術 を 世 界 各 地 に移 転 し,自 社 製 品 の ラ イ フサ イ クル全 体 に わ た っ て この技 術 が 反 映 され る よ う努 め る。 当社 は,全 世 界 のす べ て の拠 点 にお い て,持 続 可 能 な 社 会 お よび 生 態 学 的 恩 恵 を もた らす 開発 プ ロ セ ス を作 る ため に,地 域 社 会 お

よび政 策 立 案 当 局 と密接 に協 力 す る と して い る。

ま たs基 本 原 則 と して以 下 の7つ を挙 げて い る。

① あ らゆ る活 動 にお い て,環 境 へ の 影 響 を最 小 限 に し,地 域 レベ ル お よび 世界 レベ ル にお け る環 境 問 題 の解 決 に貢 献 す る。

② 環境 適 合 性,経 済性,安 全 性,品 質 お よ び快 適 性 に関 す る顧 客 の期 待 を 等 し く考慮 した高 品 質 の 自動 車 を提 供 す る。

③ 会社 の 長 期 的将 来 を守 り,そ の競 争 力 を継 続 的 に高 め る た め,環 境 上 の 効 率 に優 れ た,人 の移 動 の た め の製 品,プ ロセ ス お よび コ ンセ プ トの実 現 に向 けて研 究 開発 を行 う。

④ 当社 の 環境 マ ネ ジ メ ン トは,会 社 の環 境 方 針 に則 り,サ プ ラ イヤ ー,サ ー ビス 業者

,小 売 業 者Jリ サ イ クル 業 者 との協 力 にお い て,会 社 の 製 品 と生 産 工 場 の 環 境 適 合 性 を継 続 的 に向 上 させ る た め の 方 策 を徹 底 させ る。

⑤ 当社 の経 営 取締 役 会 は,定 期 的 に検 査 を行 い,会 社 の 環 境 方 針 と 目標 が 遵 守 され,環 境 管 理 シス テ ム が適 正 に機 能 してい る こ とを確 認 す る 。 こ れ に は,記 録 され た環 境 関 連 デ ー タの評 価 も含 まれ る。

⑥ 率 直 で 明瞭 な情 報 を提 供 し,ユ ー ザ ー,デ ィー ラーJ地 域 社 会 との対 話 を欠 か さな い。 政 策 立 案 者 お よび 当局 との協 力 関 係 は,各 生 産 拠 点 にお け る緊急 自体 へ の対 策 を も含 む包括 的 な もの とす る。

⑦ 当社 の従 業 員 は,そ の職 務 遂行 に お い て,環 境 保 護 に 関す る教 育,訓 練

(23)

お よび啓 発 を受 け る もの とす る。 す べ て の従 業 員 は,本 原 則 を実 行 し, 個 々 の 活 動 に適 用 され る法 規 制 を遵 守 す る こ とを義 務 付 け る。

環 境 保 全 組'DC社 の 取 締 役 会 で は,研 究 ・技 術 統 括 の ク ラ ウス ・D.フ ェ..̲.リン ガ ーが 環 境 問題 を担 当 して い る。 グ ロ ーバ ル環 境 カ ウ ンシ ルで あ る 会長 が全 社 の最 高 環 境 責 任 者 とな り,そ の下 に環 境 設計 担 当 者,輸 送 ・環 境 ・ 経 済 方 針 責 任 者,広 報 担 当 責 任 者,取 締 役 会 ・最 高 環 境 責 任 者 の 四 者 が これ

に従 う。

これ に対 して,VW社 の 環 境 マ ネ ジ メ ン トシ ス テ ムで は,研 究 開発 担 当 役 員 か ら研 究 ・環 境 ・交 通 部 門責 任 者,更 にVWブ ラ ン ド1製 品 部 門,生 産 部 門,販 売 部 門 の各 環 境 マ ネ ジ メ ン ト責 任 者 に繋 が り,こ の レベ ル で環 境 保 護 の た め の戦 略 的 タス ク フ オー ス(STEP)と ブ ラ ン ドi環境 委 員 会(EMC)が 関与 す る。

環 境 目標=DC社 で は,目 標 と して 燃 料 消 費 量,CO2排 出量,リ サ イ ク リ ン グ,リ サ イ ク ル材,再 生 可 能原 料,工 場 評 価 シス テ ム ・環境 マ ネ ー ジ メ ン ト シス テ ム の導 入,環 境 教 育,危 険 物 質 等 を挙 げ,そ れ らに 関す る活 動,状 況 につ い て も並 列 して公 開 してい る。

これ に対 して,W社 で は,環 境 報 告 書 で 設 定 され た 目標 を,蹴 マ ネ ジ メ ン ト,製 品 ・研 究 ・開発,購 買 ・生 産,マ ー ケ テ ィ ング ・リサ イ クル に 四分 類 して い る。 そ して そ の 達 成 状 況 を+(達 成 され た 目標),0(継 続 中),一

(達 成 され て い な い 目標)と い う様 に判 定 す る と と も にそ の 所 見 も示 して い る。

V環 境 経 営会 計 の 動 向

原 発 廃 止 等 の環 境 問 題 は,連 立 内 閣 内 で は政権 を揺 るが す よ うな重 大 な問 題 で あ るが,大 規模 な環 境 保 全 の た め の 運動 はr以 前 の よ う に頻 繁 に行 われ て な い し,ま た今 回 の訪 独 で は,数 年 前 ほ ど多 くの環 境 問題 を テ ーマ と した 単 行 本 ・雑 誌発 行 等 は発 見 で きな か っ た。Koeln大 学 近 くの何 時 も立 ち寄 る

環境経営会計の展開一 ドイツにおける現状と若干の考察一233

(24)

書 店 の ア ドバ イザ ー も この分 野 の文 献 が 激 減 した こ と を は っ き りと認 め て い る。

こ の現 象 を環 境 問題 全 般 が ,一 般 社 会 にお い て関 心 が 薄 れ た と とるか,常 識 化 した と とる か,前 述 のDr.Thiede女 史 に伺 っ て み る と,彼 女 は 後 者 の意 見 で あ った 。 あ る い は最 近 注 目 され つ つ あ るCSRに 関心 が 向 け られ る よ う に な っ た か は一 概 に判 断 で きな い 。CSRへ の 関 心 は,少 な く と も本 稿 で 参 照 し たBayer社,BASF社,DC社,W社 略 蹴 レポ ー ト,更 に はG.R.Wagner の研 究等 に散 見 す る こ とが で きる。

い ず れ にせ よ,ド イ ツ にお い て は環境 原 価 の定 義 測 定 評価,計 算r公 表 とい った環 境 財 務 会 計 的 な観 点 か ら,経 営 意 思 決 定 に役 立 つ 環 境 情 報 を提 供 す る環 境 管 理 会 計,環 境 戦 略 的 な観 点 等 にそ の 重 点 を移 して い る 。

環 境 を戦 略 に利 用 す るの は邪 道 だ とい う以 前 か らあ っ た見 解 は ,自 然 環 境 保 全 とい う観 点 か らは理 論 的 に は正 しい に もか か わ らず,劣 勢 に廻 った 。 こ の よ う な観 点 か らい え ば,環 境 を ビ ジ ネス に利 用 しよ う とす る実利 派 が増 加

し,あ くまで も自然 を保 護 す る こ とに主 眼 を置 く純 粋 な 自然 保 護i派が ,相 対 的 に減 少 した。 長期 持 続 的 満 足 利益 を追 求 す る企 業 の 立 場 か らす れ ば ,こ の よ うな観 点 に立 つ こ とは 当 然 で あ る。 特 に景 気 停 滞 期 に は,「 環 境 」 を ビ ジ ネ ス促 進 剤 と して活 用 しよ う とい う見 解 が 勢 力 を増 して い るが ,地 球 環 境 保 全 とい う根 源 的観 点 も忘 れ て は な ら ない 。

〔脚 注 〕

(1)ド イチ ャ ーマ ル ク トWEB2003年Novemberp.1.2.

(2)こ の 風 車 は,列 車 に乗 って い る と,容 易 に発 見 で きるが,そ の所 有 者 は 自 治 体 だ っ た り,個 人 だ っ た りす る 。 しか し,そ の電 力 の 買 取 価 格 は両 者 と も 差 が な い。

(3)環 境 配慮 とい う観 点 か ら現 在 存 在 す る原 子 力 発 電 所 を廃 棄 す る こ とで ,ジ 0メ ンス等 原 子 力 に係 る業 務 に携 わ る企 業 に と

って 新 原 発 所 設 置 とい う仕 事

(25)

は 減 少 す る が,原 発 自 体 を 廃 棄 す る と い う 仕 事 が 新 た に 加 わ る 。 し た が っ て, 原 発 廃 止 は,必 ず し も 企 業 経 営 に マ イ ナ ス 面 ば か り で は な い と い う 。

(4)Schulz,E,&Schulz,W.:Oekomanagement,1994,S.21f.

(5)木 下 ・中 島 ・柳 田 編 著 『文 化 会 計 学 』122頁 以 下 WestfaelischeWilhelms‑UniversitaetMuenster,Personal‑and

Vorlesungsverzeichnis,Sommersemester2003.Wintersemester2003/2004.

HeinrichHeineUniversitaetDuesseldorf,Personalオand

Vorlesungsverzeichnis,Sommersemester2003.RWTHAachen,Persona1‑

undVorlesungsverzeichnis,Wintersemester2QO2/2003.

(6)Wagner,G.R.:KastenderUmwelthaltunginihrerBebeutungfuerdie Unternehmenpolitik,in:HandbuchKostenrechnung,(Hrsg.)Maennel, Wolfgang,1992,S.917.

(7)Fleig,Juergen(Hrsg.):ZukunftsfaehigeKreislaufwirtschaft,2000,S.

18,

(8)1995年 の 留 学 時 に 知 り 合 っ たDr.U.Thiede女 史 の 紹 介 で,Leverkusen

(LVK)に あ るBayer工 場 見 学 が 実 現 し た 。 ド イ ツ に お い て は 特 定 の 企 業 を 除 い て は,個 人 的 ・綿 密 な 工 場 見 学 申 請 許 可 に は 時 間 が か か り 丁 日 本 の よ う に 簡 単 に 予 約 の 取 れ な い 場 合 が 多 い 。

(9)SustainableDevelopmentReport2001‑‑Bayer'scommitmenttosocietyand theenvironment

(10)BASF:2002年 年 次 活 動 報 告 書 「成 長 と 革 新 に よ る 企 業 価 値 の 向 上 」 (11)DaimlerChrysler:2002environmentalreport"DaimlerChrysleronthe

roadtosustainablemobility"

(12)Volkswagen二 環 境 レ ポ ー ト2001/2002年 「モ ビ リ テ ィ と 持 続 可 能 性 」

(本稿 は神 奈 川 大 学 共 同研 究 奨励 金 の補 助 を受 け た ドイ ツ 出張 か ら得 た成 果 の 一 部 で あ る。)

環 境 経 営 会 計 の展 開一 ドイ ツ にお け る現状 と若 干 の 考 察一235

参照

関連したドキュメント

青年団は,日露戦後国家経営の一環として国家指導を受け始め,大正期にかけて国家を支える社会

ダイキングループは、グループ経 営理念「環境社会をリードする」に 則り、従業員一人ひとりが、地球を

会におけるイノベーション創出環境を確立し,わが国産業の国際競争力の向

同総会は,作業部会はニューヨークにおける経済社会理事会の第一通常会期

1アメリカにおける経営法学成立の基盤前述したように,経営法学の

二院の存在理由を問うときは,あらためてその理由について多様性があるこ

 本稿は、法律の留保をめぐる公法の改革や学説の展開を考察することを

現地観測は八丈島にある東京電力が所有する 500kW 風 車を対象に、 2004 年 5 月 12 日から 2005 年 3 月 7 日 にかけての 10 ヶ月にわたり