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B. A. AYA 支援に関する医療従事者教育の研究

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Academic year: 2021

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令和2年度 厚生労働科学研究費補助金(がん対策推進総合研究事業)

思春期・若年成人(AYA)世代がん患者の包括的ケア提供体制の構築に関する研究 分担研究報告書

AYA 支援に関する医療従事者教育の研究

研究分担者 吉田沙蘭 東北大学大学院教育学研究科 准教授

A. 研究目的

AYA 支援体制の整備が求められているが、新 しい取り組みであるがゆえに、現状十分な支 援体制が構築されている施設は少ない。また、

新規に支援体制の構築を検討している施設に とっても、どのように取り組むのが効果的か不 明であるため、困難な課題となっている。そこ で、本 研究 では、医 療 従事者 を対 象とした AYA 支援の体制づくりのための研修プログラ ムを開発することを目的とする。

B. 研究方法

AYA支援体制の構築を検討している施設を対 象に、研修プログラムを実施し、その効果およ び今後の課題を明らかにした。

令和2年11月に、14施設を対象とした研修を オンラインにて実施した。研修前に、各施設に

おける AYA 支援体制構築のための課題およ び、短期的・長期的な目標について記入する 課題を課した。研修では、AYA 支援のために 必要な、がん生殖医療、長期フォローアップ、

心理社会的支援・ピアサポートの 3 課題に関 する講義を行った。加えて、モデル施設に所 属する班員により、シンポジウム形式にて立ち 上げ前後における課題やそれに対する取り組 みを先行事例として紹介した。なお、モデル施 設の取り組みについては、事前学習として動 画の配信も行なった。その後、支援体制構築 のための課題や解決策について他施設の医 療者とディスカッションを行うグループワークを 行った。研修後、講義およびグループワークの 内容を受け、各施設での短期的・長期的な目 標を、同施設からの参加者同士でのディスカッ ションを通して見直し、事後課題として提出を 研究要旨

医療従事者を対象とした AYA 支援の体制づくりのための研修プログラムを開発することを目的 とし、AYA 支援チームの立ち上げを予定している施設を対象に、パイロット研修プログラムを実 施した。また,過年度の研修参加施設を対象としたフォローアップ調査の結果より,チームの立 ち上げ準備期、立ち上げ期、発展期、それぞれにおける体制構築の課題が明らかとなった。本 研究の成果をもとに、AYA支援チームの体制づくりを支援するための政策提言につなげる予定 である。

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求めた。

加えて、過年度に実施した研修会の参加施設 に課したフォローアップ課題をもとに、チーム の立ち上げ・発展に関する短期的・長期的な 課題と解決策に関して解析を行った。

C. 研究結果

AYA 支援体制構築に際しては、①体制づくり

(13/14 施設)、②人材の確保と育成(11/14 施 設)、③院内の診療科連携(11/14)、④地域連 携(9/14)などが、多くの施設に共通する課題と してあげられた。

AYA 支援チームの立ち上げ準備期には、① 組織内での AYA 患者の実態把握、②立ち上 げメンバーの検討や候補者への声かけ、③窓 口の明確化が重要課題となることが明らかとな った。また立ち上げ期には、院内の体制整備 として、①診療科の連携強化、②院内広報、

③スクリーニング方法の決定と実施などが主要 課題となることが明らかとなった。最後にチー ムの発展期には、生殖医療、家族支援、就 学・就労支援、ピアサポート等の特定の支援の 拡充とともに、院外のリソースとの連携を強化 することが有用であることが示された。

D. 考察

令和2年度の参加施設から得られた課題の内 容は、過年度の研修に参加した施設と概ね同 様の傾向にあった。COVID-19 の感染拡大を 受け、オンラインでの研修会開催となったが、

対面での研修と同様に、先行施設の活動を共 有し、グループワークにより他施設の医療者と 情報交換を行うことで、課題の明確化や、具体

的な取り組みの検討が促進されると考えられ た。

E. 結論

本年度の成果から、モデル施設における実際 の施設の取り組みについての情報が、特に立 ち上げ期にある施設にとっては有用であること が明らかとなった。また、AYA世代患者の支援 体制を整備するにあたっては、それぞれの施 設の準備段階に合わせて、必要な情報を提供 していくことが有用であると考えられた。

F. 健康危険情報 該当なし

G. 研究発表

該当なし

H. 知的財産権の出願・登録状況 該当なし

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