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実橋から切り出した

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Academic year: 2022

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(1)E-06. 平成26年度. 土木学会北海道支部. 論文報告集. 第71号. 実橋から切り出した RC 床版を対象とした補修効果について Experimental investigation on repairing efficiency RC bridge deck cut from real bridge 北海道大学工学部環境社会工学科 ○学生員 柳沼喜大(Yaginuma Yoshihiro) 北海道大学大学院工学研究院 正会員 佐藤靖彦(Sato Yasuhiko) ネクスコ・エンジニアリング北海道 正会員 太田哲司(Oota Tetsuji) ネクスコ・エンジニアリング北海道 正会員 花田剛志(Hanada Takeshi) 1.はじめに 近年、既設建造物の老朽化から補修方法の研究は急務 となっている。その 1 つの打替工法は、新たに RC 床版 の代表的な補修工法である。しかし、補修後の長期的な 性能を評価できる技術は整備されていない。 本論文において、補修厚さが補修後の力学特性に及ぼ す影響を検討するために、実橋から切り出した RC 版を 用いた載荷試験を行った結果を報告する。. 450. 300. 450. 380. 410. 450. 300. 450. 410. 410. 450. 300. 450. 410. 図-1 供試体側面(上から No.1、No.2、No.3) 415. 210. 200. 260. 写真-1. 170. No.2 図-2 供試体断面. 90. 160. 110. 180. D22. D22. No.1. 375. 365. 50. 2. 実験概要 2.1 RC 床版 この研究に用いられた RC 床版は、約 40 年前から積 雪寒冷地で供用されていた鋼橋から切り取られたもので ある。この橋梁は,供用から 23 年後には大型車両の増 加に対応するため厚さ 50mm の FRC で増厚された。そ の後、ポットホール修復と RC 床版の部分的な補修が供 用中 30 年にわたって続けられ、36 年後にはデッキが広 い部分で取り換えられた。最終的には完全に解体され新 しい PC 床版に取り換えられている。 2.2 実験供試体と実験変数 本実験では RC 床版から 3 体のはり供試体を用意した。 うち内の 1 体は補修を施さずに、残りの 2 体は上面の打 ち替え補修を行った。具体的には、現場での施工状況に 近づけるため,ウォータージェット工法により上面をは つり、プレミックスされた超速硬モルタルに最大寸法が 25mm の天然粗骨材を混入したコンクリートを、はつり 面にペーストを敷いた上に打設した。また補修に用いる コンクリートも実際の現場で用いられているものを使用 し現場施工と同様の状態で打設を行った。補修部のコン クリートの試験時の圧縮強度は 40N/mm2、ヤング係数 は 26N/mm2 であった。 実験供試体の形状寸法を図-1 と図-2 に示す。供試体 No.1 は無補修、供試体 No.2 と No.3 が補修供試体であ る。供試体 No.2 の補修厚さは 120mm、供試体 No.3 の 補修厚さは 90mm である。 2.3 測定項目と載荷試験の概要 載荷試験の状況を写真-1 に示す。供試体は、2 点集中 荷重を静的与え破壊に至らしめた。すべての供試体にお いて、中央と支点の変位を測定した。また,No.2 と No.3 には、等曲げモーメント区間と曲げ・せん断スパ ン内の側面に、上縁から 1cm,3cm,5cm,7cm,9cm の位置にひずみゲージを貼り付けた。. 380. D22. No.3. 実験状況. 3. 実験結果と考察 3.1 ひび割れと破壊形状 各供試体のひび割れ性状を図-3 に,最大耐力を表-1 に示す。供試体はすべて破壊形状が異なった。なお、表 1 には、既設部と補修部が一体となっていると考え、通.

(2) 平成26年度. 土木学会北海道支部. 論文報告集. 第71号 表-1 耐力の比較. 供試体. 破壊荷重 (kN). 破壊 形式. No.1. 286. 上面剥離. 442. 288. No.2. 198. せん断. 314. 206. No.3. 237. 曲げ引張. 344. 224. (a)No.1. 計算値(kN) 曲げ. せん断. (b)No.2. 4.まとめ 1) 載荷試験で打替え補修は耐力の向上に影響を及ぼさ ないが,破壊モードに影響を与えると考えられる。 2) 計算値と比べ荷重-ひずみ曲線に大きな差は存在しな い。このことから補修部と供試体は一体化していると考 えられる。 謝辞 本実験を行うにあたり、北海道大学工学部技術職員 木村勉氏に多大な助力を得た。ここにお礼申し上げる。. 0.4 No.1 No.2 No.3 No.1 計算値. 0.2. 0. 1. 2 3 変位(mm). 4. 図-4 荷重-変位関係. 0. 上縁からの距離(cm). 常の耐力式を用いて計算した値と破壊モードが併せて示 されている。 本実験の結果では最大荷重は計算値とほぼ同程度であ った。しかし、供試体 No.2 を除き破壊形式が異なる。 供試体 No.1 は、供用時に施された FRC 増厚部と既設 部の境界に、載荷前からひび割れが見られ、そのひび割 れが拡大することで破壊に至った。そのようなひび割れ の存在が、せん断破壊を遅らせた可能性がある。 供試体 No.2 と No.3 とで破壊形式が異なった。すなわ ち、補修厚さが薄い供試体 No.3 の方が、耐力が増加し た。その理由は現時点では明らかではない。 3.2 荷重−変位関係 3 体の供試体の荷重と変位との関係を図-4 に示す。な お、各供試体で幅が異なるため、荷重は単位幅あたりの 荷重として表している。供試体 No.1 は、界面での破壊 であったが、曲げ破壊のようなじん性的な挙動を示した。 供試体 No.2 と No.3 は、典型的なせん断破壊と曲げ破壊 の変形特性、すなわち、前者は急激な荷重低下が起こり、 後者はじん性を有する。 3.3 ひずみ分布 図-5 に一例として、供試体 No.2 の中央とせん断スパ ンのひずむ分布を示す。最大荷重付近で中立軸が急激に 上昇していることがわかる。しかしながら、終局近くま で、ひずみ分布はほぼ直線的に変化しており、計算値と も概ね一致している。ことから補修部の剥離は無かった ものと考えられる。. 0.6. 2 4 6 8 10 0. 計算値 8kN 52kN 102kN 154kN 205kN 254kN. 実験値 ●0kN ▲55kN ■111kN ▼152kN ◆198kN. -1000 ひずみ(με). -2000. (a)等曲げ区間. 0. 上縁からの距離(cm). (c)No.3 図-3 ひび割れ性状. 単位幅荷重(kN/mm). 0.8. 2 4 6 8. 10 0. 計算値 8kN 52kN 102kN 154kN 205kN 254kN. 実験値 ●0.kN ▲55kN ■111kN ▼152kN ◆197kN. -1000 ひずみ(με) (b)せん断スパン 図-5 供試体 No.2 のひずみ分布. -2000.

(3)

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