微 量 物 質 の 比 重 測 定 法 に 就 て
6
0
0
全文
(2) 1012. 岡 田 勝 喜 ・安 田 浩 士. あ つ て,必 ず し も第 二 表 の 如 き価 を 取 ら な い 事 が あ る か ら注 意 を 要 す る. 第 一表. 水 の 密 度(理. 水 の 密 度 も 同 時 に 書 い て 置 い た.(第 一 表) 各 温 度 に於 け る比 重 の 表 が 用 ひ られ る よ うな. 科 年 表 よ り). 食 塩 水 を作 れ ば,第. 三表 及 び第 二 図 の示す如. く,温 度 に よ る比 重 の 変 化 は 畧 々直 線 的 で あ るか ら,そ の 補 正 に は 非 常 に 便 利 で あ る.. 第 二表. 食塩水溶液比重(15°). (第2図). 第 三 表. 食 塩 水 の 比 重(技. 術 者 便 覽 に よ る). に 前 記 食 塩 水 の 標 準 溶 液 を滴 下 し て そ の 静 止 比 重 測 定 方 法 石 油‑四. 位 か ら液 柱 の各 部 に於 け る比 重 を 定 め,後 検. 塩 化 炭 素 混 合 液 に て 測 り得 る比 重. の 限 界 は0.80〜1.60で. あ る.. 液 滴 を 滴 下 し て そ の 静 止 位 か ら検 液 の比 重 が 測 定 され る.. 両 液 を 種 々の 割 合 に 混 合 し て,上 記 限 界 内. 尚 滴 下 す る液 滴 が 混 合 液 内 で 球 形 を 作 り得. で 目的 に応 じた 比 重 の 範 圍 の 混 合 液 柱 を 作 れ. る も の で な け れ ば 此 の 方 法 は全 く成 立 しな い.. ば よ い.. 即 ち検 液 の 表 面 張 力 は 混 合 液 の 表 面 張 力 よ り. 例 へ ば石 油 一四塩 化炭 素 を適 当 な割合 に混 合 し て,比 約1.10の. 重 約1.00の. も の50c.c.及 び 比 重. も の約50c.c.を 作 り,重. ガ ラ ス 管 に 入 れ,軽 うに 流 し 込 む.此. い方 を 先 づ. い方 を その上 に 軍 ね るよ. の 液 柱 を 注 意 深 く攪 拌 俸 で. 攪 拌 す れ ば,液 柱 の 上 端 か ら下 端 に 向 ひ 次 第 に比 重 が 大 とな る よ うな 液 柱 が 出 来 る.こ れ. 大 で な け れ ば な らぬ.又 勿 論 検 液 と混 合 液 は 互に 容 易 に 化 学 反 応 を 起 した り或 は 混 合 す る もの で あ つ て は な らな い. 石 油 及 び 四塩 化 炭 素 の 表 面 張 力 は 夫 々26 (18°)及 び26(20°)で. あ る.. 次 の種 々 な る物 質 の 表 面 張 力 の 表 に よ り, rの大 さ とそ の 物 質 の比 重,極. 性 電子 等 を考.
(3) 徴量 物 質 の比 重 測定 法 に就 て へ る と,石 油‑四 塩 化 炭 素 以 外 に も 色 々 な 本. 1013. わ け で あ る.(第 四 表). 実 験 の 如 き 混 合 液 柱 を 作 り得 る可 能 性 が あ る 第. 四 表. 種. 々 な る 物 質 の 表 面 張 力r:dyne/cm. 比 重1.05附 實. 驗. 成. 績. (1) 石 油‑四 塩 化 炭 素 の 混 合 液 に 関 し,之 を 幾 種 類 の比 重 の も の を 重 ね 合 は せ て 混 合 液 柱 を 作 るか に 就 て の実 験 及 び 検 液 の比 重 の大. 近 の も の(例 へ ば 人 の血 液)を. 測 定 す る に は 比 重 約1.02と1.10の. 二 つ の比. 重 の混合 液 を重 ね 合 は せ て液 柱 を作 る とよ い. ロ, 石 油‑四. 塩 化 炭 素 の 液 柱 を 四 つ の比 重. 体 の 目安 が わ か つ て居 る と き の 液 柱 の 上 端 及. の 混 合 液 で 重 ね 合 は せ て 作 る と第 四図 の 如 く. び 下 端 に 於 け る比 重 の 範 圍 に 就 て の実 験.. (イ)の 場 合 よ り もか な り美 し い 曲 線 が 得 ら れ. イ. 石 油‑四. 塩 化 炭 素 の 混 合 液 を 二 つ の比. 重 の も の で 重 ね 合 は せ て 液 柱 を 作 る と,第 三 図 の 如 く,比 重‑液 居る. 高 曲 線 は か な り曲 折 して. 而 し て 液 柱 攪 拌 の 回 数 を 多 くす る と,. る.攪 拌 の 回 数 は3回. で あつ た. 此 の 場 合各 比 重 の 混 合 液 は そ の比 重 を 等 差 級 数 的 に 変 化 さ せ た.其. の 容 積 に就 て は,15,. 35,35,15c.c.と20,30,30,20c.c.の. 二つ. 次 第 に此 の 曲 折 の 程 度 は 少 くな るが,攪 拌 の. の場 合 を 比 較 し て 後 者 の 方 が 安 定 度 の 点 で 良. 回 数 の 多 い 事 は 液 柱 の 作 成 に 当 り,失 敗 す る. 好 で あ つ た.即. 危 険 即 ち 目的 の 比 重 の範 圍 が 変 つ て 屡 々上 下 端 の 比 重 の 差 が 小 に な り過 ぎ る傾 向 が あ る.. (第3図). ち液柱 の上端 及 び 下端 附近 で (第. 四. 図).
(4) 1014. 岡 田勝 喜 ・安 田 浩 士. そ の比 重 が急 速 に変 化す る ものが安 定 性 が大. 広範圍の比重を計 るには液柱を長 くす るか 或はそれにも限度 のある事で あるか ら,上 端. で あ る. 高 曲線 に 就 て 見. と下端 との比 重の差を大にすればよいわけで. る と,今 測 定 し よ う とす る液 体 の大 体 の比 重. 此 の時は液柱 の安定度は大にな る代 り,目 盛. 以 上 の 実 験 よ り,比 重‑液 く. を 中 心 と して,其. の 上 下 に 比 重 に し て0.03. 前 後 を加 減 した範 圍 内で連 続 的 に変 化 す るよ うに 四 種 類 の比 重 の 石 油‑四 を 重 ね 合 は せ,且. 塩 化炭 素 混合 液. つ上 下端 附 近 の比 重 が や ゝ. の読 みの不正確 さに よる誤差が大 き くな るの は止 むを得ない. (2) 混合液柱 の安定度 混合液柱の各部 の比重の状態を知 る為に液. 急 速 に 減 少或 は 増 大 す る よ うな も の を 作 れ ば. 柱 作 成 後 一 週 間 に わ た り標 準 液 に よ つ て其 の. 最 適 で あ る.. 静 止 位 を 測 つ た.(第 五 表). 第 五 表. 即 ち 混 合 液 内 の 比 重 の状 態 は か な り変 化 す るが,検. 液 と標 準 液 とを 殆 ん ど 同 時 に 滴 下 し. て 測 定 す るの で あ るか ら,第 五 表 に見 られ る 変 動 は 余 り問 題 に な らぬ わ け で あ る. (3) 食 塩 水(標 (直 径2mm滴. 準)滴. 数 値 はmm. は あ るが,実. 際 問 題 と し て 直 径2mm前. 滴 が 適 当で あ る. 著 者 は 直 径2mmの. 後の 滴 の2. 分 後 の静 止 位 を 測 定 し た. (4) 本 法 は 検 液 を 滴 下 す る と同 時 に そ れ を. の 位 置 と時 間 の 関 係. に 就 て). は さむ 比 重 の 標 準 液 滴 を滴 下 して 比 重 を 測 定 す る の で あ るか ら,考 へ 得 る誤 差 の 出 現 可 能. 各 濃 度 の 食 塩 水 を 滴 下 して 時 間 と そ の 滴 の 位 置 との 関 係 を 見 る と第 六 表 の 如 くな つ た. 時 間 の 経 過 に 伴 ひ 食 塩 水 と混 合 液 と の間 に. 性 は か な り減 少 す る. イ, 標 準 液 の 比 重 を 決 定 す る時 の 誤 差 1%〜5%の5種. 類 の食 塩 水 を モ ール の 重. 起 る拡 散 現 象 の 影 響 が 大 とな るか ら,測 定 の. 天 秤 で比 重 を 測 り,各10例. 時 期 は 液 滴 下 後 な るべ く早 い方 が よ い.又. の 関 係 を 得 た.第 七 表 に示 す 如 くで あ る.. 滴. の 大 さ は大 な る も の程 上 記 影 響 が 少 い わ け で. 第 六 表. 数 値 はmm. の 平 均 値 と誤 差. 第 七 表 の 値 は 前述 の比 重 の温 度 変 化 の 表 に よ る値 とは か な り相 違 す るが,之 粗,吸. は 食 塩 の精. 湿 性 等 の 差 に よ る も の と思 は れ る.. 第. 七. 表. ロ, 滴 の 大 小 に よ る誤 差 大 き な 滴 は沈 下 速 度 が 早 く,小 さ い 滴 は遅.
(5) 薇 量 物 質 の比 重 測 定法 に就 て. 1015. い.肉 眼 的 に 大 体 静 止 す る点 を 目安 と し て,. 滴 滴 下1分. 直 径2mm滴. を 求 め た.(第 八 表). 滴 下2分. 後 の 静 止 位 と直 径5mm 第. 八. ハ, 同 大 の 滴 の 分 布 範 圍 に よ る誤 差 可 及 的 同 大 の食 塩 水 滴 を 滴 下 して,そ. の平. 三. つ の場 合 の誤 差 の 平 均 は夫 々0.009%,0.034 之 を 誤 差 の 波 及 に よつ て 計 算 り得 る誤 差 は0.04%で. あ る.. 尤 も液 柱 の 上 端 及 下 端 附 近 で は 誤 差 は か な. の結 果 は 第. 九 表 の 如 くで あ つ た.. 九. 以 上 起 り得 る と思 は れ る イ,ロ,ハ,の. す る と,起. 表.. 均 値 と誤 差 の 関 係 を 実 験 し た.そ. 第. %,0.007%で. 後 の 静 止 位 とを 比 較 し て そ の 誤 差. 表. 且 つ 最 近 の 実 験 材 料 難 及 び 材 料 粗 悪 な 時,簡 単 且 つ 正 確 さ の 点 に於 て 正 し く有 用 で あ る. 即 ち 石 油‑四 塩 化 炭 素 液 柱 は 適 当 に 混 合 す る事 に よ り,上 か ら下 へ 畧 々 直 線 的 に 比 重 が 変 化 す る よ うな も の が 出 来,直. 径2mm前. 後. の 液 滴 を 滴 下 して 其 の2分 後 の静 止 位 を 測 れ. り大 き く,使 用 不 可 能 で あ る. 以 上 の 実 験 成 績 を 綜 合 す る と,四 種 類 の比. ば,0.05%以. 下 の誤 差で その比 重 を求 め得 る. 重 の 石 油‑四 塩 化 炭 素 の 混 合 液 を 用 ひ て 液 柱. 事 に な る.微 量 な る 物 質 の比 重 測 定 に は 最 適. を 作 り,其 の上 下 端 の比 重 の 差 を0.05〜0.07. の 方 法 と確 信 す る 次 第 で あ る.. と し,且 つ 上 下 端 附 近 の比 重 の 変 化 を や ゝ急 速 な も の とす る と,斯 く使 用 に 耐 へ,測. る混 合 液 柱 は 比 較 的 永. 定 し得 る 中間 部 に於 け る比. 重 の誤 差 は0.05%以 結. 内 で あ る事 が わ か つ た. 論. 術,標. 準 液 の モ ール 比 重 天 秤 に よ る比 重 測 定. 及 び 温 度 に よ る補 正 の 三 つ で あ る事 を 附 け 加 へ て 稿 を 終 へ た い. 擱 筆 す るに当 り,生 理 学教室 林教授並 びに西 田助. 本 法 は 従 来 使 用 され た ベ ン ゼ ン,ク ル ム等 を 用 ふ 方 法 に比 し,少. 尚 最 も注 意 を 要 す る点 は 混 合 液 柱 の攪 拌 技. ロロホ. しの 損 色 も な く. 教授 の御指 導 に対 し,謝 意 の一端 を表 す 次 第で あ る..
(6) 1016. 文 1). 下 司:岡. 2). Linderstrφm‑Lang‑Lanz: 1940.. 山 医 学 会 誌,第55年,. 3) 吉 川:硫. 3号,昭18年. Acta.. Phy.. 献. scand.. 酸 銅 法,昭23年.. 4) 東 京 天 文 台:理. 科 年 表, (2603). 5) 千 葉 製 作 所 技 術 部,技. 術 者 便 覽..
(7)
関連したドキュメント
カルホーン・レポート:インタビューの声(1)
シャトー カプベルン ガスクトン 2008 750ml 3,590円 【AOC: サンテステフ】 ○ カベルネ ソーヴィニヨン 55% メルロ 32% カベルネ フラン 11% プティ ヴェルド 2% ○
[r]
86 公務員試験 過去問新クイックマスター 刑 法 東京リーガルマインド LEC総合研究所 公務 員試験部 東京リーガルマインド
なお、本課程では、職業を有する社会人を積極的に受け入れるため、高度な知識・技
[r]
[r]
市町村別中小企業融資制度一覧表