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図-1 ボールベアリング床板

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅵ‑516. 分岐器不転換防止装置の検討 東海旅客鉄道株式会社 正会員 ○池田 貴久 島田 秀典 内田 隆一 中川 敬二 1.はじめに 東海道新幹線の分岐器は、床板の無給油化を目的 として、平成 16 年までに、床板をボールベアリング 床板へ順次取り替えた(図-1) 。 ボールベアリング床板は、5つもしくは3つのベ アリングの上をトングレールが移動する構造となっ ており、ベアリングが回転することにより、スムー ズに分岐器の転換を行うことが可能である。 近年、車両所構内の車両洗浄装置付近で、洗浄液 がベアリング内に残留し、錆を発生させ、ベアリン. 図-1 ボールベアリング床板. グの回転を支障するという事象が発生した。この回 転支障を解消するため、既存のベアリングの底部に. トングレール. ローラー. 開けられた排水穴を1つから7つに増やし、排水性. 床板. を向上させた改良型ベアリングを試作し、東京車両 ローラーブロック. 所構内にて試験敷設を行った。. 鋼鉄バネ. これと並行して、よりスムーズに転換させること. 取付装置. を目的に、ヨーロッパで使用実績のある転換補助装 置(オーストロロール)の試験敷設を行った。試験 敷設の結果は、ベアリング床板をオーストロロール に取り換えていくのか、ベアリング床板とオースト ロロールを併用した際に効果が最大となるのか等の 検証に用いる予定である。本稿では、この補助装置 の構造と、その効果について紹介する。 2.オーストロロールの構造 オーストロロールはブントメタル・アムステッテ ン社(オーストリア)製であり、欧州を中心に約 15 ヶ国に輸出されている。 本装置は、ローラー、ローラーブロック、鋼鉄バ ネ、取付装置から構成され、マクラギ間に設置した ローラー上をトングレールが移動する構造となって いる。これにより、トングレール底部と床板との接 触が無くなり、潤滑油の塗布を省略することができ る(図-2) 。. 密着時. 解放時. 図-2 各部位名称と密着、解放時の様子 ダブルローラー 2mm上げ. 10. 11. 14. 15. オーストロロールの配置. 図-3 オーストロロールの配置. キーワード:ボールベアリング床板、転換補助装置(オーストロロール) 連絡先 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目9番1 東海旅客鉄道株式会社. ‑1031‑. シングルローラー 1mm上げ. TEL(03)5218-6273.

(2) 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月). Ⅵ‑516. 3.試験敷設概要 凡例. 従前から敷設しているベアリング床板との比較を. 第1スイッチアジャスター. 行うため、大阪車両所構内の訓練分岐器にオーストロ. 第2スイッチアジャスター. ロールを試験敷設し、転換した際の負荷力について比. MO全体. 較を行った(図-3) 。転換を行った際のストローク. ベアリング床板 定位から反位. 8. に対する転換力を図-4に示す。. 6 4. この比較試験では、ベアリング床板、オーストロロ. 2. ールについて、ストロークに対する転換力の立ち上が. 転 換 力 ( 200 K N ). 0 0. 20. 40. 60. 80. 100. 120. 140. 160. 180. -2. りの位置、転換力の大きさについて有意な差が無いこ. -4 -6. とが確認された。これにより、オーストロロールは、. -8. ストローク(mm). ベアリング床板と同等の機能を有するといえる。. オーストロロール 定位から反位. 8. 続いて、本設分岐器を使用し、同様の試験を行った。. 6. その結果を表-1に示す。. 4 2. この比較試験では、オーストロロールの方がわずか. 転 換 力 ( N ). 0 0. 20. 40. 60. 80. 100. 120. 140. 160. 200 K. 180. -2. ながら、転換力が低く抑えられており、転換中の状態. -4. にも異常のないことを確認した。. -6 -8. 4.まとめ オーストロロールの特徴として、以下が挙げられる。 ① 構造上、水、油、粉塵、鉄粉等による回転への 影響を受けにくいため、転換時の負荷力が低減で. ストローク(mm). ベアリング床板 反位から定位. 8 6 4 2 0. きる。. 0. 20. 40. 60. 80. 100. 120. 140. 160. 140. 160. 180. -2. ② 転換時、トングレール底面をローラー(面)で 支えるため、トングレール底部への影響が軽減で きる。. -4 -6 -8. ストローク(mm). オーストロロール 反位から定位. 8. ③ 基本レール・トングレールの接着時、ローラー がトング底部側面を支えるため、転てつ棒位置以. 6 4 2 0. 外の基本レール・トングレールの接着性が向上す. 転 換 力 ( N ). 200 K. 0. 20. 40. 60. 80. 100. 120. 180. -2. 転 換 力 ( N ). 200 K. -4. る。. -6. ④ 転換開始と同時にトングレールがローラーに乗. -8. ストローク(mm). り上げ、トングレールが床板上を移動しないため、 図-4 ストロークに対する転換 力の比較 無給油化できる。 ⑤ レールの扛上量をローラー毎に設定できるため、 軌道状態に合わせた設置が可能である。 5.今後の計画 今後は、オーストロロールを設置した分岐器へ軌道 整備を投入し、保守作業への影響等を検証する予定で ある。また、今回の試験結果を踏まえ、ベアリング床 板との併用も含めた最適な分岐器転換補助装置を検 討していく計画である。. 表-1 車両所構内分岐器比較 8月 2日翌日 25 ℃ ・オーストロロール敷設条件:先端側オーストロロール正規位置(2mm上げ),後方オーストロロール1mm上げ 結果 ・試験日時: 平成23年. ・MOトルク値(KN) 転換. N→R R→N. 転換. N→R R→N. ‑1032‑. ・レール温度. 種類. オーストロロール. 1回目 7.2 7.7 6.9 7.7. 2回目 8.4 5.9 9.5 8.2. 3回目 7.5 6.2 6.8 7.1. 種類. 最大値. 最小値. 平均. ベアリング床板. ベアリング床板. 10.0 7.7 10.1. 7.2 5.9 6.5. 8.34 6.38 7.96. オーストロロール. 8.2. 6.9. 7.58. ベアリング床板. オーストロロール ベアリング床板. オーストロロール. 4回目 8.6 6.1 6.5 8.0. 5回目 10.0 6.0 10.1 6.9.

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