(12) 特許協力条約に基
づ
て公開され
た国際出
願 (19)世界 知的所有 権機関国際
事務局 (10)国際公開番号 (43)国際公開日 2010 年11 月18 日(18.11.2010)WO 2010/131631 A l
(51) 国際特 許 分類 (74) 理人: 鷹 みふね(TAKANO Mifune); 〒 C08G75/08 (2006.01) G02C7/02 (2006.01) 1500002 東 京 | 渋 谷区渋 谷 1 — 1 2 一1 2 宮 G02B1/04(2006.01) 益坂 東豊エ ステー ト6 0 2 号 Tokyo (JP). (21) 国際 出願 番 号: PCT/JP20 10/057909 (81) 指定国(表示のな1 限り、全ての種類の国 内保国際 出願日 年 月 日 護 t 可 ) :AE, AG, AL, AM, AO, AT, AU, AZ, BA, (22) : 2010 5 10 (10.05.2010)
BB, BG, BH, BR, BW, BY, BZ, CA, CH, CL, CN, Cの, (25) 国際 出願の言語 日本 語 CR, CU, CZ, DE, DK, DM, Dの, DZ, EC, EE, EG, ES, FI, GB, GD, GE, GH, GM, GT, HN, HR, HU, ID, IL, IN, IS, (26) 国際公開の言語 日本 語 JP, KE, KG, KM, KN, KP, KR, KZ, LA, LC, LK, LR,
(30) 優先権データ LS, LT, LU, LY, MA, MD, ME, MG, MK, MN, MW,
特願2009-1 17568 2009 年5月14 日(14.05.2009) JP MX, MY, MZ, NA, NG, NI, NO, NZ, のM , PE, PG, PH, PL, PT, Rの, RS, RU, SC, SD, SE, SG, SK, SL, SM, ST, (71) 出願人 (米国を除< 全ての指定国につ1 て) :三 SV, SY, TH, TJ, TM, TN, TR, TT, TZ, UA, UG, US, UZ,
菱瓦 斯化学株 式 会 社 (Mitsubishi G㏄ Chemical VC, VN, ZA, ZM, ZW.
Company, Inc.) [JP/JP]; 〒1008324 東京都千代田 区
丸の内二丁目5 番2 号 Tokyo (JP). (84) 指定国(表示のな1 限り、全ての種類の広域保
護 1 可 ) :ARIPO (BW, GH, GM, KE, L・R, LS, MW, (72) 発明者 および MZ, NA, SD, SL, SZ, TZ, UG, ZM, ZW), --Lーラシア (75) 発明者/ 願人 (米国につ1 てのみ) :青木 崇 (AM, AZ, BY, KG, KZ, MD, RU, TJ, TM), ヨーロ ツ/
(AOKI Takashi) [JP/JP]; 〒1250051 東 京都葛 飾区 (AL, AT, BE, BG, CH, CY, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, FR,
新 宿6 T 目1番 1号 三菱瓦 斯化学株 式 会 社 GB, GR, HR, HU, IE, IS, IT, L・T, LU, LV, MC, MK, MT, 東京研究 所内 Toky
。
(JP)・石 塚 裕人 (ISHIZUKA NL, NO, PL, PT, Rの, SE, SI, SK, SM, TR), OAPI (BF,Hirohito) [JP/JP]; 〒125005 1 東 京都葛 飾区新 宿 6 BJ, CF, CG, CI, CM, GA, GN, Gの, GW, ML, MR, NE,
丁目 1番 1号 三菱瓦 斯化学株 式 会 社東京研 SN, TD, TG). 究 所内 Toky
。
(JP)・竹内 基晴(TA㏄UCHIMoto-ha。u) [JP/JP]; 〒1250051 東 京都葛 飾区新宿6 T 目 添 公開書類
1番 1号 三菱瓦 斯化学株 式 会 社東京研究 所 — 国際調 査報告 ( 条約第2 1条 (3))
l l Tokyo (JP).
(54) Title: COMPOSITION FOR USE IN OPTICAL MATERIAL WITH HIGH REFRACTIVE INDEX AND HIGH STRENGTH
(54) 発明の名 称 :高屈 折率高強度 光学材料用組 成 物
(57) Abstract: Di・sclosed i・s a composition for use i・n an opti・cal materi・al capable of providing an opti・cal materi・al sati・sな・mga hi・gh refractive index (ne is 1・73or more), a high s吐e 卸i (an elongation is10ぉor more面a three-point ben 山ng test and drilling
resis-。
血iiceisgood), and hi如thermostability (a softening point m㏄sured by TMA is 70 C or higher)
・The optical material such as a lens for two-po面t甘amespectacles is formed by polymerizing and curing a composition for use in an optical res面material con taining (a) an i・norgani・c compound havi・ng a sulfur atom and/or a seleni・um 乱om, (b) an epi・sulfide compound, and (c) a xy-lylenedithiol compound・ (57) 要 約 高屈 折率( n eが1・7 3以± )、高強度( 3 点、曲げ試 験の 。伸びが 1 0 %以上、かつ耐 ドリル 強度 が良好である こと 、および高耐熱,l (丁M A測定の軟化点、が7 O C以上 を同時に満足 させる光学材料を 提供 し得る光学材料用組 成 物 を提供する ことを課 題 とし、( :硫黄原子 および またはセ レン原子を有す る無機化合物、( b )エ ピ スル フィド化合物、および( C )キシリレン ジチオー ル化合物からなる光学材料 樹 脂用組 成 物 を重 合 硬化 させ、ツ一ポイ ントフレームメガネ用 レン ズ などの光学材料 とする 。
明
細
書
発
明
の
名称
:
高
屈折率
高
強
度
光
学
材
料
用組 成物
技
術
分野
000 本発明
は光学材料用組 成 物に関
し、
更には、
それ
を用いた
プ ラスチッ
クレ ンズ、
プリズム、
光 ファ
イバー
、
情報記 録 基盤、
フィ
ルター
等の
光学材料 ( 光学用樹脂材料 ) に関
す
る。本発明の
光学材料はプ ラスチッ
クレンズ、
特に 、 ソ一
ポイ ン トフレー
ムメガネ用 レンズ と して好適に使用され
る。背
景技
術
000 プ ラスチッ
ク材料は軽量かつ
靭性に富
み
、
また
染色が 容易 で あることか
ら、
各種光学材料、
特に眼鏡 レンズに近年多用され
てい
る。光学材料、
中でも 眼鏡 レンズ用光学材料に特に要 求され
る性能は、
物理的
性質 と しての
低比 重、
化学・
熱的
性質 と して低黄色 度、高
耐熱性 で、
機械的
特性として高
強度等 であり、
光学性 能としては高
透明
性、高
屈折率と高
アッ
ベ 数である。高
屈折 率は レンズの
薄肉化を可能とし、高
アッ
ベ 数は レンズの
色収差を低 減す
るが、
屈折率 が上昇す
るほ どアッ
ベ 数は低 くな るた
め
、
両者 を同時に向上させ
る 検討が実施され
てい
る。これ
らの
検討の
中で代 表的
な方法として特許 文献 「 に示され
る エピスル フィ
ド化 合物を使用す
る方法 がある。また、一
例として 特許 文献2
、
3
に示され
る、
ポリエ ピスル フィ
ド化 合物か
らな る光学材料に より、
屈折率 が 「・7
3
以上の
光学材料 が提 案され
てい
る。 0003一
方、高
屈折率化にともない
薄肉化 した
レンズに対 しては、
安全性等の
観 点か
ら従 来に増 して高
強度が望まれ
る。例えば ツ一
ポイ ン トと呼
ばれ
るフレー
ムを装着す
るには ドリル で穴 を開 ける必要 があるが、
この際
に欠けや
割れ
が生じない
強度が必要である。また
ツ一
ポイ ン トフレー
ムの
使用に耐 え るた
め
には フ レー
ム が榛ん でもレンズが破 壊され
ない
強度が必要である。同時に プ ラスチッ
ク レンズは表面を保護す
るた
め
にハー
ドコー
トを付ける事 が標準 となっ
てい
るが、
ハー
ドコー
トをか
ける際
に熱 がかか
るた
め
、
耐熱性も必要 である。000 こ
の
ような背景か
ら、高
屈折率と高
強度 と耐熱性の
三者 を同時に満足させ
る検討がこれ
までに実施され
てい
る。これ
らの
検討の
中で代 表的
な方法とし て、
特許 文献 に示され
るキシリレンジ チオー
ル化 合物を使用した
方法 があ る。この
検討では、
屈折率 が 「・7
0
の
材料につい
ては高
強度 と高
耐熱性の
両立
を達成 した
が、
屈折率 が 「・7
3
以上の
材料につい
ては高
強度 と耐熱性の
両立
を達成 した
もの
は得られ
てい
なか った
。 した
がっ
て、
エピスル フィ
ド化 合物を用いた
屈折率 が 「 ・7
3
以上の
レン ズは、高
屈折率、高
アッ
ベ 数を有す
るが、
さ らに優れ
た
強度 と耐熱性を付与 した
レンズの
開発が求め
られ
ていた
。先
行
技
術 文
献
特
許
文
献
000 特許 文献 : 特許3
9
「6
6
0
号公報 特許 文献 : 特許3
7
3 8 8
「7
号公報 特許 文献3 : 特許 「2
7
「6
9
号公報 特許 文献 : 特開2
00
8
「0
「 「9
0
号公報発
明が解決
しよ
うと
す
る
課
題
000 本発明
が解決 しょ
ぅとす
る課 題は、高
屈折率 (e
が 「・7
3
以上 )、高
強度 (3
点曲
げ試験の
伸びが 「0
以上、かつ
耐 ドリル強度が良 好であるこ と)、お
ょ
び高
耐熱性 (T
A
測定の
軟化 点が7
0
。C
以上 ) 以ア
3
点を同時 に満足させ
る光学材料を提 供 し得 る光学材料用組 成 物を提 供す
ることにある課 題
を解決
す
る
た
め
の
手
段
000 本発明
者らは、
この
ょ
ぅな状 況に鑑み
、
鋭意 研 究を重ね
た
結 果、
本課 題を 解決 し、
本発明
に至った
。即ち、
本発明
は、
以下の
とお
りである。 「 (a
) 「~
0
重量部の
硫黄原子 お
ょ
び また
はセレン原子
を有す
る 無機化 合物、
(
b
)
0
~
9
重量部の
ビス(
旧一エピチオプロ ピル)
スル フィ
ド、
ビ ス(
旧一エピチオプロ ピル)
ジスル フィ
ド、
ビス(
旧一エピチオプロ ピル)
ト リスル フィ
ド、
ビス(
旧一エピチオプロ ピルチオ)
メタン、
「,2
ビス(
旧一エピチオプロ ピルチオ)
エタン、
「,3
ビス(
旧一エピチオプロ ピ ルチオ)
プロパ ン、
「,2
ビス(
旧一エピチオプロ ピルチオ)
プロパ ン、
「, ビス(
旧一エピチオプロ ピルチオ)
ブタン、お
よびビス(
旧一エピ チオプロ ピルチオエチル)
スル フィ
ドか
ら選択され
る 「種 以上である エピス ル フィ
ド化 合物、
(
c
) 前
(a
) お
よび(
b
)
化 合物の
合計を「0
0
重量部とした
場 合に 「~
0
重量部の
キシリレンジ チオー
ル化 合物、
を含有す
る光学材料用組 成 物。 「0008
2
前
(a
)
無機化 合物 が硫黄 で ある、
「 載の
光学材料用組 成 物3
前
(b
)
エ ピスル フィ
ド化 合物 が ビス(
旧一エ ピチオプロ ピル)
ス ル フィ
ドお
よび また
はビス(
旧一エ ピチオプロ ピル)
ジスル フィ
ドである、
「 E載の
光学材料用組 成 物。前
(c
)
キシリレンジ チオー
ル化 合物 が、
キシリレンジ チオー
ルお
よび また
は P キシリレンジ チオー
ル で ある、
「 載の
光学材料 用組 成 物。 000前
(a
)
無機化 合物の
含有割合が、
光学材料用組 成 物全量に対 して 「0
重量 以上 で ある、
「 載の
光学材料用組 成 物。6
キシリレンジイ ソ シア ネー
ト化 合物 が、
光学材料用組 成 物全量に対 し て 「重量 以上含まれ
ない
ことを特 徴 とす
る、
「 載の
光学材料用組 成 物。7
前
(a
)
無機化 合物と(
b
)
エ ピスル フィ
ド化 合物の
少なくとも一
部 が、
相互に予備重 合反 応 して得られ
る予備重 合反 応物として含まれ
てい
る ことを
特徴 とす
る、
載の
光学材 料用組 成 物。 00 08
(a
)
(b
)
及び(
c
)
化 合物を混合す
るエ程を含む、
光学材料用組 成 物
の
調 製方法。 (a
) 「~
0
重量部 (た
だし光学材料用組 成 物全量に対 して 「0
重量 以 )の
硫黄原子 お
よび また
はセレン原子
を有す
る 無機化 合物 (b
)0
~
9
9
重量部の
ビス (旧一エピチオプロ ピル ) スル フィ
ド、
ビ ス (旧一エピチオプロ ピル ) ジスル フィ
ド、
ビス (旧一エピチオプロ ピル ) トリスル フィ
ド、
ビス (旧一エピチオプロ ピルチオ ) メタン、
「,2
ビス (ぽ 一エピチオ プロピルチオ エタン、
「,3
ビ ス (ぽ 一エピチオ プロピ ルチオ ) プロパ ン、
「,2
ビス (旧一エ ピチオプロ ピルチオ ) プロパ ン、
「, ビス (旧一エ ピチオプロ ピルチオ ) ブタン、お
よびビス (旧一エ ピ チオプロ ピルチオエチル ) スル フィ
ドか
ら選択され
る 「種 以上 で ある エピス ル フィ
ド化 合物 (c
)前
(a
)お
よび (b
) 化 合物の
合計を「0
0
重量部とした
場 合に 「~
0
重量部の
キシリレンジ チオー
ル化 合物9
: さ らに前
(a
) 無機化 合物と (b
) エ ピスル フィ
ド化 合物の
少な くとも一
部を予備重 合反 応させ
るエ程を含む
ことを特 徴 とす
る、
8
載の
光学材料用組 成 物の
調 製方法。 「0
: 下記エ程 (A
) 及び ( ) を含む、
光学材料の
製造方法。 (A
) (a
) (b
) 及び (c
) 化 合物を混合 して光学材料用組 成 物を 調 製す
るエ程、
(a
) 「~
0
重量部 (た
だし光学材料用組 成 物全量に対 して 「0
重量 以 )の
硫黄原子 お
よび また
はセレン原子
を有す
る 無機化 合物 (b
)0
~
9
9
重量部の
ビス (旧一エ ピチオプロ ピル ) スル フィ
ド、
ビ ス (旧一エ ピチオプロ ピル ) ジスル フィ
ド、
ビス (旧一エ ピチオプロ ピル ) トリスル フィ
ド、
ビス (旧一エ ピチオプロ ピルチオ ) メタン、
「,2
ビス (旧一エ ピチオプロ ピルチオ ) エタン、
「,3
ビス (旧一エ ピチオプロ ピ ルチオ ) プロパ ン、
「,2
ビス (旧一エ ピチオプロ ピルチオ ) プロパ ン、
「, ビ ス (ぽ 一エピチ オ プロピルチ オ ブタン、
およびビ ス (ぽ 一エピ チオプロ ピルチオエチル ) スル フィ
ドか
ら選択され
る 「種 以上 で ある エピスル フ
ィ
ド化 合物 (c
)前
(a
)お
よび (b
) 化 合物の
合計を「0
0
重量部とした
場 合に 「~
0
重量部の
キシリレンジ チオー
ル化 合物 ( )前
記光学材料用組 成 物を重 合硬 化させ
るエ程 00 「 「 :前
記エ程 (A
) が、
さ らに前
(a
) 無機化 合物と (b
)ェ
ピス ル フィ
ド化 合物の
少なくとも一
部を予備重 合反 応させ
るエ程を含む
ことを特 徴 とす
る、
「0
載の
光学材料の
製造方法。 「2
: 「0
又 は 「 「 載の
製造方法によっ
て得られ
る光学材料 であっ
て、
屈折率 (e
) が 「・7
3
以上 で ある、
光学材料。 「3
: 「2
載の
光学材料か
らな る、
ツ一
ポイ ン トフレー
ムメガネ 用 レンズ。発
明
の
効
果
003 本発明
は、高
屈折率 (e
が 「・7
3
以上 )、高
強度 (3
点曲
げ試験の
伸 びが 「0
以上、かつ
耐 ドリル強度が良 好であること)、お
よび耐熱性につ
い
て優れ
た
特性を有す
ることを可能とす
る光学材料用組 成 物、お
よびそれ
を 硬 化 して得られ
る光学材料用樹脂、
並びにそれ
を用いた
ツ一
ポイ ン トフレー
ムメガネ用 レンズを提 供す
ることができる。発
明 を
実
施
す
る
た
め
の
形 態
00 「・ 光学材料用組 成 物 本発明の
光学材料用組 成 物は、
(a
) 硫黄原子 お
よび また
はセレン原子
を有す
る 無機化 合物 (以下、
(a
) 化 合物 )、
(b
)ェ
ピスル フィ
ド化 合物 (以下、
(b
) 化 合物 )、
及び (c
) キシリレンジ チオー
ル化 合物 (以下、
(c
) 化 合物 )、
並びに必要に応 じて重 合触媒、
重 合 調節剤、
性能改良剤 等の
任意成分 を含有 してな るもの
である。 00 ( 「) (a
) 化 合物 本発明
で使用す
る (a
) 化 合物である硫黄原子 お
よび また
はセレン原子
を有す
る 無機化 合物は、
硫黄原子 お
よび また
はセレン原子
を「個 以上有す
る全ての
無機化 合物を包 含す
る。 (a
) 化 合物は、
化 合物中の
硫黄原子 お
よび ま
た
はセレン原子の
合計重量の
割合が3
0
質量 以上 で あることが好ま しい
。この
割合が、
3
0
質量 未 満 である場 合、
光学材料用組 成 物中の
硫黄 原子 お
よび また
はセレン原子の
重量の
割合上昇分 が 小さいた
め
、
樹脂の高
屈折率化の
効果が小さくな る場 合がある。 (a
) 化 合物の
添加量は、
(a
)お
よび (b
) 化 合物の
合計を「0
0
重量部とした
場 合、
「~
0
重量部使用す
るが、
好ま しくは~
0
重量部、
よ り好ま しくは「0
~
0
重量部、
特 に好ま しくは「0
~
3
0
重量部である。 00 硫黄原子
を有す
る 無機化 合物の
具体例としては、
硫黄、
硫 化 水素、
二硫 化 炭素、
セレノ硫 化 炭素、
硫 化 ア ンモ ニ ウム、
二酸 化硫黄、
三酸 化硫黄等の
硫 黄酸 化物、
チオ炭酸塩、
硫 酸お
よびその
塩、
硫 酸 水素塩、
亜 硫 酸 塩、
次亜 硫 酸塩、
過硫 酸 塩、
チオシ ア ン酸 塩、
チオ硫 酸 塩、
二塩 化硫黄、
塩 化 チオニル、
チオホスゲン等の
ハロゲン化物、
硫 化棚 素、
硫 化窒素、
硫 化 珪素、
硫 化 リ ン、
硫 化砒素、
金属硫 化物、
金属水硫 化物等 があげられ
る。これ
らの
中で好 ま しい
もの
は硫黄、
二硫 化 炭素、
硫 化 リン、
硫 化 セレン、
金属硫 化物お
よび 金属水硫 化物であり、
よ り好ま しくは硫黄、
二硫 化 炭素お
よび硫 化 セレンで あり、
特に好ま しくは硫黄 で ある。 00 セレン原子
を有す
る 無機化 合物とは、
硫黄原子
を含む
無機化 合物の
具体例 として挙 げた
セレノ硫 化 炭素、
硫 化 セレンを除 き、
この
条件を満た
す
無機化 合物をす
べ
て包括す
る。具体例としては、
セレン、
セレン化 水素、
二酸 化 セ レン、
二セレン化 炭素、
セレン化 ア ンモニ ウム、
二酸 化 セレン等の
セレン酸 化物、
セレン酸お
よびその
塩、
亜 セレン酸お
よびその
塩、
セレン酸 水素塩、
セレノ硫 酸お
よびその
塩、
セレノ ピ ロ硫 酸お
よびその
塩、
四臭化 セレン、
オ キシ塩 化 セレン等の
ハロゲン化物、
セレノシ ア ン酸 塩、
セレン化棚 素、
セレ ン化 リン、
セレン化砒素、
金属の
セレン化物等 があげられ
る。これ
らの
中で 好ま しい
もの
は、
セレン、
二セレン化 炭素、
セレン化 リン、
金属の
セレン化 物であり、
特に好ま しくはセレンお
よび二セレン化 炭素である。 これ
ら硫黄原子 お
よび また
はセレン原子
を有す
る 無機化 合物は、
単独で も、
2
種 類 以上 を混合 して使用しても良い
。008 (
2
) (b
) 化 合物 本発明
で使用す
る (b
) 化 合物としては、
ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピル ) スル フィ
ド、
ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピル ) ジスル フィ
ド、
ビス (旧一ェ
ピ チォ
プロ ピル ) ト リスル フィ
ド、
ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピルチォ
) メタン、
1 ,2
ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピルチォ
)ェ
タン、
1 ,3
ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピルチォ
) プロパ ン、
1 ,2
ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピルチォ
) プロパ ン、
1 , ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピルチォ
) ブタン、お
よび ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピルチォ
ェ
チル ) スル フィ
ドか
らな る群か
ら選択され
る 「種 以上の
ェ
ピスル フィ
ド化 合物 が挙 げられ
る。 00 中でも好ま しい
具体例は、
ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピル ) スル フィ
ド(式 ( 「))
お
よび また
はビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピル ) ジスル フィ
ド(式 (2
))
であり、
最も好ま しい
具体例は、
ビス (旧一ェ
ピチォ
プロ ピル ) スル フィ
ド である。 00 0 00 00 本発明
で使用す
る (b
) 化 合物の
添加量は、
(a
)お
よび (b
) 化 合物の
合計を「0
0
重量部とした
場 合、
0
~
9
9
重量部使用す
るが、
好ま しくは0
~
9
重量部、
よ り好ま しくは6
0
~
9
0
重量部、
特に好ま しくは7
0
~
9
0
重量部である。 00 ( ) ( ) 化 合物 本発明
で使用す
る ( ) 化 合物はキシリレンジ チォ
一
ル化 合物であり、
具体例としては
、
、お
よびP キシリレンジ チオー
ル が好ま しく挙 げられ
る。中でも好ま しい
キシリレンジ チオー
ル化 合物は、
下記構 造式で表 され
る キシリレンジ チオー
ル (式 (3
)、
キシリレンジ チオー
ル (式 ( ) ) で あり、
特に好ま しい
キシリレンジ チオー
ル化 合物は常温 で液 体 とな る キシリレンジ チオー
ル で ある。 00 00 00 本発明
で使用す
る (c
) 化 合物の
添加量は、
(a
) 及び (b
) 化 合物の
合 計を「0
0
重量部とした
場 合、
「重量部~
0
重量部であることが好ま しく、
より好ま しくは2
重量部~
3
0
重量部、
更に好ま しくは3
重量部~
「0
重 量部である。 00 ( ) 重 合触媒 本発明の
光学材料用組 成 物には、
重 合硬 化のた
め
に、
必要に応 じて重 合触 媒を添加す
ることができる。重 合触媒 と しては、
アミ ン類、
ホスフィ
ン類、
第 級ア ンモニ ウム塩 類、
第 級ホスホニ ウム塩 類、
アル デヒ ドとアミ ン系 化 合物の
縮 合物、
力ルボン酸 とア ンモニ ア との
塩、
ウレタン類、
チォ
ウレタ ン類、
グアニ ジ ン類、
チォ
尿素類、
チアゾー
ル類、
スル フ ェンアミ ド類、
チ ウ ラム類、
ジ チォ
カルバミ ン酸塩 類、
キサ
ン トゲン酸塩、
第3
級スル ホニ ウ ム塩 類、
第2
級ョ一
ドニ ウム塩 類、
鉱 酸 類、
ルイス酸類、
有機酸類、
ケイ酸 類、
四 フッ
化ホウ酸 類、
過酸 化物、
アゾ系 化 合物、
酸性リン酸 エステル類を 挙 げ ることができる。008 重 合触媒は
、
重 合硬 化を発現す
るもの
であれ
ば、
特に限
定 され
るもの
では ない
。また、
これ
ら重 合触媒は単独 でも2
種 類 以上 を混合 して使用してもか
まわ
ない
。これ
らの
うち
好ま しい
具体例は、
テ トラ ブチルア ンモニ ウ ムブロマイ ド、
ト リエチルベ ン ジルア ンモニ ウムクロライ ド、
セ チルジメチ ルベ ン ジルア ンモニ ウムクロライ ド、
「 ドデシルピ リジニ ウムクロラ イ ド等の
第 級ア ンモニ ウム塩、
テ トラ ブチル ホスホニ ウムブロマイ ド、
テ トラフ ェニル ホスホニ ウムブロマイ ド等の
第 級ホスホニ ウム塩が挙 げられ
る。これ
らの
中で、
さ らに好ま しい
具体例は、
ト リエチルベ ン ジルア ンモニ ウムクロライ ドお
よび また
はテ トラ ブチル ホスホニ ウムブロ マイ ドであり、
最も好ま しい
具体例は、
ト リエチルベ ン ジルア ンモニ ウムク ロライ ドである。 00 重 合触媒の
添加量は、
(a
) (b
)お
よび (c
) 化 合物の
合計 「0
0
重 量部に対 して、
・0
0
「~
重量部であり、
好ま しくは ・0
0
~
重 量部であり、
よ り好ま しくは ・0
0
~
3
重量部である。 00 0 ( ) 重 合 調節剤 本発明の
光学材料用組 成 物には、
重 合硬 化す
る際
に、
ポッ
トライフの
延長や
重 合発熱の
分散化などを目的
として、
必要に応 じて重 合 調節剤 を添加す
る ことができる。重 合 調節剤は、
長 期周期律 表にお
ける第 「3
~
「6
族元素の
ハロゲン化物を挙 げ ることができる。 003 これ
ら重 合 調節剤は、
単独でも2
種 類 以上 を混合 して使用してもか
まわ
ない
。これ
らの
うち
好ま しい
もの
はケイ素、
ゲル マニ ウム、
スズ、
ア ンチ モ ンの
ハロゲン化物である。よ り好ま しくはケイ素、
ゲル マニ ウム、
スズ、
ア ン チ モンの
塩 化物であり、
さ らに好ま しくはアルキル基を有す
るゲル マニ ウム、
スズ、
ア ンチ モ ンの
塩 化物である。最も好ま しい
ものの
具体例はジブチル スズ ジクロライ ド、
ブチルスズ ト リクロライ ド、
ジオクチルスズ ジクロライ ド、
オクチルスズ ト リクロライ ド、
ジブチルジクロ ロゲル マニ ウム、
ブチル トリクロ ロゲル マニ ウム、
ジフ ェニルジクロ ロゲル マニ ウム、
フ ェニル トリ クロ ロゲル マニ ウム、
ト リフ ェニルア ンチ モ ンジクロライ ドである。003 重 合 調節剤
の
添加量は、
(a
) (b
)お
よび (c
) 化 合物の
合計 「0
0
重量部に対 して、
・0
0
1~
重量部であり、
好ま しくは ・0
0
~
重量部であり、
よ り好ま しくは ・0
0
~
3
重量部である。 0033 ( ) 性 能 改良剤 本発明の
光学材料用組 成 物には、
耐 酸 化性、
耐候性、
染色性、
強度、
屈折 率等の
各種性能の
改良を目的
として、
組成 成分の
化 合物の一
部もしくは全部 と反 応可能な化 合物 (性 能改良剤 ) を添加す
ることも可能 で ある。この
場 合 は、
反 応のた
め
に必要に応 じて公知の
重 合触媒を別 途加 え ることができる。 003 組成 成分の一
部もしくは全部と反 応可能な化 合物 (性 能改良剤 ) としては、
本願発明の
キシリレンチジオー
ル以 外の
s
H
基を2
個 以上有す
る化 合物類、
エポキシ化 合物類、
力ルボン酸類、
力ルボン酸 無 水物類、
フェノー
ル類、
アミ ン類、
ビニル化 合物類、
アリル化 合物類、
アク リル化 合物類、
メタ ク リ ル化 合物類等 が挙 げられ
る。 003 性能改良剤の
添加量は、
(a
) (b
)お
よび (c
) 化 合物の
合計 「0
0
重量部に対 して、
それ
ぞれ
・0
0
「~
「0
重量部であり、
好ま しくは ・0
0
~
重量部であり、
よ り好ま しくは ・0
0
~
3
重量部である。 003 ( ) その
他の
任意成分 本発明の
光学材料用組 成 物におい
ては、
任意成分として、
公知の
酸 化防止 剤、
ブルー
イ ング剤、
紫外線吸収剤、
消臭剤 等の
各種 添 加剤 を必要に応 じて 加 え、
得られ
る材料の
実用性をよ り向上せ
しめ
ることはもち
ろん可能 で ある また、
本発明の
光学材料 が重 合中に型か
ら剥がれ
や
す
い
場 合には公知の
外 部お
よび また
は内部密着性改善剤 を、
また
は型か
ら剥がれ
にくい
場 合には 公知の
外部お
よび また
は内部離 型性改善剤 を、
使用す
ることもできる。これ
らの
外部お
よび また
は内部密着性改善剤や
外部お
よび また
は内部離 型 性改善剤 は、
重 合硬 化時に用い
るガラス も しくは金 属製の
型に塗布す
ること ができるほか、
本発明の
光学材料用組 成 物に添加 して、
得られ
る光学材料と 型の
密着性また
は離 型性を向上せ
しめ
ることも有効である。003 本発
明の
光学用樹脂組成 物では、
(a
) 化 合物の
含有量が光学用樹脂組成 物全量に対 し「0
重量 以上 で あることが望ま しい
。 (a
) 化 合物の
含有量 が光学用樹脂組成 物全量に対 し「0
重量 以上 で ある と、高
屈折率 (特にe
が 「・7
3
以上 ) を容易に達成す
ることができる。 また、
キシリレンジイ ソ シア ネー
ト化 合物 が光学材料用組 成 物全量に対 し て 「重量 以上含まれ
ない
こと、
す
なわち
キシリレンジイ ソ シア ネー
ト化 合 物の
含有量が光学用樹脂組成 物全量に対 し「重量 未 満 であることが望ま し く、
更にはキシリレンジイ ソ シア ネー
ト化 合物を含ま ない
ことがよ り望ま しい
。キシリレンジイ ソ シア ネー
ト化 合物の
含有量が 「重量 以上 で ある と、
ジイ ソ シア ネー
トによる屈折率低 下 が著 しく、
屈折率を「 ・7
3
以上にす
る ことが困難 とな るだ けでなく、
急速重 合が起こり重 合硬 化物を得 ることがで きなくな る場 合がある。 また、
(a
) 化 合物と (b
) 化 合物は、
その
少なくとも一
部 が 相互に予備 重 合反 応 して得られ
る予備重 合反 応物として含まれ
てい
てもよい
。 003 ・ 光学材料用組 成 物の
調 製方法 本発明の
光学材料用組 成 物は、
ア
(a
) (b
) 及び (c
) 化 合物、
並 びに必要に応 じて用い
られ
る任意成分 を通常の
方法で混合・
撹 絆す
ることに よ り得られ
るが、
(a
) 化 合物と (b
) 化 合物の
少なくとも一
部を先に予備 重 合反 応させた
後、
(c
) 化 合物と混合させ
るの
が望ま しい
。 003 ( 「) 予備重 合反 応 本発明の
光学材料用組 成 物の
調 製にあた
っ
ては、
あらか
じめ
(a
) 化 合物 と (b
) 化 合物とを予備重 合反 応させ、
得られ
た
予備重 合反 応物と (c
) 化 合物及び任意成分とを混合す
ることが好ま しい
。 (a
) 化 合物と (b
) 化 合 物を予備重 合反 応させ
ることは、
固体の
(a
) 化 合物をハン ドリングす
る際
には有効な手
段であり、
得られ
る光学材料の
透明
性も良 好 とな る。また、
これ
によ り (a
) 化 合物 (硫黄等 を有す
る 無機化 合物 ) を多量に配合す
ること が可能となり、高
屈折率、高
強度、
及び高
耐熱性を備 えた
光学材料を提 供 し うる光学用樹脂組成 物 が得られ
る。00 0 ( ) 化 合物と (
b
) 化 合物とを予備重 合反 応させ
る方法を詳 しく述べ
る (a
) 化 合物と (b
) 化 合物は、
それ
ぞれ
一
部また
は全部を、
撹 絆下また
は非撹 絆下反 応させ
る。予備重 合反 応させ
る割合は特に制限
され
ない
が、
注 型時に (a
) 化 合物 が固体 と して存 在 しない
程 度に (a
) 化 合物と (b
) 化 合物とを予備重 合反 応させ
るの
が好ま しい
。更に好ま しくは、
(a
) 化 合物 (b
) 化 合物それ
ぞれ
0
~
「0
0
重量 が予備重 合反 応に供され
、
特に 好ま しくは (a
) 化 合物、
(b
) 化 合物それ
ぞれ
全 重量部 が予備重 合反 応に 供され
る。 00 その際
、
(a
) 化 合物と (b
) 化 合物との
反 応を促進させ
る予備重 合反 応 触媒を加 えても構わ
ない
。予備重 合反 応触媒 と しては、前
記 した
重 合触媒を 用い
ることもできるが、
好ま しくは窒素また
は燐 原子
を含む
化 合物 が用い
られ
、
よ り好ま しくは窒素また
は燐 原子
を含み
かつ
不飽和結 合を有す
る化 合物 が用い
られ
る。特に好ま しくはイミダゾー
ル類であり、
最も好ま しくは2
メルカプ トー 「一メチルイミダゾー
ル で ある。予備重 合反 応触媒の
添加量は (a
) 及び (b
) 化 合物の
合計 「0
0
重量部に対 して、
・0
0
「~
重 量部であり、
好ま しくは ・0
0
~
重量部であり、
よ り好ま しくは ・0
0
~
3
重量部である。 00 予備重 合反 応は、
大気、
窒素また
は酸素等の
気体の
存在 下、
常圧もしくは 加減 圧による密閉下、
また
は減 圧 下等の
任意の
雰囲
気下 で行っ
てよい
。また
、
この
予備重 合反 応は、
重 合 調節剤、
性能改良剤、
紫外線吸収剤など必要に 応 じて用い
られ
る各種 添 加剤の
存在 下に行っ
ても構わ
ない
。また、
(c
) 化 合物の一
部また
は全部の
存在 下に行っ
ても構わ
ない
が、
その
場 合、
該予備重 合反 応は重 合硬 化反 応の一
部を選択的
に前倒
し して実施す
る形 とな るた
め
、
穏和な条件を採用す
るなどして反 応を制御す
るの
が望ま しい
。特に好ま しく は、
(a
) 化 合物と (b
) 化 合物を予備重 合反 応させたのち、
(c
) 化 合物 を加 え る。 003 予備重 合反 応時間
は「分間
~
7
時間
であり、
好ま しくは「0
分間
~
8
時間
であり、
よ り好ま しくは3
0
分間
~
2
時間
である。予備重 合反 応温度は