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<講演>アジア新興工業国と日本の競争と分業(100周年記念研究報告) 利用統計を見る

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<講演>アジア新興工業国と日本の競争と分業(100周

年記念研究報告)

著者

青山 浩一郎

著者別名

Aoyama Koichiro

雑誌名

経営論集

31

ページ

145-200

発行年

1988-03-25

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005746/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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講 演

ア ジ ア 新 興 工 業 国 と 日 本 の 競 争 と 分 業

青 山 浩 一 郎

目 1. 2. 3. 4. 5. 次1 は じめに 国家と企業の発展過程 日本の企業の国際化 企業 の国際化の背景 世界経済め相互依存関係の高まり 6. 日本の輸出の推移7.. 円高と輸出競争力8. 海 外投資9. 技 術移転 10 11 12 NiCs 製品の輸入 国内生産の合理化と国内市場の開発 海外戦略一家電 と自動車り ヶ−ス 145 1. は じ め に ノ われわれ 日本め成長 以上 に もっ とすさ まじい成長をし てい る国あ るいは地 域がアジ アの近隣諸国 です。犬今後 日本 との競争あ るいは協 調が もっといろノい ろ な格好で展開し てい くものと思います。 … …… 2。 国家と企業の発展過程 ニ … … 国 の栄枯盛衰 もたい へ ん激し い ものですが,今から100 年 前レ 本学ができ たころ,1887 年 です が,当時 は大英帝 国 の全盛時代 です。世界の輸出を100 とす ると,当時 の大英 帝国は16% を独 り占 めし 七いため分す。それは綿業 分I あ り,あ るい は紅茶だったか もしれないし,軽機械であったか もし れ ませ ん。 ちなみに日本はいま輸出 が多い とい うのでたいへ ん非難され七い ます が,

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そ れでも世界 の輸出の10% です。い まのところド ン グリ の背比べになってい て, 日本,西ド イツ,米国が10% ぐらいで並 んでい ます が,100 年前 のイギ リスはIQ% で ダソトツでし た。 もっと前をた どれば,ご承知の ように イギ リスの前 はオ ランダであ り,そ の前 はポルト ガルが世界の市場を制覇し てい まし た。 イギ リスの全盛時代 は1914 ∼5 年,第一次世界大戦で終わり,それに取 って代 わったのがアタリカ です。 ア メリカは1920年代から世界の経 済力 の圧 倒的 なV ーダーになり,ア メリカの時代 は厳 密に言います と先月まで続い ていた。 この10月20 日から起 こってい るア メリカの株式 ダ)大暴落,大 波瀾が象徴す るものは,ア メリカの 時代がいま終 わ りつつあ る。音をたてて崩 れつ つあ る。 それ に代わ るものは 何かとい うと, 日本かもしれないし,そ うではないか もし れない。そ うい う たいへ ん劇的 な日にこ うい う話 ができるのも,何か の縁 かと思い ます。 ただ,日本の経済力 はまだ世界のなかの圧倒的な力 はない のです。ア・リJ 力が世界 のi; ーダーになったころ,厳密にい うと戦後, 第二 次大戦直後のア λ リカの経済 は,国民総生 産(GNP )では世界全体 の40% 以上を独 り占めし ていた。 世界 の金外貨 準備の60% を独 り占めし てい た。 現在の日本は世界のGNP の10% ぐらい にはなってい るけれ ど 乱 アメリカ のほ うがまだ日本の2 倍あ ります。 いちば ん大 きい国がトランプでいえば親 になる。親 とい うのは子供を全部 集 めたぐ らい の富がなけ れば,親にはならない のですが,それだけ の力 はま だ日本にはあ りません。 国 のこうし た激しい栄枯盛衰,200 ∼300年 間にポルト ガルがオラン ダにな り, オランダがイギ リスにな り,ア メリカにな り,それ ももろ くも崩 れさる。 同 様に一国 の中 におけ る国と企業 の関係 もなかなか劇的 なものがあ ると思い ます。 国の経済力 かお り,一方で企業 の経済力があ ります。 日本 の100 年前を考 えてみます と, 明治維新後まだ間もない ときに, 日本とい う国 の経済力 は弱y ヽ。企業 も弱い。 これ が第1 段階 です。開国 はした ものの,横浜,神戸そ の 他貿易をや るために港を開いたものの,何 も輸出す るものがない。国 は貧乏, 国 際収支 は赤字,政府 も金がない。道路 も港湾 も何 もない。 国会議事堂 も貧 弱。 憲法 もあ りませ ん。 企業 といえば,大企業 はもちろん何 もない。一生 懸命国が金を出し て官営

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アジア新興工業国と日本の競争と分業147 八 幡製 鉄 と か, 富 岡 製 絲所 とか, な ん と か企 業 を つ くろ うとい う段階 が最初 で す。 現 在 の中 国 がそ うな のか ど うか わ か り ま せ ん が , ア ジ ア の, あ るい は 世 界 のな か には い くつ か こ うい う段 階 の国 か お る は ず で す。 第2 段階 は ,国 は強 くな った 。富 国 強 兵 とい うこ とを 言い まし て, 税金 も た くさん 吸 い上 げ , 道 路や 港 湾 も整 備 し , 軍 隊 を 組 織 し て, 国 は強 くな って い るけ れ ど 乱 まだ 企業 はそ んな に力 の あ る企業 が な い わけ で す 。 明 治で は30 年 代,40 年 代, あ るい は大正 の初 め ぐ らい が そ うだ っ た ので は ない でし ょ うか。 世 界 に通 用 す る企 業 は も ちろ んあ り ませ ん 。 ア ジ ア太平 洋地 域 のほ と ん ど の国 とい うと言 い 過 ぎ で す が, 多 く の国 はい まそ の段 階 に あ る と思い ます。 日 本を 除 くア ジ ア の大 企 業50 社 を 私 ど もは 毎 年 拾 っ てい ます 。 香 港 か ら何 社, 台湾 か ら 何 社 , 韓 国 か ら何 社 とい うふ うに 拾 い ます と, 上 位10 社 で も年 間 の利 益 は高 々150 億 か200 億 ぐら い。50 番 目ぐ らい でか な り小 さい。 日本 には ざ ら にあ る 会 社 で す 。 日本 では500 番 に も入 ら ない よ うな 会 社 が, 日本 を除 く アジ ア の50 社 の中 に 入 る。 し かし 台 湾 は, 外 貨準 備 で い えば 日 本 に 次 い で世 界 で2 番 目 です 。 韓国 の 国 力 ,中 国 の国 力 は大変 な も ので す。 た だ , まだ 企 業 が強 くな って いな い。 第3 段 階 は , 国 も強 くな った し , 企 業 も 強 く な っ た とい う段階 です 。 今 の 日 本 がそ うで す。 世 界 の国 民 総 生 産 で い え ば , ア メ リ カ に 次い で2 番 です 。 国 際 収 支 の黒 字 が年 間1000 億ド ル ぐ らい 出 る。1 人 当 た り の富 の水 準 はた い へ ん強い 。 一方 企 業 乱 ア メ リカ の『 フ ォ ーチ ュン』 とい う雑 誌 が毎 年 世 界 の大 企業 を ア メ リカ を 入 れ て売 り上げ で上 位100 とか , 上 位500 とか や り ます が, 日 本 の 会 社が い っ ぱ いそ の中 に 入 ります 。 ト ヨ タ 自 動 車 , 日立 製 作 所 ,松 下電 器 を はじ め 世 界 に通 用 す る大企 業 の数 はた い へ ん多 い 。中 堅 企業 の経 済力 , 経 営 力 もた い へ ん強 い。 次 の第4 段 階 は, 国 は 弱 くな っ た , た だ 企 業 は強 い 。 こ れ が 今 のア メ リカ で あ りイ ギ リ スで す。 ア メ リカ は ド ル が ど ん ど ん弱 くな っ て き てお り, ア メ リ カ政 府 は1 年 間 に2000 億 ド ル の赤 字 を 続け て い ま す 。 ア タ リカ の貿 易 は1 年 間 に1400 億 ド ル の赤 字 を 出し て い る。 し か し ア 。V 力 の企業 のIBM とい う会 社を 考 え ると ,世 界中 にネ ット フ ー グを 張 りめ ぐ らし , ア メ リカ の国 内 で だめ な らば 日 本や 西 ド イ ツで生 産 す る。 あ る い は ゼ ネ ラル ・ モ ータ ーズ, デ ュポ ンな どい わ ゆ る多 国 籍 企 業 が あ り ます 。 国 が 滅 び て も企 業 は 生 き残 っ

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てい るとい う段階 です。 イギ リ不毛そう ですし, オラン ダもそ うです。 3. 日本の企業の国際化 犬 このように企業 と経 済の関係 もいろいろ なステ ージに入 っています が, 日 本 はいま第3 の段階 から第4 の段階に進みつっ あ るように思い ます。とい う こと牒, ここか らあ とは国 の話 はさておいて企業の話に な りますが,日本 の 企業は今後,多国籍 活動 に よって成長し 活躍す る段階に入 って きた。国 内 に おいて生産し 販売す るのではなくて,外国におい て経営をす るとい う段階 に 入ってきてい る。 \そし て日本 とい う国が将 来100 年後に衰退し て 乱 そ のな かで生き延 びて い く企業は出 るだろ うと思い ます。出なければならない。そ の多 国籍活動 , あ るい は国際化 とい うことです が,これにも四つの段階 があ ると思います。 きわめて通俗的な分け方 です が, まず第1 の段階 は点 の国際化 です。第2 は 線。 第3 は当然 に面。そし て究 極の国際化 は立体的 な国際化 です。 たとえばある会社 がシンガポ ールにハンバーグを売 りたい とい うのでシン ガポ ール にハン バーグのショップをつくる。これは点 の国際化 です。1 力所 だけ に進出し て,そ の地域 で売 ったり買 ったりする。 それが成功し たから,今度 はシソガポ¬ルとマレ ーシアと香港 と三つつ く る。そこでお互い にいろいろ人を融通した り,原 料を調達し 合 った りす る。 これが線で国際化 です。 それが非常 に うま くいった ので,アジア地 区に20 力点,い わゆるアジア本 社 みたい なものをつ くる。 そこで全社の売 り上げや利益 のOV%を アジア総 本 社で上げ るよ うにな る。これ が面 の国際化です。 日本の多 くの企業 は,点 の段階 から線 の段階 に移 り,すで に面 の段階 に入 っている会社 も多い のです。三 井物産,三菱商 事のようにア メリカ総 本社, 欧州総本社 とい う組 織かお り,そこに副社長がい て,そ のなか で統括し てい る。 これは面 の国際化 です。 究極 の国際化 は,IBM が また例にな りますが, 後で日本 のい ぐつ かのこ の段階 に入ってい る会社 の例 も中し上げたいと思いますが,世 界中 どこでも, 何をどこでつ くるか,そ れ はいちばん都合 のいい ところでっ く り,い ちば ん 都合のいいところで売 る。 国境 降まった くない。こ うい う域 に達し てい る企 業 です。 日本の企業 はこ うい う究極の国際化 にい ま挑戦し てい る。 すでに成

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功してい る会社 もあ ります。 ア ジ ア新 興工 業 国 と 日 本 の 競 争 と 分 業149 4 。 企 業 の 国 際 化 の 背 景 二 次 に 申 し 上 げ た い 点 は , こ う し た 究 極 の 国 際 化 , 立 体 的 な 国 際 化 が で き る 背 景 に う い 七 懲 す 。3 点 か4 点 ぐ ら い あ る と 思 い ま す が , ま ず 第1 点 は100 年 前,200 年 前 と 違 っ て 世 界 の 人 々 の 趣 向 の 共 通 化 で す 。 文 化 , 宗 教 タし言 語 , 気 候 , 教 育 な ど を 乗 り 越 え て , 世 界 中 に 共 通 の 製 品 が 普 及 す る よ う に な っ た 。 た とjえ ば 自 動 車 で す 。200 年 前 な ら , 私 は 自 動 車 は 嫌 い だ , 私 は い や だ と い う の が あ っ た で し ょ う が , 今 は 自 動 車 と い う 商 品 は ア フ リ カ で も 日 本 で も 韓 国 で も ど こ で も 売 れ ま す 。 人 々 の 趣 向 が , 宗 教 の 違 い も 何 も か も あ り ま す が , そ う い う も の は 無 視 し て , 自 動 車 と い う 商 品 は い い も の だ と い う ふ う に な っ て い ま す 。 こ テ レ ビ も そ う で す 。 食 べ 物 も 着 る も の も そ う な っ て い ま す 。 こ れ は 多 国 籍 企 業 , 世 界 中 を ま た に か け て 活 躍 す る 企 業 が 生 ま れ る 素 地 で す 。 二 つ 目 は , 資 本 , 情 報 , 技 術 が 世 界 中 を 簡 単 に 動 き 回 る よ う に な う て い る こ と で す 。 為 替 の リ ス ク は あ り ま す が , 世 界 ○ 資 本 市 場 が 自 由 化 さ れ , あ っ と い う ま に お 金 が 世 界 中 を 動 き 回 る 。 あ る い は 技 術 が 移 転 可 能 で あ る 。 情 報 が 一 瞬 の う ち に 動 く 。 こ れ が 世 界 的 企 業 成 立 の 基 盤 で す 。 ・。 ・I ・I 情 報 に つ い て た と え 話 を し ま す が , ]:929年10 月 , 約60 年 前 の 今 ご ろ , 今 週 あ る い は 先 週 と 同 じ よ う に ア メ リ カ の 株 式 市 場 の 大 暴 落 が あ り ま し た 。 こ の ご ろ 毎 日 皆 さ ん 方 は テ レ ビ や 新 聞 で ,29 年 市 場 の 再 来 だ と い う 話 を い や と い う ほ ど 聞 か さ れ て お い で だ と 思 い ま す が,1929 年10 月26 日 の 新 聞 を 国 会 図 書 館 で 借 り て つ ぶ さ に 読 ん で み ま し た 。 東 京 朝 日 新 聞 で す が ,10 月24 日 ニ ュ ー ヨ ー ク 株 式 市 場 が 大 暴 落 し た と い う 記 事 が4 面 に 出 て い ま し た 。24 日 の 話 が26 日 の 新 聞 に 初 め て 出 た と い う こ と に , お 気 付 き い た だ き た い と 思 い ま す 。 ほ ぼ 三 日 の 時 差 が あ り ま す 。 現 在 は0.3 秒 で 入 っ て き ま す 。 ト こ 当 時 の 反 応 は ど ぅ だ っ た か と い い ま す と , ニ ュ ー ヨ ー ク の 株 式 市 場 が 大 暴 落 し た 。 し か し こ れ は 日 本 に と っ て 非 常 に い い ニd.'' ス で あ る , と い う わ け で す 。 そ の 論 理 は , ア メ リ カ の 株 式 市 場 が 暴 落 す る と , ア メ リ カ の 金 利 が 下 が る に ち が い な い 。 ア メ リ カ の 金 利 が 下 が れ ば 日 本 の 経 済 に と っ て い い こ と で あ る 。` ・。・・・ 。。 ・ 。 。 そ の 日 か ら ア タ リ カ の 株 式 市 場 は11 月 末 ま で の 間 , 暴 落 を 続 け , 最 終 的 に

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は29年9 月 の値段を100 とす ると,11 月末に50 になりまし た。 半 分です。1933 年がいちば ん安かっ たのです が, ただ の10になった。100 の ものが10 に なったのです から,9 割ぐらい下 がった。 これが世 にい う1929年 の大暴落 で す 。 日本の株式 市場 はそ の間,ほ とんど動かな かった のです。 関係がない。 そ れ は資本取引 の自由化が十 分に行われていない。日本人 はアメリカ の株を買 っ てもいないし,売って もい ない。ア メリカの人 もそ うです。 現在,世 界の株式 市場のなかでいちば ん泰然自若とし てい るのは,韓国 の 株式 市場 です。世界中の株が下 がってい るなかで,韓国 の株式市場はむしろ 新 高値を更新しています。 これは,そ の国がまだ取引 の自由化をし てい ない こ とを示し ています。 このよ うに60 年前に比べて情報や資 本が世界中を駆け 巡 る,そ の変化た る ものは大変な ものがあります。こ れが多 国籍企業 の活躍 の基盤です。 5. 世界 経済の相互依存関係 の高まり 最後 の点は,世 界経 済め相互依存関 係がます ます高まってきてい るこ とで す。たとえば世 界の国民総生 産に占め る貿易 の割合を考えてみると,わずか20 年前 の1960年 には,世界 のGNP に対 す る輸出 の割合 は7 % であったのが80 年 には\2% に上昇してい ます。 国際分業 がたいへん激し く展開し てい ます。 つ ぎに指摘 したい のは, 世界に おけ るたいへんな 成長地域です。 世界 のGNP を100 とす ると,1960年 に米国 は25, 第二次大戦直 後は45 でしだから, ど んどん落 ちてい ます。 日本は4.6 %,EC 諸国 は25%,日本を含む アジア 主要 国は7.6 %です。 これ が1980年 にぱ,アメリカは91% に落 ちた。 日本は8.5 % に上がった。EC は23% に落 ちた。 日本を含 む主 要アジ ア諸国 はJ-O% に上がった。1985 年 には, アメリカは21%, 日本 はy.o/o, ■1-''^は22%, 日本を含むアジ ア諸国 が15 % です。 そし て21世紀には主要アジア諸国 の15% とEC の22% が逆転す るだろ う。 アジア諸国 の世界におけ るGNP のシ ェアは,EC を抜 き去 るであろ うとだ れ もが予想しています。過去 も成長し ,今後 もアジア諸国は成長す るわけ で すが,そ のなかで日本 とアジア諸国 の企業 の関係は,たいへん激し さを加え てい ます。 後で図表 で説 明し ます。

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アジア新興工業国と日本の競争と分業151 端 的 にい い ます と, 従 来 の 日本 と ア ジ ア諸 国 の企 業 と の競 争 は, 最 初 の段 階 は 現地 にお い て行 われ た わけ で す。 た とえ ば マ レ ーシ アにお い て日 本 の百 貨 店 が店 を 開 く。 そ うす ると地 元 の商 店 と の間 に競 争 が 行 わ れ,い い も のを 安 く売 ら なけ れば 日本 は負 け てし ま う。 生 産 で もそ うで す。 日本 の企 業 が 向 こ うへ出 て 行 っ て, そ こ で競 争 す る と い う段 階 で す。 二 つ 目 の段 階 は, ア メ リ カ の市 場 にお け る日本 と ア ジ ア諸 国 と の競 争 で す 。 ア メ リカ で売 られ てい る小型 の カ ラ ーテレ ビ の大 半 は, 韓 国 製や 香 港 製 で す 。 日本 のも の は とて も高 く て売 れ な い 。 そし て現 在 始 ま っ てい る のは , 日 本 に お い て, 東 京 に お い て 日本 の商 品 と アジ ア諸 国 の商品 の競 争 で す。 もの に よっ て は 日本 が 負 け て い る。 韓 国 の 自 動 車 に ポ エ ーとい うた い へ ん安 く てい い 車 か お りま す が , ア メ リカ で ベ ス ト セ ラ ーで す。 こ れ が日 本 で売 ら れ るの は時 間 の問題 です 。そ の とき に 日産 , ト ヨ タ, 本田 の車 とど うい うふ うに競 争 す るか 。 こ うい うふ うに ア ジ ア対 日 本 の競争 は, だ んだ ん競 争 の場 所 が変 お っ て き てい ます 。 遠 くで の競 争 か ら だ んだ んわ れ わ れ の身 近 な と ころ で の競 争 に な っ て き てい ます 。言 っ てみ れ ば 攻め込 まれ てい ると い うこ と で す。 そ こで , 日本 にし か で きな い よ うな 高 付 加 価 値 商 品 , 新 し い 商品 を 開発 し てい く。 こ の こ と に よっ て 日 本 が 繁 栄し てい く こ とで あ り ます。 6. 日 本の輸出の推移 それでは,いかに日本とアジア諸国 の競争 と協 調が展開していくかとい う ことを,お もに電 機と自動車 の二つ の産業で,説 明をし たい と思います。 まず図表I −1 は, さっきち ょっ と言い まし た世界 の輸出を100 とすると, 日本の輸出シ ェアが10% を超 えてきたこ とを示 し ています。横 の水平線が10 % ですから, だんだ ん上がっ てきて,10% を超え ています。先 進国向け の輸 出では10%弱です。そ の他では もっ と高い。全 部平均して10% を超えてきた とい うことです。 イギリスの黄 金時 代は16% だったと言 いまし た。 アメリカ の黄金時 代は,世界全体の輸出 の2\% たった。 日本はまだ10% です。それな のにどうしてこれほどだたかれなけれ ばならないか。非 常に矛盾を感じ るわ けですが,一つ は日本が輸出が非常 に多い からです。輸 入ももっ と多ければ いいのですが,少 ない ものです から,輸 出と輸入 の差額 の貿易収支の黒字が 多 すぎる。 かつ てのイギ リスや ア メリ カは,輸出 も多かった のですが,輸入

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(%) 15 10 5 0 図表I-l 日本の輸出の世界シェフ 7071727374757677787980818283848586 ( 注 ) 日 本 の 輸 出 が 各 地 域 の 輸 入 合計 に 占 め るシ ェ ア ( 出 所)IMF,InternationalFinancialStatistics, 及 び 同,DirectionofTradeStatistics に よ りNRI 作成 も 結 構 し た わ け で す 。 だ か ら 差 し 引 き の 収 支 が そ れ ほ ど 大 き く な か っ た の で す 。 日 本 の 輸 出 は , 自 由 貿 易 は た い へ ん 少 な く な っ て い ま す 。 図 表I −2 は 主 要 商 品 の 輸 出 規 制 を 表 に し か も の で す が , た と え ば 自 動 車 の ア メ リ カ 向 け は81 年 か ら 制 限 さ れ て い ま す 。 年 間230 万 台 と い う 自 主 規 制 の 枠 の な か で や っ て い ま す 。 家 電 も そ う で す 。 事 務 機 , 半 導 体 , 自 動 車 電 話 , 鉄 鋼 , 左 側 にECfR] け 輸 出 規 制 の 例 が た く さ ん 書 い て あ り ま す 。 ニ : 下 の ほ う に 輸 出 額 を た と え ば ア メ リ カ の と こ ろ で135,636, そ の 上 の 合 計C と い う の は 規 制 品 目 の 合 計41,787 で す , 割 り 算 を し た の が30.8 % 。 つ ま り ア メ リ カ 向 げ 輸 出 のOf).QO/ は 規 制 さ れ て い る 商 品 で あ る 。 自 由 で は な い 。 規 制 品 目 の 比 率 が す で に30 % に な っ て い る と い う こ と で す 。 右 側 のEC 向 け 乱 規 制 品 目 の 比 率 は す 七 に25.6 % で あ る 。j 自 由 貿 易 で は な い の で す 。 日 本 は 手 を 縛 ら れ , 足 を 縛 ら れ た り し な が ら , 一 生 懸 命 輸 出 を し て い る と い う こ と で す ○ ・I ・ − 。 − 「

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ア ジ ア新 興 工業 国 と 日 本 の競 争 と 分業153 岱 単 回Z ごH 胎 唇 八 心 卜 が 飛 皿 、帽 収 侵 ロ ︵ 貼 ヨ ︶

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図表1 −3 は半導体の例です。 現在の 日米摩擦 は3 回 目です。○ が付い て い るところが,半導体 の日米摩擦 の1 回 目,2 回,3 回 目とい うことですが,1 回目 は77年 から78年,2 回 目が81年か ら,3 回目が84年 からです。ど うい うときに起こ るかとい うと,景気が悪い ときに起こ ります。 アメリカの半肩 図表1-3 日米半導体生産額の成長サイクルと貿易摩擦サイクル 駱 長率 第3 回 摩擦( %) \ 第1回 摩擦 第2 回 摩擦( 今 川 1X 60.1 CB トラジ シー・ノづ ペ1 VTR7' ー ム パソコンフ二 ム 第2 次VTR ブ ー ム い 米 田401

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-40 W VTR 調 整 、 第2 次 石 油 シ ョッ ク \、、し ノ 石油ショ ック景 気 後退 CB トランシー バーショッ ク 円鳥マイナス11 ll ・ ・ コ ンピ ュ ー タ ー 不 況 生 産 過剰11 1973年747576777879808182 ・83848586777881838384858586 3 12 ITC が 日 本 製16KDRAM に 関 す る 調 査SIA 結 成 IsIA に よ る 日 本 の 半 導 体 に 関 す る 産 業 政 策 批 判1 日 本 製64KDRAM に 批 判9 日 米 政 府 関 税 引 き 下 げ に 合 意 10 3 7 日 米 半 導 体 交 渉 決 着 米 メ ー カ ー に よ る ダ ン ピ ン グ 提 訴 相 次 ぐ 日 米 同 時 に 半 導 体 チ ッ プ 保 護 法 成 立 米 国 で 半 導 体 チ ッ プ 保 護 法 成 立 ( 注 ) 時 代 区 分 は 主 と し て 日本 の サ イ ク ル を 説 明 し た ( 出所 ):NRI

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アジア新興工業国と日本の競争と分業155 体 産業 が 在 庫 が増 え て生 産 が落 ち て く る。 ア メ リ カ の企 業 の収 益 が悪 くた っ て くると , け し か らん の は 日本 だ, 日本 か ら の輸 入 を 制 限し よ うとい うこ と に な りま す が , こ うい う3 年 ご と に景 気 が悪 くな る とい う循 環 的 な要 因 の ほ か に, 回 を 追 う につ れ てそ の摩擦 の程 度 が 激 し ぐな っ て くる とい う構 造 的 な 要 因 があ り ま す ○ コ こ うい うこ と で 日本 の輸 出 は たい へ ん摩擦 を 重 ね て き て い る の です が, 話 は変 わ っ て 円 高 に な った 結果 , 日本 の国 際 競 争 力 が 著 し く低 下 し た とい うこ と で, 次 の 図 表1 −4 を ご覧 く だ さい。 日 本 の紡 績 の加 工 費 を 比 較 し た もの で す。1 ド ル240 円 の とき ,左 側 の下 ,61 と い う指 数 で す が, 韓 国 で同じ よ うなこ と をし た 場 合 に は41 で す。61 と41 で は61 のほ うが 高い 。 日本 でつ くっ た ほ うが紡 績 は高 い。 と ころ が そ の横 の1 ド ル150 円 に な る と 実 に 指 数 は100 にな り ます 。 韓 国 は41 です 。 同じ も のを つ く っ て , 韓 国 な らば41 円 で で き るけ れ ど も, 日 本 で紡 績 を や れば100 円 か か る。60 円 も高い 。 これ な らば と うてい 成 り立 ち はし な い と い うこ とに な り ます 。 紡 績だ け で な くて, 鉄 鋼 で も1 下 ル150 円 に な る と, 韓 国 に比 べ て生 産 コ ス トが30 % 高 く な ります。 韓 国 の浦 項 製 鉄所 で つ くっ た ほ うが, 日本 の新 日 本 製 鉄 でつ く るよ りもor\% 安 い とい う状 況 に な っ てい ま す 。 韓 国だ け で な く て ア ノ リカ に比 べ て も高 くな りま す 。 次 の 図表I −5 賃 金 を 国 際比 較 し た もの です。 日 本, 韓 国 , 米 国 , た とえ ば 製 造業 全 体 とし て80 年 におい て は ,時 間当 た り 日本 が6.8 ド ル , 韓 国 が1 ド ル , ア メ リ カは7.3 図表1-4 紡績加工費比較 ( 単位:セント/kg) 日 本 韓 国 為 替 レ ー ト 240 円/ ド ル 150 円/ ド ル 835 ウ ォン/ ド ル 落 物 労 務 費 電 力 費 補 助 資 材 資 本 費 総 加 工 コ ス ト < 指 数 > 11 22 18 4 40 95 <61 > 18 36 30 7 66 157 <100 > n 9 16 4 26 65 <41 > ( 出所) 日本化学繊維協会 が,85年実 績で試 算したデ ータに 基づ きNRI 作成

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ドルです。指数 にす ると, 日本を100 とす ると韓国が14.3, アメリカが107.5 です。 そ の右は,86 年 になると為替 レ ートが変おって きたので, 日本を100 とす ると,韓国は14.5で80 年 と変 わらない のですが, ア・・リカ は日本 よ り安 くな ります。時間当た りの賃金が日本が10.2ド ルに対し て9.7 ドル とい う大変 な ことになったわけです。だか ら本田は,ア メリカのオハ イオでつ くった車を 目本に持って きて売 るとい う発表をしている。そ ういうことが可 能になって し まったわけです。・狭山,あ るい は鈴鹿で本田 は設備投資を増強し てきたわ け ですが,今後 の設 備 の増強 はそ うい うところに よりもむしろ アj リカに な るとい うことです。 。。・。。・。。 ・・・・ 犬こ の図表 の下 のほ うに,同じ よ うなことを 鉄鋼,一 般機械,電 機,輸送用 図表1-5 主要産業別賃金率の国際比較 製 造 業 賃 金 ($ ) 格 差 (/b ) 鉄 鋼 賃 金 ($ )し 格 差 ( % ) J 般 機 械 賃 金(I ) 格 差(%) 電 機 賃 金(O:) 格 差( %) 輸 送 用 機 械 格 ( 注) 金 ($ ) 差 ( % ) 6.8 100.0 9.0 100.0 7.5 100.0 6.4 100.0 7.4 100.0 1 14 1 14 1 16 0 14 1 18 0 3 3 6 2 3 9 2 3 0 7.3 107.5 ・9.8 108.7 8.0 106.9 6.9 107.8 9.4 125.5 10.2 100.0 13.5 100.0 10.9 100.0 9.6 100.0 11.7 100.0 1 14 2 14 1 15 1 15 2 17 1 2 4 2 0 7 7 8 5 6 1 8 9 95 11 88 10 96 7 7 9 1 6 7 9.7 101.2 12.9 109.6 日本 ,韓国 の賃金は,月 平均 値を労働時間で除し,時間当 りに換算した。 ただし, 韓国は,月平 均 労働日数 を基 にしたNRI 推 定に よる。80 年 の為替レ ートは,1 ド ル=659.9ウ ォン(年 末),1 ド ル=203.0円。86年 は,同 様に861.4 ウォン,168.5円。 ( 出所) 韓国:「MonthlyBulletin 」,BankofKorea. 米国:「SurveyofCurrentBusiness 」.U.S.DepartmentofCommerce 日本:「 毎月 勤 労統計月報」, 労働省。

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アジア新興工業国と日本の競争と分業157 機 械 とい う業 種 別 で若 干 の違 い か お ります が, 韓 国 に比 べ て 日本 の賃 金 が 高 い のは当 た り前 です が , そ の 差 は ます ます開 い てい ます 。世 界 でい ちば ん賃 金 の高い 国 ア メ リカ と比 べTて 乱 日本 の賃 金 は同じ か , あ るい は 日本 のほ う が高 くな,つてし ま って い る とい うこ と です 。 グ ニ そ うし ます と輸 出 会 社 は も う,か らな くな ります。 次 の 図表I −6 を ご覧 く だ さい。 加工 型 輸 出 産 業 とい うの は, た とえ ば 自 動 車, 電 機 , 機 械 , 精 密 機 械 等 の業 種 を 加工 組 立 型 と言 っ てい ます。 そ れ に対 し て 鉄 鋼, 七 タ ソト , 繊 維, 化学 等を 素 材 産業 と言 って い ます。 加 工 組 立産 業 の平 均65 社 , 加工 型 輸 出 産業を除 い た 素 材 型 産 業 の215 社 と比 べ た 売上 高営 業 利 益 率 の推 移 で す。 毎年 毎年 切 り下 が っ て い る こ とが わ か ります が, ご覧 の よ うに72 年 以 降 加 工 型 輸出産 業65 社 の採 算 は わ りあ い安 定 し て い た。 ず っ と横 ば い だ った の で すが ,こ こ へ き て84 年85 年 か ら スト ソ と落 ち て き てい ま す 。 こ れ は 円 高あ る 図表1-6 悪化する売上採算( 売上高営業利益率)(%) 犬 ・ レ \ OCT > − 8 7 6 5 4.0 3.0 2.0 1.0 加 工 型輸 出産 業65 社 ( 注) 採 用 企業 は 一 部 上 場 主 要 企 業 ( 出 所)NRI 財 務 デ ータ N へ / 丿 丿 丿 加工 型輸 出産業 を 除 く製造 業215 杜 年 度

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い は貿易規Mi こよって輸出がもうからな くなっ てきた とい うことです。 次 の図表1 −7 は,自動車会社を 例に円 高にな るとど うい うプラ ス・マ イナ スがあるか, 詳し くやってみました。自動車 の大手3 社,皆 さん方 がご存じ の会社ばか りですが, それを例 にし た 細かい表です。 こ の見方 は, 円高に なった。そ こで,上に減益要因 とあ ります が,利益 が減 る。一つ は円高 によ って輸出分 の手取 りが減る。3 社合計 で1 兆6400億円,同じ 台数だけ輸出し て手取 りが減 るとい うことです。それか ら償却 の増加,人 件費 の増加, これ は円高があろ うがなかろ うが毎年毎年 あ ります。 それを 引っくるめ ると,利 益 の減 る要因 とし て1 兆7335億円あった。 それをど うやって吸収す るかとい うと, まずア メリカにおいて自動車を 値 上げす る。 この分は3930億実現し たわけです。 それか らコストを下げ る。 合 理化です。あ るいは円高に よって原 材料費が安 くなった分 もあ ります。そ れ を入れ て3197億あ る。それから増 産 メリットが1740 億。 そ の他お りまして1 兆1180 億増益要因があ ります。 減益 要因1 兆7000億から増益 の1 兆1000 億を引い て, 結局6155 億は損にな ります。し たがって3 社合計の利益 が1 年 間に8717億か ら3592億に59%減益 になってし まった。 昨日 の新聞に,日産 自動車がよ うや く今年500 億 円の利益が出 るようにな った。 昨年 は戦後初めて営業利益 が赤字 だった のですが,1 年間たっていろ い ろ合 理化し て取 り戻した のですが, 昨年 はここに挙げ た ような状況でたい へん苦し んだのです。 実際に は円 高だけでなくて, もう少し 前か ら輸 出会社 は苦し んでい まし た。 次 の図表1 −8 は,製造業を鉄鋼とか犬般機械 とかいろいろ分け て,輸出採 算 と国内採 算に分けて,83 年,84 年以降指数を 出し てみました。 たとえば上 か ら二つ 目の鉄鋼を みると,84 年 に輸 出採 算は96.9,85 年 が95.7,そして円 高 になった86 年 にストソと輸出採算 が悪 くなってきてい る。86 年に一挙 に悪 くな ってい ますが,すでに少し前か ら悪 くな りかけていた。 い ちばん下 の自動車を見 ると,輸 出採 算はずっ とよかった のですが,前か ら国 内採 算が悪かったのです。 だから輸出が悪 くな ると一挙に減益 になって し まった。 電 機 も85年 にすでに輸出採算 が103.6 前の年に比べ て悪 くなってい ます。85 年 ではまだ円高の影響はないのですが,半導体 分が割 ってい たとか,そ う

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159 ア ジ ア 新 興 工 業 国 と 日 本 の 競 争 と 分 業 ﹃ 許 品 ∼ 回 、m4 品 ﹄ 応 畑 田 柊 バ ﹃ 回 ∼ ﹃ ︷ 許 諾 ︸ 安 藤 皿 心m ヱ ふ 恥^ Q μ 鯛 邱 。 試 剛 壮 聡 彊 珊 謳Pi[1 乖Q 図 次Oi-lIE2 刺 刄 珪 他 品 心J ふ μ; 、 心 邨4J41 ニIQ 佃 哨 佃 、 冊 ゼ 幌 抄 徊 誌Q 。 脂 足 如 脊 が 磋c っQ 匈 心 気 ○ 郎 怖 怖 宅 疑 叙 幡 ぺ 包 蓄 ?E 個 回CO 仕00 佇 白 岩E ヨCO 忙00 ゼ 惣 荻 万 有 回 § 八 宅 次 トo-r-H −-is □ 涙COCO(M \_^ 気 品 二 コ § 八in \o-COto)v^ 剣 響 眉 ○ 印 大 中 帽 黛 帽 犀 眸 部 M 隙E 樅 示 IHM 。 心 こ い 。` 仲 ゆKI て 対 応 耀 池 。2 にJ 刈 宗 晦 °c ニ 聊 ︵ 四 、 ぺ 佃 徊 ぶZ 。 回 、 に44 諾 ∼ ﹃ 々41 謡 ﹄ 冊 服 撫 。91 笑 恥 ○ 皿 邸 拡 ? 賢 次 見 分 佃E 團 均 脱 ど こ ︵ ︶ 。べ 拓 眠 寂 型︷ 迎 岨 雛 べ 盤 。ト 以 次 に 沢 廿 疆 ゼ 昿 庖 応 本 拠 日 刎 軒 品 。談E ゼ ﹄ ︲ 刎0 巡 々 。 昿 司 次 回 収 廿 年P ︰︸ に 赳 ふ こ ゼ 珊 珊E 雲 壮 品 ︵ 次 回 ︶ / /L6V £j ︵ 次 回 ︶ / /0S6' £ − − − / /9se'zi ︵ 輿 如 エ ゝ こ べ 岨 回 ︶ 世 ㈹ ぐ 七 祠 瑞 岨 謳 丿 混 ぐ ︵ 養 細 ︶N ︷ ︹ 赳 ︺ 響 ズ 拓 糾 心 μ, ル:Q 肖J ム111 ? し ○岨 態CO"/

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図 表18 主 要 産 業 の 国 内 ・輸 出 採 算 の 推 移 83 年 84 年 85 年 86 年 為替レート(円/ドル) 製 造 業 輸 出 採 算 指 数 国 内 採 算指 数 鉄 鋼 輸出 採 算 指 数 国内 採 算 指 数 一 般 機 械 輸出 採 算 指 数 国内 採 算 指 数 電 気 機 械 輸 出 採 算 指 数 国内 採 算 指 数 自 動 車 輸 出 採 算 指 数 国 内 採 算 指 数 237.5 101.3 103.3 90.8 96.0 106.0 107.0 107.6 115.3 103.4 95.6 237.5 104.8 106.2 96.9 100.3 107.1 109.0 114.7 123.4 103.7 93.9 238.5 104.7 106.8 95.7 101.7 109.1 112.2 103.6 114.4 105.7 94.7 168.3 96.6 109.7 76.7 105.0 99.0 112.9 92.9 116.5 96.5 95.3 ( 注) 輸 出 採 算 , 国 内採 算 と も80年 =100 と し た 指 数。 概 念 と し て は , 売 上 総 利 益 に 最 も近 い 。 ( 出 所) 日 銀 「 物 価 指 数月 報 」, 通 産 省「 通 産 統計 」 な ど よ りNRI 作 成。 い うことがあ ります。 つ ま り,ここで の輸出会社 の問題 は何 も円高とい う一つ だけ の要因で はな い。輸 出は出てい るものの,問題点を列挙し ます と,円 高とい うのは最後に 出てきた問題であって,何年 も前から輸出が制限貿易 であ る。手足を縛られ て数量制限を されて,貿易摩擦をかい くぐ りながらの輸 出であったことが一 つ です。そ れから国内売 りがど の業 界も十分 もうかってい ない。それに円高 とい う打撃があったわけ です。 このように日本の輸出企業 はいろいろ悩 んでい るわけ です。次 の図表I −9 で日本 の得意な輸出産業 と不得意なものと非常 にはっ きり分かれてい る。 左側 は食料品 から始 まって,80 年におけ る輸出,輸入,差し 引 きバランス, そし て12品目合計を100 とし た各品 目のシ ェアです。80 年 の輸出と, そ の右 の86年 の輸出と比べ ると, 次のことに気 が付かれ る と思い ます。上 から二つ 目の繊維お よび同製品が構成 比で左側 は5.7 だった

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アジ ア新 興工 業 国 と 日 本 の 競 争 と 分 業161 。岱 せ ぶZ ごH 躬 軽 廓 嘔 豆 蔵 滅 皿 、呪 嘔 柵m ︵ 貼 田 ︶ 。 ﹀ や 傾 逗 頴 余0 郎 終 ︲ 抑4 庇 帽 糎1 . 需 中 ○ り 刑yjj 卜 ・ 斗 々 心 ぷ る 郷 兪 斯4 丑 昭 の 昭 穫 ・ 斑 斑 。○ %-/ ニ 石 印 邸Q か ぶ 石 剣 豪 鍵Z'iS'aZl ︵ 赳 ︶ O )fji:)c<3<M 々l ヽヽO)CO00OON ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 寸 卜O<T>COlO00 『 リdr-H ’ ・−1r

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のですが,右側では1.6 です。イヒ学におい ては,左が21.1, 右が−0.2 です 。 鉄鋼 はち ょっ と増えてい ますが,繊維,化学,鉄鋼 の輸 出シ ェアが著し く低 下しています。こ うい う素材産業 は国際競争力そ の他からみて, も う輸出が できな くなっ ている。むし ろ輸入型 に変 わったとい うこ とです。 この間,輸出シェアが上がって きてい るのは,下 のほ うの自動車,民生用 電子機器,産業用電 子機器,電子部品な どです。問題は86年 から後 はまた変 わ るわけですが,近年 において は日本 の輸 出構 造がこ うい うふ うに変わって きてい る。 化学,繊維,鉄鋼 は国内産業 に変 わらざ るを得な くなっています。 ところで, 日本の輸出 は業種別 にたい へん偏ってい ると同時 に,いま申し 上げ た ように輸出のたいへ ん大 きな部分 が自動 車,電 機,電 子です。同時 に 大企業 に偏っていまして,次 の図表I −10 は全国の輸出額に対し て上位30 社 の輸出額です。たとえば,トヨタ自動車,松下電 器など輸 出の多い順番に30 社 選び ます と, たんと80年に は30社 で全体 の40% ,上 の10社が全体の24%です。 この割合は増えてい て,86 年 には30社 で日本全体の輸出 の56% で,大企業 が たい へん輸出に貢献して きてい ます。業種別 にも集中し てい ると同時に,企 業別 にもたいへ ん集中してい ます。 そ の隣に米国(連結海外売上高) とい う数字 があ ります。 日本の企業とア メリカの企業 の違い は,日本 の企業 は日本で生 産して海外に輸出す る割合が 多 いが,ア メリカの企業 はア メリカの国 外で生産し て販売す る比率 が高い の です。輸出 と海外生産,海外販売,い わゆ る海外活動を100 とす ると,アメ リカの企業 の場合,海外活動の うち77 % は海 外生産です。 国内で生産し て。 図表I-IO 輸出の上位企業への集中 全 国 輸 出 額 上 位30 社 輸 出 額 同 シ ェ ア ( % ) 上 位10 社 輸 出 額 同-y ェ ア ( % ) J.\J億 円29,38211,74140.07,11724.210 億円41,95620,94049.912,31629.410 億 円35,29019,92356.512,67035.9100万ドル ー 91,651 − 10 億 円 − − − 218,588 − (m )85 年の換 算レ ートは238.8 円/ド ル, 採 用企業は製造業 上場 企業。 (出所) 各社有 価証 券報 告書, フ ォーブ スよ りNRI 作 成。

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アジア新興工業国と日本の競争と分業163 海 外 に持 って い く もの は20 % ぐ らい し か な い。 逆 に日 本 は海 外 活 動り うち輸 出 が11% で, ア メ リ カ と対 照 的 で す 。 国 際 化 海 外企業 の海 外 ビ ジ ネ スを 輸 出 と海 外生 産 に 分け る と, ア メ リ カは77 % が 海 外 生産 , 日本 は ま っ た く逆 で77 % が 輸 出 で す。 7. 円高と輸出競争力 次に図表n −1 をご覧 ください。私 どもの野村総合研究所には産業・企業 を担当し てい るア ナリストとい う専門 の研究者が何十人 かお ります。そ うい うアナリストたちが自分 たちの意見を まとめたものが,図表H −1 です。繊 維,化学などいろいろ業種 が分かれ てい ます。○,0 ,△が付いてい ますが, 見方はA が円高が始 まった86年6 月時点,B は今年5 月時点,そし て,それ ぞれ の業界 で何が問題 であろ うか,た とえば円ベ ース の手取 りが減 る,海外 市場 での競争力が低下 す る,国内市場 で輸入品 との競合 があ る,そ のどれが いちばん大 きな問題か とい うのに,0 を ふってもらってい るわけです。 ご覧のよ うに,こ の三 つ とも問題 です。共通のい ちば ん大 きな問題 は,円 ベ ースの手取 りの減少 です が,国 内市場 での輸入品 との競合 も大 きな問題 に なってい ます。 それに対し て対策をど うし てい るか。短期的 にやっ 七い る対 策とし て, コ ストを削減す る。値上げをす る。為 替予約を含む財 テ クを一生懸命や る。最 初 にやった のがコスト の引 き下げ です。値上げ につい ては後で触れ ます。中 長期 に。はど うだろ うか といい ます と,新製品,新事業0 開発。 海外生産の拡 大。業種 によって は撤退を含む縮小均 衡です。 当然ですが,今回 は短期的 な対策 だけ ではど うし よ うもない。本格的な中 長期 の対策 に取 り組 まなければいけ ない のですが, これ には後で言い ますが 二つ の大事 なことかお りまし て,一つ は新製品,新 事業 の開発。 も う一つ は 海外生産の拡大です。 日本 の企業 は本格的 にこ の二 つに取 り組 んでい ると 思 い ます0. 短期的な対策でい ろいろやっ たけれ ど 乱 なかなか難しかった のが,値上 げ です。次 の図表n −2 を ご覧 くだ さい。(1)お よび(2)の(b)が前回 の円高 の 時,77 年,78 年にや はり円 か175 円 まで高 くなった。た とえば(1)の(b)のグラ ブをご覧 ください。 デ コボコにな ってい る山と谷の激しい グラフは,円 の手 取 りを一 定に保 つために必要な外貨建 て価格の変化 です。円か非常に激し く

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(a) (b) (a) (b) ア ジ ア新 興 工 業 国 と 日 本 の 競 争 と 分 業 図表II-2 外貨建て輸出価格上昇率の比較(1 ) 輸出全体 %50 40 3.0 10 0 % 0 0 C O C M 00 1 5j000 %654 0 実際 の外 貨 建 て 輸 出 価格 の 変 化(85 年2 月 基準) 165 85 86 (2) 主 要 業 種 の 動 向 円手 取 り を一 定 に保 つ た め の 外 貨建 て 価格 の 変化 85 円 手取 り を 一定 に 保つ た め の 外 貨建 77 ( 注) ド ル以 外 の 外 貨 も 含 む 87 −一八 で 電気機器 一 般・精 密機 械 一-- ″“ ″゛゛'`″'゛゛“'( 金 属 引 製 品 86 87 金 属m,'.i≒ 。。,' メ 。。。一-。゛゛' 787980 ( 出所) 日本銀行輸出物価 指数,NRI

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上がった り下 がった りし ます。 とくに77 年から78年 まで円高になってい った。 それで為替 が強 くなってきたからほ うっておいたら, ア タリカでの値段を変 えなければ,それまでた とえば 自動 車を1 万 ドルで売ってい た,1 ド ル200 円 のときは,1 万ド ル売れば200 万円入 づてきます。 ところ が175 円にな っ たら,同じ1 台売 っても175 万 円し か入ってこない。25万 円損をす ることに な ります。 損をしない ために はど うした らいいかという と,こ の分だけ価格 を上げな くてはいけない。 そ の下 のなだらかな右上 が りの線は,実際に上 がった分です。そ うはい っ て も急 に明日から25万円値上げ できるわけ ではない。実 際に上がった分が こ れです。 こ うやってみると,最後に は取 り戻し ています。79年 ぐらい にな ると,そ の 後 為替 も下がってきたし,時 間が遅 れたけ れど 乱 だいたい後 になる と取 り 戻した とい うことです が,(1)お よび(2)の㈲を ご覧 ください。 これ は今回です。 右上 の線が, 本来これだけ欲しい, これ だけ値上げをしなければいけない 分が, この線です。ところが実際 にはえ らくなだらかな右上が りの線です。 ず いぶん差 があ ります。むしろ差 は開 く一方です。 とい うことは,手取 りが ざ んどん減ってい る。 本来 値上げをし なければいけない のです が,そ れが十 分できてい ない。 業種別に差かお りまし て,下に書い てあ ります。そ のなかで も輸送用機器 は比較 的いい ほうです。 金属製品,鉄鋼 などは全然だめです。業種別 の国際 競争力 の違い が反映されてい ます。 ど うして前回の77年 は値上げ ができて,今回値上げ が できなかったか。い くつか の理由があるのです が,一つ は前回77年 のときはアメリカが インフレ にな りかけていて,ほか の物 亀な んでも値上 がりす る時 期だった のです。最 後 に石 油力沁 のすごく上 力泗 ました。 インフレ経済のときは値上げ はしやす いのです。 二つ 日はア メリカの景気 が当時非 常に よかったので,値上げをし で も売 れ たわけ です。3 番目,こ れが決定的な要因 です が,当時 はア メリカ市場 において 日本 と 発展途上司 の競争 がまだあ まりなか った。 今回あま り値 上げをした ら, 日本 の物 は売れずにアジア諸 国 の物が売れ ます。したがって短期的な対策 とし て 値上げだけに頼 ることは,今回 はだめだ とい うことです。

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アジア新興工業国と日本の競争と分業167 もっ とほ か の対 策 で あ る 全 般 的 な コ スト の削 減を し な け れ ば な らな い が, こ れ も限 界 があ り ます 。 そ こ で 中長 期 の本 格 的 な対 策 に 取 り組 まな くて は い け な い。 そ れ は何 か とい うと , も う輸 出 は減 らし て海 外 で 生 産 す る。 あ るい は 国 内で 何か 売 れ る も のを 考 え る。 過 去40 年 間 の戦 略 を 根 本 的 に 変 え る とい う こと です 。 ど うい うふ うに変 え るか とい うこ と です が, 図表n −3 を ご覧 くだ さい 。 日 本 の企 業 に と っ て 何 か 問 題 か とい うと, まず 一 つ は 通 商 摩擦 で す 。 こ れ は 最 初 に言 っ た す で に 日 本 の主 要 品 目 の何 十 パ ーセ ン トか が輸 出 規制 さ れ てい る商品 で あ る 。半 導 体 で い えば 今 回3 回 目 の摩擦 で, 今 後 と も摩 擦 は増 え る 一方 だ とい う, これ が一 つ 目 の課 題 です 。 二 つ 目はNICs, ア ジ ア の新 興 工業 国 , 具 体的 には 韓 国 , 台 湾 , 香 港 , シ ン ガ ポ ール, マレ ー シ ア, 中 国 とい っ た 国 々で す が, こ れ ら の国 が ど んど ん 強 くな っ て き てい ます 。 三 つ 目が 円 高 で す。 そ の下 に 輸 入 品 が安 く な って きて , 日 本 の市 場 で ど ん ど ん売れ て い るとい う, こ の四 つ の課 題 が あ り ます。 こ れ に対 し て六 角 形 で 囲 った対 応 策 が10 ぐ らい あ り ます 。 日本 の企 業 が何 を す るの か とい うと, コス ト ダ ウン で す。 輸 入品 が安 くな っ て きた ら, そ れ に 優 る コ ス トを 下 げ な き ゃいけ ない 。 国内 市 場 の採 算 を 改 図表II-3 円高の素材, 加工産業へのインパクトと対応策 NICs の拾 頭 輸 入 増 加 海 外 生 産 拡 大 市場、 工程 の明け 渡し 円 高 ( 円 高 メリット 取 り 込 み) 輸入 品 の 相 対価 格 低下 ( 国 内 市 場 の 確 保) コ ス トダ ウ ン 生 産 性 向 上 一 一 国 内 市 場 の 採 算 改 善 円 手 取 り の 減 少

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通 商摩擦 不 況 カ ル テル (企業内 国際分業) 一(NICs ル> 図 為 替 予 約 財 テ ク 国 内生 産品 目 工程 の見 直し 減生 設備 人 員削 減

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善しな きゃいけない。値上げ もあ るし ,為替予 約 もあ るし, この10の対応策 をいろいろや ってい るわけ です。会社 によっ て10全 部や ってい るし,い ぐつ かを重点的 にや っているところ もあ ります。 そし て,それら10 のことを まとめ ると三 つにな ります。 基本戦略として第1 の戦略は,現在ある事業を強化す る。第2 は国際分業 で,第3 は新事業・ 新製品 開発です。これらをい ま一生懸命に企業 はやってお ります。 8. 海 外 投 資 この うち国際分業,海 外戦略 について少し話をしたい と思い ます。まず, 円 高以降 日本 の海外進出 は急増しています。図表n −5 を ご覧 ください。円 高にな る前, 今から2 年前のい まごろ,い わゆ る先進5 力国 の首脳会談があ ったのです が, 日本 の企業 が,わが社 は海外に行って工 場をつ くりますとい う発表 を新聞 にす るわけ ですが,だいたい1 ヵ月 に40 件ぐらい,そ うい う発 表 があ りました。大企業,中堅企業を入れて1 ヵ月 に40 件ぐらいでし た。現 在 は1 ヵ月 に200 件 ぐらい ですから,たいへ んな増加です。2 年 前 は, 海外に行 くのは販売拠点を つくるとい う会社が多 かったのです が,今 は生産 拠点をつくる。 アジア地区 は前 から多 かった のですが,こ のご ろ は全 体 の60%からm %がア タリカです。さっ き申し上げ たよ うに,すでに 賃金はアメ リカのほ うが安 くなってい ます。 日本企業 の海外進 出はたいへん 活 発になっ てい るわけ です。 海外投資 には二つあって,一つは昨 今話題 になってい る証券投資です。 日 図表II-4 米国企業海外子会社の売上げ構成 販 売 対 象 日 本 欧 州 ア ジ ア 中 南 米 19771983 19771983 19771982 19771983 現 地 販 売 米 国 向 け 輸 出 第 三 国 向 け 輸 出 米 国 か ら の 輸 入 の 対 売 上 比 率 89%88 %378691262 %59%2336384641 %42 %33382420172890%88 %35661113 ( 注) ア ジ アの デ ータ は,1983 年 で は な く1982 年 の 数 字 。 ( 出 所 ) 米 商 務 省:U.S.DirectInvestmentAbroad ( ペ ンチ マ ー ク ・ サ ーベ イ),1977 年,1982 年 各 年 版。1983 年 に つい て は 限 定 年 次 調 査 。

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アジ ア新 興 工 業 国 と 日 本 の競 争 と 分 業169 図 表II-5 加 工 型 輸 出 産 業 の 海 外 進 出 動 向 (85 年12 月 ∼87 年2 月 ) 自 動 車 電 機 100 % 80 60 40 20 824件 合 計 317 北米 172 欧 州 ( 出 所 )NRI 財 務開 発部 資 料 に 基 づ く。 307 ア ジ ア 本人 がアメリカの国 債を買 う,株式を買 う。そ うい うも のと,海外に工場を つ くる直接投資 と二つあ ります。圧倒的に多い のはもちろ ん証 券投資ですが, 直接投資 も85年 の1 年間65 億ド ルから,86 年に は一挙 に145 億ド ルになり。ま し た。件数で もひところ40件しかなかったのが, 今 は200 件 ぐらい の会社が わが社は外国に行きますとい う発表をし てい るわけ です。 い まご覧い ただい てい る表は,機械,自動 車,電 機0 ような加工型 の輸出 産業 の海外進 出動向 だけを まとめたものです。 たとえば85 年12 月から87年2 月 までの間 に合 計824 件,わが社 は海外に行 くとい う発 表をし た のですが, 内わけは北米向け,欧 州, アジア,そし て業種別にす るとそ うい うことだと い うわけです。 次に図表n −6 を ご覧 ください。 このように自動車会社,電 機会社 が海 外 に行 きます と,海 外で組み立 てを始めます。 組み立てを始 めると, 日本か ら 部品 の輸 出が増 えます。現地で部品 から全部い っぺ んにつ くれ るわけ はない ので,最初 は日本か ら部 品を持って行かなけ ればならない。そこ で,ここに あ るように輸出 に占め る部品 の割合 は最近 になって85年 以降 はカーブが右に 上がっていますが, 日本 の会社が海外に組立工場をつ くる結果, 日本から部 品を持って行 くとい うのが増えてい るとい うことです。

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O ハ り004 %32 ぐ 10 0 図表II-6 輸出に占める部品のウェイト " ”””” 嘩-- 一押−−一縛−−− −・-日本 NICs NICs 70 欧 州 日 本 80 NICs NICs ( %)90100 米 国 欧州 欧 州 米 国 時計等 二 二 泌 ・−−._. 電 気 機 器 一 一一一こ 二 ⊇ ⊇ふ 一 一一 一 て= こて 二二一 一 - 。。へ ●,= 。 80年81 年82 年83 年84 年85 年86 年 ( 注) 総輸 出に 占める部 品及び半製品の輸 出構成 比 ( 出所) 日本貿 易月 表 よりNRI 作成 図表II-7 日系家電メーカーの地域件別生産推移 カ ラ ーテレビ85nQ86nQ87nQ 0102030405060 ラジカセ5nQI57I43I86IQI44I56│87nQ1783 ス テ レ オ85nQ86nQ87nQVTR85nQ86 ・nQ87nQ 日 本 ( 出所) インタビュ ーに 基づ き,NRI 推 定

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ア ジ ア 新 興 工 業 国 と 日 本 の 競 争 と 分 業171 図 表n −7 は 日 系 家 電/ ■ー カ ー の 地 域 別 生 産 推 移 で す 。 い ち ば ん 上 は カ ラ ー テ レ ビ で す が , 松 下 , 日 立 , 東 芝 な ど 日 系 の 家 電 メ ー カ ー が ど こ で カ ラ ー テ レ ビ を つ く っ て い る か 。 日 本 の と こ ろ を 見 る と , 比 率 が ど ん ど ん 少 な く な っ て い ま す 。85 年 に は66 % を 日 本 で つ くっ て い た の が , わ ず か2 年 後 の87 年 に は39 % に な っ て い ま す 。 増 え て い る の は , ア メ リ カ あ る い はNICs で の 生 産 で す 。 現 地 に 組 立 工 場 を つ く っ た わ け で す 。 多 少 部 品 は 日 本 か ら 持 っ て い き ま す が , 現 地 の 労 働 者 を 使 っ て つ く っ て い る わ け で す 。 ラ ジ カ セ は 日 本 で つ く っ て い る 分 は わ ず か17 % で す 。 ス テ レ オ やvTR は 日 本 で し か で き な い と 思 っ て い た の で す が , ご 覧 の よ う に87 年 に は 少 し 外 国 で っ く り は じ め て い ま す 。 こ の よ う に 家 電 の 場 合 は 国 際 化 が 急 激 に 進 展 し て い ま す 。 た だ , こ め 傾 向 は 日 本 だ け で は な く,・ 図 表H −4 を ご 覧 い た だ き ま す と , ア メ リ カ の 会 社 も そ う い う こ と を や っ て い ま す 。 ア メ リ カ は ど こ で つ く っ て い る か と い う と , 日 本 で つ く っ て い る も の , 欧 州 で つ く っ て い る も の , ア ジ ア の と こ ろ の い ち ば ん 下 を ご 覧 く だ さ い 。 ア メ リ カ か ら の 輸 入 の 対 売 上 比 率 が こ の よ う に 増 え て い る 。 上 か ら 二 つ 目 は ア ジ ア で つ く っ て ア メ リ カ へ 輸 出 す る 。GE な りIBM が ア ジ ア で つ く っ て , ア メ リ カ へ 輸 出 す る 。 そ れ が77 年 は33 % ,82 年 に は38 % に な っ て い ま す 。 部 品 は ア メ リ カ か ら 持 っ て き ま す 。 −-. ,やJ. , 。。令ヽ ←, −w − 圖>* 二- /5/。^.->./^ /.__い い ゝy .tt し 応 か っ 瓦 い ち は ん り こ , そ り 重 かlV 垢 か り28 泌 に 刑 九 て い まTo つ ま り 発 展 す る ア ジ ア 地 区 に 注 目 し て い る の は , 日 本 だ け で は な い 。 マ ー ケ ッ ト と し て 注 目 し て い る だ け で な く て , 生 産 拠 点 と し て ア ジ ア の 優 れ た 労 働 力 , 安 い 賃 金 を , 日 本 だ け で な く て ほ か の 国 も 利 用 し な が ら , 競 争 し て い る と い う こ と で あ り ま す 。 こ う し た な か で , 日 本 は ア ジ ア 諸 国 を た だ 利 用 す る だ け で は だ め で す 。 自 分 の 国 の 賃 金 が 高 く な っ た か ら , 向 こ う へ 出 て 行 っ て , 安 く つ く っ て 日 本 へ 持 っ て く る , と い う 虫 の い い 話 だ け で は , ア ジ ア 諸 国 の 人 た ち は 怒 り ま す 。 ど う や っ て そ の 国 の 発 展 に 役 立 た せ る か 。 日 本 が 繁 栄 し な が ら , 近 隣 諸 国 の 成 長 に も 貢 献 す る こ と が , た い へ ん 大 事 で す 。 9. 技 術 移 転 そのなかで日本が アジア諸国にしなければいけ ない のは,一 つ は技術を提 供す ることです。 図表n −8 に日本の商品貿易 と技術取引 の推移があ ります。75 年ぐらい から日本 の商品貿易 は図のよ うに伸びてきてい ます。そして日本

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の技術取 引も結構伸びてい ます。 日本 はかつて, 技術 は外から入 れ るばか りで何 も外へ出す ものがなかった ところ が最近 は,利 根川 さんがノ ーベル賞 を もらったとい うことにも象徴さ れ る ように,日本でも独創的な技術 がいろいろ で きて,外に売れ るものがあ る。 もっと も貿易 に比べ ると問題 にならない 額ですが,変 化率か らみれば, ば かにし たものでもないわけ で, アジ ア諸国 にい かに技術移転す るかとい う のが,非常に大 きな課題 です。 同時 にもう一つは,アジア諸国 の販売力を うま く活用す るこ とです。いわ ゆ るOEM, つま り国 外で生産し てそ の国で売 る。 たとえば松下電 器が日本 でナ ショ ナルのブランド で物を売 る。 しかし実際 の生 産は台湾でし てい る。 こ うい うものをOEM と言います。 海外 での設 備で生産してい る。 次 に主 要加工品 の数字が出てい ます。 図表n −9 です。日本の家電各社 が たとえ ば音 響機器をア メリカで売っ てい る4,428 とい う数字 があ ります。 ア メリカで売 られてい る日本の音響機器 の うち45% は,ア メリカのブ ランド で 売 られ てい ます。こ のように向こ うの国 のブランド,向こ うの国 の販売網で 売 られ てい る品物 が,たい へん多い とい うことです。 同様 にアジ アにおい ても,トヨタ,日産 が販売 まで全 部その国でや らずに, な るべ く向こ うの人 の力を使い,向 こ うの人に働い てもらい,こっちから持 000004CMOCOU > ︵MCVJCM ︱ 140 120 100 図表II-8 日米の通関輸出入と技術貿易 7575 777879808182838485 年 ( 注) 商 品 , 技術 と も 輸 出, 輸 入 の 合 計 で,75 年 を100 と す る指 数 ( 出 所 ) 総 務 庁 統 計 局 「 科 学 技 術 研 究 調 査 報 告 」,「 外 国貿 易 概 況」

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アジ ア新 興 工 業 国 と 日本 の競 争 と 分業173 図表II-9 主要加工型輸出製品のOEM 比率(86年) ( 単 位 : 億 円) 米 国 輸 出 額OEM 輸 出 額OEMEC 先 進 国 計 輸 出 額OEM 家 常 音 響 機 器VTR 電 子 レ ン ジVTR テ ー プ 4,42845 %7,641A2%38440 %1.02420 % 2,82835 %1,71838 %45415 %58910 % 7,25641 %9,35941 %83825 %1,61316 % 小 計 13,477A2% 5,58934 % 19,06638 %

コV ピ ュ ー タ 本 体FDD プ リ ン タ ボ タ ン 電 話 994100 %1,73995 %1.70010%39970 % 79990 %1,03190 %1,10065 %2970 % 1,79396 %2,77093 %2,80068 %42870 % 小 計 4,83285 % 2,95981 % 7,79183 % 事 務 IJtJ PPC FAX 1,780ZU %43215 % 1,22136 %40715 % 3,00121% 83915 % 價 小 計 2,21219 1,62831 3,81024 乗 用 車(1000 ∼2000cc) 25,41418 % 5,9690 % 31,38315 % ( 出所) 日本貿易月 表,ヒ ヤリ ン グに基づ きNRI 作成 〉 つ て い っ て や る と い う 格 好 で 共 同 事 業 を や る と い う こ と が , た い へ ん 重 要 で す 。 こ の 委 託 生 産 (oEM ) も 最 近 競 争 が 激 し い わ け で , 次 の 図 表n −10 を ご 覧 く だ さ い 。 ア メ リ カ のGE と い う 会 社 が カ ラ ー テ レ ビ を 松 下 電 器 に 頼 ん で つ く っ て も ら っ た 。 そ れ を ア メ リ カ でGE ブ ラ ン ド で 売 る , と い う こ と を や っ て い た わ け で す が , 最 近 に な っ て 円 高 に な っ だ の で , 松 下 か ら 買 っ た の で は 高 い 。 そ こ で 右 側 に あ る よ う に 韓 国 の 金 星 社 に 委 託 先 を 変 え た 。 韓 国 の ほ う が 安 い わ け で す 。 そ の 下 の シ ア ー ズ ・ ロ ー バ ッ ク と い う 会 社 は , 日 立 製 作 所 と 三 洋 電 機 に 頼 ん で 年 間70 万 台vTR を 供 給 し て も ら っ て , そ れ を シ ア ー ボ ・=2 − バ ッ ク の ブ ラ ン ド で 売 っ て い た 。 こ れ がoEM で す 。 そ れ が 円 高 に な っ て , 日 本 か ら で は 高 い か ら , 日 立 と 三 洋 も や め な い で 続 け る の で す が , 加 え て 韓 国 の 三 星 電 子 に も 頼 ん で 供 給 し て も ら う 。 こ れ も た い へ ん 競 争 が 激 し い の で す 。 向 こ

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家 図 表11-10OEM の 韓 国 メ ーカ ー へ の シ フ ト | 円高 以 前 (85 年 夏 )j 円 高 以 降 (87 年 初 ) 電 ・GE 向け カ ラ ーTV ・シアーズ向けVTR ・GE 向け電子レンジ 日系家電製品の世界シェア66 %を背景に米国家電会社向け の製品供給もほぼ独占。 松下電器が19型以上を年間30 万台納入する契約。 日立製作所と三洋電機が年間70 万台を独占供給。 シ ャ ー プ・ 松 下 が ほ ぼ 独 占的 に 供 給。 一 部 三 星 電 子 も。 円 か 電 製 の 止 の の 格 家 国 と 中 ら % 価 国 韓 下 ず か40 の 韓 ら 松 わ 社 で日系家電製品 わ ない こと と , の 品 質 向 上 か が 拡 大 中 。 が 折 合 と 金 星 日立・三洋に加え三星電子 も低 価格品を供給へ。 三 星電子が一社で過半を供 給へ。 (出所)NRI うは高い ものは入れない で,安い ものを入れ るわけ です。GE 向け の電子レ ンジ はシャープ・松下がほぼ独占的 だったのですが, 最 近 は三星電子 が大半 になってい ます。 これはたい へ ん結構なこ とであ り,競争し てアジアN にS が強い ものはど んどんそっちへ委 れればいい のです。 日本はほか のものをや ればいい のです。 10.NICs 製品 の輸入 次 の図表H −11 をご覧 ください。拡大するアジア新興 国 の製品 の輸入,た とえば ラジカセ は昨年国内 で789 万9000 台売 られた。輸入 が543 万台,前年 比4.4 倍。日本 で売 られ てい るラジカセの69% は輸入 ものであ る。秋葉原で 皆 さん方がいろいろ買 われてい る。ラジカセについ ては70% は韓国,台湾, 香港 のものです。 ご覧 のよ うにラジカセがいちば ん高い のです が, ラジ オ, レ コ ードプレ ーヤ ー,電卓,エ アコン,最近ではぼっぼ つVTR まで出てき ました。これが国際分業 で,当然の方向です。 こ うい ケものはど んど んほか の国から安くていい ものが入ってくれば,それでいい。そ の代わ り高い もの を 日本が開発 すればいい わけ です。 現在売れ てい る商 品が大型 のカラーテレ ビ,29 インチ ぐらい のやつですが,1 台30万 円ぐらいし ます。これはまだ日本のメーカーの独 壇場です。画面 が 非 常にきれい で,音 もいいし,VTR を見るにはいい ものです。30 万から50 万 ぐらい ですが,今年 は前年 比80%増 の販売です。飛ぶ よ うに売れています。

図 表18 主 要 産 業 の 国 内 ・輸 出 採 算 の 推 移 83 年 84 年 85 年 86 年 為替レート(円/ドル) 製 造 業 輸 出 採 算 指 数 国 内 採 算指 数 鉄 鋼 輸出 採 算 指 数 国内 採 算 指 数 一 般 機 械 輸出 採 算 指 数 国内 採 算 指 数 電 気 機 械 輸 出 採 算 指 数 国内 採 算 指 数 自 動 車 輸 出 採 算 指 数 国 内 採 算 指 数 237.5101.3103.3 90.896.0106.0107.0107.6115.

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